JP3503630B2 - インクジェット用圧電体母部材及びそれを用いたインクジェットヘッド用圧電変位素子 - Google Patents

インクジェット用圧電体母部材及びそれを用いたインクジェットヘッド用圧電変位素子

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JP3503630B2 JP2002112365A JP2002112365A JP3503630B2 JP 3503630 B2 JP3503630 B2 JP 3503630B2 JP 2002112365 A JP2002112365 A JP 2002112365A JP 2002112365 A JP2002112365 A JP 2002112365A JP 3503630 B2 JP3503630 B2 JP 3503630B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置のインクジェットヘッドに適したアクチュエータ
である圧電変位素子と圧電体母部材に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電材料よりなる圧電変位素子は電気エ
ネルギーと機械エネルギーの変換素子としての機能を有
することにより、アクチュエーター等の分野に応用され
ている。さらに近年では、圧電変位素子を積層型とする
ことにより駆動電圧の大幅な低減が図られている。イン
クジェットヘッド用圧電変位素子としては、特開昭56
−120365号公報に於て、積層型のインクジェット
ヘッド用圧電変位素子をインクジェットヘッドのアクチ
ュエーターとして用いることにより、駆動電圧の大幅な
低減を図る方法が示されている。また、インクジェット
ヘッド用圧電変位素子の構成として実際には圧電歪を発
生させない部分にもダミーの内部電極を設けることによ
り焼成時に発生する応力歪による反りやうねりを緩和
し、インクジェットヘッドの実装に有利な構成が特開平
4−235041号公報に示されている。さらに、内部
電極が連結されたパターンを積層し、切断後の内部電極
の引き出しを容易にして、インクジェット用圧電体母部
材よりインクジェットヘッド用圧電変位素子を多数個取
りし、歩留まりを向上させる方法が特開昭62−104
182号公報に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術ではインクジェットヘッド用圧電変位素子の構成と
して有利でありながらも、インクジェット用圧電体母部
材から各バルクもしくは各チップを切断して多数個取り
し、分極処理さらにはインクジェットヘッドに実装する
ために有利な内部電極の構成が示されず、多数個取りに
ついては単に内部電極を多数個取りのパターンにして積
層するという方法にとどまっていた。
【0004】また、従来のインクジェット用圧電体母部
材から切断、分割されたバルクでは内部電極が露出して
いるため分極処理において内部電極間でショートや火花
放電に伴う素子焼けの不良が多数発生していた。
【0005】ここで、本発明中で用いるバルク及びチッ
プの名称について定義する。内部電極に電圧を印加する
為の外部電極付け及び該外部電極に電圧を印加し圧電材
料の分極処理を行う為にインクジェットヘッド用圧電体
母部材から切断された部材をバルク、該バルクよりイン
クジェットヘッドに実装されるサイズに切断された部材
をチップとする。
【0006】インクジェットヘッドのアクチュエータに
インクジェットヘッド用圧電変位素子を用いたインクジ
ェットプリンタが既に商品化させれいる現在では、イン
ク吐出に有利な構成のインクジェットヘッド用圧電変位
素子の信頼性及びコストダウンを進めることが重要であ
り、インクジェット用圧電体母部材からインクジェット
ヘッド用圧電変位素子への分離切断、分極及び実装での
不良率の低減に有利な内部電極のパターンを構成する必
要がある。
【0007】更に、圧電材料と内部電極を積層形成し焼
結した際には、インクジェット用圧電体母部材内でも中
心部と外枠部分での特性の差が大きい為、チップ単体の
大きさでインクジェット用圧電体母部材を構成し素子加
