JP3503256B2 - 樹脂延伸フィルム - Google Patents
樹脂延伸フィルムInfo
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
するのに適した耐熱性、筆記性、印刷性に優れた樹脂延
伸フィルムに関するものである。この樹脂延伸フィルム
は、100℃程度の温度では熱収縮せず、かつ、腰が強
いので、印刷時に熱を加えられてもカールすることがな
い。従って、屋外ポスター用紙、ラベル用紙、製図用
紙、ステッカー用紙等、また、80〜100℃のホット
メルト接着剤が用いられるバーコード用紙、印画紙、感
熱記録紙の支持体及び熱転写画像受容紙の支持体として
有用である。特に、電子写真方式や、レーザープリンタ
ー、LEDプリンター等のトナー熱定着による印字方式
に適する。
ター、LEDプリンター等のトナー熱定着による印字方
式の用紙としては、印字性、給排紙性を改良した、上質
加工紙(パルプ抄造紙を素材)が主として用いられてい
た。一方、生産管理、商品管理用にバーコードを用いた
管理用粘着ラベルの使用が進み、また、コンピュータ
化、高速化に伴い、プリンターとしては、静粛性、高速
性に優れたレーザープリンター、LEDプリンター等の
使用が盛んになっている。これらの管理用粘着ラベル
は、用途により耐水性、耐摩耗性などの強度や、耐汚染
性が必要になり、従来のパルプ抄造紙を基材とするラベ
ルでは適用が難しかった。
ィルム、あるいはポリオレフィン系樹脂合成紙を使用す
る試みがなされている。ところが電子写真方式や、レー
ザープリンター、LEDプリンター等のトナー熱定着に
は、トナーのバインダーに使われる低融点ポリエステル
を融解させる必要のため、定着ロールが印刷速度に応じ
高温(約150〜200℃)になる。
紙(特公昭46−40794号)では、その融点が17
8℃以下で、かつ融点以下の延伸温度(120〜163
℃)で高度に延伸されているため、短時間ではあるが上
記延伸温度より高い温度、あるいは上記延伸温度近傍の
温度に曝されることにより、トナー定着後、印刷内面側
に大きくカールが生じ、取り扱いが困難な問題があっ
た。一方、耐熱性に優れたプラスチック性フィルムとし
て、ポリオレフィン系樹脂ポリマーを含有するポリエチ
レンテレフタレート系樹脂二軸延伸フィルムが知られて
いる(特開昭57−49648号)。しかし、このポリ
エチレンテレフタレート系樹脂フィルムは、耐熱性には
優れているが、含有するポリオレフィン系樹脂の量が少
ないため、前記ポリオレフィン系合成紙に比べてソフト
な感じが乏しく、又、給排紙性に劣るという問題があっ
た。
してポリプロピレン系樹脂を用い、ポリエステル樹脂を
小量配合し、かつ相溶化剤として無水マレイン酸などを
配合した、樹脂組成物を基材とした、不透明剤、耐熱性
に優れた二軸延伸フィルムが提案された(特開平2−2
76841号)。しかしかかる相溶化剤ではポリプロピ
レンとポリエステル間の相溶性が不足なため、配合した
ポリエステル樹脂の再結晶化温度以下(120〜130
℃)でのポリエステル樹脂の非結晶状態下での延伸が困
難であるため、上記樹脂組成物ではポリエステル樹脂の
再結晶化温度以上で延伸を行なっていた。この方法では
ポリエステル樹脂が結晶化するために、ポリエステル樹
脂を高度に延伸することができず、耐熱性が十分に高い
延伸フィルムは得られない。
た相溶化剤を配合することにより、ポリエステル樹脂の
再結晶化温度以下で延伸することを可能とし、更にポリ
エステル樹脂の再結晶化温度以上、マトリックスとなる
ポリオレフィン樹脂の融点より低い温度で熱処理し、非
晶状態で高度に延伸されたポリエステル樹脂を結晶化さ
せることにより、優れた耐熱性を有し、かつポリオレフ
ィン系合成紙の持つソフトな感じを兼ね備えた合成紙を
提供することを目的とする。
(A)、(B)及び(C)を含有する樹脂組成物を基材
とする空孔率が5〜50重量%、不透明度が35〜10
0%の樹脂延伸フィルムを提供するものである。(A)
