JP3498091B2 - 半導体回路 - Google Patents

半導体回路

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JP3498091B2
JP3498091B2 JP2003074808A JP2003074808A JP3498091B2 JP 3498091 B2 JP3498091 B2 JP 3498091B2 JP 2003074808 A JP2003074808 A JP 2003074808A JP 2003074808 A JP2003074808 A JP 2003074808A JP 3498091 B2 JP3498091 B2 JP 3498091B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は半導体回路に関し、
特に低消費電力で高速に安定動作を行う半導体回路に関
する。 【0002】 【従来の技術】CMOS論理回路は、低消費電力で高集
積化に適しているため広く用いられている。例として、
CMOSインバータを図8に示す。NMOSトランジス
タMNとPMOSトランジスタMPで構成されている。
入力INがトランジスタMN,MPのゲートに入力さ
れ、MN,MPのドレインに出力OUTが得られる。 【0003】非特許文献1に述べられているように、C
MOS論理回路の発展は、製造技術の向上によるMOS
デバイスのスケーリングに支えられてきた。 【0004】一方、このスケーリングによるゲート酸化
膜の耐圧低下に伴い、半導体装置の動作電圧を下げる必
要がある。また、電池動作の携帯用機器などで用いる必
要がある半導体装置では、低消費電力化のために、一層
動作電圧を下げる必要がある。 【0005】また、動作電圧を下げても動作速度が低下
しないようにするためには、トランジスタの駆動能力を
確保するためには、トランジスタのしきい値電圧を小さ
くしなければならない。 【0006】例えば、上記文献によれば、チャネル長
0.25μmで1.5V動作を行うトランジスタのしき
い値電圧は、0.35Vと予想される。周知のスケーリ
ング則に従えば、動作電圧にしきい値電圧を比例させる
ので、動作電圧を1Vとすれば、しきい値電圧は0.2
4V程度になる。 【非特許文献1】1989 インターナショナル シン
ポジウム オン ブイ・エル・エス・アイ テクノロジ
ー,システムズ アンド アプリケーションズ、プロシ
ーディングズ オブ テクニカル ペーパーズ(1989年
5月)第188頁から第192頁(1989 International
Symposium on VLSI Technology, Systems and Applicat
ions, Proceedings of Technical Papers, pp.188-192
(May 1989)) 【非特許文献2】エクステンデッド アブストラクツ
オブ ザ 1991 インターナショナル コンファレ
ンス オン ソリッド ステート デバイシズ アンド
マテリアルズ(1991年8月)第468頁から第471
頁(Extended Abstracts of the 1991 International C
onference on Solid State Devices and Materials, p
p.468-471 (Aug. 1991)) 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しきい値電圧を小さく
すると、オフとなっているトランジスタのサブスレッシ
ョルド電流が増加する。例えば、図8で入力INがハイ
レベルVHHの時、PMOSトランジスタMPはゲー
ト,ソース共にVHHであるのでオフであるが、MPの
しきい値電圧が小さいとサブスレッショルド電流が流れ
る。この時NMOSトランジスタMNはオンであるの
で、MPのサブスレッショルド電流は、第1電源電圧V
HHから第2電源電圧VLLに流れる貫通電流となる。
しかし、MNのオン抵抗は十分小さいから、MPのサブ
スレッショルド電流により出力OUTが高レベルになる
ことはない。このように、トランジスタのサブスレッシ
ョルド電流は、スタティック回路の信号出力動作を不安
定にする訳ではない。また、サブスレッショルド電流
は、一般に出力端子OUTに接続される負荷容量を充放
電する電流に比べれば小さく、動作時の消費電流に与え
る影響は小さい。 【0008】しかし、電池で動作して待機状態が長く続
くような装置では、貫通電流による消費電力が問題とな
ることが、上記非特許文献1に述べられている。非特許
文献2によれば、電池動作のCMOSDRAMの周辺回
路用トランジスタのしきい値電圧の最小値は0.22V
以上であり、さらに製造上のバラツキを見込んで、0.
