JP3497480B2 - 位相回転検出装置及びそれを備えた無線基地局装置 - Google Patents

位相回転検出装置及びそれを備えた無線基地局装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル無線通
信システム、特にCDMA(Code Division Multiple A
ccess)方式において使用される位相回転検出装置及び
それを備えた無線基地局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信において、基地局と通信端末と
は独立したクロックを保有している。一般に、基地局
は、高精度(0.1ppm以下)な発振器を有している
のに対して、通信端末は、コスト、サイズ、消費電力の
点から数ppm程度の精度の発振器を持つことになる。
【0003】例えば、通信端末において、キャリア周波
数が2GHzの場合では、2kHz(精度1ppm時)
以上の周波数ずれが発生することになり、このままでは
受信が困難となる。このため、通常通信端末は、下り回
線の受信信号に基づいてクロック周波数のずれを制御す
る機能、AFC(Automatic Frequency Control)を有
する。
【0004】ディジタル無線通信システムのW−CDM
A(Wideband-Code Division Multiple Access)の場
合、3GPP(3rd Generation Partnership Projec
t)規定により0.1ppm(2GHzのキャリア周波
数では200Hzに相当)以下であることが要求されて
いる。
【0005】しかしながら、そのような規定を満足した
状態であってもなお、基地局による上り回線信号の受信
においては、通信端末での周波数オフセット(通信端末
のクロック周波数のずれを補正するAFCにおける補正
誤差(AFC残差)などによって生じる受信信号の周波
数ずれ、例えば周波数オフセット200Hzで1スロッ
ト間に48度程度)及びフェージング変動による高い最
大ドップラー周波数(fD)(例えば240Hz(時速
120km/h程度に相当)で1スロット間に57.6
度程度の位相回転)による位相回転でチャネル推定が大
きく劣化し、その結果として受信特性が大きく劣化す
る。
【0006】特に、チャネル推定精度の向上を目的とし
た、複数スロットのパイロットシンボルを重み付けして
平均化する方法(WMSA:Weighted Multi-Symbol Av
eraging)においては、チャネル推定を求める平均化時
間が長いほど、その影響が大きい。よって、従来では、
fDによって平均化長(スロット長及びその重み係数)
を制御することが考えられている。例えば、周波数オフ
セットやフェージング変動による位相回転が大きくなる
にしたがって、その影響を受けないように平均化時間を
短くする(平均化を行う前後のスロット数を少なくす
る)制御を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来、チャネル推定の
ために位相回転を検出する方法として、“DC-CDMA受信
機における周波数オフセット補正方式” 1999年信学総
大 B5-123(三菱電機:永易他)に開示されているもの
がある。この方法は、スロット間の位相回転角度を計算
し、IIR(Infinite Impulse Response)フィルタを
用いて、計算した位相回転角度を平均化することによ
り、周波数オフセット検出のみを行う方法である。
【0008】この方法は、位相回転角度の計算に逆正接
関数(tan-1)を使用しているため、演算量が多くな
り、ハード規模への影響が大きくなる。
【0009】また、この方法は、位相回転検出において
位相回転角度のみに着目しており、位相回転検出に位相
回転角度の平均を使用している。この場合、各々検出さ
れた位相回転角度の信頼性は考慮されていない。具体的
には、この方法では、単に位相回転角度を平均した値を
用いて位相回転検出を行っており、mスロットにおける
チャネル推定値(推定伝送特性)の信頼性、すなわち、
そのスロットにおける受信信号レベル、又はそれに依存
する遅延検波出力の大きさを考慮していない。
【0010】一般に、希望波信号レベルが低ければ(S
IR(Signal to Interference Ratio)が低い)、受信
信号はノイズによって大きな影響を受けるため、チャネ
ル推定値の信頼度は低くなる。また、遅延検波出力の大
きさは、複素共役演算する前後のスロットのチャネル推
定値の大きさに依存する。このように、この方法におい
ては、遅延検波出力の大きさに依存するにも拘わらず、
遅延検波出力における検出角度の信頼性はまったく考慮
されていない。このような状態で位相回転検出を行う
と、位相回転検出の精度が低下してチャネル推定精度が
低下してしまう。
【0011】さらに、遅延検波に用いるチャネル推定値
の間隔は1スロットで固定となっている。
【0012】 また、チャネル推定のために位相回転を
