JP3411097B2 - タイヤ空気圧検出装置 - Google Patents

タイヤ空気圧検出装置

Info

Publication number
JP3411097B2
JP3411097B2 JP11935094A JP11935094A JP3411097B2 JP 3411097 B2 JP3411097 B2 JP 3411097B2 JP 11935094 A JP11935094 A JP 11935094A JP 11935094 A JP11935094 A JP 11935094A JP 3411097 B2 JP3411097 B2 JP 3411097B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
date
air pressure
magnet
output voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11935094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07323708A (ja
Inventor
健二 古市
守孝 後藤
正昭 山本
宰一郎 大下
和寿 深田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Subaru Corp
Original Assignee
Fujikura Ltd
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd, Fuji Jukogyo KK filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP11935094A priority Critical patent/JP3411097B2/ja
Publication of JPH07323708A publication Critical patent/JPH07323708A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3411097B2 publication Critical patent/JP3411097B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C23/00Devices for measuring, signalling, controlling, or distributing tyre pressure or temperature, specially adapted for mounting on vehicles; Arrangement of tyre inflating devices on vehicles, e.g. of pumps or of tanks; Tyre cooling arrangements
    • B60C23/02Signalling devices actuated by tyre pressure
    • B60C23/04Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre
    • B60C23/0408Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre transmitting the signals by non-mechanical means from the wheel or tyre to a vehicle body mounted receiver
    • B60C23/0422Signalling devices actuated by tyre pressure mounted on the wheel or tyre transmitting the signals by non-mechanical means from the wheel or tyre to a vehicle body mounted receiver characterised by the type of signal transmission means
    • B60C23/0425Means comprising permanent magnets, e.g. Hall-effect or Reed-switches

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車等の車
体に取り付けられたタイヤ内の空気圧を検出してこれを
監視するのに好適なタイヤ空気圧検出装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば自動車等に取り付けられる
タイヤ空気圧検出装置は、各ホイール毎に圧力センサを
装着し、この圧力センサにより直接タイヤ内の空気圧を
検出するようになっている。そして、回転するタイヤ側
には、圧力センサの出力を送信するためのトランスミッ
タが設けられる一方、車体側には上記トランスミッタか
らの信号を受信するアンテナ等が設けられ、信号の伝達
が行なわれるようになっている。しかしながら、このよ
うなタイヤ空気圧検出装置では、信号伝達のためのトラ
