JP3503481B2 - 人体局部洗浄装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、洋式トイレ等に
用いて好適な人体局部洗浄装置に係り、特に、ノズル本
体の構成を簡易にすることで製造コストの低減を計る技
術に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、人体の局部に洗浄水を吐出し
て洗浄する人体局部洗浄装置を備えた洋式トイレが普及
している。また、近年では洗浄水に空気を混合して洗浄
力を高めソフトな洗浄感を与えるとともに、節水化にも
なる人体局部洗浄装置も提供されている。そのような人
体局部洗浄装置としては、特開昭５６−７０３３８号、
特開平５−３３３７７号、特開平１０−１８３９１号な
どに多くの提案がなされている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に洗浄水に気泡を混入させる人体局部洗浄装置のうち、
特に、ノズルヘッドの内部で洗浄水と空気とを混合させ
るものでは、洗浄水用と空気用の少なくとも２本の流路
が必要となる。また、臀部洗浄用の他にビデ洗浄用の流
路を設ける場合には、さらに多くの流路が必要となる。
一方、衛生上の観点から、流路の本数が増えてもノズル
はできるだけ小型にしたいという要請が強い。ところ
が、従来の人体局部洗浄装置では、プラスチックの射出
成形でノズル本体と流路とを一体的に形成するものであ
るため、流路の本数が増えるにつれて加工が困難とな
り、製造コストが割高になるという問題があった。した
がって、本発明は、複数の流路を簡易に構成することが
でき、製造コストを低減することができる人体局部洗浄
装置を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、本発明の人体局部洗浄装置は、洗浄水を外部
に吐出するノズルヘッドと、このノズルヘッドに洗浄水
を供給するノズル本体とを備えた人体局部洗浄装置にお
いて、ノズル本体は、筒状のカバーと、このカバーの内
部に設けられて洗浄水をノズルヘッドへ供給するチュー
ブとを備えていることを特徴としている。

【０００５】上記構成の人体局部洗浄装置にあっては、
ノズル本体が筒状であるから、それ自体の加工は極めて
簡易であるのに加えて、流路を構成するチューブは市販
品を用いることができるので、製造コストを大幅に低減
することができる。

【０００６】ここで、ノズルヘッドとノズル本体とを着
脱自在に接続すると、ノズルヘッドの交換ができて便利
である。たとえば、臀部専用のノズルヘッドの他に、臀
部洗浄用とビデ洗浄用の２種類のノズル吐出口を有する
ノズルヘッドを用意しておくことにより、必要に応じて
交換することができ便利である。この場合、チューブの
先端部をノズルヘッドの先端面から突出させ、これをノ
ズルヘッドに設けられた凹部に嵌合することで、ノズル
ヘッドに接続するように構成することができる。その
際、チューブの先端部をノズル本体の先端面に設けた蓋
によって支持しておくことにより、チューブの位置が固
定され凹部に簡単に挿入することができる。

【０００７】なお、上記した構成は、ノズルヘッドにノ
ズル吐出口へ至る流路が一体的に構成されている場合
と、ノズルヘッドが筒状に形成されてノズル吐出口に至
る流路がパイプやチューブで構成されている場合に適用
可能である。ノズルヘッドが筒状である場合には、その
ノズル吐出口にノズル本体から突出したチューブの先端
を直接接続することも可能であり、これにより構成がさ
らに簡単になる。

【０００８】洗浄水には空気を混合することができる。
洗浄水がノズル本体に供給される前に空気を混合しても
良く、また、ノズルヘッドにおいて混合しても良い。ノ
ズルヘッドにおいて混合する場合には、水用と空気用の
２以上のチューブを設ける。その際、ノズル本体の基部
を水用と空気用の２つの空間に仕切り、これら各空間
に、水用のチューブと空気用のチューブをそれぞれ接続
する。

【０００９】ノズルヘッドをノズル本体に装着する際
に、ノズルヘッドの向きを間違える可能性がある。そこ
で、チューブの先端部の外径および突出長さの少なくと
も１つを互いに異ならせ、かつ、ノズルヘッドの凹部
を、チューブに対応した内径および深さを有するように
形成すると良い。これにより、ノズルヘッドが正常な向
きであるときにのみチューブの先端部が凹部に正常に嵌
合する。