4V程度以上の値としなければならない。したがっ
て、しきい値電圧がスケーリングできないため、従来通
りのスケーリングで動作電圧を1V程度以下にすること
は不可能である。 【0009】待機状態の貫通電流を低減するために、ト
ランジスタMN,MPと直列にスイッチを挿入し、待機
時でそのスイッチをオフにして貫通電流を遮断する手法
が考えられる。しかし、その場合スイッチをオフにする
と出力端子OUTがフローティング状態になるため、リ
ーク電流などにより出力が反転する恐れがあり、動作が
不安定になる。 【0010】本発明は、以上のような問題を解決するた
めになされた。すなわち本発明の目的は、動作時の遅延
時間が小さく高速で、待機状態で貫通電流が流れず低消
費電力で、待機状態でも出力が保持され安定な半導体回
路を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の特徴は、入力が変化しない待機状態で電源間
に貫通電流が流れる論理回路に対して、貫通電流の経路
にスイッチを設け、待機状態では上記スイッチをオフに
して該論理回路を通じて流れる電流経路を遮断し、論理
回路の出力端子にレベルホールド回路を設け、少なくと
もスイッチがオフの期間に上記レベルホールド回路によ
り該論理回路の出力を保持することにある。 【0012】遅延時間は、レベルホールド回路の影響は
小さく、論理回路により定まる。論理回路に駆動能力の
大きい高速な回路を用いても、待機状態では論理回路を
通じて電流が流れないため、消費電流はレベルホールド
回路を通じて流れる電流だけである。レベルホールド回
路は、出力を保持するだけなので駆動能力が小さくて良
く、消費電流は小さくできる。スイッチをオフにして
も、レベルホールド回路により論理回路の出力が保持さ
れるので、出力が反転する恐れが無く、安定に動作す
る。従って、低消費電力で高速に安定動作を行う半導体
装置を実現できる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例を用いて説
明する。 【0014】図1に本発明の概念的実施例を示す。論理
回路LCが、スイッチSWH及びSWLを介して、高電
位の電源線VHH及び低電位の電源線VLLに接続され
る。 【0015】論理回路LCの出力端子OUTには、レベ
ルホールド回路LHが接続される。スイッチSWHとS
WLは、制御パルスCKで制御され、同時にオン,オフ
する。 【0016】論理回路LCは、インバータ、NAND回
路、NOR回路などの論理ゲートやフリップフロップ回
路、あるいはそれら複数個の組合せで構成される。レベ
ルホールド回路LHは、正帰還回路により構成できる。 【0017】論理回路LCの動作は、スイッチSWH及
びSWLをオンにして行う。論理回路LCの入力INに
応じた出力OUTが確定した後、スイッチSWH及びS
WLをオフにして、論理回路LCを介したVHHからV
LLへの電流経路を遮断し、論理回路LCの出力をレベ
ルホールド回路LHにより保持する。 【0018】回路の遅延時間は、レベルホールド回路L
Hのゲート入力容量が小さいので、このレベルホールド
回路LHがほとんど影響せずに、実質的に論理回路LC
の遅延時間により定まる。一方、論理回路LCに駆動能
力の大きい回路を用いて遅延時間の短い高速な動作を行
うことができる。また、待機状態では論理回路LCを通
じて電流が流れないため、消費電流はレベルホールド回
路LHを通じて流れる電流だけである。レベルホールド
回路LHは、駆動能力が小さくて良いので、消費電流は
小さくできる。しかも、レベルホールド回路LHにより
論理回路LCの出力OUTが維持されるため、誤動作の
恐れがない。したがって、低消費電力で高速に安定動作
を行う回路を実現できる。 【0019】以下に、本発明の具体的な実施例を、より
詳細に説明する。 【0020】本発明をCMOSインバータに適用した実
施例を、図2に示す。NMOSトランジスタMN1,P
MOSトランジスタMP1が、それぞれ図1でのスイッ
チSWL,SWHとして動作する。論理回路LCをオフ
にしたときのリーク電流を小さくするため、トランジス
