JP3498304B2 - 吸水性ガラスタイル及びその製造法 - Google Patents
吸水性ガラスタイル及びその製造法Info
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- JP3498304B2 JP3498304B2 JP2000047785A JP2000047785A JP3498304B2 JP 3498304 B2 JP3498304 B2 JP 3498304B2 JP 2000047785 A JP2000047785 A JP 2000047785A JP 2000047785 A JP2000047785 A JP 2000047785A JP 3498304 B2 JP3498304 B2 JP 3498304B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガラス面と素焼
面を有するタイルその他の建材などを得ることを目的と
した吸水性ガラスタイル及びその製造法に関する。
面を有するタイルその他の建材などを得ることを目的と
した吸水性ガラスタイル及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラスタイルは製造されていな
い。従来建材としては、ガラスブロックが知られている
が、ガラスブロックは積み上げる壁材とされ又は装飾壁
として使用されている。
い。従来建材としては、ガラスブロックが知られている
が、ガラスブロックは積み上げる壁材とされ又は装飾壁
として使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来ガラスタイルが製
造されなかった理由は、壁面に層着した場合に付着性が
悪く、剥落しやすい問題点があった。
造されなかった理由は、壁面に層着した場合に付着性が
悪く、剥落しやすい問題点があった。
【0004】また、外装材としてのタイルは、一般にセ
メントモルタルを使用して建造物に装着するが、セメン
トモルタルは、ガラスと接着性が小さく、前記剥落を生
じ易いので使用されなかった。
メントモルタルを使用して建造物に装着するが、セメン
トモルタルは、ガラスと接着性が小さく、前記剥落を生
じ易いので使用されなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、ガラス板の
一面に素焼面を設けることにより、前記従来の問題点を
解決したものである。
一面に素焼面を設けることにより、前記従来の問題点を
解決したものである。
【0006】即ち、物の発明は、ガラス板に窯業原料を
印刷、塗布又は吹付けて厚さ1mm〜5mmに層着し、
前記層着面を600℃〜800℃で60分〜120分焼
成して、吸水率5〜50%としたことを特徴とする吸水
性ガラスタイルであり、窯業原料は、珪酸塩、アルミ
ナ、マグネシア、カオリン、粘土、長石、石英及び金属
酸化物、炭化物、珪化物、窒化物としたものである。
印刷、塗布又は吹付けて厚さ1mm〜5mmに層着し、
前記層着面を600℃〜800℃で60分〜120分焼
成して、吸水率5〜50%としたことを特徴とする吸水
性ガラスタイルであり、窯業原料は、珪酸塩、アルミ
ナ、マグネシア、カオリン、粘土、長石、石英及び金属
酸化物、炭化物、珪化物、窒化物としたものである。
【0007】次に、製造法の発明は、ガラス板に窯業原
料を印刷、塗布又は吹付けて層着した後、該窯業原料面
を600℃〜800℃で60分〜120分焼成し、吸水
率を5%〜50%とすることを特徴とした吸水性ガラス
タイルの製造法であり、窯業原料よりなる板材の表面及
び裏面を夫々異なる温度で高温焼成し、ガラス面と素焼
面を生成させることを特徴とした吸水性ガラスタイルの
製造法である。
料を印刷、塗布又は吹付けて層着した後、該窯業原料面
を600℃〜800℃で60分〜120分焼成し、吸水
率を5%〜50%とすることを特徴とした吸水性ガラス
タイルの製造法であり、窯業原料よりなる板材の表面及
び裏面を夫々異なる温度で高温焼成し、ガラス面と素焼
面を生成させることを特徴とした吸水性ガラスタイルの
製造法である。
【0008】前記発明において、窯業原料とは、陶磁器
の原料であって、珪酸塩、アルミナ、マグネシア、カオ
リン、粘土、長石、石英等のセラミックス及び金属酸化
物、炭化物、珪化物、窒化物などのニューセラミックス
をいう。
の原料であって、珪酸塩、アルミナ、マグネシア、カオ
リン、粘土、長石、石英等のセラミックス及び金属酸化
物、炭化物、珪化物、窒化物などのニューセラミックス
をいう。
【0009】前記発明におけるガラス板は、透明ガラ
