JP3504317B2 - 光磁気記録装置 - Google Patents

光磁気記録装置

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JP3504317B2 JP02768994A JP2768994A JP3504317B2 JP 3504317 B2 JP3504317 B2 JP 3504317B2 JP 02768994 A JP02768994 A JP 02768994A JP 2768994 A JP2768994 A JP 2768994A JP 3504317 B2 JP3504317 B2 JP 3504317B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気記録媒体に対し
光磁気記録を行う光磁気記録装置に係り、特に光変調記
録方式と磁界変調記録方式の互換機能を兼ね備えた光磁
気記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気記録媒体に対し光磁気記録
を行う光磁気記録装置として、光ビームの強度を情報信
号によって変調し、これを光磁気記録媒体である光磁気
ディスク面に照射することにより照射部分に一定外部磁
界を印加して記録を行う方式、いわゆる光変調記録方式
を採用したものが知られている。この装置を図6を用い
て説明する。
【0003】この装置では、基板51a上に磁性膜より
なる記録膜51bを形成してなる光変調用の磁気ディス
ク51に対して、レーザダイオード52より射出され、
レンズ53を介して集光される一定強度のレーザ光を照
射して、記録膜51bの温度を記録膜51bのキュリー
点付近まで上昇させておく。
【0004】一方、電源50により付勢される磁界印加
装置54より磁界を発生し、この磁界を記録膜51bに
対し所定方向から消去磁界として印加し、記録膜51b
を消去方向に一様に磁化する。
【0005】この状態から、消去方向と逆方向の磁界
(記録磁界)を磁界印加装置54によって記録膜51c
に印加するとともに、レーザダイオード52から射出さ
れるレーザ光の強度を光変調回路によって記録信号に応
じて変化させながら、記録膜51b上に照射する。
【0006】このようにすると、レーザ光の強度が弱い
時には記録膜51bの温度はキュリー点まで上昇せず、
磁化の方向は消去磁界の方向に保たれ、逆にレーザ光の
強度が強い時には、記録膜51bの温度がキュリー点付
近まで上昇し、記録膜51bの保磁力が弱められて、記
録膜51bの磁化の方向が消去磁界の方向から記録磁界
の方向へと反転されることになり、かくして記録信号に
応じた磁化パターンが形成される。
【0007】ところで、最近、このような光変調方式の
記録装置に対して、消去と記録を同時に行って記録時間
の短縮を目指した磁界変調方式を採用した記録装置の開
発が進められている。この装置を図7を用いて説明す
る。
【0008】この装置の場合、基板60a上に磁性膜よ
りなる垂直磁化膜60bを形成してなる磁界変調用の磁
気ディスク60に対して、レーザダイオード52より射
出され、レンズ53を介して集光される一定強度のレー
ザ光を照射して、垂直磁化膜60bの温度を垂直磁化膜
60bのキュリー点付近まで上昇させる。
【0009】そして、この状態から、磁界変調回路62
より変調された記録信号に応じて磁界を磁界印加装置6
1より発生し、これを垂直磁化膜60bに磁界の変化に
応じた磁化パターンとして残すことにより情報の記録を
行うようにしている。
【0010】ここで、かような磁界変調方式により記録
を行う場合、垂直磁化膜60bの磁化を反転させるのに
必要な磁界は、膜特性にも依存するが、一般に数百Oe
以上の大きな磁界が必要であり、かつ高密度記録を行う
には磁界の反転周波数も数MHz以上必要となる。
【0011】ところが、このような大きな記録磁界を光
磁気記録媒体に効率良く印加するためには、記録効率
(励磁電流当たりの発生磁界効率)が高く、かつ高周波
励磁でも低インピーダンスの磁気ヘッドが要求される。
【0012】そこで、このような要求を満たす磁気ヘッ
ドとして、磁気ヘッドと磁気ディスクの距離を数μm程
度と非常に小さくすることにより記録効率を高め、か
つ、コアの断面積や長さを小さくくて低インピーダンス
とした浮上型磁気ヘッドが考えられている。
【0013】この場合、浮上型磁気ヘッド70は、例え
ば図8に示すようにコア72とコイル73を有する浮上
スライダ71と、この浮上スライダ71を支持するジン
バルバネ74とから構成されている。
【0014】そして、浮上スライダ71は、常時ジンバ
ルバネ74によって磁気ディスク60側に付勢されてお
り、磁気ディスク60が回転していない時には磁気ディ
スク60面に接触していて、磁気ディスク60が回転す
ると、この回転によって生じる空気流が浮上スライダ7
4に生じる浮上力とジンバルバネ74の付勢力とをバラ
ンスさせて、数十[μm]の最適な浮上量を得られるよ
うにしている。
【0015】従って、このような浮上型磁気ヘッド70
を使用する磁気ディスク60は、垂直磁化膜60bとヘ
ッド70の間を一定距離に保つような平滑な表面精度と
ヘッド70の万一の接触時における磁気ディスク60表
面の損傷を防止するため耐久性の高い保護膜を必要とし
ている。
【0016】ところで、情報記録再生装置の基本機能の
一つとして、情報を正しく記録して、正しく再生する必
要があり、このために、従来の光磁気記録再生装置で
は、まず、情報記録が成功したかどうかを確認するため
に、ベリファイ動作(記録直後に記録した情報を再生
し、記録しようとした情報と一致するかどうかを対比し
て確認する。)が行われている。そして、成功していな
いと認められた時に、交代処理が行われる。交代処理と
は、記録に成功しなかった情報を記録位置を変えて再度
記録することである。
【0017】さて、現時点で商品化が進められているの
は、光変調記録用の装置であり、これに対して磁界変調
記録用の装置は、次世代の装置と考えられ、開発が進め
られている。
【0018】従って、将来的には、ユーザは、光変調用
ディスクと磁界変調用ディスクとを混在して持つことが
予想される。その場合、どちらのディスクでも記録・再
生が可能な兼用装置が強く求められている。これは、兼