タMN1,MP1のしきい値電圧は論理回路LCを構成
するMOSトランジスタのしきい値電圧より大きくす
る。また、オン抵抗が大きくならないように、トランジ
スタMN1,MP1のチャネル幅/チャネル長を論理回
路LCを構成するMOSトランジスタのチャネル幅/チ
ャネル長より大きな値に定める。NMOSトランジスタ
MN1のゲートには制御パルスCKが、PMOSトラン
ジスタMP1のゲートには制御パルスCKBが入力され
る。CKBは、CKの逆相の相補信号である。 【0021】論理回路としてNMOSトランジスタMN
2とPMOSトランジスタMP2からなるCMOSイン
バータINVを、スイッチとしてのMN1,MP1に直
列に接続する。また、低電圧動作で駆動能力を大きくす
るため、CMOSインバータINVのトランジスタMN
2,MP2のしきい値電圧は小さくする。 【0022】またインバータINVの出力端子OUTに
は、NMOSトランジスタMN3,MN4とPMOSト
ランジスタMP3,MP4からなるレベルホールド回路
LHが接続される。出力OUTを保持している間の貫通
電流を小さくするため、レベルホールド回路LHのトラ
ンジスタMN3,MN4,MP3,MP4のしきい値電
圧をインバータINVを構成するMOSトランジスタよ
り大きくし、またチャネル幅/チャネル長を小さくし消
費電力を低減する。電源電圧としきい値電圧の数値例を
挙げる。VLLを接地電位0Vとし、VHHを外部電源
電圧1Vとする。NMOSトランジスタのしきい値電圧
は、MN2は0.2V,MN1とMN3及びMN4は
0.4Vとする。PMOSトランジスタのしきい値電圧
は、MP2は−0.2V,MP1とMP3及びMP4は
−0.4Vとする。 【0023】図3に示すタイミング図を用いて、図2の
半導体回路の動作を説明する。まず、入力信号INのレ
ベル変化に先行して制御パルスCKをVHHに上げ、C
KBをVLLに下げて、スイッチ・トランジスタMN
1,MP1をオンにして、インバータINVを電源VH
Hと,接地電位VLLとに接続する。入力信号INがV
LLからVHHに上がることにより、インバータINV
のMP2がオフにMN2がオンになり、出力OUTがV
HHからVLLに放電される。この時、トランジスタM
N2は飽和領域で導通を始め、MN2を流れる電流値は
ゲート(入力端子IN)−ソース(ノードNL)間の電
圧で定まる。スイッチ・トランジスタMN1がノードN
LとVLLとの間に設けられているので、MN1のオン
抵抗とMN2から流れる電流によりノードNLの電位が
一時的に上昇する。しかし、MN1のゲートはVHHと
なっているので、しきい値電圧が大きくても、オン抵抗
が十分小さくなるように設計することができ、遅延時間
に対する影響を小さくできる。 【0024】また、このように出力OUTがVHHから
VLLに反転するとき、レベルホールド回路LHは出力
OUTをVHHに保つように、MN4がオフにMP4が
オンになっている。そのため、MN2がオンになること
によりVHHからMP4,MN2を通じてVLLに貫通
電流が流れるが、MN2に比べてMP4の駆動能力を小
さく設計することにより、遅延時間や消費電流に対する
影響を小さくすることができる。 【0025】このようにレベルホールド回路LHの駆動
能力よりインバータの駆動能力が大きいので、入力IN
の上昇に応答して出力OUTが低下することにより、レ
ベルホールド回路LHのMN3がオフにMP3がオンに
なり、レベルホールド回路内のノードNLHがVLLか
らVHHに反転し、MN4がオンにMP4がオフになっ
て、レベルホールド回路LHは出力OUTをVLLに保
つように動作し、貫通電流は流れなくなる。 【0026】また、インバータINVのMP2はゲー
ト,ソースが共にVHHなのでオフであるが、しきい値
電圧が小さいため、この状態のままでは、リーク電流が
大きく貫通電流がインバータINVを通じて流れる。そ
して、制御パルスCKをVLLに下げ、CKBをVHH
に上げて、スイッチ・トランジスタMN1,MP1をオ
フにして、インバータINVを電源VHHと接地電位V
LLから分離する。この時に、MN1,MP1はゲー