ンスミッタや、アンテナ等が必要であるため、構造が複
雑で製造コストが高い等の問題があった。近年、このよ
うな問題を解決するために、タイヤ側にタイヤ内の空気
圧に応じて移動する磁石等を備えたセンサ部をタイヤと
一体に設け、車体側にこの磁石等の移動を検出する検出
部を設けた構成のタイヤ空気圧検出装置が提案されてい
る。 【0003】このようなタイヤ空気圧検出装置として
は、例えば、図5に示すものがある。図5は従来のタイ
ヤ空気圧検出装置の構成を示す断面図である。図におい
て、タイヤ空気圧検出装置1は、ホイール2に装着され
たタイヤ3内の空気圧を感知するため、ホイール2のリ
ム部2aの外周面に沿って設けられたセンサ部4と、こ
のセンサ部4の変位を検出するため、車体側に固定され
たホール素子(検出部)5と、ホール素子5からの検出
値を監視する図示しない監視回路から構成されている。
センサ部4には、連通穴6が形成されており、その内部
4aがホイール2とタイヤ3とに囲まれて構成される空
気室7に連通した構造とされている。また、センサ部4
内には、タイヤの内圧がかかるゴム製のダイヤフラム8
と、センサ部4の軸線方向に進退自在な移動子9と、こ
の移動子9を空気室7側に向けて付勢するスプリング1
0と、ホイール2のリム部2aの内周面側に突出するア
ーム11を介して移動子9に取り付けられた磁石12と
が備えられている。 【0004】このような構成のタイヤ空気圧検出装置1
では、タイヤ3内の空気圧に応じて、ダイヤフラム8が
センサ部4の軸線方向に変形し、これに伴って磁石12
が移動子9と一体に上記軸線方向に移動するので、磁石
12とホール素子5との離間距離が変化し、ホール素子
5でホール効果によって検出する磁石12の磁界強度が
変化する。そして、ホール素子5での検出値が、予め設
定した一定範囲から外れたときに、監視回路においてタ
イヤ3内の空気圧が異常であると判別するようになって
いる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のタイヤ空気圧検出装置では、ホール素子5の出力電
圧がある設定された電圧範囲にあるときを適正圧力と判
断しているため、タイヤ3内の空気が徐々に抜けて空気
圧が低下する場合と、パンクやバーストなどのように急
激に空気圧が低下する場合との区別が付かない。このた
め、運転者は、タイヤ内の空気圧の低下がパンク等の異
常事態によって生じたか否かを判断できず、適切な処置
を迅速に行なえないという問題が生じる。 【0006】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、タイヤ内の空気圧の減少の原因を判別でき、運
転者に対して適切な処置を速やかに指示することができ
るタイヤ空気圧検出装置を提供することを目的としてい
る。 【0007】 【0008】【課題を解決するための手段】 この発明は、 タイヤ内の
空気圧に応じて回転し、N極とS極とが反転する磁石
と、前記磁石に対向して設けられ、前記磁石の極性に応
じたレベルの出力信号を出力する検出手段と、自然にタ
イヤ内の空気が抜けるときの前記出力信号の時間変化を
示す直線の傾きk2が予め記憶された記憶手段と、現時
点の日付をカウントする日付カウント手段と、タイヤに
空気が入れられたことを指示する指示手段と、前記指示
手段が押下されると、その時に得られた前記検出手段の
出力電圧と、前記日付カウント手段から読み込んだ日付
と、前記記憶手段に予め記憶しておいた傾きk2とに基
づいて、前記タイヤ内の空気圧がいつ適正範囲外となる
かを算出し、この日を第1の日付として記憶し、実際に
タイヤ内の空気圧が不足し、適正範囲外になると、前記
日付カウント手段から第2の日付を読み込み、該第2の
日付と、前記第1の日付とに基づいて、前記タイヤ内の
空気圧の減少の原因を判別する判別手段と、前記判別手
段の判別結果に応じて点灯もしくは消灯する表示手段と
を具備することを特徴とする。 【0009】 【作用】この発明によれば、タイヤ内の空気圧に応じて
磁石が回転すると、検出手段からは磁石の極性に応じた
レベルの出力信号が出力される。判別手段は、指示手段
が押下されると、その時に得られた検出手段の出力電圧
と、日付カウント手段から読み込んだ日付と、記憶手段
に予め記憶しておいた傾きk2とに基づいて、タイヤ内
の空気圧がいつ適正範囲外となるかを算出し、この日を
第1の日付として記憶する。そして、実際にタイヤ内の
空気圧が不足し、適正範囲外になると、上記判別手段
は、日付カウント手段から第2の日付を読み込み、該第
2の日付と、上記第1の日付途に基づいて、タイヤ内の
空気圧の減少の原因を判別する。そして、判別手段の判
別結果は表示手段によって表示される。 【0010】 【実施例】次に図面を参照してこの発明の一実施例につ
いて説明する。図1は、本発明に係るタイヤ空気圧検出
装置を備えた自動車の一部を示す断面図である。図にお
いて、従来例に共通する部分には同一の符号を付けて説
明を省略する。図1において、タイヤ空気圧検出装置A
は、ホイール2に装着されたタイヤ(図示せず)内の空
気圧を感知するため、ホイール2のリム部2aの内周面
に沿って設けられたセンサ部31と、このセンサ部31
の磁気を検出するため、図示しない車体側に固定された
ホール素子(検出部)5と、ホール素子5からの検出値
を監視するための後述する監視回路40と、表示部41
