JP3503188B2 - 粘着剤組成物 - Google Patents

粘着剤組成物

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JP3503188B2
JP3503188B2 JP11853594A JP11853594A JP3503188B2 JP 3503188 B2 JP3503188 B2 JP 3503188B2 JP 11853594 A JP11853594 A JP 11853594A JP 11853594 A JP11853594 A JP 11853594A JP 3503188 B2 JP3503188 B2 JP 3503188B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着剤組成物に関し、
さらに詳しくは、遊離のカルボキシル基を含有する(メ
タ)アクリル系共重合体と特定のポリイソシアネート化
合物とを主成分とする粘着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】遊離のカルボキシル基を導入した(メ
タ)アクリル系共重合体を主成分とする粘着剤は、粘着
性、相溶性、密着性等が良好であり粘着テープ、シー
ル、ラベル等に広く用いられている。また、これらの粘
着剤に、強度及び基材に対する接着性を付与するためポ
リイソシアネート化合物を添加し架橋構造を導入するこ
とも知られている。ポリイソシアネート化合物として芳
香族ポリイソシアネート化合物を用いた場合にはポット
ライフが室温で6時間以上のものはあるが、無黄変型の
ポリイソシアネート化合物である脂肪族および脂環族ポ
リイソシアネート化合物、たとえば、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート等を用い
た場合には、遊離のカルボキシル基によるウレタン化反
応が促進されるためか、ポットライフが極めて短いとい
う問題があった。したがって、ポットライフが長いとい
う要求を満たすと共に耐光性をも満足させることは困難
であった。また、塗膜が白濁しやすいため透明性を要求
される用途には使用できないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、十分
満足できるポットライフを有し、塗膜の耐光性及び透明
性に優れ、かつ基材に対して充分な密着性を有する遊離
のカルボキシル基を含有する(メタ)アクリル系共重合
体と特定のポリイソシアネート化合物とを主成分とする
粘着剤組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題を解
決するためになされたものであり、その要旨は遊離のカ
ルボキシル基を含有し酸価が0.1〜200KOHmg
/gである(メタ)アクリル系共重合体と3級炭素に結
合したイソシアネート基を有するポリイソシアネート化
合物とを含有することを特徴とする粘着剤組成物に存す
る。
【0005】以下本発明につき、更に詳細に説明する。
本発明の粘着剤組成物は、遊離のカルボキシル基を含有
する(メタ)アクリル系共重合体と3級炭素に結合した
イソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物と
を主成分として含有するものである。本発明で用いられ
る遊離のカルボキシル基を含有する(メタ)アクリル系
共重合体としては、例えば以下に示すエチレン性不飽和
単量体及び不飽和カルボン酸類とから通常の方法により
重合することができる。エチレン性不飽和単量体として
は、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチル
ヘキシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸オレイル、
アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸テトラヒドロフ
ルフリル、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、アクリ
ル酸−2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸−4−ヒド
ロキシブチル等のアクリル酸エステル類;メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、
メタクリル酸ブチル、メタクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸トリデシル、
メタクリル酸オレイル、メタクリル酸ステアリル、メタ
クリル酸メトキシエチル、メタクリル酸ブトキシエチ
ル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベンジ
ル、メタクリル酸テトラヒドロフルフリル、メタクリル
酸−2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸−2−ヒドロ
