JP3503098B2 - 負荷駆動回路 - Google Patents

負荷駆動回路

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JP3503098B2
JP3503098B2 JP01021196A JP1021196A JP3503098B2 JP 3503098 B2 JP3503098 B2 JP 3503098B2 JP 01021196 A JP01021196 A JP 01021196A JP 1021196 A JP1021196 A JP 1021196A JP 3503098 B2 JP3503098 B2 JP 3503098B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノイズ放射を抑圧
しつつ大電流負荷PWM制御を行う負荷駆動回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のヘッドライトの減光方式として、
減光時にリレーの駆動によりヘッドライトと直列に抵抗
器を接続して減光する抵抗接続減光方式が知られてい
る。また、照明制御技術において、ランプ駆動用のスイ
ッチングトランジスタをPWM制御することにより調光
するPWM制御減光方式が広く採用されている。ものが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したPWM制御減
光方式は、抵抗接続減光方式に比べて抵抗による無駄な
電力損失を防止して省電力化が可能となる利点をもつ
が、大電流負荷の電流制御にPWM制御を用いると大き
なノイズが高頻度で発生するという問題があり、ノイズ
に敏感な電子機器や無線機器に近接してこのようなPW
M制御装置を配設することが困難であった。特にこのノ
イズは上記したヘッドライトなどの車両用大電流負荷を
PWM制御する場合に大きな問題であった。
【0004】詳しく説明すると、大電流負荷のPWM制
御において問題となるノイズは電磁ノイズであって、こ
の電磁ノイズは、スイッチングトランジスタと負荷とを
接続する配線(電源配線も含む)を主なノイズ発生源と
しており、この配線に近接する信号ライン(又はラジオ
のアンテナなど)との間の相互インダクタンスをM、上
記配線における電流変化をdi/dtとすれば、この信
号ラインに電磁誘導されるノイズ電圧VnはM・di/
dtとなり、ある正弦波(角周波数ω)の交流電流Iに
より電磁誘導されるノイズ電圧はωMIとなる。特に、
車両は極めて大きな透磁率を有する鋼板を主素材として
いるので、上記相互インダクタンスMが車両内において
特に大きく、その結果、車両内の空間(車室又はエンジ
ンルーム)は電磁ノイズ(ラジオノイズ)が混入しやす
い環境となっている。
【0005】更に、車両各部に配設される多数の車両用
電気負荷、例えば一対のヘッドランプは通常、1箇所に
配設された制御装置により制御されるので、この制御装
置内のPWM制御用のスイッチングトランジスタと各電
気負荷(ヘッドランプ)との間の配線延長距離が長くな
ってしまい、上記相互インダクタンスがその分だけ一層
大きくなって電磁ノイズが増大するという問題もあっ
た。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、ノイズ放射を抑圧しつつ大電流負荷のPWM制御
が可能な負荷駆動回路を提供することを、その解決すべ
き課題としている。また、本発明は、車両用ヘッドラン
プのPWM制御による減光においてノイズと電力消費と
を低減すること、その解決すべき課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の手段によ
れば、MOSトランジスタをPWM制御して負荷電流を
調節する負荷駆動回路であって、特に、このMOSトラ
ンジスタのゲート電極に印加するパルス電圧波形を台形
形状(角部が丸くてもよい)に整形している。上述した
ように電磁ノイズが周波数(ω)に比例して増大するの
で、パルス電圧波形を台形形状とすることによりスイッ
チングトランジスタ、負荷及びそれらを接続する配線
(電源配線を含む)を流れる出力電流(負荷電流)中の
高域成分を減衰して電磁ノイズを低減しつつ、更に負荷
電流をPWM制御して無駄な電力消費を低減することが
できる。
【0008】なお、本手段はスイッチングトランジスタ
としてMOSトランジスタを採用している。その理由を
以下に説明する。第1に、大電流負荷(例えばヘッドラ
ンプ)の通電制御にバイポーラトランジスタのPWM制
御を採用する場合、コレクタ電流が大きい(例えばヘッ
ドランプでは10A程度)ためにそのベース電流も大き
くなり(例えばヘッドランプ制御では0.1A程度)、
制御電圧を電力増幅する前置制御電圧電力増幅回路(プ
リアンプ)を設ける必要が生じ、その結果、このプリア
ンプの電力消費が無視できなくなる。
【0009】詳しく説明すれば、このプリアンプは、ス
イッチングトランジスタのオン時にはスイッチングトラ
ンジスタへ供給するベース電流とプリアンプの負荷抵抗
