JP3503335B2 - インジェクタ駆動回路 - Google Patents

インジェクタ駆動回路

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JP3503335B2 JP09150196A JP9150196A JP3503335B2 JP 3503335 B2 JP3503335 B2 JP 3503335B2 JP 09150196 A JP09150196 A JP 09150196A JP 9150196 A JP9150196 A JP 9150196A JP 3503335 B2 JP3503335 B2 JP 3503335B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は内燃機関におい
て、インジェクタを駆動するインジェクタ駆動回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より用いられているインジェクタ
(燃料噴射弁)の駆動回路としては、例えば、特開昭5
7−49059号公報に記載されているインジェクタの
駆動回路がある。この公報に記載のアクチュエータの駆
動回路は、大容量、高耐圧のコンデンサや、前記コンデ
ンサを充電するための昇圧回路が必要である。
【0003】図9及び図10を参照して、従来のインジ
ェクタ駆動回路の構成について説明する。バッテリBの
両端子にはDC/DCコンバータよりなる昇圧回路21
が接続され、昇圧回路21の両出力端子にはスイッチS
W4、及びコンデンサCが接続されている。コンデンサ
Cの両端子間には、スイッチSW1,SW3の並列回
路、ソレノイドL、抵抗Rが直列に接続されている。バ
ッテリBのプラス端子と、ソレノイドLとスイッチSW
1(スイッチSW3)との接続点との間には、降圧回路
22、定電流回路23、スイッチSW2、ツェナーダイ
オードZDとの並列回路、 及びダイオードDとからなる
直列回路が接続されている。前記ダイオードDはソレノ
イドLにコンデンサCより印加された電圧が逆流するこ
とを防止するための印加電圧逆流防止用である。又、昇
圧回路21の一次側マイナス端子と、二次側マイナス端
子は接地されている。なお、前記各スイッチSW1〜S
W4は図示しない制御手段によってオン、 オフ制御され
るべく、トランジスタ、トライアック等のスイッチング
回路等によって構成される。
【0004】上記のように構成されたインジェクタ駆動
回路を使用してインジェクタの駆動制御の説明をする。
まず、昇圧回路21によりコンデンサCに充電した高電
圧をスイッチSW1のオン(図10のt1時)により、
ソレノイドLに印加し、 高速に動作させる。
【0005】次に、そのままスイッチSW1をオンし続
け、LCR共振によってソレノイド電圧VSOL が負電圧
になるまで保持電流の供給を遅らせる(保持ディレイ方
式)。保持ディレイ期間終了(図10のt2時)後、 ス
イッチSW2をオンし、保持電流を供給する。 この時、
スイッチSW1をオフする。
【0006】図10のt2〜t3の期間中はリミッタや
スイッチSW2のスイッチングを利用して、定電流であ
る保持電流を調節する(保持電流制御方式)。続いて、
ソレノイドLのオフタイミング(t3時)で、 スイッチ
SW2をオフする。この時点からわずかに遅らせて、 ス
イッチSW3をオン(t4時)し、 コンデンサCの逆電
圧をソレノイドLに印加し、逆電流を流す(逆電圧印加
方式)。そして、この後、適当なタイミングでスイッチ
SW3をオフ(t5時)する。
【0007】次に、適当なタイミングで、SW4をオン
し(t6時)、昇圧回路21によりコンデンサCを充電
する。充電完了後はスイッチSW4をオフする(T7
時)。なお、図10中、VC はコンデンサ電圧である。
【0008】上述したように、インジェクタ駆動回路で
は、高い燃圧に抗してインジェクタを高速駆動して燃料
噴射時間を正確にコントロールする必要があるため、図
10のt1,t2間においてインジェクタのソレノイド
電流ISOL のピーク部分が必要となる。
【0009】このソレノイド電流ISOL のピーク部分を
つくるためには、車載バッテリBの電圧12Vでは不足
であり、昇圧回路21で約180V〜250Vの電圧を
発生させ、それをコンデンサCに充電し、上記のように
インジェクタONタイミングで一気に印加している。
【0010】すなわち、車載電源であるバッテリ電圧1
2VをDC/DCコンバータ等の昇圧回路21によって
数100Vに昇圧してコンデンサCに充電し、 このコン
デンサCを放電することにより、高電圧をアクチュエー
タに印加して、同アクチュエータを高速駆動している。
【0011】ところで、上記のように直流電源であるバ
ッテリBの電圧を昇圧するため、昇圧回路21が必要と
なっている。この昇圧回路21は、DC/DCコンバー
タのようにトランジスタ素子のスイッチング動作によ
り、交流(又は脈流)を作り、トランスやコイル等を利
用して昇圧するものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のように
スイッチング動作を行うと、スイッチングに伴い電流が
急変し、ノイズを発生する。このノイズを減少させるた
めに各種フィルターや、リップル減少のために数千μF
もの大型コンデンサの使用が必要となり、回路の大型
化、コストアップの原因となっている。
【0013】又、前述したように図10のt2〜t3間
の保持電流はバッテリ電圧よりもDC/DCコンバータ
