JP3499787B2 - 閉塞鍛造装置 - Google Patents

閉塞鍛造装置

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JP3499787B2 JP34644999A JP34644999A JP3499787B2 JP 3499787 B2 JP3499787 B2 JP 3499787B2 JP 34644999 A JP34644999 A JP 34644999A JP 34644999 A JP34644999 A JP 34644999A JP 3499787 B2 JP3499787 B2 JP 3499787B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種の金属部品を成
形する鍛造装置、特に閉塞鍛造装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】固定側のダイスと、該ダイスに対して対
接、離反する移動側のダイスとで密閉されたキャビティ
を形成すると共に、このキャビティ内にパンチを固定側
ダイスに突入させることにより、素材を例えば歯車等の
所定形状の製品に成形し、該製品をノックアウト機構に
より排出するようにした閉塞鍛造装置が知られている。
【0003】このノックアウト機構は、通常、固定ダイ
ス側に備えられ、パンチを固定側ダイスに突入させた
後、固定側ダイスからパンチを離反させると共に、固定
側ダイスに打ち込まれた素材をノックアウトピンによっ
て押し出して排出するようにしているが、この種の鍛造
装置では、移動ダイス側において素材の一端に圧造加工
が加えられることがある。その場合、素材の一端が移動
ダイス側にも打ち込まれることになるから、実開平6−
15844号公報に開示されているように、移動ダイス
側にノックアウト機構を設けて、上記素材を移動側ダイ
スからノックアウトピンで押し出すようにしている。
【0004】ところで、この種の閉塞鍛造装置におい
て、両端面に凹部を有する製品または外周面に突出部を
有する製品を成形する場合は、キャビティ内に両側から
パンチを突入させることになるが、このとき、両側のパ
ンチとも移動させるように構成しようとすると、構造が
著しく複雑化することになる。
【0005】また、一方のパンチをキャビティ内に所定
量突入させた状態で固定し、この状態から他方のパンチ
をキャビティに突入させることにより、該キャビティ内
で素材の両端面に凹部を形成しようとしたり、素材の外
周面に突出部を形成しようとする場合は、素材はこの他
方のパンチ側のみから加圧されて、該素材の流動が不十
分であると共に、両面側で著しく不均等となるため、製
品が良好に成形されないという問題がある。
【0006】そこで、図14に示すように、キャビティ
Xの中央で両側のパンチY1,Y2の間に素材Zを挟持
した状態から、一方のパンチY2を他方のパンチY1に
向けて所定量(L)移動させると同時に、キャビティX
自体もその移動量の例えば1/2だけ移動させることに
より、素材ZがパンチY1,Y2により両側から均等に
加圧されるようにしたものが実用化されており、このよ
うな差動構造を採用したものとして、例えば特公平3−
39711号公報や特公平6−85955号公報に開示
された装置がある。
【0007】これらの差動構造を採用した鍛造装置は、
いずれも、互いに接近離反可能な上側及び下側のダイス
と、これらのダイスを対接させる方向にそれぞれ付勢す
る上側及び下側のシリンダと、これらのダイスをそれぞ
れ貫通する上側及び下側のパンチとを備え、両側のパン
チのうち、下側パンチを固定すると共に、上側ダイスを
支持する昇降スライドに上側パンチを取り付け、さら
に、このスライドと一体の上側パンチの下降に連動さ
せ、その速度より遅い速度で上側及び下側ダイスを対接
状態を維持しながら下降させる差動機構を備えた構成と
されている。
【0008】これによれば、素材を供給した状態で、上
側及び下側ダイスをそれぞれのシリンダにより対接させ
て素材を収納した密閉キャビティを形成し、この状態で
昇降スライドを下降させれば、上記差動機構を介してキ
ャビティが下降することにより、このキャビティ内に下
方から下側パンチが相対的に突入すると共に、キャビテ
ィの下降速度よりも大きな速度で下降する上側パンチが
該キャビティの上方から突入することになる。したがっ
て、キャビティ内の素材は上下からほぼ均等に加圧され
ることになって、製品が良好に成形されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記差動型の
閉塞鍛造装置は、いずれも、スライドを昇降させる駆動
手段の他に、上下のダイスを密閉させるためのシリンダ
と、スライドの下降に連動させて、その速度よりも遅い
速度でダイスを下降させるための差動機構とが必要とな
り、また、シリンダとスライドとをここに作動させなけ
ればならないから、構造が複雑化して大型化すると共
に、動作も複雑化することになる。そのため、これらの
公報に開示された装置は、複数の成形ステーションが併