ト,ソースが等電位で、しきい値電圧が大きいため完全
にオフになる。しかし、レベルホールド回路LHの正帰
還動作により、出力OUTはVHHに保たれることがで
きる。このとき、NMOSトランジスタMN2がオンな
ので、ノードNLはレベルホールド回路LHによりVL
Lに保たれる。一方、ノードNHから出力端子OUTへ
のPMOSトランジスタMP2のリーク電流のため、ノ
ードNHの電圧はレベルホールド回路LHの低レベル出
力の影響により低下し始める。従って、MP2はゲート
電位よりもソース電位が下がり完全にオフとなる。その
結果、待機状態でインバータINVの貫通電流は流れな
い。そして、入力信号INが変化する前に、再び制御パ
ルスCKをVHHに上げ、CKBをVLLに下げて、ス
イッチ・トランジスタMN1,MP1をオンにして、ノ
ードNHをVHHにする。入力INがVHHからVLL
に反転することにより、先の動作とは逆に出力OUTが
VLLからVHHに反転する。 【0027】尚、インバータINVとレベルホールド回
路LHを通じて貫通電流が流れる期間が短くなるよう
に、レベルホールド回路LHが出力OUTにすばやく追
従するのが望ましい。そのため、インバータINVとレ
ベルホールド回路LHは近接して配置し、配線遅延を小
さくする。 【0028】図2と図3で説明した本実施例から明らか
なように、スイッチとして用いるMOSトランジスタM
N1,MP1のしきい値電圧を、従来サブスレッショル
ド電流を小さくするために必要とされている0.4V程
度以上にすれば、待機状態の貫通電流を増加させずに、
論理回路中のMOSトランジスタMN2,MP2のしき
い値電圧を小さくすることができる。動作電圧を1V以
下に低電圧化しても、MOSトランジスタMN2,MP
2のしきい値電圧を0.25V以下にして駆動能力を確
保できる。したがって、低電圧化による低消費電力かが
実現できる。また、従来のスケーリング則に基づき、素
子のスケーリングによる性能向上が実現できる。しか
も、スイッチとレベルホールド回路を負荷すること以外
は、従来のCMOS論理回路と同じ構成であるので、従
来と同じ設計手法を用いることができる。 【0029】図4は、本発明をCMOSインバータチェ
ーンに適用した他の実施例を示している。図2に示した
1段のインバータにスイッチ2個とレベルホールド回路
も設けた構成を多段接続すればインバータチェーンが実
現できるが、本実施例はスイッチとレベルホールド回路
とを複数のインバータで共有して、素子数及び面積を小
さくした例である。ここでは4段のインバータチェーン
の場合を例にとるが、他の段数の場合も同様に構成され
る。4個のインバータINV1,INV2,INV3,
INV4が直列接続される。最終段のインバータINV
4の出力端子OUTにレベルホールド回路LHが接続さ
れる。各インバータは、図2中のINVと同様なしきい
値およびチャネル幅/チャネル長のPMOSトランジス
タ1個とNMOSトランジスタ1個とで構成される。こ
れとは異なり、各インバータのトランジスタサイズ(チ
ャネル幅/チャネル長)は、同じであっても異なってい
ても良い。ドライバとしてよく用いられるように、チャ
ネル長を同じにして、一定の段間でチャネル幅をINV
1,INV2,INV3,INV4の順に大きくしてい
くこともできる。各インバータのPMOSトランジスタ
のソースはノードNHに、各インバータのNMOSトラ
ンジスタのソースはノードNLに接続される。ノードN
Lと低レベルの電源VLLとの間にスイッチSWLが、
ノードNHと高レベルの電源VHHとの間にスイッチS
WHが設けられる。スイッチSWLとSWHは制御パル
スCKにより制御され、同時にオン,オフする。図2に
示したように、スイッチSWLはNMOSトランジスタ
で、SWHはCKの相補信号をゲートに入力したPMO
Sトランジスタで実現される。 【0030】インバータチェーンの動作は、スイッチS
WL,SWHをオンにして行う。例えば、入力INが低
レベルVLLから高レベルVHHに反転すると、インバ
ータINV1によりノードN1がVHHからVLLに反