よりなる降圧回路22で所定電圧に降圧し、定電流回路
23で定電流とされている。この理由は、バッテリ電圧
で直接定電流制御を行った場合、電圧ドロップ分がその
まま熱(例えば、定電流回路を構成している定電流出力
用のパワートランジスタの発熱)となり、これが内燃機
関の気筒分(例えば4気筒分)だけ、発熱量が大とな
り、機関の制御を司る電子制御装置がその熱に耐えられ
なくなるためである。このため、前記降圧回路22を構
成しているスイッチング素子のスイッチング制御によ
り、6Vに降圧し(なお、ここでの電圧降下は、スイッ
チングで行うため、通常効率70〜80%までに抑えら
れるため、発熱は少ない)、定電流回路23で制御する
ことにより、定電流制御のための発熱を低減している。
【0014】しかし、この方式では、降圧回路22が必
要となり、その分だけコストアップとなり、又、回路が
大型化する問題がある。さらに、降圧回路22はなるべ
く発熱量を低減するために、スイッチング方式で制御し
ているため、前記(1)の問題と同様に大きなスイッチ
ングノイズが発生し、このノイズ対策のために各種フィ
ルターや、大型コンデンサの使用が必要となり、回路の
大型化、コストアップの原因となっている。
【0015】又、従来のインジェクタを駆動する駆動回
路は、バッテリを駆動電源としている。この入力電源と
なるバッテリの電圧は、例えば、通常の車両の内燃機関
の場合には、約12V前後で安定している。しかし、ス
タータがオン操作された場合には、最悪5V程度まで電
圧が低下する。このためこの約5Vの低電圧入力時にお
いても、出力としては約200V程度の高電圧まで安定
して昇圧する必要がある。
【0016】従って、低電圧時の対策としては下記の対
策がとられている。 (1)昇圧回路として昇圧トランスを使用する場合に
は、その1次,2次巻線比を大きく設定する。 (2)低電圧時にも必要なエネルギを確保するために、
大きな入力電流を流すことができる構成とする。例え
ば、昇圧回路としてDC/DCコンバータを使用する場
合には、スイッチング素子の電流定格をアップしたり、
コネクタやハーネスも大容量の電流を流すことができる
ものに変更する。 (3)昇圧回路としてDC/DCコンバータを使用する
場合には、昇圧のためにスイッチング作動をするが、こ
のとき低電圧の電源ラインに大きなリップルが発生し、
瞬間的には+Bmin(バッテリ電圧の最低値)よりさら
に低いノイズ電圧が発生するため、ノイズ除去用のフィ
ルタ回路を追加する。
【0017】しかし、上記のような対策は、回路を大型
化するとともに、コストアップの原因となる。この発明
は、発電手段をインジェクタの駆動回路の駆動電源とす
ることを第1の課題とし、又、DC/DCコンバータ等
からなる昇圧回路のスイッチング動作によって発生する
対策として従来必要としていたフィルタ回路の追加が必
要でなく、インジェクタ駆動回路の回路構成を簡素化し
て、コスト低減を図ることができることを第2の課題と
している。
【0018】
【0019】
【0020】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項の発明は、インジェクタを駆動するソレノ
イドと、ソレノイドへ駆動電流を供給する発電手段と、
内燃機関のバッテリを充電するとともに、前記発電手段
から発生した整流前の交流を降圧し、この降圧後の交流
を前記ソレノイドの駆動電源とする降圧回路とを備えた
インジェクタ駆動回路をその要旨としている。
【0021】 請求項の発明は、請求項において、
前記発電手段から発生した整流前の複数相の交流のうち
一部のみをソレノイドの駆動用電源としたことをその要
旨としている。
【0022】 請求項の発明は、請求項において、
ソレノイド駆動用電源として使用する相は複数相あり、
駆動用電源の相の数を変更する変更手段を備えたことを
その要旨としている。
【0023】 請求項の発明は、インジェクタを駆動
するソレノイドと、前記ソレノイドへ駆動電流を供給す
るバッテリと、内燃機関のバッテリを充電するととも
に、前記ソレノイドへ駆動電流を供給し、ソレノイドの
駆動電源ともなる発電手段とバッテリ電圧低下時にバッ
テリとソレノイドの電気的接続を遮断する遮断手段とを
備えたインジェクタ駆動回路をその要旨としている。
【0024】 請求項の発明は、請求項において、
発電手段は、交流発電手段であるとともに、交流を直流
に変換するダイオードブリッジ回路を含み、バッテリ電
圧低下時にダイオードブリッジ回路の基準電圧をバッテ
リ電圧に切り換える切換手段を備えたインジェクタ駆動
回路をその要旨としている
【0025】(作用) 求項の発明によれば、発電手段が発電すると、降圧
回路は発電手段から発生した整流前の交流を降圧し、降
圧後の交流をソレノイドの駆動用とする。
【0026】 請求項の発明は、前記発電手段から発
生した整流前の複数相の交流のうち一部のみがソレノイ
ドの駆動用電源となる。請求項の発明は、変更手段
は、発電手段の発電電圧が低くなったときは、変更手段
により、駆動用電源の使用する相の数を変更することに
より、発生電圧が低下しても、対応することが可能とな
る。
【0027】 請求項の発明によれば、遮断手段は、
バッテリ電圧低下時にバッテリとソレノイドの電気的接
続を遮断する。この結果、発電手段はバッテリに代わっ
てソレノイドの駆動電源となる。発電手段は、バッテリ
と電気的に遮断されているため、発電手段による発電電
圧がバッテリ電圧によりクランプされることはなく、高
電圧が得られる。
【0028】 請求項の発明によれば、切換手段はバ