工した際には、各素子の変位量のばらつきが大きく、イ
ンクジェットヘッドの印字濃度のばらつきも大きかっ
た。その為にも、大型のインクジェット用圧電体母部材
にインクジェットヘッド用圧電変位素子の多数個取りが
可能な内部電極を高密度に配置し、インクジェットヘッ
ド内での変位量のばらつきを小さくする必要がある。
【0008】本発明は前記課題を解決するためのもので
ありその目的とするところは、バルク、チップ及び素子
への分離切断,分極及び実装での不良率を低減し、且つ
インクジェットヘッド内の各素子の変位量のばらつきを
小さくしたするために有利なインクジェット用圧電体母
部材の内部電極パターンの構成を具体的に示し、信頼性
向上及びコストダウンを実現したインクジェットヘッド
及びインクジェットプリンタを供給することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第一のインクジ
ェット用圧電体母部材は、圧電材料を挟んで第一の内部
電極と第二の内部電極を交互に積層形成し、インクジェ
ットヘッド用圧電変位素子が多数個配置されたインクジ
ェット用圧電体母部材において、前記第一、第二の内部
電極は同一製版マスクを用いて交互に積層され、同一寸
法である前記第一、第二の内部電極の重複、非重複によ
って長さ方向に連なる第一の非重複部、第一の重複部、
第二の非重複部、第二の重複部の一連のパターンの長さ
方向への繰り返しから構成され、前記第一の非重複部は
前記第二の内部電極、前記第二の非重複部は前記第一の
内部電極、前記第一、第二の重複部は前記第一、第二の
内部電極、が配設され、両切断面の少なくとも一方に第
二の重複部を構成する第一の内部電極が露出されるよう
に、第一の非重複部と第二の重複部の境界面、または第
二の重複部寄りの境界面近傍を切断部とすることを特徴
とする。
【0010】 本発明のインクジェットヘッド用圧電
変位素子は、少なくとも一方に第二の重複部を構成する
第一の内部電極が露出されるように、第一の非重複部と
第二の重複部の境界面、または第二の重複部寄りの境界
面近傍で前記インクジェット用圧電体母部材を切断して
形成された前記インクジェットヘッド用圧電変位素子で
あって、前記第一、第二の内部電極が第一、第二の外部
電極にそれぞれ並列に接続されることを特徴とする。
【0011】 本発明のインクジェットヘッドは、イン
クを吐出するノズルと、これに連通する圧力室と、該圧
力室の一壁面を形成する振動板を有し、前記インクジェ
ットヘッド用圧電変動素子を用いて前記振動板に圧力を
発生させることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】<実施例1>図1は本発明のイン
クジェット用圧電体母部材の第一の構成を示す図であ
る。インクジェット用圧電体母部材1は圧電材料2を挟
んで第一の内部電極3及び第二の内部電極4が交互に積
層形成されている。第一の内部電極3と第二の内部電極
4で形成される第一の非重複部5、第一の重複部6、第
二の非重複部7、第二の重複部8が並ぶパターン9が長
さ方向10に繰り返されている。インクジェットヘッド
用圧電変位素子に用いるバルクはインクジェット用圧電
体母部材1における第一の非重複部5の近傍で且つ第二
の重複部8の切断部11で切断され、両切断面の少なく
とも一方に第二の重複部8を構成する第一の内部電極3
を露出させた。
【0013】切断部11で個取りされたバルク12を図
2に示す。インクジェット用圧電体母部材1から個取り
されたバルク12において、変位を取り出す自由端不活
性部13、電圧印加の際に変位する活性部14、固定側
不活性部15及び内部電極は重複しているが電圧印加で
駆動しないダミー電極16が形成されている。また、第
一の内部電極3は端面17のみに露出し、端面18には
露出していない。ここで、第一の非重複部5は自由端不
活性部15に対応し、以下第一の重複部6が活性部14
に、第二の非重複部8と第二の重複部9が固定側不活性
部15に対応している。ダミー電極16は第二の重複部
9により構成される。
【0014】図8はインクジェット用圧電体母部材1よ