用装置のほうが部品が共通になるため、価格的な面や装
置の大きさの点で有利だからである。
【0019】このような兼用装置の一例が、特開平4−
121847号公報に開示されている。この装置は、光
変調用ディスクと磁界変調用ディスクにそれぞれ対応す
る二つの磁界印加手段を有し、これら手段を切り換えて
使用するようにしている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかして、このような
兼用装置において、ディスク上の欠陥が原因で記録が成
功しなかった場合、交代処理を用いることは、対処の仕
方としては有効である。これは記録位置を変えることで
欠陥領域を避けることができれば、記録が成功するから
である。
【0021】ところが、磁界印加手段などの装置側の故
障が原因で記録が成功しないときは、記録位置を何度変
更しても成功しないので、無駄な記録動作を繰り返すこ
とになる。さらに、何度試みても成功しない場合に、ユ
ーザは新たなディスクに交換して記録動作を繰り返すこ
とも考えられ、この場合は無駄な動作がさらに増えてし
まう。一方、ベリァイ動作では、記録が成功したかどう
か分かるだけで、その原因まで分からないため従来装置
では、この問題点は解決できなかった。
【0022】
【0023】発明は、光変調記録方式と磁界変調記録
方式を兼用する光磁気記録装置において、磁界変調記録
方式での記録が成功しなかった原因を解析し、磁界変調
記録方式での情報記録を禁止可能にすることを目的とし
ている。
【0024】さらに、本発明は、光変調記録方式と磁界
変調記録方式を兼用する光磁気記録装置において、磁界
変調記録用ヘッドの故障を検出して、磁界変調記録方式
での情報記録を禁止可能にすることを目的としている。
【0025】
【0026】
【課題を解決するための手段】発明によれば、一定の
極性の磁界を発生する光変調記録用磁界発生手段と、記
録データに応じて極性の変化する磁界を発生する磁界変
調記録用磁界発生手段とを備え、光変調記録用媒体か磁
界変調記録用媒体かを判別する媒体判別手段の出力に基
づいて、前記光変調記録用磁界発生手段と磁界変調記録
用磁界発生手段とを選択的に動作させて記録用磁界を発
生し、光変調記録と磁界変調記録との両記録方式での情
報の記録を可能とした光磁気記録装置において、前記磁
界変調記録用媒体に前記磁界変調記録方式で情報が正確
に記録されなかったことを確認する第1の確認手段と、
この確認手段により情報が正確に記録されなかったこと
を確認した場合に前記光変調記録用磁界発生手段を動作
させて前記磁界変調記録用媒体に前記光変調記録方式で
情報の記録を行わせる制御手段と、前記光変調記録用磁
界発生手段で情報が正確に記録されたことを確認する第
2の確認手段と、前記第2の確認手段により情報が正確
に記録されたことを確認できた場合に前記磁界変調記録
方式での記録動作を禁止する禁止手段とにより構成され
ている。
【0027】さらに、本発明によれば、一定の磁極の磁
界を発生する光変調記録用磁界発生手段と、記録データ
に応じて極性の変化する磁界を発生する磁界変調記録用
磁界発生手段とを備え、光変調記録用媒体か磁界変調記
録用媒体かを判別する媒体判別手段の出力に基づいて、
前記光変調記録用磁界発生手段と磁界変調記録用磁界発
生手段とを選択的に動作させて記録用磁界を発生し、光
変調記録と磁界変調記録との両記録方式での情報の記録
を可能とした光磁気記録装置において、前記磁界変調記
録用媒体の正規の記録領域に対し磁界変調記録方式で第
1の情報を記録する第1の記録手段と、前記第1の記録
手段により前記第1の情報が正確に記録されなかったこ
とを確認する第1の確認手段と、前記第1の情報が正確
に記録されなかったことが確認された場合に、前記磁界
変調記録用媒体の正規の記録領域外の領域に記録位置を
変更して同じ情報を記録する第2の記録手段と、前記第
2の記録手段により前記第1の情報が正確に記録されな
かったことを確認する第2の確認手段と、この確認手段
により情報が正確に記録されなかったことを確認した場
合に前記光変調記録用磁界発生手段を動作させて前記光
変調記録方式で情報の記録を行わせる制御手段と、前記
光変調記録方式で情報が正確に記録されたことを確認す
る第3の確認手段と、前記第3の確認手段により情報が
正確に記録されたことを確認できた場合に、前記磁界変
調記録方式での記録動作を禁止する禁止手段とにより構
成されている。
【0028】
【0029】
【作用】この結果、本発明によれば、一定の磁極の磁界
を発生する光変調記録用磁界発生手段と記録データに応
じて極性の変化する磁界を発生する磁界変調記録用磁界
発生手段とを備え、媒体判別手段の光変調記録用媒体か
磁界変調記録用媒体の判別結果に基づいて、光変調記録
用磁界発生手段と磁界変調記録用磁界発生手段より選択
的に記録用磁界を発生し、光変調記録と磁界変調記録と
の両記録方式での情報の記録を可能とした光磁気記録装
置であって、磁界変調記録用媒体に磁界変調記録方式で
情報が正確に記録されなかったことを第1の確認手段で
確認すると、制御手段により光変調記録用磁界発生手段
を動作させて磁界変調記録用媒体に光変調記録方式で情
報の記録を行わせ、この光変調記録用磁界発生手段で情
報が正確に記録されたことを第2の確認手段で確認する
と、磁界変調記録方式での記録動作を禁止するようにし
たので、磁界変調記録方式での記録動作の異常を適確に
知ることができ、磁界変調記録方式による記録動作のた
めの無駄な繰り返し操作を未然に防止できる。
【0030】さらに、本発明によれば、一定の磁極の磁
界を発生する光変調記録用磁界発生手段と記録データに
応じて極性の変化する磁界を発生する磁界変調記録用磁
界発生手段とを備え、媒体判別手段の光変調記録用媒体
か磁界変調記録用媒体かの判別結果に基づいて、光変調
記録用磁界発生手段と磁界変調記録用磁界発生手段より
選択的に記録用磁界を発生し、光変調記録と磁界変調記
録との両記録方式での情報の記録を可能とした光磁気記
録装置であって、磁界変調記録用媒体の正規の記録領域
に対し磁界変調記録方式で第1の情報を第1の記録手段
で記録し、この第1の情報が正確に記録されなかったこ
とを第1の確認手段で確認すると、磁界変調記録用媒体
の正規の記録領域外の領域に記録位置を変更して同じ情
報を第2の記録手段により記録し、さらに、この第1の
