JP3498055B2 - 電力変成器機能及び即時引外し機能を果す装置 - Google Patents
電力変成器機能及び即時引外し機能を果す装置Info
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Description
【０００１】
【発明の分野】この発明は全体的に遮断器、更に具体的
に言えば、形状係数が小さい電力変成器に関する。
に言えば、形状係数が小さい電力変成器に関する。
【０００２】
【発明の背景】屋内配線及び消費者用配線、例えば延長
コード、家庭電器コード及び家庭電器を保護する為に、
アーク検出が行われる場合が多い。一般的に、アークを
検出したとき、アークが検出された回路を開くことが望
ましい。アーク検出は望ましことであるが、ある公知の
住居用遮断器は大型で高価であり、その為にそれを使う
ことが出来ない場合が多い。
コード、家庭電器コード及び家庭電器を保護する為に、
アーク検出が行われる場合が多い。一般的に、アークを
検出したとき、アークが検出された回路を開くことが望
ましい。アーク検出は望ましことであるが、ある公知の
住居用遮断器は大型で高価であり、その為にそれを使う
ことが出来ない場合が多い。
【０００３】例えば、一体のアーク検出装置を含むある
公知の住居用遮断器は、場合によって「ピグテール」と
呼ばれる別個の電源を含んでいて、アーク検出回路及び
別個の過電流引外し装置に電力を供給するのが典型的で
ある。このような電源及び引外し装置は物理的に大型で
あることがある。遮断器外被の中に電源及び引外し装置
を納める為に、典型的には、遮断器のハウジングは、例
えば形状係数０．５インチのハウジングから形状係数
１．０インチのハウジングへと、寸法を大きくしなけれ
ばならない。
公知の住居用遮断器は、場合によって「ピグテール」と
呼ばれる別個の電源を含んでいて、アーク検出回路及び
別個の過電流引外し装置に電力を供給するのが典型的で
ある。このような電源及び引外し装置は物理的に大型で
あることがある。遮断器外被の中に電源及び引外し装置
を納める為に、典型的には、遮断器のハウジングは、例
えば形状係数０．５インチのハウジングから形状係数
１．０インチのハウジングへと、寸法を大きくしなけれ
ばならない。
【０００４】遮断器ハウジングの寸法によって、場所の
制約の為に、少なくともある住居用の用途では、このよ
うな遮断器を使うことが出来ないことがある。更に、ハ
ウジングの寸法が大きくなると、遮断器のコストが増加
する。
制約の為に、少なくともある住居用の用途では、このよ
うな遮断器を使うことが出来ないことがある。更に、ハ
ウジングの寸法が大きくなると、遮断器のコストが増加
する。
【０００５】住居用遮断器に使われる電源及び引外し装
置として、必要な機能を果しながらも、物理的な寸法が
比較的小さいものを提供することが望ましい。更に、簡
単に製造出来て、コストの安い、このような電源及び引
外し装置を提供することが望ましい。
置として、必要な機能を果しながらも、物理的な寸法が
比較的小さいものを提供することが望ましい。更に、簡
単に製造出来て、コストの安い、このような電源及び引
外し装置を提供することが望ましい。
【０００６】
【発明の要約】住居用遮断器の用途に特に適した即時引
外し電力変成器が、変成器を含み、実施例では、この変
成器が大電流主外側巻線の導体を持っている。主外側巻
線の導体は１ターン又は更に多くのターンを持つように
巻装することが出来、主遮断器接点電流通路を作る。主
外側巻線の導体は、遮断器の電子部品に電力を供給する
為の電力変成器に対する１次巻線としても作用する。
外し電力変成器が、変成器を含み、実施例では、この変
成器が大電流主外側巻線の導体を持っている。主外側巻
線の導体は１ターン又は更に多くのターンを持つように
