JPH08321149A - 磁気ディスク装置及びその制御方法 - Google Patents

磁気ディスク装置及びその制御方法

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JPH08321149A
JPH08321149A JP12469895A JP12469895A JPH08321149A JP H08321149 A JPH08321149 A JP H08321149A JP 12469895 A JP12469895 A JP 12469895A JP 12469895 A JP12469895 A JP 12469895A JP H08321149 A JPH08321149 A JP H08321149A
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magnetic head
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JP12469895A
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Katsuhiro Tokida
勝啓 常田
Haruhiko Hosokawa
春彦 細川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】磁気媒体上に同心円状に設けられたトラック
に、データ記録領域と位置情報記録領域を交互に配置し
て記録した磁気媒体ディスクと、該ディスク毎に対応し
て設けられた磁気ヘッドと、データを再生するためのリ
ード回路と位置信号再生器と、データ書き込み時に磁気
ヘッドがトラック中心に対して位置ずれを起こしている
事を検出する手段と、リード回路の特性を変更する手段
を持ち、位置ずれが発生した場合に媒体への書込み動作
を禁止することを特徴とする磁気ディスク装置。 【効果】シーク動作終了から一定時間だけリード回路の
特性を最適の状態から変更する事で、サーボ信号の書込
み品質やサンプリング周期に影響されずに、該リード回
路のリードエラー信号の発生により、オフトラック状態
を判定して磁気ヘッドがオフトラックした状態での書込
み動作を防止する事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円板状記録媒体に設け
られた記録トラックに磁気ヘッドの位置決めを行ない情
報を記録する書込み制御において、磁気ヘッドが所望の
位置から外れたオフトラック状態で情報の書込みを防止
する機能を用いて、トラックの幅方向に対して位置決め
精度を向上した磁気ディスク装置及びその制御方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク媒体上の記録トラックに、
データ記録領域とサーボ情報を含むエンベッディドサー
ボ方式の従来の磁気ディスク装置では、データ書込み時
には、再生されたサーボ情報からトラック位置信号を復
調し、書込み中のトラック位置ずれ量を監視すること
で、オフトラック状態での書込み(オフトラックライ
ト)の防止を行っている。即ち書込直前、或は書込中の
位置ずれ量が規定値以上であれば、書込み動作を禁止す
る技術が採用されている。
【0003】また、外部から加わる機械的衝撃に対し
て、例えば特開平5−133974号に記載されている
ように、加速度検出手段をサーボ信号とは別に備えて、
オフトラック書込みを防止する技術がある。ここでは、
ショックセンサーと呼ばれる加速度検出器を備え、その
出力により衝撃が加わった時の書込み動作を停止してい
る。
【0004】従来技術のうち、例えば、サーボ情報から
トラック位置信号を復調し、書込中のトラック位置ずれ
量を監視する制御技術では、サーボ情報の品質が高くサ
ンプリング周期が非常に短い場合には、オフトラック書
込防止手段としては有効である。しかし、サーボ情報を
格納するサーボ専用面を持たない、エンベッディドサー
ボ技術を用いた磁気ディスク装置では、データ記憶領域
をより多く確保する必要から、サーボ信号の格納場所は
限定され、この結果、サンプリング周期を短くする事は
難しい。サーボ信号の周期は、150〜200μs程度
から更に長くなる傾向にある。
【0005】通常、円板状の複数の磁気ディスク媒体
は、スピンドルモータの駆動軸に固定され、一体として
回転駆動される。回転する磁気ディスク円板表面と磁気
ヘッドを搭載したスライダーとの間に空気の層(エアベ
アリング)を生じさせて、磁気ヘッドは微小間隙を有し
ながら磁気ディスク上を相対的に移動する。磁気ディス
ク表面には、スライダーとの粘着防止及び磁気特性(浮
上特性)改善のため、テクスチャ加工がなされている。
【0006】従って、スピンドルモータのベアリングの
