JP3504000B2 - X線診断装置 - Google Patents

X線診断装置

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JP3504000B2
JP3504000B2 JP27322194A JP27322194A JP3504000B2 JP 3504000 B2 JP3504000 B2 JP 3504000B2 JP 27322194 A JP27322194 A JP 27322194A JP 27322194 A JP27322194 A JP 27322194A JP 3504000 B2 JP3504000 B2 JP 3504000B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体を透過した透過
X線から得られる映像信号を画像表示して被検体の診断
を行うX線診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりX線診断装置は、被検体を透過
した透過X線から得られる映像信号を画像表示して被検
体の診断に供され、例えば被検体内部のカテーテルの動
きや造影剤の流れ等をモニタを通じて観察することがで
きるため各種診断に用いられている。上記映像信号は、
被検体を透過した透過X線をイメージインテンシファイ
ヤ(以下、I.I.という。)で光学像に変換し、その
光学像を撮像管、CCD等を用いたTVカメラで変換す
ることにより得られる。また、TVカメラには、映像信
号の諸特性を制御するカメラコントロールユニット(以
下、CCUと称する)が接続されている。
【0003】ところで、一般にX線診断装置では自動露
光制御と呼ばれるX線の曝射量を調整する方法がある。
具体的には以下のように行われる。撮影部位を透過した
透過X線をI.I.により光学像に変換し、光学像の一
部の光量を光電子増倍管(以下、フォトマルという。)
で検出する。つづいてフォトマルからX線制御装置に検
出光量に応じた信号を出力し、X線制御装置ではその信
号から適当な管電圧情報を求める。このように求めた管
電圧情報を電圧発生装置に入力し、電圧発生装置ではこ
の管電圧情報に基づいてX線管に供給するX線管電圧を
調整してX線の線量を変える。(以下、この管電圧情報
をkV情報という。) 一方、CCUは、映像信号に信号処理を施す信号処理回
路とTVカメラの動作を制御する制御部から構成され、
CCUから出力された映像信号はX線画像としてモニタ
に表示される。また、モニタに表示される画像は、必要
に応じて信号処理回路でコントラスト調整などの信号処
理が施される。信号処理回路は、A/D変換器、ルック
アップテーブル(以下、LUTという。)を備えてい
る。このLUTには映像信号の所定の入出力特性を変換
するための変換係数が記憶されている。図15は、変換
係数に基づいた入出力特性カーブ(以下、γカーブとい
う。)の一例を示している。このγカーブにより画像の
輝度変調(コントラスト処理)が行われる。また、その
他のコントラスト処理法として特開昭56−75138
号公報、特開昭60−134991号公報に記載された
ものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の方
法にはそれぞれ一長一短があり、適切なコントラスト処
理を実現するには至っていない。そこで本発明は前記問
題点を鑑みてなされたものであり、従来法では成し得な
かった適切なコントラスト処理を行うことができるX線
診断装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るX線診断装置は、被検体に向けてX線
を曝射するX線と、前記X線管にX線管電圧を供給す
る高電圧発生装置と、前記被検体を透過した透過X線を
光学像に変換する光学像変換手段と、前記光学像の光量
を検出する検出手段と、前記光学像を撮像し映像信号を
出力する撮像手段と、前記検出手段により検出された検
出光量に基づいて前記X線管に供給するX線管電圧情報
を求める制御手段と、前記X線管電圧情報に応じて前記
高電圧発生装置が前記X線管に供給するX線管電圧を制
御するX線制御手段と、前記X線管電圧情報に応じて前
記映像信号に所定のコントラスト処理を行うコントラス
ト処理手段と、このコントラスト処理手段の出力を表示
する表示手段とを備え、前記コントラスト処理手段は、
所定の入出力特性曲線を複数個記憶すると共に、前記X
線管電圧情報に応じて所望の前記入出力特性曲線を選択
し、前記映像信号を、選択した入出力特性曲線に基づい
てコントラスト処理するものであることを特徴とするも
のである。
【0006】 上記目的を達成するために、本発明に係
るX線診断装置は、被検体に向けてX線を曝射するX線
と、前記X線管にX線管電圧を供給する高電圧発生装
置と、前記被検体を透過した透過X線を光学像に変換す
る光学像変換手段と、前記光学像の光量を検出する検出
手段と、前記光学像を撮像し映像信号を出力する撮像手
段と、前記撮像手段の出力に基づいて前記X線管に供給
するX線管電圧情報を求める制御手段と、前記X線管電
圧情報に応じて前記高電圧発生装置が前記X線管に供給
するX線管電圧を制御するX線制御手段と、前記X線管
電圧情報に応じて前記映像信号に所定のコントラスト処
理を行うコントラスト処理手段と、このコントラスト処
理手段の出力を表示する表示手段とを備え、前記コント
ラスト処理手段は、所定の入出力特性曲線を複数個記憶
すると共に、前記X線管電圧情報に応じて所望の前記入
出力特性曲線を選択し、前記映像信号を、選択した入出
力特性曲線に基づいてコントラスト処理するものである
ことを特徴とするものである。
【0007】上記目的を達成するために、本発明に係る
X線診断装置は、被検体に向けてX線を曝射するX線
と、前記被検体を透過した透過X線を光学像に変換する
光学像変換手段と、前記光学像の光量を検出する検出手
段と、前記光学像を撮像し映像信号を出力する撮像手段
と、前記検出手段にて検出した検出光量に基づいて前記
X線管に供給するX線管電圧情報を求める制御手段と、
前記X線管電圧情報に応じて前記高電圧発生装置が前記
X線管に供給するX線管電圧を制御するX線制御手段
と、前記映像信号の所定の周波数成分を抽出する抽出手
段と、前記映像信号から前記抽出手段にて抽出した抽出
周波数成分を減算する減算手段と、前記抽出周波数成分
を、画素値分布幅が狭くなるよう処理する圧縮手段と、
前記減算手段からの出力に強調処理を施す強調手段と、
この強調手段からの出力と前記圧縮手段からの出力を加
算する加算手段と、この加算手段の加算結果を表示する
表示手段とを備えることを特徴とするものである。
【0008】上記目的を達成するために、本発明に係る
X線診断装置は、被検体に向けてX線を曝射するX線
と、前記被検体を透過した透過X線を光学像に変換する
光学像変換手段と、前記光学像を撮像し映像信号を出力
する撮像手段と、この撮像手段の出力に基づいて前記X
線管に供給するX線管電圧情報を求める制御手段と、
記X線管電圧情報に応じて前記高電圧発生装置が前記X
線管に供給するX線管電圧を制御するX線制御手段と、
前記映像信号の所定の周波数成分を抽出する抽出手段
と、前記映像信号から前記抽出手段にて抽出した抽出周
波数成分を減算する減算手段と、前記抽出周波数成分
を、画素値分布幅が狭くなるよう処理する圧縮手段と、
前記減算手段からの出力に強調処理を施す強調手段と、
この強調手段からの出力と前記圧縮手段からの出力を加
算する加算手段と、この加算手段の加算結果を表示する