ッテリ電圧低下時にダイオードブリッジ回路の基準電圧
をバッテリ電圧に切り換える、この結果、バッテリ電圧
をダイオードブリッジ回路の基準電圧とすることがで
き、高電圧が得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両に搭載される
内燃機関としてのエンジンのインジェクタ駆動回路に具
体化した第1の実施の形態を図1、図2及び図10に従
って説明する。
【0030】図1は第1の実施の形態に係る1気筒分の
インジェクタ駆動回路10及び発電手段としてのオルタ
ーネータを含むバッテリBの充電回路30を示してい
る。 図2は前記インジェクタ駆動回路10を制御するた
めの制御回路12を示している。
【0031】まず、バッテリBの充電回路30を説明す
る。発電手段としてのオルタネータ1は公知の構成であ
り、ステータ、ロータ(ともに図示しない)及びダイオ
ードブリッジ回路4を備えている。
【0032】そして、前記ステータには巻回されたY結
線のステータコイル2を備え、ロータにはロータコイル
3を備えている。同オルターネータ1は図示しないエン
ジンのクランクに設けられたクランクプーリに対し連結
ベルトにて駆動連結され、エンジンの回転速度の約2倍
で回転される。
【0033】ダイオードブリッジ回路4のB端子には、
車両に搭載されるスタータモータ等の電気負荷5及びバ
ッテリBのプラス端子、イグニッションスイッチ6を介
してジェネレータ・レギュレータ7に接続されている。
ジェネレータレギュレータ7は発生電圧を所定値に保持
するためのものである。そして、このオルターネータ1
はブリッジダイオード回路4にて3相交流の3相分を全
波整流し、平滑したとき、正常時のバッテリ電圧となる
ようにされている。
【0034】上記のオルターネータ1は前記イグニッシ
ョンスイッチ6をオン操作すると、バッテリBの電流が
ジェネレータレギュレータ7を構成している図示しない
ボルテージレギュレータを経て、オルタネータ1のF端
子からロータコイル経て流れるため、ロータコイル3に
磁力線が生ずる。そして、エンジンが始動してロータが
回転し始めると、ステータコイル2に発電作用が生じ、
3相交流を発生する。この3相交流はダイオードブリッ
ジ回路4にて全波整流される。B端子の電圧がバッテリ
電圧より高い場合には、バッテリBを充電するととも
に、各部電気負荷5へ電流を供給する。
【0035】続いて、オルターネータ1の回転速度が上
昇してB端子の電圧が所定値に達した場合には、ジェネ
レータレギュレータ7の図示しないボルテージレギュレ
ータが作動してロータコイルへの電流供給を減少させる
ため、オルタネータ1の発電は制御され、B端子の電圧
は所定値に保持される。なお、エンジンが停止した場合
には、バッテリBからオルターネータ1へ電流が逆流し
ようとするが、ダイオードブリッジ回路40を構成して
いるダイオードがこれを阻止するため逆流は生じない。
【0036】次にインジェクタ駆動回路10について説
明する。なお、図1のインジェクタ駆動回路10の構成
において、従来のインジェクタ駆動回路と同一構成につ
いては、同一符号を付して説明を省略し、異なるところ
を中心に説明する。
【0037】図1のインジェクタ駆動回路10には、ト
ランスTRを備えている。トランスTRの一次側コイル
TRaは逆流防止用のダイオードD1を介して前記オル
ターネータ1のステータコイル2のうち一相分のコイル
2aに電気的に接続されている。又、トランスTRの二
次コイルTRbは半波整流を行うためのダイオードD2
を介してスイッチSW4に接続されている。前記トラン
スTRの一次側及び二次側コイルTRa,TRbの巻線
比はインジェクタ駆動に必要な電圧以上に昇圧できる値
に設定されている。前記トランスTR及びダイオードD
2により第1の昇圧回路が構成され、DC/DCコンバ
ータと異なり、スイッチング動作を行わなずに電圧を昇
圧する非スイッチング昇圧回路を構成している。
【0038】又、ソレノイドLは燃料噴射弁に内蔵され
るソレノイド式のアクチュエータであって、ソレノイド
L内を摺動するプランジャと、 プランジャに固定された
ニードルバルブと、 ニードルバルブを閉弁方向に付勢す
るスプリングを備えている。そして、ソレノイドLに電
圧が印加されると、プランジャがニードルバルブに付与
されているスプリング弾性力及び燃圧に抗して開弁方向
に移動し、 ニードルバルブ先端にて閉塞されていた噴射
孔が開放される。
【0039】次に前記インジェクタ駆動回路10を制御
するスイッチ制御手段としての制御回路12を図2に従
って説明する。制御回路12は、電子制御ユニット(以
下「ECU」という。)13、コントロール信号発生部
14を備えている。 ECU13は図示しない中央処理装
置(CPU)を備えている。前記ECU13には、内燃
機関としてのエンジンの作動状態を検出するために、各
種センサ(図示しない)が接続されている。すなわち、
ECU13にはエアーフローメータ、吸気温センサ、ス
ロットルセンサ、水温センサ、酸素センサ、エンジン回
転数センサ等が通信線を介して接続されている。エアー
フローメータはエンジンが吸入する吸入空気量を計測す
るものであり、吸気温センサは吸気通路を流通する吸入
空気の温度変化を検出する。吸気温は、インジェクタの
先端部の周囲の雰囲気温度に相当する。スロットルセン
サは吸気通路に設けられたスロットル弁の開度(スロッ
トル開度)を検出する。水温センサはエンジンのウォー
タアウトレット部に取付けられ、エンジンの冷却水の温
度(冷却水温)を検出する。酸素センサは排気マニホル
ド内の排気ガス中の酸素濃度を検出する。
【0040】前記ECU13には、コントロール信号発
生部14が通信線15を介して接続されている。ECU
13は図示しないROMに格納した制御プログラムに従
い前記各センサからの検出信号に基づいてエンジンの運
転状態を判断し、その運転状態に対応した制御信号をコ
ントロール信号発生部14に対して通信線15を介して
入力する。コントロール信号発生部14は各スイッチS
W1〜SW4に対して各信号線を介して接続されてい
る。コントロール信号発生部14はECU13から入力
した制御信号に基づいて、 前記制御信号が入力した後の
いくつかの所定時間を経過する毎にスイッチSW1〜S
W4を各別にオン・オフ制御可能とされている。
【0041】次に前記インジェクタ駆動回路10の作用
を図10を参照して説明する。ECU13は、各種セン
サからの入力信号に基づいて駆動開始タイミングt1及
び駆動オフタイミングt3(すなわち、ソレノイド駆動
信号のオンタイム時間)を燃料噴射制御プログラムに従
って決定する。
【0042】次にECU13はソレノイド駆動信号をt
1時に通信線15を介してコントロール信号発生部14
に入力する。コントロール信号発生部14は、このソレ
ノイド駆動信号の立ち上がりに基づいてスイッチSW1
をオンするとともに、そのままスイッチSW1をオンし
続け、LCR共振によってソレノイド電圧が負電圧にな
るまで保持電流Ihの供給を遅らせる(保持ディレイ方
式)。
【0043】この結果、トランスTRによりコンデンサ
C1に充電した高電圧をソレノイドLに印加し、 高速に
動作させる。又、コントロール信号発生部14はt1時
から所定時間(遅延時間)τ1を経過した後、すなわ
ち、t2時にSW2をオンし、保持電流を供給するとと
もにSW1をオフする。定電流回路23は、図10のt
2〜t3の期間中は保持電流Ihを0.5A〜1.5A
程度の定電流をソレノイドLに供給する。 (保持電流制
御方式)。
【0044】続いて、ソレノイド駆動信号が立ち下がっ
た時点t3で、コントロール信号発生部14はスイッチ
SW2をオフさせ、わずかな時間であるτ2後、すなわ
ち、t4時にスイッチSW3をオン作動させる。この結
果、コンデンサC1の逆電圧がソレノイドLに印加さ
れ、逆電流を流す(逆電圧印加方式)。この後、コント
ロール信号発生部14はt5時において、スイッチSW
3をオフする。
【0045】この後、コントロール信号発生部14はソ
レノイド駆動信号が立ち下がった時点t3から所定時間
τ3を経過したt6時にスイッチSW4をオン作動し、
トランスTRによりコンデンサC1を充電する。そし
て、コンデンサC1が充電完了後であるt7時にスイッ
チSW4をオフ作動する。なお、半波整流用のダイオー
ドD2により、コンデンサC1に高圧の電圧が充電され
ると、トランスTRには自動的にほとんど電流が流れな
くなるため、エネルギーロスは発生しない。
【0046】(a) さて、上記のように構成された実
施の形態では、インジェクタ駆動回路10の駆動電源と
してオルターネータ1のステータスコイル2の一相分の
コイル2aに発生する電力を利用している。従って、車
両には必要とされているオルタネータ1を利用するた
め、余分な部品等を必要とせず、コストアップとなるこ
とがない。
【0047】(b) さらに、オルターネータ1は交流
発電であるため、トランスTRを接続するだけで、昇圧
できるため、DC/DCコンバータからなる昇圧回路は
必要でなくなり、昇圧のためのスイッチング動作による
制御を行わないため、スイッチングに伴うノイズの発生
がなく、従って、そのノイズ除去のためのフィルタ回路
を追加する必要もなくなる。
【0048】(c) 又、図1に示すように定電流回路
23は、大容量の平滑用コンデンサC2、逆流防止用の
ダイオードD3を介して前記オルターネータ1のステー
タコイル2のうち一相分のコイル2aに電気的に接続さ
れている。この定電流回路23に印加される電圧はオル
ターネータ1の三相分のステータコイルのうち、一相分
のコイル2aに接続されているため、一相分の平滑して
得られる電圧となる。従って、この電圧はバッテリ電圧
よりも低くすることができる。
【0049】(d) 従って、この実施の形態では、バ
ッテリBより低い電圧を用いて定電流制御を行うため、
バッテリ電圧で定電流出力用パワートランジスタで定電
流制御を行う場合と比較して、電圧ドロップによる発熱
がない。
【0050】(e) 又、本実施の形態では、ダイオー
ドD3、コンデンサC2の簡単な回路をオルタネータ1
の一相分のコイル2aに接続しただけで、DC/DCコ
ンバータから構成される降圧回路を使用する必要がな
く、この結果スイッチングによるノイズの発生がない。
すなわち、DC/DCコンバータから構成される降圧回
路そのものが必要でないため、回路構成を簡素化でき、
コスト低減にすることができる。
【0051】次に第2の実施の形態を第3図を参照して
説明する。なお、前記第1の実施の形態と同一構成又は
相当する構成は同一符号を付してその説明を省略する。
なお、以下の実施の形態においても他の実施の形態と同
一構成については同一符号を付す。
【0052】この第2の実施の形態は、オルターネータ
1の発電電圧が低い場合に対応できるようにしたインジ
ェクタ駆動回路である。すなわち、トランスTRの一次
側コイルTRaと二次側コイルTRbの巻線比が第1の
実施の形態よりも高く設定されている。そして、オルタ
ネータ1の発電電圧が低いとき、すなわち、エンジン回
転速度が低いときにおいて、トランスTRにより所定の
電圧値まで昇圧可能としている。そして、コンデンサC
1は、この昇圧された電圧にて充電される。
【0053】又、図3において、トランスTRの一次側
コイルTRaと逆流防止用のダイオードD1との間には
第1のスイッチ回路8が設けられている。この第1のス
イッチ回路8はスイッチングトランジスタ等から構成さ
れている。又、コンデンサC1と半波整流用のダイオー
ドD2の接続点には充電電圧検出部9が接続されてい
る。
【0054】この第2の実施の形態の作用について説明
する。上記のように構成されたインジェクタ駆動回路1
0では、第1の実施の形態と同様に各タイミングt1〜
t7において、スイッチSW1〜SW4をオンオフ作動
させる。
【0055】又、充電電圧検出部9はコンデンサC1の
充電時(図10のt6時からt7の間)においてコンデ
ンサ電圧を検出し、第1の基準電圧値V1、すなわち、
ソレノイドLを駆動するのに必要充分な充電電圧値を検
出すると、前記第1のスイッチ回路8をオフ作動させ
る。又、コンデンサC1が放電し、第2の基準電圧値V
2(V1>V2)にまで低下したときには、充電が必要
だとして前記第1のスイッチ回路8をオン作動する。
【0056】(f) この実施の形態では、トランスT
Rの一次側及び二次側コイルTRa,TRbの巻線比を
高くして、エンジンの回転数が低いときのようにオルタ
ーネータ1の発電電圧が低い場合においても、所定の電
圧まで昇圧可能とした。従って、オルターネータ1の低
い発電電圧においても充分にコンデンサC1を充電する
ことができる。
【0057】(g) コンデンサC1の充電時におい
て、コンデンサC1の充電電圧値を充電検出部9が検出
し、第1の基準電圧値V1、すなわち、コンデンサC1
ソレノイドLを駆動するのに必要な充電電圧値を検出す
ると、充電電圧検出部9は第1のスイッチ回路8をオフ
作動させるようにした。従って、必要以上に過度の電圧
をコンデンサC1が充電することはなくなる。
【0058】次に第3の実施の形態を図4を参照して説
明する。この実施の形態では、前記第2の実施の形態の
構成に対して非スイッチング昇圧回路を構成する第2の
昇圧回路及び第2のスイッチ回路11を備え、充電電圧
検出部9の代わりにピークホールド回路17を備えてい
るところが異なっており、各スイッチSW1〜SW4の
オンオフ制御は第1の実施の形態と同様である。
【0059】第2の昇圧回路におけるトランスTR1の
一次側コイルTRaは、第2のスイッチ回路11及び逆
流防止用のダイオードD5を介してオルターネータ1の
ステータコイル2のうち一相分のコイル2aとは異なる
一相分のコイル2bに電気的に接続されている。又、ト
ランスTR1の二次コイルTRbは半波整流を行うため
のダイオードD4を介してスイッチSW4に接続されて
いる。前記トランスTRの一次側コイルTRa及び二次
側コイルTRbの巻線比はインジェクタ駆動に必要な電
圧以上に昇圧できる値に設定されている。前記トランス
TR及びダイオードD2により第2の昇圧回路が構成さ
れている。又、第2の昇圧回路を構成するトランスTR
1とダイオードD4は第1の昇圧回路のトランスTRと
ダイオードD2の定格が同じとされている。
【0060】ピークホールド回路17はコンデンサC1
とスイッチSW4との接続点に接続されている。この実
施の形態の作用を説明する。ピークホールド回路17は
スイッチSW4が図10のt6時にオンされてから後、
第1のスイッチ回路8が閉路(オン)状態で且つ第2の
スイッチ回路11が開路(オフ)状態において、コンデ
ンサC1の充電時のコンデンサ電圧のピーク値(最大
値)を検出し第3の基準電圧値V3に達しない場合に
は、第2のスイッチ回路11をオン作動する。なお、コ
ンデンサ電圧のピーク値が第3の基準電圧値V3に達し
ない場合とは、すなわち、第3の基準電圧値V3に達し
ない前にコンデンサC1がソレノイド駆動信号に基づい
て放電してしまう場合である。
【0061】又、コンデンサC1のコンデンサ電圧が第
1の基準電圧値V1に達した場合には、ピークホールド
回路17は第1のスイッチ回路8及び第2のスイッチ回
路11をともにオフ作動させる。これは過電圧による充
電を防止するためである。
【0062】又、コンデンサC1の充電完了後におい
て、コンデンサC1が放電を行い、その後、コンデンサ
電圧が第4の基準電圧値V4(V3>V4)以下に下が
った場合には、ピークホールド回路17は最初に第1の
スイッチ回路8をオン作動し、充電待機状態とする(な
お、スイッチSW4はt6〜t7間の充電期間中は、オ
ン状態であるが、それ以外はオフ状態のままであるため
である。)。
【0063】さらに、ピークホールド回路17は、コン
デンサ電圧が第3の基準電圧値V3に達してから放電さ
れるまでの時間をカウントしており、このカウント値が
所定時間以上(すなわち、コイルの一相分の充電電流で
も必要時間内に充電可能となる時間以上)になると、充
電時間の短縮度合いが高いとして第2のスイッチ回路1
1の制御を中止し、第2のスイッチ回路11をオフ状態
のままとする。
【0064】これは、必要以上に充電時間が短い場合
は、大きな充電電流がコンデンサC1に流れることを意
味しており、スイッチSW4にはより大きな定格電流容
量の素子が必要となるため、これを抑制し、コストアッ
プを防止するためである。
【0065】(h) さて、この実施の形態では、1相
分のコイル2aによる充電中にコンデンサC1のコンデ
ンサ電圧が所定のピーク値に達する前に放電を開始した
場合には、第2のスイッチ11をオン作動させて。他の
相のコイル2bによっても充電するようにした。すなわ
ち、2相分のコイルにより充電するようにした。この結
果、1相分のコイルにてコンデンサC1を充電する場合
よりも、2倍の速さでコンデンサ電圧を所定のコンデン
サ電圧V1に充電することができ、充電時間が短縮化、
すなわち充電を高速化できる。
【0066】(i) 又、この実施の形態では、第1の
基準電圧値V1に達した後は、第1のスイッチ8及び第
2のスイッチ11をともにオフ作動させるようにした。
このため、コンデンサC1の過電圧の充電が防止され
る。
【0067】(j) さらに、ピークホールド回路17
は、コンデンサ電圧が第3の基準電圧値V3に達してか
ら放電されるまでの時間をカウントしており、このカウ
ント値が所定時間以上)になると、充電時間の短縮度合
いが高いとして第2のスイッチ回路11の制御を中止
し、第2のスイッチ回路11をオフ状態のままとした。
この結果、スイッチSW4にはより大きな定格電流容量
の素子を必要とすることがなくなるため、コストアップ
を防止できる。
【0068】次に第4の実施の形態を図5を参照して説
明する。この実施の形態は第1の実施の形態において、
ダイオードD3とコンデンサC2の間には、一次側コイ
ルと二次側コイルの巻数比が降圧用とされたトランスT
R2と、トランスTR2の二次側コイルに対して半波整
流用のダイオードD4が接続されているところが異なっ
ている。前記トランスTR2、ダイオードD4及びコン
デンサC2にてDC/DCコンバータと異なり、スイッ
チング動作を行わなずに電圧を降圧する降圧回路(非ス
イッチング降圧回路)が構成されている。
【0069】(k) 従って、この実施の形態では、第
1の実施の形態における1相分の平滑で得られる電圧値
よりも、さらに低い電圧値が得られ、定電流回路23を
介して保持電流としてソレノイドLに供給することがで
きる。
【0070】(l) 又、この実施の形態では前記
(c)と同様に定電流回路23は、大容量の平滑用コン
デンサC2、逆流防止用のダイオードD3、降圧用トラ
ンスTR2等を介して前記オルターネータ1のステータ
コイル2のうち一相分のコイル2aに電気的に接続され
ている。この定電流回路23に印加される電圧はオルタ
ーネータ1の三相分のステータコイルのうち、一相分の
コイル2aに接続されているため、一相分の平滑して得
られる電圧となる。従って、この電圧はバッテリ電圧よ
りも低くすることができる。従って、前記(d)と同じ
作用効果を奏し、かつ(e)の作用効果も奏する。
【0071】次に第5の実施の形態を図6を参照して説
明する。この実施の形態は、第1の実施の形態の構成に
対して、さらにダイオードD3とコンデンサC2との接
続点とオルターネータ1におけるステータコイル2の一
相分のコイル2bとの間に逆流防止用のダイオードD
5、第3のスイッチ回路18が接続されている。又、定
電流回路23とコンデンサC2との接続点にはコンデン
サC2の電圧を検出する第1の低電圧検出部20が接続
されている。
【0072】第1の低電圧検出部20はコンデンサC2
の電圧が第5の基準電圧V5よりも低い場合には、1相
分だけでは充分な保持電流が得られないとして前記第3
のスイッチ回路18をオン作動させる。この結果、コン
デンサC2により2相分の交流がそれぞれ平滑され、そ
の平滑された結果の電圧は1相分を平滑した場合よりも
高い電圧が得られる。又、第1の低電圧検出部24はコ
ンデンサC2の電圧が第6の基準電圧V6(V6>V
5)よりも高いときは保持電流を流すのに充分な電流値
が得られているとして、前記第3のスイッチ回路18を
オフ作動させる。
【0073】(m) 上記のようにこの実施の形態で
は、1相分を平滑しただけでは、充分な保持電流が得ら
れない場合には、2相分を平滑して充分な保持電流が得
られるようにした。この結果、機関始動時等のように機
関回転速度が低く、オルターネータ1の発電電圧が低い
場合においても、充分な保持電流を得ることができる。
【0074】次に、第6の実施の形態を図7を参照して
説明する。この実施の形態では、ソレノイド駆動回路は
図9に示されている従来のソレノイド駆動回路の構成
中、昇圧回路25が第1の実施の形態と同様に昇圧用の
トランスと、二次コイルに設けられたダイオードD2と
からなることと、バッテリBを駆動電源とするととも
に、オルターネータ1の三相交流を全波整流した後の出
力電流を駆動電源としているところが異なっている。
【0075】そして、バッテリBとオルターネータ1と
の間には遮断手段としての第4のスイッチ回路19が設
けられている。又、同第4のスイッチ回路19とバッテ
リBとの間には第2の低電圧検出部24が接続されてい
る。同第2の低電圧検出部24はバッテリBが正常時の
電圧よりも低い第7の基準電圧値V7以下の電圧値を検
出すると、この第7の基準電圧値V7以下では、充分に
コンデンサC1を充電できないとして前記第4のスイッ
チ回路19をオフ作動させる。又、バッテリ電圧が正常
電圧に戻ると、第2の低電圧検出部24は、第4のスイ
ッチ回路19をオン作動する。なお、この実施の形態で
は、バッテリ電圧の正常電圧値は12Vとしている。
【0076】(n) さて、従来は、ダイオードブリッ
ジ回路4とバッテリBとは直結されており、オルターネ
ータ1はバッテリBとダイオードブリッジ回路4でクラ
ンプされている状態となる。従って、オルタネータ1が
いくら発電しても発電電圧はバッテリ電圧(+B)+V
fより大きくなり得ない。なお、Vfはダイオードブリ
ッジ回路4での電圧降下分である。
【0077】そして、機関始動時のようにスタータがオ
ン作動されたときには、バッテリ電圧は最悪約5V程度
まで低下した場合、この低電圧にてソレノイド駆動回路
のコンデンサC1は充電されることになり、コンデンサ
C1を充分に充電することはできないものとなってい
た。
【0078】この実施の形態では、バッテリBの電圧低
下時において、第2の低電圧検出部24はバッテリBの
電圧が第7の基準電圧値V7となった場合、第4のスイ
ッチ回路19がオフ作動するようにした。この結果、オ
ルターネータ1の発電電圧Valがバッテリ電圧までクラ
ンプされることがなく、オルターネータ1の発電電圧V
alそのものを、正確にいえば、(発電電圧Val−Vf)
の電圧を昇圧回路25に対して印加することができる。
従って、バッテリBの低電圧時において、昇圧回路25
に印加する電圧の下限範囲を緩和できる。
【0079】(o) 従って、従来と異なり、昇圧回路
25の昇圧トランスの巻線比を大きく設定する必要がな
くなる。又、昇圧回路としてDC/DCコンバータを使
用する場合には、スイッチング素子の電流定格をアップ
する必要がなく、コネクタやハーネスも大容量の電流を
流すことができるものにする必要がなくなる。さらに、
昇圧回路として昇圧のためにスイッチング作動をする
が、このとき低電圧の電源ラインに大きなリップルが発
生することがないため、バッテリ電圧の最低値よりさら
に低いノイズ電圧が発生することもなく、ノイズ除去用
のフィルタ回路を追加する必要がない。この結果、ソレ
ノイドの駆動回路を大型化する必要がなく、コストアッ
プとなることがない。
【0080】(p) スタータオン時のように機関回転
速度が低速度のときに、オルターネータ1の発電電圧
は、ステータコイル2の巻数やロータコイル3に流す電
流値の設定により、例えばバッテリ電圧(+B)min値
4.5Vより大きい9〜10Vに設定することは容易に
行うことができる。ソレノイド駆動回路の入力電圧下限
値を上記実施の形態の構成を採用すれば、この9〜10
V(正確にはこの値からVfを差し引いた値)で設計す
れば対応できることになる。すなわち、昇圧回路25の
一次側コイルと二次側コイルの巻数比を従来4.5:2
00であったのを、9:200にまで半分に低減するこ
とが可能となる。
【0081】このように電圧が2倍の9Vまでの設計が
できるということは、同一エネルギーを確保するための
入力電流は1/2で良くなり、回路を構成する素子定格
を大きく低減でき、この結果、低コスト、回路の小型化
が可能となる。
【0082】次に、第7の実施の形態を図8を参照して
説明する。この実施の形態では前記第6の実施の形態に
おいて、オルターネータ1のブリッジダイオード回路4
の接地線E1に切換手段としての切換スイッチ26が設
けられており、この接地線E1は切換スイッチ26を介
して第4のスイッチ回路19とバッテリBとの接続点に
接続されている。又、第2の低電圧検出部24は、バッ
テリBが正常時の電圧よりも低い第7の基準電圧値V7
を検出すると、前記第4のスイッチ回路19をオフ作動
させるとともに、切換スイッチ26を接地側接点からバ
ッテリ側接点へ切換接続する。又、バッテリ電圧が正常
電圧に戻ると、第2の低電圧検出部は、第4のスイッチ
回路19をオン作動するとともに、切換スイッチ26を
バッテリ側接点から接地側接点へ切換接続する。前記オ
ルタネータ1はこの実施の形態では交流発電手段を構成
している。 (q) さて、上記のように構成された実施の形態で
は、バッテリ電圧が低いときは、切換スイッチ26によ
り、切換スイッチ26を接地側接点からバッテリ側接点
へ切換接続するようにした。すなわち、バッテリ電圧が
低下した場合には、オルタネータ1をGND基準の発電
から、バッテリ電圧を基準(ベース)とする発電となる
ようにした。従って、インジェクタ駆動回路10へ印加
される電圧は、(+B)+Valとなり、+Bより確実に
大きな電圧を利用することが可能となる。このことは、
オルターネータ1の仕様を変更せずに、スタータオン時
のような機関回転速度が低回点時の発電電圧Valが+B
min値より小さくなってしまうような場合であっても、
本実施の形態では利用でき、広範囲な適用が可能とな
る。
【0083】なお、この発明は前記実施の形態に限定さ
れるものではなく、下記のように実検出しても良い。 (イ) 前記第1、第2、第3、第4の実施の形態では
ダイオードD2等で半波整流したが、全波整流を行う回
路をトランスTR、TR1の二次側コイルに設けても良
い。
【0084】(ロ) 第3の実施の形態において、第1
及び第2の昇圧回路が接続されていない残り一相分のコ
イルに対して、逆流防止用のダイオード、第3のスイッ
チ回路、トランス及び半波整流用のダイオードを備えた
第3の昇圧回路を介してコンデンサC1に対して接続し
てもよい。そして、ピークホールド回路17により、第
1及び第2のスイッチ回路がオン状態においてコンデン
サC1のコンデンサ電圧のピーク値が所定値に達しない
前に放電を開始する場合には、第3のスイッチ回路をオ
ンして三相分の電流をコンデンサC1に充電するように
しても良い。このようにすることにより、所定のコンデ
ンサ電圧値に達するまでの充電時間が短縮できる。
【0085】(ハ) 前記第5の実施の形態において
は、第3のスイッチ回路18のオン制御により2相のコ
イルと接続し、その交流の平滑を行って保持電流を得る
ようにしたが3相のコイルと適宜接続し、三相の交流を
