JP3500127B2 - 偏光素子 - Google Patents
偏光素子Info
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Description
いられる偏光素子に係り、とりわけ、入射光に含まれる
左右の円偏光成分を分離して各円偏光成分をそれぞれ反
射または透過する偏光素子に関する。
光成分を分離して各円偏光成分をそれぞれ反射または透
過する偏光素子として、コレステリック液晶の特性を利
用した偏光素子が知られている。
偏光素子にて分離される所定の円偏光成分(左円偏光成
分または右円偏光成分)の利用効率を向上させるため、
当該偏光素子にて反射される所定の円偏光成分の波長域
を広帯域化することが望まれている。
めの従来の手法としては、例えば、単層のコレステリッ
ク液晶層のカイラルピッチを連続的に変化させることに
より、偏光素子で反射される所定の円偏光成分の波長域
を広帯域化する手法(第1の手法)が知られている。
のコレステリック液晶層を積層することにより、偏光素
子で反射される所定の円偏光成分の波長域を広帯域化す
る手法(第2の手法)も知られている(特開平11−1
74230号公報および特開平7−35925号公
報)。
る各コレステリック液晶層の膜厚を十分に厚くし、その
反射率が飽和状態、すなわち所定の波長域で100%近
くになるようにしている。具体的には、上記特開平11
−174230号公報および上記特開平7−35925
号公報に記載された偏光素子はいずれも、所定の円偏光
成分を約100%の反射率で反射することを前提とし、
反射率のピークが上限に達して所定の波長域に亘って約
100%の反射率を持つ複数のコレステリック液晶層を
積層し、その約100%の反射率の波長域を単純につな
ぎ合わせることにより、偏光素子で反射される所定の円
偏光成分の波長域を広帯域化している。なお、上記特開
平11−174230号公報には、円偏光成分の波長域
を所定量以上(5%以上)オーバーラップさせる点が記
載されているが、ここでいうオーバーラップとはあくま
でも、部分的に飽和状態(約100%の反射率)にある
波長域同士の重ね合わせを意味している。
である。なお、図8は上記特開平7−35925号公報
に記載された図3に相当する図である。ただし、当該公
報の図3は左右の円偏光成分を含む自然光(左右の円偏
光成分を平均して50%ずつ含む)の透過率を示す図で
あるが、図8では、その表現形式を本発明に対応する形
式(一方の円偏光成分(右円偏光成分)の反射率という
形式)に変更している。
0nm〜530nmの波長域で右円偏光成分に対して最
大反射率(約100%)を持つ青色コレステリック液晶
層21と、510nm〜570nmの波長域で右円偏光
成分に対して最大反射率(約100%)を持つ緑色コレ
ステリック液晶層22と、570nm〜670nmの波
長域で右円偏光成分に対して最大反射率(約100%)
を持つ赤色コレステリック液晶層23とを積層し、その
約100%の反射率の波長域を単純につなぎ合わせるこ
とにより、480nm〜650nmの波長域で反射率が
100%の平坦な領域を形成している(符号24参
照)。なお、上記公報の図3では、左右の円偏光成分を
含む自然光に関してその透過率を測定した場合が示され
ているので、一方の円偏光成分(右円偏光成分)のみを
抽出した形式に変更した図8では、その反射率は厳密に
100%とはなっていない。
においては、単層のコレステリック液晶層のカイラルピ
ッチを連続的に変化させたり(第1の手法)、反射され
る光の波長域が異なる複数のコレステリック液晶層を積
層することにより(第2の手法)、偏光素子で反射され
る所定の円偏光成分の波長域を広帯域化している。
ち、上記第1の手法では、単層のコレステリック液晶層
により、偏光素子で反射される所定の円偏光成分の波長
域を広帯域化することができるという利点はあるが、広
帯域化の対象となる波長域を任意に選択することが困難
であるという問題がある。
象となる波長域を任意に選択することはできるが、偏光
素子にて分離される所定の円偏光成分を最大反射率が9
5%に満たない反射率(例えば30%〜90%)で反射
する場合に関しては何ら考慮されておらず、このような
反射率の範囲(例えば30%〜90%)において、反射
