JP3497796B2 - 膨化食品、その製造方法及びトッピング組成物 - Google Patents

膨化食品、その製造方法及びトッピング組成物

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JP3497796B2 JP2000052652A JP2000052652A JP3497796B2 JP 3497796 B2 JP3497796 B2 JP 3497796B2 JP 2000052652 A JP2000052652 A JP 2000052652A JP 2000052652 A JP2000052652 A JP 2000052652A JP 3497796 B2 JP3497796 B2 JP 3497796B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は膨化食品に関する。さら
に詳細には、緑黄色野菜又は果実等の濃色植物に由来す
る鮮やかな色調と膨化度の高い膨化食品に関する。また
本発明は、上記膨化食品の製造方法に関する。さらに本
発明は、上記膨化食品を含むトッピング組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、小麦粉等の澱粉質原料を主体
とするドウに野菜類を配合し、このドウを膨化させるこ
とによって野菜類の色を有する膨化食品を製造する方法
が知られている。例えば、特定量のでん粉を配合した生
地に野菜搾汁液、ペースト、抽出色素物等の野菜処理物
を混合し加熱することによって野菜特有の色を保持した
スナック等の膨化食品を製造する方法が挙げられる(特
開平11−308967号公報)。また、ニンジンパウ
ダー、トマトパウダー等の野菜類粉末を含むドウを使用
して、栄養に富み、風味も良好なフレークスを製造する
方法が提案されている(特開昭55−96067号公
報)。
【0003】そこで本発明者らも、野菜ペースト又はそ
の搾汁液をドウに配合することによって野菜の鮮やかな
色を有する膨化食品の製造を試みたところ、本発明者ら
が訴求する色調の膨化食品を得るには比較的多量の野菜
ペーストをドウに配合しなければならなかった。しか
し、多量の野菜ペーストをドウに配合するとドウの膨化
度が低くなるという問題が生じた。反対に、ドウに配合
する野菜ペーストの量を減らせば十分に膨化した膨化食
品が得られるが、この膨化食品は発色は不良でくすんだ
色調になる。なお、野菜搾汁液のドウへの配合も試みた
が、野菜ペーストを用いた場合よりもさらに膨化度が低
くなり発色も不十分であった。また、野菜類粉末を混合
したドウを膨化させて膨化食品の製造することも試みた
が、この膨化食品の表面は色ムラが目立った。
【0004】このように、野菜搾汁液、野菜ペースト又
は野菜粉末等の可食性濃色植物を用いて着色され、色ム
ラがなく可食性濃色植物由来の鮮やかな色調と高い膨化
度の膨化食品は、現在のところ知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、野菜
類又は果実等の可食性濃色植物によって着色された鮮や
かで色ムラがなく膨化度の高い膨化食品を提供すること
である。また本発明の目的は、上記膨化食品を含むトッ
ピング組成物を提供することである。さらに本発明の目
的は、上記膨化食品の製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者が研究
を重ねた結果、澱粉質原料を主体とし、可食性濃色植物
ペースト及び/又は可食性濃色植物搾汁液と可食性濃色
植物粉末を含むドウを調製した後このドウを膨化処理す
ることによって、色調が鮮やかで色ムラがなく高い膨化
度の膨化食品を得ることに成功した。
【0007】従って、本発明の要旨は、澱粉質原料を主
原料とし、可食性濃色植物ペースト及び/又は可食性濃
色植物搾汁液と可食性濃色植物粉末とを含むドウを膨化
させてなることを特徴とする膨化食品である。
【0008】また、本発明の別の要旨は、上記膨化食品
において、可食性濃色植物ペースト及び/又は可食性濃