情報が正確に記録されなかったことを第2の確認手段で
確認すると、制御手段により光変調記録用磁界発生手段
を動作させて光変調記録方式で情報の記録を行わせ、こ
の光変調記録方式で情報が正確に記録されたことを第3
の確認手段で確認すると、磁界変調記録方式での記録動
作を禁止するようにしたことにより、磁界変調記録方式
での記録動作の異常か磁界変調記録用媒体の異常かを適
確に区別して知ることができ、磁界変調記録方式による
記録動作のための無駄な繰り返し操作、磁界変調記録用
媒体を無駄に繰り返して使用するような不都合を未然に
防止できる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従い説明す
る。 (第1実施例)図1は、本発明が適用された光変調記録
方式と磁界変調記録方式を兼用する光磁気記録再生装置
の概略構成を示している。図において、1はスピンドル
モータで、このスピンドルモータ1は、ディスク2を所
定の回転数で回転させるようにしている。この場合のデ
ィスク2は、ディスクカートリッジ3に内蔵され保護さ
れている。
【0032】ディスク2に対向して光ピックアップ4を
設けている。この光ピックアップ4は、記録データの記
録、再生の際に、図示しないレーザダイオードよりレー
ザ光を射出するとともに、このレーザ光をレンズを介し
集光してディスク2面に照射するもので、ボイスコイル
モータ(VCM)駆動回路5により制御される光ピック
アップの移動手段としてのVCM6によりレーザ光を目
的の記録あるいは再生位置に達するまでディスク2の半
径方向に移動される、いわゆるシーク動作を行うように
している。
【0033】光ピックアップ4には、レーザドライバ7
を接続している。このレーザドライバ7は、光ピックア
ップ4のレーザダイオードを駆動するもので、光変調記
録方式の場合、記録信号処理手段8からの記録データに
より変調駆動され、光ピックアップ4のレーザダイオー
ドのレーザ光を変調して出力せしめ、磁界変調記録方式
の場合、制御手段9の直接の制御指示により記録動作に
おける一定期間だけ光ピックアップ4のレーザダイオー
ドのレーザ光を一定にして出力せしめるようにしてい
る。ここでの記録信号処理手段8は、ホストコンピュー
タ10からの記録命令により制御手段9より記録データ
が与えられ、レーザドライバ7を記録データに応じて変
調駆動するようにしている。
【0034】また、光ピックアップ4内のディスク2か
らの反射光を検出する光検出器(図示しない)には、再
生信号処理手段11および記録異常検出手段12を接続
している。再生信号処理手段9は、光ピックアップ4よ
り検出された再生信号の2値化、誤り検出/誤り訂正、
復調などの信号処理を行い、この再生信号を制御手段9
に与えるようにしている。記録異常検出手段12は、光
ピックアップ4の図示しない光検出器により検出される
ディスク2からの反射光から光電変換出力を復調し、記
録を試みた記録データとを比較してベリファイ動作を行
うようにしている。
【0035】なお、ここでの記録異常検出手段12に
は、ベリファイにより記録の異常検出を行うものを採用
したが、ベリファイ以外にも以下に述べる各方式によっ
ても記録異常の検出は可能である。例えば、ディスク2
へのデータの記録後、各記録セクターのVFO領域に記
録されたVFOパターン(最短ピットの繰り返しパター
ン)や記録データを再生し再生信号の振幅を検出して、
この再生信号の振幅が所定の記録振幅(記録が正常に行
われている場合の振幅値)以上あることを比較回路など
により検出する。この場合、磁気ヘッドが破損している
場合や、光ピックアップ4のレーザ光のスポットと磁界
の有効範囲が外部からの衝撃やディスク2とのヘッドク
ラッシュなどの原因によりずれた場合は、正常なドメイ
ンが記録されずに再生信号振幅が低下、もしくは無出力
となるため、記録の異常が認識できる。この他にも、磁
界変調記録における記録異常検出手段12としては、A
Eセンサーなどの各種センサーを用いた浮上型磁気ヘッ
ドの浮上状態を監視するような手段も考えられる。
【0036】一方、ディスク2に対向して光変調記録に
用いる直流磁界発生用の磁気ヘッド13と磁界変調記録
に用いる磁気ヘッド14を設けている。磁気ヘッド13
は、固定型の磁界発生用コイルよりなるもので、光変調
記録の際に支持部材131により光ピックアップ4とと
ともに、ディスク2を挟んで相対する位置に配置され、
制御手段9の制御指示に基づいて移動手段15によりデ
ィスク2の記録位置に応じて光ピックアップ4に追従し
ディスク2のトラッキング方向に自在に移動できるよう
にしている。
【0037】また、磁気ヘッド14は、磁界変調用コイ
ル、ここでは浮上型の磁界発生用コイルよりなるもの
で、磁界変調記録の際に支持部材141によりディスク
2面に浮上した状態で位置され、制御手段9の制御指示
に基づいて移動手段16により光ピックアップ4に追従
して磁気ヘッド14をディスク2のトラッキング方向に
自在に移動できるとともに、ディスク2面と垂直な方向
にも自在に移動できるようにしている。この場合の移動
手段141は、磁気ヘッド14が浮上型磁気ヘッドであ
るため、図1に示す矢印方向に移動可能であるととも
に、ディスク表面と垂直方向の移動では支持部材141
の固定部を中心とした回動により行うようにしている。
【0038】磁気ヘッド13には、磁気ヘッド駆動回路
17、磁気ヘッド14には、磁気ヘッド駆動回路18を
接続している。磁気ヘッド駆動回路17は、磁気ヘッド
13に光変調記録に用いる直流磁界を発生させるための
ものである。また、磁気ヘッド駆動回路18は、磁界変
調記録の際に制御手段9より与えられる記録データに応
じて磁気ヘッド14を変調駆動するためのものである。
【0039】ディスク2に対応してディスク記録方式判
別手段19を設けている。このディスク記録方式判別手
段19は、装置に挿入されたディスク2が磁界変調用で
あるか光変調用であるか判別するもので、ここでは、デ
ィスク2のカートリッジ3に付された光学的、磁気的、
機械的に識別可能な印を各種の公知のセンサーで検出す
ることでディスク記録方式を判別するようにしている。
【0040】なお、ディスク記録方式判別手段19とし
ては、これ以外に、ディスク2に記録されたベンダー情
報を光ピックアップ4より読み取り、再生信号処理手段
