JP3497691B2 - 送受信回路 - Google Patents

送受信回路

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JP3497691B2
JP3497691B2 JP06668097A JP6668097A JP3497691B2 JP 3497691 B2 JP3497691 B2 JP 3497691B2 JP 06668097 A JP06668097 A JP 06668097A JP 6668097 A JP6668097 A JP 6668097A JP 3497691 B2 JP3497691 B2 JP 3497691B2
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英司 大木
智明 川村
直明 山中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有線伝送路を用い
た電気通信に利用する。本発明は、異なる回路が密接し
て配置される集積回路に利用するに適する。特に、耐ノ
イズ性向上技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の送受信回路を図9に示す。送受信
回路Tにおいて、送信する信号XとXNが差動入力差動
出力バッファ(以下、送信バッファ回路と記す)1に入
力される。図10は従来の送受信回路Tにおける信号の
状態を示す図である。差動信号では、信号Xと信号XN
とは逆相になっている。
【0003】差動信号では、信号Xと信号XNとは対に
なり、送信バッファ回路1内では、図10(a)に示す
ように信号Xと信号XNとが交差している。信号判定
は、信号Xの値が信号XNの値よりも大きい部分が
“1”と判定され、信号Xの値が信号XNの値よりも小
さい部分が“0”と判定される。
【0004】送信バッファ回路1は信号Xおよび信号X
Nを入力し、この二値判定を行い、新たに信号Zおよび
信号ZNを出力する。この信号Zおよび信号ZNは信号
線S内の1対の信号伝送路S1およびS2を介して受信
回路Rに送信される。
【0005】受信回路Rでは、信号Zと信号ZNが差動
入力差動出力バッファ(以下、受信バッファ回路と記
す)5に入力される。受信バッファ回路5では、送信バ
ッファ回路1と同様に信号判定を行い、その結果として
信号Yおよび信号YNを出力する。
【0006】差動信号を送受信する利点は、信号Zの二
値判定基準となる信号ZNが同一信号線S内を伝送する
ため、伝送途中に減衰を受けてレベルが変動したり、ノ
イズが信号に混入したような場合でも信号Zおよび信号
ZNがともに同一の減衰を受け、あるいは、同一のノイ
ズの混入を受けるため、信号判定を行うときに、減衰や
ノイズの影響を受け難くすることができるところにあ
る。
【0007】あるいは、信号線S内の信号伝送路S1ま
たはS2のいずれか片方の信号ZまたはZNがノイズの
影響を大きく受けたとしても、他方の信号ZNまたはZ
が比較的ノイズの影響を受けていない場合には、信号判
定を行うときに、ノイズの影響を受け難くすることがで
きるところにある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示したように、送信回路Tと受信回路Rの間に、ノイズ
発生源AおよびBがそれぞれ両側に隣接し、図10
(b)、図10(c)に示すように、そのノイズの性質
が異なる場合には、信号Zとその判定基準となる信号Z
Nとがそれぞれ異なる性質のノイズの影響を受けるた
め、差動信号を送受信することによる利点が有効に活用
されなくなり、ノイズの影響を大きく受けることにな
る。
【0009】図10(d)に示した信号Zおよび信号Z
Nは、それぞれ異なる性質のノイズ発生源AおよびBの
影響を受けている。このため、図10(e)に示すよう
に、受信回路から出力された信号Yおよび信号YNに
は、信号Xおよび信号XNと異なる部分が生じている。
【0010】図10(d)の例では、波形H、K、L
は、受信バッファ回路5が信号判定を行う際の遅延の影
響を受けて図10(e)には現れていない。しかし、波
形IおよびJは、そのまま図10(e)に現れている。
【0011】この信号Yおよび信号YNは、信号Xおよ
