JP3504311B2 - タイヤ空気圧検出装置 - Google Patents

タイヤ空気圧検出装置

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JP3504311B2 JP00378994A JP378994A JP3504311B2 JP 3504311 B2 JP3504311 B2 JP 3504311B2 JP 00378994 A JP00378994 A JP 00378994A JP 378994 A JP378994 A JP 378994A JP 3504311 B2 JP3504311 B2 JP 3504311B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車等の車体
に取り付けられたタイヤ内の空気圧を検出してこれを監
視し、安全性を向上させるのに好適なタイヤ空気圧検出
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車等に取り付けられる
タイヤ空気圧検出装置は、各ホイール毎に圧力センサを
装着し、この圧力センサにより直接タイヤ内の空気圧を
検出するようになっている。そして、回転するタイヤ側
には圧力センサの出力を送信するトランスミッタが設け
られる一方、車体側にはトランスミッタからの信号を受
けるアンテナ等が設けられ、信号の伝達が行なわれるよ
うになっている。しかしながら、このようなタイヤ空気
圧検出装置では、信号伝達のためのトランスミッタやア
ンテナ等が必要であるため、構造が複雑で製造コストが
高い等の問題があった。
【0003】近年、このような問題を解決するため、タ
イヤ側にタイヤ内の空気圧に応じて移動する磁石等を備
えたセンサ部をタイヤと一体に設け、車体側にこの磁石
等の移動を検出する検出部を設けた構成のタイヤ空気圧
検出装置が提案されている。このような構成のタイヤ空
気圧検出装置としては、例えば、以下に示すような数種
類のものがある。
【0004】図3に示すように、タイヤ空気圧検出装置
1は、ホイール2に装着されたタイヤ3内の空気圧を感
知するため、ホイール2のリム部2aの外周面に沿って
設けられたセンサ部4と、このセンサ部4の変位を検出
するため、図示しない車体側に固定されたホール素子
(検出部)5と、ホール素子5からの検出値を監視する
図示しない監視回路とから構成されている。センサ部4
には連通穴6が形成されて、その内部4aがホイール2
とタイヤ3とに囲まれて構成される空気室7に連通した
構造とされている。センサ部4内には、タイヤ3の内圧
がかかるゴム製のダイヤフラム8と、センサ部4の軸線
方向に進退自在な移動子9と、この移動子9を空気室7
側に向けて付勢するスプリング10と、ホイール2のリ
ム部2aの内周面側に突出するアーム11を介して移動
子9に取り付けられた磁石12とが備えられている。こ
のような構成のタイヤ空気圧検出装置1では、タイヤ3
内の空気圧に応じて、ダイヤフラム8がセンサ部4の軸
線方向に変形し、これに伴って磁石12が移動子9と一
体に前記軸線方向に移動するので、磁石12とホール素
子5との離間距離が変化し、ホール素子5でホール効果
によって検出する磁石12の磁界強度が変化する。そし
て、ホール素子5での検出値が、予め設定した一定範囲
から外れたときに、監視回路においてタイヤ3内の空気
圧が異常であると判別するようになっている。
【0005】また、図4に示すタイヤ空気圧検出装置1
5のセンサ部16は、ホイール2のリム部2aの内周面
側に設けられ、空気室7に連通したその内部16aに
は、ダイヤフラム8と、センサ部16の軸線方向に進退
自在な磁石12と、この磁石12を空気室7側に向けて
付勢するスプリング10とを備えた構造とされている。
このような構成のタイヤ空気圧検出装置15では、タイ
ヤ空気圧検出装置1(図3参照)と同様に、タイヤ3内
の空気圧に応じて磁石12とホール素子5との距離が変
化し、ホール素子5での検出値が予め設定した一定範囲
から外れたときに、監視回路においてタイヤ3内の空気
圧が異常であると判別するようになっている。
【0006】また、図5に示すタイヤ空気圧検出装置1
8のセンサ部19は、ホイール2のリム部2aの外周面
側に設けられている。センサ部19には連通穴(図示な
し)が形成されており、センサ部19内に配設されたダ
イヤフラム8にタイヤ3内の圧力がかかるようになって
いる。センサ部19内には、ダイヤフラム8に設けられ
た押圧板20と、回転自在に支持され、その外周面に磁
石12を備えた円盤21と、これら押圧板20,円盤2
1を接続するリンク機構22とを備えた構造とされてい
る。このようなタイヤ空気圧検出装置18では、タイヤ