11で復調し、復調されたディスク情報と予めメモリー
に記録されたディスク情報ごとの記録方式を制御手段9
が参照し、挿入ディスク2が光変調記録用ディスクであ
るか、または磁界変調記録用ディスクであるか判別を行
うものも考えられる。この場合は、メモリーに記録され
ていないディスクが挿入された場合は判別不能となる。
【0041】制御手段9には、ディスク排出手段20お
よび記録異常表示手段21を接続している。ディスク排
出手段20は、制御手段9の指示によりディスクを排出
するものである。この場合、ディスク排出手段20は、
装置側に設けた図示しないディスク排出スイッチに応動
してディスクを排出するようにしたものを採用してもよ
い。また、記録異常表示手段21は、各記録方式での記
録が不能に至った場合にその旨をLEDなどにより表示
するものである。
【0042】なお、制御手段9は、予め用意されたプロ
グラムにしたがって各回路に制御指令を与えるようにし
ている。次に、以上のように構成した実施例の動作を図
2に示すフローチャートにより説明する。
【0043】まず、ステップ201でカートリッジ3に
より保護したディスク2をドライブ装置に挿入し、スピ
ンドルモータ1の回転軸に固定する。次に、ステップ2
02でディスク記録方式を判定する。この場合、ディス
ク2のカートリッジ3に付された光学的、磁気的、機械
的に識別可能な印をディスク記録方式判別手段19のセ
ンサにより検出する。そして、この検出出力を制御手段
9に送り、制御手段9でディスク2の記録方式を判別す
るようになる。
【0044】ここで、ディスク2が磁界変調記録用ディ
スクであった場合には、ステップ203で磁界変調記録
モードに設定する。この場合、制御手段9はスピンドル
モータ1に対して駆動信号を出力し、ディスク2を所定
の回転数で回転させてから、移動手段18に制御指令を
出力し、浮上型磁気ヘッドである磁気ヘッド14を移動
して浮上状態とする。さらに、磁気ヘッド駆動回路17
の駆動を禁止するとともに、記録信号処理手段8の駆動
を禁止し、磁界変調記録モードとして、その後のホスト
コンピュータ10からの記録指示があるまで待機状態と
なる。
【0045】この状態から、ステップ204で、ホスト
コンピュータ10から記録指示として、記録命令と記録
データと記録位置情報が送られてくる。そして、ステッ
プ205で、磁界変調記録方式による記録を行う。この
場合、制御手段9では、まず、光ピックアップ4のレー
ザ光と磁気ヘッド14を目標の記録位置に達するまでデ
ィスク2の半径方向に移動する、いわゆるシーク動作を
行う。ここでは、VCM駆動回路5により光ピックアッ
プ4を搭載したVCM6を駆動することにより行ってい
る。
【0046】そして、光ピックアップ4のレーザ光が目
標の記録位置に達したならば、制御手段9は、磁気ヘッ
ド駆動回路18に記録データを送り、記録データに従っ
て磁気ヘッド14を変調駆動する。これと同時に、制御
手段9は、レーザドライバ7に制御指令を与え、記録期
間の間だけ光ピックアップ4のレーザダイオードより一
定のレーザ光を出力するように制御する。これにより、
ディスク2上には、磁界変調記録方式により記録データ
が記録される。
【0047】この場合、光ピックアップ4のレーザダイ
オードより出力されるレーザ光の強さは、ディスク2に
書き込まれている最適記録パワー値の情報を予め読取
り、その値になるようにしている。
【0048】次に、ステップ206でベリファイ動作に
より、記録異常検出手段12では、記録が正常に行われ
たか判断して異常動作を検出する。ここで、ベリファイ
エラーがなく、記録の異常を検出しなければ、ステップ
207に進み、記録を終了し、制御手段9より磁気ヘッ
ド移動手段16に制御指令を与え、磁気ヘッド14を浮
上位置よりディスク2に対し離間した待機位置まで移動
する。
【0049】一方、ベリファイエラーにより記録の異常
を検出すると、ステップ208に進み、記録異常の原因
を確かめるための光変調記録モードによるデータ記録を
行う。この場合、まず、磁界変調記録モードから光変調
記録モードに切り換える。すると、制御手段9の制御指
令により記録信号処理手段8の駆動を許可し、磁気ヘッ
ド駆動回路18の駆動を禁止し、さらに磁気ヘッド駆動
回路18の駆動を許可する。
【0050】そして、ステップ209で、上述の磁界変
調記録方式で記録に失敗した記録データを、光変調記録
方式より同じ記録位置で記録を行うようにする。この場
合、ホストコンピュータ10から記録命令により制御手
段9より記録信号処理手段8に記録データを与え、レー
ザドライバ7を変調駆動して光ピックアップ4のレーザ
ダイオードからのレーザ光を変調する。これと同時に、
制御手段9は、磁気ヘッド駆動回路17に制御指令を与
え、記録期間中は、一定の大きさで極性の変わらない直
流磁界を出力するように制御する。
【0051】この場合、光変調記録で使用するレーザ光
の強さは、ディスク2が先に用いた磁界変調記録用のデ
ィスクなので、先の磁界変調記録方式の記録の際に読取
られた最適記録パワー値をK倍(K≧1の固定値)して
発光させればよい。
【0052】次に、ステップ210でベリファイ動作に
より異常動作を検出する。ここで、ベリファイエラーが
なく、記録の異常を検出しなければ、ステップ211に
進み、磁界変調記録係の異常を判断する。この場合、記
録異常を検出しないことは、同じ記録位置で磁界変調記
録方式では記録に失敗したが、光変調記録方式では成功
したことであり、従って、磁界変調記録方式での記録失
敗の原因はディスク2でなくて、装置側にあると判断し
てよく、特に、装置側の磁界変調記録に関する部分に限
定されるはずである。
【0053】そして、装置側の磁界変調記録に関する部
分が故障していると分析されると、これ以上、磁界変調
記録を試みても成功する見込みがほとんどないことか
ら、ステップ212で磁界変調記録不能のメッセージを
出力する。この場合、制御手段9により記録異常表示手
段21に「磁界変調記録係異常あり」を表示する。ここ
での記録異常表示手段21は、公知の手段を幾つか利用
でき、例えば装置の筐体に設けたLEDなどの表示灯に
より表示したり、ホストコンピュータ10側に異常を知
らせることでホストコンピュータ10に接続されるCR
Tに表示するようにしてもよい。