とによる電力損失を生じ、スイッチングトランジスタの
オフ時にはプリアンプ用トランジスタを通じて流れる電
流による電力損失を生じ、結局、無視できない電力消費
が常時生じてしまう。また、その結果として、回路装置
の冷却構造や設置スペースが複雑大型となってしまう。
【0010】第2に、上述したように略台形形状に整形
されたパルス電圧(又はパルス電流)を用いてPWM制
御を行うと、矩形波形状のパルス電圧を用いてPWM制
御を行う場合に比べて、スイッチングトランジスタの電
力消費が格段に増大する。詳しく説明すれば、例えばス
イッチングトランジスタの正規のオン抵抗を0.025
オーム、電源電圧を10.25V、負荷の抵抗値を1オ
ームとすれば、定格負荷電流は10Aとなる。この時の
スイッチングトランジスタの定格オン損失i2 rは10
×10×0.025=2.5Wとなる。これに対し、略
台形形状に整形されたパルス電圧(又はパルス電流)を
用いる場合における立ち上がり期間又は立ち下がり期間
において、電流が8Aの場合にはスイッチングトランジ
スタの損失i2 rは8×8×0.28=約18Wとな
り、電流が5Aの場合にはスイッチングトランジスタの
損失i2 rは5×5×1.05=26Wとなり、電流が
2Aの場合にはスイッチングトランジスタの損失i2
は2×2×4=16Wとなる。すなわち、スイッチング
トランジスタを正規のオン抵抗でオンする場合に比べて
その立ち上がり期間又は立ち下がり期間にはスイッチン
グトランジスタの抵抗値が大きいので、数倍から十倍の
抵抗電力損失及び発熱が生じる。 バイポーラトランジ
スタには良く知られているように高温時に熱暴走が生じ
る問題があり、上記したように略台形形状に整形された
パルス電流をバイポーラトランジスタに印加してPWM
制御する場合には、その発熱により熱暴走が生じたり、
又は熱暴走に至らなくてもトランジスタ内部の温度上昇
によりその増幅率hfeが変動して所望の略台形形状に
整形された出力電流波形を得ることが困難となるという
ことがわかった。
【0011】 そこで、本手段では、略台形形状に整形
されたパルス電圧を用いるPWM制御を行ってノイズを
低減するとともに、スイッチングトランジスタとして上
記した熱暴走やhfeの変動の心配がないMOSトラン
ジスタを用いることにより、信頼性の確保及び出力電流
波形の崩れを防止している。請求項記載の手段によれ
ば更に、パルス幅変調制御電圧(PWM制御電圧)のロ
ーレベルを低位電源端の電位よりも所定電位だけMOS
トランジスタのオン方向にバイアスしている。
【0012】 このようにすれば、実施例において行っ
た解析結果又は実験結果からわかるように電磁ノイズを
顕著に低減することができる。請求項2記載の手段によ
れば請求項記載の手段において、負荷として車両用ヘ
ッドランプを採用する。車両用ヘッドランプは、上述し
たように大きな相互インダクタンスが発生する車両内に
おいてノイズを嫌う電子制御装置や通信装置に近接して
搭載されるので、PWM制御を用いた調光を行って無駄
なバッテリ消耗を回避しようとする場合10A又はそれ
以上というような電流の頻繁な断続を必要とし、不可避
的に大きな電磁ノイズを発生してしまう。したがって、
車両用ヘッドランプに請求項1又は2記載の手段を採用
すれば、バッテリ消耗の低減とノイズの低減との両立を
実現できることになる。
【0013】 請求項記載の手段によれば請求項1
は2記載の手段において、CR積分回路を用いて形成し
た台形形状のパルス電圧をスイッチングトランジスタを
なすMOSトランジスタのゲート電圧として用いる。こ
の積分回路は構成が簡単であるので、回路構成の複雑化
を抑止することができる。請求項記載の手段によれば
請求項記載の手段において、ゲート電極に印加する直
流バイアス電圧をそのしきい値電圧以下とするので、タ
ーンオフ時の漏れ電流を低減することができ、この時、
スイッチングトランジスタであるMOSトランジスタで
発生する発熱を抑止することができる。
【0014】 請求項記載の手段によれば請求項1乃
のいずれか記載の手段において、ゲート電極に印加
するパルス電圧の立ち上げ波形又は立ち下げ波形を、チ
ャンネル電流が主に(例えば最大電流の20%〜80
%)変化する期間であるゲート電圧の立ち上げ期間の前
期又は立ち下げ期間の後期の電圧変化率を、上記ゲート
電圧の立ち上げ期間の後期又は立ち下げ期間の前期の電
圧変化率よりも緩慢に設定する。
【0015】このようにすれば後述するように、スイッ
チングトランジスタの無駄な発熱を低減し、かつ、ノイ
ズを大幅に低減することができる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例を図1を参照して
説明する。1は一対のヘッドライト、2はヘッドライト
コントローラである。ヘッドライト1の一端はバッテリ
3の高位端に接続され、ヘッドライト1の低位端はヘッ
ドライトコントローラ2のnチャンネルMOSトランジ
スタ20のドレイン電極に接続されている。
【0017】ヘッドライトコントローラ2は、論理回路
部21と、発振回路部22と波形整形回路部23からな