設され、これらのステーションが同期して一斉に作動す
る多段式成形機の一つのステーションとして適用するの
は困難である。
【0010】そこで、本発明は、上記のような差動型の
閉塞鍛造装置として構造や動作が簡素なものを実現し、
特に多段式成形機へ容易に適用可能な閉塞鍛造装置を提
供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の各発明では次のように構成したことを特徴と
する。
【0012】まず、本願の請求項1に記載の発明(以
下、第1発明という)は、固定部材に備えられた第1ダ
イスと、上記固定部材に対向して前進後退移動する移動
部材に備えられて第1ダイスに対して対接離反する第2
ダイスと、これらのダイスが対接することによって形成
されるキャビティ内に両ダイス側からそれぞれ突入する
固定側及び移動側の第1、第2パンチとを有し、これら
により素材を所定形状の製品に成形する閉塞鍛造装置に
おいて、上記第1ダイスを、固定部材に設けたダイスハ
ウジング内に軸方向に移動可能に保持して、第1バネ部
材により第2ダイス側に付勢すると共に、このダイスハ
ウジング内に、第1ダイスの周囲に配置され、該ハウジ
ングの奥方に押し込まれることによって絞縮される複数
個のダイス連結部材を収納しており、一方、上記第2ダ
イスを、移動部材に軸方向にスライド可能に備えたスラ
イド部材に取り付けて、第2バネ部材によりスライド部
材と共に第1ダイス側に付勢すると共に、このスライド
部材には、移動部材の前進行程において第1、第2ダイ
スが対接した後、上記ダイス連結部材をダイスハウジン
グの奥方に押し込むことにより該ダイス連結部材を第
1、第2ダイスにまたがって係合させる押し込み部を設
けており、かつ、上記移動部材におけるスライド部材の
後方に該スライド部材と一体的に移動するロッド部材を
配置すると共に、上記ダイス連結部材が第1、第2ダイ
スに係合し、かつ固定部材側の第1パンチを固定して、
移動部材側の第2パンチが該移動部材と一体的に前進す
る状態で、該移動部材に連動して、上記ロッド部材を介
してスライド部材を移動部材に対して相対的に後退させ
るように作動して、該スライド部材を移動部材より遅い
速度で前進させるカム機構を備えることを特徴とする。
【0013】次に、請求項2に記載の発明(以下、第2
発明という。)は、上記第1発明における閉塞鍛造装置
において、当該閉塞鍛造装置が、素材が順次供給される
複数の成形ステーションを備えた多段式成形機に備えら
れ、その一つの成形ステーションを構成していることを
特徴とする。
【0014】上記のように構成することにより、本願各
発明によれば次のような作用が得られる。
【0015】まず、第1発明について説明すると、素材
を固定部材側の第1ダイスと、移動部材側の第2ダイス
との間に供給して、移動部材を固定部材側に前進させれ
ば、まず、第1ダイスが移動部材を介して第2ダイス側
に移動して両ダイスが対接し、上記素材が両ダイスによ
って形成されるキャビティ内に収納される。次いで、上
記移動部材に設けられた押し込み部が複数個のダイス連
結部材をダイスハウジングの奥方に押し込むことによ
り、これらの連結部材が対接状態にある第1、第2ダイ
スにまたがって係合して両ダイスを機械的に結合し、上
記キャビティを密閉する。
【0016】その後、移動部材の前進により、両ダイス
が結合状態でさらに固定部材側に移動することになる
が、このとき、第1、第2ダイス及びこれらを結合して
いるダイス連結部材は、移動部材と一体的に移動するこ
とになる。
【0017】このとき、移動部材と連動するカム機構の
作動により、スライド部材が該移動部材の前進速度より
遅い速度で移動するので、上記第1、第2ダイスないし
これらのダイスによって形成されたキャビティも遅い速
度で固定部材側に移動し、該固定部材に固定された第1
パンチがその速度で第1ダイス側からキャビティ内に相
対的に突入することになる。また、移動部材と一体的に
前進する第2パンチは、キャビティの前進速度よりも相
対的に速い速度で前進するので、該キャビティ内に第2
ダイス側から突入することになる。
【0018】このようにして、移動部材を前進させるだ
けで、第1、第2ダイスの対接、結合から、第1、第2
パンチのキャビティ両側からの突入動作が連続的に行わ
れ、例えば両端面に凹部を有する製品や外周面に突出部
を有する製品が良好にかつ効率よく製造されることにな
る。
【0019】そして、特にこの装置において、スライド
部材を移動部材より遅い速度で移動させるための差動機
構が、該スライド部材と一体的に移動するロッド部材
と、該ロッド部材を移動部材より遅い速度で前進させる
カム機構とにより、きわめて簡素に構成され、この差動
機構を設けることによる部品点数の大幅な増大や配置ス
ペースの拡大等が回避されることになる。
【0020】また、移動ダイス側にノックアウト機構を
備えた従来の閉塞鍛造装置を用いれば、素材押し出し用
のノックアウトピンをスライド部材と一体的に移動する
ロッド部材に変更すると共に、該装置に備えられたカム
