JPH0716985Y2 - ボルト型ロードセル - Google Patents

ボルト型ロードセル

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JPH0716985Y2
JPH0716985Y2 JP1989086088U JP8608889U JPH0716985Y2 JP H0716985 Y2 JPH0716985 Y2 JP H0716985Y2 JP 1989086088 U JP1989086088 U JP 1989086088U JP 8608889 U JP8608889 U JP 8608889U JP H0716985 Y2 JPH0716985 Y2 JP H0716985Y2
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JP
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bolt
load
load cell
strain gauge
recess
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JP1989086088U
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亘 唐沢
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、引張り荷重を検出する歪ゲージが装着され
たボルト型ロードセルの改良に関するものである。
[従来の技術] 従来より、引張り荷重を検出する歪ゲージをセルに装着
し、セルにかかる荷重を歪ゲージにより測定するロード
セルは知られている(実開昭59-74343号公報参照)。第
6図に、そのうちのボルト型ロードセル1を示す。この
図において、ボルト型ロードセル1は、ボルト本体2と
このボルト本体2の一端(左端)に一体形成されたボル
ト頭部3とを備えている。このボルト型ロードセル1
は、ボルト本体2の他端部(右端部)にケーシング(基
台)4に螺合されるねじ部5が形成されており、ケーシ
ング4にフランジ6を締結している。
上記フランジ6の内周には、スラスト荷重を受けるベア
リング7を取り付ける環状のリング8が固定されてい
る。上記ベアリング7は、たとえばガスタービンの出力
軸9を回転自在に支持するものである。なお、10はベア
リング7の止め輪である。
上記ボルト本体2には、引張り荷重を検出する歪ゲージ
11が、ボルト本体2のねじ部5よりも一端側寄りに貼着
されている。12はリード線で、歪ゲージ11から延びて、
ボルト頭部3に形成された小孔13を通って、ボルト頭部
3の表面3aに引き出されている。14はターミナルで、ゴ
ム板のような電気絶縁板15の上に金属板16が固着されて
おり、上記リード線12が金属板16に半田付けされてい
る。一点鎖線で示す17はエポキシ樹脂からなるモールド
材で、このモールド材17内には上記ターミナル14および
リード線12が埋め込まれている。なお、図示していない
が、ターミナル14からは、歪ゲージ11の出力を測定する
測定器まで配線が延びている。
ガスタービンが運転状態に入ると、出力軸9にスラスト
荷重が発生し、ボルト頭部3の座面3bにスラスト荷重が
矢印A方向に負荷される。この負荷により、ボルト本体
2には引張り荷重が加わり、歪ゲージ11および測定器に
よつて引張り荷重が測定される。この引張り荷重から出
力軸9のスラスト荷重がわかる。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上記従来技術では、ボルト頭部3の座面3bお
よびフランジ6の表面6aの凹凸や傾きなどによって、座
面3bにおけるフランジ6から受ける荷重の作用点(荷重
点)が一定しない場合がある。このように荷重点が一定
しないと、ボルト本体2の歪がスラスト荷重に比例しな
くなり、スラスト荷重と歪ゲージ11の出力の関係に再現
性を持たせることができない。その結果、ボルト型ロー
ドセル1の性能に対する信頼性が低下しやすい。また、
第6図に示すような従来技術の場合は、ボルト頭部3の
表面3aからモールド材17が突出しているため、ボルト型
ロードセル1の取付作業中にエポキシ樹脂からなるモー
ルド材17が剥がれて、このモールド材17によるターミナ
ル14やリード線12の保護機能が失われて、それらを損傷
しやすく、これもボルト型ロードセル1の信頼性の低下
の一因になる。
この考案は上記実情に鑑みてなされたもので、荷重点を