検出する他の方法として、“パイロットシンボルを用い
るドップラ周波数検出” 2000年信学総大 B5-59(DoC
oMo:安藤他)に開示されている方法がある。この方法
は、スロット毎のチャネル推定値を正規化した後に内積
演算して平均化することにより、最大ドップラー周波数
を検出する方法である。
【0013】この方法では、位相回転検出において最大
ドップラー周波数のみを考慮して、周波数オフセットの
影響を考慮していない。また、上記従来技術と同様に、
各チャネル推定値を正規化して内積するため、チャネル
推定値の信頼性が考慮されていない。このような状態で
位相回転検出を行うと、位相回転検出の精度が低下し
て、チャネル推定精度が低下しまう。
【0014】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、キャリア周波数オフセットおよびフェージング変
動による最大ドップラー周波数を高精度に検出すること
ができる位相回転検出装置及びそれを備えた無線基地局
装置を提供することを目的とする。
【0015】
【0016】
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の位相回転検出装
置は、受信信号を遅延検波する遅延検波手段と、前記遅
延検波手段により得られた遅延検波出力をベクトル合成
することにより周波数オフセットによる位相回転を検出
する周波数オフセット検出手段と、を具備する位相回転
検出装置であって、前記遅延検波出力における前記周波
数オフセット検出手段により検出された前記位相回転を
補正する補正手段と、前記補正手段により補正された遅
延検波出力をベクトル合成することにより最大ドップラ
ー周波数による位相回転を検出する最大ドップラー周波
数検出手段と、を具備する構成を採る。
【0018】 この構成によれば、位相回転検出におけ
る信頼度に影響を及ぼす遅延検波出力を用いているの
で、チャネル推定精度を向上させることができる。
【0019】 本発明の位相回転検出装置は、上記構成
において、前記最大ドップラー周波数検出手段は、前記
補正手段により補正された遅延検波出力の直交成分の絶
対値をベクトル合成することにより、前記最大ドップラ
ー周波数による位相回転を検出する構成を採る。
【0020】この構成によれば、回転方向が一定でない
ドップラー周波数による位相回転の平均化を行っても正
確に最大ドップラー周波数を検出することができる。
【0021】 本発明の位相回転検出装置は、上記構成
において、前記最大ドップラー周波数検出手段は、前記
補正手段により補正された前記遅延検波出力が閾値以上
である信頼性の高い遅延検波出力のみについて直交成分
の絶対値をベクトル合成することにより、前記最大ドッ
プラー周波数による位相回転を検出する構成を採る。
【0022】この構成によれば、信頼度の低い遅延検波
出力を検出に用いないため、雑音が大きい場合であって
も最大ドップラー周波数を正確に検出することが可能で
ある。
【0023】
【0024】 本発明の位相回転検出装置は、上記構成
において、前記遅延検波手段は、測定間隔が異なる複数
の遅延検波部を有するとともに、位相回転量が大きくな
るほど前記測定間隔を短くした遅延検波出力を選択する
構成を採る。
【0025】 本発明の位相回転検出装置は、上記構成
において、遅延検波手段は、測定間隔が異なる複数の遅
延検波部を有するとともに、複数の前記遅延検波部の中
から前記測定間隔が最大でなくかつ最小でもない特定の
遅延検波部を選択し、前記特定の遅延検波部での位相回
転量に基づいて前記特定の遅延検波部以外の遅延検波部
の遅延検波出力を選択する構成を採る。
【0026】これらの構成によれば、位相回転検出にお
いて最適な遅延検波出力を選択することができるので、
雑音の影響を避けて確実に位相回転を検出することが可
能となる。
【0027】 本発明の位相回転検出装置は、上記構成
において、前記遅延検波手段の前記遅延検波出力に対し
て閾値判定を行う第1閾値判定手段を具備し、前記周波
数オフセット検出手段は、前記第1閾値判定手段におけ
る閾値判定により閾値を超える遅延検波出力をベクトル
合成することにより前記周波数オフセットによる位相回
転を検出する構成を採る。
【0028】 本発明の位相回転検出装置は、上記構成
において、前記補正手段により補正された前記遅延検波
出力に対して閾値判定を行う第2閾値判定手段を具備
し、前記最大ドップラー周波数検出手段は、前記第2閾
値判定手段における閾値判定により閾値を超える遅延検
波出力をベクトル合成することにより前記最大ドップラ
ー周波数による位相回転を検出する構成を採る。
【0029】 本発明の位相回転検出装置は、上記構成
において、前記補正手段により補正されたフィンガ毎の
遅延検波出力のうち最大の出力を選択する選択手段を具
備し、前記最大ドップラー周波数検出手段は、前記選択
手段により選択された前記最大の出力をベクトル合成す
