JP3504392B2 - 内視鏡用処置具挿抜装置 - Google Patents

内視鏡用処置具挿抜装置

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JP3504392B2
JP3504392B2 JP21630395A JP21630395A JP3504392B2 JP 3504392 B2 JP3504392 B2 JP 3504392B2 JP 21630395 A JP21630395 A JP 21630395A JP 21630395 A JP21630395 A JP 21630395A JP 3504392 B2 JP3504392 B2 JP 3504392B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡のチャンネ
ルに、鉗子やチューブ等の処置具を挿入する内視鏡用処
置具挿抜装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、内視鏡のチャンネルに鉗子やチュ
ーブ等の処置具を挿入する際には、術者が処置具のシー
ス部分を手に持ちながら少しづつ押し込んで挿入するよ
うにしている。ところが、深部大腸用の内視鏡のように
全長で2mもあるような内視鏡のチャンネルに処置具を
挿入する場合には極めて手間がかかり、生検等の作業が
非常に面倒であった。処置具の挿入を急ぐ余り、仮に内
視鏡のチャンネルから露出した処置具のシースの部分に
不用な屈曲力を加えてしまうと、そのシースに座屈等を
引き起こす可能性があり、術者にとっては不用な屈曲力
を加えないように細心の注意で作業を行う面倒なもので
あった。 【0003】このような一般的な処置具挿入手技の課題
を解決する手段として、例えば特開昭56−8028号
公報で提案される「内視鏡の処置具挿抜装置」が知られ
ている。これは、処置具のシースを一対のローラーの間
に挟み込み、そのローラーを回転駆動することを行うこ
とによって処置具の挿入・抜去を自動的に行うものであ
る。 【0004】また、特開昭57−117823号公報で
も「処置具挿抜装置付の内視鏡」が知られている。これ
は、処置具を挿入する駆動機構と、挿入量を検知する手
段を有し、その挿入量の情報によって駆動機構を制御す
るようにした処置具挿抜装置が示されている。 【0005】さらに、特開昭57−190541号公報
では、処置具を自動的に挿入する装置の他に、処置具挿
入完了後は駆動ローラーとモーターを接続するギア列の
一部の噛み合いを自動的に外して、駆動ローラーの回転
力量を軽減させる解除装置を組み込んだものが示されて
いる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 (従来技術の問題点)前述した特開昭56−8028号
公報と特開昭57−117823号公報で提案された処
置具挿抜装置はいずれも、処置具を使用して生検などの
微妙な処置操作を行う際においも、処置具自動挿抜装置
のローラーに処置具のシース部がセットされたままであ
り、それが原因で、処置具の操作感が悪化するという問
題があった。 【0007】また、特開昭57−190541号公報で
は、処置具を挿入後、さらに手で挿入量を微調整するこ
とはそれなりに容易になっているが、ローラーが処置具
のシース部を圧迫する状態が持続している結果、それが
原因で処置具の操作感が悪化する傾向が残る。さらに、
ローラーが処置具のシース部を圧迫する状態が持続して
いるため、例えば処置具内蔵のワイヤーの滑りが悪くな
り、操作ハンドルの操作力量が重くなるという問題があ
った。 【0008】(発明の目的)本発明は前記事情に鑑みて
なされたもので、処置具挿入後は内視鏡および処置具か
ら少なくとも装置本体部分を取り外すことができ、処置
具の操作性を高め得る内視鏡用処置具挿抜装置を提供す
ることにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は内視鏡の操作部
に形成した挿入口部から内視鏡のチャンネルに処置具を
挿抜する機構を備えた内視鏡用処置具挿抜装置におい
て、内視鏡のチャンネル内に処置具が挿通された状態
で、処置具挿抜装置と処置具の連係が解除され、かつ処
置具挿抜装置の本体が前記内視鏡側から取り外し可能で
あることを特徴とする内視鏡処置具挿抜装置である。こ
れによれば、内視鏡のチャンネルに処置具を挿入した
後、その処置具から自動挿抜装置を取り外すことができ
る。内視鏡側から内視鏡用処置具挿抜装置の少なくとも
本体が取り外すことができるので、内視鏡のチャンネル
に挿入した処置具の操作性が損なわれることがない。 【0010】 【発明の実施の形態】 <第1の実施形態>図1ないし図15を参照して、本発
明の第1の実施形態を説明する。 【0011】(構成)図2は内視鏡装置全体の概略的な
構成を示す説明図である。内視鏡1は操作部2を備え、
この操作部2にはこれを手で保持するためのグリップ部
2aが設けられている。操作部2には挿入部3とユニー
バーサルコード4が接続されている。ユニーバーサルコ
ード4の延出側端部にはコネクタ5が設けられており、
このコネクタ5は照明光を供給する内視鏡用光源装置6
に対して着脱自在に接続されるようになっている。 【0012】挿入部3には湾曲部8を介して先端構成部
9が設けられている。湾曲部8は操作部2に設けたアン
グルノブ7により湾曲されるようになっている。この先
端構成部9には挿入部3に内挿された処置具挿通用チャ
ンネルの先端開口9dが設けられている。更に、先端構
成部9には観察窓9bと、この観察窓9bに向かって送
気や送水を行うことができるノズル9aと、観察対象物
を照明するための照明窓9cとが設けられている。挿入
部3の基端部には急激な屈曲を起こして破損することを
防止するための折止めカバー3aが設けられている。 【0013】操作部2には前記チャンネルの他方端の開
口を形成する処置具挿入口部10が設けられている。こ
の処置具挿入口部10は操作部2の本体と一体になって
