JP3502857B2 - フック付き親綱緊張器 - Google Patents
フック付き親綱緊張器Info
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Description
親綱を張設する場合に用いられるフック付き親綱緊張器
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、高所で作業を行なう場合、作業
者は腰に高所作業用安全帯を巻付け、その安全帯に接続
されたフック付きロープの先端のフックを係合対象物と
しての構築物に係合して墜落の防止を図るようにしてい
る。 【0003】ところで、作業現場においては、作業者の
作業範囲にフックを係合させるフック係合部が存在しな
い場合がある。この場合、普通、作業位置に親綱をほぼ
水平に張設し、その親綱に安全帯に接続されたフック付
きロープのフックを係合させて安全性を確保している。 【0004】上記親綱の張設に親綱緊張器が用いられ
る。図4は、従来から知られている親綱緊張器を示す。
この親綱緊張器は、一対の側板20の両端部間に一対の
間隔保持軸21a、21bを設け、その間隔保持軸21
a、21b間にガイドローラ22を回転自在に設けてい
る。 【0005】また、一方の間隔保持軸21aにロックア
ーム23の中途を回動自在に支持し、ロックアーム23
の他端部に爪24を取付けている。 【0006】 上記親綱緊張器においては、他方の間隔
保持軸21bとガイドローラ22間に親綱Lの一端部を
挿入し、その親綱Lをガイドローラ22の外周に沿わせ
てガイドローラ22と爪24との間に挿入し、親綱Lの
他端部に設けたフック25およびロックアーム23の他
端に連結したロープ26の先端のフック27を適宜の部
材に係合し、上記親綱Lの一端部を引く操作により親綱
Lおよびロープ26を緊張させると共に、ガイドローラ
22の外周に沿う親綱Lの一部に爪24を係合させて親
綱Lを緊張状態に保持するようにしている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
親綱緊張器においては、緊張される親綱Lに捩れがある
と、その捩れを取り除くことができず、親綱Lを直線状
態に張設することができない。この場合、安全帯に接続
されたフック付きロープのフック27の移動を阻害する
おそれがあるため、親綱Lの張設作業のやり直しを必要
とし、非常に手間がかかるという問題がある。 【0008】この発明の課題は、親綱の張設作業時に親
綱の捩れを取り除くことができるようにしたフック付き
親綱緊張器を提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、親綱を案内する案内部およ
びその案内部に案内される親綱を案内部に押し付ける方
向の弾性力が付与された揺動可能なロープ係合体を有
し、前記親綱に対するロープ係合体の係合によって親綱
を抜け止めする緊張器と係合対象物に係合されるフック
との間に連結具を設け、その連結具が単一の軸心を中心
として360°相対的に回転可能に連結された2つの連
結体を有し、その2つの連結体の相対的な回転軸心に対
して交差方向に延びる2本の連結軸のそれぞれによって
一方の連結体を緊張器に屈曲自在に連結すると共に、他
方の連結体をフックに屈曲自在に連結した構成を採用し
たのである。 【0010】上記のように構成すると、フックおよび親
綱の一端部に取付けられたフックのそれぞれを構築物等
の係合対象物に係合して緊張器内に挿通された親綱の端
部を引いて親綱を緊張させる張設時、親綱に捩れがある
と、緊張器がフックに対して相対回転して捩れが取り除
かれ、親綱を直線状に張設することができる。 【0011】 【0012】 また、緊張器と連結具の一方の連結体、
および連結具の他方の連結体とフックとを屈曲自在に連
結することによって、フックが係合される係合対象物の
近接部位に障害物がある場合、フック付き緊張器はその
障害物の外周に沿って折れ曲がるため、親綱の緊張時
に、フック付き緊張器に無理な力が付与されるのを防止
することができると共に、緊張器は親綱の緊張方向に向
くため、緊張器内での親綱の移動がスムーズであり、親
綱を効果的に緊張させることができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1乃至図3に基づいて説明する。図示のように、この発
明に係るフック付き親綱緊張器は、親綱Lを緊張状態に
保持する緊張器Aと、その緊張器Aに一端部が連結され
た連結具Bと、その連結具Bの他端部に連結されたフッ
クCとから成る。 【0014】緊張器Aは案内枠1を有し、その案内枠1
は親綱Lを案内する断面U字形の案内部2の両側に一対