ることにより最大ドップラー周波数による位相回転を検
出する構成を採る。
【0030】 本発明の位相回転検出装置は、上記構成
において、前記最大の出力に対して閾値判定を行う第3
閾値判定手段を具備し、前記最大ドップラー周波数検出
手段は、前記第3閾値判定手段における閾値判定により
閾値を超える前記最大の出力をベクトル合成することに
より前記最大ドップラー周波数による位相回転を検出す
構成を採る。
【0031】 本発明の位相回転検出装置は、上記構成
において、前記最大ドップラー周波数検出手段は、通信
品質と最大ドップラー周波数とを関連づけた判定テーブ
ルを参照して最大ドップラー周波数による位相回転を検
出する構成を採る。
【0032】これらの構成によれば、受信レベルが低
い、すなわち信頼性が低い遅延検波出力を削除して、高
い信頼性の遅延検波出力のみを用いて位相回転検出を行
うので、検出精度を改善することができる。
【0033】本発明の無線基地局装置は、上記位相回転
検出装置を備えたことを特徴とする。これにより、チャ
ネル推定精度が向上して受信性能が向上する。
【0034】 本発明の無線基地局装置は、受信信号を
遅延検波する遅延検波手段と、前記遅延検波手段により
得られた遅延検波出力をベクトル合成することにより周
波数オフセットによる位相回転を検出する周波数オフセ
ット検出手段と、前記受信信号を用いて受信品質を測定
する受信品質測定手段と、を具備する無線基地局装置で
あって、前記遅延検波出力における前記周波数オフセッ
ト検出手段により検出された前記位相回転を補正する第
1補正手段と、前記補正手段により補正された遅延検波
出力をベクトル合成することにより最大ドップラー周波
数による位相回転を検出する最大ドップラー周波数検出
手段と、前記周波数オフセットによる位相回転の検出結
果及び前記最大ドップラー周波数による位相回転の検出
結果を出力するかまたは周波数オフセットによる位相回
転の規定値及び最大ドップラー周波数による位相回転の
規定値を出力するかを前記受信品質測定手段により測定
された受信品質に基づいて切り替える第1切替制御手段
と、前記周波数オフセットによる位相回転の検出結果ま
たは前記周波数オフセットによる位相回転の規定値を用
いて前記周波数オフセットによる位相回転を補正すると
ともに前記最大ドップラー周波数による位相回転の検出
結果または前記最大ドップラー周波数による位相回転の
規定値を用いて最大ドップラー周波数による位相回転を
補正する第2補正手段と、を具備する構成を採る。
【0035】この構成によれば、通信品質が劣悪な場合
には、精度が低いと想定される位相回転検出の結果を用
いないので、精度の低い位相回転検出結果に基づく補正
が行われることを防止でき、受信特性の劣化を防止する
ことができる。
【0036】 本発明の無線基地局装置は、受信信号を
遅延検波する遅延検波手段と、前記遅延検波手段により
得られた遅延検波出力をベクトル合成することにより周
波数オフセットによる位相回転を検出する周波数オフセ
ット検出手段と、前記受信信号に対して復調処理を行う
復調手段と、前記復調手段の出力を用いて同期判定を行
う同期判定手段と、を具備する無線基地局装置であっ
て、前記遅延検波出力における前記周波数オフセット検
出手段により検出された前記位相回転を補正する第1補
正手段と、前記補正手段により補正された遅延検波出力
をベクトル合成することにより最大ドップラー周波数に
よる位相回転を検出する最大ドップラー周波数検出手段
と、前記周波数オフセットによる位相回転の検出結果及
び前記最大ドップラー周波数による位相回転の検出結果
を出力するかまたは周波数オフセットによる位相回転の
規定値及び最大ドップラー周波数による位相回転の規定
値を出力するかを前記同期判定手段による同期判定結果
に基づいて切り替える第1切替制御手段と、前記周波数
オフセットによる位相回転の検出結果または前記周波数
オフセットによる位相回転の規定値を用いて前記周波数
オフセットによる位相回転を補正するとともに前記最大
ドップラー周波数による位相回転の検出結果または前記
最大ドップラー周波数による位相回転の規定値を用いて
最大ドップラー周波数による位相回転を補正する第2補
正手段と、を具備する構成を採る。
【0037】この構成によれば、同期がとれていない場
合には、精度が低いと想定される位相回転検出の結果を
用いないので、精度の低い位相回転検出結果に基づく補
正が行われることを防止でき、受信特性の劣化を防止す
ることができる。
【0038】 本発明の無線基地局装置は、受信信号を
遅延検波する遅延検波手段と、前記遅延検波手段により
得られた遅延検波出力をベクトル合成することにより周
波数オフセットによる位相回転を検出する周波数オフセ
ット検出手段と、前記受信信号を用いて受信品質を測定
する受信品質測定手段と、前記受信信号に対して復調処
理を行う復調手段と、前記復調手段の出力を用いて同期
判定を行う同期判定手段と、を具備する無線基地局装置
であって、前記遅延検波出力における前記周波数オフセ