表示手段とを備えることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明に係るX線診断装置によれば、X線管電
圧に応じた適正なコントラスト処理を行うことができ
る。
【0010】また、本発明に係るX線診断装置によれ
ば、高周波成分の強調処理と低周波成分の画素値分布幅
の圧縮処理を同時に実時間で行うことができる。
【0011】以上のように、本発明に係るX線診断装置
によれば、適切なコントラスト処理を行うことができ、
ひいては診断能、検査能などの向上を図ることが可能と
なる。
【0012】
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る第1実施例について図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施例
に係るX線診断装置のブロック図である。図1に示す実
施例装置は、X線を曝射するX線発生装置101と、撮
影部位を透過した透過X線を検出しX線透過画像を撮像
する撮像装置102と、この撮像装置102による検出
に基づいてkV情報を求め、そのkV情報に応じてX線
発生装置101及び後述のCCU104の制御を行うX
線制御装置103と、撮像装置102から出力される映
像信号の諸特性を制御するCCU104と、このCCU
104の出力を画像表示する表示システム105によっ
て構成される。
【0014】このように構成される実施例装置における
各々の構成要素について説明する。X線発生装置101
は、X線管電圧に応じたX線を撮影部位に向けて曝射す
るものであり、撮影部位に向けてX線を曝射するX線管
106と、X線管106にX線管電圧を供給する高電圧
発生装置107によって構成される。撮像装置102
は、撮影部位からの透過X線に対応した映像信号を出力
するものであり、撮影部位からの透過X線を光学像に変
換するI.I.108、I.I.108からの光学像の
光量を調整し、後段のTVカメラ110に導く光学系1
09、光学系109からTVカメラ110に導かれる光
学像の一部を検出し、後述のX線制御装置103に検出
光量に対応した信号を出力するフォトマル111、光学
系109によって導かれた光学像を撮像し映像信号を出
力するTVカメラ111によって構成される。尚、TV
カメラ110としてはCCD素子、撮像管などの撮像素
子を用いることができる。X線制御装置103は、フォ
トマル111の検出光量に基づいてkV情報を求め、そ
のkV情報に応じてX線発生装置101から曝射される
X線条件及び後段のCCU104で行われる映像信号の
信号処理を制御するものである。尚、ここでのkV情報
は、I.I.108からの光学像をTVカメラ110に
撮像する際に光学系109に例えばフォトマル111の
ような光センサを設けて検出し光センサから出力された
信号に基づいて求める方法を用いているが、TVカメラ
111から出力される映像信号(またはその一部)の信
号レベルを検出し映像信号に基づいてkV情報を求める
こともできる。ただし、フォトマル111等を用いてk
V情報を求める方法の方が、映像信号を用いる方法に比
べてTVカメラ110の読み出し時間(例えば1フレー
ム分)だけ早くできるので望ましい。このようにkV情
報は、術者が表示画面を視認し易い画素値レベルを予め
設定するか、もしくは術者が表示画像を見ながら制御目
標レベルを設定し、管電圧に対応して異なる画素値分布
の平均輝度値が制御目標レベルになるように求められ、
高電圧発生装置107に出力されるといったように自動
露光制御に用いられている。
【0015】CCU104は、TVカメラ110の動作
を制御すると共に、TVカメラ110から出力される映
像信号を必要に応じてコントラスト処理を含む信号処理
を施すものであり、信号処理回路112および制御部1
13によって構成される。信号処理回路112は、映像
信号に所定のコントラスト処理を行うものであり、A/
D変換器(図示せず)とLUT(図示せず)を備えてい
る。このコントラスト処理は、デジタル信号、アナログ
信号のどちらで行っても良いが、デジタル信号の方が再
現性良く且つ高速にコントラスト処理を行えるため望ま
しく、本実施例ではデジタルの映像信号に変換した後に
コントラスト処理を行う。LUTは、映像信号を所定の
入出力特性により輝度変調するものであり、X線制御装
置103から出力されるkV情報に応じて所定の変換係
数を選択し行われる。尚、制御部113はTVカメラ1
11の動作を制御するが、TVカメラ110の動作制御
は周知技術を用いることができるため詳細説明を省略す
る。表示システム105は、信号処理回路112からの
映像信号(ビデオ信号)をD/A変換器(図示せず)に
よりアナログの信号に変換後、画像として表示するもの
であり、Cathode-Ray Tube(以下、CRT という。)を用
いる。
【0016】ここで、LUTに記憶された変換係数につ
いて説明する。図2は、この変換係数を示すγカーブ
(入出力特性曲線)の一例である。図2では一例として
2種のγカーブ201、202を示しているが、γカー
ブ201はX線管電圧がV1 kV〜V2 kV(V1 <V
2 )の範囲に設定される場合に選択される入出力特性曲
線を表し、γカーブ202はX線管電圧がV2 kV〜V
3 kV(V2 <V3 )の範囲に設定される場合に選択さ
れる入出力特性曲線を表している。ここで、設定X線管
電圧と映像信号との関係を簡単に説明すると、例えばX
線管電圧がV1 kV〜V2 kVのある値Vaをとる場合
には撮像素子から出力される映像信号の中の関心輝度領
域の画素値分布を模式的に表すと例えば203の様にな
り、X線管電圧がV2 kV〜V3 kVのある値Vb をと
る場合には204の様に表すことができる。これらをそ
れぞれγカーブ201、202に従って輝度変調するこ
とによって、その画素値分布は両者共に図2グラフ左に
示す分布205に変換することができる。つまり、それ
ぞれのX線条件に応じた撮像素子の出力分布のピークが
輝度変調後の表示用画素値分布においてほぼ一定(例え
ば中心輝度)となり且つ分散もほぼ一定となるよう、γ
カーブ(入出力特性曲線)をX線条件の適当な範囲毎に
設定しているのである。そのためγカーブ201、20
2は、それぞれV1 kV〜V2 kV、V2 kV〜V3
Vの場合に選択されるが、LUTに1kV毎あるいは数
kV毎に選択されるように多種のγカーブを記憶しても
構わない。尚、ここではTVカメラ110からの映像信
号の輝度分布を推定し、それに基づいたγカーブを設定
しているので、実際の表示画像では画素値分布が上述し
たものとは異なることも有り得るが、それは適宜γカー
ブを調整することにより解決でき、また、それぞれのX
線条件に応じた撮像素子の出力分布のピークが輝度変調
後の表示用画素値分布において精確に一定且つ分散も一
定とならなくとも、結果的に診断能が向上するのであれ
ば、その目的は達成し得るものであるから、それほど厳
密に入出力特性曲線を設定する必要はない。
【0017】上記構成における実施例装置の作用を説明
する。高電圧発生装置107はX線管106にX線管電
圧を供給し、X線管106からX線管電圧に応じたX線
を撮影部位に曝射する。この撮影部位を透過した透過X
線は、I.I.108により光学像に変換される。この
光学像を光学系109により調整してTVカメラ111
の撮像面に結像させる。その一方で光学像の一部をフォ
トマル111により検出し、その光量に応じた信号をX
線制御装置103に出力する。X線制御装置103で
は、その信号に基づいてkV情報を求め高電圧発生装置