キシプロピル等のメタクリル酸エステル類と必要に応じ
てスチレン、α−メチルスチレン、パラメチルスチレ
ン、クロルスチレン等の芳香族ビニル単量体、アミノ
基、グリシジル基等の官能基を有する不飽和単量体、酢
酸ビニルなどのアクリル酸エステル類及び/又はメタク
リル酸エステル類以外の他のエチレン性不飽和単量体と
を用いることができる。
【0006】不飽和カルボン酸類としては、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸
またはクロトン酸等が挙げられる。不飽和カルボン酸類
は、主として粘着性や基材に対する粘着性を付与するた
めに用いる。(メタ)アクリル系共重合体に導入される
カルボキシル基量は樹脂固形分中酸価として0.1〜2
00KOHmg/gであり、好ましくは5〜150KO
Hmg/gである。酸価が0.1KOHmg/g以下で
は粘着性や基材に対する密着性が低下し、200KOH
mg/g以上では、ポリイソシアネート化合物を添加し
た場合のポットライフが短くなる。
【0007】遊離のカルボキシル基を含有するアクリル
系共重合体の分子量としては、重量平均分子量で通常5
0000〜1000000であり好ましくは10000
0〜700000である。重量平均分子量が50000
以下では粘着力、凝集力が低下し、1000000以上
では粘度が高くなり作業性が低下する。本発明で用いら
れる遊離のカルボキシル基を含有する(メタ)アクリル
系共重合体の製造方法としては、溶液重合法、塊状重合
法、乳化重合法等の公知のいずれの重合法でも良いが、
特に溶液重合法が好ましい。
【0008】溶液重合法では、溶剤及び重合開始剤の存
在下で前記の単量体混合物を共重合させる。使用される
溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸
ブチル等のエステル類;クロルベンゼン、トリクレン、
バークレン等のハロゲン化炭化水素およびそれらの2種
以上の混合物が挙げられる。
【0009】又、重合開始剤は、アゾビスイソブチロニ
トリル、過酸化ベンゾイル、クメンハイドロパーオキサ
イド等の通常用いられるものでよい。3級炭素に結合し
たイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物
としては、少なくとも1個の3級炭素に結合したイソシ
アネート基を有するポリイソシアネート化合物であっ
て、好ましくは3級炭素に結合したイソシアネート基を
有するジイソシアネートのポリオール付加物、3量体及
び水付加物から選ばれる反応生成物である。3級炭素に
結合したイソシアネート基を有するポリイソシアネート
化合物としては、一般式(1)で表されるものが好まし
い。
【0010】
【化1】
【0011】〔式(1)中、R1 ,R2 はアルキル基ま
たは置換アルキル基、R3 ,R4 は独立に水素原子、ア
ルキル基または置換アルキル基、Xは2価の芳香族基、
2価の脂肪族基又は2価の脂環族基、nは1〜10の整
数である。〕 3級炭素に結合したポリイソシアネート化合物の具体例
としてはm−またはp−α,α,α′,α′−テトラメ
チルキシリレンジイソシアネート、メンセンジイソシア
ネート、α,α′−ジメチル、α,α′−ジプロピルキ
シリジレンイソシアネート等が挙げられ、好ましくはm
−またはp−α,α,α′,α′−テトラメチルキシリ
レンジイソシアネートである。
【0012】3級炭素に結合したポリイソシアネート化
合物と反応させうるポリオールとしては、単量体グリコ
ール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、
1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、
1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、3
−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグ
リコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2
−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、
2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,2,
4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−エチ
ル−1,3−ヘキサンジオール、,2,5−ジメチル−
2,5−ヘキサンジオール、1,8−オクタメチレング
リコール、2−メチル−1,8−オクタメチレングリコ
ール、1,9−ノナンジオール等の脂肪族グリコール;
ビスヒドロキシメチルシクロヘキサン等の脂環族グリコ
ール;キシリレングリコール、ビスヒドロキシエトキシ
ベンゼン等の芳香族グリコール;グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、トリメチロールエタン、1,2,6−
ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、
エリスリトール、ソルビトール、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール等のポリオールが挙げられ
る。
【0013】他のポリオール成分としてはポリウレタン
製造に通常用いられているものが使用でき、例えばポリ
エーテルジオール、ポリエステルジオール、ポリエーテ
ルエステルジオール、ポリオレフィンポリオールおよび
これら2種類以上の混合物が挙げられる。
【0014】ポリエーテルジオールとしては、アルキレ
ンオキシドを単独または共重合させて得られるもの、例
えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリエチレン−プロピレングリコール、ポリテトラ
メチレンエーテルグリコール、ポリヘキサメチレンエー
テルグリコール、ポリオクタメチレンエーテルグリコー
ルおよびそれらの2種以上の混合物が挙げられる。ポリ
エステルジオールとしてはジカルボン酸(コハク酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイ
ン酸、フタル酸等)またはそれらの無水物とグリコール
(エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、トリプロピレングリコール、1,2−ブ
タンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、2,3−ブタンジオール、3−メチル−
1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、
2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−
2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2−ブチル
−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,5−ペ
ンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチ
ル−2,4−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−
ヘキサンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサ
ンジオール、1,8−オクタメチレングリコール、2−
メチル−1,8−オクタメチレングリコール、1,9−
ノナンジオール等の脂肪族グリコール;ビスヒドロキシ
エトキシベンゼン等の芳香族グリコール;C1〜18ア
ルキルジエタノールアミン等のアルキルジアルカノール
アミン等)とを縮重合させて得られたもの、例えばポリ
エチレンアジペート、ポリブチレンアジペート、ポリヘ
キサメチレンアジペート、ポリエチレン/プロピレンア
ジペート等、または前記ジオール類を開始剤として用い
て得られるポリラクトンジオール例えばポリカプロラク
トンジオール、ポリメチルバレロラクトンおよびこれら
の2種以上の混合物が挙げられる。ポリエーテルエステ
ルジオールとしてはエーテル基含有ジオールもしくは他
のグリコールとの混合物を前記ジカルボン酸とまたはそ
れらの無水物とを反応させるか、またはポリエステルグ
リコールにアルキレンオキシドを反応させることによっ
て得られるもの、例えばポリ(ポリテトラメチレンエー
テル)アジペートが挙げられる。ポリオレフィンポリオ
ールとしては、水素添加型ポリブタジエンポリオール、
水素添加型ポリイソプレンポリオール等が挙げられる。
【0015】この他、ポリカーボネートジオール類、ポ
リブタジエンポリオール類も使用可能である。上記のポ
リオール成分分子量としては、50〜5000である。
分子量が5000以上のポリオールを用いると架橋密度
が低くなり、塗膜強度が低下する。なお、グリコールの
うち一部をグリセリン、トリメチロールプロパン、トリ
メチロールエタン、1,2,6−ヘキサントリオール、
1,2,4−ブタントリオール、エリスリトール、ソル
ビトール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリト
ール等のポリオールに置換することもできる。
【0016】これらポリオールと3級炭素に結合したイ
ソシアネート基を有するポリイソシアネートとの反応に
は触媒を用いることも可能である。ウレタン化反応を促
進する触媒としては、例えばトリエチルアミン、ジメチ
ルアニリン等の3級アミン系触媒またはスズ、亜鉛等の
金属系触媒が挙げられる。
【0017】3級炭素に結合したイソシアネート基を有
するポリイソシアネートの3量体の製造方法としては、
前記ポリイソシアネート類を適当な3量化触媒、例えば
第3級アミン類、ホスフィン類、アルコキシド類、金属
酸化物、カルボン酸塩類等を用いてイソシアネート基の
部分的な3量化を行い、触媒毒の添加により3量化を停
止させた後、未反応のポリイソシアネートを溶剤抽出、