ス、半透明ガラス又は色彩ガラスの区別なく使用するこ
とができる。
ス、半透明ガラス又は色彩ガラスの区別なく使用するこ
とができる。
【0010】前記素焼層については、この発明特有の配
合はなく、従来公知の素焼ならば総て応用することがで
きる。
合はなく、従来公知の素焼ならば総て応用することがで
きる。
【0011】但し、素焼を焼締めると吸水性がなくなる
ので、この性質を利用し、吸水性を5%〜50%に調整
することができる。
ので、この性質を利用し、吸水性を5%〜50%に調整
することができる。
【0012】前記発明における素焼は、600℃〜80
0℃で60分〜90分間焼成することによって出来上る
が、吸水性を制御する為に、目的に応じ60分〜120
分間の焼付時間を制御する。
0℃で60分〜90分間焼成することによって出来上る
が、吸水性を制御する為に、目的に応じ60分〜120
分間の焼付時間を制御する。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明は、ガラス板の一面に素
焼層を設けた吸水性ガラスタイルであって、素焼層は、
窯業原料を溶着し、又は素焼板を接着したものである。
焼層を設けた吸水性ガラスタイルであって、素焼層は、
窯業原料を溶着し、又は素焼板を接着したものである。
【0014】前記吸水性ガラスタイルは、ガラス板に窯
業原料を層着した後、前記窯業原料を焼成して素焼層と
したものである。前記窯業原料の層着は印刷、塗布、吹
付けなどの方法を使用する。
業原料を層着した後、前記窯業原料を焼成して素焼層と
したものである。前記窯業原料の層着は印刷、塗布、吹
付けなどの方法を使用する。
【0015】前記の他に、ガラス板に素焼板を接着した
り、窯業原料よりなる板材を同時に800℃〜1000
℃で高温焼成し、ガラス面と素焼面を生成することもあ
る。
り、窯業原料よりなる板材を同時に800℃〜1000
℃で高温焼成し、ガラス面と素焼面を生成することもあ
る。
【0016】更に素焼板上へ溶融ガラスを所定の厚さで
層着し、これを硬化して吸水性ガラスタイルとすること
もできる。
層着し、これを硬化して吸水性ガラスタイルとすること
もできる。
【0017】前記のようにガラス板と素焼板とが層着さ
れておれば、この発明のガラスタイルとなる。
れておれば、この発明のガラスタイルとなる。
【0018】前記におけるガラスタイルは普通に知られ
ているタイルの他に、建材用のガラス板は総て前記ガラ
スタイルの類似品である。
ているタイルの他に、建材用のガラス板は総て前記ガラ
スタイルの類似品である。
【0019】
【実施例】(実施例1)この発明はガラス板1にセラミ
ックスを印刷して層着し(厚さ1mm)、ついで印刷面
を800℃で約60分間焼成すれば、吸水率20%〜5
0%の素焼層2を持った吸水性ガラスタイル3が出来上
る。
ックスを印刷して層着し(厚さ1mm)、ついで印刷面
を800℃で約60分間焼成すれば、吸水率20%〜5
0%の素焼層2を持った吸水性ガラスタイル3が出来上
る。
【0020】前記ガラスタイル3は、素焼面を内側にし
てセメントモルタルを介して装着すれば、接着性が向上
し、長期間の使用に耐え、剥落するおそれがない。
てセメントモルタルを介して装着すれば、接着性が向上
し、長期間の使用に耐え、剥落するおそれがない。
【0021】前記実施例においては、ガラス板に窯業原
料を印刷したが、印刷に代えて塗布又は吹付けしても同
様である。
料を印刷したが、印刷に代えて塗布又は吹付けしても同
様である。
【0022】前記における素焼層の厚さは1mm〜5m
mの何れでも出来るが、用途に応じ又は大きさ、形状に
応じて適宜選定する。通常1mm〜3mmが多く用いら
れる。
mの何れでも出来るが、用途に応じ又は大きさ、形状に
応じて適宜選定する。通常1mm〜3mmが多く用いら
れる。
【0023】(実施例2)この発明の他の実施例は、ガ
ラス板1に合成樹脂系接着剤、水ガラス、その他従来使
用されている接着剤層5を介して素焼板4を接着して、
この発明の吸水性ガラスタイル6を製造することができ
る。
ラス板1に合成樹脂系接着剤、水ガラス、その他従来使
用されている接着剤層5を介して素焼板4を接着して、
この発明の吸水性ガラスタイル6を製造することができ
る。
【0024】(実施例3)素焼板4上へ溶融ガラス7を
所定の厚さに層着し、ついで急冷すれば、強化ガラスよ
りなる吸水性ガラスタイル8が出来る。例えば、溶融ガ
ラス7はノズル9から流出して素焼板4上に層着し、つ
いで遮断片10で溶融ガラス7の流出を遮断する。
所定の厚さに層着し、ついで急冷すれば、強化ガラスよ