一定化できるとともに、ターミナル等の損傷を防止し
て、性能上の信頼性を著しく向上することができるボル
ト型ロードセルを提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この考案に係るボルト型ロー
ドセルは、ボルト本体とこのボルト本体の一端に一体形
成されたボルト頭部とを備え、上記ボルト本体の他端部
に基台に螺合されるねじ部が形成され、このねじ部より
も一端側寄りに引張り荷重を検出する歪ゲージが装着さ
れ、上記ボルト頭部の表面には凹所が形成され、この凹
所の表面に固着されたターミナルに上記歪ゲージからの
リード線を接続した上、上記凹所にはモールド材が埋め
られて、かつ、上記ボルト頭部の座面には、荷重が付加
される測定対象物により上記一端側へ押圧される突起が
設けられているものである。
〔作用〕
この考案によれば、ボルト本体に引張り荷重が加わった
場合、そのスラスト荷重がボルト頭部の座面に設けられ
た突起を介して該ボルト型ロードセルのボルト本体に加
わって、荷重点が常に一定になるために、スラスト荷重
と歪ゲージの出力の関係に再現性を持たせることが可能
である。また、ターミナルや歪ゲージからのリード線が
ボルト頭部の表面に形成された凹所に収納されて該凹所
に埋められたモールド材により保護されるために、該ボ
ルト型ロードセルの取付作業中などにおいてモールド材
が剥がれ、それによって、ターミナル等が損傷するおそ
れもない。したがって、ボルト型ロードセルの性能に対
する信頼性の向上を図ることができる。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を図面にしたがつて説明す
る。
第1図において、ボルト頭部3の座面3bには、スラスト
荷重が付加されるフランジ6により矢印A方向(一端
側)へ押圧される突起20が、たとえば2つ設けられてい
る。この突起20は、この実施例の場合、ほぼ円柱形のピ
ンで、ボルト頭部3の座面に穿設された圧入孔3cに圧入
されており、フランジ6に当接している。
歪ゲージ11は、ねじ部5の一端寄りの平坦な貼着部19に
貼着されており、第2図のように、たとえば、一対設け
られている。また、上記歪ゲージ11は、この実施例の場
合、突起20に対してボルト型ロードセル1の周方向に90
度回転した位置に固着されている。
第1図において、ボルト頭部3の表面3aには、凹所3dが
形成されており、この凹所3dの表面にターミナル14が固
着されている。ターミナル14には、歪ゲージ11からのリ
ード線12および第3図の配線21が接続されている。配線
21は固定金具22によつて凹所3dに固定され、ボルト頭部
3の貫通孔23を介して、凹所3dから外部へ導出されて、
図示しない測定器まで延びている。このように各配線材
12、14、21が収納された凹所3dは、エポキシ樹脂からな
るシールド部材17によつて埋められており、各配線材1
2、14、21が保護されている。なお、24はロードセル1
の廻り止めワイヤが挿入される孔である。
その他の構成は、第6図に示す従来例と同様であり、同
一部分もしくは相当部分に同一符号を付してその詳しい
説明を省略する。
上記構成において、ガスタービンの作動により、第1図
の出力軸9にスラスト力が作用すると、ベアリング7を
介して、フランジ6が矢印A方向に突起20を押圧する。
これにともない、ボルト本体2に引張り荷重が働き、そ
の歪が歪ゲージ11で測定され、この歪から出力軸9のス
ラスト荷重がわかる。
ここで、この考案はフランジ6からの押圧力が常に突起
20を介して、ボルト本体2に引張り荷重として作用す
る。つまり、ボルト本体2は上記突起20が常に荷重点と
なつて、矢印A方向に引張り荷重を受ける。したがつ
て、荷重点が一定になるから、スラスト荷重(引張り荷
重)とボルト本体2の歪が一定の関係に保たれる。これ
を第5図に示す。同図において、丸印は実測点を示し、
直線は実測点を結んだものである。このようにスラスト
荷重と歪とが一定の関係に保たれる結果、スラスト荷重
と歪ゲージ11の出力の関係に再現性を持たせることがで
きるので、ボルト型ロードセル1の性能に対する信頼性
が向上する。
また、第1図のように、ボルト頭部3の表面3aに凹所3d
を設け、この凹所3dにモールド材17を埋めることによ
り、モールド材17のボルト頭部3からの突出をなくし
て、ボルト型ロードセル1の取付作業中等においてモー
ルド材17が剥がれるおそれがなくなり、したがって、リ
ード線12やターミナル14が損傷しにくく、これらをモー
ルド材17で十分に保護することができるため、この面か