とから構成されている。 【0011】センサ部31には連通孔6が形成されてお
り、その内部31aがホイール2とタイヤ(図示せず)
とに囲まれて構成される空気室7に連通した構造とされ
ている。センサ部31内には、ゴム製等のダイヤフラム
32と、このダイヤフラム32の先端部に取り付けられ
てセンサ部31の軸線方向に進退自在な、例えば潤滑性
樹脂からなるピストン(移動子)33とが備えられてい
る。これにより、ダイヤフラム32がタイヤ(図示せ
ず)内の空気圧に応じて変形し、これにともなってピス
トン33が進退するようになっている。センサ部31内
の先端31b側には、このセンサ部31の軸線方向に延
在する回動軸34が配設されている。回動軸34の一端
34aは、ピストン33と点接触するように、球状に形
成されている。また、この回動軸34の一端34a側に
は縁部34bが形成されて、ピストン33の凹部33a
内に回動自在に支持されており、これにより回動軸34
が回動しつつピストン33と一体に進退可能となってい
る。一方、回動軸34の他端34cは、センサ部31と
一体に形成された支持部35からこの回動軸34が抜け
ないようにかしめられている。この他端34c側には支
持部35と螺合する螺条36が、例えば6mmのリード
量で形成されている。 【0012】回動軸34の軸線に直交する面内に形成さ
れた縁部34dには、環状の磁石38が接着等により取
り付けられており、その極性は図1中上方がN極、下方
がS極となるよう配置されている。このような構成から
なる回動軸34は、その軸線方向に3mmのストローク
で進退可能な構造とされている。回動軸34の縁部34
dと支持部35には、それぞれ、捩じりコイルバネ(付
勢部材)39の端部が固定されており、回動軸34の軸
線方向の回動を付勢する構造とされている。この捩じり
コイルバネ39は、ダイヤフラム32にかかる圧力が予
め設定した一定値になったときに、回動軸34がセンサ
部31の基部31c側に移動する方向に回動するよう付
勢するため、予め一定量圧縮され、かつ回動軸34の回
動方向に捩じられた状態となっている。 【0013】上記のような構成からなるタイヤ空気圧検
出装置Aでは、タイヤ(図示せず)内の空気圧が予め設
定した適正範囲(例えば自動車の場合、1.9〜2.1
kg/cm)内であるときには、図1に示したよう
に、ホール素子5では磁石38のS極を検出することに
なる。そして、パンク等、何らかの原因により、タイヤ
(図示せず)内の空気圧が下限値(例えば1.7kg/
cm2)以下に低下したときには、この圧力低下に応じ
てダイヤフラム32が捩じりコイルバネ39に付勢され
て基部31c側に変形し、これに伴ってピストン33が
基部31c側に後退する。すると、このピストン33に
一端34aが当接した回動軸34が軸線回りに回動し、
支持部35に螺合する螺条36により、基部31c側に
3mm後退するようになっている。このとき、回動軸3
4に形成された螺条36のリード量は6mmであるの
で、この回動軸34は軸線回りに180゜回転すること
になり、これにより、回動軸34に取り付けられた磁石
38の極性(N極、S極)が反転する。すると、ホール
素子5では、磁石38のN極を検出することになる。 【0014】次に、前述した監視回路40について説明
する。図2は監視回路40の構成を示すブロック図であ
る。図において、定電圧源42は、ホール素子5に駆動
電源を供給する。ホール素子5は、上述したように、磁
石38の極性に応じた出力電圧を差動増幅器43へ供給
する。差動増幅器43は、上記ホール素子5の出力電圧
がミリボルトのオーダであるため、これを所定のレベル
に増幅した後、ピーク・ホールド回路44へ供給する。
ピーク・ホールド回路44は、マイクロコンピュータか
らなる制御装置45からリセット信号RSが供給される
まで、上記出力電圧のピーク値を検出して保持し、これ
を制御装置45へ供給する。 【0015】制御装置45は、A/Dコンバータ、およ
びRAM(ランダムアクセスメモリ)を内蔵しており、
ピーク・ホールド回路44からの出力電圧をA/Dコン
バータによってデジタル信号に変換して、A/Dコンバ
ータの出力電圧の極性および単位時間当りの変化量(傾
き)を検出するようになっている。ここで、上述した磁
石38の回転と、ホール素子5の出力電圧との関係につ
いて図3を参照して説明する。前述したように、回動軸
34に取り付けられた磁石38は、タイヤ内の空気圧に
応じて回動軸34が軸線回りに180゜回転することに
より反転する。図3(a)では、タイヤ内の空気圧が、
例えば2.0kg/cm2であるときの磁石38の向き
と、そのときのホール素子5の出力電圧の波形とを示し
ており、この場合、ホール素子5は、(+)側の電圧を
小とし、(−)側の電圧を大とする出力電圧を出力す
る。また、図3(b)では、タイヤ内の空気圧が減少
し、磁石38が90゜回転したときの磁石38の向き
と、そのときのホール素子5の出力電圧の波形とを示し
ており、この場合、ホール素子5は、比較的、低い、同
レベルの正負の出力電圧を出力する。そして、図3
(c)では、タイヤ内の空気圧がさらに減少し、例えば
1.7kg/cm2(適正範囲外)になったときの磁石
38の向きと、そのときのホール素子5の出力電圧の波
形とを示しており、この場合、ホール素子5は(+)側