回転振動、磁気ディスク円板上のテクスチャ痕、磁気デ
ィスク円板にサーボトラックを書込む際の振動その他の
原因により、サーボ信号の品質は必ずしも十分に高くな
い。ある規定値を用いて書込中の位置ずれ量を監視する
場合も、その規定値(スライスレベル)を十分に下げて
設定する事が難しい。
【0007】即ち、書込みに十分な余裕を与えるためス
ライスレベルを下げた場合には、装置外部からの振動や
衝撃が無い場合にも、サーボ信号の品質の悪さに起因す
る、スライスレベルを超えた位置信号(ノイズ)が頻繁
に発生して、書込動作を禁止してしまうような誤動作が
たびたび起こってしまう。
【0008】また従来技術のうち、例えばショックセン
サーと呼ばれる加速度検出器を備え、その出力により衝
撃が加わった時の書込み動作を停止する技術は、落下そ
の他外部からの衝撃が加わり易い携帯用コンピュータに
搭載されることの多い2.5インチ規格より小型サイズ
の磁気ディスク装置については、かなり採用されている
技術である。
【0009】この技術では、外的に発生する比較的大き
な加速度を持つ衝撃を検出して、オフトラック書込みを
防止する効果は大きい。しかし、装置自体がシーク動作
(あるトラックから別のトラックへ磁気ヘッド及びその
付帯機構を移動させる動作)することにより発生する振
動、衝撃に対しては、センサーが動作する程度にはその
加速度が大きくないので、この技術はあまり有効でな
い。
【0010】高速、高性能を狙った大容量の磁気ディス
ク装置で、携帯用コンピュータに搭載されることを目的
に設計されていない機種では、高速のシークによる振動
発生が比較的大きい。更に、十分な強度を持つフレーム
に取り付けられない場合には、シークによる共振現象が
発生しやすい。
【0011】また、このような磁気ディスク装置は、単
品で販売されることが多い。この場合には、磁気ディス
ク装置が固定されるフレームの剛性を、設計時点で把握
することが困難なため、最終顧客のシステムにおいて不
十分な取付状態で使用されることがしばしばある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】目的のトラックに位置
決めし、そのトラック中の目的とするセクターに対して
データの書込みを行う場合、通常は、その書込対象のセ
クターが目的とするセクターであるか否かを確認してい
る(正当性の確認)。つまり書込動作に先だってデータ
の読出し(リード)を行う。
【0013】ここで、セクターとは、1つのトラックを
形成する複数の情報格納領域をいう。磁気ディスク媒体
の表面には、同心円状に複数のトラックが設けられてお
り、最内周のトラックと最外周のトラックで、1トラッ
ク当たりのセクター数が変わらない記録フォーマット
と、外周のトラックとなるにつれて1トラック当たりの
セクター数を増加させ、高密度記録化を図った記録フォ
ーマット(Constant Dencity Recording)がある。
【0014】磁気ヘッドと目的とするトラックとの半径
方向のずれが所定の値を越えると、情報の読出が不可能
となる。このずれ量は、データの書込のときに最も精度
が要求される。データの読出のときには、ずれ量が書込
時に比べて大きくても、既に格納又は記録済みのデータ
を壊す虞がないからである。
【0015】近年、増加の一途をたどる記憶容量と価格
低下に対応するためには、記録密度を向上させることが
必須であり、磁気ディスク媒体上で半径方向の密度に相
当するトラック幅の狭小化を行う必要がある。
【0016】この場合には、更に、スピンドルモータの
回転軸を支持するベアリングの回転振動、磁気ディスク
円板上のテクスチャ痕、サーボトラック情報を書き込む
際の振動に基づくサーボ信号のずれを改善して、サーボ
信号の品質や位置決め精度を向上させていく必要がある
が、ここでは、それらの詳細には立ち入らない。
【0017】
【課題を解決するための手段】1a. リード回路の特性
変更をシーク動作終了直後にのみ行うリード特性変更回
路を設ける。本発明では、情報の読出しを行うリード回
路の特性において、磁気ヘッドと目的とするトラックと
のずれ量の閾値を、最適値から一時的に小さくすること
により、データを読出すことができる許容範囲を狭くな
るように変更する(切り替える)構成とする。
【0018】2a. 磁気ディスク上のデータ記録領域
に、データID情報とデータ情報の2つの部分を設け、
シーク動作の終了直後から所定の時間だけリード回路の
特性を最適の状態から一時的に、データの再生可能なト
ラックずれ方向の許容範囲を狭くなるように変更する。
【0019】3a. データライトを行う目標トラックま
でのシークの移動距離が、あらかじめ決められている範
囲に入っている場合にだけ、そのシーク動作の終了後に
リード回路の特性を所定の時間内だけ、最適の状態から