の側板3、3を設けている。 【0015】上記側板3、3の一端部間には連結具Bを
連結するための連結軸4が取付けられている。また、一
対の側板3、3間には上記軸4から案内枠1の他端側に
少し片寄った位置にローラ軸5が取付けられ、そのロー
ラ軸5に溝付きガイドローラ6が回転自在に支持されて
いる。さらに、一対の側板3、3の他端部間にはロープ
係合体7が組込まれている。 【0016】ロープ係合体7は、一対の板体8、8を両
側に有し、その一対の板体8が前記一対の側板3の他端
部に軸9を介して回動自在に支持されている。 【0017】一対の板体8には案内部2の内面と対向す
る端部に親綱Lに対して係合可能なロープ係合部材10
が設けられている。 【0018】ロープ係合部材10として、ここでは、外
周の円弧縁に鋸歯状の係合歯が形成された複数の爪板か
ら成るものを示したが、これに限定されない。例えば外
周にローレット加工を施した軸をロープ係合部材として
もよい。 【0019】上記一対の板体8間には、ガイドローラ6
から折り返される親綱Lの折り返し側端部aの下方位置
に第1軸11と、その上方位置に第2軸12とが設けら
れ、第1軸11の外側に設けたローラ13は折り返し側
端部aを斜め下方向に向けて緊張させたとき、その折り
返し側端部aで押されてロープ係合体7をロープ係合部
材10が案内部2に挿通された親綱Lから離反する係合
解除方向に揺動させるようになっている。 【0020】また、第2軸12は、折り返し側端部aを
親綱Lとほぼ平行する状態にして緊張させたとき、その
折り返し側端部aで押されてロープ係合体7をロープ係
合部材10が親綱Lと係合する方向に揺動させるように
なっている。 【0021】上記第2軸12にはスプリング14が連結
され、そのスプリング14はロープ係合部材10が親綱
Lと係合する方向にロープ係合体7を偏向している。 【0022】 連結具Bは、連結体としての一対のコの
字形連結枠b1 、b2 と、その連結枠b1 、b2 を36
0°相対的に回転自在に連結する回転軸16とから成
り、一対の連結枠b1 、b2 は対向一対の連結片17a
間に渡る板体17bが対向する配置とされ、その板体1
7bが回転軸16によって回転自在に連結されている。 【0023】連結具Bにおける一方の連結枠b1 は、案
内枠1の一端部間に設けられた前記連結軸4に回転自在
に連結され、他方の連結枠b2 には、その一対の連結片
17a間に設けられた連結軸18を介してフックCが回
転自在に連結されている。 【0024】実施の形態で示すフック付き親綱緊張器は
上記の構造から成り、一端にフック15を有する親綱L
の張設に際しては、親綱Lの他端部を案内部2の内面に
沿って挿入し、その他端部をガイドローラ6の外周に沿
わせて折り返し、その折り返し側端部aをロープ係合体
7の一対の板体8間に挿通して案内枠1の外側に引き出
す。 【0025】上記のようにして、親綱Lを挿通すると、
ロープ係合体7のロープ係合部材10がスプリング14
の弾力により親綱Lの一部を案内部2の内面に押し付け
る。 【0026】 上記のような親綱Lの挿通後、図3に示
すように、その親綱Lの一端部に予め取付けられたフッ
ク15および緊張器Aに連結具Bを介して回動自在に取
付けられたフックCを、係合対象物Xに係合し、親綱L
の折り返し側端部aを親綱Lにほぼ平行させた状態で引
くと、親綱Lが緊張される。このとき、第2軸12が折
り返し側端部aで押され、ロープ係合体7はロープ係合
部材10が親綱Lをロープ案内部2の内面に押し付ける
方向に揺動するが、ロープ係合部材10と親綱Lの接触
部に滑りが生じて親綱Lは緊張状態とされる。 【0027】親綱Lの折り返し側端部aを引く操作を解
除すると、親綱Lと接触状態にあるロープ係合部材10
は親綱Lに常に係合する状態にあるため、親綱Lに弛み
を生じることはない。 【0028】上記のような親綱Lの張設に際し、親綱L
に捩れがあると、その捩れ力が緊張器Aに伝達されるた
め、緊張器Aが連結具Bの回転軸16を中心にして回転
する。その緊張器Aの回転によって親綱Lの捩れは自動
的に取り除かれ、親綱Lは直線状に張設される。 【0029】高所作業に際しては、作業者の腰部に締め
付けられた高所作業用安全帯にフック付きロープを接続
し、そのロープ先端のフックを親綱Lに係合する。 【0030】高所作業時に、作業者が万一足を踏み外し
て落下すると、フック付きロープが緊張し、そのフック
付きロープによって作業者の墜落が防止される。 【0031】墜落の阻止時、親綱Lには大きな引張り力
が付与される。このとき、ロープ係合部材10が親綱L
の弛み方向に引かれるため、ロープ係合体7は係合方向
に回動して上記ロープ係合部材10が親綱Lに強く係合
することになり、その係合によって親綱Lにゆるみが生