巻装することが出来、主遮断器接点電流通路を作る。主
外側巻線の導体は、遮断器の電子部品に電力を供給する
為の電力変成器に対する１次巻線としても作用する。
【０００７】変成器が、引外し回路の電子部品に対する
電力を供給するように構成された２次巻線をも含む。２
次巻線が略円筒形を持つように巻装されていて、通り抜
けの中孔を持っている。主外側巻線の導体が２次巻線の
導体の外面の周りに巻装される。導線が２次巻線の導体
に電気的に結合されて、引外し回路に電力を供給するよ
うに、それから伸びている。
電力を供給するように構成された２次巻線をも含む。２
次巻線が略円筒形を持つように巻装されていて、通り抜
けの中孔を持っている。主外側巻線の導体が２次巻線の
導体の外面の周りに巻装される。導線が２次巻線の導体
に電気的に結合されて、引外し回路に電力を供給するよ
うに、それから伸びている。
【０００８】第３の巻線又は引外し巻線が２次巻線の中
孔の中に配置されていて、電子制御の下に遮断器を引外
すように構成される。具体的に言うと、第３の巻線は略
円筒形を持つように巻装される。導線が第３の巻線の導
体に電気的に結合されて、それから引外し回路まで伸び
る。導電円筒が第３の巻線の中孔の中に配置され、引外
し機構作動プランジャが少なくとも部分的に円筒の中に
配置され、第３の巻線の導体の１端から伸びている。プ
ランジャが、周知のように、遮断器主接点に延びるばね
荷重スイッチに機械的に結合されている。
孔の中に配置されていて、電子制御の下に遮断器を引外
すように構成される。具体的に言うと、第３の巻線は略
円筒形を持つように巻装される。導線が第３の巻線の導
体に電気的に結合されて、それから引外し回路まで伸び
る。導電円筒が第３の巻線の中孔の中に配置され、引外
し機構作動プランジャが少なくとも部分的に円筒の中に
配置され、第３の巻線の導体の１端から伸びている。プ
ランジャが、周知のように、遮断器主接点に延びるばね
荷重スイッチに機械的に結合されている。
【０００９】動作の前に、１次巻線の導体が電源、例え
ば交流電力線路と遮断器の電子部品との間に電気的に結
合される。２次導体の導線が引外し回路に電気的に結合
されて、それに対して電力を供給し、第３の巻線の導線
が電子式引外し回路に電気的に結合される。
ば交流電力線路と遮断器の電子部品との間に電気的に結
合される。２次導体の導線が引外し回路に電気的に結合
されて、それに対して電力を供給し、第３の巻線の導線
が電子式引外し回路に電気的に結合される。
【００１０】動作の際、電流が１次巻線の導体に流れ、
１次巻線の導体が主遮断器電流通路として作用する。１
次巻線の導体から２次巻線の導体に誘起された電流を利
用して、引外し回路の部品に給電する。通常の引外し状
態では、引外し回路が、例えばキャパシタに蓄えられた
エネルギで、第３のコイルを作動する。第３の巻線の導
体の直流磁界が１次巻線の導体によって発生された交流
磁界に重畳される。その結果、プランジャが機械的なば
ね荷重スイッチを作動する。
１次巻線の導体が主遮断器電流通路として作用する。１
次巻線の導体から２次巻線の導体に誘起された電流を利
用して、引外し回路の部品に給電する。通常の引外し状
態では、引外し回路が、例えばキャパシタに蓄えられた
エネルギで、第３のコイルを作動する。第３の巻線の導
体の直流磁界が１次巻線の導体によって発生された交流
磁界に重畳される。その結果、プランジャが機械的なば
ね荷重スイッチを作動する。
【００１１】１次巻線の導体に大電流が流れた場合、例
えば、短絡又はそれと同等のことが起こった場合、１次
巻線の導体の磁界の磁力が引外しプランジャを作動し
て、引外しプランジャが第１の不作動位置から第２の作
動位置へ移動する。プランジャが作動位置にあると、遮