機構におけるカム板をロッド部材を移動部材より遅い速
度で前進させるカム板に交換することにより上記課題を
簡単に達成することができる。
【0021】さらに、この装置のカム機構におけるカム
板をカム作用面の異なったカム板と交換することによっ
て、上記スライド部材の移動速度や移動時間、ストロー
ク等が容易に変更できるようになる。
【0022】また、スライド部材を移動部材より遅い速
度で移動させるためのカム機構は、移動部材に支持され
ているから、該移動部材が後退しているときに、該カム
機構と固定部材との間にスペースが生じることになる。
【0023】したがって、上記第2発明のように、複数
のステーションが併設された多段式成形機の1つのステ
ーションに本発明の閉塞鍛造装置を適用した場合に、成
形機全体としての構造の著しい複雑化や大型化を招くこ
となく、しかも、他のステーションの作動や各ステーシ
ョン間での素材の移送等に支障を来すことなく、例えば
両端面に凹部を有する製品や外周面に突出部を有する製
品を、良好に、かつ高速度で連続的に製造することが可
能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
閉塞鍛造装置について説明する。
【0025】この実施の形態は、本発明に係る閉塞鍛造
装置を複数の成形ステーションを有する多段式成形機に
適用した場合のもので、図1に示すように、多段式成形
機1は、機枠2に固設された固定フレーム3に、カッタ
ー装置4と、第1〜第3固定側ダイスユニット5a〜5
cとを備えると共に、上記固定フレーム3に対向して前
進、後退するラム6に、上記各固定側ダイスにそれぞれ
対向させて第1〜第3移動側ダイスユニット7a〜7c
を取り付けた構成で、各対応する固定側ダイスユニット
と移動側ダイスユニットとで3段の成形ステーションS
1〜S3が構成されている。
【0026】そのうち、第1成形ステーションS1は、
線材aをカッター装置4で切断してなる素材の端面矯正
を行って、図2に示すような所定寸法の円柱状素材Aを
形成する。
【0027】また、第2成形ステーションS2は、上記
円柱状素材Aについて閉塞鍛造を行い、図3に示すよう
に、周囲に半径方向に突出する複数(1つだけ図示)の
腕部B’…B’を有し、かつ両端面に凹部B”,B”が
設けられた中間製品Bを形成する。ここで、この第2成
形ステーションS2における固定側ダイスユニット5b
と移動側ダイスユニット7bとにより、本発明に係る閉
塞鍛造装置が構成されている。
【0028】さらに、第3成形ステーションS3は、上
記第2成形ステーションS2で製造された中間製品Bに
おける両端面の凹部B”,B”間を打ち抜くことによ
り、図4に示すように、中央に貫通孔C’を有する最終
製品Cを形成する。
【0029】次に、上記第2成形ステーションS2にお
いて閉塞鍛造装置を構成する固定側ダイスユニット5b
及び移動側ダイスユニット7bの構成を説明する。
【0030】図5に示すように、固定側ダイスユニット
5bは、固定フレーム3に設けられた取り付け孔3a
に、奥方から第1、第2受け部材11,12を介して挿
入固定された略円筒状のダイスハウジング13を有し、
該ハウジング13の中央部にダイスホルダ14が前後動
可能に挿入されていると共に、このダイスホルダ14を
前方(移動側ダイスユニット側)に付勢するスプリング
15と、その付勢による前進を図示の位置で規制するた
めのストッパボルト16とが備えられている。
【0031】そして、このダイスホルダ14の前端面
に、上記中間製品Bを2つ割りした形状に相当する成形
凹部を有する固定側ダイス17が取り付けられている。
【0032】また、ダイスホルダ14と固定側ダイス1
7の中心部には、これらにまたがって貫通孔18が設け
られ、この貫通孔18内にエジェクトスリーブ19が前
後に摺動自在に挿入されていると共に、さらにこのスリ
ーブ19内には、後端部がリテーナ20に取り付けられ
て前後に摺動可能に支持された固定側パンチ21が挿入
されている。そして、上記エジェクトスリーブ19は、
製品排出時に、ノックアウト機構(図示せず)の作動に
より、KOピン22及びKOロッド23を介して前方に
押し出されるようになっている。
【0033】さらに、上記ダイスホルダ14の前端部外
周面は複数条の周溝により凹凸面14aとされていると
共に、このダイスホルダ14の外周面と、上記ダイスハ
ウジング13の前端部内周面との間の空間には、複数の
ダイス連結部材24…24が嵌合されている。これらの
連結部材24…24は、図6に示すように、筒状部材を
90°ずつに4分割した形状とされていると共に、各連
結部材24…24の内周面は、これらが筒状に密着した
ときに上記ダイスホルダ14の前端部外周の凹凸面14
aに係合する凹凸面24a…24aとされている。
【0034】また、図7に拡大して示すように、これら
の連結部材24…24の外周面は、前端側から、大径の
第1円筒面24b、第1テーパー面24c、小径の第2
円筒面24d、及び第2テーパー面24eにより段付き
状とされていると共に、これらの連結部材24…24が
嵌合されたダイスハウジング13の前端部内周面も、前
