JP3504211B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Description
方法に関する。
化のニーズが高く、さらに半導体デバイスの微細化、高
速化を進めるため、高精度な微細加工技術の導入、新材
料採用による電気特性の向上、新たなデバイス構造の適
用などが進められている。
きたアルミニウム合金よりも高温の工程に耐え、かつ幅
500ナノメートル以下の微細な配線幅になっても断線
などが生じにくい材料として、タングステン(以下、
W)が配線や配線間をつなぐプラグの材料に使われるよ
うになっている。W配線あるいはWプラグを形成する技
術については、特開平10−144623号公報などに
記載されている。
グ法や化学気相蒸着(CVD)法などによって500℃
以下で成膜すると、Wの融点(約3400℃)に比べて
非常に低いため、成膜直後はW結晶粒の内部に空孔や転
位などの結晶欠陥を多く残存したままである場合が多
い。空孔や転位などの欠陥は不安定な原子状態であると
ともに、結晶粒内における拡散経路となる。そのため、
成膜温度以上の熱履歴を受けると、空孔や転位などの欠
陥が多いほどW原子が拡散しやすく、W原子が安定な場
所に向かって拡散する過程において、膜が緻密化し、膜
収縮することが多い。
を成膜すると、Wの結晶粒径は約50〜200ナノメー
トルになることが多い。このようなW膜をドライエッチ
ングすることによって幅200ナノメートル以下の微細
なW配線を形成すると、配線幅とW結晶粒径がほぼ同じ
サイズであることから、多くの結晶粒界が配線を横切る
方向に形成され、結晶粒が数珠つなぎ状になったバンブ
ー構造と呼ばれる構造になる。結晶粒界は原子が最も拡
散しやすい場所の一つであるため、バンブー構造の配線
は、配線内で活発に原子が拡散し、かつ膜収縮が生じる
場合、最も断線しやすい構造の一つとなる。
熱履歴の温度が約500℃以下に設定されており、W原
子はあまり熱的に活性化されなかったためW原子が活発
に拡散せず、また配線幅がW結晶粒径よりも広かったた
めバンブー構造に成りにくく、断線することは無かっ
た。
以下に微細化されてW配線構造がバンブー構造になる可
能性が高くなり、その上、キャパシタの誘電体膜を形成
するためのアモルファス酸化タンタル(Ta2O5)を結
晶化させる工程や、キャパシタの多結晶シリコン下部電
極表面を酸化させる工程などのように、W配線に対して
600℃以上の熱負荷が加わるようになると、高温の工
程中にW原子が拡散してW配線が断線するという事例が
多く発生するようになってきた。この断線事例は、W配
線幅が狭いほど、熱処理温度が高いほど、起きやすい傾
向があり、特にシリコン酸化膜上に直接W膜を堆積させ
た場合に断線が顕著になることが明らかになった。
トル以下の微細なW配線に対して600℃以上の熱履歴
が加わってもW配線の断線などが発生しない信頼性が高
い半導体装置の製造方法を提供することである。
整理すると以下のようになる。 (1)Wの融点に比べて成膜温度が低く、かつシリコン
酸化膜上に直接W配線が形成されるため、W配線内部に
不安定な原子配列が残りやすいこと。この傾向は、特に
シリコン酸化膜上に直接W配線を形成した場合に顕著で
ある。
線に対して成膜温度以上の熱履歴が加わるため、粒界・
表面拡散以外に結晶粒内でもW原子が拡散しやすい状態
になっていること。
にW配線内部に引張りの応力場が形成されており、W原
子の拡散を助長すること。
以下になっているためにW配線がバンブー構造になって
おり、W結晶粒界が1カ所でも開くと断線してしまうこ
と。
成により解決される。
層間絶縁膜)成膜前にW配線を熱処理する。これによ
り、W配線の内部に不安定な原子配列が形成されること
を防止できる。熱処理温度としては、600℃以上あれ