斜め上に向かって突出する延出部10aの突出先端部分
に前記チャンネルに連通する挿入開口部10bを形成し
てなるものである。 【0014】この挿入開口部10bには必要に応じて鉗
子栓11が取り付けられる。鉗子栓11は後述する処置
具100を気密的に貫通させ得るとともに通常は閉塞状
態になる孔11aが設けられている。処置具挿入口部1
0における延出部10aの外周側面には挿入開口部10
bの中心軸に対して対称の2個所に位置して長方形状の
穴である接続溝12が設けられている。この接続溝12
を利用して処置具挿入口部10には後述する内視鏡用処
置具挿抜装置25が着脱自在に装着されるようになって
いる。 【0015】また、前記ユニーバーサルコード4のコネ
クタ5は送気装置13と送水装置14および送ガス装置
15に接続されているとともに、映像信号を処理するビ
デオプロセッサ16に接続アダプタ16aを介して接続
されている。 【0016】ビデオプロセッサ16には信号処理された
映像信号による被写体像を表示するモニター17と、映
像信号を記録再生するVTRデッキ18と、映像信号に
より被写体を印字するビデオプリンタ19と、映像信号
を記録する大容量の記憶装置であるビデオディスク20
等が接続されている。ビデオプロセッサ16は前記操作
部2に設けられているスイッチ21によって操作される
ようになっている。 【0017】更に、操作部2には、挿入部3の先端構成
部9に開口するノズル9aへ連なり、送気、送水するた
めの送気送水切換装置22と、吸引するための吸引操作
装置23と、CO2 等の不活性ガスなどのガスを圧送す
るための送ガス操作装置24が設けられている。 【0018】次に、内視鏡1のチャンネルに挿通して使
用される処置具100を説明する。処置具100は図3
で示すように、外径が内視鏡のチャンネルの内径よりも
小さく可撓性を有した細長の部材であるシース101を
有し、このシース101の先端には患者の体内で処置を
行う処置部102が設けられている。シース101の基
端には把持部103が接続されている。把持部103に
は前記処置部102を操作するためのハンドル部104
が設けられている。処置具100はその処置部102の
種類によって様々な処置に適応したものがあり、例えば
生検鉗子、高周波スネアー、把持鉗子など様々なものが
知られている。 【0019】次に、内視鏡用処置具挿抜装置25の説明
をする。図1で示すように、内視鏡用処置具挿抜装置2
5は箱形のグリップカバー26を有する。このグリップ
カバー26内には以下に説明する電池ボックス、モータ
ー、エンコーダー、回転伝達用歯車列、制御回路および
配線等が収納されている。 【0020】まず、グリップカバー26の下部内には電
池27を装填する電池ケース28が配設されている。電
池27は図示しない配線によって同じく図示しない制御
回路を介してモーター29に電力を供給するようになっ
ている。 【0021】なお、本実施形態では電源に電池27を使
用しているが、その電池27の種類は特に問わない。ま
た、電池27の代わりに、交流電源を使用する機構にし
ても良いし、更に必ずしも内視鏡用処置具挿抜装置25
に電源を内蔵する必要性はなく、外部から電力を取り入
れるようにしてもよいものである。 【0022】本実施形態でのモーター28にはDCモー
ターを使用するが、モーター29の種類も特に限定され
るものではなく、例えばACモーター、DCサーボモー
ター、ステッピングモーター、超音波モーター等を用い
ても良い。 【0023】前記モーター29はグリップカバー26の
軸方向へ沿って垂直に配置されており、その駆動軸28
aは上方へ突き出している。モーター28の駆動軸28
aには次に述べるような歯車列機構を介して処置具挿抜
用駆動ローラ31とエンコーダー32に連結されてい
る。つまり、この駆動軸28aにはピニオンギア33が
一体的に連結されている。ピニオンギア33には歯車3
4が噛み合っており、前記歯車34の回転軸35には仲
介用歯車36が設けられている。歯車34と歯車36は
同じ回転軸35に対して一体的に固定されていて、これ
らの歯車34、回転軸35および歯車36はその回転軸
35の軸中心まわりに一体に回転するようになってい
る。 【0024】前記歯車36はエンコーダー32の入力軸
32aに取り付けられた歯車37と噛み合っている。前
記歯車37はエンコーダー32の入力軸32aに対して
一体的に取り付けられており、その歯車37は入力軸3
2aと一体に回転し、エンコーダー32を操作する。前
記エンコーダー32の入力軸32aが回転すると、エン
コーダー32はパルス信号を発信し、そのパルス信号を
図示しない配線によって同じく図示しない前記制御回路
に伝達するようになっている。 【0025】本実施形態ではエンコーダー32を使用し
て処置具の挿入移送量を検出するようにしているが、処
置具に何らかのマーキングを施してそれを読み取ること
により挿入量を検出するものにしても良い。マーキング
の例としては処置具のシース部に突起を設けて圧電素子
で読み取る方法や、シース部の反射率を部分的に変化さ
せ、それを光学素子で読み取る方法や、磁性体をシース
部に張り付けてそれを磁気ヘッドで読み取る方法等、様
々なものが考えられるが、いずれの方法を用いても良
い。また、エンコーダー32にタコジェネレーターを組
み合わせても良いし、前記各方式のものを複数組み合わ
せて使用するようにしても良い。 【0026】一方、前記歯車36は他の歯車列の歯車4
1と噛み合っている。この歯車41は回転軸42に固定
的に取り付けられている。回転軸42の他端はグリップ
カバー26の上壁を貫通してそのグリップカバー26の
外部へ突き出し、その突出端部には外部駆動歯車列の駆
動用歯車43が一体的に固定されている。そして、歯車
41、回転軸42および歯車43はその回転軸42を軸
中心として一体に回転するようになっている。グリップ
カバー26の上壁を貫通する回転軸42とグリップカバ
ー26との境界にはOリング44を設け、その貫通部分
の水密を保つようにしている。Oリング44は前記グリ