一時的にデータの再生可能なトラックずれ方向の許容範
囲を狭くなるように切り替える。
【0020】
【作用】1b. この結果、データ再生中のトラックオフ
セットに起因するリードエラーが発生しやすくなるの
で、位置決めが確実にされていない状態では、データ記
録領域にID情報持つデータ情報を格納する磁気ディス
ク装置であるか、又はデータ記録領域にID情報を持た
ないデータ情報を格納する磁気ディスク装置であるかを
問わず、これに続く書込動作を通常より厳しく禁止する
ことができる。
【0021】2b. ID情報部分でエラーが発生しなか
った場合には、その読取ったID情報を根拠に次の処理
に即座に移ることができる。
【0022】3b. 磁気ディスク装置の取り付け条件が
十分であれば、遠距離に亘ってシーク動作をする場合を
除き、リードエラーの発生する確立は低いので、データ
書き込みの際の磁気ディスク装置本来の性能を達成する
ことができる。
【0023】
【実施例】本発明の一実施例を図面によって説明する。
図1は本発明の適用された磁気ディスク装置の構成を示
すブロック図である。図1において、1はHDA(ヘッ
ドディスクアッセンブリー)であり、そのなかにはイン
ハブモーター2によって回転する複数のデータディスク
3と、それぞれのデータディスク3に対して対向する複
数の磁気ヘッド4と、各々の磁気ヘッド4を一体として
移動させるためのアクチュエータ5、更に磁気ヘッド4
の書込み及び読出しを行うためのリードプリアンプ6が
格納されている。
【0024】HDAの外部には、回路基板7が固定され
ている。プリアンプ6からの出力はリードデータ復調回
路8に入力されてディジタルデータに復調され、その
後、インターフェース制御部9に入力される。インター
フェース制御部9は、接続用のコネクタとインターフェ
ースケーブルを介してホストコンピュータに接続され
る。
【0025】データ書込み回路16からの出力は、位置
信号再生回路10にも入力される。位置信号再生回路1
0で復調された位置信号は、A/D変換器11に入力さ
れる。A/D変換器11は、マイクロプロセッサー12
に接続されている。マイクロプロセッサー12は、位置
情報を取り込み、シーク或はトラック追従動作のための
演算処理を行う。かかる機能を実現できさえすれば、マ
イクロプロセッサー12の代わりに、ゲートアレイ、A
SICその他の論理手段を用いることができる。
【0026】マイクロプロセッサー12の出力は、D/
A変換器13でアナログ信号に変換されてアクチュエー
タ駆動回路14に入力され、アクチュエータの駆動電流
を発生させて、磁気ヘッド4の位置決め制御を行う。
【0027】リード特性変更回路15は、マイクロプロ
セッサ12からの指示により、リードデータ復調回路8
に対して、データ復調時の特性を変更する為の回路であ
る。
【0028】データ書込み時には、データは、インター
フェース制御部9からデータ書込回路16に送られて、
リードプリアンプ6内の書込み回路を経由して磁気ヘッ
ド4に対して書込み動作を行う。
【0029】スピンドルモータ駆動回路17は、マイク
ロプロセッサー12からの制御によりインハブモーター
2の駆動回転の起動/停止を行う。
【0030】図2は、1−7変換方式(1−7デコーダ
24)を用いた場合のリードデータ復調回路8を示す。
HDA1内のリードプリアンプ6からの磁気ヘッド4の
再生出力信号(図示せず)は、AGCアンプ18で一定
の振幅に増幅され、フィルターアンプ19で高周波ノイ
ズを低減される(19S)。その後、イコライザーアン
プ20で、信号に含まれるピークシフトを低減させるた
め、特定の周波数成分を強調する処理を行う。イコライ
ザーアンプ20の出力20Sは、微分アンプ21とゲー
トジェネレータ22に入力される。
【0031】微分アンプ21は、イコライザーアンプ2
0の出力波形20Sのピーク点を求めるため、信号波形
を微分し(21a)、ゼロレベルを検出してから、比較
器のディジタル出力である微分パルス(21b)に変換
して、ピークパルス21Sをリードパルスジェネレータ
23に入力する。
【0032】ゲートジェネレータ22は、イコライザー
アンプ20の出力波形20Sの正、負、それぞれに対し
てスライスレベル(閾値)を持つ。ゲートジェネレータ
22は、出力波形22a、22bの論理和(OR)を採
ったゲート信号22Sを、リードパルスジェネレータ2
3に出力する。
【0033】リードパルスジェネレータ23は、微分ア
ンプ21からの微分パルスと、ゲートジェネレータ22
からのゲート信号から、磁気ヘッド再生出力信号のピー
ク位置を示すピークパルスを1ー7デコーダー24に出
力する。リードパルスジェネレータ23は、この出力を
バイナリーデータに変換して、インターフェース回路9
に送る。
