JP3501568B2 - オープンショーケースの制御装置 - Google Patents

オープンショーケースの制御装置

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JP3501568B2
JP3501568B2 JP27362495A JP27362495A JP3501568B2 JP 3501568 B2 JP3501568 B2 JP 3501568B2 JP 27362495 A JP27362495 A JP 27362495A JP 27362495 A JP27362495 A JP 27362495A JP 3501568 B2 JP3501568 B2 JP 3501568B2
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defrost
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克也 神崎
晴彦 須藤
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Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品を冷蔵、展示
するオープンショーケースの温度調節制御（以下、温調
制御と略称する）や除霜制御を行う制御装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】冷気循環式のオープンショーケースには
様々な機種があるため、これら各種のショーケースの温
調制御や除霜制御を行う場合には、顧客（オープンショ
ーケースの使用者）が除霜開始時の遅延タイミングの違
いや除霜センサ異常時の動作の違いなどに留意して、適
切な制御方式を持つ補助的な制御装置を追加して対応し
たり、温調温度のディファレンシャルやセットバック量
などの制御パラメータの値を設定し直す必要がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従って従来では、制御
装置の追加により製品価格が上昇したり、追加のための
余分なスペースが必要になる等の問題があった。また、
機種に応じて制御パラメータの値を設定し直さなくては
ならないため、顧客が行う設定作業に手間がかかった
り、設定の間違いを生じる等の不都合もあった。
【０００４】特に、機種によって大きく値の異なる制御
パラメータや特定の機種にのみ使用するパラメータが、
温調温度のごとく顧客が通常良く操作する共通の制御パ
ラメータと同様に設定できてしまうと、誤って制御パラ
メータが設定されたオープンショーケースの動作不良に
つながるおそれもあった。
【０００５】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、オープンショーケースの機種に応じた適切な
制御方式及び制御パラメータに従って温調制御や除霜制
御を行うようにしたオープンショーケースの制御装置を
提供しようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項１記載の発明は、オープンショーケースの温
調制御を行う温調制御部と除霜制御を行う除霜制御部と
を備えたオープンショーケースの制御装置において、シ
ョーケースの機種を設定する機種設定部と、複数のグル
ープに分割した制御パラメータを各グループごとに異な
るモードで設定可能とした制御パラメータ設定部と、シ
ョーケースの機種に応じた制御方式及び制御パラメータ
を記憶した制御方式記憶部及び制御パラメータ記憶部と
を備え、前記機種設定部により設定された機種に対応す
る制御方式及び制御パラメータ設定部により設定された
制御パラメータを前記各記憶部から読み出して、前記温
調制御部及び除霜制御部による制御に用いるものであ
る。
【０００７】 前記機種設定部により設定された機種に
応じて制御パラメータを複数のグループに分割するもの
である。
【０００８】
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って請求項１〜請求
項２に記載した発明の実施形態を説明する。図１は、こ
の実施形態の全体構成を示すブロック図である。図にお
いて、１１は制御装置であり、その内部には、制御方式
記憶部１、制御パラメータ記憶部２、機種設定部３、温
調制御部４、除霜制御部５、除霜出力部６、温調出力部
９ａ，９ｂ及び制御パラメータ設定部１０が設けられて
いる。
【００１０】制御方式記憶部１には、冷却器の温調制御