ップカバー26と、これに接着固定されるOリング止め
部材45との間に挟んで組み付け保持されている。 【0027】外部駆動用歯車43には受動用歯車46が
噛み合っている。受動用歯車46は後述する右上部カバ
ーに貫通して軸支される回転軸47に、一体的に固定さ
れる状態で連結されている。回転軸47の貫通外端には
円筒状の弾性部材からなる処置具挿抜用駆動ローラ31
が一体的に固定される状態で連結されている。そして、
受動用歯車46、回転軸47および駆動ローラ31はそ
の回転軸47の軸中心に対して一体に回転するようにな
っている。 【0028】なお、前述した歯車列の構成は特に前記し
たものに限定されることはなく、必要に応じて、いかよ
うに変えても良く、また、チェーンや、ベルト、プーリ
ー等も利用して良い。 【0029】前記グリップカバー26の上面部には図5
で概略的に示すような右上部カバー51が取着されてい
る。この右上部カバー51は前方カバー部53とこれの
後端に続く板状の部材からなる舌部54が一体に連設さ
れてなり、この両者によってグリップカバー26の上面
部を全面的に覆っている。舌部54には取付孔54aが
設けられている。そして、前記取付孔54aを介して取
付ねじ55を前記グリップカバー26の上壁に形成した
ねじ孔56に螺合することによって前記右上部カバー5
1はグリップカバー26に対して固定的に取り付けられ
ている。 【0030】図1で示すように、前方カバー部53はそ
の下面部に前記外部駆動歯車列における駆動用歯車43
と受動用歯車46を収納するスペース52を形成してお
り、グリップカバー26に装着した際にそれらの歯車4
3,46を覆い隠すような形状をしている。前方カバー
部53の前端壁の下端部57はその内側に向かってL字
状に曲がっている。この下端部57はグリップカバー2
6の前方上端に突出したフランジ部58の下端に嵌まり
込んで当接して係合している。下端部57の端面形状は
長方形の平面であり、この部分は同じく平面になってい
るグリップカバー26の前面59と当接している。ま
た、前記下端部57の側面とフランジ部58の側面も平
面同士の当接となっている。 【0031】図5で示すように、前方カバー部53にお
いて前記外部駆動歯車列における駆動用歯車43と受動
用歯車46の両方を覆うカバー部分61は他の部分より
高く突出して形成され、そのカバー部分61の左側部分
には低い平坦部62が形成されている。カバー部分61
の左側壁には平坦部62へ向かって開放し、駆動ローラ
31の一周部を露出させる開口63が形成されている。 【0032】前方カバー部53の平坦部62には左上部
カバー64が設置されている。左上部カバー64は前記
カバー部分61と同じ高さである。左上部カバー64に
は下方へ突出する棒状のカバーロッド接続腕65と同じ
く下方へ突出する直方体状の突起部66が一体に設けら
れている。カバーロッド接続腕65と突起部66に対応
して前方カバー部53の平坦部62にはそれらを挿入す
る通過孔67,68が形成されている。突起部66の先
端には弾性爪66aが形成されている。前記弾性爪66
aにはその外形が前記通過孔68の孔径よりも大きいド
ーナツ状の弾性体である左カバー抜止めリング69が嵌
まり、その通過孔68からの突起部66の抜けを防止す
るようになっている。 【0033】前記左カバー抜止めリング69により、左
上部カバー64は前方カバー部53から抜け落ちず、し
かも、前記右上部カバー51の前方カバー部53へ向か
う方向に対して移動可能になっている。左上部カバー6
4の左側面には前記右上部カバー51のカバー部分61
に向かって開放する開口71が形成されている。この開
口71は前記右上部カバー51の開口63と向き合う。
そこで、前記左上部カバー64は、これを前方カバー部
53に対して突き当たるまで移動させると、図4で示す
ように、その両カバー部53,64は、駆動ローラー3
1と調整ローラー72を完全に覆って閉じ、それらを外
部に露出させないようになる。 【0034】左上部カバー64の内部には円筒状の弾性
部材である調整ローラー72が設けられており、この調
整ローラー72は前記開口71から駆動ローラ31に対
向して配置されている。調整ローラー72は細長い板状
部材であるロッド73に対して一体に固定されている軸
74に回転自在に支持されている。 【0035】前記ロッド73は後述する挾持力調整部7
5に連係して設けられている。つまり、前記ロッド73
は受けリング76を貫通してそれに長手軸方向に滑らか
に移動可能に支持されている。受けリング76はその外
周にねじ部77を形成してこれを左上部カバー64にね
じ止めされている。受けリング76を突き抜ける前記ロ
ッド73の突出先端には円盤状のフランジ部73aが一
体に形成されている。このフランジ部73aは左上部カ
バー64に一体に突出形成された円筒状の調整ダイヤル
取付部78内を同軸的に摺動するようになっている。前
記フランジ部73aにはその中心軸と略同一に棒状の凸
部73bが一体に固定されている。 【0036】調整ダイヤル取付部78内には前記ロッド
73を押圧するコイルばね79が装填されている。この
コイルばね79の一端は前記ロッド73のフランジ部7
3aの端面に当たりロッド73を弾性的に押圧するよう
になっている。 【0037】調整ダイヤル取付部78にはカップ状の調
整ダイヤル81が回転自在に装着されている。調整ダイ
ヤル取付部78の外周面には螺旋状にカム溝82が設け
られている。調整ダイヤル81には、そのカム溝82に
噛み合って係合するカムピン83が突設されている。調
整ダイヤル81には前記調整ダイヤル取付部78の内部
に入り込み得る調整ダイヤル軸84がその調整ダイヤル
81と同心で一体になって設けられている。調整ダイヤ
ル軸84の先端面は前記コイルばね79の他端に当たり
押し込むようになっている。 【0038】しかして、前記カム溝82とカムピン83
により構成されるカム構造により、調整ダイヤル81を
時計方向に回転させると、調整ダイヤル軸84が図4で
右方向へ移動し、また、調整ダイヤル81を反時計方向
