JP3503735B2 - 異方導電性接着フィルム巻重体 - Google Patents

異方導電性接着フィルム巻重体

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、LCD(液晶ディ
スプレイ)とTCP(テープキャリヤパッケージ)との
接続や、TCPとPCB(プリント回路基板)との接続
などの微細な回路同士の電気的接続に使用される異方導
電性接着フィルム巻重体に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、異方導電性接着剤を用いた微細接
続方法がLCDとTCPやTCPとPCBとの接続など
の各種微細回路接続工程において多用されてきている。
異方導電性接着剤とは、エポキシ樹脂などの各種熱硬化
性樹脂や熱可塑性樹脂などの接着性樹脂中にニッケルや
鉄、コバルトなど金属粒子や表面に金属層を有する合成
樹脂粒子などの導電性粒子を分散したものであり、使用
方法としては、接続したい部材間に異方導電性接着剤を
挟み、加熱加圧することによって接着し、上下の端子間
では電気的導通を得て、面方向の隣接端子間では電気的
絶縁性を保つものである。 【0003】このような異方導電性接着剤にはその製品
形態として液状やペースト状の異方導電性接着剤をシリ
ンジなどの適当な容器に詰めたものや、例えば特開昭6
1−55809号公報に挙げられるような、可とう性の
あるフィルム基材上にこの異方導電性接着剤層を形成し
たテープ状のものを適当な巻芯に巻き重ねたロール状の
異方導電性接着フィルム巻重体が有る。特に、この異方
導電性接着フィルム巻重体は被着体に対して均一な厚
み、幅で連続的に異方導電性接着剤を供給し、被着体に
仮付けした後、基材フィルムを剥がして異方導電性接着
剤のみを被着体上に残すため、接着接続工程の自動化、
接着精度アップにもつながるという特徴を有する。ま
た、より細幅のロールとすることも可能で、例えばLC
Dパネルの額縁などのように極めて細幅の接着面にも対
応できる。また、逆に広幅のロールとして被着体に対し
てシートとして供給でき、面積の大きな被着体や、多数
の被着体を一括して接着接続することも可能である。さ
らに液状やペースト状の異方導電性接着剤で懸念される
液ダレや糸引きによる被着体やその周辺部材の汚染の恐
れがないという特徴もあるため、現在異方導電性接着剤
の製品形態として主流になっている。 【0004】しかしこのような異方導電性接着フィルム
巻重体では、これまで使用時巻き出しする際に基材フィ
ルム背面に異方導電性接着剤が転着してしまうトラブル
や、被着体上に異方導電接着剤を仮付けする際に基材フ
ィルムから剥がれないトラブルが発生するという問題が
あった。 【0005】このような問題を解決するため、例えば実
開平4−87118号公報に挙げられるようにシリコン
離型処理や粗面処理、プラズマ処理などの各種表面処理
を組み合わせることによって、基材フィルムの異方導電
性接着剤に対する密着性をコントロールすることも提案
された。 【0006】しかし、もともと剥離性の無いポリエチレ
ンテレフタレートなどの基材フィルムに対してシリコン
離型処理などの剥離性処理を施し、表裏の密着性を変え
た場合には、異方導電性接着剤の基材背面への転着トラ
ブルの無いことや基材からの剥離性は良好であるもの
の、剥離剤の耐溶剤性や基材フィルムと剥離剤との密着
性、接着剤の種類などによっては、剥離性能の異常や接
着剤層の表面に剥離剤が移行することによる異方導電性
接着剤の性能低下、被着体の汚染トラブルなどに対する
心配が残るため、どのような剥離性処理を施したもので
も良いという訳には行かず、異方導電性接着フイルム巻
重体に最適な剥離性処理を施す必要があった。 【0007】またもともと剥離性のある、例えばフッ素
樹脂製の基材フィルムに対して粗面処理やプラズマ処理
を施し、一方の面の密着性を上げる事で表裏の差を付け
た場合には、異方導電性接着剤に対して密着性が逆に高
くなりすぎて基材フィルムから剥がれない場合があった
り、処理効果が長期間持続しない場合もあるという問題
があった。 【0008】一方、特開平6−103818号公報に挙
げられるような異方導電性接着剤層を2層化し最上層に