【００１０】また、ノズル本体には、チューブの継目等
から洗浄水が漏れて溜まることが考えられる。そこで、
ノズル本体に、溜まった洗浄水を外部に排出するための
ドレインを設けることができる。ドレインは、単なる孔
であっても良く、あるいは、孔に開閉弁を設けた構成と
することもできる。

【００１１】本発明の人体局部洗浄装置が洋式トイレに
適用される場合には、ノズル本体とノズルヘッドからな
るノズルは、洗浄時には前進し洗浄後は後退するように
構成される。この場合、ノズル本体は、その長手方向に
沿って移動自在とし、モータの出力軸に巻回された無端
ベルトによって往復移動するように構成することができ
る。このようなベルト駆動以外に、流体圧力やピストン
シリンダを用いた構成も適用可能である。

【００１２】たとえば、先端部を突出させた状態でノズ
ル本体をケーシングに液密に収容し、ノズル本体の基端
部とケーシングとの間の空間に供給される流体の圧力に
より、ノズル本体を先端側へ移動させるように構成する
ことができる。この場合、ノズル本体は、コイルバネ等
の弾性部材の復元力によって後退させることができる。
また、ノズル本体は、その長手方向へ向けてけて伸縮す
るピストンシリンダにより往復移動させても良い。

【００１３】さらに、ノズル本体自体が伸縮するように
構成することもできる。たとえば、ノズル本体を蛇腹状
に構成し、チューブを柔軟性のある材料で構成する。そ
して、ピストンシリンダやベルト駆動装置などの適当な
駆動手段によってノズル本体の先端部を支持し、その先
端部を長手方向へ往復移動させるように構成することが
できる。あるいは、ノズル本体を潜望鏡のような多層の
筒状体で構成して伸縮自在にすることも可能である。

【００１４】

【発明の実施の形態】（１）第１実施形態Ａ．人体局部洗浄装置の構成 次に、図１〜図５を参照してこの発明の実施形態につい
て説明する。図１は実施形態の人体局部洗浄装置の全体
構成を示す概略図である。この全体構成においては、洗
浄水は水道から圧力調整機能を有する電磁止水弁２５を
経由し、熱交換器２４に供給される。熱交換器２４内に
は、使用者にとって快適な水温に上昇させるためのヒー
タ２２が設けられ、熱交換器２４内の水位を検知して空
炊き等を防止するための第１水位センサ２７および第２
水位センサ２３が設けられている。また、熱交換器２４
内の水温を測定するための温度センサ２６が設けられて
いる。

【００１５】熱交換器２４によって適温に上昇させられ
た洗浄水は、空気排出弁３０を経由して水流路切替部１
７に導かれる。水流路切替部１７では、操作部１６を使
用者が操作することにより、臀部洗浄用（図１において
Ｐで示す吐出）かビデ洗浄用（図１においてＱで示す吐
出）かの吐水モードが選択され、また、ノズル本体１８
とノズルヘッド１９は、臀部洗浄用及びビデ洗浄用に対
応可能なように、各々の独立した管路系を有した構造と
なっている。また、操作部１６では、吐水モードの他に
吐水量や水勢等が選択され、調整された水が水流路切替
部１７を介してノズル本体１８に供給される。一方、空
気は空気ポンプ２１により加圧されて空気流路切替部２
０に導かれ、使用者の操作に従って流路の切替が行なわ
れる。洗浄水と空気はそれぞれノズル本体１８に供給さ
れ、その先端部に着脱自在に装着されたノズルヘッド１
９において混合される。

【００１６】電源投入部２９は主電源の操作部であり、
通常は使用検知手段１５により使用を自動的に検知し
て、待機状態を解除するようにしている。なお、流路切
替部１７及び空気流路切替部２０はそれぞれモーターに
より駆動されているが、両者の動作は同期して行われる
ので、一つのモーターにより駆動してもよい。特に、モ
ーター回転に対する一軸駆動を行なうと、使用モーター
数が削減できるとともに小型化にも適している。空気ポ
ンプ２１はローリングポンプであるが、ベーンポンプ、
ロータリーポンプ、リニアポンプ等であっても良い。