び信号XNと比較して異なった信号である。したがっ
て、従来例の送受信回路では、ノイズの影響を受け、出
力信号は入力信号と異なる形となり誤って再生された。
【0012】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、差動信号の利点を活かした信号の送受信を行
うことができる送受信回路を提供することを目的とす
る。本発明は、ノイズの影響を受け難いかたちで信号の
送受信を行うことができる送受信回路を提供することを
目的とする。本発明は、簡単な構成により信号誤りの少
ない信号の送受信を行うことができる送受信回路を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は送受信回路であ
って、入力信号を互いに逆相の差動信号として送信する
送信回路と、この差動信号を受信する受信回路と、この
送信回路および受信回路を接続する信号線とを備えた送
受信回路である。本発明の特徴とするところは、前記送
信回路は、差動出力の送信バッファ回路を少なくとも2
系統備え、前記信号線は、少なくとも2対の信号伝送路
を備え、前記受信回路は、差動入力の第一の受信バッフ
ァ回路を少なくとも2系統備えたところにある。
【0014】ノイズ発生源が前記信号線に隣接すると
き、このノイズ発生源を含む平面上に前記少なくとも2
対の信号伝送路が配置されることが望ましい。
【0015】例えば、1対の信号線の片方ずつが異なる
性質のノイズ発生源の影響を受けるような環境に、2対
の信号伝送路を用いて、その配列をこのノイズ発生源を
含む平面上にこの2対の信号伝送路が配置されるように
することにより、ノイズの影響を大きく受ける信号と受
けない信号とができる。受信バッファ回路によって、こ
れらノイズの影響を大きく受ける信号と受けない信号と
を混在させて信号判定を行うことにより、誤り率の低い
信号判定を行うことができる。
【0016】すなわち、一般に、差動信号の場合には、
対となる片一方の信号がノイズの影響を大きく受けた場
合でも他方がノイズの影響を比較的受けていない場合に
は、その信号判定の上でノイズの影響を受け難いことが
知られている。従来例では、対となる双方の信号がそれ
ぞれ異なる性質のノイズ発生源の影響を受けることによ
り、信号判定が困難になる例を示したが、本発明のよう
に少なくとも2対の信号伝送路をノイズ発生源の近くに
配置することにより、差動信号の対となるいずれか一方
は、他方と比較して必ずノイズ発生源の影響を少なく受
けることになる。したがって、従来例と比較してノイズ
の影響を受け難いかたちで信号判定を行うことができ
る。
【0017】前記第一の受信バッファ回路は単相出力で
あり、2系統のこの第一の受信バッファ回路の出力を差
動入力とする第二の受信バッファ回路を備える構成とす
ることが望ましい。これにより、受信バッファ回路が2
段構成となり、出力される受信信号は1段構成の場合と
比較してさらにノイズの影響を除去されたものとなる。
【0018】この第二の受信バッファ回路は、差動出力
手段を備えた構成としてもよいし、あるいは、単相出力
手段を備えた構成としてもよい。また、入力信号が差動
信号であれば、前記送信バッファ回路は、差動入力手段
を備えた構成とし、入力信号が単相信号であれば、前記
送信バッファ回路は、単相入力手段を備えた構成とする
ことが望ましい。
【0019】この他に、前記信号線は、少なくとも2対
の信号伝送路を備え、前記第一の受信回路は、差動入力
の受信バッファ回路を少なくとも2系統備え、前記送信
回路は、差動出力の送信バッファ回路を一つ備え、その
出力の差動信号の対の片方ずつをそれぞれ分岐し、前記
2対の信号伝送路にそれぞれ送出する手段を備えた構成
とすることもできる。
【0020】
【発明の実施の形態】
【0021】
【実施例】
(第一実施例)本発明第一実施例の構成を図1を参照し
て説明する。図1は本発明第一実施例の送受信回路のブ
ロック構成図である。
【0022】本発明は、入力信号を互いに逆相の差動信
号として送信する送信回路Tと、この差動信号を受信す
る受信回路Rと、この送信回路Tおよび受信回路Rを接
続する信号線Sとを備えた送受信回路である。
【0023】ここで、本発明の特徴とするところは、送