転し、INV2によりノードN2がVLLからVHHに
反転し、INV3によりノードN3がVHHからVLL
に反転し、INV4により出力端子OUTがVLLから
VHHに反転する。OUTがVHHに確定すると、レベ
ルホールド回路LHはOUTをVHHに保つように動作
する。待機状態では、スイッチSWL,SWHをオフに
することにより、インバータを介したVHHからVLL
への電流経路を遮断する。 【0031】インバータチェーンに本発明を適用する場
合、本実施例の様にインバータチェーンをまとめて一つ
の論理回路として取扱うことにより、その出力端子にの
みレベルホールド回路を設ければ良い。また、スイッチ
SWL,SWHを複数のインバータで共有できる。スイ
ッチSWL、SWHの大きさは、流れるピーク電流の大
きさで決定される。複数個のインバータを流れる電流和
のピークは、各インバータのピーク電流での和よりも小
さくなる。例えば、段間比を3としてインバータチェー
ンを構成する場合、電流和のピークは最終段のピーク電
流にほぼ同じになる。したがって、複数のインバータで
スイッチを共有する方が、インバータごとにスイッチを
設ける場合に比べて、スイッチの面積が小さくて済む。 【0032】図5は、本発明をインバータチェーンに適
用した別の実施例を示している。図4と同様に4段のイ
ンバータチェーンの場合を例にとるが、他の段数の場合
も同様に構成される。4個のインバータINV1,IN
V2,INV3,INV4が直列接続される。インバー
タINV3の出力端子でINV4の入力端子であるノー
ドN3とINV4の出力端子OUTに、それぞれレベル
ホールド回路LH3,LH4が接続される。各インバー
タは、図2中のINVと同様にPMOSトランジスタと
NMOSトランジスタ1個ずつで構成される。奇数番目
のインバータINV1,INV3はノードNL1及びN
H1に、偶数番目のインバータINV2,INV4はノ
ードNL2及びNH2に接続される。ノードNL1,N
L2と低レベルの電源VLLとの間にそれぞれスイッチ
SWL1,SWL2が、ノードNH1,NH2と高レベ
ルの電源VHHとの間にそれぞれスイッチSWH1,S
WH2が設けられる。スイッチSWL1,SWL2とS
WH1,SWH2は制御パルスCKにより制御され、同
時にオン,オフする。 【0033】インバータの動作は、スイッチSWL1,
SWL2,SWH1,SWH2をオンにして行う。例え
ば、入力INが低レベルVLLから高レベルVHHに反
転すると、ノードN1がVHHからVLLに、ノードN
2がVLLからVHHに、ノードN3がVHHからVL
Lに、INV4により出力端子OUTがVLLからVH
Hに順次反転する。N3がVLLに確定すると、レベル
ホールド回路LH1はN3をVLLに保つように動作す
る。また、OUTがVHHに確定すると、レベルホール
ド回路LHはOUTをVHHに保つように動作する。待
機状態では、スイッチSWL1,SWL2,SWH1,
SWH2をオフにすることにより、インバータを介した
VHHからVLLへの電流経路を遮断する。このとき、
ノードN3がレベルホールド回路LH3により低レベル
VLLに保たれるため、ノードNL1もインバータIN
V3を通じてVLLに保たれる。さらに、インバータI
NV1を通じてノードN1がVLLに保たれる。同様
に、出力端子OUTがレベルホールド回路LH4により
高レベルVHHに保たれることにより、ノードNH2及
びN2もVHHに保たれる。したがって、インバータ間
を接続するノードN1,N2,N3がVHHとVLLの
いずれかに保たれる。 【0034】以上のように、スイッチを2組設け、奇数
番目のインバータと偶数番目のインバータとを違うスイ
ッチに接続し、奇数番目のインバータのいずれかの出力
端子と偶数番目のインバータのいずれかの出力端子と
に、それぞれレベルホールド回路を接続することによ
り、インバータ間のノードN1,N2,N3が全て高レ
ベルと低レベルのいずれかに保たれる。待機状態が長く
続いてもインバータの入力が中間レベルとならないため
安定に動作し、スイッチをオンにしたときに情報が反転