【００１７】熱交換器２４は、温度変化や温調むらの少
ない貯湯式であるが、小型で連続出湯が可能な瞬間式
や、貯湯式と瞬間式の長所を兼ね備えるセミ貯湯式であ
っても良い。セミ貯湯式は、貯湯部分が従来の貯湯式熱
交換器に比べて小さく、ヒーター容量が大きいため、瞬
間式同様に温度上昇能力は高くかつ温度むらは低い。セ
ミ貯湯式では、熱交換器の下流側に設置された小型の貯
湯部分が温度むらを少なくするために一定の洗浄水滞留
時間を有する温度緩衝体として機能するので、省エネ効
果に優れるとともに使用性の向上も図れて好適である。

【００１８】空気ポンプ２１の回転速度を調整すること
により、空気混入率を変更することができ、これによ
り、刺激感と節水の制御が可能となる。一般に、空気混
入率が高ければ刺激感が強く、逆に空気混入率が低けれ
ばソフトな感覚となるので、使用者の好みに合わせて調
節すれば良い。そのために、空気ポンプ２１の回転数を
使用者が操作部１６で調整できるようにする。この場合
には空気混入率の制御は水勢調節とは独立してできるよ
うにする。

【００１９】次に、図２〜図５を参照してノズル本体１
８とノズルヘッド１９（以下、両者を合わせてノズルと
称する）を詳細に説明する。図２に示すように、ノズル
本体（カバー）１８は筒状をなし、その基部には、マニ
ホールド３１が形成されている。マニホールド３１の側
部には、ラック４０とベルト押え４１が取り付けられて
いる。このようなノズルは、図３に示すように、装置本
体に取り付けられたフレーム５０に摺動自在に支持され
ている。図３において符号５１はガイドでありノズル本
体１８を支持している。フレーム５０には、モータ５２
が取り付けられ、モータ５２の出力軸には駆動プーリ５
３が固定されている。フレーム５０の両端部には従動プ
ーリ５４，５５が支持され、中間部にはアイドルプーリ
５６が支持されている。そして、これらプーリ５３〜５
６にはタイミングベルト（無端ベルト）５７が巻回さ
れ、タイミングベルト５７の歯面はノズルのラック４０
に係合している。この構成のもとに、モータ５２が回転
すると、タイミングベルト５７が移動し、それに伴って
ノズルが図３中左右方向へ移動する。

【００２０】次に、ノズル本体１８の詳細について説明
する。マニホールド３１の後端面には、横一列に３個の
ジョイント３２が上下に２列形成されている。上の列の
ジョイント３２には、空気流路切替部２０に接続された
チューブが接続され、下の列のジョイント３２には、水
流路切替部１７に接続されたチューブが接続される。マ
ニホールド３１は、仕切板３３によってノズル本体１８
の内部と液密に区画されるとともに、各ジョイント３２
に個別に連通する空間３４を有している。ノズル本体１
８の内部には、各ジョイント３２に対応する６本のチュ
ーブ３５が配置されている。チューブ３５の一端は空間
３４に挿入され、その側部に形成された孔３５ａによっ
て空間３４に連通している。また、チューブ３５の他端
は、ノズル本体の先端面を閉塞する壁部（蓋）１８ａを
貫通して前方へ突出している。なお、図中符号３６は、
ノズル本体１８内に溜まった洗浄水を排出するためのド
レインである。

【００２１】ここで、上下の列の端のジョイント３２
は、チューブ３５を介してビデ洗浄用のノズル吐出口６
に接続され、上下の列の他のジョイント３２は臀部洗浄
用のノズル吐出口７にチューブ３５を介して接続されて
いる。臀部洗浄用のジョイント３２のうち端のものに
は、たとえば強い圧力の水と空気が供給され、中央のも
のには弱い圧力の水と空気が供給される。洗浄水の強弱
は、操作部１６を使用者が操作することにより選択す
る。