色植物搾汁液と可食性濃色植物粉末に含まれる固形分の
全量が、ドウ全量の20重量%以下であることを特徴と
する膨化食品である。
【0009】また、本発明の別の要旨は、可食性濃色植
物ペースト及び/又は可食性濃色植物搾汁液と、可食性
濃色植物粉末の重量比が、90:10〜50:50であ
ることを特徴とする膨化食品である。
【0010】また、本発明の別の要旨は、上記ドウに含
まれる澱粉質原料が、もち米に由来するものであること
を特徴とする膨化食品である。
【0011】また、本発明の別の要旨は、上記膨化食品
を含むトッピング組成物である。
【0012】また、本発明の別の要旨は、上記膨化食品
を製造する方法であって、その要旨は、澱粉質原料と可
食性濃色植物ペースト及び/又は可食性濃色植物搾汁液
と可食性濃色植物粉末とを混合してドウを調製した後、
当該ドウの水分含量を10重量%〜15重量%に調整
し、次いで膨化処理することを特徴とする膨化食品の製
造方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明における膨化食品は、ドウ
を膨化処理することにより得られる多孔質組織を有する
食品であればよく、例えばパフスナック、おかき、あら
れ等が挙げられる。
【0014】上記ドウは、澱粉質原料を主体とし、可食
性濃色植物ペースト及び/又は可食性濃色植物搾汁液と
可食性濃色植物粉末を含むものである。このドウは、澱
粉質原料を主として含むが、より具体的には澱粉質原料
をドウ全量の30重量%〜60重量%含むことが好まし
い。
【0015】上記ドウに含まれる澱粉質原料は、澱粉質
を含む原料であって、これを含むドウが膨化処理を施す
ことにより膨化し得るものであればよい。このような澱
粉質原料としては、例えばもち米、うるち米、小麦、大
麦、とうもろこし、馬鈴薯、甘藷等の芋類等が挙げられ
る。また、上記穀類の粉末である米粉、白玉粉、小麦粉
等の穀粉、あるいはもち米澱粉、タピオカ澱粉、甘藷澱
粉、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、コーンスターチ、ワキシー
コーンスターチ等の生澱粉、さらには前記生澱粉にリン
酸等の架橋処理、α化処理、アセチル化処理等を施した
化工澱粉等が挙げられる。
【0016】上記澱粉質原料としてもち米又はうるち米
等の米を用いる場合には、常法により炊飯して得られた
米飯を搗くか又は混捏してドウを調製すればよい。芋類
を用いる場合には、芋類を磨砕してドウを調製すればよ
い。この芋類は、必要により水洗、剥皮し、加工を容易
にするためにボイル処理又は電子レンジ加熱等の加熱処
理を施してもよい。また、上記穀粉、生澱粉又は化工澱
粉を用いる場合は、これらの1種又は2種以上に加水し
混捏してドウを調製すればよい。
【0017】本発明では、上記澱粉質原料としてもち
米、もち粉、もち澱粉等のもち米由来のものを用いるこ
とが好ましい。これら以外の澱粉質原料を用いたドウを
膨化させた場合よりも高い膨化度の膨化食品を得ること
ができる。
【0018】上記可食性濃色植物ペーストは、可食性濃
色植物を摩砕処理して得られるペースト状物である。上
記可食性濃色植物は、喫食可能な植物であって濃い色を
有するものであればよい。例えば紫蘇、茶等の葉、緑黄
色野菜、各種果実類の果肉又は果皮等が挙げられる。上
記緑黄色野菜としては、例えばニンジン、トマト、かぼ
ちゃ、ピーマン、パプリカ、ほうれん草等が挙げられ
る。また、上記果実類としては、例えばラズベリー、ブ
ルーベリー、いちご等のベリー類が挙げられる。なお、
なす又はきゅうり等の、表皮が濃色で内部が淡色の可食
性植物であっても、当該表皮部分を本発明にいう可食性
濃色植物として用いてもよい。上記可食性濃色植物ペー
ストは、上記可食性濃色植物中の固形分及び水分を含む
ものであればよく、当該ペーストの粘度、固形分含量及
び水分含量は特に制限されない。
【0019】上記可食性濃色植物を摩砕処理するにあた
っては、可食性濃色植物をミキサー、ミル又はおろし金
等の磨砕手段を用いて常法により磨砕すればよく、その