率が平坦となる広帯域の波長域を得ることはできない。
ものであり、最大反射率が95%に満たない反射率の範
囲(例えば30%〜90%)であっても、反射率が平坦
となる広帯域の波長域を得ることができるとともに、広
帯域化の対象となる波長域を任意に選択することができ
る偏光素子を提供することを目的とする。
その積層される各コレステリック液晶層が、図2(a)(b)
に示すように、円偏光反射率の最大が95%に満たない
反射スペクトルを有する場合には、約100%の反射率
の波長域を単純につなぎ合わせる場合と異なり、反射ス
ペクトルの裾部同士を適宜重ね合わせることにより、そ
の重なり合った部分での反射率を各反射スペクトルのピ
ークとできるだけ同一のレベルとし、また反射率が平坦
となる波長域をできるだけ広帯域化する必要がある。
なシミュレーションにより重ね合わせたときの結果を図
9に示す。なお、図9は2層構造の偏光素子での円偏光
成分の反射率をシミュレーションにより求めた結果を示
す図である。ここでは、第1のコレステリック液晶層の
反射スペクトルの中心反射波長が400nm(最大反射
率は70%)であり、この第1のコレステリック液晶層
に対して所定の中心反射波長(最大反射率は70%)の
第2のコレステリック液晶層を積層する場合を想定す
る。また、各コレステリック液晶層の全層で反射される
円偏光成分の反射率が「平坦」となる条件として、その
反射率の最小値および最大値が所定の波長域で部分的に
(最小値)/(最大値)≧0.75となるという条件を
とるものとする。
コレステリック液晶層の反射スペクトルの中心反射波長
が455nmである場合に、平坦な波長域が最も広帯域
化される。具体的には、重ね合わされた後の反射スペク
トルは、384nm〜483nmの波長域で最小反射率
55%、最大反射率73%となり、(最小反射率)/
(最大反射率)=55/73=0.75となる。なお、
この場合には、各反射スペクトル同士の重なり合った部
分での最大反射率は28%となり、互いに重なり合った
それぞれの反射スペクトルの最大反射率(70%)に対
して40%(=28%/70%×100)の比率とな
る。
ような理論とは異なり、384nm〜483nmの波長
域で反射率の谷間ができ、上述した条件でいう「平坦」
な波長域とはならない。
との乖離について研究を重ねた結果、その原因が、コレ
ステリック液晶層中にわずかに存在する未硬化部分また
は不純物の影響に起因した層間の相互作用にあることを
解明した。また、本発明者は、このような層間の相互作
用を前提とした場合でも、各反射スペクトル同士の重な
り合った部分での最大反射率と、互いに重なり合ったそ
れぞれの反射スペクトルの最大反射率とが一定の関係を
満たす場合には、所定の波長域にわたって反射率を平坦
にすることができることを見出した。
り、互いに積層された複数のコレステリック液晶層を備
え、前記各コレステリック液晶層は、入射光に含まれる
左右の円偏光成分のうちの一方の円偏光成分を、円偏光
反射率の最大が95%に満たない反射スペクトルで反射
するとともに、その少なくとも一層で反射される円偏光
成分の反射スペクトルが他層で反射される円偏光成分の
反射スペクトルと部分的に重なり合うよう、その膜厚お
よび中心反射波長が設定され、これにより前記各コレス
テリック液晶層の全層で反射される前記一方の円偏光成
分の反射率が、最大反射率が95%に満たない範囲で所
定の波長域に亘って平坦となることを特徴とする偏光素
子を提供する。
テリック液晶層は未硬化状態の液晶を塗布および硬化さ
せることにより形成され、前記各反射スペクトル同士の
重なり合った部分での最大反射率は、互いに重なり合っ
たそれぞれの反射スペクトルの最大反射率に対して50
%〜70%の比率となることが好ましい。また、前記各
反射スペクトル同士の重なり合った部分での最大反射率
についての前記比率は、短波長側で重なり合った部分に
比べて、長波長側で重なり合った部分の方が小さいこと
が好ましい。さらに、前記所定の波長域での反射率が3
0%〜90%の範囲、特に好ましくは35%〜70%の
範囲で平坦となることが好ましい。
レステリック液晶層において、入射光に含まれる左右の
円偏光成分のうちの一方の円偏光成分を、円偏光反射率
の最大が95%に満たない反射スペクトルで反射すると
