JP3499573B2 - 染毛剤 - Google Patents

染毛剤

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JP3499573B2
JP3499573B2 JP20844091A JP20844091A JP3499573B2 JP 3499573 B2 JP3499573 B2 JP 3499573B2 JP 20844091 A JP20844091 A JP 20844091A JP 20844091 A JP20844091 A JP 20844091A JP 3499573 B2 JP3499573 B2 JP 3499573B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は染毛剤に関するものであ
る。更に詳しくは染着性に優れ、洗髪しても脱落しにく
い、染毛剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、染毛剤としては酸化染毛剤などの
パーマネントヘアカラー、酸性染料を用いる染毛剤など
のセミパーマネントヘアカラー、カーボンブラックや顔
料を用いたテンポラリーヘアカラーなどがあり、使用目
的に応じて使い分けられている。
【0003】酸化染毛剤はパーマネントヘアカラーとし
て最も広く使用されている染毛剤である。酸化染毛剤は
酸化染料先駆物質、カプラー、アルカリ剤などからなる
第1液と過酸化水素などの酸化剤からなる第2液により
構成される。この染毛剤のメカニズムは第1液と第2液
を混合することにより、第2液中の酸化剤によって酸化
染料先駆物質およびカプラーが酸化され中間体を生成し
つつ、毛髪内部に浸透し、更に酸化され酸化染料を生成
し毛髪ケラチンを染着するものである。
【0004】しかし毛髪内部での化学反応により、毛髪
の損傷を引き起こしやすく、また工程が長く、更に疾患
のある者への染色は頭皮のカブレなどの原因となる。
【0005】酸性染毛剤は通常、酸性タール色素(酸性
染料など)、酸性物質、溶剤類などから構成されてい
る。この染毛剤は、アレルギー体質の人にも使用でき、
また染色操作が簡単であるという利点から、最近、注目
されている。しかし、ビルドアップ性が不十分であった
りまた耐シャンプー性、あるいは、水堅牢度が不足して
いるという欠点は否めない。
【0006】テンポラリーヘアカラーとしては、たとえ
ばカーボンブラックや顔料を界面活性剤で分散し、更に
酸性染料を混合したものが提案されている。これは毛髪
の染色というよりもむしろ着色剤であり、見掛けの色、
濃度は十分であるが、あくまでも1回きりのものであり
洗髪するとほとんど色は脱落する。当然、水堅牢度に乏
しいため、汗によりカーボンブラックや染料が流れ出す
ということはいうまでもない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、従来の染
毛剤は各々別個の問題点を有している。本発明はこれら
の何れの問題点も総合的に解決した新しいタイプの染毛
剤を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意検討した結果、従来テンポラリーヘアカ
ラーに用いられているカーボンブラックとセミパーマネ
ントヘアカラーに用いられている酸性染料を用い、これ
らと両性ポリマーと組み合わせることにより、従来のパ
ーマネントヘアカラーにおける安全性や染毛工程の長さ
の問題もなく、着色および染着の両方が可能となり、染
毛効果の保持時間も長い染毛剤が得られることを見い出
し、本発明に到達した。すなわち、本発明は両性ポリマ
ー(A)、カーボンブラック(B)、酸性染料(C)、
有機溶剤(D)、有機もしくは無機酸(E)ならびにヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
およびアルギン酸ソーダからなる群から選ばれる1種以
上の水増粘性高分子化合物(F)を必須成分とする水性
混合物からなることを特徴とする染毛剤である。
【0009】(A)は、下記一般式(1)で示される両
性基を有する(メタ)アクリル系モノマー(a)から誘
導される単位を必須構成単位とするビニル系両性ポリマ
ーである。
【0010】
【化3】
【0011】[式中、R1 は、水素またはCH3 基;R
2 、R3 は、炭素数1〜4の炭化水素基、または炭素数
2〜4のヒドロキシアルキル基;Xは酸素原子またはN
H基、Yは炭素数1〜4のアルキレン基または炭素数2
〜4のヒドロキシアルキレン基を表す。]
【0012】一般式(1)において、R2 、R3 を表す
基のうち炭素数1〜4の炭化水素基としては、直鎖また
は分岐を有する飽和または不飽和のアルキル基またはア