【００２２】図５はノズルヘッド１９の詳細を示す断面
図であり、ノズルヘッド１９の右端部にノズル本体１８
の先端部が嵌合する。また、チューブ３５は空気用管路
（凹部）１１と水用管路（凹部）１２にそれぞれ挿入さ
れる。臀部洗浄用の２本の空気用管路１１は、連絡流路
１１ａで合流し、その先の空気混合室８に連通してい
る。また、臀部洗浄用の２本の水用管路１２は、連絡流
路１２ａで合流し、その先の空気混合室８の下端部に連
通している。空気混合室８には、円筒状をなす多孔質体
８ａが挿入されている。多孔質体８ａは、たとえば超高
分子量ポリエチレン等の合成樹脂粒子を加熱成形したも
ので、その周囲から内部を透過した空気が微細な気泡と
なって水と混合される。

【００２３】図５では図示を省略しているが、ノズルヘ
ッド１９の先端部中央には、ビデ洗浄用の空気混合室が
設けられ、その内部に多孔質体が挿入されている。そし
て、ビデ洗浄用の空気用管路１１はその空気混合室に連
通し、ビデ洗浄用の水用管路１２は空気混合室の下端部
に連通している。図において符号９は上蓋であり、上蓋
９は多孔質体８ａを空気混合室８内に閉じ込めている。
上蓋９には、多孔質体８ａの中空部分と同軸のノズル吐
出口７が形成されており、臀部洗浄用の洗浄水を吐出す
る。また、上蓋９には、ビデ洗浄用の多孔質体の中空部
分と同軸のノズル吐出口６が形成されている。なお、図
中符号１３は下蓋であり、ノズルヘッド１９の下面を液
密に閉塞している。

【００２４】Ｂ．人体局部洗浄装置の作用 次に、上記構成の人体局部洗浄装置の動作について説明
する。まず、使用者は操作部１６の所定のスイッチで臀
部洗浄かビデ洗浄かを選択するスイッチを押す。スイッ
チが押されると、モータ５２が回転し始め、タイミング
ベルト５７の移動に伴ってノズルが所定の位置まで前進
する。そして、臀部洗浄かビデ洗浄かに応じて水流路切
替部１７が選択したジョイント３２に洗浄水と空気が供
給され、気泡を含む洗浄水がノズル吐出口６または７か
ら吐出される。洗浄水の吐出が終了すると、モータ５２
が逆回転し、ノズルが後退する。

【００２５】上記構成の人体局部洗浄装置においては、
ノズル本体１８が筒状であるから、それ自体の加工は極
めて簡易であるのに加えて、チューブ３５は市販品を用
いることができるので、製造コストを大幅に低減するこ
とができる。また、ノズルヘッド１９がノズル本体１８
に着脱自在に装着されているので、ノズル吐出口の数な
どが異なる種々のノズルヘッドを用いることができ便利
である。さらに、チューブ３５の先端部がノズル本体１
８の壁部１８ａに支持されているので、チューブ３５の
位置が固定され、空気用管路１１と水用管路１２に簡単
に挿入することができる。

【００２６】（２）第２実施形態 次に、図６を参照して本発明の第２実施形態を説明す
る。この実施形態は、ノズル本体１８の移動を液圧で行
う点を特徴としている。図に示すように、ノズル本体１
８は、先端部を突出させた状態でケーシング６０に収容
されている。マニホールド３１の外周にはＯリング６１
が取り付けられ、ケーシング６０の後端部の空間６２を
液密に閉塞している。また、空間６２には、ケーシング
６０の後端面を貫通したパイプ６３が挿入され、その先
端部はジョイント３２に接続されている。パイプ６３と
ケーシング６０との間にはＯリング６４が介装され、空
間を液密に閉塞している。ノズル本体１８の外周には、
コイルスプリング（弾性部材）６５が取り付けられてい
る。また、ケーシング６０には、空間６２に流体を供給
する供給弁６６と、空間内の流体を排出する排出弁６７
が取り付けられている。