断器が「引外される」。遮断器のこの引外しは、引外し
装置からの何らの制御信号をも必要とせずに行われる。
むしろ、１次巻線の導体に大電流状態が存在すると、１
次巻線の導体の交流磁界の力の増加により、プランジャ
が主遮断器電流通路を引外す。
えば、短絡又はそれと同等のことが起こった場合、１次
巻線の導体の磁界の磁力が引外しプランジャを作動し
て、引外しプランジャが第１の不作動位置から第２の作
動位置へ移動する。プランジャが作動位置にあると、遮
断器が「引外される」。遮断器のこの引外しは、引外し
装置からの何らの制御信号をも必要とせずに行われる。
むしろ、１次巻線の導体に大電流状態が存在すると、１
次巻線の導体の交流磁界の力の増加により、プランジャ
が主遮断器電流通路を引外す。
【００１２】上に述べた一体の引外しコイル及び電力変
成器は、必要な機能、即ち、電力の供給と大電流の即時
引外しという機能を果しながら、それでも寸法が小さい
という重要な利点をもたらす。住居用遮断器に形状係数
が１インチのハウジングを使う代りに、一層小さい寸法
のハウジングを利用することが出来る。更に、変成器は
製造するのが困難ではなく、費用がかからない。
成器は、必要な機能、即ち、電力の供給と大電流の即時
引外しという機能を果しながら、それでも寸法が小さい
という重要な利点をもたらす。住居用遮断器に形状係数
が１インチのハウジングを使う代りに、一層小さい寸法
のハウジングを利用することが出来る。更に、変成器は
製造するのが困難ではなく、費用がかからない。
【００１３】
【詳しい説明】図はこの発明の１実施例をなす一体の即
時引外し電力変成器１０を示す。変成器１０が、ここで
は住居用の用途に関連して説明されるが、変成器１０を
住居用以外の用途にも利用することが出来ることを承知
されたい。更に、変成器１０は、公知の遮断器に取入れ
ることが出来るし、或いは遮断器とは別個に構成するこ
とが出来、この装置を使うのは何ら任意の特定の形式の
遮断器に制限されない。
時引外し電力変成器１０を示す。変成器１０が、ここで
は住居用の用途に関連して説明されるが、変成器１０を
住居用以外の用途にも利用することが出来ることを承知
されたい。更に、変成器１０は、公知の遮断器に取入れ
ることが出来るし、或いは遮断器とは別個に構成するこ
とが出来、この装置を使うのは何ら任意の特定の形式の
遮断器に制限されない。
【００１４】変成器１０が、導体１４によって形成され
た大電流主外側巻線を含む。主外側巻線の導体１４は、
１ターン又は更に多くのターンを持つように巻装するこ
とが出来、主遮断器接点電流通路を作る。主外側巻線の
導体１４は、遮断器の少なくとも若干の電子部品、例え
ば引外し回路（図に示していない）に電力を供給する為
に、変成器１０に対する１次巻線としても作用する。接
続パッド１６が導体１４の両端に設けられていて、変成
器１０を１次側電力通路に接続し易くしている。
た大電流主外側巻線を含む。主外側巻線の導体１４は、
１ターン又は更に多くのターンを持つように巻装するこ
とが出来、主遮断器接点電流通路を作る。主外側巻線の
導体１４は、遮断器の少なくとも若干の電子部品、例え
ば引外し回路（図に示していない）に電力を供給する為
に、変成器１０に対する１次巻線としても作用する。接
続パッド１６が導体１４の両端に設けられていて、変成
器１０を１次側電力通路に接続し易くしている。
【００１５】変成器１０は、引外し回路の電子部品（図
に示していない）に電力を供給するように構成された２
次巻線１８をも含む。図示の実施例では、２次巻線１８
が、略円筒形に巻装されていて、通り抜けの中孔２２を
持つ導体２０によって形成されている。主外側巻線の導
体１４が２次巻線の導体２０の外面２４の周りに巻装さ
れている。導線２６が２次巻線の導体２０に電気接続さ