磨砕方法は特に制限されない。また本発明では、上記可
食性濃色植物ペーストに加熱濃縮、減圧濃縮等の濃縮処
理を施したものを用いてもよい。
【0020】可食性濃色植物の搾汁液は、可食性濃色植
物を搾汁処理して得られる液状物である。上記可食性濃
色植物の搾汁処理は、例えば可食性濃色植物をミキサー
等の磨砕手段を用いて磨砕し、これを濾して搾汁液のみ
を取り出すことにより行えばよい。また本発明では、上
記可食性濃色植物搾汁液に加熱濃縮、減圧濃縮又は膜濃
縮等の濃縮処理を施したものを用いてもよい。
【0021】可食性濃色植物粉末は、上記可食性濃色植
物を粉末化処理して得られる粉末である。可食性濃色植
物の粉末化処理は常法により行えばよい。例えば、凍結
乾燥処理又は真空凍結乾燥処理した後、これを粉砕して
粉末状に加工する方法、あるいは可食性濃色植物ペース
ト又は搾汁液にデキストリン、シクロデキストリン、デ
ンプン、マルトース、フルクトース、グルコース、ソル
ビトール等のバインダーを添加し、噴霧乾燥処理する方
法等を用いればよい。上記可食性濃色植物粉末の粒径
は、最終的に得られる膨化食品の外観及びドウに付着さ
せ易さ等の点から、10μm〜1000μmの可食性濃
色植物粉末を用いることが好ましい。
【0022】本発明で用いるドウは、上記可食性濃色植
物ペースト及び/又は可食性濃色植物搾汁液と可食性濃
色植物粉末とを含むものである。これによって、色調が
鮮やかで色ムラがなく膨化度の高い膨化食品が得られ
る。一方、上記可食性濃色植物ペースト及び/又は可食
性濃色植物搾汁液のみを含み、可食性濃色植物粉末を含
まないドウを膨化させて得られた膨化食品は、色がくす
み、膨化度も低くなる傾向にある。また、可食性濃色植
物粉末のみを含み、上記可食性濃色植物ペースト及び/
又は可食性濃色植物搾汁液を含まないドウを膨化させた
膨化食品は、色ムラが目立つ傾向にある。
【0023】上記ドウは、可食性濃色植物ペースト、可
食性濃色植物搾汁液、可食性濃色植物粉末の組み合わせ
方により次の3つの態様がある。第一の態様は、ドウが
可食性濃色植物ペースト及び可食性濃色植物粉末を含
み、可食性濃色植物搾汁液を含まない態様である。第二
の態様は、ドウが可食性濃色植物搾汁液及び可食性濃色
植物粉末を含み、可食性濃色植物ペーストを含まない態
様である。第三の態様は、ドウが可食性濃色植物ペース
ト、可食性濃色植物搾汁液及び可食性濃色植物粉末を含
む態様である。本発明では、上記三態様のうち、特に第
一の態様のドウを用いることが好ましい。他の態様のド
ウよりも鮮やかな色調を有し、膨化度の高い膨化食品が
得られるからである。
【0024】本発明で用いるドウの態様は上記のとおり
であるが、いずれのドウにおいても当該ドウに含まれる
可食性濃色植物ペースト、可食性濃色植物搾汁液及び可
食性濃色植物粉末等の可食性濃色植物に由来する固形分
全量がドウ全量の20重量%、さらには4重量%〜15
重量%とすることが好ましい。これによって、可食性濃
色植物に由来する固形分に膨化を妨げられることなく、
鮮やかな色調を有する膨化度の高い膨化食品が得られ
る。
【0025】なお、本発明では可食性濃色植物ペースト
及び/又は可食性濃色植物搾汁液と、可食性濃色植物粉
末との重量比が90:10〜50:50、さらには8
0:20〜70:30となるようにドウに配合すること
が好ましい。この比率で可食性濃色植物ペースト及び/
又は可食性濃色植物搾汁液と可食性濃色植物粉末とを含
むドウは、これ以外の比率で可食性濃色植物ペースト等
を含むドウを用いた場合よりも、色調が鮮やかで色ムラ
が少なく膨化度の高い膨化食品が得られる。
【0026】上記ドウの水分含量は、膨化処理によって
ドウが膨化可能な量であればよい。但し、最終的に膨化
度が高く均一な膨化組織を有する膨化食品が得られると
いう点から、本発明では膨化処理前におけるドウの水分
含量は10重量%〜15重量%であることが好ましい。
【0027】なお、本発明で用いるドウは、上記澱粉質
原料と可食性濃色植物ペースト及び/又は可食性濃色植
物の搾汁液と可食性濃色植物粉末以外に、例えばショ