ばその効果が確認できる。また、800℃以上あれば高
温での熱処理を必要とする特殊材料を用いた半導体装置
においてもその効果を確認することができる。さらに、
熱処理温度が、W配線上に層間絶縁膜(第二の層間絶縁
膜)を形成した後に半導体装置に加えられる熱履歴の中
の最高温度(最高工程温度)以上であれば、最も高い効
果を得ることができる。
り、W配線の内部に不安定な原子配列が形成されること
を防止できる。成膜温度としては、600℃以上あれば
その効果が確認できる。また、800℃以上あれば高温
での熱処理を必要とする特殊材料を用いた半導体装置に
おいてもその効果を確認することができる。さらに、成
膜温度が、W配線上に層間絶縁膜(第二の層間絶縁膜)
を形成した後に半導体装置に加えられる熱履歴の中の最
高温度(最高工程温度)以上であれば、最も高い効果を
得ることができる。
示す。図1は、本発明に関する半導体装置の製造方法を
用いて製造した半導体装置の断面模式図である。図1は
半導体メモリに適用した場合についての一例である。図
中左側がメモリセル部の構造を表しており、右側が周辺
回路部の構造を表している。
配線となるタングステン配線16、アルミニウム合金36、
46と高融点材料膜35、37、45、47を積層した2層目、3
層目の配線層38a、48a、湿気などが半導体チップ内部
へ進入することを防止する保護層50が形成されており、
メモリセル部側では1・2層目配線間にキャパシタ27が
形成されている。
テン配線16は、最小加工寸法になっているゲート電極4
と同程度以上の非常に微細な配線幅に加工する必要があ
ると共に、キャパシタ用多結晶シリコンのプラグ21との
間隔が狭いため、多結晶シリコンプラグ21との短絡が起
きないように非常に高い精度の加工技術が必要になる部
位である。多結晶シリコンプラグ21との短絡は、タング
ステン配線が細いほどマージンが大きくなるが、逆にタ
ングステン配線16の断線割合が多くなる。
造する場合についての工程断面模式図である。図2は、
シリコン基板1内にMOS(Metal-Oxide-Semiconducto
r)トランジスタを形成し、層間膜6、9を堆積した後、
基板への電気的導通を得るためのコンタクトホール10、
スルーホール11を形成した時点でのデバイス断面を模式
的に示している。
成、該表面へのシリコン酸化膜2の形成、浅溝3へのシ
リコン酸化膜3aの埋込、ゲート酸化膜2aの形成、ゲート
電極4および該ゲート電極を覆うシリコン窒化膜5の形
成、シリコン基板1内への不純物の打ち込み、層間絶縁
膜6の形成、コンタクトホール7への多結晶シリコンプ
ラグ8a、8bの埋め込み、層間絶縁膜9の形成(工程a
と呼ぶ)、コンタクトホール10およびスルーホール1
1の形成を行っている。
重金属汚染を防止するため、コンタクトホール10、ス
ルーホール11内にバリア膜として高融点材料膜12を
形成する。高融点材料膜12は、例えばチタン(Ti)
膜を厚さ10nm、窒化チタン(TiN)膜を厚さ10
0nmをスパッタリング法あるいはCVD法によって堆
積し、積層構造とする。該コンタクトホール10内の高
融点材料膜12とシリコン基板1との界面、および該ス
ルーホール11内の高融点材料膜12と多結晶シリコン
プラグ8bの界面には、後から加えられる熱処理工程に
おける化学反応によってシリサイド層15が形成され
る。たとえば高融点材料膜12がTi膜、TiN膜の積
層構造である場合には、チタンシリサイド層が形成さ
れ、高融点材料膜12がコバルト膜とTiN膜積層構造
である場合にはコバルトシリサイド層が形成される。
学気相蒸着(CVD)法にて堆積し、コンタクトホール
内にW膜13を埋め込み、Wプラグ14を形成する。
層間絶縁膜9上に堆積された高融点材料膜12およびW膜
13は、化学機械研磨(CMP)法によってWプラグ1