熱可塑性ポリエステル樹脂100重量部に対し、(B)
結晶性プロピレン系樹脂50〜800重量部および、
(C)次の製造方法で得られた変性オレフィン系樹脂を
10〜100重量部の割合で配合した樹脂組成物であっ
て、(B)成分と(C)成分の和は、(A)成分の配合
量以上である。
0重量部に水酸基を有するα,β−不飽和カルボン酸エ
ステル系単量体0.01〜20重量部および芳香族ビニ
ル化合物0.01〜50重量部をグラフト重合工程に付
して、変性オレフィン系樹脂を製造する。
種又は二種以上のジカルボン酸又はその低級アルキルジ
エステル、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、2,
5−、2,6−又は2,7−ナフタレンジカルボン酸、
コハク酸、セバシン酸、アジピン酸、アゼライン酸、ビ
フェニル−4,4′−ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレ
フタル酸、ビス−p−カルボキシフェノキシエタン等、
と一種又は二種以上のグリコール、例えば、エチレング
リコール、1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグ
リコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等、必
要によりオキシカルボン酸との縮合により製造すること
ができる。好ましい樹脂はポリエチレンテレフタレート
である。また本発明に用いられるポリエステル樹脂とし
ては、混合水酸基、及び/又はエステル形成性酸基を含
むポリエステル共重合体でも良く、また、異なるポリエ
ステルからなるブロック共重合体であっても良い。
を主体として含有する樹脂で、具体的にはプロピレン単
独重合体、プロピレンを主成分とし、これと、エチレ
ン、ブテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、4−メ
チルペンテン−1、3−メチルペンテン−1等のα−オ
レフィン1種又は2種以上との共重合体である。この共
重合体はランダム共重合体でもブロック共重合体でもよ
い。
ロピレン単独重合体、プロピレン・エチレン共重合体が
特に好ましい。これら結晶性プロピレン系樹脂のメルト
フローレート(JIS K−7210;230℃、2.
16kg荷重)は0.3〜50g/10分、特に0.6
〜12g/10分、融点が130〜190℃、特に14
5〜178℃であることが好ましい。又、結晶化度は2
0〜75%である。またプロピレン単独重合体及びプロ
ピレン系共重合体の混合物も用いることもできる。
るα,β−不飽和カルンボン酸エステル系単量体及び芳
香族ビニル化合物をオレフィン系樹脂にグラフト共重合
したものである。また、グラフト重合したα,β−不飽
和カルボン酸エステル系単量体の有していた水酸基の総
量に対する、変性オレフィン系樹脂に含まれる水酸基の
割合、すなわち水酸基残存率は0.3〜1.0の範囲の
変性物が好ましい。水酸基残存率の具体的測定方法は後
記の実施例の項で述べる。
を有するα,β−不飽和カルボン酸エステル系単量体と
しては、例えば、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルア
クリレート、2,3−ジヒドロキシプロピルメタクリレ
ート、2,3−ジヒドロキシプロピルアクリレート、2
−ヒドロキシメチル−3−ヒドロキシプロピルメタクリ
レート、2−ヒドロキシメチル−3−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、2,2−ジヒドロキシメチル−3−ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート、2,2−ジヒドロキ
シメチル−3−ヒドロキシプロピルアクリレート、炭素
数4〜40のエチレングリコールもしくはプロピレング