れていて、引外し回路に電力を供給するようにそれから
伸びている。
に示していない）に電力を供給するように構成された２
次巻線１８をも含む。図示の実施例では、２次巻線１８
が、略円筒形に巻装されていて、通り抜けの中孔２２を
持つ導体２０によって形成されている。主外側巻線の導
体１４が２次巻線の導体２０の外面２４の周りに巻装さ
れている。導線２６が２次巻線の導体２０に電気接続さ
れていて、引外し回路に電力を供給するようにそれから
伸びている。
【００１６】第３の巻線又は引外し巻線２８が２次巻線
の中孔２２の中に同心に配置されている。第３の巻線２
８は、電子制御の下に遮断器を引外すように構成されて
いる。具体的に言うと、第３の巻線２８が略円筒形に巻
装された導体３０によって形成される。導体３０が引外
し回路の電子回路（図に示していない）に結合された導
線３４と電気的に接触している。導電円筒（図に示して
いない）を第３の巻線２８によって形成された中孔の中
に配置する事が出来、引外し機構作動プランジャ３２が
少なくとも部分的に円筒の中に配置されていて、第３の
巻線の導体３０の１端から伸び出している。引外しプラ
ンジャ３２は公知である。
の中孔２２の中に同心に配置されている。第３の巻線２
８は、電子制御の下に遮断器を引外すように構成されて
いる。具体的に言うと、第３の巻線２８が略円筒形に巻
装された導体３０によって形成される。導体３０が引外
し回路の電子回路（図に示していない）に結合された導
線３４と電気的に接触している。導電円筒（図に示して
いない）を第３の巻線２８によって形成された中孔の中
に配置する事が出来、引外し機構作動プランジャ３２が
少なくとも部分的に円筒の中に配置されていて、第３の
巻線の導体３０の１端から伸び出している。引外しプラ
ンジャ３２は公知である。
【００１７】変成器１０を作るには、円筒形コイル形成
装置（絶縁形）を利用することが出来る。コイル形成装
置は周知である。コイル形成装置（図に示していない）
を使って第２及び第３の絶縁導体２０及び３０を巻装
し、導体２０及び３０に夫々導線２６及び３４を電気接
続する。例えば導体２０及び３０は絶縁銅導体であって
よい。
装置（絶縁形）を利用することが出来る。コイル形成装
置は周知である。コイル形成装置（図に示していない）
を使って第２及び第３の絶縁導体２０及び３０を巻装
し、導体２０及び３０に夫々導線２６及び３４を電気接
続する。例えば導体２０及び３０は絶縁銅導体であって
よい。
【００１８】更に具体的に言うと、第３の導体３０がコ
イル形成装置で巻装され、第２の導体２０が次に第３の
導体３０の上に巻装される。実施例では、磁気損失が小
さい軟鉄で作られていて、第３の導体３０によって定め
られた中孔の内側にその円筒がはまるような寸法を持つ
円筒３６を選ぶ。別の実施例では、円筒は積層鋼で作る
ことが出来る。何れにせよ、円筒がハウジングに機械的
に接続され、絶縁コイル形成装置を円筒の上に滑らせ
る。円筒が導体２０及び３０とプランジャ３２の間を磁
気結合する。
イル形成装置で巻装され、第２の導体２０が次に第３の
導体３０の上に巻装される。実施例では、磁気損失が小
さい軟鉄で作られていて、第３の導体３０によって定め
られた中孔の内側にその円筒がはまるような寸法を持つ
円筒３６を選ぶ。別の実施例では、円筒は積層鋼で作る
ことが出来る。何れにせよ、円筒がハウジングに機械的
に接続され、絶縁コイル形成装置を円筒の上に滑らせ
る。円筒が導体２０及び３０とプランジャ３２の間を磁
気結合する。
【００１９】次に１次巻線の導体１４を第２の導体２０
の上に巻装する。軟鉄か、或いは別の実施例では積層
（変成器用）鋼で作られたプランジャ３２を、円筒の内
側に配置する。プランジャ３２がばね荷重スイッチに機
械的に結合され、このスイッチが周知のように遮断器の