糖、食塩等の調味料、フレーバー、ミネラル、ビタミン
等を含むものであってもよい。
【0028】上記ドウは、膨化処理によって膨化し多孔
質組織を有する膨化物となる。この膨化物の膨化度は、
膨化前のドウの体積を1とした場合に膨化処理後の膨化
物の体積が1.5倍〜3倍、さらには2倍〜2.5倍で
あることが食感の点で好ましい。上記膨化処理は、ドウ
を多孔質組織を有する膨化物とすることができればよ
く、特に処理方法は制限されない。例えば、一軸又は二
軸エクストルーダーによるエクストルージョン、フライ
処理又は熱風膨化処理等が挙げられる。
【0029】なお、本発明では、上記膨化処理として熱
風膨化処理を採用することが好ましい。これによって、
可食性濃色植物ペースト、可食性濃色植物搾汁液及び可
食性濃色植物粉末に含まれる色素が熱で退色するのを防
止し、色調の鮮やかな膨化食品を得られる。上記熱風膨
化処理条件としては、被処理物であるドウを180℃〜
300℃の熱風下に30秒間〜180秒間、さらには2
20℃〜240℃の熱風下に60秒間〜120秒間保持
するという条件を採用することが好ましい。
【0030】上記膨化処理を施すことにより本発明の膨
化食品が得られるが、上記膨化食品の形状は特に制限さ
れない。従って、膨化食品の形状として棒状、格子状、
球状、錐状、らせん状、ハート型、円柱状、円盤状、立
方体、あるいはこれらの複合形状等の任意の形状を採用
すればよい。また、膨化食品の大きさは喫食に適した大
きさにすればよい。例えば、後述のトッピング組成物に
添加する膨化食品であれば3mm角〜10mm角のダイ
ス状とすればよい。
【0031】また、本発明の膨化食品は、当該膨化食品
以外の乾燥具材と組み合わせてトッピング組成物として
提供してもよい。トッピング組成物は、例えば米飯、
粥、お茶漬け、パスタ、サラダ、グラタン、ピラフ等の
調理食品に振り掛けて食するものである。上記膨化食品
と組み合わせる乾燥具材は、対象とする調理食品の種類
又は所望の風味に応じて適宜選択すればよい。上記乾燥
具材としては、例えばスナック、ナッツの破砕物、フラ
イドベーコン、フライドオニオン、乾燥ハーブ、香辛料
等が挙げられる。上記トッピング組成物に含まれる本発
明の膨化食品の量は、食感及び外観に応じて適宜設定す
ればよい。例えば、本発明の膨化食品をトッピング組成
物全量の20重量%〜40重量%含むものが、外観及び
食感の点で好ましい。
【0032】以下、本発明の膨化食品を製造するのに好
適な方法を説明する。まず、澱粉質原料、可食性濃色植
物ペースト及び/又は可食性濃色植物搾汁液、及び可食
性濃色植物粉末を混合し、必要により加水してドウを調
製する。調製後のドウの水分含量は、20重量%〜40
重量%であることが好ましい。これにより、後述のα化
処理を施す際に当該ドウに含まれているでん粉を十分に
α化させることができ、膨化度の高い膨化食品を製造し
得る。上記ドウは、後述の膨化処理前に任意の形状に細
断又は成型してもよい。なお、ドウを成型する際には、
その成型が容易になるという点で冷蔵処理を施すことが
好ましい。
【0033】本発明では、上記ドウに膨化処理を施す前
に、当該ドウに予めα化処理することが好ましい。これ
によって、α化処理を施さなかった場合よりも膨化度の
高い膨化食品を得ることができる。上記α化処理の方法
は、ドウに含まれている澱粉をα化することができれば
よく特に制限されないが、このα化処理によって澱粉の
α化度が70%以上、さらには80%以上になることが
好ましい。
【0034】次いで、ドウに膨化処理を施す前に当該ド
ウの水分含量を10重量%〜15重量%に調整する。こ
れによって膨化度の高い膨化食品が得られる。ドウの水
分を調整した後、当該ドウに熱風膨化、フライ処理、エ
クストルージョン等の膨化処理を施す。この膨化処理に
よって膨化物が得られる。
【0035】次いで必要に応じて乾燥処理等による膨化
物の水分調整又は調味等を行った後、本発明の膨化食品
が得られる。また、本発明の膨化食品を含むトッピング
組成物を製造する場合は、本発明の膨化食品とこれ以外