と除霜制御の方式に関して、オープンショーケースの機
種に応じた内容が、機種に対応して記憶されている。こ
こで、表１は制御方式記憶部１の記憶内容の一例を示す
ものであり、この例では４つの項目「除霜開始遅延機
能」、「除霜センサ異常時の処理」、「庫内の制御」、
「自動除霜タイマ」に関する処理内容、機能、有無など
が３機種Ａ，Ｂ，Ｃについて記憶されている。
【００１１】
【表１】
【００１２】また、制御パラメータ記憶部２には、温調
制御、除霜制御の各種制御パラメータに関して、オープ
ンショーケースの機種に応じた値が、機種に対応して記
憶されている。表２は制御パラメータ記憶部２の記憶内
容の一例を示すものであり、この例では６つの制御パラ
メータ「温調温度」、「除霜復帰温度」、「ディファレ
ンシャル」、「セットバック量」、「庫内の温調温
度」、「自動除霜タイマ」の値が３機種Ａ，Ｂ，Ｃにつ
いて記憶されている。
【００１３】
【表２】
【００１４】機種設定部３は、顧客の設定入力によりシ
ョーケースの機種に対応する信号を出力するものであ
り、この機種に対応する信号は温調制御部４、除霜制御
部５及び制御パラメータ設定部１０に送られる。また、
制御パラメータ設定部１０は、ショーケースの機種に関
わらず共通して設定される制御パラメータと、機種によ
って大きく異なったり特定の機種にのみ使用するような
制御パラメータとをグループ分けしてそれぞれ異なるモ
ードで設定するように構成されており、後者の制御パラ
メータの設定操作の方が前者の制御パラメータの設定操
作よりも複雑になっている。
【００１５】温調制御部４及び除霜制御部５は、機種設
定部３から入力された信号によりショーケースの機種を
認識し、この機種に応じて制御方式記憶部１から所定の
制御方式を読み出すと共に制御パラメータ記憶部２から
所定の制御パラメータの値を読み出し、温調制御及び除
霜制御を行うものである。
【００１６】なお、図１の構成は１台の制御装置１１に
より、背中合わせになった２台のオープンショーケース
を制御する場合のものであり、ショーケースの台数に対
応して、温調制御部４にはエバポレータの出口などに設
置される温調センサ８ａ，８ｂが接続され、各々対応す
る温調出力部９ａ，９ｂを介して冷却バルブ１３ａ，１
３ｂを制御するように構成されている。ここで、冷却バ
ルブ１３ａ，１３ｂは冷媒の通路に設置される。
【００１７】除霜制御部５には、前記温調センサ８ａ，
８ｂのほか、冷却器に取り付けられた除霜センサ７が接
続されており、この除霜センサ７の出力に応じて除霜出
力部６を介し除霜ヒータ１２を通電制御するように構成
されている。
【００１８】次に、この実施形態の動作を説明する。ま
ず、顧客がショーケースの機種を機種設定部３により設
定すると、当該機種に対応する信号が温調制御部４及び
除霜制御部５に送られる。これらの制御部４，５は、上
記機種に応じて、制御方式記憶部１の記憶内容である表
１と制御パラメータ記憶部２の記憶内容である表２の中
から該当する制御方式や制御パラメータの値を読み出
し、これらに基づいて温調制御、除霜制御を実行する。
【００１９】例えば、機種設定部３により機種“Ｃ”が
設定された場合、除霜制御部５は除霜開始時の遅延を行
わず直ちに除霜出力部６を動作させる。また、除霜セン
サ７に異常がある時は、温調センサの検出信号を用いて
除霜制御を行う。更に、温調制御部４は庫内の温調制御
も行う必要があると判断し、温調出力部９ａ，９ｂを制
御して冷却バルブ１３ａ，１３ｂを操作する。
【００２０】
【００２１】 次に、制御パラメータ設定部１０及び機
種設定部３等の動作を説明する。前述のように、制御パ
ラメータ設定部１０では、ショーケースの機種に関わら
ず共通して設定される制御パラメータと、機種によって
大きく異なったり特定の機種にのみ使用するような制御
パラメータとをグループ分けして、それぞれを異なるモ
ードで設定するように構成されている。
【００２２】例えば、表２に示した制御パラメータのう
ち、ショーケースの機種に共通して顧客が比較的良く設
定するものとして、ＮＯ．１，ＮＯ．２の制御パラメー
タのみをあるモードで任意に設定できるようにする。そ
して、ＮＯ．３〜ＮＯ．６の制御パラメータのように通
常はあまり設定しなかったり特定の機種にのみ使用する
ものについては、別のモードで設定するようにし、しか
も、その設定操作を複雑にして容易に設定できないよう
にする。
【００２３】また、他の例として、例えば機種設定部３
によって機種Ｂが設定された場合、図１に示すように機
種Ｂに対応する信号が制御パラメータ設定部１０に入力
されるが、制御パラメータである「ＮＯ．６ 自動除霜