【0034】図3は、1−7変換方式のピーク検出のタ
イミングを示す図で、イコライザーアンプ20の出力2
0Sから、ピークパルス21Sを発生させるまでの、そ
れぞれのタイミングを示す。
【0035】図4は、従来のデータ書込み動作を示す図
で、ホストコンピューターからのコマンドに従い、磁気
ディスク装置が目的とするトラックに対してデータの書
き込み動作を行う課程を示している。
【0036】マイクロプロセッサー12(図1)は、通
常は、トラック追従の為のフォローイング制御を行って
いる。ホストコンピュータが書込みコマンドを発行する
と、その指示を解読するためのインターフェース処理を
開始する(図4、マイクロプロセッサー処理)。書込み
すべきトラックまで移動が必要な場合には、マイクロプ
ロセッサー12は、シーク制御を開始する。図4の位置
信号とは、磁気ヘッド4とトラック中心との距離を表す
トラック位置信号である。
【0037】シーク制御又はシーク処理の終了後には、
マイクロプロセッサー12は、再びフォローイング制御
又はフォローイング処理に戻り、磁気ヘッド4の目的ト
ラックへの位置決めが十分に安定したところで、シーク
制御の終了を知らせる、コマンドコンプリート信号がア
クティブになる。
【0038】図5に磁気トラック内の磁気信号の配置を
示す。磁気トラック内には、埋め込みサーボ情報を記録
するためのサーボ領域31、各データの識別情報を記録
するID情報32及びデータ情報33が含まれている。
コマンドコンプリート信号がアクティブになった後に、
ID情報をリードして識別情報が正しい場合にはデータ
の書込み動作を開始する。
【0039】図6は、本発明に係るデータ書込み動作を
示す図である。ここでは、HDA(ヘッドディスクアッ
センブリ)の固定状態その他の影響のため、シーク動作
時の加振力により、残留振動が発生して、磁気ヘッド4
の位置が速やかには安定しない場合を示している。
【0040】シーク動作終了後にマイクロプロセッサー
12は、フォローイング処理を開始すると同時に、一定
時間だけリード特性の変更処理を行う。リード特性変更
回路15(図1)は、マイクロプロセッサー12の指示
に従い、ゲートジェネレータ22(図2)のスライスレ
ベルを所定の値だけ増加させる。即ち、トラックの幅方
向の読みとり可能範囲が通常動作時の半分程度まで狭く
なるように、対応するスライスレベルを増加させて設定
する。
【0041】このようにスライスレベルが増加している
ときには、シーク動作後の位置決め誤差が通常の場合に
比べ、十分には小さくないと判定されるので、ID情報
32(図5)の読み込み時にエラーが発生して(図
6)、書込み動作が禁止される。
【0042】シーク動作から一定時間経過後は、シーク
動作に起因した残留振動も静定するので、マイクロプロ
セッサ12からの指示に従い、ゲートジェネレータ22
のスライスレベルを、トラックの幅方向の読みとり可能
範囲が最大となる、通常の設定レベルに戻す。
【0043】図7は、本実施例の1ー7変換方式のリー
ドデータ復調回路8の代わりに、PRML方式(Partia
l Response Maximum Likelihood)のリードデータ復調
回路8を用いた場合の構成図を示す。HDA1(図1)
内のリードプリアンプ6からのヘッド再生出力信号6S
は、AGCアンプ61で一定の振幅に増幅され、フィル
ターアンプ62で高周波ノイズを低減される。その後、
A/D変換器63で6ビットのディジタル信号に変換さ
れ、等化回路64に入力される。等価回路64の出力
は、VCO65にも入力され、同期信号が生成され、A
/D変換器63の変換タイミングを制御している。
【0044】等化回路64では、高い周波数の雑音を強
調しないような、既知の符号間干渉を故意に行い、ビタ
ビ検出器66に信号64Sを送る。ビタビ検出器66で
は、誤り訂正機能をもつビタビ複号を行い、8−9デコ
ーダ67でバイナリーデータに変換して、インターフェ
ース回路9に出力する。
【0045】図8は、PRML方式のデーター検出タイ
ミングを示す図である。再生出力信号6Sからビタビ検
出器66に入力されるまでの、それぞれの波形を示す。
実際には等価回路64以後の出力はディジタル値となっ
ているが、ここでは説明を容易にするため、アナログ信
号で表している。
【0046】ビタビ検出では、「1」と検出した、ある
サンプリング点での値に対して、次に初めて、ビタビス
ライスレベルを超えたサンプリング点の値に、その符号
を反転させた「−1」を与えて、その間のサンプリング
点の値は全て「0」と判定することが行われている。
【0047】PRML方式を採用した回路において、リ
ード特性の変更を行うときは、マイクロコンピュータか
らの指示によって、ビタビ検出のスライスレベルを変更
すればよい。これにより、トラックの幅方向の読みとり
可能範囲の変更を行う。