の乾燥具材を混合し、容器に充填密封すればよい。な
お、膨化食品及び乾燥具材の吸湿を防止して良好な食感
を維持するために、容器内に乾燥剤を収納することが望
ましい。以下、実施例に基づいて本発明を説明する。
【0036】
【実施例1】もち米100重量部を洗米し、次いで20
℃の市水120重量部に14時間浸漬して浸漬もち米2
00重量部を得た。次に、前記もち米餅つき器(ナショ
ナル社製 SD−MA18)に投入し、100℃の飽和
水蒸気で1時間蒸して、蒸し米200重量部を得た。次
いで、蒸し米200重量部に赤ピーマンペースト20重
量部(固形分含量28重量%)及び赤ピーマン粉末(粒
径10μm〜1000μm)4重量部を添加し、上記蒸
し米を40分間搗いて赤ピーマン含有ドウ224重量部
を得た。なお、上記赤ピーマンペーストと赤ピーマン粉
末の重量比は5:1で、ドウ全量に対する前記ペースト
及び粉末の固形分合計量は4.3重量%で、上記ドウの
水分含量は33重量%であった。
【0037】次に、上記ドウ224重量部を調湿した
後、5mm×5mm×2mmにカットし、ドウ片を得
た。このドウ片のうち10個を無作為に選択し、これら
の水分含量を測定したところ、12重量%〜14重量%
の範囲内であった。次いで、上記ドウ片を熱風膨化装置
(荒川製作所製、JET ZONE OVEN SN
1.0×051)内に収納した。その後、当該装置の循
環ファン1750rpm、コンベア速度0.81m/分
に設定して前記ドウ片に240℃の熱風を1分間吹き付
けて熱風膨化処理し、トッピング用膨化食品を得た。こ
のトッピング用膨化食品の体積は、熱風膨化処理前のド
ウ片の体積の2.0倍になっていた。また、上記トッピ
ング用膨化食品は、赤ピーマン由来の鮮やかな赤色を呈
し、色ムラもなかった。
【0038】
【実施例2】もち米100重量部を洗米し、次いで20
℃の市水120重量部に14時間浸漬して浸漬もち米2
00重量部を得た。次に、前記もち米餅つき器(ナショ
ナル社製 SD−MA18)に投入し、100℃の飽和
水蒸気で1時間蒸して蒸し米200重量部を得た。その
後、蒸し米200重量部に、赤ピーマンペースト15重
量部(固形分含量28重量%)及び赤ピーマン粉末(粒
径10μm〜1000μm)15重量部を添加し、上記
蒸し米を40分間搗いて、赤ピーマン含有ドウ230重
量部を得た。なお、上記赤ピーマンペーストと赤ピーマ
ン粉末の重量比は、1:1で、ドウ全量に対する前記ペ
ースト及び粉末の固形分合計量は8.3重量%で、水分
含量は31重量%であった。
【0039】上記ドウ230重量部を調湿した後、5m
m×5mm×2mmにカットし、ドウ片を得た。このド
ウ片のうち10個を無作為に選択し、これらの水分含量
を測定したところ、11重量%〜13重量%の範囲内で
あった。次いで、上記ドウ片を実施例1と同条件で熱風
膨化処理し、トッピング用膨化食品を得た。このトッピ
ング用膨化食品の体積は、熱風膨化処理前のドウ片の体
積の2.0倍になっていた。また、上記トッピング用膨
化食品は、赤ピーマン由来の鮮やかな赤色を呈し、色ム
ラもなかった。
【0040】
【実施例3】実施例1で得られたドウを4℃の冷蔵庫内
で16時間冷蔵し、その後雰囲気温度35℃、雰囲気湿
度60%の恒温恒湿槽に16時間入れて乾燥処理し、水
分含量10〜12重量%のドウ片100重量部を得た。
次いで、このドウ片100重量部を実施例1と同条件で
熱風膨化処理してトッピング用膨化食品70重量部を得
た。このトッピング用膨化食品の体積は、熱風膨化処理
前のドウ片の体積の2.0倍になっていた。また、上記
トッピング用膨化物は、赤ピーマン由来の鮮やかな赤色
を呈し、色ムラもなかった。
【0041】
【実施例4】実施例1において、赤ピーマンペーストを
いちごペーストに、また赤ピーマン粉末を真空凍結乾燥
いちごを粉砕してなるいちご粉末に代えて、これ以外の
点は実施例1と同様にしてトッピング用膨化食品を得
た。このトッピング用膨化食品は、いちごの鮮やかな赤
色を呈し、色ムラもなかった。さらにこのトッピング用
膨化食品の体積は熱風膨化処理前のドウ片の体積の2.