ルケニル基、たとえばアルキル基としてメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、イソプロピル、イソブチル基な
ど;アルケニル基としてはプロペニル、イソプロペニ
ル、2−ブテニル基などがあげられる。
【0013】また、R2 、R3 を表す基のうち、炭素数
2〜4のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシエ
チル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル基などが
あげられる。R2 、R3 は同一でも異なっていてもよ
い。R2 、R3 を表す基のうち、好ましくはメチル、エ
チル、ブチルおよびヒドロキシエチル基である。
【0014】Yを表す基のうち、炭素数1〜4のアルキ
レン基としては、メチレン、エチレン、プロピレン、ブ
チレン基(これらの基は直鎖でも分岐状でもよい)など
があげられる。またYを表す基のうち、炭素数2〜4の
ヒドロキシアルキレン基としてはヒドロキシプロピレ
ン、ヒドロキシブチレン基などがあげられる。これらの
うち、好ましいものはヒドロキシプロピレン基である。
【0015】(a)の具体例としてはたとえば、N−
(メタ)アクリロイルオキシエチル−N、N−ジメチル
アンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン、N
−(メタ)アクリロイルオキシヒドロキシプロピル−
N、N−ジブチルアンモニウム−α−N−メチルカルボ
キシベタイン、N−(メタ)アクリロイルオキシプロピ
ル−N、N−ジエチルアンモニウム−α−N−メチルカ
ルボキシベタイン、N−(メタ)アクリロイルオキシエ
チル−N、N−ジヒドロキシエチルアンモニウム−α−
N−メチルカルボキシベタイン、N−(メタ)アクリロ
イルオキシエチル−N、N−ジブチルアンモニウム−α
−N−メチルカルボキシベタイン、N−(メタ)アクリ
ロイルオキシエチル−N−メチル、N−エチルアンモニ
ウム−α−N−メチルカルボキシベタイン、N−(メ
タ)アクリロイルアミノエチル−N、N−ジメチルアン
モニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン、N−
(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N、N−ジブチ
ルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン、
N−(メタ)アクリロイルアミノヒドロキシプロピル−
N、N−ジヒドロキシプロピルアンモニウム−α−N−
メチルカルボキシベタインなどがあげられる。
【0016】上記両性ポリマー(A)は(a)単独の重
合体でもよいが、(a)と他のビニル系モノマー(b)
1種以上との共重合体でもよい。他のビニル系モノマー
(b)としては、たとえば「アクリロニトリル−その化
学と工業」(神原周著、昭和34年9月、株式会社技術
堂発行)および「単量体I」(昭和51年6月、共立出
版株式会社発行)に記載されているものが使用される。
具体的には下記の単量体があげられる。
【0017】1. (メタ)アクリル酸エステル (メタ)アクリル酸アルキルエステル〔(メタ)アクリ
ル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アク
リル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メ
タ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチ
ルヘキシルなど〕、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアル
キルエステル〔(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチ
ルなど〕など
【0018】2. (メタ)アリル化合物 N−(メタ)アリルアセタミド、(メタ)アリルアセテ
ート、(メタ)アリルオキシアセテート、(メタ)アリ
ルアミド、(メタ)アリルカーボネート、(メタ)アリ
ルアルコールなど
【0019】3. ハロゲン化エチレン化合物 ビニルクロライド、ビニリデンクロライド、ビニリデン
クロロフルオライド、1−クロロ−1−フロロエチレン
など
【0020】4. N−ビニルアミド化合物 N−ビニル−N−ベンジルグアニジン、N−ビニル−N
−メチル−N’、 N’−ジメチルウレア、N−(β−
ビニルオキシエチル)アミドなど
【0021】5. スチレン化合物 α−アセトキシスチレン、P−アセチルアミノスチレ