り、バッテリ3から点灯スイッチ4を通じて電源電圧を
給電されている。論理回路部21は、減光制御スイッチ
5がオフしている期間だけ減光信号を発振回路部22に
出力し、発振回路部22は減光信号が入力する間、所定
(ここではほぼ50%)デューティ比の矩形波パルス波
形のPWMパルス電圧を波形整形回路部23に出力し、
また減光制御スイッチ5がオンしている期間中、ハイレ
ベル電圧を波形整形回路部23に出力する。論理回路部
21及び発振回路部22は本実施例の要旨ではないの
で、その詳細な回路説明は省略する。
【0018】波形整形回路部23は、入力されるPWM
パルス電圧の矩形波をDCバイアスされた台形波に変換
する回路であって、その詳細な回路構成については後述
する。なお、この実施例でいう台形波とは、入力電圧の
立ち上げ波形及び立ち下げ波形の電圧変化率(傾き)を
鈍化させる電子回路であればなんでもよく、たとえばC
R積分回路などを採用することができる。
【0019】更にこの波形整形回路部23の特徴は、P
WM制御電圧の出力台形波のLoレベルを所定電圧だけ
DCバイアスする点にある。すなわち、スイッチ4がオ
フの場合にヘッドライト1はオフされ、スイッチ4がオ
ン、スイッチ5がオンの場合にMOSトランジスタ20
は常時オンされ、スイッチ4がオン、スイッチ5がオフ
の場合にMOSトランジスタ20はDCバイアス台形波
形状の波形を有するPWM制御電圧により所定周波数で
断続点灯される。
【0020】(実験1及びその考察)次に、上記したD
Cバイアス台形波形状の波形を有するPWM制御電圧に
よるMOSトランジスタ20を駆動制御動作及びそれに
よるノイズ低減効果について実験結果に基づいて説明す
る。図2に実験回路を示す。
【0021】MOSトランジスタ20はその入力端子T
iとゲート電極との間には22kオームのゲート保護抵
抗が内蔵されている。ヘッドライト1は定格12V、5
5Wのものを2個並列に用いている。そのソース電極を
接地し、そのドレイン電極にヘッドライト1を通じてD
C12Vを印加し、波形発生装置(横河電機株式会社製
AG1200、その出力インピーダンスは未測定)10
0から入力端子TiにDCバイアス台形波形状の波形を
有するパルス電圧Viを印加して、そのノイズ特性及び
ゲート電圧Vg、電流i、ノイズレベルを調べた。な
お、ノイズレベルはMOSトランジスタ20から1m離
れた位置にノイズメータ(ADVANTEST株式会社
製R3361A)をおいて515〜1630kHzのラ
ジオノイズ帯域成分を測定した。暗雑音レベルは−10
0dBmである。なお、波形発生装置100及び波形発
生装置100から論理回路21までの配線は電磁シール
ドした。波形発生装置100から入力端子Tiでのライ
ン、MOSトランジスタ20のドレイン電極とヘッドラ
イト1とを接続するライン、ヘッドライト1とバッテリ
(図示せず)の高位端とを接続するライン、MOSトラ
ンジスタ20のソース電極とバッテリ(図示せず)の低
位端とを接続するラインのインピーダンスは未測定であ
るができるだけ太いものを用いて短く配線した。
【0022】図3にパルス電圧ViのDCバイアス台形
波の波形を示す。Tはパルス電圧Viのバイアスレベル
VdcからハイレベルVH(ここでは8V)への立ち上
げ期間及びハイレベルVHからバイアスレベルVdcへ
の立ち下げ期間を示し、パルス電圧Viの立ち上げ開始
時点t1から立ち下げ終了時点t4までのパルス幅to
nは、パルス周期(1/93秒)の64%すなわちデュ
ーティ比64%に設定されている。DCバイアスVdc
及び立ち上げ、立ち下げ期間Tを種々変更した場合のノ
イズレベルを図4に示す。
【0023】この実験結果から、DCバイアスVdcに
より大幅にノイズ低減を実現できることがわかる。ま
た、特にDCバイアスVdcがO.2V以上、立ち上
げ、立ち下げ期間Tを30μsec以上とすることが有
効であることがわかる。この実験において、パルス電圧
Viの周期が約10msecと極めて長いこと、ノイズ
が電流iの変化に略比例するのでノイズが期間T及びそ
の近傍においてのみ発生することから、期間Tの延長に
よりノイズは低下することが理解されるであろう。
【0024】ただ、期間Tがある程度以上(30μse
c以上)長い場合には、O.2V以上のDCバイアスV
dcを印加することにより顕著にノイズレベルを低減で
きることについての真の物理的原因については不明であ
る。この原因について本発明者らは、DCバイアスVd
cの印加により立ち上げ期間の初期期間(及び立ち下げ
期間の周期期間)T1が延長されることにより、電流の
立ち上げ初期及び立ち下げ終期が延長されるために、電
流立ち上げ初期波形、電流立ち下げ終期波形の角部が丸
くなり、これがノイズの高周波成分(ラジオノイズ成
分)を低減するためであると推測している。
【0025】上記実験回路にてDCバイアス台形波のパ
ルス電圧Viの立ち上げ期間Tを100μsecとした
場合におけるゲート電圧Vg、負荷電流iの立ち上げ波
形を図5〜図8に示す。図5はDCバイアスVdcを0
Vとした場合を示し、図6はDCバイアスVdcを0.