107及び信号処理回路112に出力する。高電圧発生
装置107ではkV情報を受けて、その情報に応じてX
線管電圧をX線管106に供給する。尚、ここでの制御
は前述した自動露光制御を用いることができる。このよ
うにしてX線管106から曝射されるX線の線量はkV
情報に応じて適宜調整される。一方、TVカメラ111
は撮像面に結像した光学像を映像信号に変換し信号処理
回路112に出力する。信号処理回路112では、その
映像信号(アナログ信号)をA/D変換器によりデジタ
ルの映像信号に変換しLUTに出力する。LUTでは、
X線制御装置103から送られたkV情報に応じてγカ
ーブを選択し映像信号に所定の輝度変調(コントラスト
処理)を行う。このようにしてコントラスト処理された
映像信号は、X線画像として表示システム105のCR
Tに表示される。
【0018】このように本実施例では、X線制御装置1
03で求めたkV情報を高電圧発生装置107及び信号
処理回路112に出力し、kV情報に応じてX線管電圧
を調整してX線の線量を変えると共に、現在のX線管電
圧に適した変換係数を選択して輝度変調することによ
り、X線管電圧に応じた適性なコントラストを持つ画像
を提供できる。
【0019】以上の構成においては、画素値分布の(推
定)ピーク値が表示用の中心輝度に変換されるよう入出
力特性曲線を設定しているが、自動露光制御の制御目標
レベルを表示用の中心輝度に変換され、分布幅が略一定
となるよう入出力特性曲線を設定しても良い。
【0020】以下、本発明に係る第2実施例について図
面を参照しながら説明する。第2実施例は、kV情報に
応じた画像の低周波成分の画素値分布の一部の圧縮を含
むコントラスト処理の一例を示すものである。図3は、
第1実施例における信号処理回路112の変形例を示す
階調変換回路301のブロック図である。尚、図1と同
一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略す
る。階調変換回路301は、kV情報に応じてTVカメ
ラ110からの映像信号に所定のコントラスト処理を施
すものである。階調変換回路301は、TVカメラ11
0からの映像信号に所定の階調処理を施す階調変換回路
302と、階調変換回路302により所定の階調処理が
行われた映像信号(画素値分布)を強調する信号処理回
路303によって構成される。
【0021】階調変換回路302は、TVカメラ110
からの映像信号の低周波成分のダイナミックレンジ(画
素値分布)を圧縮するものである。階調変換回路302
は、関心輝度領域(診断上関心のある輝度領域)の画素
値分布をそのままの状態で、関心輝度領域より高、低輝
度側の画素値分布が圧縮されて出力されるようTVカメ
ラ110からの映像信号を階調処理する。この階調処理
を行うために階調変換回路302は、TVカメラ110
からのアナログの映像信号をデジタルの映像信号に変換
するA/D変換器304と、A/D変換器304からの
デジタルの映像信号のうちある周波数(カットオフ周波
数)より低周波域(以下、低周波成分という。)のみを
通過させるローパスフィルタ(以下、LPFという。)
305と、このLPF305を通過した映像信号に所定
の入出力変換を行う入出力変換回路306と、A/D変
換器304からの出力(原画像の映像信号)と入出力変
換回路306からの出力(以下、変換映像信号とい
う。)を一旦バッファ部(図示せず)で保持し、同期を
とって読み出して原画像の映像信号から変換映像信号を
減算する減算回路307によって構成される。
【0022】なお、LPF305は、kV情報に応じて
カットオフ周波数を切り替える構成としても良い。これ
はX線管電圧が変化することで、散乱X線の影響により
X線画像の周波数特性が変わりえるからである。
【0023】また入出力変換回路306には、複数の変
換係数が記憶されたLUTを用い、このLUTはX線制
御装置103からのkV情報に応じて変換係数を選択
し、映像信号の所定の入出力変換を行う。ここでLUT
に記憶された変換係数について説明する。変換係数は、
後段の減算回路307の減算によっては関心輝度領域の
画素値分布に所定の変換が行われず、関心輝度領域より
高、低輝度側の画素値分布だけに所定の変換が行われる
よう設定する。図4は、この変換係数を示す入出力特性
曲線の一例である。図4では一例として2種を示してい
るが、401はX線管電圧がV1 kV〜V2 kV(V1
<V2 )の範囲に設定される場合に選択される入出力特
性曲線を表し、402はX線管電圧がV2 kV〜V3
V(V2 <V3 )の範囲に設定される場合に選択される
入出力特性曲線を表している。但し、各入出力特性曲線
401、402は、第1実施例の信号処理回路112と
同様の理由でV1 kV〜V2 kV、V2 kV〜V3 kV
に限らずX線条件の適当な範囲で選択されても構わな
い。また図4左に示すように各入出力特性曲線401、
402は、関心輝度領域の画素値分布が入出力変換後に
なくなり、且つ関心輝度領域より高、低輝度側の各領域
部分の画素値分布が入出力変換(例えば圧縮)されるよ
う設定される。そのため入出力特性曲線401、402
は、図4では関心輝度領域をすべて0に変換し、関心輝
度領域の高、低輝度側については傾きを高輝度、低輝度
に関わらず同じにしているが、入出力変換回路306の
後段に関心輝度領域の画素値分布を無くすと共にそれ以
外の領域の画素値分布に所定の入出力変換を行う付加回
路を設けるならば、図4に示す入出力特性曲線に特定せ
ず、関心輝度領域から低輝度側のみもしくは高輝度側の
みを入出力変換するような入出力特性曲線を設定しても
良い。
【0024】ここで、設定X線管電圧と映像信号との関
係を簡単に説明すると、例えばX線管電圧がVc (V1
<Vc <V2 )の場合には撮像素子から出力される映像
信号の画素値分布を模式的に表すと、例えば403の様
になり、Vd(V2 <Vd<V3 )の場合には404の様
になる。これらをそれぞれ入出力特性曲線401、40
2に従って輝度変調することによって、その画素値分布
は両者とも図4の左に示す画素値分布405に入出力変
換される。
【0025】信号処理回路303は、kV情報に応じて
階調変換回路302から出力された映像信号を強調する
ものであり、複数の変換係数が記憶されたLUTを用い
る。このLUTに記憶されたγカーブは、全ての領域
(関心輝度領域を含む)の画素値分布を強調するような
入出力特性曲線であり、ここでは強調によりそれぞれの
X線条件に応じた画像の所定の画素値が表示用画素値分
布においても変化せず、画像の画素値分布が表示用画素
値分布においてはX線条件によらずほぼ一定となるよう
設定されるものにする。
【0026】ここで原画像の映像信号(画素値分布)が
A/D変換器304によりA/D変換されてから表示用
画素値分布の幅が略一定にされるまでの画素値分布の変
化過程を説明する。図5は、階調変換回路301により
変換される低周波成分の出力分布(画素値分布)の過程
を説明する説明図であり、図5右はA/D変換器304
から減算回路307に入力された映像信号の低周波成分
と減算回路305から出力された映像信号の低周波成分
の関係を示しており、図5左は信号処理回路303に記
憶された入出力変換線の一例を示している。図5右では
一例として2種の関係線を示しているが、これは2つの
入出力特性曲線を用いて入出力変換回路306の説明を
したからであり、入出力変換回路306に記憶される入
出力特性曲線の数が増えるほど関係線の数が増えるのは
言うまでもない。関係線506はX線管電圧がV1 kV