ン、O−クロロスチレン、ジメチルスチレン、スチルベ
ン、スチレンなど
【0022】6. ビニルエステルおよびビニルケトン化
合物 ビニルアセテート、ビニルベンゾエート、ビニルブチレ
ート、ビニルケトン、メチルビニルケトンなど
【0023】7. ビニルエーテルおよびビニルヘテロ環
化合物 アミノアルキルビニルエーテル、β−クロロエチルビニ
ルエーテル、メチルビニルエーテル、ビニルブチルエー
テル、ビニルイソブチルエーテル、N−ビニルカルバゾ
ール、2−ビニル−4−ブチルモルホリンオキサイドな
どがあげられる。
【0024】他のビニル系モノマー(b)を用いる場
合、好ましいものは、(メタ)アクリル酸エステル、ス
チレン類、ビニルエステルおよびビニルエーテル化合物
であり、特に好ましいものは(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル、アクリルアミド、スチ
レンおよびビニルアセテートである。
【0025】(A)を構成する(a)と(b)との重量
比は、通常100:0〜50:50、好ましくは、10
0:0〜70:30、特に好ましくは、100:0〜8
0:20である。
【0026】(a)が50未満の場合は、カーボンブラ
ックの分散性に乏しく、また酸性染料の固着性が低下す
る。
【0027】(A)は通常、淡黄色固体状である。
(A)の平均分子量は通常約1万〜50万、好ましくは
2万〜30万である。平均分子量が1万未満の場合は耐
シャンプー性が低下し、50万を越えると毛髪に付着さ
せた場合の風合いが堅くなる。
【0028】(A)の製法を例示すると、(a)および
必要により(b)をラジカル重合開始剤を用い重合させ
ることにより(A)が得られる。。
【0029】ラジカル重合開始剤としては、通常用いら
れる開始剤たとえば無機または有機過酸化物(過酸化水
素水、ジ−t−ブチルパーオキサイド、クメンハイドロ
パーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイドなど);過
酸(過酢酸、過安息香酸など);過硫酸塩(過硫酸アン
モン、過硫酸カリ、過硫酸ソーダなど);脂肪族アゾ化
合物(アゾビスイソブチルニトリルなど)などがあげら
れる。
【0030】ラジカル重合開始剤の使用量は(a)およ
び必要により(b)の合計重量に対して通常0.1〜5
%である。重合反応は、重合温度が通常30〜80℃、
好ましくは30〜50℃、重合時間が通常5〜24時間
の広範囲の条件で行うことが出来る。
【0031】両性ポリマー(A)の具体例としては、N
−メタクリロイルオキシエチル−N、N−ジメチルアン
モニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタク
リル酸ブチル共重合体(重量比7:3、分子量5万)、
N−メタクリロイルオキシヒドロキシプロピル−N、N
−ジブチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベ
タイン・ビニルアセテート共重合体(重量比6:4、分
子量3万)、N−メタクリロイルオキシプロピル−N、
N−ジエチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシ
ベタイン・メタクリル酸エチル共重合体(重量比8:
2、分子量6万)、N−メタクリロイルオキシエチル−
N−メチル、N−エチルアンモニウム−α−N−メチル
カルボキシベタイン・スチレン共重合体(重量比6:
4、分子量4万)、N−アクリロイルオキシエチル−
N、N−ジヒドロキシエチルアンモニウム−α−N−メ
チルカルボキシベタイン・アクリロニトリル共重合体
(重量比8:2、分子量10万)、N−アクリロイルア
ミノエチル−N、N−ジメチルアンモニウム−α−N−
メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸メチル共重合
体(重量比8:2、分子量9万)、N−アクリロイルア
ミノエチル−N、N−ジエチルアンモニウム−α−N−
メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸エチル共重合
体(重量比7:3、分子量15万)などがあげられる。
【0032】これらのうち好ましいものは、N−(メ
タ)アクリロイルオキシエチル−N、N−ジメチルアン
モニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタク
リル酸ブチル共重合体(重量比7:3、分子量5万)、
N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N、N−ジメ
チルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン
・メタクリルエチル共重合体(重量比8:2、分子量7
万)である。両性系ポリマー(A)は二種以上の混合物
として使用することが出来る。
【0033】本発明において、カーボンブラック(B)
としては、例えば天然ガスないし液状炭化水素の不完全
燃焼または熱分解によって得られる黒色微粉で、その主
成分はコロイド範囲1〜500mμの平均粒子直径を持
ち、石墨質近似の結晶構造を持つ炭素があげられる。。
工学的にはファーネス法、衝撃法のいずれかの製法で作
られたものも用いることが出来る。
【0034】本発明において、酸性染料(C)として
は、例えばアゾ系、トリフェニルメタン系、アントラキ
ノン系、ニトロ系、ニトロソ系、キサンテン系、アジン
系およびキノリン系の各染料があげられる。これらは例
えば化粧品科学ガイドブック[日本化粧品技術者会、制
作(株)薬事日報社]第260〜281頁に記載されて
いる。
【0035】(C)の具体例としては、たとえば赤色2
号(アマランス)、赤色102号(ニューコクシン)、
赤色106号(アシッドレッド)、黄色4号(タートラ
ジン)、黄色5号(サンセットエローFCF)、緑色3
号(ファストグリーンFCF)、青色1号(ブリリアン
トブルーFCF)、青色2号(インジゴカルミン)、赤
色201号(リソールルビンB)、赤色227号(ファ
ストアッシドマゼンタ)、赤色231号(フロキシンB
K)、橙色205号(オレンジII)、橙色207号(エ
リスロシン黄NA)、緑色201号(アリザリンシアニ
ングリーンF)、緑色204号(ピラニンコンク)、緑
色205号(ライトグリーンSF黄)、青色202号
(パテントブルーNA)、青色203号(パテントブル
ーCA)、青色205号(アスファズリンFG)、褐色
201号(レゾルシンブラウン)、赤色401号(ピオ
ラミンR)、赤色502号(ポンソー3R)、赤色50
6号(ファストレッドS)、橙色402号(オレンジ
I)、黄色402号(ポーラエロー5G)、黄色407
号(ファストライトエロー3号)、緑色401号(ナフ
トールグリーンB)、緑色402号(ギネアグリーン
B)、紫色401号(アリズロールパープル)、黒色4
01号(ナフトールブルーブラック)などがあげられ
る。
【0036】本発明の染毛剤は両性ポリマー(A)、カ
ーボンブラック(B)および酸性染料(C)を必須成分
とする水性混合物からなり、毛髪に対し着色および染着
を同時に可能にするものである。
【0037】本発明の染毛剤は(A)〜(C)以外に酸
性染料(C)の染着を促進する有機溶剤(D)たとえば
低級アルキレンカーボネート(エチレンカーボネート、
プロピレンカーボネートなど)、N−アルキルピロリド
ン(N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドンな
ど)、ホルムアミド誘導体(N−シクロヘキシホルムア
ミド、N、N−ジブチルホルムアミドなど)、アラルキ
ルアルコール(ベンジルアルコールなど)、低級アルコ
ール(メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブ
タノールなど)、有機もしくは無機酸(E)(塩酸、リ
ン酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸など)および水増粘性
高分子化合物(F)(ヒドロキシエチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、アルギン酸ソーダなど)を通
常含有する水性混合物である。
【0038】本発明の染毛剤は必要により他の成分たと
えばポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシア
ルキレンアルキルエステル、ポリオキシアルキレンアル
キルアミンなどの界面活性剤、2、6−ジ−tert−
ブチル−P−クレゾール、2、2−メチレン−ビス−
(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)など
の酸化防止剤、高級脂肪酸アルコール、ワセリン、パラ
フィン油および脂肪酸などの平滑剤、パントテン酸、コ
レステリンなどの養毛剤および香料などを混合すること
が出来る。
【0039】本発明の染毛剤においてその処方の一例を
示す。 両性ポリマー(A) 0.1〜10(重量%) カーボンブラック(B) 0.1〜10 酸性染料(C) 0.01〜5 有機溶剤(D) 5〜40 有機もしくは無機酸(E) 0.5〜4 水増粘性高分子化合物(F) 0.1〜2 精製水 残 り ───────────────────────── 合 計 100.0
【0040】両性ポリマー(A)が0.1重量%未満の
