JP3503819B2 - 自動車用シートにおける操作レバー挿通孔の構造 - Google Patents

自動車用シートにおける操作レバー挿通孔の構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用シートにお
けるロック解除用等の操作レバーを挿通する挿通孔の構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用シートの内部から外部に突出す
る操作レバーは、シートの表皮材に設けたスリット内を
スライド自在に挿通されている。そして、このスリット
を形成する表皮材は、柔軟材であるため変形するため、
スリットを所定の形状に保持して操作レバーによる操作
性が損なわれないように、或いは、スリットが拡開して
シートの内部が露出することがないように、スリットを
形成する部分の表皮材の裏側に合成樹脂の芯材を縫着し
て補強している。
【0003】以上の芯材には前記表皮材のスリットと同
長で、溝幅全体が同一の長孔が開孔され、この長孔の孔
縁を表皮材と共に一体に縫着して、操作レバーの挿通孔
を形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、挿通孔の孔縁
は芯材の剛性によって所定形状を保持するため、挿通孔
は変形することがない利点がある。
【0005】しかし、挿通孔は芯材の剛性により、所定
形状に開口されるが、挿通孔からシートの内部が視覚さ
れ、シートの外観品質が損なわれる不具合がある。ま
た、操作レバーにそのスライド方向に対して例えば直交
方向の力を加えると、芯材に突き当たり挿通孔全体が変
形する虞れがあった。
【0006】そこで、本発明は操作レバーの操作性が損
なわれることがなく、しかも、シートの内部が露出する
ことがないような前記挿通孔を形成することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本発明に係る自動車用シートにおける操作レバー挿
通孔の構造は、操作レバー挿通用の挿通孔をトリムカバ
ーに有する自動車用シート において、前記挿通孔を
形成するトリムカバーの裏面側に、樹脂製のスライド孔
付芯プレートを設け、該芯プレートのスライド孔は芯プ
レートの長手方向の両端に有する太幅孔と、この両太幅
孔間を連結する細幅孔からなり、この芯プレートを被覆
する表皮にはスライド孔に沿ってスライド孔の全長と略
同一の長さを有するスリットを設け、この表皮における
スリットの両側を、前記芯プレートにおける太幅孔の幅
に対して小幅で細幅溝に対して大幅の間隔をあけて芯プ
レートに縫着し、前記表皮のスリットは向き合う表皮の
端縁を芯プレート側にU字状に折曲すると共に相互に接
合してなる構成である。
【0008】従って、挿通孔における操作レバーを可動
する部分は、表皮が芯プレートに一体に縫着され、非可
動時の操作レバーを挿通する部分は表皮が芯プレートに
縫着されずにスリットを形成する表皮の端末が相互に接
合している。
【0009】そのため、操作レバーが可動する部分が芯
プレートの剛性により変形することがなく、可動前後の
操作レバーを挿通する部分がスリットを形成する表皮に
よって完全に塞がれる。
【0010】また、前記操作レバーはシートバックを車
体側にロックするロック装置のロック解除用操作レバー
で、シートバックの肩部に設け、この肩部におけるロッ
ク解除用操作レバーの下方には車体側のストライカが係
合する係合孔を開孔し、該係合孔の上縁を形成する表皮
に、前記芯プレートの下端縁が一体に縫着してなること
により、シートバックに設けたストライカ係合用の係合
孔における孔縁を芯プレートで同時に補強し、その変形
等を防止し得る。
【0011】更に、前記表皮のスリットは向き合う表皮
の端縁を芯プレート側にU字状に折曲すると共に相互に
接合してなることにより、表皮のスリットを形成する表
皮の端縁の保形性を向上し、表皮のスリットの変形を防
止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。図1は操作レバー(L)をシー
トバック(SB)の肩部に設けたものであり、この操作
レバー(L)を操作することにより、車体側壁に設けた
ストライカ(不図示)に係合するロック装置(不図示)
によるロックを解除することができるように構成され、
操作レバー(L)は挿通孔(A)内にスライド自在に挿
通されている。
【0013】以上のストライカはシートバック(SB)
の操作レバー(L)に対して一方の外側面から背裏面に
渉って設けた係合孔(B)内に挿入して、シートバック
(SB)内のラッチなどからなるロック装置にロックさ
れるように構成され、このロック装置によるロックによ
り、シートバック(SB)は使用状態になり、操作レバ
ー(L)の可動操作によるロック解除によって、シート
バック(SB)は矢印方向である前倒方向に回動してシ
ートクッション(SC)上に重ね合わさり、シートバッ
ク(SB)の背裏が荷台として利用できるように構成さ
れている。
【0014】図2乃至図7は本発明の要部を示し、操作
レバーを挿通する挿通孔(A)は、スリット(S)を有
する表皮(10)(11)と、この表皮(10)(1
1)のスリット(S)に沿って表皮(10)(11)の
裏面に縫糸(30)(31)によって縫着されたスライ
ド孔(20)(21)(22)付の芯プレート(2)と
から形成されている。
【0015】以上の挿通孔(A)は、ロック時の操作レ
バー(L)を挿通するロック挿通口(イ)と、ロック解
除時の操作レバー(L)を挿通するロック解除口(ロ)
と、ロック挿通口(イ)からロック解除口(ロ)又はそ
の逆方向に操作レバー(L)がスライドするための可動
口(ハ)とから構成されている。
【0016】芯プレート(2)は一定の剛性を有する合
成樹脂製プレートで図8に示すように、スライド孔は長
手方向の両端部に横幅が広く前記ロック挿通口(イ)、
ロック解除口(ロ)を形成する太幅孔(20)(2