〜V2 kVの範囲に設定される場合に減算回路307に
入出力される映像信号の低周波成分の関係を示してお
り、関係線507はV2 kV〜V3 kVの範囲に設定さ
れる場合に減算回路307に入出力される映像信号の低
周波成分の関係を示している。
【0027】設定X線管電圧と映像信号の低周波成分の
関係を簡単に説明すると、例えばX線管電圧がV1 kV
〜V2 kV(V1 <V2 )の場合には撮像素子から出力
される関心輝度領域の映像信号の低周波成分の画素値分
布を模式的に表すと、例えば501の様になり、X線管
電圧がV2 kV〜V3 kV(V2 <V3 )の場合には撮
像素子から出力される関心輝度領域の映像信号の画素値
分布を模式的に表すと502の様になる。これらをそれ
ぞれ図4に示すγカーブ401、402に従って所定の
入出力変換を行った後、減算回路307により原画像の
低周波成分から入出力変換後の低周波成分を減算するこ
とによって、それぞれ図5中央に示す画素値分布50
3、504に変換される。つまり画素値分布501、5
02は、階調変換回路302により関心輝度領域につい
ては変化がなく、関心輝度領域より高、低輝度側の各領
域部分については圧縮される。また図5左では一例とし
て2種の入出力変換線を示しているが、入出力変換線5
08はX線管電圧がV1 kV〜V2 kVの範囲に設定さ
れる場合に選択される変換係数を表し、入出力変換線5
09はX線管電圧がV2 kV〜V3 kVの範囲に設定さ
れる場合に選択される変換係数を表している。ここで、
設定X線管電圧と映像信号の関係を説明すると、上述の
ように例えばX線管電圧がV1 kV〜V2 kVの場合に
は減算回路307から出力される映像信号(またはその
中の関心輝度領域)の低周波成分の画素値分布を模式的
に表すと503の様になり、X線管電圧がV2 kV〜V
3 kVの場合には504の様になる。これらをそれぞれ
入出力変換線508、509に従って輝度変調(強調)
することによって、その画素値分布は両者共に図5左に
示す画素値分布505に変換することができる。つま
り、ここではそれぞれのX線条件に応じて圧縮された画
素値分布のピーク及び分散が表示用画素値分布において
ほぼ一定(例えば中心輝度)となるよう、入出力変換線
をX線条件の適当な範囲に設定している。
【0028】上記構成における実施例装置の作用を説明
する。第1実施例と同様にTVカメラ110は撮像面に
結像した光学像を映像信号に変換し階調変換回路301
に出力し、一方でX線制御装置103はkV情報を求め
階調変換回路301に出力する。階調変換回路301で
は、階調変換回路302及び信号処理回路303により
以下のようにコントラスト処理(輝度変調)が行われ
る。階調変換回路302では、TVカメラ110からの
映像信号(アナログ信号)をA/D変換器304により
デジタルの映像信号に変換し減算回路307とLPF3
05に出力する。(便宜上、A/D変換器304から減
算回路307に出力される映像信号をS1、A/D変換
器304からLPF305に出力される映像信号をS
2)とする。LPF305では、X線制御装置103か
ら送られたkV情報に応じて抽出する映像信号の周波数
を設定しその周波数より低周波数域の映像信号(低周波
成分のみ)S2′を抽出し入出力変換回路306に出力
する。入出力変換回路306では、X線制御装置103
からのkV情報に応じて所定のγカーブを選択し映像信
号に所定のコントラスト処理を行う。このようにコント
ラスト処理された映像信号S2″は、減算回路307に
出力される。減算回路307では、A/D変換器304
からの映像信号S1と入出力変換回路306により入出
力変換後の映像信号S2″を一旦バッファ部で保持し、
同期を読み取って読み出して映像信号S1から映像信号
S2″を減算し信号処理回路303に出力する。すなわ
ち原画像の映像信号S1を S1=S1h(高周波成分)+S1r(低周波成分) とすると、映像信号S1は階調変換回路302により、 S1(=S1h+S1r)−S2″=S1h+(S1r
−S2″) のように変換され、高周波成分S1hが影響を受けない
が、低周波成分は関心輝度領域の高、低輝度側において
圧縮されている。このように階調変換が施された映像信
号は信号処理回路303によりkV情報に応じたγカー
ブによって強調処理が施される。このようにして強調さ
れた映像信号(デジタル信号)は、D/A変換器(図示
せず)によりアナログ信号に変換されX線画像として表
示システム105のCRTに表示される。
【0029】このように本実施例では、X線制御装置1
03で求めたkV情報を入出力変換回路306及び信号
処理回路303に出力し、入出力変換回路306及び信
号処理回路303ではkV情報に応じて所定の輝度変調
を行うことにより、画像の低周波成分の画素値分布の圧
縮処理する場合においてX線管電圧に応じた適性なコン
トラストを持つ画像を提供できる。
【0030】以上の構成においては、画素値分布の(推
定)ピーク値が表示用の中心輝度に変換されるよう入出
力特性曲線を設定しているが、自動露光制御の制御目標
レベルを表示用の中心輝度に変換され、分布幅が略一定
となるよう入出力特性曲線を設定しても良い。
【0031】以下、本発明に係る第3実施例について図
面を参照しながら説明する。第3実施例は、kV情報に
応じて所定のコントラスト処理を行うと共に、映像信号
の低周波成分の信号処理と高周波成分の信号処理を独立
に行うものである。図6は、第2実施例における階調変
換回路301の変形を示す階調変換回路601のブロッ
ク図である。なお、図3と同一部分には同一符号を付し
てその詳しい説明は省略する。階調変換回路601は、
低周波成分(画素値分布)の圧縮と高周波成分の強調を
同時に実時間で行うものである。この階調変換回路60
1は、アナログの映像信号をデジタルの映像信号に変換
するA/D変換器304と、I.I.サイズ情報に応じ
て抽出する映像信号の周波数(カットオフ周波数)を設
定し、その設定周波数より低い周波数(低周波成分)を
抽出するLPF603と、kV情報に応じて映像信号に
所定の階調変換(圧縮)を行う階調変換部604と、A
/D変換器304からの高周波成分及び低周波成分が含
まれる映像信号とLPF603からの低周波成分のみの
映像信号を一旦バッファ部で保持し、同期をとって読み
だし減算する減算回路307と、任意の(増幅率をも
つ)増幅係数が複数記憶され、積算部で増幅係数を減算
回路307から出力された映像信号(高周波成分)にか
けて増幅(強調)するゲイン発生部605と、このゲイ
ン発生部605により増幅された高周波成分と階調変換
部604により階調変換された低周波成分を加算する加
算回路606と、撮像素子の飽和値(または飽和値より
低い値)が予め設定され、A/D変換器304から出力
される映像信号が飽和値かどうかを比較判定する飽和判
定器607と、複数のスイッチが設けられ、飽和判定器
607からの判定結果に基づいて所望のスイッチを選択
し、正常な場合(飽和判定器607に設定値より低い値
が入力された場合)にはそのまま加算回路606からの
映像信号(画素値)を表示システム105に出力し、異
常な場合(飽和判定器607に設定値以上の画素値が入
力された場合)には所定のグレーレベル(画素値におい
て例えば最大値又は最小値)に置き換えて置換値を表示
システム105に出力する置換器608によって構成さ
れる。
【0032】なお、X線制御器602は光学像の光量に
応じてkV情報を求めそのkV情報をゲイン発生部60
5及び階調変換部604に出力する一方で、診断中にイ
メージインテンシファイヤ108の入力面視野(I.