5Vとした場合を示し、図7はDCバイアスVdcを1
Vとした場合を示し、図6はDCバイアスVdcを1.
5Vとした場合を示す。DCバイアスVdcの増大によ
り当然のことながら、負荷電流iが早期に立ち上がって
いる。
【0026】図5〜図8におけるパルス電圧Viの立ち
上げ開始時点近傍の拡大波形を図9〜図12に示す。図
5〜図8において、T1はパルス電圧Viの立ち上げ開
始時点t1から負荷電流iの立ち上げ開始時点までの電
流立ち上げ遅延期間であり、T2は上記負荷電流iの立
ち上げ開始時点から負荷電流iが2.55Aとなった時
点までの電流立ち上げ角部期間である。なお、この時点
のゲート電圧Vgも2.55Vであった。
【0027】図9〜図12から、電流立ち上げ角部期間
T2は、DCバイアスVdcの増大とともに延長される
ことがわかる。DCバイアスVdcと期間T1、T2と
の関係を表1にまとめる。
【0028】
【表1】 表1から、DCバイアスVdcの増大により期間T2が
延長されるにつれてノイズレベルが低下することがわか
る。
【0029】しかし、図4からわかるように、DCバイ
アスVdcを0.1V又は0.2V増大するだけでノイ
ズレベルは顕著に低下することを考えると、ノイズレベ
ル低下原因はDCバイアスVdcの増大による期間T2
の僅かな延長だけでは説明できない可能性がある。そこ
で負荷電流iが0.5Aの時点における電流増加率di
/dtを調べた。その結果を表2にまとめる。
【0030】
【表2】 表2から、DCバイアスVdcの増大による負荷電流i
の立ち上げ角部の電流増加率di/dtの減少に応じ
て、ノイズレベルが低下することがわかる。
【0031】しかし、図4からわかるように、DCバイ
アスVdcを0.1V又は0.2V増大するだけでノイ
ズレベルは顕著に低下することを考えると、ノイズレベ
ル低下原因はDCバイアスVdcの増大による電流増加
率di/dtの僅かな減少だけでは説明できない可能性
がある。そこで負荷電流iの立ち上げ開始時点から負荷
電流iが0.5Aとなる時点までの期間ΔTとラジオノ
イズとの関係を調べた。その結果を図13に示す。この
期間ΔTは上記期間T2より更に明確に立ち上げ波形の
角部の鈍化状態を示す。すなわち、期間ΔTが増大する
ほど立ち上げ波形の角部がまるみを帯びていることがわ
かる。
【0032】図13から、パルス電圧Viが方形波、無
バイアス台形波、O.5Vバイアス台形波では、期間Δ
Tがかなり変化し、この期間ΔTの変化に応じてラジオ
ノイズが変化していることがわかる。恐らく、期間ΔT
を短縮すれば、更にこの傾向が顕著に判明するものと思
われる。例えば、負荷電流iが0.1Aから0.04A
になる時間とラジオノイズとの関係はもっと顕著に上記
傾向を示すものと思われる。なお、DCバイアスVdc
を0.5Vを超えて増大してもラジオノイズの低減がで
きないのは、このノイズレベル(−85db)では、こ
の立ち上げ波形の角部以外の他の要因に依存する測定帯
域成分のノイズ電圧成分Poが有力となり、この立ち上
げ波形の角部における測定帯域成分のノイズ電圧Pnの
低減がシールされてしまうためであると思われる。
【0033】数式1に測定ノイズ電圧Pと上記ノイズ電
圧成分Po、Pnとの関係を示す。
【0034】
【数1】P=(Po2 +Pn2 0.5 上記解析結果から、台形波パルス電圧を用いたPWM電
圧によりヘッドライト1を駆動すればラジオノイズを大
幅に低減できること、更にDCバイアスを付加すること
により一層顕著にノイズレベルを低減できること、そし
てこれらノイズ低減の原因が負荷電流iの立ち上げ波形
の立ち上げ開始時点近傍の角部及び立ち下げ波形の立ち
下げ終了時点近傍の角部の形状変化によることが推考さ
れる。
【0035】次に、電流立ち下げ波形の立ち下げ終了時
点近傍の波形変化として負荷電流iが1Aから0Aまで
変化する時間ΔT’と、DCバイアスVdcとの関係を
調べた。そのiが0.5Aの時点における電流増加率d
i/dtを調べた。その結果を表3にまとめる。
【0036】
【表3】 表3から、図13と同一傾向を読み取ることができる。 (実験2及びその考察)次に、図2の実験回路及び実験
条件は同じとしてただMOSトランジスタ20として2
SK1952を2個並列に用いて実験を行った。ただ
し、立ち上げ、立ち下げ期間Tは30μsec、ゲート
保護抵抗Rgは各2SK1952のゲート毎にそれぞれ