信回路Tは、差動出力の送信バッファ回路1および2を
備え、信号線Sは、2対の信号伝送路S1およびS2、
S3およびS4を備え、受信回路Rは、差動入力の受信
バッファ回路3および4を備えたところにある。
【0024】異なるノイズ発生源AおよびBが信号線S
の両脇に隣接するとき、このノイズ発生源AおよびBを
含む平面上に2対の信号伝送路S1およびS2、S3お
よびS4が配置されている。
【0025】また、本発明第一実施例では、入力信号は
差動信号であり、送信バッファ回路1および2は、差動
入力する2つの入力端子を備えている。また、受信バッ
ファ回路3および4は、差動出力する2つの出力端子を
備えている。さらに、受信バッファ回路3および4の出
力を入力とする受信バッファ回路5を備えている。本発
明第一実施例では、受信回路Rの出力もまた差動信号で
ある。
【0026】本発明第一実施例の動作を図2を参照して
説明する。図2は本発明第一実施例の送受信回路におけ
る信号の状態を示す図である。送信回路Tの送信バッフ
ァ回路1および2は差動入力差動出力バッファである。
受信回路Rの受信バッファ回路3は差動入力バッファで
ある。受信バッファ回路4は差動入力インバータであ
る。受信バッファ回路5は差動入力差動出力バッファで
ある。
【0027】互いに逆相の差動信号である信号Xおよび
信号XNが送信回路Tに入力される。信号Xおよび信号
XNは二分岐されて送信バッファ回路1および2にそれ
ぞれ入力される。このときの状況を図2(a)に示す。
差動信号では、信号Xの値が信号XNの値よりも大きい
部分が“1”と判定され、信号Xの値が信号XNの値よ
りも小さい部分が“0”と判定される。
【0028】この判定結果にしたがって新たに生成され
た信号Z1、Z1N、Z2、Z2Nがそれぞれ信号伝送
路S1〜S4に送出される。ノイズ発生源AおよびBは
図2(b)および(c)に示すノイズをそれぞれ発生し
ている。このノイズ発生源AおよびBの影響を受けた信
号Z1、Z1N、Z2、Z2Nの状況を図2(d)およ
び(e)に示す。
【0029】ここでは、ノイズ発生源AおよびBに近い
信号線S1およびS4を伝送する信号Z1および信号Z
2Nがノイズの影響を大きく受ける。信号線S2および
S3を伝送する信号Z1Nおよび信号Z2はノイズの影
響を比較的受けていない。これらの信号Z1、Z1N、
Z2、Z2Nはそれぞれ受信回路Rの受信バッファ回路
3および4に入力される。
【0030】受信バッファ回路3および4では、それぞ
れ信号Z1、Z1NおよびZ2、Z2Nによる信号判定
が行われる。判定結果を“0”、“1”として図2
(d)および(e)に記した。一般に、差動信号の場合
には、対となる片一方の信号がノイズの影響を大きく受
けた場合でも他方がノイズの影響を大きく受けていない
場合には、その信号判定の上でノイズの影響を受け難い
ことが知られている。
【0031】図2(d)および(e)に記した判定結果
からも信号Z1および信号Z2Nがノイズの影響を大き
く受けているにもかかわらず、信号Z1Nおよび信号Z
2がノイズの影響を比較的受けていないことから、信号
判定が正しく行われていることがわかる。
【0032】この受信バッファ回路3の出力Pおよび受
信バッファ回路4の出力QNを受信バッファ回路5に入
力し、さらに信号判定を行うことにより、信号判定の誤
り率はさらに低下し、図2(f)に示すような信号Yお
よび信号YNを得ることができる。
【0033】この信号Yおよび信号YNは、信号Xおよ
び信号XNと比較して誤りのない信号である。したがっ
て、本発明第一実施例の送受信回路によってノイズの影
響を受けることなく、出力信号は入力信号に忠実な形で
再生された。
【0034】(第二実施例)本発明第二実施例を図3お
よび図4を参照して説明する。図3は本発明第二実施例
の送受信回路のブロック構成図である。図4は本発明第
二実施例の送受信回路における信号の状態を示す図であ
る。本発明第二実施例では、送信回路Tに単相信号が入
力され、受信回路Rから単相信号が出力される場合の例
である。送信回路Tには、図4(a)に示すような単相
信号Xが入力される。単相信号Xは二分岐され、それぞ
れ送信バッファ回路11および12に入力される。ここ
で、送信バッファ回路11および12は、それぞれ単相
入力差動出力バッファである。