薄膜蒸留により目的のイソシアヌレート基含有ポリイソ
シアネートを得る方法が挙げられる。
【0018】3級炭素に結合したイソシアネート基を有
するポリイソシアネートの水付加物の製造方法としては
水1モルを70〜200℃の温度において前記ポリイソ
シアネートの最低3モル以上と反応させる方法が挙げら
れる。反応は通常無溶媒下で行うことが一般的であるが
溶剤存在下でも行なうことができる。使用される溶剤と
しては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル
等のエステル類;クロルベンゼン、トリクレン、パーク
レン等のハロゲン化炭化水素およびそれらの2種以上の
混合物が挙げられる。
【0019】3級炭素に結合したイソシアネート基を有
するポリイソシアネート化合物とアクリル系共重合体と
の混合は、通常、溶液状態で行われる。ただし低分子量
重合物では溶剤を用いないで混合することもできる。3
級炭素に結合したイソシアネート基を有するポリイソシ
アネート化合物の添加量は遊離のカルボキシル基を含有
する(メタ)アクリル系共重合体100重量部に対して
0.01〜20重量部、好ましくは0.05〜15重量
部である。
【0020】この際、耐光性と塗膜の白濁が許容される
範囲内で芳香族ポリイソシアネート化合物、例えばトル
イレンジイソシアネートのポリオール付加物、3量体及
び/又は水付加物をも併用することができる。また、ポ
ットライフが許容される範囲内で従来の脂肪族系や脂環
族系ポリイソシアネート化合物、例えばヘキサメチレン
ジイソシアネートやイソホロンジイソシアネートのポリ
オール付加物、3量体及び/又は水付加物をも使用でき
る。これらは、反応時に混合しても反応物を使用時に混
合しても良い。
【0021】本発明の粘着剤組成物は、主として、遊離
のカルボキシル基を含有する(メタ)アクリル系共重合
体及び3級炭素に結合したイソシアネート基を有するポ
リイソシアネート化合物とからなるものであるが、必要
に応じて顔料、染料、無機充填剤、有機溶剤、金属粉、
カーボンブラック、キシレン樹脂やロジン系樹脂などの
粘着剤付与剤、シランカップリング剤、軟化剤、紫外線
吸収剤、架橋促進剤などを添加することもできる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例
に限定されるものではない。なお、「部」は重量部、
「%」は重量%を示す。
【0023】(1)アクリル系共重合体溶液(アクリル
〜)の製造 攪拌機、温度計、還流冷却器および滴下漏斗を備えた四
つ口フラスコに、トルエン97.5部、酢酸エチル5
2.5部、過酸化ベンゾイル0.02部を入れ、均一に
混合後80℃に昇温し、表−1に示す所定量のアクリル
酸ブチル、アクリル酸を滴下し、80℃で反応し遊離の
カルボン酸基含有アクリル系共重合体溶液を得た。得ら
れた樹脂の酸価、粘度、分子量を表−1に示す。
【0024】〔分子量測定方法〕得られたアクリル樹脂
の分子量の測定は、樹脂分0.2重量%のTHF溶液を
調整し、東ソー製GPC装置HLC−8020,カラム
G3000HXL/G4000HXL/G6000HX
Lを使用した。注入量20μl,流速1.0ml/mi
n,圧力40kg/cm2 ,RI検出器RANGE32
で測定し、標準ポリスチレンに換算した重量平均分子量
及び数平均分子量を算出した。
【0025】〔粘度測定方法〕得られたアクリル樹脂の
粘度測定はE型粘度計 VISCONIC EHD−R
型(東機産業(株)製)を使用した。測定温度25℃、
サンプル量1.5ml、標準ローター(1°34′)で
測定した。
【0026】(2)ポリイソシアネート化合物の製造 ポリイソシアネート溶液 攪拌機、温度計、還流冷却器、滴下漏斗および装置全体
を窒素雰囲気下にする装置を備えた四つ口フラスコに、
m−α,α,α′,α′−テトラメチルキシリレンジイ
ソシアネート935.8部にジブチルジオクチルスズ
0.006部仕込み80℃に加熱後、激しく攪拌しなが
ら、溶融したトリメチロールプロパン64.2部を2時
間にわたり一定速度で滴下漏斗から滴下して加えた。こ
の間反応溶液温度を上記温度に調節した。滴下終了後溶
液を80℃でさらに4時間反応させた。
【0027】この透明粘調溶液を分子蒸留装置 MS−
300型 回転薄膜式(柴田化学器械工業製)にて、蒸
留温度170〜180℃、供給量10〜20g/分、減
圧度0.5torrで蒸留を行い、未反応のm−α,
α,α′,α′−テトラメチルキシリレンジイソシアネ
ートを除去し、m−α,α,α′,α′−テトラメチル
キシリレンジイソシアネート/トリメチロールプロパン
付加物を得た。得られたm−α,α,α′,α′−テト
ラメチルキシリレンジイソシアネート/トリメチロール
プロパン付加物750部に対し、酢酸エチル250部仕
込みNCO含有量9.7%のポリイソシアネート溶液を
得た。
【0028】ポリイソシアネート溶液 攪拌機、温度計、還流冷却器および滴下漏斗を備えた四
つ口フラスコに、酢酸エチル250部、m−α,α,
α′,α′−テトラメチルキシリレンジイソシアネート
633.2部を仕込み80℃に加熱後、1,4−ブタン