ともに、その少なくとも一層で反射される円偏光成分の
反射スペクトルが他層で反射される円偏光成分の反射ス
ペクトルと部分的に重なり合うよう、その膜厚および中
心反射波長が設定されているので、最大反射率が95%
に満たない反射率の範囲(例えば30%〜90%)であ
っても、反射率が平坦となる広帯域の波長域を得ること
ができる。また、互いに積層される各コレステリック液
晶層の膜厚および各コレステリック液晶層で反射される
円偏光成分の中心反射波長を適宜設定することにより、
広帯域化の対象となる波長域を任意に選択することがで
きる。さらに、各コレステリック液晶層で反射される円
偏光成分の各反射スペクトル同士の重なり合った部分で
の最大反射率と、互いに重なり合ったそれぞれの反射ス
ペクトルの最大反射率との比率が、短波長側で重なり合
った部分に比べて、長波長側で重なり合った部分の方が
小さくなるようにすることにより、反射率の平坦さを十
分に保ちつつ波長域(平坦領域)の広帯域化を図ること
ができる。
施の形態について説明する。図1および図2(a)(b)は本
発明による偏光素子の一実施の形態を説明するための図
である。
に積層された複数のコレステリック液晶層11,12,
…,1nを備えている。各コレステリック液晶層11,
12,…,1nは、入射光である自然光に含まれる左右
の円偏光成分を分離し、一方の円偏光成分(例えば右円
偏光成分)を反射するとともに、他方の円偏光成分(例
えば左円偏光成分)を透過するものである。なお、各コ
レステリック液晶層11,12,…,1nは、未硬化状
態の液晶を塗布および硬化させることにより形成されて
いる。
2,…,1nは、入射光に含まれる左右の円偏光成分の
うちの一方の円偏光成分(例えば右円偏光成分)を、図
2(a)(b)(2層のコレステリック液晶層11,12が積
層された場合)に示すように、円偏光反射率の最大が9
5%に満たない反射スペクトルで反射するよう、その膜
厚d1,d2,…,dnが設定されている。また、各コ
レステリック液晶層11,12,…,1nは、その少な
くとも一層で反射される円偏光成分の反射スペクトルが
他層で反射される円偏光成分の反射スペクトルと部分的
に重なり合うよう、その膜厚d1,d2,…,dnおよ
び中心反射波長が設定されている。なお、反射率は膜厚
に比例しており、また中心反射波長はコレステリック液
晶層11,12,…,1nのカイラルピッチにより調整
される。
2,…,1nで反射される円偏光成分の反射スペクトル
同士の重なり合った部分での最大反射率は、図2(a)(b)
(2層のコレステリック液晶層11,12が積層された
場合)に示すように、互いに重なり合ったそれぞれの反
射スペクトルの最大反射率に対して50%〜70%の比
率となることが好ましい。
1,12,…,1nの全層で反射される円偏光成分(例
えば右円偏光成分)の反射率が所定の波長域で部分的に
平坦となる。なお、当該所定の波長域での反射率は、3
0%〜90%の範囲、特に好ましくは35%〜70%の
範囲で平坦となることが好ましい。ここで、「平坦」と
は、反射される円偏光成分の反射率の最小値および最大
値が所定の波長域で部分的に(最小値)/(最大値)≧
0.75となることをいう。
た部分での最大反射率と、互いに重なり合ったそれぞれ
の反射スペクトルの最大反射率との比率は、短波長(例
えば400nm)側で重なり合った部分で70%に近い
値をとり、長波長(例えば800nm)側で重なり合っ
た部分で50%に近い値をとることが好ましい。また、
これら短波長側および長波長側の間では漸次減少させる
ことが好ましい。これは、反射スペクトルの形状が短波
長側と長波長側とで異なり、具体的には、短波長側では
ピークの立ち上がりが急となり(線幅が狭くなり)、長
波長側ではピークの立ち上がりが緩やかとなる(線幅が
広くなる)ことを考慮したものである。すなわち、ピー
クの立ち上がりが急である短波長側では、各反射スペク
トル同士が重なり合った部分の波長域が狭く反射率が急
激に変化しやすいことから、各反射スペクトルの中心反
射波長同士の間隔を若干狭め、波長域(平坦領域)の広
帯域化を多少犠牲にしつつ各反射スペクトル同士が重な
り合った部分での反射率ができるだけ平坦となるように
している。これに対し、ピークの立ち上がりが緩やかで