したり貫通電流が流れたりする恐れがない。 【0035】以上本発明を、CMOSインバータやイン
バータチェーンに適用した実施例を示しながら説明して
きたが、論理回路にスイッチとレベルホールド回路とを
付加して低消費電力で高速に安定動作を行うという本発
明の趣旨を逸脱しないかぎり、これまでに述べた実施例
に限定されるものではない。 【0036】例えば、本発明をCMOSインバータに適
用した別の実施例を図6に示す。図2に示した実施例で
は、スイッチとして動作するトランジスタMN1,MP
2をCMOSインバータINVと電源VLL,VHHと
の間に設けている。それに対して、本実施例ではNMO
SトランジスタとPMOSトランジスタとの間に設け
る。 【0037】2個のNMOSトランジスタMN2,MN
1と2個のPMOSトランジスタMP1,MP2が直列
に、低レベルの電源VLLと高レベルの電源VHHの間
に接続される。NMOSトランジスタMN1,PMOS
トランジスタMP1は、スイッチとして動作する。オフ
にしたときのリーク電流を小さくするため、トランジス
タMN1,MP1のしきい値電圧は大きくする。NMO
SトランジスタMN1のゲートには制御パルスCKが、
PMOSトランジスタMP1のゲートにはCKの相補信
号の制御パルスCKBが入力される。NMOSトランジ
スタMN2とPMOSトランジスタMP2は、ゲートが
入力端子INに接続され、CMOSインバータとして動
作する。低電圧動作で駆動能力を大きくするため、トラ
ンジスタMN1,MP1のしきい値電圧は小さくする。
出力端子OUTには、図2と同様に構成されたレベルホ
ールド回路LHが接続される。 【0038】図2に示した実施例と同様に、動作を行
う。制御パルスCK,CKBにより、トランジスタMN
1,MP1をオンにして、トランジスタMN2,MP2
をCMOSインバータとして動作させる。例えば、入力
INが低レベルVLLから高レベルVHHに反転する
と、それまでオフであったトランジスタMN2が導通し
始め飽和領域で動作する。このときMN2の電流値はゲ
ート−ソース間の電圧で定まる。本実施例では、トラン
ジスタMN1がMN2と出力端子OUTとの間に設けら
れているので、スイッチ・トランジスタMN1のオン抵
抗は論理トランジスタMN2のドレインに接続される。
そのため、MN1のオン抵抗の、MN2の電流値に対す
る影響は小さい。出力OUTが確定後、トランジスタM
N1,MP1をオフにして、貫通電流を防止し、レベル
ホールド回路LHにより出力OUTを維持する。 【0039】本実施例のようにスイッチを論理回路の出
力端子側に挿入すると、スイッチを複数の論理ゲートで
共有することは出来ないが、スイッチのオン抵抗の影響
が小さい。スイッチとして用いるトランジスタが同じ場
合、図2に示した実施例の様にスイッチを論理回路の電
源側に設ける場合に比べて、遅延時間が短くなる。ある
いは、遅延時間が同じになるように設計すると、スイッ
チとして用いるトランジスタのチャネル幅/チャネル長
が小さくて済み、その面積を小さくできる。 【0040】図7は、レベルホールド回路LHの別な構
成例である。このレベルホールド回路LHを、図2に示
した実施例でNMOSトランジスタMN3,MN4とP
MOSトランジスタMP3,MP4で構成されているレ
ベルホールド回路LHと置き換えて、用いた場合につい
て説明する。 【0041】図7のこのレベルホールド回路LHは、そ
れぞれ3個のNMOSトランジスタMN3,MN4,M
N5とPMOSトランジスタMP3,MP4,MP5で
構成される。待機状態でのリーク電流を低減するため、
各トランジスタのしきい値電圧は大きくする。例えば、
NMOSトランジスタは0.4V,PMOSトランジス
タは−0.4Vとする。MN3,MP3はインバータを
構成しており、MN4,MN5,MP4,MP5はスイ
ッチングインバータを構成している。MN5のゲートに
は制御パルスCKBが、MP5のゲートには制御パルス
CKが入力される。 【0042】動作タイミングは、図2に示したレベルホ
ールド回路LHを用いた場合と同じで、図3に示したと
おりである。制御パルスCKを高レベルVHHに上げ、
