JP3503593B2 - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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JP3503593B2
JP3503593B2 JP2000363044A JP2000363044A JP3503593B2 JP 3503593 B2 JP3503593 B2 JP 3503593B2 JP 2000363044 A JP2000363044 A JP 2000363044A JP 2000363044 A JP2000363044 A JP 2000363044A JP 3503593 B2 JP3503593 B2 JP 3503593B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/009Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents using means for generating position or synchronisation signals

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジン制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジン制御装置は燃料噴射制御や点火
時期制御やアイドル回転数制御などの制御を行う装置で
あって、エンジンを最適な状態で運転させるものであ
る。つまり、クランクセンサやエンジン水温センサ等の
エンジン運転状態を検出する各種センサからの信号をE
CU(電子制御ユニット)に入力して最適な燃料噴射
量、噴射時期、点火時期などを制御する。
【0003】点火制御や噴射制御等のエンジン回転と同
期した制御、つまり、クランク角に同期した制御は、ク
ランクエッジ(クランク信号のエッジ)からのオフセッ
ト時間が経過した時に点火パルス等の信号を発生させる
ことにより行ってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、角度から時間
への変換のための演算を行う必要があり、処理負荷を低
減するとともに、精度を向上したいという要求がある。
【0005】本発明はこのような背景の下になされたも
のであり、その目的は、処理負荷の低減及び精度向上を
図り、しかも、クランク信号のパルス間隔が長くなって
もエンジン制御を適正に行うことができるエンジン制御
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、エンジンのクランク軸の回転に対応した所定角
度間隔毎のパルス列のクランク信号に対し、パルス間隔
計測手段によりパルス間隔が計測され、逓倍信号生成手
段により、パルス間隔計測手段による今回のパルス間隔
を基にして次のパルスまでに整数倍の周波数の逓倍信号
が生成される。このように、所定の角度間隔で逓倍信号
を生成してエンジン回転と同期をとるシステムとするこ
とで、角度から時間への変換のための演算を不要にで
き、処理負荷の低減及び精度向上を図ることができる。
【0007】また、ガード手段により、逓倍信号生成手
段におけるクランク信号のパルス間での逓倍信号の波数
がカウントされて、逓倍信号生成手段における整数倍の
周波数の逓倍信号を生成する際の整数値である逓倍数と
なったら、逓倍信号の生成に応じて出力していた角度信
号の出力が強制的に停止させられる。このように、逓倍
信号の波数が逓倍数に到達したら、次のクランク信号の
パルスを入力するまで角度信号の出力を逓倍値でガード
することによって、急減速時に、クランク信号の次のパ
ルスを入力した後に発生すべき角度信号がパルス入力前
に発生することが回避できる。また、エンストやクラン
ク信号系の断線時に角度信号の出力を停止させることが
できる。
【0008】よって、クランク信号のパルス間隔が長く
なってもエンジン制御を適正に行うことができることと
なる。また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用効果に加え、クランク信号は所定角
度間隔毎のパルス列の途中にパルス間隔が不等な基準位