【0048】図9には、ID情報を含まない磁気トラッ
ク内の磁気信号の配置構成を示す。IDを含まない磁気
トラックを本発明に適用する場合には、磁気トラック内
には、埋め込みサーボ情報を記録するためのサーボ領域
31とデータを記録するためのデータ情報33のみを配
置すれば良い。
【0049】この場合にも、シーク動作後のデータ書込
みの確認を行うため、事前にデータ情報33を読み込
み、データ情報に含まれている識別情報を確認した上
で、書込み動作を開始すればよい。この場合にも、一定
時間だけリード特性の変更処理を行うことで、シーク動
作又はシーク処理直後の、磁気ヘッド4の磁気トラック
の幅方向の位置ズレを含んだオフトラック状態でのデー
タ書込みを防止することができる。
【0050】
【発明の効果】リード回路の特性を、最適の状態からエ
ラーが発生しやすい状態に変更することにより、サーボ
信号の品質には影響されず、サーボ復調系から独立し
て、磁気ヘッドとデータトラックとの位置ずれ量を検出
できる効果がある。
【0051】また、サーボ復調系から独立して位置ずれ
量を検出できるので、簡便な構成で、装置価格を上昇さ
せることなく、磁気ヘッドがオフトラックした状態での
書込み動作を防止することができる効果がある。
【0052】更に、シーク動作又はシーク処理の終了か
ら一定時間だけリード回路の特性を変更するのみである
ため、通常のデータ再生能力に影響を与えない効果があ
る。特に、シーク動作終了直後の残留振動に起因するオ
フトラック書込み防止に効果がある。
【0053】換言すれば、磁気ディスク装置が剛性の十
分で無いフレームに取り付けられている場合に、かかる
シーク動作に起因する振動が発生しやすいので、本発明
を適用すれば、磁気ディスク装置の取付条件を緩和する
効果がある。逆に、磁気ディスク装置が十分剛性のある
フレームに取り付けられている場合には、リード回路の
特性を最適の状態から変更しても位置ずれが無いため、
特性、性能面での低下は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ディスク装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】1−7変換方式を用いたときのリードデータ復
調回路の構成を示す図である。
【図3】図2の1−7変換方式の信号処理を説明するた
めの図である。
【図4】従来のデータ書込み動作を説明するための図で
ある。
【図5】磁気ディスク装置の磁気媒体上の磁気トラック
の構成を示す図である。
【図6】本発明のデータ書込み動作を説明するための図
である。
【図7】PRML方式を用いたときのリードデータ復調
回路の構成を示す図である。
【図8】PRML方式のデータ処理の概略を説明するた
めの図である。
【図9】ID情報を含まない磁気トラックの構成を示す
図である。
【符号の説明】
1・・・・HDA(ヘッド-ディスクアッセンブリ
ー)、 2・・・・インハブモーター、 3・・・・データディスク、 4・・・・磁気ヘッド、 5・・・・アクチュエータ、 6・・・・リードプリアンプ、 7・・・・回路基板、 8・・・・リードデータ復調回路、 9・・・・インターフェース制御部、 10・・・位置信号再生回路、 11、63・・・A/D変換器、 12・・・マイクロプロセッサー、 13...D/A変換器、 14...アクチュエータ駆動回路、 15...リード特性変更回路、 16...データ書込回路、 17...スピンドルモータ駆動回路、 18、61...AGCアンプ、 19、62...フィルターアンプ、 20...イコライザーアンプ、 21・・・微分アンプ、 22・・・ゲートジェネレータ、 23...リードパルスジェネレータ、 24...1−7デコーダ、 31...サーボ領域、 32...ID情報、 33...データ情報、 64...等化回路、 65...VCO、 66...ビタビ検出器、 67...8−9デコーダ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同心円上に配置された複数のトラックに沿
    って、データ記録領域と位置情報記録領域とを交互に設
    定した、1枚又は複数枚の情報記録用のディスク媒体
    と、 前記ディスク媒体の各々のトラックに関し電磁変換によ
    りデータを記録又は再生するために、該ディスク媒体毎
    に対応して設けられた磁気ヘッドと、 前記複数のトラックのうち所望のトラックに前記磁気ヘ
    ッドを移動させるためのアクチュエータと、 前記磁気ヘッドから再生した信号を増幅するためのリー
    ドプリアンプと、 前記リードプリアンプにより増幅された信号を処理する
    ためのリードデータ復調回路と、 前記リードデータ復調回路の読取特性を変更するリード