に回転させると同じく図4で左側へ移動するようになっ
ている。これにより駆動ローラ31と調整ローラー72
の間で挟む処置具の挾持力を調整することができる。 【0039】なお、本実施形態では調整ダイヤル81は
カム構造によっているが、調整ダイヤル81と調整ダイ
ヤル取付部78の双方に螺合可能なねじを設け、その両
者の螺合による回転でその長手軸方向に前後する構造と
しても良い。また、摺動部や各部品の接合部をOリング
や接着剤等により水密を保つ構造を設けてもよい。 【0040】前記右上部カバー51の前端には弾性をも
つ板状の部材である接続腕85が前方へ突出して一体に
形成され、また、左上部カバー64の前端には同じく弾
性をもつ板状の部材である接続腕86が前方へ突出して
一体に形成されている。接続腕85,86は平行に配置
され、それらの先端には鈎状の突起である鈎部85a,
86aがそれらの内側に向き合うように設けられてい
る。そして、図8で示すように、接続腕85,86は前
記内視鏡1の操作部2に設けた処置具挿入口部10の延
出部10aの外周表面を挟み、その鈎部85a,86a
を対応する接続溝12に対してそれぞれ嵌め込んで掛止
することにより処置具挿抜装置25を内視鏡1に装着す
る手段を構成している。 【0041】本実施形態では前記接続腕85,86には
容易に内視鏡1との接続が通常の使用状態では解除しな
いような鈎状の突起を設けているが、特に鈎状に拘る必
要はなく、容易に接続が外れないのであればどのような
形状の突起でも良い。例えば半円盤状でも良いし、半球
状のものでもよい。 【0042】内視鏡用処置具挿拔装置25を内視鏡1に
装着する手段として図9で示すような変形例も考えられ
る。すなわち、処置具挿入口部10の延出部10aの側
面の一部に孔もしくは穴87を少なくとも一つ以上設
け、それに嵌合する外形を有する接続腕88を設けるよ
うにしたものである。また、図10で示すような変形例
のものでもよい。これは接続腕の代わりに前記処置具挿
入口部10の延出部10aの外形と略同一形状の内部形
状を有した筒状の部材89とし、それを前記延出部10
aに対して被せる構造としたものである。 【0043】また、本実施形態では、処置具100と内
視鏡1との接続を同時に解除するようになっているが、
勿論、別々に接続を解除するようにしても良い。 【0044】更に、本実施形態では内視鏡処置具挿抜装
置25の全体が処置具100及び内視鏡1から取り外せ
る構造になっているが、特に装置全体を取り外す必要は
なく、例えば図11で示すように前記処置具100を装
着する部分90に相当する個所の部分のみ取り外し可能
で、グリップカバー26の内部構造を内視鏡1に内蔵さ
せるような構造も考えられる。 【0045】なお、前記右上部カバー51に対して一体
に、もしくは移動可能に取り付けられている部品群から
構成される処置具装着部90は取付ねじ55を取り外す
ことで、グリップカバー26から取り外し可能である。 【0046】また、本実施形態では処置具自動挿抜装置
25は挿入のみに限定した構成になっているが、処置具
自動挿抜装置25を処置具100から取り外し処置が終
了した後に再度装着し、処置具100の抜去をさせるも
のであっても良い。 【0047】ところで、図12で示すように、前記左上
部カバー64を前記右上部カバー51に対して突き当て
た状態において、前記左上部カバー64と前記右上部カ
バー51との当接部においてカバー前面側には処置具1
00のシース101を前記左上部カバー64及び前記右
上部カバー51の内部へ導き入れる挿入口91が設けら
れ、更にカバー後面には処置具100を前記右上部カバ
ー51と左上部カバー64の内部から外部へ導く送出口
92が設けられている。 【0048】すなわち、図12で示すように、前記挿入
口91と送出口92は前記左上部カバー64を前記右上
部カバー51に対して突き当てた際に、右上部カバー5
1と左上部カバー64との接合端部にそれぞれ形成した
切欠き93,94が合わさって形成される。 【0049】左上部カバー64を閉じた状態で、前記接
続腕85,86の鈎部85a,86aは前記内視鏡1の
接続溝12に対して装着され、この状態で後述するロッ
ク手段によって保持される。内視鏡用処置具挿抜装置2
5が内視鏡1に装着した状態では、鉗子栓11の端面が
カバー端面に突き当たり、しかも、鉗子栓11の孔11
aと前記送出口92との位置が合うようになっている。 【0050】なお、内視鏡1との接続方法は前記構成に
限定する必要はなく、例えば接続腕85,86に相当す
るものを3つ以上設けて接続時の安定性を増すことも考
えられる。 【0051】図11で示すように、前記グリップカバー
26の側面には処置具100を内視鏡1のチャンネル内
に挿入する長さを選択するための挿入長設定スイッチ9
5が設けられており、これは図示しない配線を介して図
示しない前記制御装置に接続されている。 【0052】また、前記グリップカバー26の前面には
それを押すことで前記モーター29の駆動を開始させる
駆動スイッチ96が設けられており、これも図示しない
配線を介して図示しない前記制御装置に接続されてい
る。なお、本実施形態では駆動スイッチ96は一つであ
るが複数設けても良い。また、例えば処置具を挿入させ
るためのスイッチと、処置具を抜去するためのスイッチ
を設けても良いし、挿入または抜去スピードの異なるス
イッチを複数用意することも考えられる。さらには駆動
スイッチと挿入早さを設定するダイヤル(またはスイッ
チ)とを設けるようにしても良い。他には一つのスイッ
チに複数の機能を持たせるようにしても良い。 【0053】例えば、一回目に押した時には駆動スイッ
チとして機能するが、作動途中でスイッチを押すと、緊
急停止を行うスイッチとして働くようにしても良いし、
一回押すと挿入が行え、二度目の押し込みでは抜去が行
えるという具合に交互に異なった機能のスイッチとして
使用できるようにしても良い。或いは一回目の作動は挿
入で、二度目は処置具取り外し、三度目の作動では抜去
というものも考えられる。 【0054】前記挿入長設定スイッチ95及び駆動スイ