I.サイズ)が切り替えられた場合に、その切り替えに
基づいてI.I.サイズ情報をLPF603に出力す
る。これは、I.I.サイズが切り替えられることで
I.I.108の出力光学像の拡大率が変化し、それに
よって画像の周波数特性が変化するためである。また階
調変換部604には複数の変換係数が記憶されたLUT
を用いる。このLUTはX線制御器602からのkV情
報に応じて所定のγカーブを選択し低周波成分を圧縮す
る。ここでLUTに記憶されたγカーブについて説明す
る。図7はγカーブの一例であり、γカーブはスレッシ
ュホールド(図示せず)により2つの閾値THH、TH
Lが設定される。またγカーブは、閾値THH、THL
の範囲では映像信号が階調変換後にそのままの状態で出
力されるよう傾きが設定され、閾値THLより低輝度域
では映像信号が階調変換後に出力≧入力の関係になるよ
う設定され、閾値THHより高輝度域では映像信号が階
調変換後に出力≦入力の関係になるよう傾きが設定され
る。これによって低周波成分(DC成分を含む)の画素
値分布幅が圧縮される。
【0033】上記のように構成される実施例装置の作用
について説明する。第1実施例と同様にTVカメラ11
0は撮像面に結像した光学像を映像信号に変換しA/D
変換器304に出力する。一方で、X線制御器602
は、光学像の光量に応じてkV情報を求めそのkV情報
をゲイン発生部605及び階調変換部604に出力する
と共に、I.I.サイズが切り替えられた場合はその
I.I.サイズ情報をLPF603に出力する。A/D
変換器304は、映像信号(アナログ信号)をデジタル
の映像信号に変換し、その映像信号を飽和判定器60
7、減算回路307又はLPF603に出力する。LP
F603では、X線制御器602からのI.I.サイズ
情報に応じて設定周波数が設定され、その周波数より低
周波数域の映像信号(低周波成分)を抽出し、その低周
波成分を減算回路307及び階調変換部604に出力す
る。減算回路307では、A/D変換器304からの映
像信号(高周波成分+低周波成分)からLPF603か
らの映像信号(低周波成分)を減算し、減算結果(高周
波成分)を加算回路606に出力する。この際、映像信
号(高周波成分)はゲイン発生部605によりkV情報
に応じた増幅係数が掛けられ、強調されて加算回路60
6に出力される。
【0034】このように高周波成分を増幅する一方で、
階調変換部604では、X線制御器602からのkV情
報に応じたγカーブを選択し、低周波成分に所定のコン
トラスト処理(圧縮処理)を行い加算回路606に出力
する。加算回路606では、ゲイン発生部605により
強調された高周波成分と階調変換部604により圧縮さ
れた低周波成分を一旦バッファ部で保持し、同期をとっ
て読み出して加算する。この動作と同時進行で、飽和判
定器607によりA/D変換器304から出力される映
像信号が任意のX線条件における飽和値かどうかが比較
判定され判定結果が置換器608に出力される。置換器
608では、飽和判定器607からの判定結果に基づい
て正常な場合には加算回路606からの加算結果を表示
システム105に出力し、異常な場合には加算器606
からの加算結果を所定のグレーレベルに置き換えて表示
システム105に出力する。このようにして映像信号
は、所定のコントラスト処理が施され、X線画像として
表示システム105のCRTに表示される。
【0035】このように本実施例では、映像信号の低周
波成分を抽出し、原画像の映像信号からその低周波成分
を減算して映像信号の高周波成分を得た後、高、低周波
成分をそれぞれ別々に所定のコントラスト処理(輝度変
調)することにより、低周波成分の画素値分布幅の圧縮
と高周波成分の強調を同時に実時間で実現している。
【0036】また本実施例では、設定管電圧情報を階調
変換部604及びゲイン発生部605に入力し、階調変
換部604、ゲイン発生部605では設定管電圧情報に
応じて映像信号に所定のコントラスト処理を施すことに
より、自動露光制御の動作の下でX線管電圧が変化して
も信号強度を一定に保つことができる。
【0037】そして本実施例では、I.I.サイズ情報
に応じてLPF603の特性(例えばカットオフ特性)
を切り替えることにより、原画像の周波数特性が変化し
てもそれに対応させて低周波成分、高周波成分を分離す
ることができるので被検体に対する周波数特性を一定に
することができる。
【0038】また本実施例では、飽和判定器607にて
A/D変換器304からの映像信号(画素値)が飽和値
であるかどうかを比較判定し、この判定結果から実際に
飽和しているときに限り輝度変調が行われた映像信号
(画素値)を所定のグレーレベル(例えば最大値もしく
は最小値)に置き換えることにより、観察者がX線の不
足による飽和か、輝度変調(コントラスト処理)による
画像上の飽和かを区別することが容易にできるようにな
った。
【0039】以下、本発明に係る第4実施例について図
面を参照しながら説明する。第4実施例は、第3実施例
とは別の構成で、映像信号の低周波成分の信号処理と高
周波成分の信号処理を独立に行うものである。図8は、
第3実施例における階調変換回路601の変形を示す階
調変換回路801のブロック図である。なお、図6と同
一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略す
る。階調変換回路801は、映像信号の高周波成分の強
調と低周波成分の圧縮を同時に実時間で行うものであ
り、階調変換部802と、前記第3実施例同様のA/D
変換器304、LPF305、減算回路307、ゲイン
発生部605、加算回路606とによって構成される。
階調変換部802は、映像信号の低周波成分の画素値分
布を圧縮するものであり、減衰係数a(a<1)が記憶
され、乗算器にてLPF305から抽出された(映像信
号の)低周波成分に減衰係数を乗じて低周波成分を減衰
する減衰発生部803と、スレッシュホールド(図示せ
ず)により所望の閾値を設定し、その閾値と(映像信号
の)低周波成分との関係を複数通り(例えば3通り)に
比較判定する比較器804と、LPF305からの映像
信号と減衰発生部803により減衰係数aが乗じられた
低周波成分(以下、減衰低周波成分という)を入力し、
比較器804の判定結果に基づいて所望の映像信号の低
周波成分(LPF305からの映像信号もしくは減衰低
周波成分)を出力するセレクタ805と、比較器804
の判定結果に基づいて所定のオフセット値(例えば3種
類)を出力するオフセット値発生器806と、セレクタ
805によって選択された映像信号とオフセット発生器
806からのオフセット値を加算する加算部807とに
よって構成される。また、本実施例は、第3実施例と同
様に高周波成分の強調を行っているが、ゲイン発生部6
05は高周波成分の強調を原画像の画素値(映像信号)
に依存して行うよう原画像の映像信号を入力し、原画像
の映像信号に基づいて高周波成分を強調する構成にして
いる。
【0040】ここで比較器804の判定結果とその判定
結果に基づいた所望の選択を行うセレクタ805及びオ
フセット発生器806についてその一例を説明する。比
較器804は、LPF305により抽出された原画像の