4のみを残して除去し、さらには層間絶縁膜9の表面を
平坦化する。
法あるいはCVD法によってW膜16を、例えば厚さ1
00nm形成する(工程bと呼ぶ)。
タリング法の特徴としては、アルゴンなどの希ガスの陽
イオンを用いてWターゲットから物理的にW原子をたた
き出し、たたき出されたW原子をウエハ上に膜を堆積さ
せるため、下地との密着性に優れるとともに、ターゲッ
トに印加する電力によって成膜速度を制御しやすいとい
う長所がある。逆に深い溝の内部へ被着させる場合は溝
側面に付着する膜厚が溝底部の付着膜厚に比べて薄くな
ることが短所である。一方、CVD法で堆積させる場合
は、スパッタリング法に比べて下地との密着強度が低く
なる傾向があるが、溝内部へは側面・底面とも比較的均
一に付着するので、深い溝や穴の内部に膜を埋め込む場
合に適している。どちらの成膜方法も長所短所があるの
で、デバイス構造や膜応力などを吟味し、メリットが生
かされるように成膜すれば良い。
6は緻密になって電気抵抗が低下し、より細い配線にも
用いることが可能である。 なお、この時点で1層目配
線16に、後から加わる熱履歴と同等温度の熱処理をあ
らかじめ真空中で加えておくと、 W配線がより緻密化
して断線しにくくなる。
すると、ウエハ上に飛来してくる個々のW原子がより安
定な場所に移動できるため、W膜内に結晶欠陥が生じに
くく膜質が向上し、より断線しにくくなる。
線形成後に工程温度が最も高くなる工程(以下、最高工
程温度と呼ぶ)と同程度以上の温度の熱処理(工程cと
呼ぶ)を行う。たとえば、キャパシタの誘電体材料とし
てTa2O5膜をアモルファスで堆積してから結晶化させ
るときは約700℃以上の熱処理を施す必要があるが、
このような高温の工程を後から行う場合は、W膜堆積直
後にあらかじめ700℃以上の熱処理を施しておく。W
配線が自由表面をもつこの時点で最高工程温度と同程度
の温度にて熱処理(工程c)を行うと、W配線16が緻
密化され、かつW配線16内部に発生する引張り応力を
緩和することができる。熱処理(工程c)は、Wの酸化
を防止するため、真空中で行うことが望ましい。
工程温度の温度に比べて100℃程度低くても(600
℃)その効果は確認できる。熱処理温度は、最高工程温
度の温度よりも低いほどW配線の緻密化効果が小さくな
り、熱処理温度が高いほどW配線16が緻密化されるた
め断線防止効果が高くなる。
は、熱処理温度が高いほどシリコン基板1内に形成した
トランジスタの不純物濃度プロファイルが不純物の拡散
によって変化し、トランジスタ電気特性が変化するた
め、注意が必要である。したがって、熱処理温度の上限
は、最高工程温度の温度の+50℃程度に設定される方
が好ましい。
間は、長くなるほどW配線16の緻密化効果が高くなる
が、逆に不純物濃度プロファイルが変化してトランジス
タ特性が設計値からはずれてしまうため、最高温度に保
持される時間は15秒〜20分程度であり、より望まし
くは30秒〜10分程度である。
って幅0.2μm以下の配線を形成する。CMPを用い
た場合、W配線の下地形状が平坦化されているため細か
な配線回路の露光が可能となり、W膜をエッチバックす
る方法に比べて配線密度を向上させることが可能であ
る。W膜へ熱処理工程(工程c)を施す時期は、W配線
を層間絶縁膜にて覆う前であれば、エッチングで0.2
μm以下の配線回路を形成した後であっても構わない。
する。図中、上下方向に伸びている線がゲート電極4で
あり、W配線16は各多結晶シリコンプラグ8aの間の
スペースに位置し、ゲート電極と垂直な方向に伸びてい
る。これまでで説明してきたデバイスの断面図は、平面
図中のA−Aのような断面を切り取ったものである。ト
ランジスタはシリコン基板1表面に島状に形成された領
域1aの部分に形成され、その周りの浅溝部分3はシリ