基材フィルムとの密着性の低い層を設けるなどの提案も
なされているが、基材フィルム上への塗布工程が2回必
要になり、製造工程の複雑化、コストアップなどの問題
があった。さらに、密着性の異なる2種類の基材フィル
ムで異方導電性接着剤層をサンドイッチした製品形態も
あるが、コストアップや廃棄物が増えることなどの問題
もあり、十分とは言えなかった。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
このような問題に鑑みて種々の検討の結果なされたもの
であり、その目的とするところは、LCDとTCPとの
接続や、TCPとPCBとの接続などの微細回路同士の
電気的接続に使用される異方導電性接着フィルム巻重体
において、基材フィルム背面への異方導電性接着剤の転
着トラブルや被着体上に異方導電接着剤を仮付けする際
に基材フィルムから剥がれないというトラブルの無い、
且つ接続信頼性などの接着特性にも問題の無い異方導電
性接着フィルム巻重体を提供しようとするものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明者は 従来の異方
導電性接着フィルム巻重体で発生していた、使用時巻き
出しする際に基材フィルム背面に異方導電性接着剤が転
着してしまうトラブルや、被着体上に異方導電接着剤を
仮付けする際に基材フィルムから剥がれないというトラ
ブルの発生に対して、表裏の剥離性が異なる剥離性フィ
ルム基材を使用した異方導電性接着フィルム巻重体とす
ることによってそれらの問題点を解決するために、離型
処理を施した剥離性のフイルム基材を使用する際懸念さ
れる接続信頼性低下や接着特性低下の心配の無い、異方
導電性接着フィルム巻重体に最適な剥離性フィルム基材
を用いた異方導電性フィルム巻重体を得ることを検討し
ていた。 【0011】その結果、一方の面にフロロアルキルシラ
ン化合物をコーティングし、且つ他方の面にポリシリコ
ーン側鎖あるいはポリオレフィン側鎖を有するアルキド
樹脂とメラミン樹脂との硬化物でコーティングされてい
る剥離性フィルム基材が、フロロアルキルシラン化合物
をコーティングした面が、フロロアルキルシラン化合物
に含有されるフロロアルキルシリル基により通常のシリ
コン離型剤などに比べフィルム基材との密着性や耐溶剤
性、耐熱性、異方導電性接着剤に対する剥離性に優れる
ので、異方導電性接着フィルム剥離性フィルム巻重体に
用いる剥離性フィルム基材の軽剥離面として最適である
事、且つポリシリコーン側鎖あるいはポリオレフィン側
鎖を有するアルキド樹脂とメラミン樹脂との硬化物をコ
ーティングした面が、主鎖がアルキド樹脂とメラミン樹
脂との硬化物であるためフィルム基材との密着性や耐溶
剤性、耐熱性に優れ、さらに側鎖がポリシリコーンある
いはポリオレフィンであるため異方導電性接着剤に対し
て適度な剥離性を有する事から、異方導電性接着フィル
ム剥離性フィルム巻重体に用いる剥離性フィルム基材の
重剥離面(導電性粒子の分散された接着性樹脂層を形成
する面)として最適である事がわかった。 【0012】その事により、上記剥離性フィルム基材を
用いることによって、基材フィルム背面への異方導電性
接着剤の転着トラブルや被着体上に異方導電接着剤を仮
付けする際に基材フィルムから剥がれないというトラブ
ルの無い、また接続信頼性や接着特性にも問題の無い異
方導電性接着フィルム巻重体の得られることを見出し本
発明に至ったものである。 【0013】すなわち本発明は、剥離性フィルム基材の
一方の面がフロロアルキルシラン化合物でコーティング
されており、且つ他方の面がポリシリコーン側鎖又はポ
リオレフィン側鎖を有するアルキド樹脂とメラミン樹脂
との硬化物でコーティングされている剥離性フィルム基
材において、ポリシリコーン側鎖又はポリオレフィン側
鎖を有するアルキド樹脂とメラミン樹脂との硬化物をコ
ーティングした面上に、異方導電性接着剤層を形成した
テープを、巻き芯に多重巻き重ねてなることを特徴とす
る異方導電性接着フィルム巻重体である。 【0014】本発明に用いられるフィルム基材として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリアミド、ポリイミドなどの各種フィル