【００２７】上記構成の人体局部洗浄装置では、供給弁
６６を開いて流体を空間６２に供給することにより、ノ
ズルがコイルスプリング６５の付勢力に抗して前進す
る。また、供給弁６６を閉じて排出弁６７を開くことに
より、コイルスプリング６５の付勢力でノズルが後退す
る。なお、図７に示すように、ノズル本体１８をケーシ
ング７０の後端面に取り付けたピストンシリンダ７１に
よって移動させることもできる。この場合、パイプ７２
は、ケーシング７０の側部から外部に取り出すようにす
る。

【００２８】（３）第３実施形態 次に、図８を参照して本発明の第３実施形態を説明す
る。この実施形態は、ノズルヘッド１９のノズル吐出口
６，７に、チューブ３５の先端を直接接続した点を特徴
としている。図８（Ａ）に示すように、ノズルヘッド１
９は円筒状をなし、その先端開口部は蓋８０で閉塞され
ている。ノズルヘッド１９の上面は略矩形状に開口させ
られ、そこに上蓋８１が取り付けられている。上蓋８１
には、ビデ洗浄用のノズル吐出口６と、臀部洗浄用のノ
ズル吐出口７が形成されている。ノズル吐出口６，７
は、斜め後方へ向けて内側に突出する筒状体に構成され
ている。各ノズル吐出口６，７には、チューブ３５が取
り付けられている。なお、図中符号８２はＯリングであ
る。

【００２９】上記構成の人体局部洗浄装置では、チュー
ブ３５をノズル吐出口６，７に直接接続しているので、
ノズルヘッド１９は勿論のことノズル本体の構成も流路
の本数にかかわらず大幅に簡略化することができる。な
お、この実施形態では、上蓋８１にノズル吐出口６，７
を形成しているが、ノズル吐出口がノズルヘッドから取
り外せるのであれば、その構成は任意である。たとえ
ば、図９に示す例では、ノズルヘッド１９の先端開口部
に、蓋８３を着脱自在に挿入している。蓋８３の上端部
は、ノズルヘッド１９の後端側へ向けて延在させられ、
そこにノズル吐出口６，７が形成されている。ノズル吐
出口６，７は、斜め後方へ向けて内側に突出する筒状体
に構成され、各ノズル吐出口６，７には、チューブ３５
が取り付けられている。また、ノズルヘッド１９にもノ
ズル吐出口６，７が形成されている。このような人体局
部洗浄装置においても、上記と同等の作用、効果を得る
ことができる。

【００３０】

【発明の効果】以上説明したように本発明の人体局部洗
浄装置によれば、ノズル本体が筒状のカバーとチューブ
とを備えた構成であるため、加工が極めて簡単で製造コ
ストを大幅に低減することができる等の効果が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施形態による人体局部洗浄装置
の全体構成を示す概略図である。

【図２】 本実施形態によるノズルの斜視図である。

【図３】 本実施形態によるノズルおよびその駆動機構
を示す平面図である。

【図４】 本実施形態によるノズル本体の側断面図であ
る。

【図５】 本実施例によるノズルヘッドの断面図であ
る。

【図６】 ノズルの駆動機構の他の例を示す第２実施形
態の側断面図である。

【図７】 第２実施形態の変更例を示す側断面図であ
る。

【図８】 チューブの接続機構の他の例を示す第３実施
形態であって、（Ａ）はノズルヘッドの組立状態を示す
斜視図、（Ｂ）はその断面図、（Ｃ）は（Ｂ）の矢印Ｃ
方向矢視である。

【図９】 第３実施形態の変更例であって、（Ａ）はノ
ズルヘッドの組立状態を示す斜視図、（Ｂ）はその断面
図、（Ｃ）は（Ｂ）の矢印Ｃ方向矢視である。

【符号の説明】

１１…空気用管路（凹部）、１２…水用管路（凹部）、
１８…ノズル本体（カバー）、１８ａ…壁部（蓋）、１
９…ノズルヘッド、３４…空間、３５…チューブ、３６
…ドレイン、５２…モータ、５７…タイミングベルト
（無端ベルト）、６０，７０…ケーシング、６５…コイ
ルスプリング（弾性部材）、７１…ピストンシリンダ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 幸三 福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番 １号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 佐藤 稔 福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番 １号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 大橋 隆弘 福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番 １号 東陶機器株式会社内 (56)参考文献 特開2000−27267（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−41682（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) E03D 9/08