【0035】単相信号では、信号Xの値が送信バッファ
回路11および12の内部にあらかじめ定められた閾値
よりも大きい部分が“1”と判定され、信号Xの値が信
号XNの値よりも小さい部分が“0”と判定される。図
4(a)の例では、電圧値が“−1.25V”のところ
に閾値が設定されている。
【0036】この判定結果にしたがって新たに生成され
た信号Z1、Z1N、Z2、Z2Nがそれぞれ信号伝送
路S1〜S4に送出される。ノイズ発生源AおよびBは
図4(b)および(c)に示すノイズをそれぞれ発生し
ている。このノイズ発生源AおよびBの影響を受けた信
号Z1、Z1N、Z2、Z2Nの状況を図4(d)およ
び(e)に示す。
【0037】ここでは、ノイズ発生源AおよびBに近い
信号線S1およびS4を伝送する信号Z1および信号Z
2Nがノイズの影響を大きく受ける。信号線S2および
S3を伝送する信号Z1Nおよび信号Z2はノイズの影
響を比較的受けていない。これらの信号Z1、Z1N、
Z2、Z2Nはそれぞれ受信回路Rの受信バッファ回路
3および4に入力される。
【0038】受信バッファ回路3および4では、それぞ
れ信号Z1、Z1NおよびZ2、Z2Nによる信号判定
が行われる。判定結果を“0”、“1”として図4
(d)および(e)に記した。一般に、差動信号の場合
には、対となる片一方の信号がノイズの影響を大きく受
けた場合でも他方がノイズの影響を大きく受けていない
場合には、その信号判定の上でノイズの影響を受け難い
ことが知られている。図4(d)および(e)に記した
判定結果からも信号Z1および信号Z2Nがノイズの影
響を大きく受けているにもかかわらず、信号Z1Nおよ
び信号Z2がノイズの影響を比較的受けていないことか
ら、信号判定が正しく行われていることがわかる。
【0039】この受信バッファ回路3の出力Pおよび受
信バッファ回路4の出力QNを受信バッファ回路15に
入力し、さらに信号判定を行うことにより、信号判定の
誤り率はさらに低下し、図4(f)に示すような単相信
号Yを得ることができる。ここで、受信バッファ回路1
5は差動入力単相出力バッファである。すなわち、受信
バッファ回路15は単相信号を出力するために、信号P
および信号QNの対による差動信号の信号判定を行い、
続いて、受信バッファ回路15内にあらかじめ定められ
ている閾値とその判定結果とを比較することによって図
4(f)に示したような単相信号を出力することができ
る。
【0040】この信号Yは、信号Xと比較して誤りのな
い信号である。したがって、本発明第二実施例の送受信
回路によってノイズの影響を受けることなく、出力信号
は入力信号に忠実な形で再生された。
【0041】(第三実施例)本発明第三実施例を図5を
参照して説明する。図5は本発明第三実施例の送受信回
路のブロック構成図である。本発明第三実施例の送受信
回路は、本発明第二実施例の送受信回路と基本的には同
じであるが、送信回路Tの送信バッファ回路12の出力
方路が本発明第二実施例とは異なる。したがって、本発
明第二実施例では、信号伝送路S3に信号Z2が伝送さ
れ、信号伝送路S4に信号Z2Nが伝送されたが、本発
明第三実施例では、信号伝送路S3に信号Z2Nが伝送
され、信号伝送路S4に信号Z2が伝送される。
【0042】このように、信号伝送路S3およびS4に
伝送される信号が逆転しても、差動信号の場合には、対
となる片一方の信号がノイズの影響を大きく受けた場合
でも他方がノイズの影響を大きく受けていない場合に
は、その信号判定の上でノイズの影響を受け難い性質は
そのまま適用することができるため、本発明第二実施例
と同様の結果を得ることができる。
【0043】(第四実施例)本発明第四実施例を図6を
参照して説明する。図6は本発明第四実施例の送受信回
路のブロック構成図である。本発明第四実施例の送受信
回路は、本発明第二実施例の送受信回路と基本的には同
じであるが、送信回路Tの送信バッファ回路11および
12の出力方路が本発明第二実施例とは異なる。したが
って、本発明第二実施例では、信号伝送路S1に信号Z
1が伝送され、信号伝送路S2に信号Z1Nが伝送さ
れ、信号伝送路S3に信号Z2が伝送され、信号伝送路
S4に信号Z2Nが伝送されたが、本発明第四実施例で
は、信号伝送路S1に信号Z1が伝送され、信号伝送路