の電圧を大とし、(−)側の電圧を小とする出力電圧を
出力する。したがって、ホール素子5の出力電圧のピー
ク値が「正」で、かつ負側のピーク値がほぼ「ゼロ」に
近い値になったことを検出すれば、タイヤ内の空気圧が
適正範囲外であることが検出できる。 【0016】次に、制御装置45におけるA/Dコンバ
ータの出力電圧の変化について図4を参照して説明す
る。図4において、縦軸は制御装置45に内蔵されたA
/Dコンバータの出力電圧であり、横軸は経過時間であ
る。前述したように、ホール素子5の(+)側の出力電
圧に注目すれば、該(+)側の出力電圧は、磁石38の
回転に伴って徐々に増大している。したがって、上記
(+)側の出力電圧の変化を図示すると、図4に示す変
化を辿ることになる。図において、直線L1はパンク等
によって急激に空気圧が低下した時の出力電圧の変化で
あり、単位時間当りの変化が大きい。この直線L1の傾
きk1は次式で表される。 傾きk1=dy1/dx1 また、直線L2は徐々に空気が抜ける時の出力電圧の変
化であり、単位時間当りの変化が小さい。この直線L2
の傾きk2は次式で表される。 傾きk2=dy2/dx2 したがって、傾きk1と傾きk2との関係は、 k1≧ak2 ……………………………………………………………… (1) と表される。なお、符号aは係数である。したがって、
A/Dコンバータの出力電圧の変化、すなわち傾きkが
上記(1)式を満足する場合、パンク等によりタイヤ7
内の空気圧が急激に低下していると判断し、運転者に警
告するようにすればよい。 【0017】直線L1の傾きk1と直線L2の傾きk2は
具体的には以下のように求める。 傾きk1 これは、走行中の圧力の変化を見るため、制御装置45
のソフトウェアタイマで例えば2秒毎に計算する。A/
Dコンバータの出力をV(0秒の時点でV1、2秒の時
点でV2)とすれば、 k1=(V1−V2)/2 ………………………………………………… (2) によって与えられる。 傾きk2 これは、長期間にわたる一般的な空気抜けの変化を示す
ため、例えば10日単位のソフトウェアタイマが必要と
なる。このため、制御装置45は、IG(イグニッショ
ン)オフでも電源が供給されていなければならないの
で、車載バッテリから直接、電源を供給しなくてはなら
ない。当然傾きk2は上記k1と同様に算出される。ただ
し、運転者が計時中に空気を入れることもあるため、こ
の場合には外付けスイッチSW1(図2参照)を運転者
が押すことにより、その時点でソフトウェアタイマをリ
セットし、計時を再スタートさせる。 【0018】すなわち、制御装置45は、A/Dコンバ
ータの出力電圧の極性に基づいて、タイヤ(図示せず)
内の空気圧が適正範囲内であるかどうかを判別して、適
正範囲内である場合には出力ポートから「0」なる出力
信号を表示部41へ出力し、適正範囲外である場合には
出力ポートから「1」なる出力信号を表示部41へ出力
する。また、制御装置45は、上記A/Dコンバータの
出力電圧の傾き(変化速度)に基づいて、タイヤ7内の
空気圧がパンク等により急激に低下したのか、自然に空
気が抜けて低下したのかを判別し、タイヤ7内の空気圧
がパンク等により急激に低下した場合には、上記表示に
併せてブザー等(図示略)の警告音を発するようになっ
ている。 【0019】また、図2に示す表示部41は、トランジ
スタTrと、該トランジスタTrのコレクタに接続され
た、直列接続された抵抗素子RとLED46とから構成
されている。抵抗素子Rの一端は車載バッテリに接続さ
れており、トランジスタTrのエミッタは接地されてい
る。このトランジスタTrは、上記LED46を点灯さ
せる駆動素子であり、上記制御装置45から供給される
出力信号が「1」である場合にのみ、コレクタ−エミッ
タ間が導通し、抵抗素子Rを介してLED46に所定の
電流を流し、LED46を点灯させるようになってい
る。なお、上記抵抗素子RはLED46に流れる電流値
を決めている。また、LED46は、運転者が確認でき
るようインスツルメント・パネルに設けられている。 【0020】次に、上述したタイヤ空気圧検出装置Aの
動作について説明する。まず、車速パルスが供給されて
いる場合、すなわち車両が走行している場合には、ホー
ル素子5の出力信号(差動増幅器43の出力電圧)を入
力ポートより読み込む。そして、読み込んだ出力信号を
A/Dコンバータによりデジタル信号(出力電圧VIN
に変換した後、該出力電圧VINがしきい値VTH以上であ
るか否かを判断する。ここで、タイヤ内の空気圧が適正
範囲内にある場合には、ホール素子5の出力電圧は
「負」であるため、読み込んだ出力電圧VINがしきい値
TH以下となる。したがって、出力ポートの異常信号を
ローレベルとし、トランジスタTrをオフ状態とする。
この結果、LED46は消灯される。 【0021】一方、タイヤ内の空気圧が適正範囲外にあ
る場合には、ホール素子5の出力電圧は「正」となるた
め、出力電圧VINはしきい値VTHより大きくなる。した
がって、この場合には、出力ポートの異常信号をハイレ
ベルとする。この結果、トランジスタTrがオン状態と
なり、コレクタ−エミッタ間が導通し、LED46が点
灯する。そして、上述した判定処理が終了すると、ピー
ク・ホールド回路44へリセット信号RSを送出してリ