10kオームを付加した。
【0037】その結果を表4に示す。ΔTは負荷電流i
を0Aから電流立ち上がり部接線との交点までたち上げ
るのに必要な期間を示し、ΔT’は負荷電流iを電流立
ち上がり部接線から0Aまで立ち下げるのに必要な期間
を示す。
【0038】
【表4】 表4から、図13及び表3と同一傾向を読み取ることが
できる。
【0039】(理論仮説)直流理想モデル まず、説明を簡単とするためにDCバイアス台形波のパ
ルス電圧からなるPWM制御電圧の立ち上げ波形及び立
ち下げ波形が完全な直線であり、各部容量を全て無視し
た直流理想モデル(図14参照)についてゲート電圧V
gと負荷電流iとの関係を調べる。解析を容易とするた
めに、この出力段に生じる自己インダクタンス、相互イ
ンダクタンス、配線容量、配線抵抗などは無視するもの
とする。また、ゲート電圧Vgの最大値(Hi)は10
V、しきい値電圧Vtは2V、電源電圧は10.25
V、MOSトランジスタ20のソース電位は0V、ヘッ
ドライト1の抵抗を1オーム、ゲート電圧Vgが10V
の時、ドレイン電圧Vdは0.25V、電流は10Aで
あるとする。
【0040】よく知られているように、MOSトランジ
スタ20の非飽和時(三極管領域)におけるドレイン電
流(負荷電流)iは、
【0041】
【数2】 i=K・Vd(Vg−Vt−0.5Vd) =K・Vd(Vg’−0.5Vd) と近似される。Kは比例定数、Vg’は補正ゲート電圧
であってVg’=Vg−Vtである。この式に上記数値
を代入してK=5が得られる。
【0042】MOSトランジスタ20の飽和時(五極管
領域)における負荷電流iは、
【0043】
【数3】 i=0.5K・(Vg−Vt)2 =0.5K・(Vg’)2 と近似される。両式の転換O点はVg’がVdとなるピ
ンチオフ点であって、上記数値を代入して、Vg=3.
8V,Vd=Vg’=1.8V,i=8Aの点となる。
すなわち、iが8A以下である大部分のドレイン電流変
化はMOSトランジスタ20の飽和領域で生じることが
わかる。
【0044】ゲート電圧Vg及び負荷電流iの立ち上げ
波形を図15に示す。立ち上げ期間Tはたとえば32μ
secとする。また、比較例として、DCバイアスVd
cを0Vとし、立ち上げ期間はそのままとした場合にお
けるゲート電圧Vg及び負荷電流iの立ち上げ波形を図
16に示す。図15、図16から、負荷電流iの立ち上
げ期間における電流増加率は明らかにDCバイアスVd
cの付加により緩和され、そのためノイズレベルが低減
するであろうことがわかる。この理由として、上述した
ように、DCバイアスVdcを付加した分だけゲート電
圧Vgの増加率が低減され、その分だけ負荷電流iの増
加率が低減されることが挙げられる。
【0045】次に、MOSトランジスタ20の非飽和領
域においてゲート電圧Vgを時間に比例して直線的に増
加する場合(Vg=m・t、mは比例定数)の電流変化
(増加)率について考える。式2を微分すれば、
【0046】
【数4】 di=K・Vd・dVg’=K・Vd・m・dt となり、式4から、
【0047】
【数5】 di/dt=K・Vd・dVg’=K・Vd・m となる。すなわち非飽和領域では、電流変化率di/d
tはドレイン電圧Vdに比例することがわかる。つま
り、ゲート電圧Vgを時間に比例して増大するいわゆる
台形波状のパルス電圧としても、ドレイン電圧が増大す
るほど電流変化率di/dtが増大する特性となること
がわかる。このことは、電流変化率di/dtは非飽和
領域モードでは飽和モードに近い期間(ドレイン電流、
Vdが大きい期間)の方が大きく、ドレイン電流iやド
レイン電圧Vdが小さくなるにつれて減少することがわ
かる。
【0048】次に、MOSトランジスタ20の飽和領域
においてゲート電圧Vgを時間に比例して直線的に増加
する場合(Vg=m・t、mは比例定数)の電流変化
(増加)率について考える。式3を微分すれば、
【0049】
【数6】 di=K・Vg’・dVg’=K・Vg’・m・dt となり、式6から、
【0050】
【数7】di/dt=K・Vg’・m となる。すなわち飽和領域では、電流変化率di/dt
は有効ゲート電圧Vg’に比例することがわかる。つま
り、ゲート電圧Vgが時間に比例して増大するいわゆる
台形波状のパルス電圧としても、ゲート電圧Vgが増大
するほど電流変化率di/dtが増大する特性となるこ