主接点に延びる。
の上に巻装する。軟鉄か、或いは別の実施例では積層
（変成器用）鋼で作られたプランジャ３２を、円筒の内
側に配置する。プランジャ３２がばね荷重スイッチに機
械的に結合され、このスイッチが周知のように遮断器の
主接点に延びる。
【００２０】動作の前に、１次巻線の導体１４が電源、
例えば交流電力線路（図に示していない）と遮断器の電
子部品（図に示していない）との間に電気的に結合され
る。２次導体の導線２６が引外し回路に電気的に結合さ
れ、それに対して電力を供給し、第３の巻線の導線３４
が電子式引外し回路に電気的に結合されて、変成器１０
に制御信号を伝達することが出来るようにする。プラン
ジャ３２がスイッチを作動する遮断器スイッチ機構（図
に示していない）に機械的に結合される。
例えば交流電力線路（図に示していない）と遮断器の電
子部品（図に示していない）との間に電気的に結合され
る。２次導体の導線２６が引外し回路に電気的に結合さ
れ、それに対して電力を供給し、第３の巻線の導線３４
が電子式引外し回路に電気的に結合されて、変成器１０
に制御信号を伝達することが出来るようにする。プラン
ジャ３２がスイッチを作動する遮断器スイッチ機構（図
に示していない）に機械的に結合される。
【００２１】動作の際、電流が１次巻線の導体１４を流
れ、この導体が主遮断器電流通路として作用する。１次
巻線の導体１４から２次巻線の導体２０に誘起された電
流を利用して、引外し回路の部品に給電する。通常の引
外し状態では、引外し回路が、例えばキャパシタ（図に
示していない）に蓄えられたエネルギで、引外し巻線又
は第３の巻線２８を作動する。第３の巻線の導体３０の
直流磁界が、１次巻線の導体１４によって発生された交
流磁界に重畳される。その結果、プランジャ３２が遮断
器スイッチを作動する。
れ、この導体が主遮断器電流通路として作用する。１次
巻線の導体１４から２次巻線の導体２０に誘起された電
流を利用して、引外し回路の部品に給電する。通常の引
外し状態では、引外し回路が、例えばキャパシタ（図に
示していない）に蓄えられたエネルギで、引外し巻線又
は第３の巻線２８を作動する。第３の巻線の導体３０の
直流磁界が、１次巻線の導体１４によって発生された交
流磁界に重畳される。その結果、プランジャ３２が遮断
器スイッチを作動する。
【００２２】１次巻線の導体１４に大電流が流れた場
合、例えば、短絡又はそれと同等のことが起こった場
合、１次巻線の導体の磁界の磁力の増加によって引外し
プランジャ３２が作動され、この為、プランジャがスイ
ッチ閉路位置、即ちプランジャ３２の不作動位置からス
イッチ開路即ち、プランジャ３２の作動位置へ移動す
る。引外しプランジャ３２が不作動位置から作動位置へ
移動するときの電流レベルは選択可能であり、１５アン
ペア又は２０アンペアの遮断器に対しては、１１０アン
ペア乃至１７０アンペアの範囲内の電流として大電流を
選ぶのが普通である。プランジャ３２が作動位置にある
とき、遮断器が「引外される」。遮断器のこの引外し
は、引外し回路からの何らの制御信号をも必要とせずに
行われる。むしろ、１次巻線の導体１４に大電流状態が
存在するとき、１次巻線の導体の交流磁界の力の増加に
より、プランジャ３２が引外される。
合、例えば、短絡又はそれと同等のことが起こった場
合、１次巻線の導体の磁界の磁力の増加によって引外し
プランジャ３２が作動され、この為、プランジャがスイ
ッチ閉路位置、即ちプランジャ３２の不作動位置からス
イッチ開路即ち、プランジャ３２の作動位置へ移動す
る。引外しプランジャ３２が不作動位置から作動位置へ
移動するときの電流レベルは選択可能であり、１５アン
ペア又は２０アンペアの遮断器に対しては、１１０アン
ペア乃至１７０アンペアの範囲内の電流として大電流を