映像信号を設定閾値THL、THHと比較し、(1)抽
出映像信号の画素値は閾値THLより小さい、(2)抽
出映像信号の画素値は閾値THHより大きい、(3)原
画像の低周波成分の画素値は閾値THLから閾値THH
の範囲にある((1)(2)以外)の3通りの判定結果
のうちいずれかをセレクタ805及びオフセット発生器
806に出力する。セレクタ805は、判定結果が
(1)、(3)の場合には減衰発生部803にて減衰係
数aが乗じられた減衰低周波成分を加算部806に出力
し、判定結果が(2)の場合には原画像の低周波成分を
加算部806に出力する。オフセット値発生器806
は、判定結果が(1)の場合にはオフセット値THL
(1−a)、(2)の場合にはオフセット値0、(3)
の場合にはオフセット値THH(1−a)といったよう
に所定のオフセット値を加算部806に出力する。
【0041】このようにして設定される入出力特性曲線
の一例を以下に説明する。図9は、階調変換部802に
設定される入出力特性曲線の一例を示すものである。図
9に示すように入出力特性曲線は、閾値THL、THH
を境として傾きが変えられている。そして入出力特性曲
線は、映像信号の画素値が閾値THLより小さい場合、
オフセット値1=THL(1−a)が加算され傾きは1
より小さく、映像信号の画素値が閾値THHより大きい
場合、またオフセット値3=THH(1−a)が加算さ
れ傾きは1より小さく、さらに映像信号の画素値が閾値
THLと閾値THHの間の場合、オフセット値2=0が
加算される傾きは1になるよう設定されている。つま
り、LPF305から出力される映像信号の画素値分布
は図9に示す入出力特性曲線に従って圧縮される。
【0042】上記構成における実施例装置の作用につい
て説明する。A/D変換器304は、アナログの映像信
号をデジタルの映像信号(原画像の映像信号)に変換
し、LPF305、減算回路307又はゲイン発生部6
05に出力する。LPF305では、原画像の映像信号
のうち所望の低周波領域のみ(低周波成分)を抽出し、
その低周波成分を減算回路307、階調変換部802に
出力する。減算回路307では、原画像の映像信号から
低周波成分を減算し、減算結果(高周波成分)を加算回
路606に出力する。この際、高周波成分はゲイン発生
部605により任意のゲイン(強調)が掛けられる。
【0043】また、階調変換部802では比較器804
に原画像の低周波成分が入力される一方で、セレクタ8
05に原画像の低周波成分及び減衰発生部803にて減
衰係数aを乗じた低周波成分が入力される。比較器80
4は、図示せぬスレッシュホールドにて設定した所定の
閾値THL、THHと原画像の低周波成分の周波数を比
較し、その判定結果をセレクタ805、オフセット値発
生器806に出力する。セレクタ805では、この判定
結果に基づいて原画像の低周波成分もしくは減衰低周波
成分のいずれかを加算部807に出力する。また、オフ
セット値発生器806では判定結果に基づいたオフセッ
ト値を加算部807に出力する。加算部807では、セ
レクタ805からの映像信号の低周波成分とオフセット
値発生器806からのオフセット値を同期させて加算
し、加算回路606に出力する。このようにして階調変
換部802にて得られた低周波成分と前記高周波成分
は、加算回路606にて同期がとられて加算され、表示
システム105(図示せぬ)に出力される。このように
処理が行われた映像信号は、表示システム105のCR
Tに表示される。
【0044】このようにして本実施例では、映像信号の
高周波成分の強調処理と低周波成分の圧縮処理を独立且
つ同時に実時間で行っている。そのため診断に重要な画
像の主要部(例えば関心領域)の映像信号(低周波成
分)を原画像と等しく保ったまま輝度変調することがで
きる。
【0045】また本実施例では、原画像の低周波成分の
画素値に応じて原画像の低周波成分と減衰低周波成分を
選択し、その選択低周波成分と所望のオフセット値を加
算して低周波成分を圧縮を行うことにより、階調変換部
802へ入力される映像信号(画像)の入力ビット数が
ROMのアドレスのビット数を越える程度大きい場合
に、第1乃至3実施例のようにLUTで実現する場合に
は複数個必要であるのに対しその必要がなくなり、構成
を単純にすることができる。
【0046】さらに本実施例では、原画像の画素値(映
像信号)に依存して映像信号の高周波成分の強調を行う
ことにより、画像の暗い部分は増幅率を小さくし、逆に
明るい部分は増幅率を大きくするような輝度変調を行う
ことができる。これにより、例えばバリウムを用いた消
化管の造影検査時に、バリウムによって真っ暗になった
部分の雑音(高周波成分)の強調を避けることができ、
また心臓カテーテル検査でカテーテルやガイドワイワが
人体の縦隔部(暗い部分)に重なり見えにくくなって
も、画像の暗い部分の増幅率を大きくし明るい部分の増
幅率を小さくするような処理を行うことにより画像の明
暗によらず高周波成分(例えば輪郭)の視認性を向上す
ることができる。
【0047】以下、本発明に係る第5実施例について図
面を参照しながら説明する。第5実施例は、第1実施例
乃至第3実施例のようにX線管電圧(情報)に応じて画
像処理パラメータ(輝度変調)を切り替える装置におい
て、管電圧が自動露光制御によって頻繁に変動しそれに
伴って処理パラメータが変動しても画像のハンチングを
回避するものである。尚、第5実施例については、管電
圧情報に応じて輝度変調を行う第1乃至第3実施例の中
で構成が比較的平易な第1実施例を例に挙げて説明す
る。
【0048】図10は、画像のハンチングを回避するヒ
ステリシス回路901を含む第1実施例の部分ブロック
図である。尚、図1と同一部分には同一符号を付して、
その詳しい説明は省略する。ヒステリシス回路901
は、X線制御装置103からのkV情報に所定の変換を
施して後段の装置(所定の輝度変調を行うもので、ここ
では信号処理回路112、第2実施例では入出力変換回
路306及び信号処理回路303、第3実施例では階調
変換部604)に出力するものであり、kV情報を一時
記憶するラッチ902と、1つ前(1フレーム前)のk
V情報と現在のkV情報を比較して、管電圧値及び管電
圧の変位状態(管電圧が大きくなるもしくは小さくなる
という状態を示す)の情報を出力する比較器903と、
所定の入出力特性線が記憶され、比較器903からの情
報に応じてkV情報に所定の変換を施すROM904と
によって構成される。ここでROM904に記憶された
入出力特性線について説明する。図11は、入出力特性
図の一例であり、実線はX線管電圧が1フレーム前に比
べて大きくなるというkV情報の場合に選択され、破線
はX線管電圧が1フレーム前に比べて小さくなるという
kV情報の場合に選択される。ここで、設定管電圧の変
化と変化時に選択される状態値の関係を説明すると、例
えばX線管電圧がVg kVからVh kVに上がる場合に
は実線により状態値が選択され、それに応じてγカーブ
が選択される。逆にX線管電圧がVh kVからVg kV
に下がる場合には破線により状態値が選択され、それに
応じてγカーブが選択される。
【0049】上記構成における実施例装置の作用を説明
する。TVカメラ110は、撮像面に結像した光学像を