3内の空気圧の変化によりダイヤフラム8が変形して押
圧板20が移動すると、この移動がリンク機構22を介
して円盤21に伝達されて円盤21が回転するようにな
っている。そして、円盤21と一体に回転する磁石12
の磁力線の方向の変化をホール素子5で検出し、その検
出値が予め設定した一定範囲から外れたときに、監視回
路においてタイヤ3内の空気圧が異常であると判別する
ようになっている。
【0007】図6(a)に示すタイヤ空気圧検出装置2
4のセンサ部25は、図3に示したタイヤ空気圧検出装
置1のセンサ部4と同様に、ホイール2のリム部2aの
外周面に沿って設けられ、その内部に、ダイヤフラム8
と、センサ部25の軸線方向に進退自在な移動子26
と、この移動子26を空気室7側に向けて付勢するスプ
リング10とを備えた構造とされている。そして、この
移動子26には、アーム28の一端28aが回動自在に
支持されており、その他端28bはセンサ部25に回動
自在に支持されている。またこのアーム28の他端28
bには磁石12が一体に設けられている。このような構
成のタイヤ空気圧検出装置24では、図6(b)に示す
ように、タイヤ内の空気圧に応じてダイヤフラム8が変
形して移動子26が移動するのに伴ってアーム28が他
端28bを中心として回動し、これと一体に磁石12が
回転する。この磁石12の回転による磁力線の方向の変
化をホール素子5で検出し、その検出値が予め設定した
一定範囲から外れたときに、監視回路においてタイヤ内
の空気圧が異常であると判別するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のタイヤ空気圧検出装置では、以下に示す
ような問題が存在する。すなわち、タイヤ空気圧検出装
置1,15のような、ホール素子5で、タイヤ3内の空
気圧に応じた磁石12とホール素子5との距離の変化を
検出する構造のものでは、その検出精度を確保するため
には、センサ部4,16とホール素子5との位置を精度
良く設置しなければならない。このため、これらセンサ
部4,16、ホール素子5をタイヤ3,車体に組み付け
るときや、車体にタイヤ3を組み付けるときに、従来以
上の高い組み付け精度が要求され、これにより組み付け
に余分な手間がかかり、この結果製造コストの上昇を招
くという問題があった。また、このような問題を回避す
るために、電気的にホール素子5の検出値を補正する方
法も考えられるが、これにもコストがかかるという問題
があった。また、タイヤ空気圧検出装置18,24のよ
うな、ホール素子5で、タイヤ3内の空気圧に応じて回
転する磁石12の磁力線の方向の変化を検出する構造の
ものでは、リンク機構22やアーム28が必要であるた
め、構造が複雑となり、コストがかかるという問題があ
る。しかも、構造が複雑になるとその重量も増加し、ホ
イールバランスなどにも影響を与え、回転時の遠心力も
考慮しなければならなくなってしまう。さらには、タイ
ヤ空気圧検出装置1,15,24では、スプリング10
の押圧とタイヤ3内の空気圧との力のバランスにより磁
石12を移動あるいは回転させるようになっているが、
実際には、構成部品どうしの摩擦力にも影響を受けるた
め、検出誤差の要因となっている。まして、タイヤが高
速で回転しているときには遠心力によって摩擦力が増大
し、さらに誤差が増大してしまうという問題がある。本
発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、構
造が簡単でコストを低減できるとともに、高い検出精度
を有するタイヤ空気圧検出装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
車体に対して回転可能に取り付けられたタイヤ内の空気
圧を検出するタイヤ空気圧検出装置であって、該タイヤ
と一体に設けられたセンサ部内には、タイヤ内の空気圧
に応じて該センサ部の軸線方向に沿って進退する移動子
と、前記軸線方向に延在し、センサ部に形成された支持
部に螺合する螺条が形成されるとともに、その一端を前
記移動子に当接させた回動軸と、該回動軸に取り付けら
れた磁石と、前記回動軸を回動方向に付勢する付勢部材
とが備えられ、前記移動子と前記回動軸の一端とが点接
触する構成とされ、前記車体と一体に、前記磁石の磁気
を検知する検出部が前記センサ部の近傍に配設され、前
記タイヤ内の空気圧が予め設定した適正範囲内であると
きと、適正範囲以下であるときとで、前記磁石が前記回
動軸と一体に回転して、該磁石のN極とS極とが反転す
る構成とされていることを特徴としている。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1記載のタ
イヤ空気圧検出装置において、前記回動軸の一端側には
縁部が設けられ、該縁部は移動子に設けられた凹部内に
回動自在に支持されており、前記回動軸は、その一端と
移動子とが点接触した状態で、回動しつつ移動子と一体
に進退可能となっていることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、タイヤ内の空気圧に
応じて移動子がセンサ部の軸線方向に沿って進退する
と、この移動子に一端が当接する回動軸にはセンサ部に
形成した支持部に螺合する螺条が形成されているため、
この回動軸は付勢部材に付勢されて、軸線方向に進退し
つつその軸線回りに回動することになる。そして、タイ
ヤ内の空気圧が予め設定した適正範囲内であるときと、
適正範囲以下であるときとで、磁石が回動軸と一体に回
動して、磁石のN極とS極とが反転するようになってい
るので、検出部で磁石の極性を検出することにより、タ
イヤ内の空気圧が適正範囲内であるかどうかを判別でき
る。
【0012】更に、移動子と回動軸の一端とが点接触す
るようになっているので、タイヤ内の空気圧に応じて移
動子が進退するのに伴って回動軸が回動するときに移動
子と回動軸との接触部で生じる摩擦力を抑さえることが
できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図2に示す一実施
例を参照して説明する。図1および図2は、本発明に係
るタイヤ空気圧検出装置を備えた自動車の一部を示すも
のである。これらの図において、従来例として示した図
3ないし図6と共通する部分については、同一符号を付
してある。図1に示すように、タイヤ空気圧検出装置A
は、ホイール2に装着されたタイヤ(図示なし)内の空
気圧を感知するため、ホイール2のリム部2aの内周面
に沿って設けられたセンサ部31と、このセンサ部31
の磁気を検出するため、図示しない車体側に固定された
ホール素子(検出部)5と、ホール素子5からの検出値
を監視する図示しない監視回路とから構成されている。
【0014】センサ部31には連通穴6が形成されて、
その内部31aがホイール2とタイヤ(図示なし)とに
囲まれて構成される空気室7に連通した構造とされてい
る。センサ部31内には、ゴム製等のダイヤフラム32
と、このダイヤフラム32の先端部に取り付けられてセ
ンサ部31の軸線方向に進退自在な、例えば潤滑性樹脂
からなるピストン(移動子)33とが備えられている。
これにより、ダイヤフラム32がタイヤ(図示なし)内
の空気圧に応じて変形し、これにともなってピストン3
3が進退するようになっている。センサ部31内の先端
31b側には、このセンサ部31の軸線方向に延在する
回動軸34が配設されている。回動軸34の一端34a
は、ピストン33と点接触するように、球状に形成され
ている。また、この回動軸34の一端34a側には縁部
34bが形成されて、ピストン33の凹部33a内に回
動自在に支持されており、これにより回動軸34が回動
しつつピストン33と一体に進退可能となっている。一
方、回動軸34の他端34cは、センサ部31と一体に
形成された支持部35からこの回動軸34が抜けないよ
うにかしめられている。この他端34c側には支持部3
5と螺合する螺条36が、例えば6mmのリード量で形
成されている。回動軸34の軸線に直交する面内に形成
された縁部34dには、環状の磁石38が接着等により
取り付けられており、その極性は図1中上方がN極,下
方がS極となるように配置されている。このような構成
からなる回動軸34は、その軸線方向に3mmのストロ
ークで進退可能な構造とされている。回動軸34の縁部
34dと支持部35には、それぞれ、捩じりコイルバネ
(付勢部材)39の端部が固定されており、回動軸34
の軸線方向の回動を付勢する構造とされている。この捩
じりコイルバネ39は、ダイヤフラム32にかかる圧力
が予め設定した一定値になったときに、回動軸34がセ
ンサ部31の基部31c側に移動する方向に回動するよ
う付勢するため、予め一定量圧縮されかつ回動軸34の
回動方向に捩じられた状態となっている。
【0015】上記のような構成からなるタイヤ空気圧検
出装置Aでは、タイヤ(図示なし)内の空気圧が予め設
定した適正範囲(例えば自動車の場合1.9〜2.1k
g/cm2)内であるときには、図1に示したように、
ホール素子5では磁石38のS極を検出することにな
る。そして、パンク等、何らかの原因により、タイヤ
(図示なし)内の空気圧が下限値(例えば1.7kg/
cm2)以下に低下したときには、図2に示すように、
この圧力低下に応じてダイヤフラム32が捩じりコイル
バネ39に付勢されて基部31c側に変形し、これに伴
ってピストン33が基部31c側に後退する。すると、
このピストン33に一端34aが当接した回動軸34が
軸線回りに回動し、支持部35に螺合する螺条36によ
り、基部31c側に3mm後退するようになっている。
このとき、回動軸34に形成された螺条36のリード量
は6mmであるので、この回動軸34は軸線回りに18
0°回転することになり、これにより、回動軸34に取
り付けられた磁石38の極性(N極,S極)が反転す
る。するとホール素子5では、磁石38のN極を検出す
ることになる。このようにしてホール素子5で磁石38
の極性がS極からN極に反転したのを検出したときに
は、図示しない制御回路によりタイヤ(図示なし)内の
空気圧が下限値(1.7kg/cm2)以下に低下した
と判別して、運転席に設けられたインジケータランプを
点灯させる等して、圧力低下を表示するようになってい
る。
【0016】上述したような構造のタイヤ空気圧検出装
置Aでは、タイヤ(図示なし)内の空気圧に応じてピス
トン33が捩じりコイルバネ39に付勢されてセンサ部
31の軸線方向に沿って進退すると、回動軸34がその
軸線方向に後退する。このとき、螺条36により回動軸
34が後退しつつ回動するのにともなって、磁石38が
180°回転し、タイヤ(図示なし)内の空気圧が予め
設定した適正範囲内であるときと、下限値以下であると
きとで、磁石38のN極とS極とが反転するようになっ
ている。そして、ホール素子5で磁石38の極性の反転
を検出することにより、タイヤ(図示なし)内の空気圧
が適正範囲内であるかどうかを容易かつ確実に判別でき
る。このようにして、万が一のパンク等によるタイヤ
(図示なし)内の空気圧の低下を検出することにより、
事故等を防止して安全性を向上させることが可能にな
る。しかも、磁石38とホール素子5との距離により判
別するタイプではないので、センサ部31とホール素子
5等を組み付けるに際して、タイヤ空気圧検出装置Aを
備えない通常の場合と同等の組み付け精度でタイヤ空気
圧検出装置Aの検出精度を確保することができ、その製
造コストを低減することができる。また電気的に補正を
する必要もなく、しかもその構造が簡単であるので、低
コストでタイヤ空気圧検出装置Aを提供することが可能
となる。また、回動軸34が捩じりコイルバネ39でそ
の回動する方向に付勢される構成とされている。ここ
で、回動軸34には螺条36が形成されているので、こ
の回動軸34を回動しつつ進退させるためには、捩じり
コイルバネ39に代えて、例えば単なる圧縮バネを用い
ることも考えられるが、圧縮バネを採用した場合には、
回動軸34が回動するときに回動軸34と圧縮バネとの
間で摩擦力が生じて、回動軸34の回転トルクのロスと
なってしまうという問題がある。これに対して、上述し
たタイヤ空気圧検出装置Aでは、回動軸34が捩じりコ
イルバネ39でその回動方向に付勢される構成とされて
いるので、回動軸34が回動するときに、回動軸34と
捩じりコイルバネ39との間で摩擦による回転トルクの
ロスが生じることがなく、タイヤ空気圧検出装置Aの検
出精度の向上を図ることができる。また、タイヤ空気圧
検出装置Aでは、ピストン33と回動軸34の一端34
aとが点接触するようになっているので、タイヤ(図示
なし)内の空気圧に応じてピストン33が進退するのに
伴って回動軸34が回動するときに、ピストン33と回
動軸34との接触部で生じる摩擦力を抑さえることがで
き、これにより、構成部品どうしの摩擦による回転トル
クのロスを従来よりも大幅に低減させて、この点からも
タイヤ空気圧検出装置Aの検出精度の向上を図ることが
できる。
【0017】なお、上記実施例において、ピストン33
を、ダイヤフラム32で移動させる構成としたが、タイ
ヤ(図示なし)内の圧力変化に応じて移動するのであれ
ば、ピストン(移動子)の形状,ダイヤフラムの形状・
材質等については限定するものではない。また、磁石3
8のN極とS極とを反転させた配置としても同様の効果
を得ることができるのは言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るタ
イヤ空気圧検出装置によれば、タイヤ内の空気圧に応じ
て移動子がセンサ部の軸線方向に沿って進退すると、回
動軸にはセンサ部の支持部に螺合する螺条が形成されて
いるため、この回動軸は付勢部材に付勢されて、軸線方
向に進退しつつその軸線回りに回動することになる。そ
して、タイヤ内の空気圧が予め設定した適正範囲内であ
るときと、適正範囲以下であるときとで、磁石が回動軸
と一体に回動して、磁石のN極とS極とが反転するよう
になっているので、検出部で磁石の極性を検出すること
により、タイヤ内の空気圧が適正範囲内であるかどうか