セットした後、上述した動作を繰り返し実行する。ま
た、上述した処理とともに、制御装置45は、読み込ん
だホール素子5の出力電圧VINから該出力電圧VINの傾
きkを求める。そして、上記傾きkが上述した(1)式
を満足しているかを判断し、(1)式を満足している場
合には、パンク等によりタイヤ7内の空気圧が急激に低
下していると判断し、上記表示に併せてブザー等(図示
略)の警告音を発する。 【0022】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。本第2の実施例を図2に示し、上述した第1の実
施例と共通する箇所の説明は省略する。本実施例は、図
2に示すように、制御装置45に、前述した自然にタイ
ヤ内の空気が抜けるときの傾きk2を内蔵のRAM48
に予め記憶しておく。また、制御装置45にカレンダー
機能49を備えるとともに、インスツルメント・パネル
等に外付けスイッチSW1を設置する。該外付けスイッ
チは、タイヤに空気が入れられたときに操作されるスイ
ッチであり、外付けスイッチSW1のオン/オフ状態
は、上記制御装置45に入力ポートを介して取り込まれ
るようになっている。 【0023】上記構成において、作業者(または運転
者)は、タイヤに空気を入れたときに、上記外付けスイ
ッチSW1を押下する。外付けスイッチSW1が押下さ
れると、制御装置45は、その時に得られたホール素子
の出力電圧を、その時の日付(時刻)とともにRAM4
8へ格納する。そして、上記出力電圧と、その日付と、
上記予め記憶しておいた傾きk2に基づいて、タイヤ内
の空気圧が何時不足(適正範囲外)となるかを算出し、
この日を日付DATE1として、RAM48に格納す
る。そして、実際にタイヤ内の空気圧が不足し、適正範
囲外になったときに、そのときの日付DATE2と、上
記日付DATE1とを比較し、日付DATE2が日付D
ATE1より前か、以降かを判断する。そして、実際に
適正範囲外になった日付DATE2が日付DATE1以
降であれば、予測した期間以上に空気圧が維持されたの
であるから、自然に抜けたと判別する。一方、実際に適
正範囲外になった日付DATE2が日付DATE1より
前であれば、予測した期間、空気圧が維持されなかった
のであるから、自然に抜けたのではなく、例えばパンク
等が原因で空気圧が低下したと判別する。なお、上述し
た日付DATE2は、インスツルメント・パネル等に表
示するようにしてもよい。 【0024】上述したように、本実施例のタイヤ空気圧
検出装置Aでは、タイヤ(図示せず)内の空気圧に応じ
てピストン33が捩じりコイルバネ39に付勢されてセ
ンサ部31の軸線方向に沿って進退すると、回動軸34
がその軸線方向に後退する。このとき、螺条36により
回動軸34が後退しつつ回動するのにともなって、磁石
38が180゜回転し、タイヤ(図示せず)内の空気圧
が予め設定した適正範囲内であるときと、下限値以下で
あるときとで、磁石38のN極とS極とが反転するよう
になっている。そして、ホール素子5で磁石38のN極
とS極とが反転したことを検出することにより、タイヤ
(図示せず)内の空気圧が適正範囲内であるかどうかを
容易かつ確実に判別できる。しかも、磁石38とホール
素子5との距離により判別するタイプではないので、セ
ンサ部31とホール素子5等を組み付けるに際して、タ
イヤ空気圧検出装置Aの検出精度を確保することがで
き、その製造コストを低減することができる。また、温
度変化などに対する補正も必要なく、しかもその構造が
簡単であるので、低コストでタイヤ空気圧検出装置Aを
提供することが可能となる。 【0025】なお、上述した実施例では、一輪について
のみ説明したが、複数のタイヤを備えているものには、
各タイヤに同じタイヤ空気圧検出装置Aを備えるように
すればよい。 【0026】 【0027】【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、 タイヤ内の空気圧に応じて回転し、N極とS極とが
反転する磁石と、前記磁石に対向して設けられ、前記磁
石の極性に応じたレベルの出力信号を出力する検出手段
と、自然にタイヤ内の空気が抜けるときの前記出力信号
の時間変化を示す直線の傾きk2が予め記憶された記憶
手段と、現時点の日付をカウントする日付カウント手段
と、タイヤに空気が入れられたことを指示する指示手段
と、前記指示手段が押下されると、その時に得られた前
記検出手段の出力電圧と、前記日付カウント手段から読
み込んだ日付と、前記記憶手段に予め記憶しておいた傾
きk2とに基づいて、前記タイヤ内の空気圧がいつ適正
範囲外となるかを算出し、この日を第1の日付として記
憶し、実際にタイヤ内の空気圧が不足し、適正範囲外に
なると、前記日付カウント手段から第2の日付を読み込
み、該第2の日付と、前記第1の日付とに基づいて、前
記タイヤ内の空気圧の減少の原因を判別する判別手段
と、前記判別手段の判別結果に応じて点灯もしくは消灯
する表示手段とを具備するようにしたため、タイヤ内の
空気圧の減少の原因を判別でき、運転者に対して適切な
処置を速やかに指示することができるという利点が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明に係るタイヤ空気圧検出装置の一例で
あって、タイヤ内の空気圧が適正範囲内であるときの状