り切断されたバルク12に外部電極31、32を形成し
た図である。バルク12は外部電極31、32に電圧を
印加し分極処理を行なった後、インクジェットヘッドに
使用する際に適当なサイズの部材(チップ)の幅33に
切断される。外部電極31、32はスパッタや蒸着で薄
膜の電極を形成するか、導電性接着剤で厚膜の電極を形
成する。分極処理においては、圧電材料に最適な温度、
電圧及び電圧印加時間を適宜選択して用いる。ここで、
チップが複数個取りできるバルクサイズを設計する事に
より、分極処理工程で発生するばらつきを小さく抑える
ことが可能である。
【0015】以上のように、本発明のインクジェットヘ
ッド用圧電変位素子に用いるインクジェット用圧電体母
部材における内部電極の重複及び非重複のパターンを用
いることにより、インクジェット用圧電体母部材内には
切断用の切りしろ以外はチップが高密度に集積されてい
ることが分かる。
【0016】切断部11で個取りされたバルクの第2構
成を図21に示す。バルク19において変位を取り出す
自由端不活性部13、電圧印加の際に変位する活性部1
4、固定側不活性部15及び内部電極は重複しているが
電圧印加で駆動しないダミー電極16が形成されてい
る。また、第一の内部電極3は端面17及び端面18の
両側に露出している。バルク12と同様に外部電極31
及び32を形成し、外部電極31及び32に電圧を印加
し分極処理を行なった後、チップ幅33に切断される。
ここで端面18に露出した第一の内部電極3と端面17
に露出した第一の内部電極3は第一の非重複部5がある
為に電圧印加によってショートは発生しない。よって、
母部材12と母部材19は内部電極の構成は異なるが、
同じ形態の外部電極を構成し、分極処理することが可能
である。
【0017】ここで、図2のバルク12と図21のバル
ク19は図1の切断部11の位置ををズラせることによ
り得られたものである。バルク12とバルク19は内部
電極の外観は異なるが、特性では同じである。よって、
切断部11にはばらつきが許容されており、図22で説
明する。図22は図1の母部材1の部分拡大図である。
【0018】切断部11が第一の非重複部5と第二の重
複部8の境界121で切断された場合バルク12が得ら
れる。一方、切断部11が第二の重複部8の範囲122
で境界121よりも内側の点123で切断された場合バ
ルク19が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】内部電極のパターン9を繰り返し
配置した母部材1のバルク切断時の切断部11は範囲1
22で位置ズレが許容されている。よって、母部材1は
従来のインクジェットヘッド用圧電変位素子を多数個取
りできるのみでなく、切断の際に位置ズレが生じ、異な
った内部電極パターンとなったインクジェットヘッド用
圧電変位素子も同様の特性を示しインクジェットヘッド
に使用することが可能であることが分かった。ところ
で、端面18に第二の内部電極4のみ露出するように切
断した場合、端面17も第二の内部電極4のみ露出され
る場合が考えられる。これにより両端面に同じ内部電極
が露出されてしまうため、電圧印加によって変位する活
性部14を得ることができない。従って、端面17につ
いて再度切断する必要が出てきてしまい、作業効率が低
下してしまう。これに対し、バルクの切断部11を第二
の重複部8の範囲122で境界121よりも内側の点1
23で切断する場合は、端面17および18の両端面に
第一の内部電極3と第二の内部電極4の両電極を一回の
切断作業で露出できるため、確実に活性部14を得る事
が可能となる。これにより、容易に信頼性の高いインク
ジェットヘッド用の圧電変位素子が作成可能となる。
【0020】本実施例の構成で製造されたインクジェッ
トヘッド用圧電変位素子をインクジェットヘッドに用い
る概略を以下に示す。
【0021】図9は、本発明のインクジェットヘッド用
圧電変位素子を用いたインクジェットヘッドの用の駆動
部を示す図である。バルク12から幅33で個取りされ
たチップ41はセラッミクス等の基材42に接着剤43
を介して接着される。基材42の表面には電極47が形