端側から大径の第1円筒面13b、第1テーパー面13
c、小径の第2円筒面13d、第2テーパー面13e、
及び上記第2円筒面13dよりさらに小径の第3円筒面
13fにより、奥方ほど狭くなるように段付き状に形成
されている。
【0035】そして、各連結部材24…24は、図6に
示すように、隣接するもの同士がスプリング25…25
によって連結されて、全体として拡径するように付勢さ
れている。そして、拡径した状態で、図5及び図7に示
すように、上記第1円筒面24b、第1テーパー面24
c、第2円筒面24d、及び第2テーパー面24eが、
上記ダイスハウジング13における第1円筒面13b、
第1テーパー面13c、第2円筒面13d、及び第2テ
ーパー面13eにそれぞれ対接するようになっていると
共に、各連結部材24…24は、図5に示す状態からダ
イスハウジング13の奥方に押し込まれたときに、上記
第1テーパー面24c,13c及び第2テーパー面24
e,13eの各当接面に沿って、全体として縮径する方
向に案内されるようになっている。
【0036】また、これらの連結部材24…24の後端
部は、上記ダイスハウジング13の第3円筒面13fに
摺動自在に嵌合されたリング部材26に受支されている
と共に、図5に示すように、このリング部材26の後面
には、上記第2受け部材12との間に装着されたスプリ
ング27…27により前方へ付勢された複数のピン28
…28(1つのみ図示)の前端部が当接されており、上
記スプリング27…27によりピン28…28及びリン
グ部材26を介して各連結部材24…24が前方へ付勢
されている。そして、その前方への移動が、ダイスハウ
ジング13の前端面に設けられたストッパプレート29
により、図示の位置で規制されるようになっている。
【0037】次に移動側ダイスユニット7bの構成を説
明すると、図5,8に示すように、駆動軸(図示せず)
によって偏心回転されるクランク軸41にクランクピン
42を介してコネクティングロッド43の一端側が連結
されていると共に、該ロッド43の他端側に取り付けら
れた連結ピン44にラム6が連結されている。これによ
り、クランク軸41の回転に伴いラム6が移動し、した
がって、該ラム6に取り付けられた移動側ダイスユニッ
ト7bが、フレーム3に取り付けられた固定側ダイスユ
ニット5bに対して進退移動するように構成されてい
る。
【0038】そして、上記ラム6の前面には、アウタホ
ルダ45が固着されていると共に、その内側にインナホ
ルダ46が嵌入されており、このインナホルダ46の奥
方に、前方(固定フレーム3側)からの荷重を受け止め
る受け部材47が固設されている。
【0039】また、上記インナホルダ46の内側には、
前後方向に摺動可能にスライドスリーブ48が挿入さ
れ、このスライドスリーブ48の前端部にダイスホルダ
49が取り付けられており、このダイスホルダ49の前
端面に、上記中間製品Bを2つ割りした形状に相当する
成形凹部を有する移動側ダイス50が保持されている。
また、このダイスホルダ49の外周面は、固定側ダイス
ユニット5bにおけるダイスホルダ14の前端部外周の
凹凸面14aと同様の凹凸面49aとされている。
【0040】そして、上記スライドスリーブ48の前端
面48aは、固定側ダイスユニット5bにおけるダイス
連結部材24…24の前端面に対向しており、移動側ダ
イスユニット7bないしスライドスリーブ48が所定量
前進した時点で、該スリーブ48の前端面48aが連結
部材24…24の前端面に当接することにより、これら
の連結部材24…24をダイスハウジング13の奥方に
押し込むようになっている。
【0041】ここで、上記スライドスリーブ48は、規
制ピン51により、インナホルダ46に対するスライド
可能な範囲が規制されていると共に、回転が阻止される
ようになっている。
【0042】そして、上記ダイスホルダ49及びダイス
50の中心部には、これらにまたがって貫通孔52が設
けられ、この貫通孔52内に移動側パンチ53の前部が
前後に摺動自在に挿入されていると共に、その後方に
は、上記スライドスリーブ48内に摺動自在に挿入され
た補助パンチ54が配設されており、これらのパンチ5
3,54の間に装着されたスプリング55により、移動
側パンチ53が、先端部が上記ダイス50より所定量突
出する位置まで前方へ付勢されている。
【0043】なお、上記インナホルダ46に取り付けら
れたバネ受け部材56,56とスライドスリーブ48に
取り付けられたバネ受け部材57,57との間には、イ
ンナホルダ46を受け部材47側に付勢するスプリング
58,58が装着されている。
【0044】一方、上記アウタホルダ45とラム6との
間には、テーパー溝59が形成され、該テーパー溝59
にラム6側のテーパー面6a’に接して上下動可能なテ
ーパー部材60が配設されると共に、該アウタホルダ4
5とラム6との双方の上面にわたってベース部材61が
固定されている。そして、上記テーパー部材60の上面
には、螺軸62がロックナット63により回転止めされ
た状態で取り付けられていると共に、ベース部材61を