リコールのオリゴマーのメタクリル酸エステル又はアク
リル酸エステル;ビス(2−ヒドロキシエチル)マレー
ト、ビス(2−ヒドロキシエチル)フマレート、ビス
(2−ヒドロキシプロピル)マレート、ビス(2−ヒド
ロキシプロピル)フマレート、ビス(2,3−ヒドロキ
シプロピル)マレート、ビス(2,3−ヒドロキシプロ
ピル)フマレート、ビス(2−ヒドロキシメチル−3−
ヒドロキシプロピル)マレート、ビス(2−ヒドロキシ
メチル−3−ヒドロキシプロピル)フマレート、ビス
(2,2−ヒドロキシメチル−3−ヒドロキシプロピ
ル)マレート、ビス(2,2−ヒドロキシメチル−3−
ヒドロキシプロピル)フマレート、炭素数4〜40のエ
チレングリコールもしくはプロピレングリコールのオリ
ゴマーのマレイン酸エステル又はフマル酸エステル等が
挙げられる。
ステルは、上述のように2つのカルボキシキル基が2つ
ともヒドロキシアルキル基でエステル化されたもののみ
でなく、1つのみがエステル化されたハーフエステルで
も同様の単量体として例示できる。以上の水酸基を有す
る不飽和カルボン酸エステルは単独で又は2種以上併用
して用いることができる。これらの中でも2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリ
レート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート、炭素数4〜40のエ
チレングリコールもしくはプロピレングリコールのオリ
ゴマーのメタクリル酸エステル又はアクリル酸エステル
が好ましい。
ビニル化合物としては、スチレン、α−メトキシスチレ
ン、α−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、ジメチルスチレン、2,4,6−トリメ
チルスチレン、クロロスチレン、ジクロスチレン、ブロ
モスチレン、ニトロスチレン、クロロメチルスチレン、
シアノスチレン、t−ブチルスチレン、ビニルナフタレ
ン等の芳香族ビニル系単量体等を挙げることができる。
これらの中でもスチレン、α−メトキシスチレン、α−
メチルスチレンが好ましい。これらは各々単独で又は2
種以上併用して用いることができる。
エステル系単量体及び芳香族ビニル化合物で変性される
オレフィン系樹脂は、前記成分(B)と同様の結晶性プ
ロピレン系樹脂を用いることができる。又、高密度ポリ
エチレン、分岐状ポリエチレン、直鎖状ポリエチレン、
ポリ(4−メチルペンテン−1)、スチレン・ブタジエ
ン・スチレンブロック共重合体およびその水素添加物、
スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体およ
びその水素添加物、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エ
チレン・グリシジルメタクリレート共重合体、エチレン
・酢酸ビニル・グリシジルメタクリレート共重合体等を
も用いることができる。これらは単独で用いてもよい
し、又は二種以上併用してもよい。
ボン酸エステル系単量体及び芳香族ビニル化合物でオレ
フィン系樹脂を変性する方法としては例えば、オレフィ
ン系樹脂と水酸基を有するα,β−不飽和カルボン酸エ
ステル系単量体と芳香族ビニル化合物とを共存させ、有
機過酸化物等のラジカル発生剤の存在下又は非存在下で
反応させる方法、紫外線や放射線を照射する方法、ある
いは酸素やオゾンと接触させる方法等がある。
る、水酸基を有するα,β−不飽和カルボン酸エステル
の水酸基残存率が0.3〜1.0の範囲である変性オレ
フィン系樹脂を製造する方法は、オレフィン系樹脂にグ
ラフト重合している、水酸基を有するα,β−不飽和カ
ルボン酸エステル系が、熱可塑性ポリエステル樹脂と有
効に反応し得る水酸基を消失しない方法であれば、いか
なる方法を用いてもよい。
るα,β−不飽和カルボン酸エステル系単量体の量は、
オレフィン系樹脂100重量部に対して0.01〜20
重量部、好ましくは0.05〜10重量部の範囲であ
る。水酸基を有するα,β−不飽和カルボン酸エステル
系単量体の量が0.01重量部未満では、相溶性改良効
果が小さく、20重量部を越えるとゲル化等により成形
加工性に難点が生じ好ましくない。
の量は、オレフィン系樹脂100重量部に対して0.0
1〜50重量部、好ましくは0.05〜20重量部であ
る。芳香族ビニル化合物の量が0.01重量部未満では
相溶性改良効果が小さく、50重量部を越えると製品の
外観が悪化したり、機械的強度が低下したりする場合が
あり好ましくない。かつ、水酸基を有するα,β−不飽
和カルボン酸エステル系単量体(a)と芳香族ビニル化
合物(b)の比率(a):(b)は、重量比で1対99
〜99対1の範囲が好ましく、より好ましくは10対9
0〜90対10の範囲である。これらの範囲を外れる
と、相溶性改良効果が小さくなり、延伸がしにくくなっ
たり、延伸フィルムが脆いものとなる。
水酸基を有するα,β−不飽和カルボン酸エステルの水
酸基残存率は0.3〜1.0の範囲が好ましく、より好
ましくは0.4〜1.0の範囲である。水酸基残存率が
0.3未満では改良効果が小さくなり好ましくない。上
記の変性オレフィン系樹脂は、JIS K7201に準
拠して測定したMFRが0.01〜200g/10分が
好ましく、より、好ましくは0.1〜100g/10分
である。
外に、安定剤、紫外線吸収剤、分散剤、染料、顔料等を
含有してもよい。また、必要により、プロピレン系樹脂
(B)分の30重量%以下を高密度ポリエチレン、線状
低密度ポリエチレン、ナイロン6、ナイロン66等に置
き換えてもよい。
100重量部に対し、(B)結晶性プロピレン系樹脂5
0〜800重量部、好ましくは80〜600重量部、
(C)変性オレフィン系樹脂10〜100重量部、好ま
しくは35〜100重量部の割合で、かつ、オレフィン
系樹脂の(B)成分と(C)成分の配合の量の和は
(A)成分の配合量以上である。
(A)成分の配合量としたのは、オレフィン系樹脂を二
軸延伸フィルムのマトリックスとしてフィルムにソフト
な感じを与えるためである。(A)成分100重量部に
対する(B)成分と(C)成分の配合量の和が900重
量部を越えては延伸によるフィルム内部に微細な空孔
(マイクロボイド)の発生量が少く、鉛筆筆記性、不透
明性が損われる。又(A)成分の量よりも いと延伸性
が損なわれると共に二軸延伸フィルムの耐熱性が低下す
る。(C)成分の配合量が10重量部未満では(A)成
分と(B)成分の相溶性が十分でなく、延伸適正温変域
が狭くなる。逆に100重量部を越えてはマイクロボイ
ドの発生量が少なく、二軸延伸フィルムのインキの乾燥
性、不透明性、耐熱性が損われる。
樹脂、(B)プロピレン系樹脂、及び(C)変性オレフ
ィン系樹脂を含有する樹脂組成物を押出機を用いてポリ
エステル樹脂の融点を越える温度、例えば260〜30
0℃で混練することにより、プロピレン系樹脂中に熱可
塑性ポリエステル樹脂を分散させ、ダイより熱可塑性ポ
リエステル樹脂が非晶状態で存在したままでフィルム状
に押し出し、ついでこのフィルムを熱可塑性ポリエステ
ル樹脂の再結晶化温度以下(例えば60〜120℃)で
少なくとも一方向に3.5〜12倍、好ましくは押出方
向(MD)に3.5〜5.5倍、幅方向(TD)に4〜
12倍延伸する。更にポリエステル樹脂の再結晶化温度
以上(例えば、ポリエチレンテレフタレートの際は13
0〜170℃)で熱セットを行い、ポリエステル樹脂の
再結晶化することにより得られる。
する際に、他の樹脂層と積層しても良い。該他の樹脂層
としては、エチレン系樹脂、プロピレン系樹脂等のオレ
フィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレートなどの飽和ポリエステル樹脂、ナイ
ロン6、ナイロン6,6などのポリアミド樹脂、ポリ塩
化ビニル、ポリスチレン等を挙げることができる。この
様な他の樹脂層には、炭酸カルシウム、二酸化チタン、