選ぶのが普通である。プランジャ３２が作動位置にある
とき、遮断器が「引外される」。遮断器のこの引外し
は、引外し回路からの何らの制御信号をも必要とせずに
行われる。むしろ、１次巻線の導体１４に大電流状態が
存在するとき、１次巻線の導体の交流磁界の力の増加に
より、プランジャ３２が引外される。
【００２３】上に述べた即時引外しの他に、導線３４を
介して第３の巻線の導体３０に引外し回路から制御信号
を伝達することが出来る。この制御信号は、例えば、高
電圧レベル信号であってよく、それがプランジャ３２を
スイッチ閉路位置からスイッチ遮断位置へ移動させる。
従って、短絡等が発生したときに、即時引外しを行う他
に、変成器１０は、引外し回路からの外部から印加され
た電圧によって引外すことが出来る。
介して第３の巻線の導体３０に引外し回路から制御信号
を伝達することが出来る。この制御信号は、例えば、高
電圧レベル信号であってよく、それがプランジャ３２を
スイッチ閉路位置からスイッチ遮断位置へ移動させる。
従って、短絡等が発生したときに、即時引外しを行う他
に、変成器１０は、引外し回路からの外部から印加され
た電圧によって引外すことが出来る。
【００２４】一体の引外しコイル及び電力変成器１０は
必要な機能、即ち、電力を供給すると共に大電流の即時
引外しを行いながら、しかも寸法が小さい。住居用遮断
器に形状係数１インチのハウジングを使う代りに、寸法
が一層小さいハウジング（例えば形状係数０．７５イン
チのハウジング）を利用することが出来る。更に、この
変成器は製造が困難でもないし費用もかからない。
必要な機能、即ち、電力を供給すると共に大電流の即時
引外しを行いながら、しかも寸法が小さい。住居用遮断
器に形状係数１インチのハウジングを使う代りに、寸法
が一層小さいハウジング（例えば形状係数０．７５イン
チのハウジング）を利用することが出来る。更に、この
変成器は製造が困難でもないし費用もかからない。
【００２５】この発明のある好ましい特徴だけを図面に
示して説明したが、当業者には色々な変更が考えられよ
う。例えば、円形断面の形を持つ円筒を使って、導体と
プランジャの間の磁気結合をする代りに、矩形断面の形
を持つ円筒を使ってもよい。従って、特許請求の範囲
は、この発明の範囲内に属するこのようなすべての変更
を包括するものであることを承知されたい。 ［図面の簡単な説明］ 図はこの発明の１実施例による一体の電力変成器及び引
外し装置の略図である。
示して説明したが、当業者には色々な変更が考えられよ
う。例えば、円形断面の形を持つ円筒を使って、導体と
プランジャの間の磁気結合をする代りに、矩形断面の形
を持つ円筒を使ってもよい。従って、特許請求の範囲
は、この発明の範囲内に属するこのようなすべての変更
を包括するものであることを承知されたい。 ［図面の簡単な説明］ 図はこの発明の１実施例による一体の電力変成器及び引
外し装置の略図である。
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H01H 71/00 - 83/22
Claims (15)
- 【請求項１】略円筒形に巻装され、該略円筒形の軸方向
に通り抜けの中孔を持ち、引外し回路に電気的に結合さ
れる導体で構成された２次巻線と、 前記２次巻線の導体少なくとも一部の周りに巻装される
導体で構成された大電流主外側巻線と、 前記２次巻線の導体の中孔の内側に配置された第３の巻
線と、 を含み、 前記２次巻線は、前記大電流主外側巻線に流れた電流に
誘起されて前記引外し回路に給電するように構成されて
おり、 前記第３の巻線は、前記引外し回路から給電されること
により、遮断器スイッチ機構を動作させる、 電力変成器機能及び即時引外し機能を果す装置。 - 【請求項２】前記大電流主外側巻線、前記２次巻線の導