コン酸化膜3aにて埋め込まれている。このトランジス
タ形成部1aからの電気信号は、多結晶シリコンプラグ
8a、8bを通して取りだされる。多結晶シリコンプラ
グ8b上にはさらにタングステンプラグ14が接続さ
れ、ここからW配線に接続される。キャパシタ27は多
結晶シリコンプラグ8aに接続される。
間絶縁膜17を成膜する(工程d)。層間絶縁膜17を
積層構造にする場合は、積層数の数だけの成膜工程を行
う。この工程によってW配線は力学的に拘束されること
になる。層間絶縁膜17にキャパシタ用スルーホール2
0がW配線間に位置するように形成する。
多結晶シリコン膜21にて埋め込み、CMP工程にて層
間絶縁膜17上の多結晶シリコン膜の研磨除去と層間絶
縁膜17膜表面の平坦化を行い、多結晶シリコンプラグ
17が形成される。次に層間絶縁膜22を成膜し、ドラ
イエッチングによってキャパシタ用トレンチ溝23を形
成し、このキャパシタ用トレンチ溝23内部に沿うよう
にキャパシタの下部電極となる多結晶シリコン膜24を
成膜する。
以外の導電性材料の膜で構成することも可能であり、次
のキャパシタ用誘電体膜形成後に行う最高温度高温熱処
理に耐熱性および耐酸化性の劣化の影響が少ない白金、
ルテニウムなどの高融点金属や、TiN、窒化タンタル
(TaN)、酸化ルテニウム(RuO)、酸化イリジウ
ム(IrO)などの導電性金属化合物を用いても構わな
い。
シリコン膜24aをCMPで研磨して除去、あるいはキ
ャパシタ用トレンチ溝23内部にレジストを埋め込んで
ドライエッチングすることで除去し、レジストをアッシ
ングなどで除去して多結晶シリコンの下部電極24を分
離する。次に酸化タンタル(Ta2O5)膜25aアモルフ
ァス状態で厚さ20nm堆積し、700℃の熱処理工程
(工程e)によってアモルファスTa2O5膜25aを結
晶化させ、多結晶Ta2O5膜25bを形成する。
25bが製品仕様を満足する誘電率を有するためには不
可欠な工程であるが、同時に先に形成したW配線へも熱
負荷が加えられる。W配線の熱処理工程(工程c)が行
われない場合には、Ta2O5膜25aの熱処理工程によ
って、W配線16の内部が疎であることと、W配線16
内部に引張りの応力場が形成されているために、W原子
が拡散してW結晶粒界が開き、W配線が断線に至りやす
かった。しかし、W配線の成膜直後にW配線の熱処理工
程(工程c)を行うことで、あたかじめW配線16が緻
密化され、かつW配線内部に発生する引張りの応力が大
きく緩和されるため、W配線16が断線することが防止
される。したがって、W配線の信頼性が向上するため、
信頼性が高い半導体装置を提供することが可能となり、
かつ歩留まり向上によるコスト低減が期待できる。
パシタ内部に沿って均一に堆積されるように、CVD法
を用いて成膜し、ドライエッチングで回路を形成する。
形成された上部電極26の表面に層間絶縁膜30を成膜
し、基板の周辺回路へ導通をとるためのスルーホール3
1を形成する。
2層目配線を電気的につなぐWプラグ34の形成、2層
目積層配線38a、38bの形成、層間絶縁膜40の成
膜、2、3層目配線間およびキャパシタ上部電極26と
3層目配線間を電気的につなぐWプラグ44a、44b
の形成、3層目積層配線48a、48bの形成、半導体
装置100全体を保護するシリコン酸化膜49、窒化シ
リコン膜50の成膜、半導体装置100から外部へ電気
的接続をとるための開口部の形成(図示しない)などの
工程を経て、図1に示したような信頼性が高い微細W配
線を有する半導体装置100が完成する。
ングや図9に示すような形のパッケージングが施され
る。図9は半導体装置100を樹脂101で封止した例
である。ダイパッド102上に半導体装置100が接着
され、半導体装置100上にはボンディングワイヤ10
3が接続されている。ボンディングワイヤ103はリー