ム基材を用いることができる。また、これらのフィルム
基材は透明性、半透明性、不透明性のいずれも適用可能
であり、着色されているもの、無機あるいは有機フィラ
ーを含有するもの、さらに予めコロナ処理、プラズマ処
理、粗面化処理など各種表面処理を施されたものも用い
ることが可能である。 【0015】フロロアルキルシラン化合物としては、例
えば一般式(1)〜一般式(4)に示されるような分子
中にフロロアルキルシリル基を有する化合物であれば特
に限定されない。 【0016】 【化1】 (式中、m:1〜100の整数、n:1〜100の整
数) 【0017】 【化2】 (式中、m:1〜100の整数、n:1〜100の整
数) 【0018】 【化3】 (式中、n:1〜100の整数) 【0019】 【化4】 (式中、n:1〜100の整数) 【0020】また、フロロアルキルシラン化合物の種類
によっては加熱処理やUV処理、適当な触媒、架橋剤な
どによって硬化させて用いることも可能である。さら
に、剥離性能をコントロールするため、これらフロロア
ルキルシラン化合物と反応性のあるポリシロキサン(例
えば一般式(5)、(6)に示される化合物)をフィル
ム基材との密着性や耐溶剤性、耐熱性、異方導電性接着
剤に対する剥離性が低下しない範囲でブレンドしたり、
フロロアルキルシリル基含有量の異なる化合物を混合し
て用いることも可能である。 【0021】 【化5】 (式中、m:1〜100の整数、n:1〜100の整
数) 【0022】 【化6】 (式中、m:1〜100の整数、n:1〜100の整
数) 【0023】フィルム基材上に塗布する際のコーティン
グ方法や使用する溶剤、コーティング厚なども、使用さ
れるフルオロアルキルシラン化合物の種類や剥離性コン
トロールのため適切なものを選択できる。それらは使用
される異方導電性接着剤やフィルム基材との組み合わせ
によって適切なものを選択できることは言うまでもな
い。さらに、コーティング後フィルムを巻き取る際、別
のフィルムを重ねて巻き取ることでフロロアルキルシラ
ン化合物コーティング面を保護したり、コーティング背
面にフロロアルキルシラン化合物が付着するのを防止す
ることもできる。 【0024】ポリシリコーン側鎖あるいはポリオレフィ
ン側鎖を有するアルキド樹脂とメラミン樹脂との硬化物
は、例えば一般式(7)あるいは一般式(8)に示され
るようなポリシリコーン側鎖あるいはポリオレフィン側
鎖を有するアルキド樹脂とメラミン樹脂とを加熱処理す
ることによって硬化させたものであれば、主鎖の分子量
や側鎖の分子量、側鎖の割合、アルキド樹脂とメラミン
樹脂との比率など特に限定されるものではない。 【0025】 【化7】 (繰返し数pで示される繰返し単位と、繰返し数qで示
される繰返し単位とはランダムでもブロックでもよい) 【0026】 【化8】 (繰返し数pで示される繰返し単位と、繰返し数qで示
される繰返し単位とはランダムでもブロックでもよい) 【0027】剥離性能をコントロールしたり、耐熱性や
耐溶剤性、フィルム基材との密着性アップを図るため、
主鎖の分子量や側鎖の分子量、側鎖の割合、アルキド樹
脂とメラミン樹脂との比率を変えたり、2種類以上混合
して用いることも可能である。 【0028】本発明の異方導電性接着剤に使用される導
電性粒子としては、例えばNi,Co,Al,Ag,A
u,Cu,Feなどの金属粒子やそれらの合金、あるい
は酸化物を単独あるいは混合して用いることが可能であ
る。また、これら金属をガラスや、合成樹脂の表面にコ
ーティングしたものを用いることもできる。導電粒子の
含有量や粒子の大きさ、使用される粒子の種類は被着体
の回路幅や材質などから、接着後の絶縁性や接続信頼性
などを加味して選択できることは当然である。 【0029】接着性樹脂としては、エポキシ樹脂やポリ
ビニルアセタール樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン
共重合体、アクリレート樹脂、スチレン−ブタジエンブ
ロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合
体、ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジア
リルフタレート樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹
脂、マレイミド樹脂、ポリイミド樹脂などが適用可能で
あり単独あるいは2種類以上混合して用いることもでき
る。また、各種粘着付与剤や可塑剤、硬化剤、架橋剤、
分散剤、カップリング剤などを添加して使用することも
できる。 【0030】フィルム巻重体とする際の巻き芯の材質は
プラスチック製のものが、紙製のものに比べて異方導電
性接着剤に異物が付かないので好ましい。また、巻き長
や幅は使用方法を加味して適切なものであればよく、予
め長尺広幅のロールとした後別の巻き芯に細幅にスリッ
トしながら巻き取って、細幅の異方導電性接着フィルム
巻重体とすることもできる。 【0031】本発明によれば、表裏の剥離性が異なる剥
離性フィルム基材上に、異方導電性接着剤層を形成した
テープを、巻き芯に多重巻き重ねた、異方導電性接着フ
ィルム巻重体において、使用される剥離性フィルム基材
の一方の面がフロロアルキルシラン化合物でコーティン
グされており、且つ他方の面がポリシリコーン側鎖ある
いはポリオレフィン側鎖を有するアルキド樹脂とメラミ
ン樹脂との硬化物でコーティングされている剥離性フィ
ルム基材であって、ポリシリコーン側鎖あるいはポリオ
レフィン側鎖を有するアルキド樹脂とメラミン樹脂との
硬化物をコーティングした面上に、異方導電性接着剤層
が形成されるため、基材フィルム背面への異方導電性接
着剤の転着トラブルや被着体上に異方導電接着剤を仮付
けする際に基材フィルムから剥がれないというトラブル
の無い、且つ接続信頼性などの接着特性にも問題の無い
異方導電性接着フィルム巻重体が得られる。 【0032】 【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により説明
する。 【0033】(実施例1)一般式(7)に示されるポリ
シリコーン側鎖を有するアルキド樹脂とメラミン樹脂と
を3:1の割合でトルエンに溶解した3%溶液をポリエ
チレンテレフタレートフィルム上に乾燥後樹脂の重量が
1平方メートルあたり約0.2gになるよう塗布し、1
50℃で3分間乾燥機を通して加熱硬化した。さらに反
対面に1式と2式に示されるフロロアルキルシラン化合
物を1:1の割合でn−ヘキサンに溶解した2%溶液に
白金触媒0.1%を添加したワニスを、乾燥後樹脂の重
量が1平方メートルあたり約0.1gになるよう塗布
し、160℃で2分間乾燥機を通して加熱硬化して両面
剥離性フィルム基材を得た。 【0034】この剥離性フィルム基材のポリシリコーン
側鎖を有するアルキド樹脂とメラミン樹脂との硬化物が
コートされている面上に、ビスフェノールA型液状エポ
キシ樹脂(エポキシ当量200g/eq)100重量部
と2−メチルイミダゾール20重量部、ポリビニルアセ
タール樹脂(重合度500,アセタール化度70mol
%)70重量部をトルエン中に40重量%溶解した溶液
中に、ポリスチレン粒子の表面にNiを被覆し更にAu
を被覆した平均粒径約10ミクロンの導電粒子を2重量
部分散させた異方導電性接着剤溶液を、乾燥後接着性樹
脂層の厚みが25ミクロンになるよう塗布、加熱乾燥し
ながら塩化ビニール製の巻き芯に巻き取り、異方導電性
接着フィルム巻重体を得た。 【0035】(実施例2)剥離性フィルム基材を作製す
る際、一般式(8)に示されるポリオレフィン側鎖を有
するアルキド樹脂を使用する以外は、実施例1と同様に
して異方導電性接着フィルム巻重体を得た。 【0036】(比較例1)剥離性フィルム基材を作製す
る際、フィルム基材の片側にフロロアルキルシラン化合
物をコートしない事以外は、実施例1と同様にして異方
導電性接着フィルム巻重体を得た。 【0037】(比較例2)剥離性フィルム基材を作製す
る際、ポリシリコーン側鎖を有するアルキド樹脂とメラ
ミン樹脂とを塗布しない事以外は、実施例1と同様にし
て異方導電性接着フィルム巻重体を得た。 【0038】(比較例3)剥離性フィルム基材を作製す
る際、フロロアルキルシラン化合物の代わりに一般式
(5)と一般式(6)に示されるシリコーン樹脂を1:
1の割合で使用したこと以外は実施例1と同様にして異