成されている。基材42の電極47は外部電極32と導
通がとられている。基材42上に接着されたチップ41
は、ダイシングソー,ワイヤーソーもしくはレーザー等
により素子幅44、素子間隔45の櫛歯形状46に切削
加工した。切削加工の際には、チップ41を個々の素子
に完全に分離するために、基材42にも切り込ませるこ
とにより電極47も櫛歯形状46に対応した電極51が
各素子毎に分断されている。よって、電極51は各素子
に個別に対応し且つ導通が確保されている。櫛歯形状4
6の両端には、インク吐出に関与しないダミー素子48
が設けられている。次に各素子に電圧を印加するため
に、外部電極31、32を取り出す加工を行なった。第
一に外部電極31と電極47を導電部材49により連結
し、さらに電極47に各素子に共通に連結された電極
(共通電極)53を連結した。第二に電極51の間隔と
対応した個別電極52を電極51と重なるように連結し
た。導電部材49、共通電極53と個別電極52はリー
ドフレームやフレキシブルプリントサーキットを用い
た。導電部材49、53及び個別電極52を用いた連結
はハンダ等の導電性接着剤を用いた。各素子に対応した
個別電極52をセグメント電極、各素子に連結された共
通電極53をコモン電極とし、インクジェットヘッドの
インク吐出用の駆動部54として用いた。
【0022】図10は本発明のインクジェットヘッド用
圧電変位素子を用いた駆動部をインクジェットヘッドに
用いた図である。駆動部54の個別電極52、共通電極
53に電圧を印加した際に発生する圧電歪をインク吐出
の圧力として伝達するための圧力板60、各素子に対応
したインク室が設けられた流路形成基板61、インク吐
出の為のノズル孔63を設けたノズルプレート62が積
層接着され、且つ圧力板60は駆動部54の素子端面6
4上に接着されている。流路形成基板61にはインク流
路65、各素子に対応したインク室66、インク室66
へインクが流れ込む為の流路67が形成されている。ま
た、インクはインクパイプ68及び圧力板60に形成さ
れたインク穴69を介して流路形成基板61のインク流
路65へ流入される。
【0023】本発明のインクジェット用圧電体母部材よ
り切断されたチップをインクジェットヘッド用圧電変位
素子に加工しインクジェットヘッドのアクチュエーター
として用いて印刷を行ったところ、インク吐出量及びイ
ンク吐出速度のばらつきが小さく、非常に鮮明で美しい
印刷物を得る事が出来た。
【0024】次に、本発明のインクジェット用圧電体母
部材の第一の構成の製造方法について簡単に説明する。
図3、図4、図5、図6、及び図7は圧電材料と内部電
極を交互に積層していく手順を示す図である。
【0025】図3に示すように、まず図1の圧電材料2
の圧電体の生シート21を形成する。次に図4に示すよ
うに、圧電体生シート21上に第一の内部電極の電極ペ
ースト22を印刷する。次に図5に示すように、電極ペ
ースト22の上に圧電体生シート21を積層し、さらに
図6に示す様に該圧電体生シートの上に第二の内部電極
である電極ペースト23を印刷する。以上の圧電体生シ
ートの積層と電極ペーストの印刷を繰り返すことによ
り、図7に示すような、圧電体生シートと電極ペースト
の積層体24を製造する。この際、圧電体生シート上に
電極ペーストを印刷したものを各圧電材料の圧電体生シ
ート単位で製造し、最後に各圧電体生シートを積層して
も良い。そして次に圧電体生シートと電極ペーストの積
層体24を熱圧着した後、約1000℃の高温で焼結さ
せることにより本発明のインクジェット用圧電体母部材
を製造することができる。以上の製造工程に於いて、内
部電極の印刷、積層体の熱圧着、あるいは焼結等は非常
に製造ばらつきが発生し易い工程であるが、多数個取り
可能なインクジェット用圧電体母部材を用いることによ
り必然的にバルクもしくはチップ間でのばらつきを小さ
くし製造歩留を向上させることができる。
【0026】また、圧電材料としてはチタン酸ージルコ
ン酸鉛のPZT系等から圧電材料を適宜選択した。圧電
体生シートの作製は、まず圧電材料を仮焼結後、粉末に
し、有機バインダ、可塑剤、分散剤、溶媒と混合してス
ラリーを作り、次に、スラリーをローラーに付着させブ
レードで厚さを均一にして転写し、一定のサイズに打ち
抜いて乾燥させたものを圧電体生シートとした。電極ペ
ーストとしては、銀、パラジウム、白金等から適宜選択
もしくは混合し、溶媒、結合剤と混合して使用した。
【0027】<比較例1>本比較例は、本発明のインク
ジェット用圧電体母部材から個取りされたチップと、チ
ップ単体サイズのインクジェット用圧電体母部材から個
取りされたチップとの変位量のばらつきを比較した。
【0028】図11はチップ単体サイズのインクジェッ
ト用圧電体母部材を示す図である。チップ単体サイズの
インクジェット用圧電体母部材71を構成し、幅72、
長さ73に切断し、インクジエット用圧電素子に用いる
チップ74を個取りした。図12はチップ74に外部電
極31、32を形成した図である。
【0029】図13は、本発明の多数個取りが可能な内
部電極パターンが高密度に配置された幅77のインクジ
ェット用圧電体母部材75から幅72、長さ73のチッ
プ76を多数個取りしたしたことを示す図である。尚、
内部電極材料及び圧電材料はインクジェット用圧電体母
部材71とインクジェット用圧電体母部材75では同じ
材料を使用した。図14はチップ76に外部電極31、
32を形成した図である。ここで、チップ74とチップ
76は外観では全く同様の構成である。
【0030】チップ74及びチップ76を同様の条件で
分極処理した後、幅72内に約150mー6幅のインクジ
ェット用圧電変位素子に加工した際の、各素子の変位量
を測定した。図15は、チップ74及びチップ76の変
位量の分布を示した図である。チップ74の変位量は曲
線79で示された。一方、チップ76はインクジェット
用圧電体母部材75からの切断位置によって変位量の分
布は一様ではないが、インクジェット用圧電体母部材7
5の幅77内における各チップの位置に対応させて値を
プロットしたところ曲線80に分布していることが分か
った。以上の結果より、同じ材料から構成されたインク
ジェット用圧電体母部材71、75はほぼ同じ変位量の
ばらつき範囲78である。しかし、同サイズの幅72の
チップで比較したところ多数個取りされたチップ76の
ばらつき範囲は81または82であり、チップ74のば
らつき範囲78よりも小さいことが分かった。
【0031】よって、本発明のインクジェットヘッド用
圧電変位素子は、インクジェット用圧電体母部材からの
多数個取りによって歩留まりの向上やコスドダウンを実
現するだけでなく、変位量のばらつき範囲を小さくし信
頼性を向上させている。
【0032】<比較例2>比較例1におけるチップ74
及びチップ76をインクジェットヘッドに用いてインク
吐出を行なった。図16は、インクジェットヘッドのノ
ズル孔から吐出されたインク滴の重量とノズル数をプロ
ットした図である。チップ74を用いたインクジェット
ヘッドは曲線83、チップ76を用いたインクジェット
ヘッドは曲線84の分布を示した。よって、チップサイ
ズでの変位量のはらつき範囲を小さくした本発明のイン
クジェットヘッド用圧電変位素子はインクジェットヘッ
ドから吐出されるインク重量のばらつき範囲も小さくし
印字品質を向上させていることが分かった。さらに、本
発明のインクジェットヘッド用圧電変位素子を用いたイ
ンクジェットプリンタにより印刷を行なったところ、従
来のインクジェットプリンタと比較して濃淡のばらつき
が小さい非常に鮮明な印字品質を実現した。
【0033】<実施例2>実施例1の図1のインクジェ
ット用圧電体母部材1の内部電極のパターン9におい
て、第一の非重複部5、第二の非重複部7の長さがほぼ
等しいインクジェット用圧電体母部材1を形成した。ま
た、インクジェット用圧電体母部材1からのインクジェ
ットヘッド用圧電変位素子の切断部11は、第一の非重
複部5の近傍で且つ第二の重複部8であるで切断され、
両切断面の少なくとも一方に第二の重複部8を構成する
第一の内部電極3を露出させた。切断のピッチは印刷パ
ターン9と同じピッチで切断した。以上の工程により、
インクジェット用圧電体母部材内にはインクジェットヘ
ッド用圧電変位素子に用いるバルク及びチップの大きさ
と切断の際の切りしろのみが配置されているため非常に
高密度にバルク及びチップをパターン配置することが出
来た。
【0034】
【発明の実施の形態】製造方法は、実施例1の図3、図
4、図5、図6及び図9と同様の手順でも製造できる
が、図4と図6における内部電極の印刷パターンを共通
とし、第一の内部電極22と第二の内部電極23を、図
1における第一の重複部6と第二の非重複部7の寸法の
和に相当する寸法にずらして印刷することによっても実
現できる。しかも、前記の共通の印刷パターンを用いる
方法においては、第一の内部電極22と第二の内部電極
の23の印刷時にずらす寸法を任意に設定することによ
り、図1の第一の重複部6の長さ、つまり変位する活性
部長さを任意に設定することが可能であり、インクジェ
ットヘッドの必要変位量の規格に柔軟に対応することが
可能になった。さらに、内部電極の印刷パターンを共通
とすることで、内部電極を交互に積み重ねる際、活性部
を構成する第一の内部電極22と第二の内部電極23の
重なり量のずれが、印刷パターンのオフセット誤差のみ
となるためバルク内の活性部の形成精度が高まり、バル
ク内の変位バラツキが低減できる。
【0035】<実施例3>図17は本発明のインクジェ
ット用圧電体母部材について第三の構成を示す図であ
る。インクジェット用圧電体母部材91は圧電材料2を
挟んで第一の内部電極92及び第二の内部電極93が交
互に積層形成されている。第一の内部電極92と第二の
内部電極93で形成される第一の非重複部94、第一の
重複部95、第二の非重複部96、第二の重複部97、
第三の非重複部98、第三の重複部99が並ぶパターン
100が長さ方向101に繰り返されている。また、第
二の非重複部96と第三の非重複部98、及び第二の重
複部95と第三の重複部99はそれぞれ等しい寸法で構
成されている。バルクは、インクジェット用圧電体母部
材91における第一の非重複部94の中心近傍の切断部
102及び第二の重複部97の中心近傍の切断部103
で切断される。切断部102、103で個取りされたバ
ルク104を図18に示す。バルク104は、実施例1
のインクジェット用圧電体母部材1から個取りされたバ
ルク12と同様の構成になっている。バルク104にお
いては、変位を取り出す自由端不活性部105、電圧印
加によって変位する活性部106、固定側不活性部10
7及び内部電極は重複しているが電圧印加で駆動しない
ダミー電極108が形成されている。バルク104はチ
ップ幅109に切断され、インクジェットヘッド用圧電
変位素子として用いた。
【0036】以上のように、本発明のインクジェット用
圧電体母部材における内部電極の重複及び非重複のパタ
ーンを用いることにより、インクジェット用圧電体母部
材内には切断用の切りしろ以外はバルク及びチップが高
密度に集積されていることが分かる。
【0037】図23は図17の母部材91の部分拡大図
である。切断部102は第一の非重複部94の範囲13
1で切断時の位置ズレが許容される。一方、切断部10
3は第二の重複部97の範囲132で切断時の位置ズレ
が許容される。切断部102及び切断部103が各々範
囲131及び範囲132で位置ズレした場合、バルク1
04と同様の内部電極パターンのバルクを得るとが可能
である。よって、母部材91は従来のインクジェットヘ
ッド用圧電変位素子を多数個取りできるのみでなく、切
断の際に位置ズレの許容範囲を有し、且つ位置ズレが生
じた場合でも従来と同様の内部電極の構成を有するイン
クジェットヘッド用圧電変位素子を得られることが分か
った。
【0038】本発明のインクジェット用圧電体母部材9
1から個取りしたチップをインクジェットヘッド用圧電
変位素子に加工しインクジェットヘッドに用いたとこ
ろ、濃淡のばらつきの小さい非常に鮮明な印刷が可能に
なった。
【0039】<実施例4>図19は本発明の第四の実施
例を示す図である。インクジェット用圧電体母部材11
1には、実施例1のインクジェット用圧電体母部材1も
しくは実施例3のインクジェット用圧電体母部材91が
部分112に構成されており、幅方向113の外側側面
部分114及び115は第一、第二の内部電極が露出し
ないように圧電材料で覆われている。外側側面部分11
4及び115を形成している圧電材料は部分112に用
いられている圧電材料と同じ材料でも異なる材料であっ
てもよい。
【0040】母部材はバルク切断、バルクに外部電極を
形成、分極処理、チップ切断の工程を経てインクジェッ
トヘッドに用られる。本発明の母部材111は前記工程
の分極処理における不良発生を低減させてチップの製造
歩留を向上させる効果を有する為、バルク切断から分極
までの工程を以下に示し効果を説明する。
【0041】インクジェット用圧電体母部材111を実
施例1のインクジェット用圧電体母部材1に該当する切
断部11、もしくは実施例3のインクジェット用圧電体
母部材91に該当する切断部102、103で切断し
て、バルク117を得た。図20はバルク117に外部
電極31、32を形成した図である。バルク117は幅
方向113の外側側面部分114、115に内部電極の
露出がないため、分極処理で外部電極31、32に電圧
を印加した際に外側側面の内部電極間で従来発生してい
たショートや火花放電に伴う素子焼けの不良を防止する
ことができた。インクジェットヘッド用圧電変位素子を
高密度に配置した実施例1、2、3のインクジェット用
圧電体母部材に本実施例の構成を加えたところ、分極工
程における不良発生が防止され歩留が向上し、それに伴
いコストダウンを大幅に進めることができた。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、イン
クジェット用圧電体母部材にインクジェットヘッド用圧
電変位素子が多数個取りが可能な内部電極パターンを高
密度に構成することにより、インクジェット用圧電体母
部材からインクジェットヘッド用圧電変位素子への分離
切断,分極及び実装等の製造工程を有利にし、製造歩留
を大幅に向上させることができた。また、インクジェッ
ト用圧電体母部材の幅方向外側側面に内部電極を露出さ
せない構成にすることにより、分極処理工程に於ける不
良の発生を防止しする事ができた為、より効果的に製造
歩留の向上とコストダウンを実現することが可能であ
る。
【0043】さらに、本発明のインクジェットヘッド用
圧電変位素子は、従来のインクジェットヘッド用圧電変
位素子と比較して同サイズのチップ内に於ける変位量の
ばらつきを小さくして信頼性を大幅に向上させ、その結
果として、本発明のインクジェットヘッド用圧電変位素
子を用いたインクジェットヘッドはインク吐出量のばら
つきが小さく信頼性が大幅に向上していることもわかっ
た。
【0044】さらに、本発明のインクジェット用圧電体
母部材の内部電極のパターンを用いることにより、バル
ク切断時の切断位置ズレに許容範囲をもたせることが可
能でであり、許容範囲内での切断は従来のインクジェッ
トヘッド用圧電変位素子と同様の内部電極パターンの素
子、または、内部電極パターンは異なっても特性の同様
な素子が得られることが明らかになった。
【0045】よって、本発明のインクジェットヘッド用
圧電変位素子を用いることにより、従来よりも大幅なコ
ストダウンと信頼性の向上を実現させたインクジェット
ヘッド及びインクジェットプリンタを供給する事が可能
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例のインクジェット用圧電
体母部材を示す図。
【図2】本発明の第一の実施例のインクジェット用圧電
体母部材から個取りされたバルクを示す図。
【図3】本発明のインクジェット用圧電体母部材の製造
工程を示す図。
【図4】本発明のインクジェット用圧電体母部材の製造
工程を示す図。
【図5】本発明のインクジェット用圧電体母部材の製造
工程を示す図。
【図6】本発明のインクジェット用圧電体母部材の製造
工程を示す図。
【図7】本発明のインクジェット用圧電体母部材の製造
工程を示す図。
【図8】本発明のインクジェット用圧電体母部材より個
取りしたバルクに外部電極を形成した図。
【図9】本発明のインクジェットヘッド用圧電変位素子
を用いたインクジェットヘッドの駆動部を示す図。
【図10】本発明のインクジェットヘッド用圧電変位素
子を用いたインクジェットヘッドを示す図。
【図11】チップ単体サイズのインクジェット用圧電体
母部材を示す図。
【図12】チップに外部電極を形成した図。
【図13】本発明のインクジェット用圧電体母部材を示
す図。
【図14】本発明のインクジェット用圧電体母部材より
個取りしたチップに外部電極を形成した図。
【図15】本発明のインクジェットヘッド用圧電変位素
子と従来のインクジェットヘッド用圧電変位素子の変位
量の分布を比較した図。
【図16】本発明のインクジェットヘッド用圧電変位素
子を用いたインクジェットヘッドと従来のインクジェッ
トヘッド用圧電変位素子を用いたインクジェットヘッド
のインク吐出量のばらつきを比較した図。
【図17】本発明の実施例3のインクジェット用圧電体
母部材を示す図。
【図18】本発明の実施例3のインクジェット用圧電体
母部材から個取りされたバルクを示す図。
【図19】本発明の実施例4のインクジェット用圧電体
母部材の第四の構成を示す図。
【図20】本発明の実施例4のインクジェット用圧電体
母部材から個取りされたバルクに外部電極を形成した
図。
【図21】本発明の第一の実施例のインクジェット用圧
電体母部材から個取りされたバルクの第二の構成を示す
図。
【図22】本発明の第一の実施例を示す図1の部分拡大
図。
【図23】本発明の第二の実施例を示す図17の部分拡
大図。
【符号の説明】
1 インクジェット用圧電体母部材 2 圧電材料 3 第一の内部電極 4 第二の内部電極 5 第一の非重複部 6 第一の重複部 7 第二の非重複部 8 第二の重複部 9 パターン 10 長さ方向 11 切断部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 41/187 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/16 B41J 2/045 B41J 2/055 H01L 41/083 H01L 41/09 H01L 41/187

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電材料を挟んで第一の内部電極と第二
    の内部電極を交互に積層形成し、インクジェットヘッド
    用圧電変位素子が多数個配置されたインクジェット用圧
    電体母部材において、 前記第一、第二の内部電極は同一製版マスクを用いて交
    互に積層され、同一寸法である前記第一、第二の内部電
    極の重複、非重複によって長さ方向に連なる第一の非重
    複部、第一の重複部、第二の非重複部、第二の重複部、
    の一連のパターンの長さ方向への繰り返しから構成さ
    れ、 前記第一の非重複部は前記第二の内部電極、前記第二の
    非重複部は前記第一の内部電極、前記第一、第二の重複
    部は前記第一、第二の内部電極、が配設され、両切断面
    の少なくとも一方に第二の重複部を構成する第一の内部
    電極が露出されるように、第一の非重複部と第二の重複
    部の境界面、または第二の重複部寄りの境界面近傍を切
    断部とすることを特徴とするインクジェット用圧電体母
    部材。
  2. 【請求項2】 少なくとも一方に第二の重複部を構成す
    る第一の内部電極が露出されるように、第一の非重複部
    と第二の重複部の境界面、または第二の重複部寄りの境
    界面近傍で前記インクジェット用圧電体母部材を切断し
    て形成された前記インクジェットヘッド用圧電変位素子
    であって、 前記第一、第二の内部電極が第一、第二の外部電極にそ
    れぞれ並列に接続された請求項1に記載のインクジェッ
    トヘッド用 圧電変位素子。
  3. 【請求項3】 インクを吐出するノズルと、これに連通
    する圧力室と、該圧力室の一壁面を形成する振動板を有
    し、前記インクジェットヘッド用圧電変動素子を用いて
    前記振動板に圧力を発生させることを特徴とする請求項
    2に記載のインクジェットヘッド。
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