映像信号に変換し信号処理回路112に出力し、一方
で、X線制御装置103は、フォトマル111により検
出された光学像の光量に基づいてkV情報を求めヒステ
リシス回路901に出力する。ヒステリシス回路901
では、そのkV情報をラッチ902に一時記憶し、1フ
レーム前のkV情報と現在のkV情報を比較器903に
読み出す。比較器903は、1フレーム前のkV情報と
現在のkV情報を比較して管電圧値及び管電圧の変位状
態をROM904に出力する。ROM904では、その
kV情報の管電圧値変動状態から所定の入出力特性線を
選択し、状態値をヒステリシスを持ったkV情報として
信号処理回路112に出力する。信号処理回路112
は、TVカメラ110からの映像信号をヒステリシスを
持ったkV情報に応じて所定のコントラスト処理を行
う。このようにしてコントラスト処理された映像信号
は、X線画像として表示システム105に表示される。
【0050】このように本実施例では、X線制御装置1
03によりkV情報を求め、ヒステリシス回路901に
よりkV情報の管電圧値及び変位状態に基づいたkV情
報の状態値を求め、その状態値を信号処理回路112に
出力することにより、自動露光制御により管電圧が頻繁
に変動してもそれに伴ってコントラスト処理パラメータ
は頻繁に変動することがなくなり、画像のハンチングを
回避できる。
【0051】尚、本発明は、以上説明した実施例に限定
されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内においてあ
らゆる変形が可能である。例えば、図6に示す第2実施
例において、減算回路307と乗算器の間に第2の階調
変換部を設け、LPF603からの低周波画素値に基づ
いて図12に示す入出力変換を行うようにしても良い。
ここで図12(a)は低周波画素値が(予め適当に設定
された)中間レベルのときに用いられる高周波成分の入
出力変換を示し、同図(b)は低周波画素値がこの中間
レベルよりも大または小のときに用いられる高周波成分
の入出力変換を示している。このここでの一連の処理は
各画素値毎に独立して行われる。つまり各画素毎に図1
2(a)、(b)いずれかの変換が行われて後段の乗算
器に送られるのである。この階調変換により、高周波成
分の増幅によって最終的な処理画像の画素値が最大値又
は最小値を越えてしまうという現象を防ぐことができ
る。またこの階調変換部で乗算器における増幅を兼ねる
ような入出力変換を行っても良い。また、ここで低周波
画素を判断基準とする必要はなく、原画像の画素値を用
いることによりほぼ同等の効果が得られる。更に、図1
3に示す入出力変換を用いることができる。この場合は
ある幅を持った中間レベルを設定する必要はなくある設
定値より低周波画素値が小さければ図13(a)を用
い、大きければ同図(b)を用いれば良い。これにより
図12の入出力変換を用いた場合と同様の効果が得られ
る。
【0052】また、本発明を第1実施例乃至第5実施例
で説明しているが、各実施例の構成を装置の目的に応じ
て部分的に適宜組み合わせることができる。また、単に
映像信号の低周波成分の圧縮と高周波成分の強調を別々
に行う(同時に実時間で行う)ならば図14に示すよう
な構成にしても良い。
【0053】そして、本実施例では撮像装置102とし
てI.I.108、光学系109、TVカメラ111を
用いて透過X線像の撮像を行っているが、X線を光学像
に変換する螢光体と、この螢光体の出力面とほぼ同じ面
積に2次元配列され、光学像を検出する半導体エリアセ
ンサを備える平面検出器を用いても良い。
【0054】また第3又は第4実施例では、LPF60
3により映像信号の低周波成分を抽出し、減算回路30
7により原画像の映像信号から抽出低周波成分を減算し
て高周波成分を得て、得られた高周波成分と低周波成分
を別々に所定のコントラスト処理を施しているが、高周
波成分と低周波成分を別々に所定のコントラスト処理を
施すならば、LPFにより低周波成分を抽出した後、高
周波成分を求めるという構成に限定せず、ハイパスフィ
ルタにより高周波成分を抽出した後、減算回路307に
より減算して低周波成分を求めて行っても良い。さら
に、本実施例では表示システム105としてCRTを用
いているが、その他に液晶などのあらゆる表示装置を用
いることができる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、適
切なコントラスト処理を行うことができ、ひいては診断
能、検査能等の向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るX線診断装置のブロ
ック図。
【図2】LUTに記憶される入出力特性曲線の一例を示
す図。
【図3】本発明の第2実施例に係るX線診断装置の部分
ブロック図。
【図4】LUTに記憶される入出力特性曲線の一例を示
す図。
【図5】画素値分布の変化過程の説明図。
【図6】本発明の第3実施例に係るX線診断装置の部分
ブロック図。
【図7】LUTに記憶される入出力特性曲線の一例を示
す図。
【図8】本発明の第4実施例に係るX線診断装置の部分
ブロック図。
【図9】階調変換部802の説明図。
【図10】ヒステリシス回路を説明するためのヒステリ
シス回路を含んだ第1実施例の部分ブロック図。
【図11】ROMに記憶される入出力特性曲線の一例を
示す図。
【図12】階調変換回路601の変形例を示す図。
【図13】階調変換回路601の変形例を示す図。
【図14】映像信号の低周波成分の圧縮と高周波成分の
強調を別々に行うための部分ブロック図。
【図15】LUTに記憶される入出力特性カーブの一例
を示す図。
【符号の説明】
101 X線発生装置 102 撮像装置 103 X線制御装置 104 CCU 105 表示システム 106 X線管 107 高電圧発生装置 108 I.I. 109 光学系 110 TVカメラ 111 フォトマル 112 信号処理回路 301 階調変換回路 302 階調変換回路 303 信号処理回路 601 階調変換回路 602 X線制御器 605 ゲイン発生部 801 階調変換回路 802 階調変換部 901 ヒステリシス回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−107521(JP,A) 特開 平8−111818(JP,A) 特開 平1−232699(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 6/00 - 6/14 H05G 1/64

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に向けてX線を曝射するX線
    と、前記X線管にX線管電圧を供給する高電圧発生装置と、 前記被検体を透過した透過X線を光学像に変換する光学
    像変換手段と、 前記光学像の光量を検出する検出手段と、 前記光学像を撮像し映像信号を出力する撮像手段と、 前記検出手段により検出された検出光量に基づいて前記
    X線管に供給するX線管電圧情報を求める制御手段と、前記X線管電圧情報に応じて前記高電圧発生装置が前記
    X線管に供給するX線管電圧を制御するX線制御手段