方導電性接着フィルム巻重体を得た。 【0039】(巻き出し性評価方法)異方導電性フィル
ム巻重体の巻き芯を軸に通し、異方導電性フィルムの端
部を持って勢い良くひっぱり出し、何ら問題無いものを
〇、接着性樹脂がフィルム基材から剥がれたり、基材フ
ィルム背面に転着するものを×とした。 【0040】(仮付け性評価方法)厚さ1.1mmのガ
ラス上に、異方導電フィルム巻重体から2mm幅にカッ
トしたものをのせ温度70℃、圧力5kg/cm2で、
2秒間加熱加圧して貼り付けた後、両面剥離性フィルム
基材端部をピンセットでつまみ上げた。フィルム基材の
み剥がれたものを〇、接着性樹脂ごと剥がれたものを×
とした。 【0041】(接着強度、接続信頼性評価サンプルの作
製)銅箔/ポリイミド=25/75μmに0.4μmの
錫メッキを施したTCP(ピッチ0.10mm、端子数
200本)とシート抵抗値30Ωのインジウム/錫酸化
物皮膜を全面に形成した厚さ1.1mmのガラス(以下
ITOガラス)との間に、異方導電フィルム巻重体から
2mm幅にカットし、フィルム基材から剥がした接着性
樹脂を挟み、温度180℃、圧力30kg/cm2、2
0秒間の条件で加熱加圧接着し、評価サンプルを作製し
た。 【0042】(接着強度測定方法)得られた評価サンプ
ルをテンシロンを用いて、引っ張り速度50mm/分で
90゜剥離し、接着強度を求めた。 【0043】(接続信頼性評価方法)評価サンプル作製
直後および温度85℃、湿度85%、100時間放置後
の隣接端子間の接続抵抗を測定した。また測定できない
ものを導通不良(OPEN)とした。以上の実施例、比
較例の評価結果を表1に示す。 【0044】 【表1】 【0045】 【発明の効果】本発明によれば、基材フィルム背面への
異方導電性接着剤の転着トラブルや被着体上に異方導電
接着剤を仮付けする際に基材フィルムから剥がれないと
いうトラブルの無い、且つ接続信頼性や接着強度などの
接着特性にも問題の無い異方導電性接着フィルム巻重体
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の異方導電性接着フィルム巻重体を示
す。 【図2】 剥離性フィルム基材上に、異方導電性接着剤
層を形成したテープの断面図である。 【符号の説明】 1:異方導電性接着フィルム巻重体 2:巻き芯 3:剥離性フィルム基材上に、異方導電性接着剤層を形
成したテープ 4:導電性粒子 5:接着性樹脂 6:剥離性フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01B 5/14 H01B 5/14 Z H01R 11/01 H01R 11/01 A (56)参考文献 特開 昭60−53582(JP,A) 特開 平7−82522(JP,A) 特開 平7−242829(JP,A) 特開 平3−166281(JP,A) 特開 平3−258863(JP,A) 特開 昭61−55809(JP,A) 特開 平6−228472(JP,A) 特開 平9−176491(JP,A) 特開 平7−18183(JP,A) 実開 平4−87118(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 4/00 - 201/10 B32B 27/00 - 27/42 C09D 4/00 - 201/10

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 剥離性フィルム基材の一方の面がフロロ
    アルキルシラン化合物でコーティングされており、且つ
    他方の面がポリシリコーン側鎖又はポリオレフィン側鎖
    を有するアルキド樹脂とメラミン樹脂との硬化物でコー
    ティングされている剥離性フィルム基材において、ポリ
    シリコーン側鎖又はポリオレフィン側鎖を有するアルキ
    ド樹脂とメラミン樹脂との硬化物をコーティングした面
    上に、異方導電性接着剤層を形成したテープを、巻き芯
    に多重巻き重ねてなることを特徴とする異方導電性接着
    フィルム巻重体。
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