りなる吸水性ガラスタイル8が出来る。例えば、溶融ガ
ラス7はノズル9から流出して素焼板4上に層着し、つ
いで遮断片10で溶融ガラス7の流出を遮断する。
【0025】この発明によれば、ガラス板に吸水率5%
〜50%の素焼層を設けたので、吸水性ガラスタイルと
なり、内外装として用いた場合にセメントモルタルによ
り強固に装着できる効果がある。
〜50%の素焼層を設けたので、吸水性ガラスタイルと
なり、内外装として用いた場合にセメントモルタルによ
り強固に装着できる効果がある。
【0026】この発明の製造法によれば、素焼層の焼成
温度と時間を選定して素焼層の吸水率を5%〜50%に
調整した素焼層付のガラスタイルを多量生産し得る効果
がある。
温度と時間を選定して素焼層の吸水率を5%〜50%に
調整した素焼層付のガラスタイルを多量生産し得る効果
がある。
【図1】 この発明の実施例の断面図。
【図2】 同じく製法のブロック図。
【図3】 同じく他の実施例の断面図。
【図4】 同じく溶融ガラスを層着する実施例の断面
図。
図。
【符号の説明】
1 ガラス板
2 素焼層
3、6、8 吸水性ガラスタイル
4 素焼板
5 接着剤層
7 溶融ガラス
9 ノズル
10 遮断片
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E04F 13/14 104
C04B 33/32 - 33/34
Claims (3)
- 【請求項1】 ガラス板に窯業原料を印刷、塗布又は吹
付けて厚さ1mm〜5mmに層着し、前記窯業原料面を
600℃〜800℃で60分〜120分焼成して、吸水
率5〜50%としたことを特徴とする吸水性ガラスタイ
ル。 - 【請求項2】 窯業原料は、珪酸塩、アルミナ、マグネ
シア、カオリン、粘土、長石、石英及び金属酸化物、炭
化物、珪化物、窒化物としたことを特徴とする請求項1
記載の吸水性ガラスタイル。 - 【請求項3】 ガラス板に窯業原料を印刷、塗布又は吹
付けて層着した後、該窯業原料面を600℃〜800℃
で60分〜120分焼成し、吸水率を5%〜50%とす
ることを特徴とした吸水性ガラスタイルの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000047785A JP3498304B2 (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | 吸水性ガラスタイル及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000047785A JP3498304B2 (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | 吸水性ガラスタイル及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001241167A JP2001241167A (ja) | 2001-09-04 |
JP3498304B2 true JP3498304B2 (ja) | 2004-02-16 |
Family
ID=18569979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000047785A Expired - Fee Related JP3498304B2 (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | 吸水性ガラスタイル及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3498304B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2868799B1 (fr) * | 2004-04-07 | 2006-05-26 | Saint Gobain | Revetement mural en verre |
KR100670981B1 (ko) | 2006-02-23 | 2007-01-17 | (유)베토코리아 | 습식시공이 가능한 디자인이 내장된 유리타일 및 그 제조방법 |
-
2000
- 2000-02-24 JP JP2000047785A patent/JP3498304B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001241167A (ja) | 2001-09-04 |
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