ッチ96はグリップカバー26に対して水密を保つよう
に全周で接着固定されている。ただし、特に接着固定す
る必要はなく、弾性部材等を介在させて水密を保つよう
に構成しても良い。 【0055】勿論、一つのスイッチが複数の機能を有し
ているのであれば、前記の組み合わせに特に限定する必
要はない。また、前記複数の機能を有するスイッチを複
数設けたり、一つの機能しか有さないスイッチと組み合
わせて使用したりしても良い。更に前記では押し込み形
式のスイッチであるが要はスイッチとしての機能を有す
れば良いのであって、特にスイッチの方式は問わない。
また、現在の操作状況を明示するための表示画面を設け
たり、操作確認ランプ等を設けても良い。更に、スイッ
チ類の使用位置を示すための指標を前記グリップカバー
26や前記右上部カバー51等の外観部品に設けても良
い。 【0056】前記グリップカバー26の形状に関しては
特に図11で示すように箱形にする必要はなく、把持し
易い形状であればどのようなものであっても良い。 【0057】一方、使用する処置具100は図12で示
すようにそのシース101に予めストッパー97を取り
付けるようにしてもよい。このストッパー97は図13
で示すように締めねじ98を有しており、この締めねじ
98は突当て部98aと雄ねじ部98bとが一体になる
ことで構成されている。更に前記締めねじ98には内径
が前記シース101の外径と略同一の孔部98cが設け
られている。 【0058】前記締めねじ98のねじ部端面98dに対
して、円筒状の弾性部材99が突き当たっている。前記
円筒状弾性部材99の内径は処置具100のシース10
1の外径と略同一になっている。更に、その円筒状弾性
部材99の外形はテーパ形状をなしている。 【0059】前記締めねじ98に対して前記円筒状の弾
性部材99を突き当てた状態で、それらの外周には締め
環99aが被嵌して組み付けられている。前記締め環9
9aは円筒状部材であり、これは雌ねじ部99bと、テ
ーパ部99cとが一体となって構成されている。 【0060】前記テーパ部99cの内部形状は円筒状の
弾性部材99のテーパ形状と略同一形状をなしており、
締めねじ98の雄ねじ部98bに締め環99aを螺合す
ると円筒状の弾性部材99が弾性変形をしてシース10
1を締め付け固定する。締め環99aの雌ねじ部99b
を締めねじ98の雄ねじ部98bに対して螺合させる操
作によってシース101の任意の位置に固定することが
できる。 【0061】なお、このストッパー97には前記締め環
99a、円筒状弾性部材99、締めねじ98の全ての側
面にわたり処置具を側面から装着可能にするための切欠
き部97aが設けられている。 【0062】なお、前記による構造によらなくとも、ス
トッパー97はシース101に突起が設けられていれば
良いのであって例えばシース101と一体に設けても良
い。 【0063】次に、図14を参照して、一例としての左
上部カバー64のロック機構110を説明する。このロ
ック機構110は左上部カバー64を閉じた状態で、そ
の左上部カバー64の移動を固定し、また、その固定を
解除し得るようにするものである。すなわち、グリップ
カバー26の右上部カバー51の前面壁部には解除ボタ
ン取付け用押さえ部材111が設けられている。ボタン
押さえ部材111は複数のねじ112によって右上部カ
バー51に固定的に取着されている。また、右上部カバ
ー51の前面壁部には比較的小径の貫通孔113が穿設
されている。右上部カバー51の前面壁部とボタン押さ
え部材111にわたりその貫通孔113と同軸的に比較
的太径の取付孔114が段差的に形成されている。太径
の取付孔114はボタン押さえ部材111の筒状部11
1a内に同心的に形成されている。 【0064】取付孔114内には解除ボタン115が装
填されている。この解除ボタン115は前記貫通孔11
3を貫通する係止用シャフト116を有し、これの外端
には円柱形のボタン部117が一体に形成されている。
ボタン部117の内端には前記取付孔114内を摺動可
能な円盤状のフランジ118が形成されている。ボタン
部117は取付孔114の外端孔部分と同形の外形であ
る。解除ボタン115はその軸まわりに回転可能であっ
てもよいが、例えば嵌合部の形状を異形にして非回転状
態に構成してもよい。 【0065】係止用シャフト116の外周には前記取付
孔114内に収納された状態でコイルばね119が巻装
されている。コイルばね119はその一端がフランジ1
18に当たり、コイルばね119の他端が前記取付孔1
14の段差端面120に当たり、解除ボタン115を上
向き突出方向へ弾性的に付勢している。図14で示す待
機状態において、解除ボタン115のフランジ118は
取付孔114の外端縁に形成された鍔部121に当接し
ている。 【0066】貫通孔113を貫通する係止用シャフト1
16の先端部分には棒状部材であるカバーロッド122
を通す孔123が設けられている。カバーロッド122
は右上部カバー51の内面においてその長手軸方向へ移
動自在に設けられている。カバーロッド122の一端に
は立上り屈曲したフランジ124が形成され、このフラ
ンジ124からはロッド125が突出して設けられてい
る。そして、ロッド125には右上部カバー51とカバ
ーロッド122のフランジ124との間に介装されるコ
イルばね126が巻装されている。 【0067】カバーロッド122の途中部分には係止用
突起(鈎)127が一体に設けられている。この突起1
27は立上り壁と斜面を有した直角三角形状をなしてお
り、その立上り壁は係止端127aとなり、その斜面は
ガイド面127bとなっている。つまり、カバーロッド
122を図12中右側へ移動させたときには係止用突起
127が解除ボタン115の係止用シャフト116にお
ける孔123を貫き抜けてその係止用突起127の係止
端127aが孔123の周縁外面に突き当たって係止す
ることにより保持される。このとき、コイルばね119
は圧縮された状態にある。この状態から解除ボタン11
5を押し込むと、係止端127aが外れ、カバーロッド