ある長波長側では、各反射スペクトル同士が重なり合っ
た部分の波長域が広く反射率が急激に変化するおそれが
少ないことから、各反射スペクトルの中心反射波長同士
の間隔を若干広げ、各反射スペクトル同士が重なり合っ
た部分での反射率の平坦さを多少犠牲にしつつ波長域
(平坦領域)の広帯域化を図るようにしている。
0の製造方法について説明する。
向処理が施されたもの)が成膜されたガラスや、延伸し
た高分子フィルム等からなる基板を準備する。
の波長域(中心反射波長)が異なるコレステリック液晶
層11,12,…,1nを短波長側の中心反射波長を持
つ層から順に積層していく。
に、未硬化状態のコレステリック液晶を塗布および硬化
させてコレステリック液晶層11を形成した後、その上
に、コレステリック液晶層11と同一のコレステリック
液晶を直接塗布および硬化させてコレステリック液晶層
12を形成する。なお、塗布方法としては、スピンコー
ティングや、ブレードコーティング、スライドコーティ
ング、ダイコーティング、バー引き等を用いることがで
きる。また、硬化方法としては、紫外線または電子線を
照射させる光源により、ラジカル重合により硬化させる
方法を用いることができる。
リック液晶層11,12,…,1nが順次積層された偏
光素子10を製造する。
10では、各コレステリック液晶層11,12,…,1
nが同一の液晶からなっているので、コレステリック液
晶層11,12,…,1n間の平均屈折率の差が非常に
小さくなり、これらの層の界面での反射による光学特性
の低下を防止することができる。また、コレステリック
液晶層11,12,…,1nの熱的特性(熱膨張率等)
がほぼ同一となるので、加熱による層間の剥離等を防止
して耐熱特性を向上させることができる。さらに、コレ
ステリック液晶層上に別のコレステリック液晶を塗布お
よび硬化させることによりコレステリック液晶層を積層
しているので、両層の界面に異物や気泡等が侵入しにく
く、これを原因とする光学特性の低下を防止することが
できる。
積層される各コレステリック液晶層11,12,…,1
nにおいて、入射光に含まれる左右の円偏光成分のうち
の一方の円偏光成分を、円偏光反射率の最大が95%に
満たない反射スペクトルで反射するとともに、その少な
くとも一層で反射される円偏光成分の反射スペクトルが
他層で反射される円偏光成分の反射スペクトルと部分的
に重なり合うよう、その膜厚および中心反射波長が設定
されているので、最大反射率が95%に満たない反射率
の範囲(例えば30%〜90%)であっても、反射率が
平坦となる広帯域の波長域を得ることができる。
される各コレステリック液晶層11,12,…,1nの
膜厚および各コレステリック液晶層11,12,…,1
nで反射される円偏光成分の中心反射波長を適宜設定す
ることにより、反射される円偏光成分の反射率、および
広帯域化の対象となる波長域を任意に選択することがで
きる。特に、反射率が平坦となる波長域に関しては、各
コレステリック液晶層11,12,…,1nで反射され
る円偏光成分の中心反射波長を適宜設定することによ
り、1つの連続した波長域の他、分散した2つ以上の波
長域を得ることができる。
レステリック液晶層11,12,…,1nで反射される
円偏光成分の各反射スペクトル同士の重なり合った部分
での最大反射率と、互いに重なり合ったそれぞれの反射
スペクトルの最大反射率との比率が、短波長(例えば4
00nm)側で重なり合った部分で70%に近い値をと
り、長波長(例えば800nm)側で重なり合った部分
で50%に近い値をとるので、反射率の平坦さを十分に
保ちつつ波長域(平坦領域)の広帯域化を図ることがで
きる。
ついて述べる。
心反射波長)が異なる7つのコレステリック液晶層1
1,12,…,17を積層した。なお、本実施例で用い
られる各コレステリック液晶層11,12,…,17で
の円偏光成分のパラメータ(中心反射波長(nm)およ
び最大反射率(%)等)を次表1に示す。
分での最大反射率(B)と、互いに重なり合ったそれぞ
れの反射スペクトルの最大反射率(A)との比率が、5
2%〜65%となるように設定した。また、その比率
は、短波長側で重なり合った部分に比べて、長波長側で
重なり合った部分の方が小さく、当該短波長側および長