態を示す正面断面図である。 【図2】 同装置の監視回路の構成を示すブロック図で
ある。 【図3】 (a)は、タイヤ内の空気圧が適正範囲内に
あるときの磁石38の向きと、そのときのホール素子5
の出力電圧を示す図であり、(b)は、タイヤ内の空気
圧が減少したときの磁石38の向きと、そのときのホー
ル素子5の出力電圧を示す図であり、(c)は、タイヤ
内の空気圧がさらに減少し、適正範囲外になったときの
磁石38の向きと、そのときのホール素子5の出力電圧
を示す図である。 【図4】 制御装置45におけるA/Dコンバータの出
力電圧の変化を示すグラフである。 【図5】 従来のタイヤ空気圧検出装置の構成を示す断
面図である。 【図6】 従来のタイヤ空気圧検出装置のホール素子の
出力信号を示す波形図である。 【符号の説明】 5…ホール素子(検出手段)、38…磁石、40…監視
回路(判別手段)、41…表示部(表示手段)、43…
差動増幅器、44…ピーク・ホールド回路、45…制御
装置、46…LED、48…RAM(記憶手段)、49
…カレンダー機能(日付カウント手段)、SW1…外付
けスイッチ(指示手段)、Tr…トランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 正昭 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式 会社フジクラ内 (72)発明者 大下 宰一郎 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富 士重工業株式会社内 (72)発明者 深田 和寿 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富 士重工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−6971(JP,A) 特開 昭48−71284(JP,A) 特開 平4−129809(JP,A) 特開 昭48−9776(JP,A) 特開 平6−293205(JP,A) 特開 昭62−149502(JP,A) 特開 昭64−41405(JP,A) 特開 平3−262715(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 23/00 - 23/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 タイヤ内の空気圧に応じて回転し、N極
    とS極とが反転する磁石(38)と、 前記磁石(38)に対向して設けられ、前記磁石(3
    8)の極性に応じたレベルの出力信号を出力する検出手
    段(5)と、 自然にタイヤ内の空気が抜けるときの前記出力信号の時
    間変化を示す直線の傾きk2が予め記憶された記憶手段
    (48)と、 現時点の日付をカウントする日付カウント手段(49)
    と、 タイヤに空気が入れられたことを指示する指示手段(S
    W1)と、 前記指示手段が押下されると、その時に得られた前記検
    出手段の出力電圧と、前記日付カウント手段から読み込
    んだ日付と、前記記憶手段に予め記憶しておいた傾きk
    2とに基づいて、前記タイヤ内の空気圧がいつ適正範囲
    外となるかを算出し、この日を第1の日付として記憶
    し、実際にタイヤ内の空気圧が不足し、適正範囲外にな
    ると、前記日付カウント手段から第2の日付を読み込
    み、該第2の日付と、前記第1の日付とに基づいて、前
    記タイヤ内の空気圧の減少の原因を判別する判別手段
    (45)と、 前記判別手段(45)の判別結果に応じて作動する警報
    手段とを具備することを特徴とするタイヤ空気圧検出装
    置。
JP11935094A 1994-05-31 1994-05-31 タイヤ空気圧検出装置 Expired - Fee Related JP3411097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11935094A JP3411097B2 (ja) 1994-05-31 1994-05-31 タイヤ空気圧検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11935094A JP3411097B2 (ja) 1994-05-31 1994-05-31 タイヤ空気圧検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07323708A JPH07323708A (ja) 1995-12-12
JP3411097B2 true JP3411097B2 (ja) 2003-05-26

Family

ID=14759320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11935094A Expired - Fee Related JP3411097B2 (ja) 1994-05-31 1994-05-31 タイヤ空気圧検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3411097B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2168940C (en) * 1995-02-08 2007-05-01 Kenji Furuichi Tire pressure detector