を容易かつ確実に判別できる。このようにして、万が一
のパンク等によるタイヤ内の空気圧の低下を検出して、
事故等を防止して安全性を向上させることが可能にな
る。しかも、センサ部と検出部を組み付けるに際して、
タイヤ空気圧検出装置を備えない通常の場合と同等の組
み付け精度でタイヤ空気圧検出装置の検出精度を確保す
ることができ、その製造コストを低減することができ
る。また電気的に補正をする必要もなく、しかもその構
造が簡単であるので、低コストでタイヤ空気圧検出装置
を提供することが可能となる。また、回動軸を付勢部材
によってその回動方向に付勢する構成としたので、タイ
ヤ内の空気圧に応じて移動子が進退するのに伴って回動
軸が回動するときには、この回動軸と付勢部材との間で
摩擦による回転トルクのロスが生じることなく、タイヤ
空気圧検出装置の検出精度の向上を図ることができる。
【0019】更に、移動子と回動軸の一端とが点接触す
るようになっているので、タイヤ内の空気圧に応じて移
動子が進退するのに伴って回動軸が回動するときに、移
動子と回動軸との接触部で生じる摩擦力を抑えることが
できる。これにより、構成部品どうしの摩擦による回転
トルクのロスを従来よりも大幅に低減させて、タイヤ空
気圧検出装置の検出精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るタイヤ空気圧検出装置の一例で
あって、タイヤ内の空気圧が適正範囲内であるときの状
態を示す正断面図である。
【図2】 同装置の、タイヤ内の空気圧が下限値以下で
あるときの状態を示す正断面図である。
【図3】 従来のタイヤ空気圧検出装置の一例を示す正
断面図である。
【図4】 従来のタイヤ空気圧検出装置の他の例を示す
正断面図である。
【図5】 従来のタイヤ空気圧検出装置の他の例を示す
正断面図である。
【図6】 従来のタイヤ空気圧検出装置の他の例を示す
正断面図である。
【符号の説明】
5…ホール素子(検出部)、31…センサ部、33…ピ
ストン(移動子)、34…回動軸、34a…一端、35
…支持部、36…螺条、38…磁石、39…捩じりコイ
ルバネ(付勢部材)、A…タイヤ空気圧検出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 正昭 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式 会社フジクラ内 (72)発明者 大下 宰一郎 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富 士重工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−223414(JP,A) 実開 昭49−108476(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 23/00 - 23/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に対して回転可能に取り付けられた
    タイヤ内の空気圧を検出するタイヤ空気圧検出装置
    (A)であって、 該タイヤと一体に設けられたセンサ部(31)内には、
    タイヤ内の空気圧に応じて該センサ部(31)の軸線方
    向に沿って進退する移動子(33)と、前記軸線方向に
    延在し、センサ部(31)に形成された支持部(35)
    に螺合する螺条(36)が形成されるとともに、その一
    端(34a)を前記移動子(33)に当接させた回動軸
    (34)と、該回動軸(34)に取り付けられた磁石
    (38)と、前記回動軸(34)を回動方向に付勢する
    付勢部材(39)とが備えられ、 前記車体と一体に、前記磁石(38)の磁気を検知する
    検出部(5)が前記センサ部(31)の近傍に配設さ
    れ、 前記タイヤ内の空気圧が予め設定した適正範囲内である
    ときと、適正範囲以下であるときとで、前記磁石(3
    8)が前記回動軸(34)と一体に回転して、該磁石
    (38)のN極とS極とが反転する構成とされているこ
    とを特徴とするタイヤ空気圧検出装置(A)。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のタイヤ空気圧検出装置
    (A)において、前記移動子(33)と前記回動軸(3
    4)の一端(34a)とが点接触する構成とされている
    ことを特徴とするタイヤ空気圧検出装置(A)。
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