とがわかる。
【0051】このことは、電流変化率di/dtは飽和
領域モードでは非飽和モードに近い期間(ドレイン電流
iや有効ゲート電圧Vg’が大きい期間)の方が大き
く、ドレイン電流iや有効ゲート電圧Vg’が小さくな
るにつれて減少することがわかる。ただし、実際には回
路には多くの寄生容量や寄生抵抗成分や寄生インダクタ
ンス成分が存在するので、これらを表す等価回路を図1
7に示す。
【0052】riは波形整形回路部23の内部寄生抵
抗、Clは配線寄生容量、rlは配線寄生抵抗、Csは
MOSトランジスタ20の素子寄生容量、rlはMOS
トランジスタ20の素子寄生抵抗、rgはゲート電極保
護用の内蔵寄生抵抗である。これらの抵抗や容量はCR
積分回路として全体としてゲート電圧Vgの変化に応じ
た負荷電流iの変化を遅延しかつその高周波成分を低減
する作用を果たすことは明白である。以下、このような
寄生抵抗及び寄生容量による電流遅延、高周波数成分低
減効果が、DCバイアスVdcが変化した場合にどうな
るかについて考える。
【0053】ゲート電圧VgにDCバイアスVdcを付
加しない場合、図16からわかるように、ゲート電圧V
gが2Vに達するまで負荷電流iの立ち上げ開始が遅れ
る。しかし、上記した寄生容量、寄生抵抗によるCR積
分回路の遅延により、ゲート電圧Vgが2Vになる時点
においてパルス電圧Viは格段に大きい値(例えば図5
の例では6V以上)に達しており、この時のΔV=Vi
−Vgは格段に大きくなり、それに比例してTiから抵
抗Rgを通じて流れ込む電流igは大きく、その結果と
してゲート電圧Vgが2V近傍(すなわち負荷電流iの
立ち上げ開始時点近傍)におけるゲート電圧Vgの増加
率(ほぼig/Csに比例する)は大きな値となり、こ
れによりゲート電圧Vg(負荷電流i)の立ち上げ初期
における負荷電流iの増加率が大きくなる。
【0054】これに対し、ゲート電圧VgにDCバイア
スVdcを付加する場合、図15からわかるように、パ
ルス電圧Viの立ち上げ開始と同時に負荷電流iの立ち
上げが開始されることになる。したがって、ゲート電圧
Vgが2V近傍(すなわち負荷電流iの立ち上げ開始時
点近傍)におけるパルス電圧Viとゲート電圧Vgとの
差は小さくなり、電流igが小さくなり、負荷電流iの
立ち上げ開始時点近傍におけるゲート電圧Vgの増加率
が小さくなり、これによりゲート電圧Vg(負荷電流
i)の立ち上げ初期における負荷電流iの増加率が小さ
くなる。
【0055】上述したように、ノイズは負荷電流iの変
化率に略比例し、特にラジオノイズのような高周波数成
分は、負荷電流iの立ち上げ初期又は立ち下げ終期にお
ける角部のような負荷電流iの増加率の変動が大きい場
合に多く発生するので、上記のようにDCバイアスVd
cを付加することにより、負荷電流iの立ち上げ初期及
び立ち下げ終期におけるゲート電圧Vgの変化率を低減
することにより、ラジオノイズを大幅に低下できること
が判明した。図8と図5とを参照すれば、負荷電流iの
立ち上げ開始時点における抵抗rg両端の電圧(Vi−
Vg)がDCバイアスVdcの有無により格段に変化
し、負荷電流iの立ち上げ開始時点におけるゲート電極
充電電流igすなわちゲート電圧Vgの増加率がDCバ
イアスVdcの有無により格段に変化し、その結果、D
CバイアスVdcの有無により負荷電流iの立ち上げ開
始時点における負荷電流iの変化率が格段に変化し、こ
れに略比例してノイズレベルが変化することがわかるで
あろう。
【0056】(波形整形回路部23)次に、波形整形回
路部23の具体的な一例を図18に示す。これは、pn
pトランジスタTrのコレクタ電流により、抵抗r1を
通じてコンデンサCを充電する積分回路であり、ツェナ
ダイオードZDは過大なゲート電圧Vgがゲート電極に
印加されるのを防止するためのものであり、抵抗r2、
r3は、ゲート電圧Vgの波形を補正するための抵抗で
ある。この積分回路によれば、所定のDCバイアスVd
cをもつ台形波形状の波形をもつPWM制御電圧を発生
できる。なお、本実施例において、波形整形回路部23
の出力端とゲート電極との間に上述したゲート抵抗Rg
を介設することはもちろん可能である。また、本実施例
においてDCバイアスVdcはMOSトランジスタ20
のしきい値電圧を下回る場合の他、等しく設定したり、
更にはそれ以上に設定したりすることもできる。