ドフレーム104にも接続され、外部への信号の入出力
を行う。
程の流れと温度との関係を表す。工程は、W配線16の
下地となる層間絶縁膜成膜工程(工程a)からW成膜後
に工程温度が最高となる工程(工程e)までを示した。
図中、横軸が工程の流れを、縦軸が工程温度を表す。
〜8における層間絶縁膜9)の成膜工程aを温度aにて
行う。次にW配線16の成膜工程b1を工程温度bにて
行う。この成膜工程温度は可能な限り高い温度に設定す
る方が、W配線が緻密化されるため、W断線にはなりに
くい。W配線成膜後、W配線の熱処理工程cを行う。工
程cの工程温度は、W配線成膜後の全工程中で最も高い
温度、最高工程温度と同等の温度cに設定すること望ま
しい。
く設定されている場合は、シリコン基板内にドープした
不純物プロファイルの拡散によるトランジスタ特性の変
化,あるいは過度のシリサイド反応を最小限に抑えるた
め、W配線熱処理工程cは1分以内で行う必要がある。
より望ましくは30秒以内である。逆に500℃以下と
低い場合はW原子があまり活性化されず、断線には至ら
ないため、W配線のための特別な熱処理工程は不要であ
り、層間絶縁膜成膜工程などの工程温度程度の熱処理で
十分である。
後からW配線上部への層間絶縁膜17成膜前の間に設定
する。さらには、W配線16の表面に自然酸化膜が形成
される前に、W配線16W成膜装置内でW配線16成膜
b1直後に真空を破らずにW配線16の熱処理cを行う
方が好ましい。この熱処理工程c後にW配線上部の層間
絶縁膜17を工程温度aにて成膜する(工程d)。この
工程温度aは便宜的に設定したものであり、温度aであ
る必然性はない。
温度となる温度cにてプロセスを行う。前記実施例で
は、アモルファス状態のTa2O5膜を700℃にて結晶
化する工程を例に説明をした。この工程eはTa2O5膜
の結晶化工程に限られるものではなく、所望する高温と
なる工程を対象として良い。
が高いW配線をもつ半導体装置の製造が可能となる。
の工程の流れと温度との関係を表す。工程は、図10と
同様に、W配線16の下地となる層間絶縁膜成膜工程
(工程a)からW成膜後に工程温度が最高となる工程
(工程e)までを示している。
度aにて成膜し(工程a)、次にW配線成膜後の全工程
中で最も高い600℃以上の温度となる最高工程温度c
に設定し、W配線16を成膜する(工程b2)。このW
配線16の成膜工程温度が最高工程温度cに設定される
ことで、この工程後に最高工程温度cの熱履歴が加えら
れてもほとんど膜質が変化しない程度にW配線16があ
らかじめ緻密化されているので、W断線にはなりにく
い。
℃まで加熱可能なセラミックヒーターやランプヒーター
などを内蔵したウエハステージを用いても良いし、成膜
チャンバとは別のチャンバにてウエハ加熱を行い、成膜
チャンバへの搬送後、成膜を行っても良い。
する場合には、熱処理装置のウエハ急加熱による到達す
る最高温度のばらつきなどを考慮する必要がある。ま
た、シリコン基板内の不純物プロファイルの拡散による
トランジスタ特性の変化を最小限に抑える必要がある場
合は、工程b2の最高温度を1000℃以下に抑える方
が望ましい。
工程温度aにて成膜し、工程eでは、アモルファス状態
のTa2O5膜を700℃にて結晶化する工程のような、
最高工程温度cでのプロセスが行われる。
度cに設定することで、信頼性が高いW配線をもつ半導
体装置の製造が可能となる。シリコン酸化膜9上に10
0℃にて成膜したW配線16に対して、真空中で熱処理
を5分間施した場合の膜残留応力の熱処理温度依存性を
図12に示す。シンボル○が熱処理前の、●が真空熱処
理後の膜残留応力を表す。
力が発生しており、熱処理を施すとすべての熱処理温度
において、W配線が収縮して引張り応力が発生し、膜の
圧縮残留応力が熱処理前より小さくなることが分かる。
特に600℃以上で熱処理した場合は膜応力の変化が急
激に大きくなり、950℃の熱処理では3000MPaに近い
応力変化が生じることが分かる。
留応力変動結果をもとに、W配線内部に発生する応力に
ついて有限要素法を用い、W熱処理の有無の影響につい
て検討した。解析に用いたモデルを図13、温度履歴,
およびプロセスに沿った積層構造の変化を図16にそれ
ぞれ示す。上の熱履歴がW熱処理を行う場合であり,下
の熱履歴がW熱処理を行わない場合である。最高工程温
度を800℃に設定し,図16のプロセスに沿って層間
絶縁膜9の堆積、W配線16の堆積、W配線16の熱処
理、層間絶縁膜17の堆積を行いながら,W配線16内
の応力解析を行い、最高温度となる工程eにて主応力分
布の比較を行った。図17に解析に用いたW膜の初期応
力値、800℃アニール時の応力変化について示す。W
熱処理を行うものを第1仕様、W熱処理を行わないもの
を第2仕様と呼ぶ。 最高工程温度800℃とし、W堆
積初期には2800MPaの圧縮応力が発生し、初めて8
00℃に達する工程にてW膜内部に+1200MPaの応
力変動が発生するとした。解析には以下のようなバルク
の材料定数を用いた。
=3.0×10~6/K (2)W配線の下地および上部の層間絶縁膜 厚さ2μm、ヤング率70GPa、線膨張係数0.6×
10~6/K (3)W配線 配線幅、厚さ200nm、ヤング率345GPa、線膨
張係数4.6×10~6/K 800℃プロセスにおけるW配線内部の主応力分布を図
15に示す。図中、300MPa以上の引張応力が発生
している領域を斜線で、圧縮応力が発生している領域を
クロスの斜線で表す。また,応力値が0〜300MPa
間は等高線にて表す。W成膜直後に熱処理を行った
(a)は、層間絶縁膜17を成膜した後に800℃の熱
履歴を受けても最大の引張応力は約150MPa程度で
あるが、熱処理を行わなかった場合は、300MPa以
上の大きな引張応力が生じることが分かる(最大値は約
700MPa)。したがってW配線成膜直後の熱処理
(工程c)の有無がW配線内部応力の低減につながり、
後の高温熱履歴時におけるW原子の拡散を最小限に抑え
る効果があることが分かる。これらのことから、本発明
を用いることで信頼性が高い半導体装置を提供すること
が可能となる。
ることで、W配線の断線などが防止され、W配線の断線
に対する信頼性は大きく向上する効果がある。
図。
の第1の工程断面図。
の第2の工程断面図。
の第3の工程断面図。
の第4の工程断面図。
の第5の工程断面図。
の第6の工程断面図。
の第7の工程断面図。
した場合の斜視図。
法における工程温度図。
法における別の工程温度図。
図。
う場合に用いた解析モデルの模式図。
電極およびW配線周辺の平面図。
変動結果を用いた有限要素法による高温熱処理中の配線
内部残留応力分布図。
図。
図。
3:浅溝、3a:浅溝埋め込み用シリコン酸化膜、4:ゲー
ト電極、5:窒化シリコン膜、6:層間絶縁膜、7:コン
タクトホール(メモリセル部)、8a、8b:多結晶シリ
コンプラグ、9:層間絶縁膜、10:コンタクトホール
(周辺回路部)、11:スルーホール(メモリセル部M1
下)、12:高融点材料膜、13:埋込タングステン膜、1
4:タングステンプラグ、15:シリサイド層、16:タン
グステン配線、17:層間絶縁膜、20:キャパシタ用スル
ーホール、21:多結晶シリコンプラグ、22:層間絶縁
膜、23:キャパシタ用トレンチ溝、24:キャパシタ下部
電極、25a:キャパシタ誘電体膜(熱処理前)、25b:キ
ャパシタ誘電体膜(熱処理後)、26:キャパシタ上部電
極、27:キャパシタ、30:層間絶縁膜、31:スルーホー
ル(M1〜M2)、32:高融点材料膜、33:埋込タング
ステン膜、34:タングステンプラグ、35:高融点材料