S2に信号Z2が伝送され、信号伝送路S3に信号Z1
Nが伝送され、信号伝送路S4に信号Z2N伝送され
る。
【0044】このように、信号伝送路S1〜S4に伝送
される信号を入れ替えても、差動信号の場合には、対と
なる片一方の信号がノイズの影響を大きく受けた場合で
も他方がノイズの影響を大きく受けていない場合には、
その信号判定の上でノイズの影響を受け難い性質はその
まま適用することができるため、本発明第二実施例と同
様の結果を得ることができる。
【0045】(第五実施例)本発明第五実施例を図7を
参照して説明する。図7は本発明第五実施例の送受信回
路のブロック構成図である。本発明第五実施例の送受信
回路は、送信回路T内に、一つの送信バッファ回路11
を備えている。送信バッファ回路11の差動信号出力
は、それぞれ二分岐され、信号伝送路S1〜S4に送出
される。これにより、一つの送信バッファ回路11を用
いて本発明第二実施例で説明したものと同様の信号Z
1、Z1N、Z2、Z2Nをそれぞれ信号伝送路S1、
S2、S3、S4に送出することができる。他の動作は
本発明第二実施例と同様に説明することができる。
【0046】(実施例まとめ)ここで、本発明の送受信
回路を備えた回路構成例を示す。図8は本発明の送受信
回路を備えた回路構成例を示す図である。図8における
回路αおよび回路βは、本発明の送受信回路を含む回路
とともに一枚のプリント基板上に配置されている。この
回路αおよび回路βは、本発明の送受信回路を含む回路
に隣接する回路であり、本発明の送受信回路を含む回路
にとっては、それぞれ図1に示すノイズ発生源Aおよび
Bに相当する。このようにノイズ発生源AおよびBに相
当する回路αおよび回路βに対して平行となるように信
号伝送路S1〜S4を配置することにより本発明第一〜
第五実施例で説明したように、信号判定の上でノイズの
影響を受け難い送受信回路を実現することができる。
【0047】図8に示した回路構成例は、本発明の送受
信回路を含む回路の両脇にノイズ発生源AおよびBに相
当する回路αおよびβを配置した例を示したが、いずれ
か一方の回路αまたはβを配置した場合にも同様の効果
を得ることができることは自明である。
【0048】また、図8に示した回路構成例は、プリン
ト基板上に回路αおよびβ、本発明の送受信回路を含む
回路がそれぞれ配置された例である。これらの回路は、
プリント基板上に配置された配線パターンおよび各種の
電子デバイスにより構成されているが、他の回路構成例
についても同様に説明することができる。
【0049】例えば、MCM(Multichip module)のよう
に複数のLSIを集積化し、さらに大規模な集積回路を
構成するといった場合にも適用することができる。
【0050】また、本発明は、このような電子回路に限
定されるものではなく、例えば、数m〜数km離れた送
信機と受信機とを信号線で接続し、差動信号を用いて通
信を行うとき、その信号線の両脇に異なるノイズを発生
する工場などの施設が存在するといった場合にも適用す
ることができる。
【0051】本発明第一〜第五実施例では、2系統の送
信バッファ回路1および2、11および12、2系統の
受信バッファ回路3および4、2系統の信号伝送路S1
およびS2、S3およびS4を用いた例を示したが、さ
らに系統数を増やすこともできる。この場合には、受信
バッファ回路5または15を複数系統備え、さらに、こ
の受信バッファ回路5または15に続く受信バッファ回
路を備えて多段構成とすることができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
差動信号の利点を活かした信号の送受信を行うことがで
きる。したがって、ノイズの影響を受け難いかたちで信
号の送受信を行うことができる。また、簡単な構成によ
り信号誤りの少ない信号の送受信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の送受信回路のブロック構成
図。
【図2】本発明第一実施例の送受信回路における信号の
状態を示す図。
【図3】本発明第二実施例の送受信回路のブロック構成
図。
【図4】本発明第二実施例の送受信回路における信号の
状態を示す図。
【図5】本発明第三実施例の送受信回路のブロック構成