US7379800B2 (en) 2000-09-08 2008-05-27 Automotive Technologies International, Inc. Tire pressure monitoring using hall effect sensors
US10240935B2 (en) 1998-10-22 2019-03-26 American Vehicular Sciences Llc Vehicle software upgrade techniques
JP4333467B2 (ja) 2004-04-28 2009-09-16 株式会社デンソー タイヤ空気圧検出装置
US7181366B2 (en) * 2005-04-13 2007-02-20 Gm Global Technologies Operations, Inc. System and method for determining the cause of tire pressure change
KR100783313B1 (ko) * 2006-12-14 2007-12-10 기아자동차주식회사 영구자석을 이용한 하이라인 타이어압력 모니터링시스템 및그 타이어 구분방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07323708A (ja) 1995-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7271709B2 (en) Robust method and system for the automatic detection of a detached remote tire pressure sensor of a tire pressure monitoring system
US6967571B2 (en) Tire condition monitoring apparatus
US7212105B2 (en) Transmitter for tire condition monitoring apparatus
US7377158B2 (en) Tire pressure sensor system with improved power saving
EP0726175B1 (en) Tyre pressure detector
CA2227083A1 (en) Tire pressure sensing system
JP3411097B2 (ja) タイヤ空気圧検出装置
US20050093539A1 (en) Apparatus and method for sensing rotation of a wheel
WO1994007705A1 (en) Vehicle wheel incorporating tire air pressure sensor
US6966220B2 (en) Device for automatic tire inflation and tire pressure display
US6230556B1 (en) Axle assembly integrated with a tire inflation system and an electronic recorder
JP2859799B2 (ja) タイヤ空気圧の検出方法
JPH07323709A (ja) タイヤ空気圧検出装置
JP3951947B2 (ja) タイヤ空気圧検出装置
JP3406063B2 (ja) タイヤ空気圧検出装置
JP3504364B2 (ja) タイヤ空気圧検出装置
JP3415954B2 (ja) タイヤ空気圧検出装置
EP1595723A1 (en) Device for automatic tire inflation and tire pressure display
JP3504311B2 (ja) タイヤ空気圧検出装置
KR100669577B1 (ko) 차량 타이어 압력변화 관찰 및 무선전송 장치 작동 방법
JPH07186642A (ja) タイヤ空気圧異常警報装置
KR200151158Y1 (ko) 차량의 과속 경보 장치
JPH0781336A (ja) タイヤ空気圧検出装置
JPH07172119A (ja) タイヤ空気圧検出装置
KR100514389B1 (ko) 차량의 타이어 공기압 및 속도 측정장치

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080320

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090320

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090320

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100320

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees