JPH07323709A - タイヤ空気圧検出装置 - Google Patents

タイヤ空気圧検出装置

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JPH07323709A
JPH07323709A JP6119351A JP11935194A JPH07323709A JP H07323709 A JPH07323709 A JP H07323709A JP 6119351 A JP6119351 A JP 6119351A JP 11935194 A JP11935194 A JP 11935194A JP H07323709 A JPH07323709 A JP H07323709A
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Japan
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tire
air pressure
magnet
hall element
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JP6119351A
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English (en)
Inventor
Kenji Furuichi
健二 古市
Moritaka Goto
守孝 後藤
Masaaki Yamamoto
正昭 山本
Saiichiro Oshita
宰一郎 大下
Kazuhisa Fukada
和寿 深田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Subaru Corp
Original Assignee
Fujikura Ltd
Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出精度の向上を図り、車両が停止している
場合であってもタイヤ内の空気圧が適正範囲内であるか
どうかを容易かつ確実に判別する。 【構成】 磁石38は、タイヤ内の空気圧に応じて回動
軸34を中心に回転するようになっている。そして、タ
イヤ内の空気圧が予め設定した適正範囲内であるとき
と、適正範囲外であるときとでは、磁石38のN極とS
極とが反転するので、ホール素子5からは異なるレベル
の出力信号が出力される。監視回路40は、ホール素子
5の出力信号のレベルを判別することにより、タイヤ内
の空気圧が適正範囲内であるか否かを判別する。監視回
路40の判別結果は表示部41によって表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車等の車
体に取り付けられたタイヤ内の空気圧を検出してこれを
監視するのに好適なタイヤ空気圧検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車等に取り付けられる
タイヤ空気圧検出装置は、各ホイール毎に圧力センサを
装着し、この圧力センサにより直接タイヤ内の空気圧を
検出するようになっている。そして、回転するタイヤ側
には、圧力センサの出力を送信するためのトランスミッ
タが設けられる一方、車体側には上記トランスミッタか
らの信号を受信するアンテナ等が設けられ、信号の伝達
が行なわれるようになっている。しかしながら、このよ
うなタイヤ空気圧検出装置では、信号伝達のためのトラ
ンスミッタや、アンテナ等が必要であるため、構造が複
雑で製造コストが高い、独立した電源をタイヤに持つた
め、電池の消耗の検出や交換等の問題があった。近年、
このような問題を解決するために、タイヤ側にタイヤ内
の空気圧に応じて移動する磁石等を備えたセンサ部をタ
イヤと一体に設け、車体側にこの磁石等の移動を検出す
る検出部を設けた構成のタイヤ空気圧検出装置が提案さ
れている。
【0003】このようなタイヤ空気圧検出装置として
は、例えば、図5に示すものがある。図5は従来のタイ
ヤ空気圧検出装置の構成を示す断面図である。図におい
て、タイヤ空気圧検出装置1は、ホイール2に装着され
たタイヤ3内の空気圧を感知するため、ホイール2のリ
ム部2aの外周面に沿って設けられたセンサ部4と、こ
のセンサ部4の変位を検出するため、車体側に固定され
たホール素子(検出部)5と、ホール素子5からの検出
値を監視する図示しない監視回路から構成されている。
センサ部4には、連通穴6が形成されており、その内部
4aがホイール2とタイヤ3とに囲まれて構成される空
気室7に連通した構造とされている。また、センサ部4
内には、タイヤの内圧がかかるゴム製のダイヤフラム8
と、センサ部4の軸線方向に進退自在な移動子9と、こ
の移動子9を空気室7側に向けて付勢するスプリング1
0と、ホイール2のリム部2aの内周面側に突出するア
ーム11を介して移動子9に取り付けられた磁石12と
が備えられている。
【0004】このような構成のタイヤ空気圧検出装置1
では、タイヤ3内の空気圧に応じて、ダイヤフラム8が
センサ部4の軸線方向に変形し、これに伴って磁石12
が移動子9と一体に上記軸線方向に移動するので、磁石
12とホール素子5との離間距離が変化し、ホール素子
5でホール効果によって検出する磁石12の磁界強度が
変化する。そして、ホール素子5での検出値が、予め設
定した一定範囲から外れたときに、監視回路においてタ
イヤ3内の空気圧が異常であると判別するようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
タイヤ空気圧検出装置1においては、磁石12とホール
素子5との距離が、正確に設定されていないと、所定の
ホール素子出力が得られずにタイヤ空気圧が不足である
という間違った監視結果となるという問題が生じる。ま
た、タイヤ3の近傍が−40〜125℃の範囲の温度に
なるとすると、ホール素子5の出力は、特に低温側にお
いて、かなり変化するため、何らかの温度補償を施さな
ければならず、回路構成の複雑化、製造コストのアップ
などの問題を生じる。また、タイヤ側の磁石12は、外
部にそのままさらされるため、鉄粉等で磁石の磁力が変
化し、正確なタイヤ空気圧を検出できないという問題を
生じる。
【0006】さらに、上述したホール素子5は、タイヤ
3が一回転する毎に、図6に示すような信号を出力す
る。この図において、符号Tはタイヤ3の回転速度によ
り決まる周期であり、符号Vはタイヤ空気圧に対応する
ピーク値である。したがって、従来のタイヤ空気圧検出
装置では、タイヤ3の回転速度に応じて、上記パルス信
号のピーク値Vを予め設定された基準電圧と比較しなけ
ればならず、比較タイミングがずれると、全てタイヤ空
気圧不足という監視結果となってしまうという問題を生
じる。
【0007】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、検出精度の向上を図ることができ、車両が一時
停止している場合であってもタイヤ内の空気圧が適正範
囲内であるかどうかを容易かつ確実に判別できるタイヤ
空気圧検出装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明では、タイヤ内の空気圧
に応じて回転し、N極とS極とが反転する磁石と、前記
磁石に対向して設けられ、前記磁石の極性に応じて異な
るレベルの出力信号を出力する検出手段と、前記検出手
段の出力信号のレベルに応じて前記タイヤ内の空気圧が
適正範囲内であるか否かを判別する判別手段と、前記判
別手段の判別結果に応じて点灯もしくは消灯する表示手
段とを具備することを特徴とする。また、請求項2記載
の発明では、請求項1記載のタイヤ空気圧検出装置にお
いて、前記判別手段は、前記タイヤ内の空気圧が適正範
囲内であるか否かを判別した結果を記憶手段に記憶し、
車両が停止している場合には前記記憶手段に記憶した判
別結果を前記表示手段に出力することを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明によれば、タイヤ内の空気
圧に応じて磁石が回転するようになっている。そして、
タイヤ内の空気圧が予め設定した適正範囲内であるとき
と、適正範囲外であるときとで、磁石のN極とS極とが
反転するので、検出手段からは異なるレベルの出力信号
が出力される。判別手段は、検出手段の出力信号のレベ
ルを判別することにより、タイヤ内の空気圧が適正範囲
内であるか否かを判別できる。判別手段の判別結果は表
示手段によって表示される。また、請求項2記載の発明
によれば、判別手段は、タイヤ内の空気圧が適正範囲内
であるか否かを判別した結果を記憶手段に記憶し、車両
が停止している場合には記憶手段に記憶した判別結果を
表示手段に出力する。
【0010】
【実施例】次に図面を参照してこの発明の一実施例につ
いて説明する。図1は、本発明に係るタイヤ空気圧検出
装置を備えた自動車の一部を示す断面図である。図にお
いて、従来例に共通する部分には同一の符号を付けて説
明を省略する。図1において、タイヤ空気圧検出装置A
は、ホイール2に装着されたタイヤ(図示せず)内の空
気圧を感知するため、ホイール2のリム部2aの内周面
に沿って設けられたセンサ部31と、このセンサ部31
の磁気を検出するため、図示しない車体側に固定された
ホール素子(検出部)5と、ホール素子5からの検出値
を監視するための後述する監視回路40と、表示部41
とから構成されている。
【0011】センサ部31には連通孔6が形成されてお
り、その内部31aがホイール2とタイヤ(図示せず)
とに囲まれて構成される空気室7に連通した構造とされ
ている。センサ部31内には、ゴム製等のダイヤフラム
32と、このダイヤフラム32の先端部に取り付けられ
てセンサ部31の軸線方向に進退自在な、例えば潤滑性
樹脂からなるピストン(移動子)33とが備えられてい
る。これにより、ダイヤフラム32がタイヤ(図示せ
ず)内の空気圧に応じて変形し、これにともなってピス
トン33が進退するようになっている。センサ部31内
の先端31b側には、このセンサ部31の軸線方向に延
在する回動軸34が配設されている。回動軸34の一端
34aは、ピストン33と点接触するように、球状に形
成されている。また、この回動軸34の一端34a側に
は縁部34bが形成されて、ピストン33の凹部33a
内に回動自在に支持されており、これにより回動軸34
が回動しつつピストン33と一体に進退可能となってい
る。一方、回動軸34の他端34cは、センサ部31と
一体に形成された支持部35からこの回動軸34が抜け
ないようにかしめられている。この他端34c側には支
持部35と螺合する螺条36が、例えば6mmのリード
量で形成されている。
【0012】回動軸34の軸線に直交する面内に形成さ
れた縁部34dには、環状の磁石38が接着等により取
り付けられており、その極性は図1中上方がN極、下方
がS極となるよう配置されている。このような構成から
なる回動軸34は、その軸線方向に3mmのストローク
で進退可能な構造とされている。回動軸34の縁部34
dと支持部35には、それぞれ、捩じりコイルバネ(付
勢部材)39の端部が固定されており、回動軸34の軸
線方向の回動を付勢する構造とされている。この捩じり
コイルバネ39は、ダイヤフラム32にかかる圧力が予
め設定した一定値になったときに、回動軸34がセンサ
部31の基部31c側に移動する方向に回動するよう付
勢するため、予め一定量圧縮され、かつ回動軸34の回
動方向に捩じられた状態となっている。
【0013】上記のような構成からなるタイヤ空気圧検
出装置Aでは、タイヤ(図示せず)内の空気圧が予め設
定した適正範囲(例えば自動車の場合、1.9〜2.1
kg/cm2)内であるときには、図1に示したよう
に、ホール素子5では磁石38のS極を検出することに
なる。そして、パンク等、何らかの原因により、タイヤ
(図示せず)内の空気圧が下限値(例えば1.7kg/
cm2)以下に低下したときには、この圧力低下に応じ
てダイヤフラム32が捩じりコイルバネ39に付勢され
て基部31c側に変形し、これに伴ってピストン33が
基部31c側に後退する。すると、このピストン33に
一端34aが当接した回動軸34が軸線回りに回動し、
支持部35に螺合する螺条36により、基部31c側に
3mm後退するようになっている。このとき、回動軸3
4に形成された螺条36のリード量は6mmであるの
で、この回動軸34は軸線回りに180゜回転すること
になり、これにより、回動軸34に取り付けられた磁石
38の極性(N極、S極)が反転する。すると、ホール
素子5では、磁石38のN極を検出することになる。
【0014】次に、前述した監視回路40について説明
する。図2は監視回路40の構成を示すブロック図であ
る。図において、定電圧源42は、車載バッテリからホ
ール素子5に駆動電源を供給する。ホール素子5は、上
述したように、磁石38の極性に応じた出力電圧を差動
増幅器43へ供給する。差動増幅器43は、上記ホール
素子5の出力電圧がミリボルトのオーダであるため、こ
れを所定のレベルに増幅した後、ピーク・ホールド回路
44へ供給する。ピーク・ホールド回路44は、マイク
ロコンピュータからなる制御装置45からリセット信号
RSが供給されるまで、上記出力電圧のピーク値を検出
して保持し、これを制御装置45へ出力する。
【0015】制御装置45は、A/Dコンバータ、およ
びRAM(ランダムアクセスメモリ)を内蔵しており、