体及び前記第３の巻線の各々が、夫々絶縁導体で構成さ
れている請求項１記載の装置。 - 【請求項３】遮断器と関連して機能を果す装置に於て、 主電流通路を作ると共に電力変成器に対する１次巻線と
なる大電流主外側巻線と、 略円筒形に巻装されていて、軸方向に通り抜けの中孔を
持ち、引外し回路に電気的に結合される導体で構成され
た２次巻線とを有し、前記主外側巻線は少なくとも部分
的に前記２次巻線の導体の周りに巻装されており、更
に、 前記２次巻線の導体の中孔の内側に配置された第３の即
時引外し巻線を有し、 前記２次巻線は、前記大電流主外側巻線に流れた電流に
誘起されて前記引外し回路に給電するように構成されて
おり、 前記第３の巻線は、前記引外し回路から給電されること
により、遮断器スイッチ機構を動作させる、 装置。 - 【請求項４】前記引外し回路が前記第３の巻線にエネル
ギを供給するためのエネルギ蓄積手段をさらに備えてい
ることを特徴とする請求項１または３に記載の装置。 - 【請求項５】前記第３の巻線が、略円筒形に巻装されて
いて通り抜けの中孔を持つ導体で構成されている請求項
１または３に記載の装置。 - 【請求項６】更に、前記第３の巻線の中孔の中に配置さ
れた円筒を有することを特徴とする請求項５記載の装
置。 - 【請求項７】更に、少なくとも部分的に前記円筒の中に
配置されていて、前記第３の巻線の導体の１端から伸び
ている引外し機構作動プランジャを有し、該プランジャ
は機械的に遮断器スイッチに結合されるようになってい
て、不作動位置から作動位置へ可動である請求項６記載
の装置。 - 【請求項８】前記円筒及び前記プランジャが、軟鉄及び
積層鋼から成る群の内の少なくとも１つで構成されてい
る請求項７記載の装置。 - 【請求項９】前記プランンジャは、前記主外側巻線に大
電流が流れるとき、前記不作動位置から前記作動位置へ
移動するようになっている請求項７記載の装置。 - 【請求項１０】遮断器スイッチを引外す装置に於て、 主電流通路となる導体で構成されていて、電力変成器に
対する１次巻線となる大電流主外側巻線と、 略円筒形に巻装された導体で構成されていて、軸方向に
通り抜けの中孔を持ち、引外し回路に電気的に結合され
る２次巻線とを有し、 前記主外側巻線の導体が少なくとも部分的に前記２次巻
線の導体の周りに巻装されており、更に、 前記２次巻線の導体の中孔の中に配置された第３の巻線
と、 該第３の巻線の導体の１端から伸びていて、前記遮断器
スイッチに結合されるようになっている引外し機構作動
プランジャとを有し、 前記２次巻線は、前記大電流主外側巻線に流れた電流に
誘起されて前記引外し回路に給電するように構成されて
おり、 前記第３の巻線は、前記引外し回路から給電されること
により、前記プランジャを動作させる、 装置。 - 【請求項１１】前記主外側巻線、前記２次巻線の導体及
び前記第３の巻線の導体が、磁気損失の小さい鉄及び積
層鋼から成る群の内の１つで形成されている請求項１０
記載の装置。 - 【請求項１２】前記第３の巻線が略円筒形に巻装されて
いて、通り抜けの中孔を持ち、更に、該第３の巻線の中
孔の中に配置された円筒を有する請求項１０記載の装
置。 - 【請求項１３】前記プランジャ及び前記円筒が、磁気損
失の小さい軟鉄及び積層鋼から成る群の内の１つで形成
されている請求項１２記載の装置。 - 【請求項１４】前記プランジャ及び前記円筒が、磁気損
失の小さい軟鉄及び積層鋼から成る群の内の１つで形成
されている請求項１１記載の装置。 - 【請求項１５】前記引外し回路が前記第３の巻線にエネ
ルギを供給するためのエネルギ蓄積手段をさらに備えて
いることを特徴とする請求項１０記載の装置。
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