膜、36:アルミニウム合金膜、37:高融点材料膜、38
a、 38b :2層目配線、40:層間絶縁膜、41a、 41b :
スルーホール、42:高融点材料膜、43:埋込タングステ
ン膜、44:タングステンプラグ、45:高融点材料膜、4
6:アルミニウム合金膜、47:高融点材料膜、48a、 48
b、 48c :3層目配線、49:絶縁膜、50:窒化シリコン
保護膜、100:半導体チップ、101:封止樹脂、102:タ
ブ、103:ボンディングワイヤ、104:リードフレーム、
200:W配線における主応力評価面。
Claims (4)
- 【請求項1】タングステン配線を備えた半導体装置の製
造方法において、 シリコン基板を供給する工程と、 前記供給されたシリコン基板に第一の層間絶縁膜を成膜
する工程と、前記第一の層間絶縁膜を平坦化する工程と、 前記平坦化された 前記第一の層間絶縁膜の表面にタング
ステン配線を成膜する工程と、 前記タングステン配線を成膜した後に、前記タングステ
ン配線を熱処理する工程と、 前記熱処理が終了した後に、前記タングステン配線の上
部を覆うように第二の層間絶縁膜を成膜する工程と、前記第二の層間絶縁膜の上にキャパシタを形成する工程
と、を有し、 前記第二層間絶縁膜を成膜した後に前記半導体装置が製
造工程にて受ける最高工程温度の熱処理は前記キャパシ
タを形成する工程で有し、前記タングステン配線の熱処
理は前記キャパシタ形成する工程での最高温度以上であ
る ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】配線幅が200ナノメートル以下の領域を
有するタングステン配線を備えた半導体装置の製造方法
において、 シリコン基板を供給する工程と、 前記供給されたシリコン基板に第一の層間絶縁膜を成膜
する工程と、前記第一の層間絶縁膜を平坦化する工程と、 前記平坦化された前記第一の層間絶縁膜の上 にタングス
テン配線を成膜する工程と、 前記タングステン配線を成膜した後に、前記タングステ
ン配線を熱処理する工程と、 前記熱処理が終了した後に、前記タングステン配線の上
部を覆うように第二の層間絶縁膜を成膜する工程と前記第二の層間絶縁膜の上にキャパシタを形成する工程
と、を有し、 前記第二層間絶縁膜を成膜した後に前記半導体装置が製
造工程にて受ける最高工程温度は前記キャパシタを形成
する工程で有し、前記熱処理は前記キャパシタを形成す
る工程での最高温度より100℃低い温度以上50度高
い温度以下である ことを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項3】請求項2において、前記熱処理の温度は、
600℃以上であることを特徴とする半導体装置の製造
方法。 - 【請求項4】タングステン配線を備えた半導体装置の製
造方法において、 シリコン基板を供給する工程と、 前記供給されたシリコン基板に第一の層間絶縁膜を成膜
する工程と、 前記第一の層間絶縁膜を平坦化する工程と、 前記平坦化された前記第一の層間絶縁膜の表面にタング
ステン配線を成膜する工程と、 前記タングステン配線を成膜した後に、前記タングステ
ン配線を熱処理する工程と、 前記熱処理が終了した後に、前記タングステン配線の上
部を覆うように第二の層間絶縁膜を成膜する工程と、 前記第二の層間絶縁膜の上にキャパシタを形成する工程
と、を有し、 前記タングステン配線はシリコン酸化膜上に形成されて
おり、前記第二層間絶縁膜を成膜した後に前記半導体装
置が製造工程にて受ける最高工程温度の熱処理は前記キ
ャパシタを形成する工程で有し、前記タングステン配線
の熱処理は前記最高温度以上であることを特徴とする半
導体装置の製造方法。
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