置部を有しており、ガード値補正手段により、クランク
信号の基準位置部においては、ガード手段における逓倍
信号の波数をカウントして逓倍数で角度信号の出力を強
制的に停止させるときのガード値が補正される。このよ
うに、ガード手段のガード値を補正することにより、ガ
ード機能を正しく働かせて基準位置部でも適正数の角度
信号を出力させることができる。
【0009】ここで、請求項3に記載のように、請求項
2に記載の発明における前記クランク信号の基準位置部
を、所定角度間隔毎のパルス列の途中に当該パルスを抜
いた欠け歯部とし、前記ガード値補正手段により、前記
クランク信号の欠け歯部において前記ガード手段のガー
ド値を、抜いたパルス分だけ持ち上げるようにすると、
実用上好ましいものとなる。
【0010】請求項4に記載の発明によれば、エンジン
のクランク軸の回転に対応した所定角度間隔毎のパルス
列のクランク信号に対し、パルス間隔計測手段によりパ
ルス間隔Tが計測され、時間データ記憶手段により、計
測したパルス間隔Tを所定値nにて割った時間データT
/nが保持され、逓倍クロック生成手段により、時間デ
ータT/nに応じた時間間隔毎に逓倍クロック信号が生
成される。このように、所定の角度間隔で逓倍信号を生
成してエンジン回転と同期をとるシステムとすること
で、角度から時間への変換のための演算を不要にでき、
処理負荷の低減及び精度向上を図ることができる。
【0011】また、ガードデータ生成手段により、クラ
ンク信号に同期して計数処理が実行されそのクランク信
号計数データを所定値nにて乗算したガードデータが生
成され、基準データ生成手段により、逓倍クロック信号
とガードデータから、ガードデータを上限として逓倍ク
ロック信号に同期して計数処理が実行されその基準計数
データが生成され、制御クロック生成手段により、基準
計数データに従って制御クロック信号が生成される。こ
のように、クランク信号計数データを所定値nにて乗算
したガードデータを生成してこれを上限として制御クロ
ック信号を生成することによって、急減速時に、クラン
ク信号の次のパルスを入力した後に発生すべき制御クロ
ック信号がパルス入力前に発生することが回避できる。
また、エンストやクランク信号系の断線時に制御クロッ
ク信号の出力を停止させることができる。
【0012】よって、クランク信号のパルス間隔が長く
なってもエンジン制御を適正に行うことができることと
なる。ここで、請求項4に記載のエンジン制御装置にお
いて、クランク信号は、請求項5に記載のように、所定
角度間隔毎のパルス列の途中にパルス間隔が不等な基準
位置部を有するものであり、クランク信号の基準位置部
においてガードデータ生成手段でのガードデータを補正
するガードデータ補正手段を設ける、あるいは、請求項
6に記載のように、クランク信号の基準位置部は、所定
角度間隔毎のパルス列の途中に当該パルスを抜いた欠け
歯部であり、ガードデータ補正手段は、欠け歯部におい
てガードデータを、抜いたパルスの数だけ乗数倍した値
に補正するようにしてもよい。
【0013】また、請求項4〜6のいずれか1項に記載
のエンジン制御装置において、請求項7に記載のよう
に、制御クロック生成手段で生成された制御クロック信
号にてエンジンに対して燃料供給を実行する燃料噴射装
置の噴射時期を制御したり、請求項8に記載のように、
制御クロック生成手段で生成された制御クロック信号に
てエンジンの気筒内の混合気を点火する点火装置による
点火時期を制御するようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
の形態を図面に従って説明する。本実施の形態において
は自動車用多気筒ガソリンエンジンの制御装置に具体化
している。図1には、本実施形態におけるエンジン制御
ECU1の構成を示す。
【0015】エンジン制御ECU1はマイクロコンピュ
ータ(以下、マイコンという)10と電源回路20と入
出力回路30とEEPROM40を備えている。電源回
路20はバッテリ2から電力の供給を受けて所定の電圧
をECU1内の各機器に供給する。マイコン10はCP
U11とROM12とRAM13とA/D変換器14と
入出力インターフェイス15とタイマモジュール16を
備えており、これらの各部材間はデータバスにて相互に
データのやり取りが行われる。また、入出力インターフ
ェイス15にはEEPROM40が接続され、入出力イ
ンターフェイス15を介してEEPROM40とデータ
のやり取りが行われる。入出力回路30はセンサおよび
スイッチ等からの信号を入力するとともに、インジェク
タ(燃料噴射弁)や点火装置に対し駆動信号を出力す
る。さらに、入出力回路30には通信ライン3が接続さ
れ、入出力回路30を介して他のECUとデータのやり
取りが行われる。マイコン10のCPU11はセンサ・
スイッチ等からの信号(データ)及び通信ライン3から
のデータを入出力回路30と入出力インターフェイス1
5を介して取り込むとともに、これらデータを基にして
各種の演算を行い、入出力インターフェイス15と入出
力回路30を介してインジェクタ等を駆動制御する。
【0016】ここで、エンジン制御ECU1が取り込む
信号に、クランクセンサからのクランク信号とカムセン
サからのカム信号(気筒判別信号)がある。クランク信
号は、図3に示すように、エンジンのクランク軸の回転
に対応した所定角度間隔毎のパルス列よりなる。また、
クランク信号は、図4に示すように、パルス列の途中に
パルスを抜いた欠け歯部(基準位置部)を有する。本実
施形態でのクランク信号は60パルス毎に2パルス抜け
る欠け歯の構成となっており(60−2歯構造)、この
欠け歯部がエンジン1サイクル(720°CA)中に二
箇所(360°CA毎に)現れる。このクランク信号が
図1のタイマモジュール16のハードクランク100に
入力される。
【0017】一方、図1のタイマモジュール16に備え
られたハードクランク100は、クランク信号をハード
的に処理する機能部である。このハードクランク100
により、クランク信号の処理(クランクエッジ間時間を
分割した角度信号の生成)がハード的に行われる。図2
には、ハードクランク100の構成を示す。
【0018】図2において、プリスケーラ101と分周
回路102とエッジ時間計測カウンタ103と逓倍レジ
スタ(エッジ時間記憶レジスタ)104と逓倍カウンタ
105とイベントカウンタ106とガード用カウンタ1
07と基準カウンタ108と追従カウンタ(角度カウン
タ)109を備えている。プリスケーラ101からの信
号Pφは分周回路102を介してエッジ時間計測カウン
タ103に送られる。また、信号Pφは追従カウンタ
(角度カウンタ)109に送られる。さらに、クランク
信号がエッジ時間計測カウンタ103とイベントカウン
タ106とガード用カウンタ107に送られる。
【0019】本実施形態では、内部クロック(プリスケ
ーラからの信号Pφ)を20MHzとしており、追従カ
ウンタ109は他のカウンタと比べ高速で動作可能であ
る。概略の動作としては、エッジ時間計測カウンタ10
3にてクランク信号のパルスでの立ち下がりエッジ間の
時間が計測され、逓倍レジスタ104と逓倍カウンタ1
05を用いてエッジ時間をn個に分割した逓倍クロック
が生成され、基準カウンタ108と追従カウンタ109
を用いて逓倍クロックの生成に応じたアングルクロック
が出力される。そして、アングルロックに基づいて点火
・噴射等の制御がクランク角同期にて行われる。
【0020】また、イベントカウンタ106はクランク
信号のパルスでの立ち下がりエッジでカウントアップす
るとともに、同エッジ毎に角度周期割り込み信号を出力
する。CPU11はイベントカウンタ106のカウント
値(エッジ入力数)からクランク信号の欠け歯位置を検
出する。なお、イベントカウンタ106のカウント値は
エンジン1サイクル(720°CA)で初期化される。
【0021】次に、このように構成したエンジン制御E
CU(エンジン制御装置)の作用について詳しく説明す
る。図3には、クランク信号の欠け歯部以外でのアング
ルクロック(角度信号)発生のタイムチャートを示す。
図3には、入力するクランク信号、図2のエッジ時間計
測カウンタ103のカウント値、逓倍レジスタ104の
記憶値、逓倍カウンタ105のカウント値、逓倍カウン
タ105の出力信号(逓倍クロック)、ガード用カウン
タ107の値のn倍値、基準カウンタ108のカウント
値、追従カウンタ109のカウント値を示す。
【0022】図2のエッジ時間計測カウンタ103は、
クランク信号を入力してクランクエッジ間の時間(パル
ス間隔)を計測する。詳しくは、パルス間隔計測手段と
してのエッジ時間計測カウンタ103は、図3のように
時間同期でカウントアップするカウンタであって、クラ
ンクエッジ間(クランク信号の立ち下がりエッジ間)の
時間を計測する。計測した値は1/n倍に逓倍され、逓
倍レジスタ104に転送される。逓倍レジスタ104
は、計測したパルス間隔Tを所定値nにて割った時間デ
ータT/nを保持する時間データ記憶手段として機能
し、転送されたデータT/nはダウンカウンタである逓
倍カウンタ105の初期値となる。逓倍値(n値)とし
て、例えば「32」を挙げることができる。
【0023】図2の逓倍カウンタ105は、エッジ時間
計測カウンタ103により計測されたクランクエッジ間
時間を使って、クランクエッジ時間を1/nした逓倍ク
ロックを生成する。詳しくは、逓倍カウンタ105は、
図3のように時間同期でダウンカウントされ、アンダー
フローすると逓倍クロックを発生するとともにカウント
値が初期値に戻される動作を繰り返す。次のクランクエ
ッジ(クランク信号の立ち下がりエッジ)が入力される
と、逓倍レジスタ104の値及び逓倍カウンタ105の
初期値が最新値に更新される。このように、逓倍信号生
成手段としての逓倍カウンタ105は、エッジ時間計測
カウンタ103による今回のパルス間隔を基にして次の
パルスまでに整数倍の周波数の逓倍信号(逓倍クロッ
ク)を生成する。即ち、逓倍クロック生成手段としての
逓倍カウンタ105は、時間データT/nに応じた時間
間隔毎に逓倍クロック信号を生成する。
【0024】図2の基準カウンタ108は、図3に示す
ように、逓倍クロックによりカウントアップ動作する。
図2の追従カウンタ109は時間同期クロックによりカ
ウントアップする(内部クロックでカウント動作す
る)。ガード用カウンタ107は、クランク信号を入力
してクランク信号の立ち下がりエッジによりカウントア
ップするカウンタであって、クランクエッジ入力時に同
時にカウントアップ前の値のn倍(逓倍)の値を基準カ
ウンタ108に転送する。
【0025】ここで、図3のように、基準カウンタ10
8のカウント値は、クランクエッジ入力時にガード用カ
ウンタ107から転送された値(カウント値のn倍値)
を上回ることはできない。また、追従カウンタ109
は、基準カウンタ108のカウント値より小さい時のみ
カウントアップする。この追従カウンタ109のカウン
トアップに同期してアングルクロック(角度信号)が生
成される。このように、3つのカウンタ107,10
8,109によりアングルクロックが生成される。
【0026】このように生成したアングルクロックをハ
ードクランク100内の図示しないカウンタに入力して
コンペアレジスタを用いて点火・噴射制御がクランク角
同期にて行われる。即ち、追従カウンタ109で生成さ
れたアングルクロック(制御クロック信号)にて、エン
ジンに対して燃料供給を実行する燃料噴射装置の噴射時
期を制御したり、エンジンの気筒内の混合気を点火する
点火装置による点火時期を制御する。このように、所定
の角度間隔で逓倍信号(逓倍クロック)を生成してエン
ジン回転と同期をとるシステムとすることで、角度から
時間への変換のための演算を不要にでき、処理負荷の低
減及び精度向上(n=32ならばLSB=0.1875
°CA)を図ることができる。
【0027】図3において、減速時には、基準カウンタ
108と追従カウンタ109のカウント動作として、ク
ランクエッジの入力より先に基準カウンタ108の値が
ガード用カウンタ107の値のn倍値に達してしまうた
め、追従カウンタ109のカウントアップが禁止され
る。よって、減速時には追従カウンタ109のカウント
動作が停止して一定値以上のアングルクロックの発生が
防止される。
【0028】このように、図2の基準カウンタ108の
カウントアップ動作を、ガード用カウンタ107の値の
n倍値より小さい時のみ行うことができるようにするこ
とにより、基準カウンタ108に対してガード用カウン
タ107の値のn倍値でガードがかけられ基準カウンタ
108のカウント動作が停止する。その結果、図3のよ
うに、減速時に前回のクランクエッジ間の時間に対して
今回の時間が延びた時に、ガード用カウンタ107によ
り、逓倍数で基準カウンタ108及び追従カウンタ10
9のカウントアップが停止してアングルクロックの生成
が停止する。このようにして、クランクエッジ間のクロ
ック発生数が常に逓倍数となり、エンジン回転に同期し
た制御の精度が確保される。
【0029】つまり、図7のように、減速した時にクラ
ンク信号のパルスエッジ間においてアングルクロック数
が逓倍数より多くなった場合には、次のパルスエッジ間
でアングルクロック数を減らすようにすると、パルスエ
ッジ間のアングルクロック数が逓倍数より多くなってし
まい、本来、次のパルス入力後に発生させるべきアング
ルクロックがパルス入力前に発生するため、エンジン回
転と同期させるべき制御が進角側にズレてしまい、制御
性が悪くなる。これに対し本実施形態では、クランクエ
ッジ間のクロック発生数を常に逓倍数にでき、点火や噴
射を行う上での精度を確保することができる。
【0030】さらに、図5に示すように、エンストやク
ランク信号系の断線のように、クランク信号(パルス)
の送出が停止した場合にも、このガード機能が働くこと
により、カウントアップが停止してアングルクロックの
出力が停止する。そのため、クランク軸の回転が停止し
ているのに点火・噴射等の制御をし続けることを禁止で
きる。
【0031】つまり、本実施形態のガード機能が無い場
合には、次のパルスを入力するまでアングルクロックが
発生するため、図8のように、エンスト時やクランク信
号系の断線時にクランク信号(パルス)の入力が無くて
もアングルクロックを発生してしまい、これにより、エ
ンストになっても点火や噴射などの制御を実施し続けて
しまう。これに対し本実施形態では、クランク軸の回転
が停止すれば点火・噴射等の制御が行われることは無
い。
【0032】また、CPU11は図6に示す処理を実行
している。図6は、クランク信号の欠け歯期間中のガー
ド用カウンタ107の値を補正するためのフローチャー
トである。
【0033】クランクエッジ割り込みにおいて(図2の
イベントカウンタ106からの角度周期割り込み信号に
より)、CPU11はステップ100で、イベントカウ
ンタ106のカウント値(クランク信号のエッジ入力
数)から欠け歯直前であるか否か判定する。そして、C
PU11は欠け歯直前であればステップ101に移行し
てガード用カウンタ107のカウント値に「2」を加算
する。これにより、図4に示すように、ガード用カウン
タ107の値が欠け歯分だけ持ち上げられる。よって、
図2の基準カウンタ108及び追従カウンタ109が欠
け歯期間分だけ多くカウント動作して追従カウンタ10
9から欠け歯期間分のアングルクロックが発生する。ま
た、ガード機能により、逓倍数×欠け歯相当分のアング
ルクロックでガードがかかるため、欠け歯期間中にエン
ストやクランク信号系の断線が発生してもエンジン回転
に同期した制御を実施し続けることは無い。
【0034】このように、図4のごとく、クランク信号
に欠け歯を持つシステムにおいて欠け歯期間も逓倍数で
ガードをかけてしまうと、本来、欠け歯期間中に出力し
なければならないアングルクロックが停止してしまい、
正しい制御ができない。しかしながら本実施形態におい
ては、欠け歯期間中はガード用カウンタ107のカウン
ト値を欠け歯分持ち上げることにより、欠け歯期間中も
欠け歯期間以外と同じようにアングルクロックを発生さ
せることができる。
【0035】以上のように、本実施の形態は下記の特徴
を有する。 (イ)ガード手段を構成する基準カウンタ108とガー
ド用カウンタ107は、クランク信号のパルス間での逓
倍信号(逓倍クロック)の波数をカウントして逓倍数と
なったら、逓倍信号(逓倍クロック)の生成に応じて出
力していた角度信号(アングルクロック)の出力を強制
的に停止させるようにした。つまり、アングルクロック
が逓倍数に達したら次のパルス入力まで基準カウンタ1
08を逓倍値でガードするようにした。このように、逓
倍信号の波数(アングルクロックのクロック数)が逓倍
数に到達したら、次のクランク信号のパルスを入力する
まで追従カウンタ109のカウント動作を停止してアン
グルクロックの出力を逓倍値でガードすることによっ
て、急減速時に、クランク信号の次のパルスを入力した
後に発生すべき角度信号(アングルクロック)がパルス
入力前に発生することが回避できる。また、エンストや
クランク信号系の断線時にアングルクロックの出力を停
止させることができる。このようにして、所定の角度間
隔で逓倍信号を生成してエンジン回転と同期をとるシス
テムにおいて、クランク信号のパルス間隔が長くなって
もエンジン制御を適正に行うことができることとなる。 (ロ)ガードデータ生成手段としてのガード用カウンタ
107は、クランク信号に同期して計数処理を実行しそ
のクランク信号計数データを所定値nにて乗算したガー
ドデータを生成し、基準データ生成手段としての基準カ
ウンタ108は、逓倍クロック信号とガードデータとを
入力してガードデータを上限として逓倍クロック信号に
同期して計数処理を実行しその基準計数データを生成
し、制御クロック生成手段としての追従カウンタ109
が基準計数データに従って制御クロック信号(アングル
クロック)を生成するようにした。このように、クラン
ク信号計数データを所定値nにて乗算したガードデータ
を生成してこれを上限として制御クロック信号を生成す
ることによって、急減速時に、クランク信号の次のパル
スを入力した後に発生すべき制御クロック信号がパルス
入力前に発生することが回避できる。また、エンストや
クランク信号系の断線時に制御クロック信号の出力を停
止させることができる。 (ハ)クランク信号は所定角度間隔毎のパルス列の途中
に当該パルスを抜いた欠け歯部(基準位置部)を有して
おり、ガード値補正手段及びガードデータ補正手段とし
てのCPU11は図6の処理を実行して、クランク信号
の欠け歯部においてガード用カウンタ107のガード値
(ガードデータ)を、抜いたパルス分だけ持ち上げる、
即ち、抜いたパルスの数だけ乗数倍した値に補正するよ
うにした(詳しくは、図6のステップ101でガード用
カウンタ107のカウント値に「2」を加算して、プラ
ス2したカウント値のn倍の値を基準カウンタ108に
送るようにした)。このように、ガード用カウンタ10
7のガード値を欠け歯分持ち上げて補正することによ
り、ガード機能を正しく働かせて欠け歯期間でも適正数
の角度信号(アングルクロック)を出力させることがで
きる。
【0036】なお、これまでの説明ではクランク信号の
基準位置部は、パルス列の途中においてパルスを抜いた
欠け歯部であったが、これに限ることなく、他の構造
(パルス列の途中にパルスを挿入する等の構造)にて所
定角度間隔毎のパルス列の途中においてパルス間隔が不
等な基準位置部を構成してもよい。そして、クランク信
号の基準位置部においてガード用カウンタ107のガー
ド値を補正することによりガード機能を正しく働かせて
基準位置部でも適正数の角度信号を出力させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態におけるエンジン制御ECUの構
成図。
【図2】 ハードクランクの構成図。
【図3】 アングルクロックの生成を説明するためのタ
イムチャート。
【図4】 欠け歯時のアングルクロックの生成を説明す
るためのタイムチャート。
【図5】 アングルクロックの生成を説明するためのタ
イムチャート。
【図6】 ガード用カウンタの補正処理を示すフローチ
ャート。
【図7】 アングルクロックの生成を説明するためのタ
イムチャート。
【図8】 アングルクロックの生成を説明するためのタ
イムチャート。
【符号の説明】
1…エンジン制御ECU、10…マイコン、11…CP
U、16…タイマモジュール、100…ハードクラン
ク、103…エッジ時間計測カウンタ、104…逓倍レ
ジスタ、105…逓倍カウンタ、107…ガード用カウ
ンタ、108…基準カウンタ、109…追従カウンタ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−83093(JP,A) 特開 平7−197843(JP,A) 特開2001−90600(JP,A) 特開 平2−125948(JP,A) 特開 平9−21343(JP,A) 特開 平5−163997(JP,A) 特表 平8−506401(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/00 - 45/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクランク軸の回転に対応した
    所定角度間隔毎のパルス列のクランク信号を入力してパ
    ルス間隔を計測するパルス間隔計測手段と、 前記パルス間隔計測手段による今回のパルス間隔を基に
    して次のパルスまでに整数倍の周波数の逓倍信号を生成
    する逓倍信号生成手段と、 前記逓倍信号生成手段におけるクランク信号のパルス間
    での前記逓倍信号の波数をカウントして、前記逓倍信号
    生成手段における整数倍の周波数の逓倍信号を生成する
    際の整数値である逓倍数となったら、逓倍信号の生成に
    応じて出力していた角度信号の出力を強制的に停止させ
    るガード手段と、を備えたことを特徴とするエンジン制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記クランク信号は、所定角度間隔毎の
    パルス列の途中にパルス間隔が不等な基準位置部を有す
    るものであり、 前記クランク信号の基準位置部において、前記ガード手
    段における逓倍信号の波数をカウントして逓倍数で角度
    信号の出力を強制的に停止させるときのガード値を補正
    するガード値補正手段を設けたことを特徴とする請求項
    1に記載のエンジン制御装置。
  3. 【請求項3】 前記クランク信号の基準位置部は、所定
    角度間隔毎のパルス列の途中に当該パルスを抜いた欠け
    歯部であり、 前記ガード値補正手段は、前記クランク信号の欠け歯部
    において前記ガード手段のガード値を、抜いたパルス分
    だけ持ち上げるものであることを特徴とする請求項2に
    記載のエンジン制御装置。
  4. 【請求項4】 エンジンのクランク軸の回転に対応した
    所定角度間隔毎のパルス列のクランク信号を入力してパ
    ルス間隔Tを計測するパルス間隔計測手段と、 計測した前記パルス間隔Tを所定値nにて割った時間デ
    ータT/nを保持する時間データ記憶手段と、 前記時間データT/nに応じた時間間隔毎に逓倍クロッ
    ク信号を生成する逓倍クロック生成手段と、 前記クランク信号に同期して計数処理を実行しそのクラ
    ンク信号計数データを前記所定値nにて乗算したガード
    データを生成するガードデータ生成手段と、 前記逓倍クロック信号と前記ガードデータとを入力し、
    前記ガードデータを上限として前記逓倍クロック信号に
    同期して計数処理を実行しその基準計数データを生成す
    る基準データ生成手段と、 前記基準計数データに従って制御クロック信号を生成す
    る制御クロック生成手段と、を備えたことを特徴とする
    エンジン制御装置。
  5. 【請求項5】 前記クランク信号は、所定角度間隔毎の
    パルス列の途中にパルス間隔が不等な基準位置部を有す
    るものであり、 前記クランク信号の基準位置部において前記ガードデー
    タ生成手段でのガードデータを補正するガードデータ補
    正手段を設けたことを特徴とする請求項4に記載のエン
    ジン制御装置。
  6. 【請求項6】 前記クランク信号の基準位置部は、所定
    角度間隔毎のパルス列の途中に当該パルスを抜いた欠け
    歯部であり、 前記ガードデータ補正手段は、前記欠け歯部において前
    記ガードデータを、抜いたパルスの数だけ乗数倍した値
    に補正することを特徴とする請求項5に記載のエンジン
    制御装置。
  7. 【請求項7】 前記制御クロック生成手段で生成された
    制御クロック信号にてエンジンに対して燃料供給を実行
    する燃料噴射装置の噴射時期を制御することを特徴とす
    る請求項4〜6のいずれか1項に記載のエンジン制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記制御クロック生成手段で生成された
    制御クロック信号にてエンジンの気筒内の混合気を点火
    する点火装置による点火時期を制御することを特徴とす
    る請求項4〜6のいずれか1項に記載のエンジン制御装
    置。
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