【0054】そして、ステップ213で、装置内部の対
策として、以後の磁界変調記録でのライトコマンドの受
付けを禁止し、ディスク記録方式判別手段19が磁界変
調用ディスクを判別しても、ステップ203以降の動作
を禁止する。例えば、磁気ヘッド14をディスク2から
離間したまま固定し、浮上状態への移動を禁止するよう
にする。
【0055】そして、ステップ214で、制御手段9の
制御指令によりディスク排出手段20よりディスクを強
制排出して処理を終了する。一方、ステップ210でベ
リファイエラーにより記録の異常を検出すると、ステッ
プ215に進み、磁界変調記録方式および光変調記録方
式のいずれの記録方式でも記録不能であることを判断す
る。そして、ステップ216で、記録の異常ありの結果
を受けた制御回路9により、すべての記録不能の旨を記
録異常表示手段21により表示出力する。この場合、記
録異常表示手段21では、例えば「記録不能」の表示を
行う。
【0056】次いで、ステップ217で、以後のすべて
のライトコマンドの受け付けを禁止し、ディスク記録方
式判別手段19のディスクの判別にかかわらず、記録に
関するすべての動作を禁止する。
【0057】そして、ステップ214で、制御手段9の
制御指令によりディスク排出手段20よりディスクを強
制排出して処理を終了する。一方、ステップ202のデ
ィスク記録方式を判定で、ディスク2が光変調記録用デ
ィスクと判定された場合は、ステップ218以降の光変
調記録モードを実行する。
【0058】この場合、ステップ218で記録方式を光
変調記録モードに設定する。そして、ステップ219
で、ホストコンピュータ10から記録指示として、記録
命令と記録データと記録位置情報が送られてくる。
【0059】そして、ステップ220で光変調記録によ
り記録を行い、ステップ221に進み、記録を終了す
る。従って、このような第1実施例によれば、磁界変調
記録モードでの記録データの記録に際して記録異常検出
手段12によりを記録の異常を検出すると、磁界変調記
録モードから光変調記録モードに記録方式を切り換え、
前回と同じ記録位置について記録データの記録を行い、
再度記録異常検出手段12によりを記録の異常を検出す
ると、磁界変調記録モードでのデータ記録を禁止するよ
うにしたので、磁界変調記録モードでの記録動作の異常
を適確に知ることができ、これにより、その後の磁界変
調記録モードによる記録動作のための無駄な繰り返し操
作を未然に防止し、ユーザが磁界変調記録による装置の
異常に気付かずに新たな磁界変調記録用ディスクを挿入
することによるこれらディスクの破損や記録異常の発生
を回避することができる。
【0060】(第2実施例)上述した第1実施例では、
ステップ210でベリファイ動作により異常動作を検出
すると、磁界変調記録方式および光変調記録方式のいず
れの記録方式でも記録不能であると判断しているが、こ
の時点でも、ディスク2の欠陥が原因する場合も考えら
れるものの、この確認はなされていない。
【0061】そこで、第2実施例では、図2に示すフロ
ーチャートのステップ210とステップ215の間にデ
ィスク欠陥が原因でないことを確認するための交代処理
を挿入するようにしている。
【0062】図3は、図2に示すフローチャートのステ
ップ210とステップ215の間に挿入される交代処理
のステップのみを示すもので、この場合、図2のステッ
プ210でベリファイエラーを検出すると、ステップ3
01で検出回数N=1を設定し、ステップ302でベリ
ファイエラーを検出したセクタとは別のセクタに記録位
置を移動しリトライする。そして、このリトライした結
果についてもステップ303でベリファイ動作を行い、
記録異常検出を行う。
【0063】ここで、記録に異常が検出されなかった場
合、ステップ304で記録完了を確認すると、制御回路
9よりホストコンピュータ10に「記録完了」を送出
し、処理を終了する。一方、ベリファイエラーにより記
録に異常が検出された場合は、ステップ305で検出回
数N=N+1に設定し、ステップ302に戻って再度セ
クタを変更しリトライを行う。以下、記録に異常が検出
される間は、ステップ306でN>2を満足するまで、
同様な動作を繰り返し、この間に、記録が完了しない場
合は、第2図のステップ215以降に進むようになる。
【0064】このような第2実施例によれば、ディスク
欠陥が原因でないことを確認したのちに磁界変調記録方
式および光変調記録方式のいずれの記録方式でも記録不
能であると判断するようになるので、ディスク欠陥が原
因で、すべての記録方式が利用不可能になるような不都
合を解消できる。
【0065】(第3実施例)上述した第1実施例では、
ステップ206でベリファイエラーを検出すると、直ち
に光変調記録モードに切り換えてディスクの前回と同じ
記録位置に再記録を行うようにしたが、この時点では、
ディスク自身の欠陥が原因する場合も考えられる。
【0066】そこで、第3実施例では、光変調記録モー
ドの切換えの前に、ディスク欠陥の有無を確認するため
の処理を追加するようにしている。なお、第3実施例の
回路構成については、図1に示す第1実施例のものと同
様なので、ここでの説明は省略する。
【0067】図4は、第3実施例の動作を説明するフロ
ーチャートを示している。この場合、ステップ401か
らステップ407までは、上述した図2に示す第1実施
例のステップ201からステップ207と、ステップ4
27からステップ430までは、上述した図2に示す第
1実施例のステップ218からステップ221とそれぞ
れ同様の動作を行う。
【0068】そして、ステップ406でのベリファイ動
作により記録の異常が検出された場合に以下の動作が実
行される。ベリファイエラーにより記録の異常を検出す
ると、ステップ408に進み、テストゾーンでのリトラ
イを行う。この場合、磁界変調記録モードは、そのまま
にして、ディスク2の内外周に設けられたユーザエリア
外のテストゾーン(試し書きゾーン)に記録位置を移動
して、前回の磁界変調記録方式で記録に失敗した記録デ
ータの記録のリトライを行う。
【0069】そして、ステップ409でベリファイ動作
によりテストゾーンに対する異常動作を検出する。ここ
で、ベリファイエラーがなく、記録の異常を検出しなけ
れば、ディスク欠陥が原因であったことが確認できるこ
とから、ステップ410以降の交代処理に進む。