122はコイルばね119の弾性付勢力で図12中左側
へ移動する。カバーロッド122を図12中右側へ移動
させれば、ガイド面127bで解除ボタン115の係止
用シャフト116を引き下げ、そのシャフト116の孔
123の周縁外面に係止端127aが係止する元の位置
に戻り、解除ボタン115はコイルばね119によって
自動的に上昇復帰する。 【0068】カバーロッド122の他端部128には前
記左上部カバー64の前記カバーロッド接続腕65が一
体的に接続されている。図14は左上部カバー64が閉
じた状態にあり、この閉じた状態にするときにはカバー
ロッド122は前記解除ボタン115の係止用シャフト
116における孔123を通過できる。左上部カバー6
4が閉じた状態では係止用突起127が引っかかって、
解除ボタン115を押し込まない限り孔123を通過で
きないようになっている。つまり、左上部カバー64を
閉じた状態で固定し、また、解除ボタン115を操作す
れば、その固定を解除し得るようになっている。 【0069】前記解除ボタン115による解除機構は単
なる一例であって要は解除ボタン115を操作すること
によって左右上部カバーの少なくとも一つが開くように
なっていれば良い。もしくは解除ボタン115により上
部カバーが自動的に開かなくとも、容易に開かないよう
に上部カバーを開く際にクリック感を持たせたり、上部
カバーが開くのを防止するストッパー等を設け、カバー
は手で開くような構造を用いても良い。 【0070】(作用)使用する内視鏡1の機種に応じて
挿入長設定スイッチ95によって処置具100の挿入長
さを制御回路(図示しない)に入力する。次に、使用す
る処置具100のシース101の径に合わせて調整ダイ
ヤル81を調節し、調整ローラー72がコイルばね79
で付勢される力量を調整する。左上部カバー64を閉じ
た後に、処置具100の先端を挿入口91に挿入し、シ
ース101が駆動ローラー31と調整ローラー72との
間に挟まれるまで挿入する。 【0071】この段階で、接続腕85,86を内視鏡1
の処置具挿入口部10に嵌合し、その接続溝12に接続
腕85,86の鈎部85a,86aを係着して装着す
る。この接続後、駆動スイッチ96を押すと、その信号
を制御回路が受け、モーター29を回転させる。 【0072】モーター29の駆動力は歯車列を介して駆
動ローラー31に伝達される。このとき、エンコーダー
32も歯車列を介して回転するので、エンコーダー32
からのパルス信号が制御回路に送られている。 【0073】これにより制御回路は駆動ローラー31の
回転数を算出し、挿入長設定スイッチ95によって予め
設定された回転数に至るまでモーター31を回転させ
る。 【0074】駆動ローラー31と調整ローラー72とに
処置具100のシース101が挟まれた状態で駆動ロー
ラー31が回転することにより、処置具100は送出口
92を介して内視鏡1の鉗子栓11の孔11aを通っ
て、さらに鉗子チャンネル内に挿入される。 【0075】挿入長設定スイッチ95により設定された
回転数になるとモーター29への電力供給は停止され
る。 【0076】この回転数は、正しく設定されれば、内視
鏡1の鉗子チャンネルの開口9dから処置具100が体
腔を傷つける程突出しないようになる。 【0077】処置具100の挿入が仮に続いてしまった
場合でもストッパ97が挿入口91の端縁に突き当たる
ため、左上部カバー64が閉じた状態ではそれ以上の挿
入量は挿入されることがない。 【0078】挿入完了後は解除ボタン115のボタン部
117を押すと、カバーロッド122の突起127が、
解除ボタン115の孔123をすり抜けるのでコイルば
ね126の付勢力によりカバーロッド122が押され、
それによってカバーロッド122と一体になっている左
上部カバー64が開いた状態となる。 【0079】このとき、調整ローラー72は左上部カバ
ー64と一体になって動くため、処置具100のシース
101は調整ローラー72と駆動ローラー31とで挟ま
れている状態から解除される。 【0080】更に、左上部カバー64が開くことで、外
部とカバー内部が連通するので、処置具100を鉗子チ
ャンネル内に進退させることなく容易に取り外すことが
できる。 【0081】また、同時に接続腕86も左上部カバー6
4と一体になって動くため、内視鏡1の接続溝12との
接続も同時に解除され、内視鏡1からも取り外される。 【0082】使用後は取付ねじ55を外し、処置具装着
部90をグリップカバー26から取り外し、洗浄・消毒
を施す。 【0083】なお、まとめて消毒を施した処置具装着部
90を予め多数用意することで、その処置具装着部90
を付け換えるだけで消毒作業が完了することができる。
よって、日に多くの症例を行う施設においても、消毒作
業の為に複数の処置具挿抜装置を用意する必要がなくな
るとともに、検査の効率化が図られる。また、処置具装
着部90を全ての滅菌済みのディスポーザブル品とすれ
ば、消毒作業そのものが不要となる。 【0084】グリップカバー26に取り付け可能な処置
具装着部90を複数種類を用意してもよい。例として調
整ダイヤル81で調整しきれないほど性状の異なる処置
具挿入口ぶ10にも対応できる処置具装着部や、調整ダ
イヤルが備わっていない安価版の処置具装着部や、ディ
スポーザブルの処置具装着部等、複数種類を取り揃える
ことが考えられる。これによれば、処置具装着部を変更
するだけで、様々な処置具に対応できるようになる。 【0085】また、機能を限定した安価な装置から高機
能な装置へとバージョンアップしたい場合、あるいは逆
に高機能な装置から安価なものにしたい場合、処置具装
着部を付け換えるだけで行うことができ、1種類の装置
でユーザーの幅広いニーズに容易に対応できる。 【0086】(効果)解除ボタン115のボタン部11
7を押すだけで容易に処置具100から内視鏡処置具挿
抜装置25を取り外すことができる。 【0087】<第2の実施形態> (構成)前記第1の実施形態では左右上部カバーの少な
くとも一方を移動して開口部を開閉するようにしたが、