貫通して上方に突出した螺軸62の上端部分にナット様
体64が螺合されている。したがって、該ナット様体6
4を適宜手段で回転させることによりテーパー部材60
を上下に移動させれば、テーパー部材60と上記受け部
材47の背面との間に介設された第1押圧部材65、及
びスリーブ部材66を介して受け部材47を補助パンチ
54と共にその軸心方向に移動させることができ、パン
チ取付位置が調整できることになる。
【0045】また、このスリーブ部材66の内側には、
第2押圧部材67が該スリーブ部材66に対して前後方
向に摺動可能に挿入され、第2押圧部材67の後端面に
該スライドスリーブ48と一体的に連動する駆動ロッド
68の先端部が対接して設けられていると共に、第2押
圧部材67と上記スライドスリーブ48との間には、ピ
ン69…69が上記受け部材47を貫通して介設されて
いる。
【0046】さらに、ラム6の基部6bと前面部6aと
の間には、空所70が形成されていると共に、該空所7
0の上方部には、ラム6の上面に立設した一対のブラケ
ット71(一方のみ図示)の間に、支軸72がラム6の
進退移動方向に直交して回動自在に配置されている。そ
して、この支軸72に駆動レバー73が取り付けられる
と共に、該駆動レバー73の一端が上記空所70に垂下
されて上記駆動ロッド68の後端部に緩衝部材74を介
して対接している。
【0047】したがって、上記第1押圧部材65、テー
パー部材60及びラム前面部6aにわたって一体的に貫
通するロッド穴が形成され、これらのロッド穴に駆動ロ
ッド68がスライド可能に挿通されている。そして、該
駆動ロッド68を駆動レバー73によって前後動させれ
ば、該駆動ロッド68と一体的に第2押圧部材67及び
ピン69…69が連動し、これにより、上記スライドス
リーブ48がダイス50と共に前後動するようになって
いる。
【0048】さらに、上記支軸72よりも上方で、かつ
連結ピン44寄りの位置には、同じくラム6の上面に立
設された一対のブラケット75(一方のみ図示)間に、
支軸72と平行してカム軸76が回動可能に配置され、
該カム軸76にカム板77が取り付けられている。この
カム板77またはカム軸76にはレバー78が設けられ
ると共に、該レバー78の一端に連結ピン79を介して
連結リンク80の一端が枢着され、該連結リンク80の
他端が同じく連結ピン81を介してクランク軸41に近
接した部位で上記コネクティングロッド43に枢着され
ている。したがって、クランク軸41の偏心回転による
運動力のうち、上下方向移動成分の力が連結リンク80
を介してカム軸76に取り出され、カム板77が回転す
ることになる。
【0049】その場合、上記カム板77のカム作用面に
は、上記支軸72に取り付けられた駆動アーム82の一
端部に設けられたカムフォロワ83が当接されている。
このカムフォロワ83を常にカム板77に接触させる方
向に付勢するために、ラム6の上面にはロッド84が立
設され、このロッド84が駆動アーム82の他端部に貫
通されると共に、ロッド先端の受け部材85と駆動アー
ム82の他端部との間にコイルスプリング86が装備さ
れている。これにより、駆動アーム82の動きを該コイ
ルスプリング86で吸収すると同時に、カムフォロワ8
3を常にカム板77に接触させる方向に付勢するように
なっている。
【0050】このように、上記差動動作を行わせるカム
機構90は、カム板77と駆動ロッド68と駆動レバー
73及び駆動アーム82で構成されている。
【0051】次に、この多段式成形機1、特に閉塞鍛造
を行う第2成形ステーションS2における動作を説明す
る。
【0052】図5,8に示すように、第1成形ステーシ
ョンS1から円柱状の素材Aが第2成形ステーションS
2に図示しない素材移送装置によって供給されると、ラ
ム6と共に移動側ダイスユニット7bが前進し、該ユニ
ット7bの移動側パンチ53が上記素材Aを固定側ダイ
スユニット5bにおけるダイス17とダイスホルダ14
の中心部の孔18内に押し込んで、該孔18内の固定側
パンチ21との間に素材Aを挟持する。
【0053】そして、図9に示すように、移動側ダイス
ユニット7bのダイスホルダ49及び該ホルダ49に保
持された移動側ダイス50の前端面が、固定側ダイスユ
ニット5bにおけるダイスホルダ14及び該ホルダ14
に保持された固定側ダイス17の前端面に対接し、両ダ
イス17,50により所定形状のキャビティが形成され
る。
【0054】この状態でさらにラム6が前進すると、次
に、図10に示すように、前端面同士が対接した両ダイ
ス17,50が固定側ダイスユニット5bのダイスハウ
ジング13内にスプリング15の付勢力に抗して押し込
まれると共に、所定量押し込まれた時点で、移動側ダイ
スユニット7bにおけるスライドスリーブ48の前端面
48aが、上記ダイスハウジング13内に収納された4
個のダイス連結部材24…24の前端面に当接する。
【0055】また、このとき、固定側パンチ21の後端
部が第2受け部材12に当接することにより、該固定側
パンチ21及び素材Aを介して移動側パンチ53の前進
が阻止されることになる。