【0057】波形整形回路部の具体的な他の一例を図1
9に示す。この波形整形回路部230は、オペアンプ回
路からなり、積分回路231で積分された電圧はボルテ
ージホロワ232、233を通じてゲート電極に印加さ
れる。234、235はDCバイアス台形波のDCバイ
アスVdc及びハイレベル値VHを決定するリミッタで
ある。 (実施例2)以上の解析から、負荷電流iの電流変化の
大部分が、ゲート電圧Vgの全振幅の内のごく一部の期
間に生じることがわかる。ただし、前述したようにゲー
ト電圧Vgが定格値に達していない期間(立ち上げ期
間、立ち下げ期間)にはMOSトランジスタ20のチャ
ンネル抵抗が大きく、その発熱が大きい。
【0058】本実施例は上記2つの事実に鑑みなされた
ものであり、ゲート電圧Vgの立ち上げ初期及び立ち下
げ終期においてゲート電圧Vgの変化を緩慢とし、負荷
電流iがほとんど変化し終わった後、ゲート電圧Vgを
急速に変化させてMOSトランジスタ20の発熱を低減
するものである。図20にそのパルス電圧Viの波形を
示す。図20において、ゲート電圧Vgの立ち上げ期間
(=立ち下げ期間)Trは、電圧増加率が小さい第1期
間Tr1と、その後に続く電圧増加率が大きい第2期間
Tr2とからなる。この波形を採用した場合の電流波形
を図21に示す。
【0059】図21からわかるように、Tx(負荷電流
iが10〜90%変化する期間)は実施例1の場合より
大幅に延長され、その分だけ電磁ノイズ電圧Vnを大幅
に低減できることがわかる。もしくは、Tx(負荷電流
iが10〜90%変化する期間)を実施例1の場合に等
しくする場合には、その後の立ち上げ、立ち下げ期間の
残部Tr2を大幅に短縮することができ、この期間にM
OSトランジスタ20に生じる大きな発熱を大幅に低減
できることがわかる。
【0060】なお、立ち上げ期間の終期及び立ち下げ期
間の初期において、負荷電流iの変化率が変化するが、
この変化はMOSトランジスタ20の非飽和モードであ
って、その飽和モードに比べてゲート電圧Vgの変化に
対する変化率が小さく、その影響は小さい。図20のご
ときDCバイアス台形波形状の波形のゲート電圧Vgを
発生する波形整形回路部の一例を図22を参照して説明
する。
【0061】立ち上げ期間の開始時点t1において、矩
形波電圧ViがLoからHiへ変化すると、ゲート抵抗
rg及びダイオードD3を通じてコンデンサCgsが充
電され、それに応じてゲート電圧Vgが増加していく。
ゲート電圧Vgが基準値(Vref)以上となると、コ
ンパレータCoがHiとなり、MOSトランジスタTr
をオンしてゲート電極及びコンデンサCgsが充電さ
れ、ゲート電圧Vgは急速に増大する。なお、MOSト
ランジスタTrはオン時に抵抗rgより小さい所定の抵
抗値をもつものとし、コンデンサCgsはMOSトラン
ジスタ20の寄生容量で代用することもできる。
【0062】立ち下げ期間の開始時点t2において、矩
形波電圧ViがHiからLoへ変化すると、ゲート電圧
Vgが基準値(Vref)以上であり、コンパレータC
oがHiであるので、コンデンサCgsはMOSトラン
ジスタTrを通じて時点t3まで急速放電を行う。その
後、MOSトランジスタTrがオフし、コンデンサCg
sはダイオードD1、D2及び高抵抗であるゲート抵抗
rgを通じて放電する。そして、ゲート電圧Vgがパル
ス電圧Viよりも約1.3VすなわちダイオードD1、
D2のドロップ以下となれば、ゲート抵抗rgを通じて
の放電は終了し、ゲート電圧Vgは約1.3VだけDC
バイアスされることになる。
【0063】図22の回路によれば、簡単な回路構成で
ノイズ及び発熱の両方を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のブロック回路を示す回路図である。
【図2】図1のMOSトランジスタ20の特性を調べる
実験回路を示す回路図である。
【図3】はMOSトランジスタ20に印加するパルス電
圧Viの波形図である。
【図4】図3の表をグラフ化したDCバイアスVdcと
ノイズレベルとの関係を示す特性図である。
【図5】DCバイアスVdc=0Vとした場合の立ち上
げ波形を示すタイミングチャートである。
【図6】DCバイアスVdc=0.5Vとした場合の立
ち上げ波形を示すタイミングチャートである。
【図7】DCバイアスVdc=1.0Vとした場合の立