クレー、硫酸バリウム等の充填剤を樹脂組成物中に50
重量%以下、UV剤、抗酸化防止剤等を樹脂組成物中に
2重量%以下含んでいても良い。このとき、本発明の樹
脂組成物を基材とする延伸フィルムは二軸延伸フィルム
であっても一軸延伸フィルムであってもよい。
〜50%、好ましくは12〜35%で、不透明度(JI
S P−8138)が35〜100%、好ましくは65
〜100%のものである。
が発生し、延伸フィルムは軽量化されると共に半透明〜
不透明化され、かつ、延伸フィルムの表面が粗面化(マ
ット化)される。その粗面の程度は、ベック指数(JI
S P−8119)で800〜6,000秒程度、好ま
しくは1,000〜4,500秒である。延伸フィルム
の肉厚は、本発明の基材の延伸フィルム単層であるとき
は20〜300μm、好ましくは40〜150μmであ
る。二層以上の積層フィルムとして用いるときは1〜1
50μm、好ましくは3〜120μmであり、他の肉厚
を別の層で充てがって積層フィルムの肉厚さを30〜3
00μmとなるようにする。
紙、製図用紙、ラベル用紙として、またこのフィルム単
独、あるいは紙、ポリエステルなどと積層して、このフ
ィルム表面にゼラチン層、感熱記録塗工層、画像受容記
録層を設けて、印画紙、感熱記録紙、熱転写画像受容紙
として用いるための支持体として有用である。特に電子
写真方式や、レーザープリンター、LEDプリンター等
のトナー熱定着による印字方式に適する。
体的に説明する。なお、実施例及び比較例における評価
は以下に示す評価方法によって評価した。 [I]評価方法不透明度 :JIS−P8138表面平滑度 :JIS−P8119延伸の安定性 :試験片10点を実施したとき、延伸途中
で破断やチャック外れが発生せず、延伸が最後まで完了
した試験片の点数を測定する。
れぞれ、30分、及び10分間、端末自由の状態で放置
した後、試験片の寸法変化(元の長さL0 、放置後の長
さL)を測定し、次式により熱収縮率を求めた。
度50%の条件で、引張速度20mm/分で測定した。カール高さ 延伸フィルムを縦200mm、横200mmに断裁し、
試験片とした。試験片をレーザープリンター(キャノン
A404GII)でテストプリントし、フェースアップ通
紙(印字面が上向き)を行った。これを温度23℃、相
対湿度50%の条件下で平坦面に1分間置いた際の浮き
上がり高さ(4隅)の平均値(mm)を求めた。
を用いて、得られた合成紙に垂直になるようにセットさ
れた硬度Hの鉛筆に、200gの荷重をかけて、200
秒/mの速度で線分を描く、この線分を目視観察して次
のように判定する。 ○:はっきりと読みとれる。 △:筆記されているが薄くて読みにくい。 ×:ほとんど筆記されていない。
10分、DSCのピーク温度164℃、融解終了温度1
76℃)2,000g、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート60g、スチレン40g及びt−ブチルパーオキ
シベンゾエート20gをスーパーミキサーで混合した
後、二軸押出機(日本製鋼所製)を用いて、シリンダー
温度180℃、スクリュー回転数250rpmの条件で
減圧混練して変性オレフィン系樹脂のペレットを得た。
に温度110℃で完全溶解させた後、メタノール150
ml中に注ぎ、生成物を析出させて、ろ過洗浄する操作
を2回実施した後、減圧乾燥して精製変性オレフィン系
樹脂を得た。この精製変性オレフィン系樹脂の、下記の
方法により求めた2−ヒドロキシエチルメタクリレート
の含量は、IR法で、31%、NMR法で0.94%で
あり、水酸基残存率は0.72であった。同様にこの精
製変性オレフィン系樹脂のスチレン含量は、IR法によ
る1置換ベンゼンに由来する700cm-1のピークを用
いて求めた。結果は0.80%であった。
た変性オレフィン系樹脂をプレスを用いてフィルムに成
形し、赤外線分光スペクトルを測定して、カルボニルに
由来する1724cm-1の吸収より、α,β−不飽和カ