【0056】そして、この状態でさらにラム6が前進す
ると、図11に示すように、移動側ダイスユニット7b
側のスライドスリーブ48が固定側ダイスユニット5b
側のダイス連結部材24…24をスプリング27の付勢
力に抗してダイスハウジング13の奥方に押し込むこと
になるが、このとき、これらの連結部材24…24は、
外周面の第1、第2テーパー面24c,24eがダイス
ハウジング13の内周面の第1、第2テーパー面13
c,13eに案内されて、図6に示すスプリング25…
25の付勢力に抗して全体として縮径される。
【0057】これにより、各連結部材24…24の内周
の凹凸面24a…24aが固定側及び移動側のダイスホ
ルダ14,49の外周の凹凸面14a,49aに係合し
て、両ダイスホルダ14,49が機械的に結合され、固
定側及び移動側ダイス17,49によって形成されたキ
ャビティが密閉状態に確実に保持されることになる。
【0058】そして、図10の状態から図11の状態ま
で両ダイスホルダ14,49がダイスハウジング13内
に押し込まれる間は、固定側及び移動側パンチ21,5
3の移動が阻止されているから、両パンチ21,53間
に挟持された素材Aは、固定側ダイスホルダ13の孔1
8内からキャビティの中央部へ相対的に導入されること
になる。また、図示のように、該素材Aがキャビティの
中央部に位置した時点で、移動側ダイスユニット7b側
における補助パンチ54が移動側パンチ53の後端に当
接し、これにより、該移動側パンチ53がラム6と一体
的に前進する状態となる。
【0059】ここで、カム機構90の動作について図8
を用いて説明すると、まず、ラム6の前進移動に連動し
て、連結リンク80が矢印ア方向に移動し、これによ
り、カム板77がレバー78を介して矢印イ方向に回動
する。このとき、図5の状態から図10の状態にかけて
の上記カム板76のカム作用面X1は、カムフォロワ8
3を揺動させないような形状に形成されている。これに
より、駆動レバー73も揺動しないので、ラム6の前進
速度と同じ速度で移動側ダイス50が前進することにな
る。
【0060】次に、図10の状態から図11の状態にか
けては、ラム6がさらに前進することに伴って、上記カ
ム板77も矢印イ方向に回転するが、このとき、該カム
板76のカム作用面X2は、上記カムフォロワ83を矢
印ウ方向に揺動する形状に形成されている。これによ
り、駆動アーム82が上記支軸72を矢印エ方向に回転
させ、これに伴って駆動レバー73が矢印オ方向に移動
することになり、したがって、上記駆動ロッド68も矢
印オ方向に移動することになる。
【0061】その結果、上記スライドスリーブ48と一
体的に移動する両ダイス17,50のダイスハウジング
13内への押し込み速度は、ラム6と一体的に移動する
移動側パンチ53の前進速度の1/2となる。
【0062】これにより、図12に示すように、キャビ
ティ内の素材Aは固定側パンチ21及び移動側パンチ5
3により両面側から均等に加圧されることになり、両端
面に凹部が良好に形成され、かつ外周面に腕部が良好に
形成される。特にこの例のように放射状に突出する腕部
を有する製品を成形する場合であって材料の流動量が多
い場合にも、該製品を良好に成形することが可能とな
る。
【0063】以上のようにして、図3に示すように、両
端面に凹部B”,B”が設けられ、かつ周囲に放射状に
延びる複数の腕部B’…B’を有する中間製品Bが形成
されることになり、その後、ラム6が後退して、両ダイ
ス17,50が該ラム6側に移動すると共に、その間に
複数の連結部材24…24が拡開して両ダイス17,5
0の結合が解除される。そして、ラム6がさらに後退す
ることにより、固定側ダイス17から移動側ダイス50
が離反し、さらに、KOピン22が作動して、KOロッ
ド23及びエジェクトスリーブ19を介して中間製品B
が固定側ダイス17内から取り出される。
【0064】そして、この中間製品Bは、次に第3成形
ステーションS3へ移送され、両端面の凹部B”,B”
間が貫通されて、中央に貫通孔C’を有する最終製品C
に仕上げられる。
【0065】以上のようにして、図4に示すような製品
Cが順次連続的に製造されることになるが、特に上記の
構成によれば、ラム6の前進動作だけで、第2成形ステ
ーションS2において、固定側ダイス17と移動側ダイ
ス50との対接ないし連結部材24…24による両ダイ
ス17,50の機械的な結合動作と、これらのダイス1
7,50と移動側パンチ53との差動動作によるキャビ
ティ内の素材Aへの両側からの均等な成形動作とが一連
の動作として行われることになる。
【0066】また、上記差動動作を行わせるカム機構9
0が、カム板77と駆動ロッド68と駆動レバー73及
び駆動アーム82だけのきわめて簡素な構成で、しかも
このカム機構90は、ラム6を移動させる駆動手段(図
示せず)によって作動するから、この差動動作の機構を
備えることによって当該ステーションS2が大型化した
り複雑化したりすることがほとんどない。
【0067】このようにして、複数の成形ステーション
が併設された多段式成形機1において、隣接するステー