増幅された出力電圧をA/Dコンバータによってデジタ
ル信号に変換した後、上記ピーク値のレベル、および極
性に基づいて、タイヤ(図示せず)内の空気圧が適正範
囲内であるかどうかを判別し、適正範囲内である場合に
は出力ポートから「0」なる出力信号を表示部41へ出
力し、適正範囲外である場合には出力ポートから出力信
号(ハイレベル)を表示部41へ出力する。また、上記
出力信号はRAMに記憶される。また、上記制御装置4
5は、車両が走行しているか否かを表す車速パルスVS
が供給されていない場合には、上記RAMに記憶してい
る出力信号の値を出力ポートから出力するようになって
いる。
【0016】上記表示部41は、トランジスタTrと、
該トランジスタTrのコレクタに接続された、直列接続
された抵抗素子RとLED46とから構成されている。
抵抗素子Rの一端は車載バッテリに接続されており、ト
ランジスタTrのエミッタは接地されている。このトラ
ンジスタTrは、上記LED46を点灯させる駆動素子
であり、上記制御装置45から供給される出力信号が
「1」である場合にのみ、コレクタ−エミッタ間が導通
し、抵抗素子Rを介してLED46に所定の電流を流
し、LED46を点灯させるようになっている。なお、
上記抵抗素子RはLED46に流れる電流値を決めてい
る。また、LED46は、運転者が確認できるようイン
スツルメント・パネルに設けられている。
【0017】ここで、上述した磁石38の回転と、ホー
ル素子5の出力電圧との関係について図3を参照して説
明する。前述したように、タイヤ内の空気圧に応じて回
動軸34が軸線回りに180゜回転することにより、回
動軸34に取り付けられた磁石38が反転する。図3
(a)は、タイヤ内の空気圧が、例えば2.0kg/c
2であるときの磁石38の向きと、そのときのホール
素子5の出力電圧を示す波形図であり、この場合、ホー
ル素子5は負側の最低電圧を出力する。また、図3
(b)は、タイヤ内の空気圧が減少し、磁石38が90
゜回転したときの磁石38の向きと、そのときのホール
素子5の出力電圧を示す図であり、この場合、ホール素
子5は、比較的、低いレベルの正負の出力電圧を出力す
る。そして、図3(c)は、タイヤ内の空気圧がさらに
減少し、例えば1.7kg/cm2(適正 範囲外)にな
ったときの磁石38の向きと、そのときのホール素子5
の出力電圧を示す図であり、この場合、ホール素子5は
正側の最高電圧を出力する。
【0018】したがって、ホール素子5の出力電圧が
「正」になったことを検出すればタイヤ内の空気圧が適
正範囲外になることが検出できる。このようにして、監
視回路40で磁石38の極性がS極からN極に反転した
のを検出したときには、タイヤ(図示せず)内の空気圧
が下限値(1.7kg/cm2)以下に低下したと判別
して、上述したLED46を点灯させて、圧力低下 を
表示するようになっている。なお、LED46を点滅さ
せるようにしてもよい。
【0019】次に、上述したタイヤ空気圧検出装置Aの
動作について図4を参照して説明する。図4はタイヤ空
気圧検出装置Aの動作手順を示すフローチャートであ
る。図において、まず、ステップSA1において、車速
パルスが供給されているか否かを判断する。そして、車
速パルスが供給されている場合、すなわち車両が走行し
ている場合には、ステップSA1における判断結果が
「YES」となり、ステップSA2へ進む。ステップS
A2では、ホール素子5の出力信号(差動増幅器43の
出力電圧)を入力ポートより読み込む。そして、ステッ
プSA3へ進み、読み込んだ出力電圧VINがしきい値V
TH以上であるか否かを判断する。
【0020】ここで、タイヤ内の空気圧が適正範囲内に
ある場合には、ホール素子5の出力電圧は大きく「負」
であるため、読み込んだ出力電圧VINがしきい値VTH
下となる。したがって、ステップSA3における判断結
果は「NO」となり、ステップSA4へ進む。ステップ
SA4では、出力ポートの異常信号をローレベルとす
る。この結果、トランジスタTrはオフ状態となり、L
ED46は消灯される。
【0021】一方、タイヤ内の空気圧が適正範囲外にあ
る場合には、ホール素子5の出力電圧は大きく「正」と
なるため、出力電圧VINはしきい値VTHより大きくな
り、ステップSA3における判断結果は「YES」とな
り、ステップSA5へ進む。ステップSA5では、出力
ポートの異常信号をハイレベルとする。この結果、トラ
ンジスタTrがオン状態となり、コレクタ−エミッタ間