タイマ」は機種Ｂに特有のものである。つまり、顧客が
ショーケースの機種Ａを機種Ｂと誤認している場合、機
種設定部３による機種Ｂの設定操作により、「ＮＯ．６
自動除霜タイマ」を含む機種Ｂの制御パラメータを一
律に設定してしまうと、本来の機種がＡであるショーケ
ースの動作不良を招いてしまう。
【００２４】従って、この場合には、制御パラメータ設
定部１０から制御パラメータ記憶部２に信号を送って制
御パラメータ「ＮＯ．６ 自動除霜タイマ」が設定され
ないようにする。また、必要に応じて、制御パラメータ
「ＮＯ．３ ディファレンシャル」及び「ＮＯ．４ セ
ットバック量」についても同様に取り扱う。これらの制
御パラメータについては、制御パラメータ設定部１０に
おいて別の設定モードに切り替えて初めて設定できるよ
うにする。
【００２５】この実施形態によれば、顧客による制御パ
ラメータの設定間違いが生じにくくなり、設定間違いに
基づくショーケースの動作不良を減らすことが可能にな
る。
【００２６】なお、上記実施形態において、ＮＯ．１，
ＮＯ．２の制御パラメータの設定モードからＮＯ．３〜
ＮＯ．６の制御パラメータの設定モードへの切り替え操
作自体を複雑にすることで、ＮＯ．３〜ＮＯ．６の制御
パラメータを容易に設定できないようにしても良い。
【００２７】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、顧客によ
る機種設定操作だけでショーケースの機種に応じた最適
な制御方式及び制御パラメータが自動的に選択され、ま
た、機種等によらない共通の制御パラメータと機種等に
よる特定の制御パラメータとを異なるモードで設定する
ため、これらに基づいて温調制御や除霜制御が実行され
る。従って、従来のように補助的な制御装置を追加する
必要がなく、製品価格の上昇が抑えられると共に制御装
置の設置スペースも少なくて済む。また、制御パラメー
タ等を設定する際の煩雑な手間や間違いも解消される。
さらに、顧客による設定間違いが生じにくくなり、設定
間違いに起因するオープンショーケースの動作不良を少
なくすることができる。
【００２８】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
１ 制御方式記憶部 ２ 制御パラメータ記憶部 ３ 機種設定部 ４ 温調制御部 ５ 除霜制御部 ６ 除霜出力部 ７ 除霜センサ ８ａ，８ｂ 温調センサ ９ａ，９ｂ 温調出力部 １０ 制御パラメータ設定部 １１ 制御装置 １２ 除霜ヒータ １３ａ，１３ｂ 冷却バルブ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−18137（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−91720（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−87378（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−42955（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F25D 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】オープンショーケースの温度調節制御を行
    う温調制御部と除霜制御を行う除霜制御部とを備えたオ
    ープンショーケースの制御装置において、ショーケース
    の機種を設定する機種設定部と、複数のグループに分割
    した制御パラメータを各グループごとに異なるモードで
    設定可能とした制御パラメータ設定部と、ショーケース
    の機種に応じた制御方式及び制御パラメータを記憶した
    制御方式記憶部及び制御パラメータ記憶部とを備え、前
    記機種設定部により設定された機種に対応する制御方式
    及び制御パラメータ設定部により設定された制御パラメ
    ータを前記各記憶部から読み出して、前記温調制御部及
    び除霜制御部による制御に用いることを特徴とするオー
    プンショーケースの制御装置。
  2. 【請求項２】請求項１記載のオープンショーケースの制
    御装置において、前記機種設定部により設定された機種
    に応じて制御パラメータを複数のグループに分割するこ
    とを特徴とするオープンショーケースの制御装置。
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