    特性変更回路と、 前記リードデータ復調回路からの信号を入力する論理手
    段であって、前記リード特性変更回路に指令を与える論
    理手段と、 前記論理手段からの指令により、前記アクチュエータを
    駆動するアクチュエータ駆動回路とを有し、 前記所望のトラックに前記磁気ヘッドを移動した直後
    に、前記リード特性変更回路によりリードデータ復調回
    路のリード特性を変更することを特徴とする磁気ディス
    ク装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の磁気ディスク装置におい
    て、 前記データ記録領域は、データID情報とデータ情報を
    含み、 前記所望のトラックに前記磁気ヘッドを移動した直後
    に、前記リード特性変更回路により、リードデータ復調
    回路のリード特性を変更すること、及び、 前記磁気ヘッドを移動した直後に、前記データID情報
    が正しく読めたか否かを確認することを特徴とする磁気
    ディスク装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の磁気ディスク装置におい
    て、 前記磁気ヘッドの移動が、予め設定された範囲にあると
    きは、当該移動を行った直後に、前記リード特性変更回
    路により、リードデータ復調回路のリード特性を変更す
    ることを特徴とする磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】所望のトラックに磁気ヘッドを移動する指
    令信号の完了の前後から、 磁気ヘッドから再生した信号を処理するためのリードデ
    ータ復調回路に対し、そのリード特性を変更する指令信
    号を、一定期間、送出することを特徴とする磁気ディス
    ク装置の制御方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の磁気ディスク装置の制御方
    法において、 前記リード特性を変更する指令信号を、一定期間、送出
    した直後に、前記所望のトラックのデータを正しく読
    み、かつ、前記所望のトラックへデータを書込むことを
    特徴とする磁気ディスク装置の制御方法。
  6. 【請求項6】請求項4記載の磁気ディスク装置の制御方
    法において、 前記磁気ヘッドを移動する指令信号が、予め設定された
    時間より長いときは、当該指令信号の完了の前後から、
    磁気ヘッドから再生した信号を処理するためのリードデ
    ータ復調回路に対し、そのリード特性を変更する指令信
    号を、一定期間、送出することとし、 前記磁気ヘッドを移動する指令信号が、予め設定された
    時間に満たないときは、前記リード特性を変更する指令
    信号を送出しないことを特徴とする磁気ディスク装置の
    制御方法。
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JP12469895A Pending JPH08321149A (ja) 1995-05-24 1995-05-24 磁気ディスク装置及びその制御方法

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JP (1) JPH08321149A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6111714A (en) * 1997-03-27 2000-08-29 International Business Machines Corporation Disk drive and write control method for a disk drive
US6327112B1 (en) 1998-01-13 2001-12-04 Hitachi, Ltd. Adjacent track position detectable information storage apparatus
US7586713B2 (en) 2006-03-24 2009-09-08 Fujitsu Limited Control apparatus, storage apparatus, and head control method
US11462240B2 (en) 2020-09-14 2022-10-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic disk device and read processing method

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