【0070】この場合、ステップ410で検出回数N=
1を設定し、ステップ411で、上述のステップ406
でベリファイエラーを検出したセクタと別のセクタに記
録位置を移動しリトライする。そして、このリトライし
た結果についてもステップ412でベリファイ動作を行
い、記録異常検出を行う。
【0071】ここで、記録に異常が検出されなかった場
合、ステップ413で記録完了を確認すると、制御手段
9よりホストコンピュータ10に「記録完了」を送出
し、処理を終了する。一方、ベリファイエラーにより記
録に異常が検出された場合は、ステップ414で検出回
数N=N+1に設定し、ステップ411に戻って再度セ
クタを変更しリトライを行う。以下、記録に異常が検出
される間は、ステップ415でN>2を満足するまで、
同様なリトライを繰り返し、この間に、記録が完了しな
い場合は、ステップ416に進む。
【0072】ステップ416では、制御手段9よりホス
トコンピュータ10にディスクエラーメッセージを送出
し、処理を終了する。一方、ステップ409でベリファ
イエラーにより記録の異常を検出した場合は、ディスク
欠陥が原因でないことを確認できることから、ステップ
417以降の光変調記録モードに切り換える処理に移行
するようになる。
【0073】この場合、ステップ417からステップ4
26までは、上述した図2に示す第1実施例のステップ
208からステップ214と同様の動作を行う。従っ
て、このような第3実施例によれば、磁界変調記録モー
ドでの記録データの記録に際して記録異常検出手段12
によりを記録の異常を検出すると、テストゾーンに移動
してリトライを実行し、ここで記録異常検出手段12に
より記録の異常を検出すると、磁界変調記録モードから
光変調記録モードに記録方式を切り換え、再度の記録デ
ータの記録を行い、さらに記録異常検出手段12により
を記録の異常を検出すると、磁界変調記録モードでのデ
ータ記録を禁止するようにしたので、磁界変調記録モー
ドでの記録動作の異常か磁界変調記録用ディスクの異常
かを適確に区別して知ることができ、これにより、その
後の磁界変調記録モードによる記録動作のための無駄な
繰り返し操作や磁界変調記録用ディスクを無駄に繰り返
して使用するような不都合を未然に防止し、ユーザが磁
界変調記録による装置の異常やディスクの異常に気付か
ずに新たなディスクを挿入することによるこれらディス
クの破損や記録異常の発生を回避することができる。さ
らにリストラは、テストゾーンで行われるので、破損し
た浮上ヘッドがユーザエリアを破損するという危険性を
リストラ時に回避することができる。
【0074】(第4実施例)上述した第1実施例では、
磁界変調記録モードでのデータの記録が不調に終わった
場合に、光変調記録モードに切り換えてディスクの前回
と同じ記録位置に再記録を行うようにしているが、第4
実施例では、磁界変調記録モードによるデータ記録の前
にテストパターンの試し書きを行うようにしている。
【0075】なお、第4実施例の回路構成についても、
図1に示す第1実施例のものと同様なので、ここでの説
明は省略する。図5は、第4実施例の動作を説明するフ
ローチャートを示している。
【0076】この場合、まずステップ501で、装置の
電源を投入する。すると、電源を投入された装置は、ス
テップ502で磁界変調記録用の磁気ヘッド14を退避
し、光変調記録モードによりディスク挿入時まで待機す
る。
【0077】次に、ステップ503でディスク2を装置
に挿入し、スピンドルモータ1の回転軸に固定する。そ
して、ステップ504でディスク記録方式を判定する。
この場合、ディスク2のカートリッジ3に付された光学
的、磁気的、機械的に識別可能な印をディスク記録方式
判別手段19のセンサにより検出する。そして、この検
出出力を制御手段9に送り、制御手段9でディスク2の
記録方式を判別するようになる。
【0078】ここで、ディスク2が磁界変調記録用ディ
スクであった場合には、ステップ505で磁界変調記録
モードに設定する。この場合、制御手段9はスピンドル
モータ1に対して駆動信号を出力し、ディスク2を所定
の回転数で回転させてから、移動手段18に制御指令を
出力し、浮上型磁気ヘッドである磁気ヘッド14を移動
して浮上状態とする。
【0079】この状態から、ステップ506でディスク
2の内周または外周部にあるテストゾーンを利用して磁
界変調記録方式により所定のテストパターンの試し書き
を行う。この場合、制御手段9により、光ピックアップ
4のレーザ光を目標の記録位置に達するまでディスク2
の半径方向に移動する、いわゆるシーク動作を行う。そ
して、光ピックアップ4のレーザ光が目標の記録位置に
達したならば、制御手段9より磁気ヘッド駆動回路18
にテストパターンを送り、磁気ヘッド14を変調駆動す
る。これと同時に、制御手段9よりレーザドライバ7に
制御指令を与え、記録期間の間だけ光ピックアップ4の
レーザダイオードより一定のレーザ光を出力するように
制御し、ディスク2上に、磁界変調記録方式によるテス
トパターンを記録する。
【0080】次に、ステップ507で試し書きによる再
生波形を用い、テストパターンの記録が正常に行われた
か判断して異常の有無を見極める。ここで、テストパタ
ーンの記録異常を検出しなければ、ステップ508に進
み、制御手段9よりホストコンピュータ10にデータ記
録受付け可能の旨を送出し、処理を終了する。
【0081】一方、テストパターンの記録異常を検出し
た場合は、制御手段9により光ピックアップ4の図示し
ないレーザダイオードの異常、磁気ヘッド14の破損、
あるいは光ピックアップ4からのレーザー光と磁気ヘッ
ド14の発生磁界の有効範囲がずれているなどの原因を
推測するため、磁気ヘッド移動手段18により磁気ヘッ
ド14をディスク2から離反させる(浮上状態を中断
し、磁気ヘッド14を上げる)。そして、ステップ50
9で光変調記録モードに切り換える。
【0082】この状態から、ステップ510で試し書き
のトライ回数N=1を設定し、ステップ511で光変調
記録方式によりテストゾーンの前回と同じ記録位置にテ
ストパターンによる試し書きを行う。
【0083】そして、ステップ511で試し書きによる
再生波形を用い、テストパターンの記録が正常に行われ
たか判断して異常の有無を見極める。ここで、テストパ