が導通し、LED46が点灯する。そして、上記ステッ
プSA4またはSA5が終了すると、ステップSA6へ
進む。ステップSA6では、ピーク・ホールド回路44
へリセット信号を送出し、ピーク・ホールド回路44を
リセットする。次に、ステップSA7において、RAM
にデータを格納する。すなわち、読み込んだ出力電圧V
INがしきい値VTH以下となり、タイヤ内の空気圧が適正
範囲内ならば、RAMに「0」を格納し、一方、出力電
圧VINがしきい値VTHより大きくなり、タイヤ内の空気
圧が適正範囲外にあれば、RAMに「1」を格納する。
その後、ステップSA1へ戻り、上述した処理を繰り返
し実行する。
【0022】また、一時停止しているなど、車両が走行
していない場合には、車速パルスが供給されないので、
ステップSA1における判断結果が「NO」となり、ス
テップSA8へ進む。ステップSA8では、RAMに記
憶したデータが「1」であるか否かを判断する。そし
て、RAMのデータが「1」でない場合には、ステップ
SA8における判断結果が「NO」となり、ステップS
A9へ進み、出力ポートの出力信号をローレベルとし、
LED46を消灯して、ステップSA1へ戻る。
【0023】一方、RAMに記憶したデータが「1」の
場合には、ステップSA8における判断結果は「YE
S」となり、ステップSA10へ進む。ステップSA1
0では、出力ポートの出力信号をハイレベルとする。こ
の結果、トランジスタTrがオン状態となり、コレクタ
−エミッタ間が導通し、LED46が点灯する。その
後、ステップSA1へ戻る。
【0024】このように、このタイヤ空気圧検出装置A
では、車両の一時停止時には、走行中にRAMに記憶し
たデータに基づいてLED46の点灯、消灯を制御す
る。上述したように、本実施例のタイヤ空気圧検出装置
Aでは、タイヤ(図示せず)内の空気圧に応じてピスト
ン33が捩じりコイルバネ39に付勢されてセンサ部3
1の軸線方向に沿って進退すると、回動軸34がその軸
線方向に後退する。このとき、螺条36により回動軸3
4が後退しつつ回動するのにともなって、磁石38が1
80゜回転し、タイヤ(図示せず)内の空気圧が予め設
定した適正範囲内であるときと、下限値以下であるとき
とで、磁石38のN極とS極とが反転するようになって
いる。そして、ホール素子5で磁石38のN極とS極と
が反転を検出することにより、タイヤ(図示せず)内の
空気圧が適正範囲内であるかどうかを容易かつ確実に判
別できる。しかも、磁石38とホール素子5との距離に
より判別するタイプではないので、センサ部31とホー
ル素子5等を組み付けるに際して、タイヤ空気圧検出装
置Aの検出精度を確保することができ、その製造コスト
を低減することができる。また、温度変化などに対応す
る補正も必要なく、しかもその構造が簡単であるので、
低コストでタイヤ空気圧検出装置Aを提供することが可
能となる。
【0025】なお、上述した実施例では、一輪について
のみ説明したが、複数のタイヤを備えているものには、
各タイヤに同じタイヤ空気圧検出装置Aを備えるように
すればよい。また、上述した実施例では、磁石38が回
転するタイプのものであったが、タイヤ内の空気圧が適
正範囲内(例えば2.0kg/cm2)にある場合に磁
石が遮蔽され、適正範囲外(例えば1.7kg/c
2)にある場合に磁石が露出されるシールドタイプの
ものであっても、ホール素子5の出力があるかないかを
検知すればよいので全く同じ構成の監視回路40を用い
ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1記載の
発明では、タイヤ内の空気圧に応じて回転し、N極とS
極とが反転する磁石と、前記磁石に対向して設けられ、
前記磁石の極性によって異なるレベルの出力信号を出力
する検出手段と、前記検出手段の出力信号のレベルに応
じて前記タイヤ内の空気圧が適正範囲内であるか否かを
判別する判別手段と、前記判別手段の判別結果に応じて
点灯もしくは消灯する表示手段とを具備するようにした
ため、検出手段の出力誤差に影響されず、検出精度の向
上を図ることができ、タイヤ内の空気圧が適正範囲内で
あるかどうかを容易かつ確実に判別できるという利点が
得られる。また、請求項2記載の発明では、請求項1記
載のタイヤ空気圧検出装置において、前記判別手段は、
前記タイヤ内の空気圧が適正範囲内であるか否かを判別
した結果を記憶手段に記憶し、車両が停止している場合
には前記記憶手段に記憶した判別結果を前記表示手段に