図。
【図6】本発明第四実施例の送受信回路のブロック構成
図。
【図7】本発明第五実施例の送受信回路のブロック構成
図。
【図8】本発明の送受信回路を備えた回路構成例を示す
図。
【図9】従来の送受信回路を示す図。
【図10】従来の送受信回路における信号の状態を示す
図。
【符号の説明】
1、2、11、12 送信バッファ回路 3、4、5、15 受信バッファ回路 A、B ノイズ発生源 P、QN、X、XN、Y、YN、Z1、Z1N、Z2、
Z2N 信号 S 信号線 S1〜S4 信号伝送路 T 送信回路 R 受信回路 α、β 回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−191243(JP,A) 特開 平3−166838(JP,A) 特開 昭50−138708(JP,A) 実開 平4−31213(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 25/02 H03K 19/0175 H04B 3/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を互いに逆相の差動信号とし
    て送信する送信回路と、この差動信号を受信する受信回
    路と、この送信回路および受信回路を接続する信号線と
    を備えた送受信回路において、 前記送信回路は、前記入力信号を各々入力する差動出力
    の送信バッファ回路を少なくとも2系統備え、 前記信号線は、少なくとも2対の信号伝送路を備え、 前記受信回路は、差動入力の第一の受信バッファ回路を
    少なくとも2系統備え 前記送信バッファ回路は、前
    記信号伝送路のうちの各々異なる対を介して各々異なる
    前記第一の受信バッファ回路に接続されたことを特徴と
    する送受信回路。
  2. 【請求項2】 ノイズ発生源が前記信号線に隣接し、こ
    のノイズ発生源を含む平面上に前記少なくとも2対の信
    号伝送路が配置された請求項1記載の送受信回路。
  3. 【請求項3】 前記第一の受信バッファ回路は単相出力
    であり、2系統のこの第一の受信バッファ回路の出力を
    差動入力とする第二の受信バッファ回路を備えた請求項
    1または2記載の送受信回路。
  4. 【請求項4】 前記第二の受信バッファ回路は、差動出
    力手段を備えた請求項3記載の送受信回路。
  5. 【請求項5】 前記第二の受信バッファ回路は、単相出
    力手段を備えた請求項3記載の送受信回路。
  6. 【請求項6】 入力信号は差動信号であり、前記送信バ
    ッファ回路は、差動入力手段を備えた請求項1ないし3
    のいずれかに記載の送受信回路。
  7. 【請求項7】 入力信号は単相信号であり、前記送信バ
    ッファ回路は、単相入力手段を備えた請求項1ないし3
    のいずれかに記載の送受信回路。
  8. 【請求項8】 入力信号を互いに逆相の差動信号とし
    て送信する送信回路と、この差動信号を受信する受信回
    路と、この送信回路および受信回路を接続する信号線と
    を備えた送受信回路において、 前記信号線は、少なくとも2対の信号伝送路を備え、 前記受信回路は、差動入力の第一の受信バッファ回路を
    少なくとも2系統備え、 前記送信回路は、前記入力信号を入力する差動出力の送
    信バッファ回路を一つ備え、その出力の差動信号の対の
    片方ずつをそれぞれ分岐し、前記少なくとも2対の信号
    伝送路にそれぞれ送出する手段を備え、前記信号伝送路の各対は各々異なる前記第一の受信バッ
    ファ回路に接続された ことを特徴とする送受信回路。
  9. 【請求項9】 ノイズ発生源が前記信号線に隣接し、こ
    のノイズ発生源を含む平面上に前記少なくとも2対の信
    号伝送路が配置された請求項8記載の送受信回路。
  10. 【請求項10】 前記第一の受信バッファ回路は単相出
    力であり、2系統のこの第一の受信バッファ回路の出力
    を差動入力とする第二の受信バッファ回路を備えた請求
    項8または9記載の送受信回路。
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