ターンの記録に異常があった場合は、ステップ513で
トライ回数N=N+1に設定し、ステップ511に戻っ
てテストパターンによる試し書きのリトライを行う。以
下、記録に異常が検出される間は、ステップ514でN
>2を満足するまで、同様なリトライを繰り返し、この
間に、記録異常が解消されなければ、ステップ515に
進む。
【0084】ステップ515では、制御手段9よりホス
トコンピュータ10にディスクエラーメッセージを送出
し、処理を終了する。一方、ステップ512で試し書き
による記録に異常を検出しない場合は、制御手段9によ
り磁気ヘッド14の破損、光ピックアップ4のレーザ光
と磁気ヘッド14の発生磁界の有効範囲がずれているな
どの故障と判断し、ステップ516で制御手段9により
記録異常表示手段21に磁界変調記録不能のメッセージ
を出力し、磁気ヘッド14をディスク2面から持ち上げ
た状態に固定するとともに、磁気ヘッド移動手段16の
制御を禁止して、ステップ517で光変調記録モードで
の記録可能メッセージを出力し、これ以後、光変調記録
用ディスクの挿入時のみ、ライトコマンドを受け付ける
ようにする。
【0085】なお、上述したステップ504で、ディス
ク2が光変調記録用ディスクと判定した場合または判別
不能である場合は、ステップ518に進み、光変調記録
モードを設定する。そして、ステップ519で、ライト
コマンド受け付け可能であることをホストコンピュータ
10に出力し処理を終了する。
【0086】従って、このような第4実施例によれば、
装置の起動に際して磁界変調記録モードに設定される
と、この記録モード条件下で試し書きを行い、ここで記
録異常を検出すると、磁界変調記録モードから光変調記
録モードに記録方式を切り換え、記録データの記録を行
い、再度記録の異常を検出すると、記録不能と判断し
て、直ちにこの旨のメッセージを出力するようにしたの
で、記録動作の前に装置の異常を認識でき、破損した磁
気ヘッドなどによりディスクのユーザーエリアの破壊な
どの事態を未然に防止することができる。また、試し書
きの段階で記録異常を検出すると、記録モードを切り換
えて再度試し書きを行うことから、異常箇所を特定する
ことも可能になる。
【0087】なお、本明細書は、上述した3つの特許請
求の範囲に加えて、以下のような技術思想も含むもので
ある。 (4)請求項2記載の光磁気記録装置において、第1の
確認手段が確認した情報の記録位置と第2の確認手段が
確認した情報の記録位置が同じである。
【0088】(5)請求項3記載の光磁気記録装置にお
いて、磁界変調記録方式で記録しようとした情報と光変
調記録方式で記録しようとした情報が同じである。 (6)請求項2記載の光磁気記録装置において、前記禁
止手段は、さらに前期第2の確認手段により情報が正確
に記録されたことを確認できない場合に、前記光変調記
録方式での記録動作を禁止する。
【0089】(7)(6)記載の光磁気記録装置におい
て、前記制御手段は、前期第2の確認手段により情報が
正確に記録されたことを確認できない場合に、更に、記
録位置を変更してなされた前記光変調記録方式で記録動
作を行わせ、第4の確認手段がこの情報が正確に記録さ
れたことを確認できない場合に、前記禁止手段は前記光
変調記録方式での記録動作を禁止する。
【0090】(8)一定の極性の磁界を発生する光変調
記録用磁界発生手段と、記録データに応じて極性の変化
する磁界を発生する磁界変調記録用磁界発生手段とを備
え、光変調記録用媒体か磁界変調記録用媒体かを判別す
る媒体判別手段の出力に基づいて前記光変調記録用磁界
発生手段と磁界変調記録用磁界発生手段とを選択的に動
作させて記録用磁界を発生し、光変調記録と磁界変調記
録との両記録方式での情報の記録を可能にした光磁気記
録装置において、前記磁界変調記録用媒体の正規の記録
領域に対し磁界変調方式で情報を記録する第1の記録手
段と、前記第1の記録手段の記録動作に先立って、前記
磁界変調記録用媒体の試し書き用の記録領域に対し磁界
変調記録方式で情報を記録する第4の記録手段と、前記
第4の記録手段により前記情報が正確に記録されたこと
を確認する第4の確認手段と、前記第4の記録手段が正
確に情報を記録したことが確認された場合に、前記第1
の記録手段の記録動作を許可する許可手段とを備えたこ
とを特徴とする光磁気記録装置。
【0091】(9)(8)記載の光磁気記録装置におい
て、前記第4の確認手段が前記情報が正確に記録された
ことを確認できない場合に、前記光変調記録用磁界発生
手段を動作させて前記光変調記録方式で情報の記録を行
わせる第5の記録手段と、前記光変調記録方式で情報が
正確に記録されたことを確認する第5の確認手段と、前
記第5の確認手段により情報が正確に記録されたことを
確認できた場合に、前記磁界変調記録方式での記録動作
を禁止する禁止手段とを備えたことを特徴とする光磁気
記録装置。
【0092】
【0093】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、磁
界変調記録用媒体に磁界変調記録方式で情報が正確に記
録されなかったことを確認すると、光変調記録用磁界発
生手段を動作させて磁界変調記録用媒体に光変調記録方
式で情報の記録を行わせ、この光変調記録用磁界発生手
段で情報が正確に記録されたことを確認すると、磁界変
調記録方式での記録動作を禁止するようにしたので、磁
界変調記録方式での記録動作の異常を適確に知ることが
でき、これにより磁界変調記録方式による記録動作のた
めの無駄な繰り返し操作を未然に防止でき、ユーザが磁
界変調記録方式による装置の異常に気付かずに新たな磁
界変調記録用媒体を挿入することによる第2、第3の記
録媒体の破損や記録異常の発生を回避し、記録媒体およ
び記録手段の保護と記録の失敗を事前に回避することが
できる。
【0094】さらに、本発明によれば、磁界変調記録用
媒体の正規の記録領域に対し磁界変調記録方式で第1の
情報を記録し、この第1の情報が正確に記録されなかっ
たことを確認すると、磁界変調記録用媒体の正規の記録
領域外の領域に記録位置を変更して同じ情報を記録し、
さらに、この第1の情報が正確に記録されなかったこと
を確認すると、光変調記録用磁界発生手段を動作させて
光変調記録方式で情報の記録を行わせ、この光変調記録
方式で情報が正確に記録されたことを確認すると、磁界