ジオール116.8部を30分に亘って滴下し5時間上
記温度で反応を行いNCO含有量10.8%のポリイソ
シアネート溶液を得た。
【0029】〔実施例1〜5および比較例1〕 表−1に示すアクリル系共重合体溶液であるアクリル
ないしのいずれか100部に対して表−2に示すポリ
イソシアネート溶液を所定量加えて得られた粘着剤組成
物溶液を離型紙上に乾燥後の厚さが30μmとなるよう
に塗布し十分に乾燥後粘着剤組成物を得た。以下に示す
評価試験を行い、その結果を表−2に示した。
【0030】〔比較例2〕 表−1に示すアクリルとGP105A(三菱化成
(株)製、トルイレンジイソシアネートを原料とするト
リメチロールプロパン付加物、NCO含有量13.2
%)とを用い実施例1と同様の操作を行い粘着剤組成物
を得た。以下に示す評価試験を行い、その結果を表−2
に示した。
【0031】〔比較例3〕 表−1に示すアクリルとNY218A(三菱化成
(株)製、イソホロンジイソシアネートを原料とするト
リメチロールプロパン付加物、NCO含有量10.2
%)とを用い実施例1と同様の操作を行い粘着剤組成物
を得た。以下に示す評価試験を行い、その結果を表−2
に示した。
【0032】〔比較例4〕 表−1に示すアクリルとNY710A(三菱化成
(株)製、ヘキサメチレンジイソシアネートを原料とす
るトリメチロールプロパン付加物、NCO含有量13.
0%)とを用い実施例1と同様の操作を行い粘着剤組成
物を得た。以下に示す評価試験を行い、その結果を表−
2に示した。
【0033】〔評価試験〕 (1)ポットライフ アクリル系共重合体とポリイソシアネート樹脂溶液を表
−1に示す部数で23℃において混合後初期粘度が2倍
になるまでに要した時間を測定した。 (2)透明性 ガラス板上に塗布し十分に乾燥後目視により観察した。
○は透明、×は白濁。 (3)粘着力 幅20mmのステンレス板に2kgのゴムローラを往復
させる方法で圧着し、JIS Z 0237に準じ23
℃、相対湿度65%条件下に1時間放置したのち300
mm/min.で引き剥がした時の粘着力を測定した。 (4)耐光性 紫外線オートフェードメーター FAL−SP・H(ス
ガ試験機(株)製)100時間後の黄変性を目視により
観察した。○は変化せず、△はやや黄変、×は黄変。
【0034】
【発明の効果】本発明は、十分満足できるポットライフ
を有し、塗膜の耐光性及び透明性に優れかち素材に対し
て充分な密着性を有する。従って、耐光性や塗膜の透明
性が要求される表面保護用粘着シート、粘着テープ、粘
着ラベル、マーキングフィルム、日照調整フィルム等に
好適に用いられる。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−103918(JP,A) 特開 昭61−130325(JP,A) 特開 平4−114024(JP,A) 特開 平3−220282(JP,A) 特開 昭62−181375(JP,A) 特開 平3−277680(JP,A) 特開 昭62−236817(JP,A) 特開 平7−232052(JP,A) 特開 平7−206960(JP,A) 特開 平7−268302(JP,A) 特開 平7−287531(JP,A) 特開 平7−172484(JP,A) Arendt et al.,J.C ell.Plast.,米国,1982年12 月31日,18,No.6,376−383 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 4/00 - 201/10 C08G 18/00 - 18/87

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊離のカルボキシル基を含有し酸価が
    0.1〜200KOHmg/gである(メタ)アクリル
    系共重合体と3級炭素に結合したイソシアネート基を有
    するポリイソシアネート化合物とを含有することを特徴
    とする粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 3級炭素に結合したイソシアネート基を
    有するポリイソシアネート化合物が3級炭素に結合した
    イソシアネート基を有するジイソシアネートのポリオー
    ル付加物、3量体及び水付加物から選ばれる反応生成物
    であることを特徴とする請求項1に記載の粘着剤組成
    物。
  3. 【請求項3】 3級炭素に結合したイソシアネート基を
    有するポリイソシアネート化合物がm−またはp−α,
    α,α′,α′−テトラメチルキシリレンジイソシアネ
    ートであることを特徴とする請求項1または2に記載の
    粘着剤組成物。
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Arendt et al.,J.Cell.Plast.,米国,1982年12月31日,18,No.6,376−383

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