場合、カーボンブラックが微粒子に分散され難く、毛髪
に均一に着色しない。また、耐シャンプー性、水堅牢度
が悪くなる。10重量%を越える場合、毛髪に付けた場
合、風合いが堅くなりすぎ好ましくない。
【0041】カーボンブラック(B)が0.1重量%未
満の場合、着色濃度が淡く本発明の染毛剤としての目的
を果たさない。10重量%を越える場合、もはや着色濃
度は充分でこれ以上の使用はかえって耐シャンプー性、
水堅牢度を低下させる原因となる。
【0042】酸性染料(C)が0.01重量%未満の場
合、染着濃度が淡く、本発明の染毛剤としての目的を果
たさない。5重量%を越えて使用しても、それ以上の効
果は得られず不経済である。
【0043】本発明の染毛剤の製法について述べる。混
練槽、たとえば万能混合槽に両性系ポリマー(A)、カ
ーボンブラック(B)および水を投入し、室温〜50℃
で1〜5時間混練する。次いで酸性染料(C)、その他
薬剤(溶剤、酸性物質など)を投入し染毛剤を作成す
る。
【0044】本発明の染毛剤は、たとえば液状、クリー
ム状、ゼリー状、ペースト状、フォーム状などのような
各種の形態に公知の方法で調整することが出来る。
【0045】本発明の染毛剤は公知の方法で適用でき
る。たとえば、ブラシ、櫛、またはスポンジによって髪
に付着させるか、スプレーで噴霧してもよい。これらの
染毛剤の毛髪との保持時間は、約5〜30分である。生
理的な理由から適用温度は50℃以下、好ましくは20
〜35℃である。
【0046】
【実施例】以下、実施例により、本発明を更に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下にお
いて%は重量%を示す。なお、試験例中の試験法は下記
の通りである。
【0047】(I)ビルドアップ性 脱色した人毛毛髪を本発明の染毛剤および比較品で染色
(下記染色条件)し、毛髪の明度(L1 )をMulti
Spectro color Meter MSC−
2型を用いて測定した。この値が比較品の明度(L2
に比べて、何%向上しているかを算出した。 明度向上率(%)=(L2 −L1 )/L2 ×100 注)L1 :本発明の染毛剤で染色した毛髪の明度 L2 :比較品で染色した毛髪の明度
【0048】 (染色条件) 被 染 色 体:脱色した人毛毛髪 10g 染 毛 剤:本発明の染毛剤(実施例1〜5)、比較品(比較例1) 塗 布 量:12g 染 色:染毛剤を塗布された毛髪をラップに包み50℃で30分 間保温した。 湯 洗 い:40℃×5分×2回 シャンプー洗い:スーパーマイルドシャンプー(資生堂) 40℃×2分×1回 水 洗 い:シャワー2分洗い
【0049】(II)耐シャンプー性 (I)の染色された毛髪をシャンプー洗い[スーパーマ
イルドシャンプー(資生堂)40℃×2分×1回]、水
洗い(シャワー2分洗い)を行い1回シャンプー洗いと
し、この操作を3回繰り返し、明度(L3 )を測定し、
1 とL3 から色の脱落率(%)を算出した。 色の脱落率(%)=(L3 −L1 )/L1 ×100
【0050】(III )水堅牢度 (I)の染色された毛髪をJISL−0846B注(1
6時間)に準じて水堅牢度試験を行った。試験後の綿お
よびシルク添付布の汚染をグレースケールで測定した
(級)。級数の大きい方が汚染が少ないことを示す。
【0051】(IV)皮膚刺激性試験 20名のパネラーを対象に本発明の染毛剤を用い染色を
行い、染色過程での皮膚刺激性をチェックした。
【0052】 (染色条件) 染 毛 剤:本発明の染毛剤(実施例1) 塗 布 量:50g 温 度:50℃ 時 間:30分 湯 洗 い:40℃×5分×2回 シャンプー洗い:スーパーマイルドシャンプー(資生堂) 40℃×3分×2回 水 洗 い:流水洗5分 乾 燥:50℃×20分
【0053】実施例1〜5、比較例1 表1に記載した配合比率に従い、プラネタリーミキサー
に両性ポリマー(A)の20%水溶液およびカーボンブ
ラック(B)を仕込、40〜50℃で3時間混練する。
次いで、酸性染料(C)およびその他の薬剤を仕込み、
本発明の染毛剤を作成した。
【0054】比較例として両性ポリマー(A)の代わり
にポリオキシエチレン(20モル)ステアリルエーテル
を用いカーボンブラック(B)を分散して、後は本発明
の実施例と同様に比較の染毛剤を作成した。
【0055】
【表1】
【0056】表1中の各記号は以下の通りである。 A−1:N−メタクリロイルオキシエチルN、N−ジメ
チルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン
・メタクリル酸ブチル共重合体(重量比7:3、分子量
5万) A−2:N−メタクリロイルオキシエチルN、N−ジメ
チルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン
・メタクリル酸メチル共重合体(重量比8:2、分子量
7万) A−3:N−メタクリロイルオキシエチルN、N−ジメ
チルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン
・ビニルアセテート共重合体(重量比6:4、分子量2
万) B :カーボンブラック BA :ベンジルアルコール MP :N−メチルピロリドン EC :エチレンカーボネート CA :クエン酸 MA :DL−リンゴ酸 HEC:ヒドロキシエチルセルロース ET :エタノール POES:ポリオキシエチレン(20モル)ステアリル
エーテル
【0057】本発明の染毛剤の性能評価を行うため、実
施例1〜5および比較例1について(1)ビルドアップ
性試験、(2)耐シャンプー性試験、(3)水堅牢度試
験を行った。その結果表2に示す。
【0058】
【表2】
【0059】試験例1 次に20名のパネラーを対象に本発明の染毛剤(実施例
1)を用い、皮膚刺激性試験を行った結果、20名のパ
ネラー全員、全く皮膚刺激性は認め得なかった。
【0060】
【発明の効果】本発明の染毛剤は従来、テンポラリーヘ
アカラーに用いられているカーボンブラックとセミパー
マネントヘアカラーに用いられている酸性染料を用い、
これらと両性ポリマーとを組み合わせた新しいタイプの
染毛剤である。本発明の染毛剤は従来のパーマネントヘ
アカラー、セミパーマネントヘアカラーおよびテンポラ
リーヘアカラーにおける各々の問題点を一挙に解決する
ものである。すなわち、毛髪の損傷やカブレがなく、染
毛工程が短い。また、着色と染色を一挙に可能とするこ
とにより、染着性がよく、且つ水堅牢度が高いため、洗
髪や汗による色の脱落が少なく、染毛効果が長期間保持
出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−67039(JP,A) 特開 昭62−164612(JP,A) 特開 昭60−4116(JP,A) 南野博美、岩本佳倫,一時染毛剤の研 究開発の進歩と課題,FRAGRANC E JOURNAL,日本,1991年 6 月15日,Vol.19 No.6,p.19 −24 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/13

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両性ポリマー(A)、カーボンブラック
    (B)、酸性染料(C)、有機溶剤(D)、有機もしく
    は無機酸(E)並びにヒドロキシエチルセルロース、ヒ
    ドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、カル
    ボキシメチルセルロースおよびアルギン酸ソーダからな
    る群から選ばれる1種以上の水増粘性高分子化合物
    (F)を必須成分とする水性混合物からなり、(A)が
    一般式(1) 【化1】 [式中、R1 は、水素またはCH3 基;R2 、R3 は炭
    素数1〜4の炭化水素基または炭素数2〜4のヒドロキ
    シアルキル基;Xは酸素原子またはNH基、Yは炭素数
    1〜4のアルキレン基または炭素数2〜4のヒドロキシ
    アルキレン基を表す]で示される両性基を有する(メ
    タ)アクリル系モノマー(a)から誘導される単位を必
    須構成単位とするビニル系両性ポリマーであることを特
    徴とする染毛剤。
  2. 【請求項2】 両性ポリマー(A)、カーボンブラック
    (B)、酸性染料(C)、有機溶剤(D)、有機もしく
    は無機酸(E)および水増粘性高分子化合物(F)を必
    須成分とする水性混合物からなり、該水性混合物が、重
    量基準で(A)0.1〜10%、(B)0.1〜10
    %、(C)0.01〜5%、(D)5〜40%、(E)
    0.5〜4%および(F)0.1〜2%各々含有する水
    性混合物であり、(A)が一般式(1) 【化2】 [式中、R1 は、水素またはCH3 基;R2 、R3 は炭
    素数1〜4の炭化水素基または炭素数2〜4のヒドロキ
    シアルキル基;Xは酸素原子またはNH基、Yは炭素数
    1〜4のアルキレン基または炭素数2〜4のヒドロキシ
    アルキレン基を表す]で示される両性基を有する(メ
    タ)アクリル系モノマー(a)から誘導される単位を必
    須構成単位とするビニル系両性ポリマーであることを特
    徴とする染毛剤。
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