Claims (13)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗浄水を外部に吐出するノズルヘッド
   と、このノズルヘッドに洗浄水を供給するノズル本体と
   を備えた人体局部洗浄装置において、上記ノズル本体
   は、筒状のカバーと、このカバーの内部に設けられて上
   記洗浄水を上記ノズルヘッドへ供給するチューブとを備
   えていることを特徴とする人体局部洗浄装置。
2. 【請求項２】 前記ノズルヘッドと前記ノズル本体は着
   脱自在に接続され、前記ノズル本体の先端面から突出さ
   せられた前記チューブは、上記ノズルヘッドに設けられ
   た凹部に嵌合することで同ノズルヘッドに接続されるこ
   とを特徴とする請求項１に記載の人体局部洗浄装置。
3. 【請求項３】 前記チューブの先端部は、前記ノズル本
   体の先端面に設けられた蓋によって支持されていること
   を特徴とする請求項２に記載の人体局部洗浄装置。
4. 【請求項４】 前記ノズルヘッドは筒状体であり、ノズ
   ルヘッドのノズル吐出口に、前記チューブの先端が直接
   接続されていることを特徴とする請求項１に記載の人体
   局部洗浄装置。
5. 【請求項５】 前記チューブは水用と空気用とが複数設
   けられ、前記ノズル本体の基部は水用と空気用の２つの
   空間に仕切られ、これら各空間に、上記水用のチューブ
   と空気用のチューブがそれぞれ接続されていることを特
   徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の人体局部洗浄
   装置。
6. 【請求項６】 前記チューブの先端部は、外径および突
   出長さの少なくとも１つが互いに異なっており、かつ、
   前記凹部は、前記ノズルヘッドが正常な向きで前記ノズ
   ル本体に装着されるときにのみ前記上記チューブの先端
   部のそれぞれに正常に嵌合するように、上記チューブに
   対応した内径および深さを有していることを特徴とする
   請求項５に記載の人体局部洗浄装置。
7. 【請求項７】 前記ノズル本体には、その内部に溜まっ
   た洗浄水を外部に排出するためのドレインが設けられて
   いることを特徴とする請求項１〜６のいずれかに記載の
   人体局部洗浄装置。
8. 【請求項８】 前記ノズル本体は、その長手方向に沿っ
   て移動自在に設けられ、モータの出力軸に巻回された無
   端ベルトに係合することにより、無端ベルトの移動に伴
   って往復移動させられることを特徴とする請求項１〜７
   のいずれかに記載の人体局部洗浄装置。
9. 【請求項９】 前記ノズル本体は、その先端部を突出さ
   せた状態でケーシングに液密に収容され、ノズル本体の
   基端部と上記ケーシングとの間の空間に供給される流体
   の圧力により先端側へ移動させられることを特徴とする
   請求項１〜７のいずれかに記載の人体局部洗浄装置。
10. 【請求項１０】 前記ノズル本体は、前記流体による圧
    力が減少したときに弾性部材の付勢力により基端側へ移
    動させられることを特徴とする請求項９に記載の人体局
    部洗浄装置。
11. 【請求項１１】 前記ノズル本体は、その長手方向に沿
    って移動自在に設けられ、同方向に向けて伸縮するピス
    トンシリンダにより往復移動させられることを特徴とす
    る請求項１〜７のいずれかに記載の人体局部洗浄装置。
12. 【請求項１２】 前記ノズル本体は蛇腹状に構成され、
    前記チューブは柔軟性のある材料で構成され、上記ノズ
    ル本体の先端部を支持してその長手方向へ往復移動させ
    る駆動手段を備えていることを特徴とする請求項１〜７
    のいずれかに記載の人体局部洗浄装置。
13. 【請求項１３】 前記ノズル本体は潜望鏡のように伸縮
    自在に構成され、前記チューブは柔軟性のある材料で構
    成され、上記ノズル本体の先端部を支持してその長手方
    向へ往復移動させる駆動手段を備えていることを特徴と
    する請求項１〜７のいずれかに記載の人体局部洗浄装
    置。