ち上げ波形を示すタイミングチャートである。
【図8】DCバイアスVdc=1.5Vとした場合の立
ち上げ波形を示すタイミングチャートである。
【図9】図5の立ち上げ波形の初期を拡大したタイミン
グチャートである。
【図10】図6の立ち上げ波形の初期を拡大したタイミ
ングチャートである。
【図11】図7の立ち上げ波形の初期を拡大したタイミ
ングチャートである。
【図12】図8の立ち上げ波形の初期を拡大したタイミ
ングチャートである。
【図13】立ち上げ開始期間ΔTとノイズレベルとの関
係を示す図である。
【図14】DCバイアスVdc及び台形波によるノイズ
低減効果を解析するための直流モデルの回路図である。
【図15】図14の直流モデルにDCバイアスVdcを
印加した場合の各部波形を示すタイミングチャートであ
る。
【図16】図14の直流モデルにDCバイアスVdcを
印加しない場合の各部波形を示すタイミングチャートで
ある。
【図17】DCバイアスVdc及び台形波によるノイズ
低減効果を解析するための交流モデルの回路図である。
【図18】具体的な回路の一例を示す回路図である。
【図19】具体的な回路の他例を示す回路図である。
【図20】実施例2に用いるDCバイアス台形波の波形
を示すタイミングチャートである。
【図21】図20の波形の立ち上げ期間を拡大した波形
を示すタイミングチャートである。
【図22】図20の波形を発生するための回路例を示す
回路図である。
【符号の説明】
1はヘッドライト、20はMOSトランジスタ、22は
発振回路(パルス幅変調(PWM)回路部)、23は波
形整形回路部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩坂 博文 愛知県安城市篠目町井山3番地 アンデ ン株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−141590(JP,A) 特開 平6−291631(JP,A) 実開 平4−43898(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 1/56 B60Q 1/14 H03K 17/16 H03K 17/687 H05B 37/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソース電極が低位電源端に接続されて電気
    負荷への通電電流を断続制御するMOSトランジスタ
    と、 前記電気負荷の必要通電電流量に関連する入力信号に基
    づいて所定キャリヤ周波数のパルス信号のデューティ比
    を変調してパルス幅変調制御電圧として出力するパルス
    幅変調(PWM)回路部と、 前記パルス幅変調制御電圧に基づいて形成した台形形状
    の制御電圧を前記MOSトランジスタのゲート電極に出
    力する波形整形回路部と、 を備え 前記波形整形回路部は、前記 MOS トランジスタを遮断す
    るための前記台形形状の制御電圧のローレベル電位を前
    記低位電源端の電位よりハイレベルにバイアスする こと
    を特徴とする負荷駆動回路。
  2. 【請求項2】上記電気負荷は、車両用ヘッドランプであ
    る請求項記載の負荷駆動回路。
  3. 【請求項3】前記波形整形回路部は、前記パルス幅変調
    制御電圧又はその低域成分を前記MOSトランジスタの
    ゲート電極に印加する抵抗器と、前記抵抗器の一端と前
    記電源端との間に接続されるコンデンサとを備えるCR
    積分回路を含む請求項1又は2記載の負荷駆動回路。
  4. 【請求項4】前記パルス幅変調回路部は、前記パルス幅
    変調制御電圧のローレベルを前記MOSトランジスタの
    しきい値電圧以下の範囲で前記低位電源端の電位よりも
    ハイレベルにバイアスする手段を有する請求項記載の
    負荷駆動回路。
  5. 【請求項5】前記波形整形回路部は、チャンネル電流が
    主に変化する期間であるゲート電圧の立ち上げ期間の前
    期又は立ち下げ期間の後期の電圧変化率を、上記ゲート
    電圧の立ち上げ期間の後期又は立ち下げ期間の前期の電
    圧変化率よりも緩慢に設定する請求項1乃至のいずれ
    か記載の負荷駆動回路。
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