CKBを低レベルVLLに下げてインバータINVを動
作させる。この時、レベルホールド回路LHで、トラン
ジスタMN5,MP5がオフとなる。そのため、出力O
UTが反転するときに、インバータINVとレベルホー
ルド回路LHを通じて貫通電流が流れることがなく、遅
延時間と消費電流が小さくて済む。待機状態では、制御
パルスCKを低レベルVLLに下げ、CKBを高レベル
VHHに上げてインバータINVを電源VLL,VHH
から切り離す。この時、レベルホールド回路で、トラン
ジスタMN5,MP5がオンとなり、正帰還により出力
OUTが保持される。 【0043】このように、レベルホールド回路をインバ
ータとスイッチングインバータの組合せで構成すること
により、トランジスタが2個増えるが、論理回路とレベ
ルホールド回路が競合することが無くなり、遅延時間と
消費電流が小さくて済む。また、レベルホールド回路の
駆動能力を大きくしてもよく、出力端子でのリークが大
きい場合でも出力が変動する恐れがなく安定動作ができ
る。 【0044】 【発明の効果】以上に述べた実施例で明らかなように、
入力が変化しない待機状態で電源間に貫通電流が流れる
可能性の有る論理回路に対して、貫通電流の経路にスイ
ッチを設け、待機状態では上記スイッチをオフにして論
理回路を通じて流れる電流経路を遮断し、論理回路の出
力端子にレベルホールド回路を設け、少なくともスイッ
チがオフの期間に上記レベルホールド回路により論理回
路の出力を保持することにより、低消費電力で高速に安
定動作を行う半導体回路を実現できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の概念的実施例を示す図である。 【図2】CMOSインバータに本発明を適用した実施例
の回路図である。 【図3】CMOSインバータに本発明を適用した実施例
の動作タイミング図である。 【図4】インバータチェーンに本発明を適用した実施例
を示す図である。 【図5】インバータチェーンに本発明を適用した別の実
施例を示す図である。 【図6】CMOSインバータに本発明を適用した別の実
施例を示す図である。 【図7】本発明に茂一いるレベルホールド回路の別の構
成例の回路図である。 【図8】従来のCMOSインバータを示す図である。 【符号の説明】 LC…論理回路、SWL,SWH,SWL1,SWL
2,SWH1,SWH2…スイッチ、LH,LH3,L
H4…レベルホールド回路、VHH…高レベルの電源、
VLL…低レベルの電源、CK…制御パルス、CKB…
CKの相補信号である制御パルス、IN…入力、OUT
…出力、INV,INV1,INV2,INV3,IN
V4…インバータ、MN,MN1,MN2,MN3,M
N4,MN5…NMOSトランジスタ、MP,MP1,
MP2,MP3,MP4,MP5…PMOSトランジス
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−48525(JP,A) 特開 昭58−186225(JP,A) 特開 平6−29834(JP,A) 実開 平2−143843(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 19/00 H01L 21/822 H01L 27/04 H03K 17/16 H03K 19/017

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】入力が変化する動作状態でその変化に応じ
    て第1レベルの電位または第2レベルの電位をその出力
    端子に出力し、入力が変化しない待機状態で貫通電流が
    流れうる論理回路と、 該貫通電流の経路に設けられたスイッチと、 上記論理回路の出力に接続されるレベルホールド回路と
    を具備し、 上記レベルホールド回路は、インバータ回路とクロック
    ドインバータ回路で構成され、 上記待機状態では上記スイッチをオフにして上記経路を
    遮断せしめることを特徴とする半導体回路。
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