0倍になっていた。
【0042】
【実施例5】実施例1で製造したトッピング用膨化物1
5重量部、ナッツ破砕物30重量部、フライドオニオン
15重量部、フライドガーリック1重量部、フライドベ
ーコン15重量部を混合し、容器に充填してパスタ用ト
ッピング組成物を製造した。これをカルボナーラソース
をかけたスパゲティに振り掛けたところ、上記トッピン
グに含まれているトッピング用膨化食品は前記ソースの
白さに映えて鮮やかな赤色を呈し、美観を有するもので
あった。また、パスタとトッピング組成物とを一緒に食
したところ、トッピング用膨化食品のサクサクした食感
によって比較的単調な食感のパスタとしては歯ごたえの
よい面白い食感を楽しむことができた。
【0043】
【比較例1】実施例1で得た蒸し米200重量部に、可
食性濃色植物として赤ピーマンペーストのみを86重量
部(ドウ全量の30重量%)含み、赤ピーマン粉末を含
まないドウを調製した点以外は、実施例1と同様にし
て、トッピング用膨化食品を製造した。このトッピング
用膨化食品の外観及び食感を官能的に評価したところ、
実施例1品よりもくすんだ赤色であった。また、比較例
1品は実施例1品よりもサクサク感が弱く膨化も不均一
であった。上記比較例1品の膨化度は1.1倍であっ
た。
【0044】
【比較例2】実施例1で得た蒸し米200重量部に、可
食性濃色植物として赤ピーマン粉末のみを86重量部
(ドウ全量の30重量%)含み、赤ピーマンペーストを
含まないドウを調製した点以外は実施例1と同様にし
て、トッピング用膨化食品を製造した。その後、実施例
1品と比較例1品の外観を官能的に評価したところ、比
較例1品は実施例1品よりも色ムラが目立ち、赤ピーマ
ン粉末が集中しダマ状になった部位も認められた。
【0045】
【発明の効果】本発明の膨化食品は、従来品、すなわち
可食性濃色植物ペースト又は可食性濃色植物搾汁液のみ
を含むドウ、あるいは可食性濃色植物粉末のみを含むド
ウを膨化させて得られた膨化食品に比べて、色調が鮮や
かで色ムラがなく膨化度の高いものである。
【0046】本発明に膨化食品を含むトッピング組成物
によれば、従来のトッピング組成物よりも膨化食品の色
調が良好なので、米飯、パスタ等の調理食品に振り掛け
た再に上記調理食品の彩りがよい。また上記トッピング
組成物に含まれる膨化食品はサクサクとした食感を有す
るので、米飯又はパスタ等比較的食感が柔らかく単調な
調理食品に振り掛けることによって、歯ごたえのある食
感が楽しめる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/164 - 1/182 A23L 1/212 - 1/217 A23G 3/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】澱粉質原料と可食性濃色植物ペースト及び
    /又は可食性濃色植物搾汁液と可食性濃色植物粉末を混
    合してドウを調製した後、当該ドウの水分含量を10重
    量%〜15重量%に調整し、次いで膨化処理することを
    特徴とする膨化食品の製造方法。
  2. 【請求項2】可食性濃色植物ペースト及び/又は可食性
    濃色植物搾汁液と可食性濃色植物粉末に含まれる固形分
    の全量が、ドウ全量の20重量%以下であることを特徴
    とする請求項1記載の膨化食品の製造方法。
  3. 【請求項3】可食性濃色植物ペースト及び/又は可食性
    濃色植物搾汁液と、可食性濃色植物粉末との重量比が、
    90:10〜50:50であることを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の膨化食品の製造方法。
  4. 【請求項4】澱粉質原料が、もち米に由来するものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の膨化食品の製造方
    法。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載
    の膨化食品を含むトッピング組成物。
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