1)、その太幅孔(20)(21)間を連結し前記可動
口(ハ)を形成する細溝孔(22)とから構成され、細
溝孔(22)はその横溝が太幅孔(20)(21)に対
して狭く、操作レバー(L)における挿通孔(A)をス
ライドする部分よりやや広く形成している。
【0017】なお、図8において、図中(23)は芯プ
レート(2)屈曲用の通孔を示し、(30′)(3
1′)は前記縫糸(30)(31)によって芯プレート
(2)が表皮(10)(11)に縫着される縫着線を示
す。
【0018】表皮(10)(11)に設けたスリット
(S)は、その全長が前記芯プレート(2)のスライド
孔(20)(21)(22)の全長と略同一長さに形成
され、スリット(S)を形成する表皮(10)(11)
の端末は、芯プレート(2)側にU字状に折曲すると共
に両端末が相互に接合して隙間がないスリットを形成し
ている。図中(10A)(11A)は表皮(10)(1
1)の端末の折返部を示す。
【0019】そして、この表皮(10)(11)は表皮
材、発泡体製ワディング、ワディングカバーなど少なく
とも発泡体製ワディングを裏面に設けた積層体で弾性を
有するものを使用している。
【0020】以上の表皮(10)(11)に設けたスリ
ット(S)と芯プレート(2)のスライド孔(20)
(21)(22)の中心線が一致するように、芯プレー
ト(2)を表皮(10)(11)の裏側に当て、縫糸
(30)(31)で、図3乃至図6に示すように縫着し
ている。
【0021】即ち、縫糸(30)(31)は一定の間隔
で平行にスリット(S)に沿ってミシン縫いされてお
り、この左右の縫糸(30)(31)の間隔は芯プレー
ト(2)の太幅孔(20)(21)の横幅より狭く形成
している。従って、図3に示すように、挿通孔(A)に
おけるロック挿通口(イ)、ロック解除口(ロ)の部分
において、スリット(S)を形成する表皮(10)(1
1)の端末は芯プレート(2)に縫着されずに、表皮
(10)(11)の端末とその折返部(10A)(11
A)とを縫着している。
【0022】そして、挿通孔(A)の可動口(ハ)を形
成する部分は、図4に示すように、表皮(10)(1
1)の折返部(10A)(11A)を芯プレート(2)
の細溝孔(22)内から折り返して、芯プレート(2)
を包み込むように縫糸(30)(31)によって一体に
縫着している。
【0023】そして、芯プレート(2)の上、下部は図
5、図6に示すように、縫糸(30)(31)又は縫糸
(32)で接ぎ合わされている。
【0024】以上の芯プレート(2)の下端縁は、図7
に示すように、係合孔(B)の上縁を形成する表皮に、
縫糸(35)によって一体に縫着されている。そのた
め、係合孔(B)の変形し易い上縁部分は、芯プレート
(2)の剛性により補強される。
【0025】また、係合孔(B)の下端縁を形成する表
皮(12)の端末は折り返されて縫糸(36)によって
縫着されている。
【0026】
【発明の効果】本請求項1の発明によれば、挿通孔にお
ける操作レバーを可動する部分が芯プレートの剛性によ
って所定の形状を保持し、変形することがない。また、
挿通孔における可動前後の操作レバーを挿通する部分に
は芯プレートが縫着されていないため、操作レバーにそ
のスライド方向に対して直交方向の力が入力されても、
操作レバーが芯プレートを押動して芯プレートを介して
挿通孔全体を変形させることがない。
【0027】本請求項2の発明によれば、操作レバー挿
通孔を形成する芯プレートで、ストライカ係合用の係合
孔の孔縁を補強し得るし、挿通孔から係合孔周辺の形状
を一定に保持できる。
【0028】本請求項3の発明によれば、表皮に形成し
たスリットが補強され、スリットからシート内部が視覚
されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る構造を有する自動車用シートの斜
視図である。
【図2】本発明の要部を示す斜視図である。
【図3】図2のIIIーIII線断面図である。
【図4】図2のIVーIV線断面図である。
【図5】図2のVーV線断面図である。
【図6】図2のVIーVI線断面図である。
【図7】図2のVIIーVII線断面図である。
【図8】本発明に使用する芯プレートの斜視図である。
【符号の説明】
A 挿通孔 S 表皮に設けたスリット 2 芯プレート 10 表皮 11 表皮 20 芯プレートの太幅孔 21 芯プレートの太幅孔 22 芯プレートの細幅孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作レバー挿通用の挿通孔をトリムカバ
    ーに有する自動車用シートにおいて、 前記挿通孔を形成するトリムカバーの裏面側に、樹脂製
    のスライド孔付芯プレートを設け、該芯プレートのスラ
    イド孔は芯プレートの長手方向の両端に有する太幅孔
    と、この両太幅孔間を連結する細幅孔からなり、 この芯プレートを被覆する表皮にはスライド孔に沿って
    スライド孔の全長と略同一の長さを有するスリットを設
    け、この表皮におけるスリットの両側を、前記芯プレー
    トにおける太幅孔の幅に対して小幅で細幅溝に対して大
    幅の間隔をあけて芯プレートに縫着し、前記表皮のスリットは向き合う表皮の端縁を芯プレート
    側にU字状に折曲すると共に相互に接合してなる自動車
    用シート における操作レバー挿通孔の構造。
  2. 【請求項2】 前記操作レバーはシートバックを車体側
    にロックするロック装置のロック解除用操作レバーで、
    シートバックの肩部に設け、この肩部におけるロック解
    除用操作レバーの下方には車体側のストライカが係合す
    る係合孔を開孔し、該係合孔の上縁を形成する表皮に、
    前記芯プレートの下端縁が一体に縫着してなる前記請求
    項1記載の自動車用シートにおける操作レバー挿通孔の
    構造。
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