ここでは図15で示すように上部カバー130に開口部
131を固定的に形成し、その開口部131をスライド
自在な開閉部材132で開閉するようにした開閉機構を
設けたものである。この開閉部材132の固定やその解
除は前述したようなロック機構で行い、それの固定解除
は解除ボタン115により操作するようにしたものであ
る。また、開閉部材132を手で開閉したりするような
構造を用いても良い。さらに、鉤部85a,86aは第
1の実施形態と異なり、装着状態から容易に取り外せる
ように、鉤ではなく突起となっている。 【0088】(作用)処置具を挿入後、開閉部材132
を開き、開口部131を介して処置具を取り外すことが
できる。 【0089】(効果)開閉する部分が開閉部材132だ
けなので、ロック機構のコイルばね119を第1の実施
形態よりも小さくすることができ、装置の小形化が図れ
る。 【0090】<第3の実施形態> (構成)第1の実施形態においての右上部カバー51、
左上部カバー64及びそれに付随する解除ボタン115
等のカバーの開閉に係わる機構をなくし、図16で示す
ように右上部カバー51と左上部カバー64とを一体に
した上部カバー141を設けたものである。この上部カ
バー141には処置具が取り外し可能な開口部142を
設けている。その他は第1の実施形態の構成と同じもの
でよい。 【0091】(作用)これによれば、処置具を挿入後、
その開口部142を介して処置具を取り外すことができ
る。 【0092】(効果)第1の実施形態と比較して構成が
簡単でコストダウンが図れる。 【0093】<第4実施形態> (構成)この実施形態では図17で示すように前述した
第3の実施形態において上部カバー141、ストッパ9
7を無くしたものである。 【0094】(作用)処置具を挿入した後に、駆動ロー
ラー31と調整ローラー72の間に挟まっている処置具
100のシース101を容易に取り外すことができる。 【0095】(効果)この実施態様によれば、第3の実
施形態よりも更にコストダウンが図れる。 【0096】<第5の実施形態> (構成)これは前記第3の実施形態においての上部カバ
ー141の開口部142もなくしたものである(図1
8)。更に処置具100のシース101に対して、把持
部103が着脱可能となっている(図19)。 【0097】(作用)内視鏡処置具挿抜装置により処置
具100を内視鏡1の鉗子チャンネル内に挿入した後、
処置具100の把持部103をシース101から取り外
す。 【0098】次に、内視鏡処置具挿抜装置25をシース
部101の軸に沿って手元側に引き抜くことで処置具1
00から内視鏡処置具挿抜装置25を取り外す。 【0099】処置具挿抜装置25を取り外した後は、把
持部103をシース101に対して再度接続し、処置を
行う。本実施形態では把持部103全体が取り外されて
いるが、要は処置具100が前記挿入口91及び送出口
92を完全に通過できれば良いのであって、これらの大
きさが把持部103の外形より大きければ、特に把持部
103を取り外し式にする必要はない。 【0100】また、例えば把持部103の指掛け式ハン
ドル部104のみを取り外すというように、ハンドル部
103の外形が大きくなる要因となっている一部分を取
り外すようにしたり、または指掛け部104を折り畳む
ことで外形を小さくするようにしても良い。 【0101】他の方法としては前記挿入口91及び送出
口92の大きさが把持部103を通過できる大きさに可
変可能な機構によっても良い。具体的には図20に示す
ような可動窓部材145により前記送出口92の大きさ
を可変にすることが考えられる。なお、前記挿入口91
に関しても同様の機構により大きさを可変にできる。 【0102】(効果)処置具操作は通常介助者が行う
が、その処置具操作をする介助者の方向に装置25の抜
去ができるため、処置具挿抜装置用の介助者をわざわざ
用意する必要がない。 【0103】[付記] 1.内視鏡の操作部に形成した挿入口部から内視鏡のチ
ャンネルに処置具を挿抜する機構、例えば処置具の挿入
か抜去の少なくともどちらかを行う駆動機構を備えた内
視鏡用処置具挿抜装置において、 内視鏡のチャンネル
内に処置具が挿通された状態で、処置具挿抜装置と処置
具の連係が解除され、かつ処置具挿抜装置の本体が内視
鏡から取り外し可能であることを特徴とする内視鏡処置
具挿抜装置。これによれば、内視鏡のチャンネルに処置
具を挿入した後、その処置具から自動挿抜装置を取り外
すことができる。内視鏡側から内視鏡用処置具挿抜装置
の少なくとも本体が取り外すことができるので、内視鏡
のチャンネルに挿入した処置具の操作性が損なわれるこ
とがない。 【0104】2.前記付記第1項において、処置具を装
置内に導く挿入口と、処置具を装置内から内視鏡チャン
ネル内に導く送出口と、前記挿入口と前記送出口とを繋
ぎ外部と連通する少なくとも一つの開口とを具備したこ
とを特徴とする内視鏡用処置具挿抜装置。これによれ
ば、構成が簡単であるので、生産コストが安く済む。 【0105】3.前記付記第2項において、前記挿入口
と前記送出口とを繋ぐ開口が、開閉自在であることを特
徴とする内視鏡用処置具挿抜装置。これによれば、処置
具を挿入または抜去する際には開口部が閉じているの
で、作動時に起こる処置具に付着した汚物の飛び跳ねが
防止できる。また、処置具を挿入した後、開口を開き、
その開口を通して処置具から自動挿抜装置を外すことが
できる。 【0106】4.前記付記第1項において、処置具が装
置内を通過する部分が外部に全て露出していることを特
徴とする内視鏡用処置具挿抜装置。これによれば、より
生産コストが安くなる。 5.前記付記第1項において、内視鏡のチャンネル内に
処置具が挿入された状態で、内視鏡のチャンネル内に処
置具を挿入する方向に対して横方向に少なくとも装置の
一部が取り外されることを特徴とする内視鏡用処置具挿
抜装置。これによれば、処置具の取り外しが容易であ
る。 【0107】6.前記付記第1項において、内視鏡のチ
ャンネル内に処置具が挿入された状態で、少なくとも装
置の一部が内視鏡と処置具から同時に取り外されること