ションの作動やレイアウトに影響を及ぼしたり、当該成
形機1の全体の大型化を招くことなく、上記のような閉
塞鍛造が良好に行われることになる。
【0068】そして、上記カム機構90は、移動側ダイ
スユニット7b側のラム6に取り付けられているので、
固定フレーム3に備えられて素材を上流側ステーション
から下流側のステーションへ順次移動する素材移送装置
の配置や作動の支障となることがない。
【0069】また、ダイス17,50の移動速度を移動
側パンチ53の前進速度の1/2としたが、カム作用面
の異なったカム板77に交換することにより、ダイス1
7,50の移動速度を移動パンチ53の速度より遅い速
度で、任意の速度に設定することが可能となると共に、
ダイス17,50が差動を開始するタイミングを任意に
設定することが可能となる。
【0070】なお、上記の実施の形態においては、ラム
6と一体的に移動側パンチ53が移動し、ラム6に連動
するカム機構90によりダイス17,50の移動速度を
遅くして、移動側パンチ53とダイス17,50とが差
動するように構成されているが、この実施の形態に関連
するものとして、別の駆動手段によって移動側パンチ5
3とダイス17,50とを差動させるようにしたものが
ある。これを、図13を用いて説明する。
【0071】なお、以下の説明において上記の実施の形
態と共通する要素については同一の符号を使用すると共
に、重複する箇所については詳細な説明を省略する。
【0072】図13に示すように、ラム前面部6の上面
には、サーボモータ100が備えられると共に、サーボ
モータ100には、該モータ100によって駆動する駆
動軸101aが設けられ、該駆動軸101aに駆動ギヤ
101が取り付けられている。また、ブラケット102
(一方のみ図示)間には、仲介ギヤ軸103aが回動可
能に支持されており、この仲介ギヤ軸103aに仲介ギ
ヤ103が取り付けられていると共に、該仲介ギヤ10
3と上記駆動ギヤ101とが噛合している。さらに、支
軸72には、セクタギヤ104が回動可能に支持されて
おり、該セクタギヤ104の歯部104aと上記仲介ギ
ヤ103とが噛合している。
【0073】上記の構成により、サーボモータ100を
駆動させることによって駆動ギヤ101が回動するのに
伴い、仲介ギヤ103を介してセクタギヤ104が回動
する。これにより、支軸72に取り付けられた駆動レバ
ー73が揺動して、該駆動レバー73に当接する駆動ロ
ッド68を前後動させることができる。
【0074】その結果、ラム6を駆動させる駆動手段と
は別の駆動手段を設けることにより、ラム6と一体的に
移動する移動側パンチの前進速度よりも遅い速度で、駆
動ロッド68と一体的に移動する両ダイスのダイスハウ
ジングへの押し込み速度を任意に、かつ緻密に設定する
ことができ、また、両ダイスが差動を開始するタイミン
グを任意に、かつ容易に設定することが可能となる。
【0075】
【発明の効果】以上のように、第1発明によれば、差動
型の閉塞鍛造装置として、ラム等の移動部材を前進させ
るだけで、固定側及び移動側のダイスの対接、結合と、
固定側及び移動側のパンチのキャビティ両側からの突入
動作が連続的に行われ、例えば両端面に凹部を有する製
品や外周面に突出部を有する製品が良好にかつ効率よく
製造されることになる。
【0076】そして、特にこの装置において、パンチを
キャビティの両側から突入させるための差動機構が、該
スライド部材と一体的に移動するロッド部材と、該ロッ
ド部材を移動部材より遅い速度で前進させるカム機構と
により、きわめて簡素に構成され、この差動機構を設け
ることによる部品点数の大幅な増大や配置スペースの拡
大等が回避されることになる。
【0077】また、移動ダイス側にノックアウト機構を
備えた従来の閉塞鍛造装置を用いれば、素材押し出し用
のノックアウトピンをスライド部材と一体的に移動する
ロッド部材に変更すると共に、該装置に備えられたカム
機構におけるカム板をロッド部材を移動部材より遅い速
度で前進させるカム板に交換することにより、上記課題
を簡単に達成することができる。したがって、上記カム
機構は、移動部材と連動するので、他の動力源を用いる
ことなく、スライド部材を移動部材より遅い速度で前進
させることができる。
【0078】さらに、この装置のカム機構におけるカム
板をカム作用面の異なったカム板と交換することによっ
て、上記スライド部材の移動速度や移動時間、ストロー
ク等が容易に変更できるようになる。
【0079】また、スライド部材を移動部材より遅い速
度で移動させるためのカム機構は、移動部材に支持され
ているから、該移動部材が後退しているときに、該カム
機構と固定部材との間にスペースが生じることになる。
【0080】したがって、第2発明のように、複数のス
テーションが併設された多段式成形機の1つのステーシ
ョンに本発明の閉塞鍛造装置を適用した場合に、成形機
全体としての構造の著しい複雑化や大型化を招くことな
く、しかも、他のステーションの作動や各ステーション
間での素材の移送等に支障を来すことなく、例えば両端
面に凹部を有する製品や外周面に突出部を有する製品