らもボルト型ロードセル1の性能に対する信頼性が向上
する。
ところが、上記実施例では、突起20を2個としたが、突
起20は1個、3個またはそれ以上の複数個であつてもよ
い。また、突起20の形状は、この実施例のように円柱形
でなくてもよく、たとえば、フランジ6との当接側(先
端)を球形としてもよい。
また、この実施例では、ボルト頭部3が第2図のように
八角形とされているが、他の形状、たとえば六角形であ
つてもよい。さらに、貼着部19は、この実施例のように
平坦に面取りされている必要はなく、たとえば、円柱形
に形成されていてもよい。
また、歪ゲージ11と突起20との位置関係は、この実施例
に示すものに限定されるものではない。たとえば、第4
図のように、ボルト型ロードセル1における歪ゲージ11
の径方向の外方に突起20を設けてもよい。
しかし、第4図のような配置にした場合、2つの突起20
に作用する荷重にアンバランスが生じると貼着部19に曲
げ歪が発生するから、歪ゲージ11が貼着部19の曲1成分
も検出してしまうので、この場合には、曲げ成分を除去
できる回路構成とした歪ゲージ11を用いる必要がある。
これに対し、第2図のような配置にした場合は、2つの
突起20に作用する荷重にアンバランスが生じても、曲げ
歪が無視できるので、曲げ成分を除去する機能を有しな
い歪ゲージ11の回路構成を用いることができる。
[考案の効果] 以上のように、この考案によれば、ボルト本体に引張り
荷重が加わった場合、そのスラスト荷重をボルト頭部の
座面に設けた突起を介して該ボルト型ロードセルのボル
ト本体に加えるといったように、荷重点を常に一定にす
ることができるために、スラスト荷重と歪ゲージの出力
の関係に再現性を持たせることができる。また、ターミ
ナルや歪ゲージからのリード線がボルト頭部の表面に形
成された凹所に収納されて該凹所に埋められたモールド
材により保護されるために、該ボルト型ロードセルの取
付作業中などにおいてモールド材が剥がれ、それによっ
て、ターミナル等を損傷するおそれもない。したがっ
て、ボルト型ロードセルの性能に対する信頼性を著しく
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示すボルト型ロードセル
の縦断面図、第2図は第1図のII-II線断面図、第3図
はボルト型ロードセルの平面図、第4図はボルト型ロー
ドセルの他の実施例を示す横断面図、第5図は引張り荷
重とゲージ歪との関係を示す特性図、第6図は従来例を
示す縦断面図である。 1……ボルト型ロードセル、2……ボルト本体、3……
ボルト頭部、3b……座面、4……ケージング(基台)、
5……ねじ部、6……フランジ(測定対象物)、11……
歪ゲージ、20……突起、A……一端側。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボルト本体とこのボルト本体の一端に一体
    形成されたボルト頭部とを備え、上記ボルト本体の他端
    部に基台に螺合されるねじ部が形成され、このねじ部よ
    りも一端側寄りに引張り荷重を検出する歪ゲージが装着
    され、上記ボルト頭部の表面には凹所が形成され、この
    凹所の表面に固着されたターミナルに上記歪ゲージから
    のリード線を接続した上、上記凹所にはモールド材が埋
    められて、かつ、上記ボルト頭部の座面には、荷重が付
    加される測定対象物により上記一端側へ押圧される突起
    が設けられているボルト型ロードセル。
JP1989086088U 1989-07-21 1989-07-21 ボルト型ロードセル Expired - Lifetime JPH0716985Y2 (ja)

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JPH0325130U JPH0325130U (ja) 1991-03-14
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6370005B2 (ja) * 2016-11-28 2018-08-08 株式会社アデック 金型用荷重分布測定装置及びその製造方法
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JPS5974343U (ja) * 1982-11-10 1984-05-19 三菱重工業株式会社 軸力測定用ボルト
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