変調記録方式での記録動作を禁止するようにしたので、
磁界変調記録方式での記録動作の異常か磁界変調記録用
媒体の異常かを適確に区別して知ることができ、これに
より、磁界変調記録方式による記録動作のための無駄な
繰り返し操作、磁界変調記録用媒体を無駄に繰り返して
使用するような不都合を未然に防止でき、ユーザが磁界
変調記録方式による装置の異常に気付かずに新たな磁界
変調記録用媒体を挿入して第2、第3の記録媒体の破損
や記録異常の発生を未然に防止し、記録媒体および記録
手段の保護と記録の失敗を事前に回避することができ
る。さらに、磁界変調記録方式による装置側の異常と記
録媒体の記録膜欠陥(ディスクエラー)などの異常原因
の分離が可能となるため、限定された異常原因をユーザ
へ表示することによりユーザは異常に応じた対応が可能
となり、加えて、記録媒体表面のゴミの付着などに対し
ては、リトライなどを行うことで記録可能にもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成を示す図。
【図2】一実施例の動作を説明するためのタイムチャー
ト。
【図3】本発明の第2実施例の動作を説明するためのタ
イムチャート。
【図4】本発明の第3実施例の動作を説明するためのタ
イムチャート。
【図5】本発明の第4実施例の動作を説明するためのタ
イムチャート。
【図6】従来の光変調記録方式の光磁気記録装置の一例
を示す概略構成図。
【図7】従来の磁界変調記録方式の光磁気記録装置の一
例を示す概略構成図。
【図8】磁界変調記録方式の光磁気記録装置に用いられ
る浮上型磁気ヘッドの一例を示す概略構成図。
【符号の説明】
1…スピンドルモータ、 2…ディスク、 3…ディスクカートリッジ、 4…光ピックアップ、 5…ボイスコイルモータ(VCM)駆動回路、 6…VCM、7…レーザドライバ、 8…記録信号処理手段、 9…制御手段、 10…ホストコンピュータ、 11…再生信号処理手段、 12…記録異常検出手段、 13…磁気ヘッド、 131…支持部材、 14…磁気ヘッド、 141…支持部材、 15…移動手段、 16…移動手段、 17…磁気ヘッド駆動回路、 18…磁気ヘッド駆動回路、 19…ディスク記録方式判別手段、 20…ディスク排出手段、 21…記録異常表示手段。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G11B 20/18 552 G11B 20/18 552Z (72)発明者 石川 善久 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 丸山 幸二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 長谷 卓也 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−79047(JP,A) 特開 平5−347043(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 11/10 - 11/105 G11B 20/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の極性の磁界を発生する光変調記録
    用磁界発生手段と、 記録データに応じて極性の変化する磁界を発生する磁界
    変調記録用磁界発生手段とを備え、 光変調記録用媒体か磁界変調記録用媒体かを判別する媒
    体判別手段の出力に基づいて、前記光変調記録用磁界発
    生手段と磁界変調記録用磁界発生手段とを選択的に動作
    させて記録用磁界を発生し、光変調記録と磁界変調記録
    との両記録方式での情報の記録を可能とした光磁気記録
    装置において、 前記磁界変調記録用媒体に前記磁界変調記録方式で情報
    が正確に記録されなかったことを確認する第1の確認手
    段と、 この確認手段により情報が正確に記録されなかったこと
    を確認した場合に前記光変調記録用磁界発生手段を動作
    させて前記磁界変調記録用媒体に前記光変調記録方式で
    情報の記録を行わせる制御手段と、 前記光変調記録用磁界発生手段で情報が正確に記録され
    たか否かを確認する第2の確認手段と、 前記第2の確認手段により情報が正確に記録されたこと
    を確認できた場合に前記磁界変調記録方式での記録動作
    を禁止する禁止手段と、 を具備したことを特徴とする光磁気記録装置。
  2. 【請求項2】 一定の磁極の磁界を発生する光変調記録
    用磁界発生手段と、 記録データに応じて極性の変化する磁界を発生する磁界
    変調記録用磁界発生手段とを備え、 光変調記録用媒体か磁界変調記録用媒体かを判別する媒
    体判別手段の出力に基づいて、前記光変調記録用磁界発
    生手段と磁界変調記録用磁界発生手段とを選択的に動作
    させて記録用磁界を発生し、光変調記録と磁界変調記録
    との両記録方式での情報の記録を可能とした光磁気記録
    装置において、 前記磁界変調記録用媒体の正規の記録領域に対し磁界変
    調記録方式で第1の情報を記録する第1の記録手段と、 前記第1の記録手段により前記第1の情報が正確に記録
    されなかったことを確認する第1の確認手段と、 前記第1の情報が正確に記録されなかったことが確認さ
    れた場合に、前記磁界変調記録用媒体の正規の記録領域
    外の領域に記録位置を変更して同じ情報を記録する第2
    の記録手段と、 前記第2の記録手段により前記第1の情報が正確に記録
    されたか否かを確認する第2の確認手段と、 この確認手段により情報が正確に記録されなかったこと
    を確認した場合に前記光変調記録用磁界発生手段を動作
    させて前記光変調記録方式で情報の記録を行わせる第3
    の記録手段と、 前記光変調記録方式で情報が正確に記録されたことを確
    認する第3の確認手段と、 前記第3の確認手段により情報が正確に記録されたこと
    を確認できた場合に、前記磁界変調記録方式での記録動
    作を禁止する禁止手段と、 を具備したことを特徴とする光磁気記録装置。
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