を、良好に、かつ高速度で連続的に製造することが可能
となり、このようにして、多段式成形機の所定のステー
ションで閉塞鍛造を行う場合に適した閉塞鍛造装置が実
現されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る多段式成形機の概
略平面図である。
【図2】 同成形機の第1ステーションで成形された素
材の形状を示す図である。
【図3】 同成形機の第2ステーションで閉塞鍛造によ
り成形された中間製品の形状を示す図である。
【図4】 同成形機の第3ステーションで成形された最
終製品の形状を示す図である。
【図5】 同成形機の第2ステーションを構成する閉塞
鍛造装置の固定部材側の一部断面図である。
【図6】 同装置の固定側ダイスユニットの正面図であ
る。
【図7】 同装置のダイス連結部材の拡大図である。
【図8】 同成形機の第2ステーションを構成する閉塞
鍛造装置の移動部材側の一部断面図である。
【図9】 同装置の作動行程の第1の状態を示す断面図
である。
【図10】 同じく第2の状態を示す断面図である。
【図11】 同じく第3の状態を示す断面図である。
【図12】 同じく第4の状態を示す断面図である。
【図13】 本発明に関連する形態の図8に対応する断
面図である。
【図14】 差動式閉塞鍛造の説明図である。
【符号の説明】
3 固定部材(固定フレーム) 6 移動部材(ラム) 13 ダイスハウジング 15 第1バネ部材(スプリング) 17 第1ダイス(固定側ダイス) 21 第1パンチ(固定側パンチ) 24 ダイス連結部材 48 スライド部材(スライドスリーブ) 48a 押し込み部(スライドスリーブ前端面) 50 第2ダイス(移動側ダイス) 53 第2パンチ(移動側パンチ) 55 第2バネ部材(スプリング) 68 駆動ロッド(ロッド部材) 73 駆動レバー 77 カム板 82 駆動アーム 90 カム機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−301277(JP,A) 特開 平5−253696(JP,A) 特開 平1−104437(JP,A) 特開 昭59−133927(JP,A) 特開 平7−124794(JP,A) 実開 平6−15844(JP,U) 特公 平6−85955(JP,B2) 特公 平3−39771(JP,B2) 特公 平2−27080(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21J 5/02 B21J 9/06 B21J 13/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材に備えられた第1ダイスと、上
    記固定部材に対向して前進後退移動する移動部材に備え
    られて第1ダイスに対して対接離反する第2ダイスと、
    これらのダイスが対接することによって形成されるキャ
    ビティ内に両ダイス側からそれぞれ突入する固定側及び
    移動側の第1、第2パンチとを有し、これらにより素材
    を所定形状の製品に成形する閉塞鍛造装置であって、上
    記第1ダイスは、固定部材に設けられたダイスハウジン
    グ内に軸方向に移動可能に保持されて、第1バネ部材に
    より第2ダイス側に付勢されていると共に、このダイス
    ハウジング内には、第1ダイスの周囲に配置され、該ハ
    ウジングの奥方に押し込まれることによって絞縮される
    複数個のダイス連結部材が収納されており、一方、上記
    第2ダイスは、移動部材に軸方向にスライド可能に備え
    られたスライド部材に取り付けられて、第2バネ部材に
    よりスライド部材と共に第1ダイス側に付勢されている
    と共に、このスライド部材には、移動部材の前進行程に
    おいて第1、第2ダイスが対接した後、上記ダイス連結
    部材をダイスハウジングの奥方に押し込むことにより該
    ダイス連結部材を第1、第2ダイスにまたがって係合さ
    せる押し込み部が設けられており、かつ、上記移動部材
    におけるスライド部材の後方に該スライド部材と一体的
    に移動するロッド部材が配置されていると共に、上記ダ
    イス連結部材が第1、第2ダイスに係合し、かつ固定部
    材側の第1パンチが固定され、移動部材側の第2パンチ
    が該移動部材と一体的に前進する状態で、該移動部材に
    連動して、上記ロッド部材を介してスライド部材を移動
    部材に対して相対的に後退させるように作動して、該ス
    ライド部材を移動部材より遅い速度で前進させるカム機
    構が備えられていることを特徴とする閉塞鍛造装置。
  2. 【請求項2】 素材が順次供給される複数の成形ステー
    ションを備えた多段式成形機に備えられ、その一つの成
    形ステーションを構成していることを特徴とする請求項
    1に記載の閉塞鍛造装置。
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