を特徴とする内視鏡用処置具挿抜装置。これによれば、
処置具を挿入した後、内視鏡と処置具から内視鏡挿抜装
置が同時に取り外すことができる。処置具との接続解除
と内視鏡との接続解除を一遍に行えるため、作業量が軽
減される。 【0108】7.前記付記第1項において、内視鏡のチ
ャンネル内に処置具が挿入された状態で、処置具を抜去
する向きに少なくとも装置の一部が取り外されることを
特徴とする内視鏡用処置具挿抜装置。これによれば、処
置具の操作を担当する介助者の方向に装置の抜去ができ
るため、処置具挿抜装置用の介助作業と処置具の操作作
業を一人の介助者で兼任でき、作業人員の削減が図れ
る。 【0109】8.前記付記第7項において、外部と連通
する開口が、処置具を装置内に導く挿入口と、処置具を
装置内から内視鏡チャンネル内に導く送出口とから構成
されることを特徴とする内視鏡用処置具挿抜装置。 【0110】これよれば、処置具を挿入した後、内視鏡
処置具挿抜装置を処置具の長手軸方向に取り外すことが
できる。構成が簡単な為生産コストが安い。 【0111】9.前記付記第8項において、前記挿入口
と前記送出口が、少なくとも把持部を含めて処置具を完
全に通過させ得る程の大きさを有していることを特徴と
する内視鏡処置具挿抜装置。これによれば、処置具の把
持部や把持部の一部分を取り外したりする工夫を施す必
要がないため、処置具のコストが安くなる。 【0112】10.前記付記第8項において、前記挿入
口と前記送出口が、処置具のシース部の最大外径以上で
把持部の最大外径以下の大きさから、把持部の最大外径
より大きい形状まで変化することを特徴とする内視鏡処
置具挿抜装置。これによれば、処置具を挿入した後、前
記挿入口と前記送出口とを処置具把持部の最大外径より
大きくすることで、内視鏡処置具挿抜装置を処置具の長
手軸方向に取り外すことができる。把持部外径の大きい
処置具にも対応可能である。 【0113】11.前記付記第1項において、少なくと
も処置具接触部を含む処置具装着部が装置本体に対して
着脱可能となっていることを特徴とする内視鏡処置具挿
抜装置。これによれば、高価な部品は装置本体、例えば
グリップカバーの内部に設けており、処置具装着部10
7は比較的安価な為、多数準備するのは容易である。処
置具自動挿抜装置の一部を取り外し可能とすることで、
複数の内視鏡自動挿抜装置を用意する煩わしさを解消で
きる。 【0114】12.前記付記第11項において、前記処
置具装着部が滅菌済みのディスポーザブル品であること
を特徴とする内視鏡用処置具挿抜装置。消毒作業そのも
のが不要となる。 【0115】13.前記付記第11項において、前記処
置具装着部が複数種類あることを特徴とする内視鏡用処
置具挿抜装置。これによれば、様々な処置具に対応可能
になるとともに、機能のバージョンアップ、あるいは逆
に機能を限定した安価なものへの組み換え等が容易に行
えるため、1種類の装置でユーザーの幅広いニーズに対
応できる。 【0116】 【発明の効果】以上説明したように本発明の内視鏡用処
置具挿抜装置によれば、内視鏡のチャンネルに処置具を
挿入した後、その処置具から自動挿抜装置を取り外すこ
とができる。内視鏡側から内視鏡用処置具挿抜装置の少
なくとも本体が取り外すことができるので、内視鏡のチ
ャンネルに挿入した処置具の操作性が損なわれることが
ない。
【図面の簡単な説明】 【図1】第1の実施形態の内視鏡用処置具挿抜装置の断
面図。 【図2】内視鏡装置のシステム構成を示す説明図。 【図3】内視鏡用処置具の斜視図。 【図4】前記内視鏡用処置具挿抜装置の挾持力調整部の
断面図。 【図5】前記内視鏡用処置具挿抜装置の右上部カバーの
概略的な斜視図。 【図6】前記右上部カバーと左上部カバーの組み立て状
態の断面図。 【図7】前記左上部カバーの概略的な斜視図。 【図8】前記処置具挿抜装置を内視鏡に装着する手段の
部分の斜視図。 【図9】前記処置具挿抜装置を内視鏡に装着する他の手
段の部分の斜視図。 【図10】前記処置具挿抜装置を内視鏡に装着するさら
に他の手段の部分の斜視図。 【図11】前記内視鏡用処置具挿抜装置全体の斜視図。 【図12】処置具用ストッパの説明図。 【図13】同じく処置具用ストッパの断面図。 【図14】左上部カバーのロック機構部分の断面図。 【図15】開口部を開閉する開閉機構の第2の実施形態
の説明図。 【図16】開口部を形成する他の例を示す第3の実施形
態の斜視図。 【図17】開口部を形成する他の例を示す第4の実施形
態の斜視図。 【図18】開口部を形成する他の例を示す第5の実施形
態の斜視図。 【図19】他の処置具の斜視図。 【図20】開口部を形成する他の例を示す斜視図。 【符号の説明】 1…内視鏡、2…操作部、10…処置具挿入口部、25
…内視鏡用処置具挿抜装置、26…グリップカバー、3
1…処置具挿抜用駆動ローラ、51…右上部カバー、6
4…左上部カバー、72…調整ローラー、100…処置
具。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】内視鏡の操作部に形成した挿入口部から内
    視鏡のチャンネルに処置具を挿抜する機構を備えた内視
    鏡用処置具挿抜装置において、 内視鏡のチャンネル内に処置具が挿通された状態で、処
    置具挿抜装置と処置具の連係が解除され、かつ処置具挿
    抜装置の本体が前記内視鏡側から取り外し可能であるこ
    とを特徴とする内視鏡処置具挿抜装置。
JP21630395A 1995-08-24 1995-08-24 内視鏡用処置具挿抜装置 Expired - Fee Related JP3504392B2 (ja)

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JP21630395A JP3504392B2 (ja) 1995-08-24 1995-08-24 内視鏡用処置具挿抜装置

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