    と、 前記X線管電圧情報に応じて前記映像信号に所定のコン
    トラスト処理を行うコントラスト処理手段と、 このコントラスト処理手段の出力を表示する表示手段と
    を備え、前記コントラスト処理手段は、所定の入出力特性曲線を
    複数個記憶すると共に、前記X線管電圧情報に応じて所
    望の前記入出力特性曲線を選択し、前記映像信号を、選
    択した入出力特性曲線に基づいてコントラスト処理する
    ものである ことを特徴とするX線診断装置。
  2. 【請求項2】 被検体に向けてX線を曝射するX線
    と、前記X線管にX線管電圧を供給する高電圧発生装置と、 前記被検体を透過した透過X線を光学像に変換する光学
    像変換手段と、 前記光学像の光量を検出する検出手段と、 前記光学像を撮像し映像信号を出力する撮像手段と、 前記撮像手段の出力に基づいて前記X線管に供給するX
    線管電圧情報を求める制御手段と、前記X線管電圧情報に応じて前記高電圧発生装置が前記
    X線管に供給するX線管電圧を制御するX線制御手段
    と、 前記X線管電圧情報に応じて前記映像信号に所定のコン
    トラスト処理を行うコントラスト処理手段と、 このコントラスト処理手段の出力を表示する表示手段と
    を備え、前記コントラスト処理手段は、所定の入出力特性曲線を
    複数個記憶すると共に、前記X線管電圧情報に応じて所
    望の前記入出力特性曲線を選択し、前記映像信号を、選
    択した入出力特性曲線に基づいてコントラスト処理する
    ものである ことを特徴とするX線診断装置。
  3. 【請求項3】 前記コントラスト処理手段は、前記映像
    信号の所定周波数成分を抽出する抽出手段と、この抽出
    手段により抽出した抽出周波数成分を前記電圧情報に応
    じて所定の入出力変換する入出力変換手段と、前記映像
    信号から前記入出力変換手段により入出力変換が行われ
    た抽出周波数成分を減算する減算手段と、この減算手段
    の出力を前記X線管電圧情報に応じて所定の強調処理を
    行う強調処理手段とを備えるものであることを特徴とす
    請求項1又は請求項2記載のX線診断装置。
  4. 【請求項4】 前記コントラスト処理手段は、前記映像
    信号を、前記X線管電圧に対応した前記X線画像の画素
    値分布幅がコントラスト処理後の表示用画素値分布にお
    いてほぼ一定になるよう前記X線管電圧情報に応じて所
    定のコントラスト処理するものであることを特徴とする
    請求項1乃至請求項のうちいずれか1項記載のX線診
    断装置。
  5. 【請求項5】 被検体に向けてX線を曝射するX線
    と、 前記被検体を透過した透過X線を光学像に変換する光学
    像変換手段と、 前記光学像の光量を検出する検出手段と、 前記光学像を撮像し映像信号を出力する撮像手段と、 前記検出手段にて検出した検出光量に基づいて前記X線
    管に供給するX線管電圧情報を求める制御手段と、前記X線管電圧情報に応じて前記高電圧発生装置が前記
    X線管に供給するX線管電圧を 制御するX線制御手段
    と、 前記映像信号の所定の周波数成分を抽出する抽出手段
    と、 前記映像信号から前記抽出手段にて抽出した抽出周波数
    成分を減算する減算手段と、 前記抽出周波数成分を、画素値分布幅が狭くなるよう処
    理する圧縮手段と、 前記減算手段からの出力に強調処理を施す強調手段と、 この強調手段からの出力と前記圧縮手段からの出力を加
    算する加算手段と、 この加算手段の加算結果を表示する表示手段とを備える
    ことを特徴とするX線診断装置。
  6. 【請求項6】 被検体に向けてX線を曝射するX線
    と、 前記被検体を透過した透過X線を光学像に変換する光学
    像変換手段と、 前記光学像を撮像し映像信号を出力する撮像手段と、 この撮像手段の出力に基づいて前記X線管に供給するX
    線管電圧情報を求める制御手段と、前記X線管電圧情報に応じて前記高電圧発生装置が前記
    X線管に供給するX線管電圧を制御するX線制御手段
    と、 前記映像信号の所定の周波数成分を抽出する抽出手段
    と、 前記映像信号から前記抽出手段にて抽出した抽出周波数
    成分を減算する減算手段と、 前記抽出周波数成分を、画素値分布幅が狭くなるよう処
    理する圧縮手段と、 前記減算手段からの出力に強調処理を施す強調手段と、 この強調手段からの出力と前記圧縮手段からの出力を加
    算する加算手段と、 この加算手段の加算結果を表示する表示手段とを備える
    ことを特徴とするX線診断装置。
  7. 【請求項7】 前記抽出手段は、前記X線管電圧情報に
    応じて抽出する周波数成分を設定するものであることを
    特徴とする請求項乃至請求項のうちいずれか1項記
    載のX線診断装置。
  8. 【請求項8】 前記抽出手段は、前記光学像変換手段の
    入力面視野の切り替えに基づいて抽出する周波数成分を
    設定するものであることを特徴とする請求項乃至請求
    のうちいずれか1項記載のX線診断装置。
  9. 【請求項9】 前記撮像手段は、撮像素子の飽和値を記
    憶すると共に前記映像信号の画素値が前記飽和値である
    か否かを判定する判定手段と、この判定手段の判定結果
    に基づいて出力を所定のグレーレベルに置き換える置換
    手段とを備えるものであることを特徴とする請求項1乃
    至請求項記載のうちいずれか1項記載のX線診断装
    置。
  10. 【請求項10】 前記圧縮手段は、前記抽出周波数成分
    を減衰する減衰手段と、所定の閾値が設定されると共
    に、前記閾値と前記抽出周波数成分との画素値を比較す
    る比較手段と、この比較手段の結果に基づいて前記抽出
    周波数成分または前記減衰手段により減衰された抽出周
    波数成分のうちいずれかを出力する選択手段と、前記比
    較手段の結果に基づいて所定のオフセット値を出力する
    オフセット発生手段と、このオフセット発生手段の出力
    と前記選択手段の出力を加算する加算部とを備えるもの
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項又は請求
    乃至請求項のうちいずれか1項記載のX線診断装
    置。
  11. 【請求項11】 前記コントラスト処理手段は、前記
    線管電圧情報を一時記憶する記憶手段と、この記憶手段
    から読み出した過去のX線管電圧情報と制御手段からの
    X線管電圧情報とに対し所定の比較を行う比較手段と、
    前記X線管電圧情報を前記比較手段の結果に基づいて所
    定の変換を行う変換手段とを備え、前記変換手段の結果
    に基づいて所定のコントラスト処理を行うものであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項又は請求項乃至
    請求項11のうちいずれか1項記載のX線診断装置。
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