それぞれ平滑して保持電流を得るようにしても良い。
【0086】(ニ) 前記各実施の形態では、ジェネレ
ータ・レギュレータを使用したが、ICレギュレータを
使用しても良い。この明細書中に記載された事項から特
許請求の範囲に記載された請求項以外に把握される技術
的思想についてその効果とともに記載する。
【0087】
【0088】 ()請求項において、降圧回路は、
スイッチング動作を行わない非スイッチング降圧回路で
ある。この構成では、非スイッチング降圧回路は、スイ
ッチング作動をしないため、ノイズが発生することがな
く、低電圧の駆動電流を得ることができる。
【0089】
【0090】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項の発明に
よれば、発電手段により直接交流を得ることができ、ス
イッチング動作によって降圧する必要がなくなり、ノイ
ズの発生がなく、低電圧の電流を得ることができる。
【0091】 請求項の発明は、発電手段から発生し
た整流前の複数相の交流のうち一部のみをソレノイドの
駆動用電源として使用することにより、請求項の発明
の作用効果を得ることができる。
【0092】 請求項の発明は、発電手段の発電電圧
が低くなったときは、変更手段により、駆動用電源の相
を複数相に変更するため、発生電圧が低下しても、対応
することができる。
【0093】 請求項の発明によれば、遮断手段は、
バッテリ電圧低下時にバッテリとソレノイドの電気的接
続を遮断するため、発電手段はバッテリに代わってソレ
ノイドの駆動電源となり、発電手段による発電電圧がバ
ッテリ電圧によりクランプされることはなく、高電圧が
得られる。
【0094】 請求項の発明によれば、切換手段はバ
ッテリ電圧低下時にダイオードブリッジ回路の基準電圧
をバッテリ電圧に切り換えるため、バッテリ電圧をダイ
オードブリッジ回路の基準電圧となり、高電圧を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のインジェクタ駆動回路及び
充電回路の電気回路図。
【図2】第1の実施の形態の制御回路の電気回路図。
【図3】第2の実施の形態のインジェクタ駆動回路及び
充電回路の電気回路図。
【図4】第3の実施の形態のインジェクタ駆動回路及び
充電回路の電気回路図。
【図5】第4の実施の形態のインジェクタ駆動回路及び
充電回路の電気回路図。
【図6】第5の実施の形態のインジェクタ駆動回路及び
充電回路の電気回路図。
【図7】第6の実施の形態のインジェクタ駆動回路及び
充電回路の電気回路図。
【図8】第7の実施の形態のインジェクタ駆動回路及び
充電回路の電気回路図。
【図9】従来例のインジェクタ駆動回路の電気回路図。
【図10】ソレノイド駆動信号、スイッチSW1〜SW
4、コンデンサ電圧、ソレノイド電圧、ソレノイド電流
のタイムチャート。
【符号の説明】
1…交流発電手段、交流手段としてのオルタネータ、2
…ステータコイル、4…ダイオードブリッジ回路、9…
充電電圧検出部、10…インジェクタ駆動回路、12…
制御回路(スイッチ制御手段)、13…ECU、14…
コントロール信号発生部、17…ピークホールド回路、
19…遮断手段としての第4のスイッチ回路、20…第
1の低電圧検出部、21…昇圧回路、22…降圧回路、
23…定電流回路、24…第2の低電圧検出部、26…
切換手段としての切換スイッチ、30…充電回路、B…
バッテリ、C1…コンデンサ、L…ソレノイド。SW1
…第1のスイッチ、SW2…第2のスイッチ、TR…ト
ランス、TR1…トランス。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/20 330 F02D 45/00 390 F02M 51/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インジェクタを駆動するソレノイドと、ソレノイドへ駆動電流を供給する発電手段と、 内燃機関のバッテリを充電するとともに、前記発電手段
    から発生した整流前の交流を降圧し、この降圧後の交流
    を前記ソレノイドの駆動電源とする降圧回路と を備えた
    インジェクタ駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記発電手段から発生した整流前の複数
    相の交流のうち一部のみをソレノイドの駆動用電源とし
    た請求項1に記載のインジェクタ駆動回路。
  3. 【請求項3】 ソレノイド駆動用電源として使用する相
    は複数相あり、駆動用電源の相の数を変更する変更手段
    を備えた請求項2に記載のインジェクタ駆動回路。
  4. 【請求項4】 インジェクタを駆動するソレノイドと、 前記ソレノイドへ駆動電流を供給するバッテリと、 内燃機関のバッテリを充電するとともに、前記ソレノイ
    ドへ駆動電流を供給し、ソレノイドの駆動電源ともなる
    発電手段とバッテリ電圧低下時にバッテリとソレノイド
    の電気的接続を遮断する遮断手段とを備えた インジェク
    タ駆動回路。
  5. 【請求項5】 発電手段は、交流発電手段であるととも
    に、交流を直流に変換するダイオードブリッジ回路を含
    み、バッテリ電圧低下時にダイオードブリッジ回路の基
    準電圧をバッテリ電圧に切り換える切換手段を備えた請
    求項4に記載のインジェクタ駆動回路。
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