出力するようにしたため、検出手段の出力誤差に影響さ
れず、検出精度の向上を図ることができるとともに、車
両が一時停止している場合であっても、タイヤ内の空気
圧は停止する寸前のデータを保持でき、走り出せばすぐ
にまた判別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るタイヤ空気圧検出装置の一例で
あって、タイヤ内の空気圧が適正範囲内であるときの状
態を示す正面断面図である。
【図2】 同装置の監視回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】 (a)は、タイヤ内の空気圧が適正範囲内に
あるときの磁石38の向きと、そのときのホール素子5
の出力電圧を示す図であり、(b)は、タイヤ内の空気
圧が減少したときの磁石38の向きと、そのときのホー
ル素子5の出力電圧を示す図であり、(c)は、タイヤ
内の空気圧がさらに減少し、適正範囲外になったときの
磁石38の向きと、そのときのホール素子5の出力電圧
を示す図である。
【図4】 タイヤ空気圧検出装置Aの動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図5】 従来のタイヤ空気圧検出装置の構成を示す断
面図である。
【図6】 従来のタイヤ空気圧検出装置のホール素子の
出力信号を示す波形図である。
【符号の説明】
5…ホール素子(検出手段)、40…監視回路(判別手
段)、41…表示部(表示手段)、43…差動増幅器、
44…ピーク・ホールド回路、45…制御装置、46…
LED、Tr…トランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 正昭 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 大下 宰一郎 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 深田 和寿 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ内の空気圧に応じて回転し、N極
    とS極とが反転する磁石(38)と、 前記磁石(38)に対向して設けられ、前記磁石(3
    8)の極性に応じて異なるレベルの出力信号を出力する
    検出手段(5)と、 前記検出手段(5)の出力信号のレベルに応じて前記タ
    イヤ内の空気圧が適正範囲内であるか否かを判別する判
    別手段(40)と、 前記判別手段(40)の判別結果に応じて点灯もしくは
    消灯する表示手段(41)とを具備することを特徴とす
    るタイヤ空気圧検出装置。
  2. 【請求項2】 前記判別手段(40)は、前記タイヤ内
    の空気圧が適正範囲内であるか否かを判別した結果を記
    憶手段に記憶し、車両が停止している場合には前記記憶
    手段に記憶した判別結果を前記表示手段(41)に出力
    することを特徴とする請求項1記載のタイヤ空気圧検出
    装置。
JP6119351A 1994-05-31 1994-05-31 タイヤ空気圧検出装置 Pending JPH07323709A (ja)

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JP (1) JPH07323709A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5814725A (en) * 1995-02-08 1998-09-29 Fujikura Ltd. Tire pressure detecting apparatus and monitoring apparatus
JP2006518307A (ja) * 2003-02-15 2006-08-10 アドバンスト・デジタル・コンポーネンツ・インコーポレイテッド タイヤ圧モニタ及びその使用法
JP2010210493A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Komatsu Ltd 接触式ストロークセンサ
JP2011505574A (ja) * 2007-12-03 2011-02-24 シーティーエス・コーポレーション リニアポジションセンサー

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