じるのが防止される。 【0032】 親綱Lを弛める場合は、親綱Lの折り返
し側端部aを斜め下方向に向けて引き、その折り返し側
端部aで第1軸11のローラ13を押してロープ係合体
7を係合解除方向に揺動させ、ロープ係合部材10が親
綱Lから離反する状態に保持して親綱Lを引く。実施の
形態で示すように、緊張器Aと連結具B、および連結具
BとフックCをそれぞれ屈曲自在に連結すると、フック
Cが係合される係合対象物の近接部位に障害物がある
と、フック付き緊張器はその障害物の外周に沿って折れ
曲がることになる。このため、親綱Lの緊張時にフック
付き緊張器の各連結部に無理な負荷がかかることはな
く、また、緊張器Aは親綱Lの張設方向に向くため、親
綱Lを効果的に緊張させることができる。 【0033】 【発明の効果】以上のように、この発明において、親綱
を緊張状態に保持する緊張器とフックを親綱の張設方向
に延びる回転軸心を中心として相対的に回転自在に連結
したことにより、親綱の張設時に、親綱に捩れがあると
緊張器が回転することになる。このため、親綱の捩れを
自動的に取り除くことができ、親綱を直線状に能率よく
張設することができる。また、緊張器と連結具、および
連結具とフックをそれぞれ屈曲自在に連結したことによ
って、フックの係合位置に近接する部位に障害物がある
場合に、フック付き緊張器はその障害物の外周に沿って
折れ曲がって緊張器が親綱の張設方向に向くため、親綱
を効果的に緊張させることができる。
例を示す縦断正面図 【図2】図1のII−II線に沿った断面図 【図3】親綱の張設状態を示す正面図 【図4】従来の親綱緊張器を示す縦断正面図 【符号の説明】 A 緊張器 B 連結具 C フック 2 案内部 4 連結軸 7 ロープ係合体 16 回転軸 18 連結軸
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 親綱を案内する案内部およびその案内部
に案内される親綱を案内部に押し付ける方向の弾性力が
付与された揺動可能なロープ係合体を有し、前記親綱に
対するロープ係合体の係合によって親綱を抜け止めする
緊張器と係合対象物に係合されるフックとの間に連結具
を設け、その連結具が単一の軸心を中心として360°
相対的に回転可能に連結された2つの連結体を有し、そ
の2つの連結体の相対的な回転軸心に対して交差方向に
延びる2本の連結軸のそれぞれによって一方の連結体を
緊張器に屈曲自在に連結すると共に、他方の連結体をフ
ックに屈曲自在に連結したフック付き親綱緊張器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001210851A JP3502857B2 (ja) | 2001-07-11 | 2001-07-11 | フック付き親綱緊張器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001210851A JP3502857B2 (ja) | 2001-07-11 | 2001-07-11 | フック付き親綱緊張器 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32198093A Division JP3236437B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 親綱緊張器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002095762A JP2002095762A (ja) | 2002-04-02 |
JP3502857B2 true JP3502857B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=19046260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001210851A Expired - Fee Related JP3502857B2 (ja) | 2001-07-11 | 2001-07-11 | フック付き親綱緊張器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3502857B2 (ja) |
-
2001
- 2001-07-11 JP JP2001210851A patent/JP3502857B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP2002095762A (ja) | 2002-04-02 |
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