ルボン酸エステルの含量をあらかじめ作成した検量線か
ら定量した。
R法」という):精製した変性オレフィン系樹脂50m
gをo−ジクロロベンゼン約2mlに130℃で加熱溶
解させ、重ベンゼンを標準物質として用いてサンプルを
調製し、NMRスペクトルを測定して、水素基の結合し
たメチレン(化学シフト:3.7ppm)及びそれに結
合したメチレン(化学シフト:4.2ppm)の吸収を
用いてα,β−不飽和カルボン酸エステルの含量を定量
した。これらの2種類の測定方法によって得られた含量
の比を用い、次式より水酸基残存率を求めた。
PBK−1”(商品名)100重量部に、三菱化学
(株)のプロピレン単独重合体“TA3”(商品名;M
FR1.6g/10分、結晶化度67%、DSC融解終
了温度174℃)とプロピレン単独重合体“TA−8”
(商品名;MFR8g/10分、結晶化度60%、DS
C融解終了温度172℃)の1:1混合物を232重量
部及び前記参考例で得た変性オレフィン系樹脂100重
量部をタンブラーで混合した樹脂組成物を二軸押出機
(日本製鋼所製)を用いて、シリンダー設定温度270
℃、スクリュー回転数250rpm、吐出量20kg/
時で溶融混練し、ダイよりストランド状に押し出し、3
0〜40℃に冷却後カッティングしてペレットを得た。
出機(日本製鋼所製)にて溶融混練後、ダイよりシート
状に押し出し、直ちに80℃の温度にまで冷却して、厚
さ1.5mmのシートを得た。このシートを、縦120
mm、横120mmに切り抜き、試験片とした。この試
験片を小型の二軸延伸機(岩本製作所製)で120℃に
加熱し、1分間予熱した後、延伸速度10mm/秒で、
同時に二軸方向に4×4倍延伸した。次に155℃に
て、端末固定状態で15分間アニーリング処理して延伸
フィルムを得た。
度、ベック平滑度、引張弾性率、延伸の安定性、熱収縮
率、及びカール高さを表1に示す。実施例2〜5及び比較例1〜3 実施例1における配合及び延伸温度を、表1に記載の配
合及び延伸温度にする他は、実施例1と同様の方法で延
伸フィルムを作成し、実施例1と同様の方法で評価を行
った。その評価結果を表1に示す。
フト感に優れたフィルムである。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記の(A)、(B)及び(C)を含有
する樹脂組成物を基材とする空孔率が5〜50重量%、
不透明度が35〜100%の樹脂延伸フィルム。(A)
熱可塑性ポリエステル樹脂100重量部に対し、(B)
結晶性プロピレン系樹脂50〜800重量部および、
(C)次の製造方法で得られた変性オレフィン系樹脂を
10〜100重量部の割合で配合した樹脂組成物であっ
て、(B)成分と(C)成分の和は、(A)成分の配合
量以上である。 (C)成分の製法:オレフィン系樹脂100重量部に水
酸基を有するα,β−不飽和カルボン酸エステル系単量
体0.01〜20重量部および芳香族ビニル化合物0.
01〜50重量部をグラフト重合工程に付して、変性オ
レフィン系樹脂を製造する。 - 【請求項2】 (C)成分が、オレフィン系樹脂として
結晶性プロピレン系樹脂を、水酸基を有するα,β−不
飽和カルボン酸エステル単量体として2−ヒドロキシエ
チルメタクリレートを、芳香族ビニル化合物としてスチ
レンを用いてグラフト重合工程に付して製造されたもの
であり、水酸基残存率が0.3〜1.0であることを特
徴とする請求項1記載の樹脂延伸フィルム。
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- 1995-04-13 JP JP8817595A patent/JP3503256B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH08283542A (ja) | 1996-10-29 |
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