波長側の間で漸次減少させるように設定した。
液晶層11,12,…,17で反射される円偏光成分の
反射スペクトルを示す図である。表1および図3に示す
ように、各コレステリック液晶層11,12,…,17
は約70%の最大反射率を持つように設定した。
2,…,17の反射率は膜厚に比例しているが、ある膜
厚を越えると、反射率が飽和する。ここでは、各コレス
テリック液晶層11,12,…,17の反射率が膜厚に
比例している範囲で、異なる中心反射波長を持つ各コレ
ステリック液晶層11,12,…,17がともに約70
%の最大反射率を持つよう膜厚を適宜調整した。具体的
には例えば、432nmの中心反射波長を持つコレステ
リック液晶層11(層番号1)では、その膜厚を2.5
μmとした。
2,…,17で反射される円偏光成分の中心反射波長
と、ある反射率を得るために必要とされる膜厚との間に
はほぼ比例関係が成り立つ(図4参照)。また、各コレ
ステリック液晶層11,12,…,17について、短波
長側の中心反射波長を持つ層から長波長側の中心反射波
長を持つ層へ向かって順に層番号を付与すると、その層
番号と中心反射波長との間にもほぼ比例関係が成り立つ
(図5参照)。その結果、各コレステリック液晶層1
1,12,…,17の層番号と膜厚との間にも比例関係
が成り立つこととなり(図6参照)、各コレステリック
液晶層11,12,…,17の膜厚は、層番号に従って
設定することが可能である。
理等の配向処理が施されたもの)が成膜されたガラス基
板上に、上述したような膜厚および中心反射波長を有す
るコレステリック液晶層11,12,…,17を層番号
が低い順に積層した。
板上にコレステリック液晶をスピンコーティングにより
塗布した。塗布後、80℃で1分間乾燥した後、紫外線
を用いて80℃で硬化させることによりコレステリック
液晶層11を形成した。
レステリック液晶層11と同一のコレステリック液晶を
上述した方法と同様の方法で塗布および硬化させてコレ
ステリック液晶層12を形成した。
リック液晶層11,12,…,17が順次積層された偏
光素子10を製造した。
素子10では、図7に示すように、450〜750nm
の波長域で反射率が65〜83%((最小値)/(最大
値)=0.76)を持つことができた。
大反射率が95%に満たない反射率の範囲(例えば30
%〜90%)であっても、反射率が平坦となる広帯域の
波長域を得ることができるとともに、広帯域化の対象と
なる波長域を任意に選択することができる。
図。
の各層における円偏光成分の反射スペクトルを示す概念
図。
の図。
長と膜厚との関係を示す図。
心反射波長との関係を示す図。
厚との関係を示す図。
測定結果を示す図。
シミュレーションにより求めた結果を示す図。
Claims (4)
- 【請求項1】互いに積層された複数のコレステリック液
晶層を備え、 前記各コレステリック液晶層は、入射光に含まれる左右
の円偏光成分のうちの一方の円偏光成分を、円偏光反射
率の最大が95%に満たない反射スペクトルで反射する
とともに、その少なくとも一層で反射される円偏光成分
の反射スペクトルが他層で反射される円偏光成分の反射
スペクトルと部分的に重なり合うよう、その膜厚および
中心反射波長が設定され、これにより前記各コレステリ
ック液晶層の全層で反射される前記一方の円偏光成分の
反射率が、最大反射率が95%に満たない範囲で所定の
波長域に亘って平坦となることを特徴とする偏光素子。 - 【請求項2】前記各コレステリック液晶層は未硬化状態
の液晶を塗布および硬化させることにより形成され、前
記各反射スペクトル同士の重なり合った部分での最大反
射率は、互いに重なり合ったそれぞれの反射スペクトル
の最大反射率に対して50%〜70%の比率となること
を特徴とする請求項1記載の偏光素子。 - 【請求項3】前記各反射スペクトル同士の重なり合った
部分での最大反射率についての前記比率は、短波長側で
重なり合った部分に比べて、長波長側で重なり合った部
分の方が小さいことを特徴とする請求項2記載の偏光素
子。 - 【請求項4】前記所定の波長域での反射率が30%〜9
0%の範囲で平坦となることを特徴とする請求項1記載
の偏光素子。
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