ット検出手段により検出された前記位相回転を補正する
第1補正手段と、前記補正手段により補正された遅延検
波出力をベクトル合成することにより最大ドップラー周
波数による位相回転を検出する最大ドップラー周波数検
出手段と、前記周波数オフセットによる位相回転の検出
結果及び前記最大ドップラー周波数による位相回転の検
出結果を出力するかまたは周波数オフセットによる位相
回転の規定値及び最大ドップラー周波数による位相回転
の規定値を出力するかを前記受信品質測定手段により測
定された受信品質及び前記同期判定手段による同期判定
結果に基づいて切り替える第1切替制御手段と、前記周
波数オフセットによる位相回転の検出結果または前記周
波数オフセットによる位相回転の規定値を用いて前記周
波数オフセットによる位相回転を補正するとともに前記
最大ドップラー周波数による位相回転の検出結果または
前記最大ドップラー周波数による位相回転の規定値を用
いて最大ドップラー周波数による位相回転を補正する第
2補正手段と、を具備する構成を採る。
【0039】この構成によれば、通信品質が劣悪な場合
には、精度が低いと想定される位相回転検出の結果を用
いないので、精度の低い位相回転検出結果に基づく補正
が行われることを防止でき、同期がとれていない場合に
は、精度が低いと想定される位相回転検出の結果を用い
ないので、精度の低い位相回転検出結果に基づく補正が
行われることを防止できる。これにより、受信特性の劣
化を防止することができる。
【0040】 本発明の無線基地局装置は、上記構成に
おいて、前記第1切替制御手段は、前記受信品質測定手
段にて測定された受信品質が良好である場合に、前記周
波数オフセットによる位相回転の検出結果及び前記最大
ドップラー周波数による位相回転の検出結果を出力し、
前記受信品質測定手段にて測定された受信品質が劣悪で
ある場合に、前記周波数オフセットによる位相回転の規
定値及び前記最大ドップラー周波数による位相回転の規
定値を出力する構成を採る。
【0041】 本発明の無線基地局装置は、上記構成に
おいて、前記第1切替制御手段は、前記同期判定手段に
よる同期判定結果より同期が確立している場合に、前記
周波数オフセットによる位相回転の検出結果及び前記最
大ドップラー周波数による位相回転の検出結果を出力
し、前記同期判定手段による同期判定結果より同期が確
立していない場合に、前記周波数オフセットによる位相
回転の規定値及び前記最大ドップラー周波数による位相
回転の規定値を出力する構成を採る。
【0042】 本発明の無線基地局装置は、上記構成に
おいて、前記周波数オフセット検出手段は、同期が確立
されていない場合には前記周波数オフセットによる位相
回転を検出する周期を同期が確立されている場合に比べ
て短くするとともに、前記最大ドップラー周波数検出手
段は、同期が確立されていない場合には前記最大ドップ
ラー周波数による位相回転を検出する周期を同期が確立
されている場合に比べて短くする構成を採る。これによ
り、同期が確立されていない又は同期が外れた状態から
迅速に同期確立を行うことが可能となる。
【0043】 本発明の無線基地局装置は、上記構成に
おいて、前の位相回転検出周期にて前記周波数オフセッ
ト検出手段により検出された位相回転検出結果及び最大
ドップラー周波数検出手段により検出された位相回転検
出結果を保持する保持手段を具備し、前記第1切替制御
手段は、前記周波数オフセットによる位相回転の既定値
及び前記最大ドップラー周波数による位相回転の規定値
の代わりに、前記保持手段で保持された前記位相回転検
出結果を出力する構成を採る。
【0044】この構成によれば、同期が確立されていな
い状態又は受信品質が劣悪な状態での検出精度の劣化に
対し、検出結果を用いた補正を行わずに前の検出結果を
利用して制御を行うことにより、検出誤差の影響を小さ
くして、受信特性の劣化を防ぐことができる。
【0045】 本発明の無線基地局装置は、上記構成に
おいて、前記周波数オフセット検出手段による位相回転
の検出及び前記最大ドップラー周波数検出手段による位
相回転の検出の開始と停止を制御する第2切替制御手段
を具備する構成を採る。
【0046】この構成によれば、精度の悪い位相回転検
出結果に基づく補正が行われ、受信特性が劣化するのを
防止することができ、かつ、受信に関する信号処理量を
削減し、電力消費量を低減することができる。
【0047】 本発明の位相回転検出方法は、受信信号
を遅延検波するステップと、遅延検波により得られた遅
延検波出力をベクトル合成することにより周波数オフセ
ットによる位相回転を検出するステップと、を具備する
位相回転検出方法であって、前記遅延検波出力における
検出された前記位相回転を補正するステップと、補正さ
れた遅延検波出力をベクトル合成することにより最大ド
ップラー周波数による位相回転を検出するステップと、
を具備するようにした。
【0048】この方法によれば、位相回転検出における
信頼度に影響を及ぼす遅延検波出力を用いているので、
チャネル推定精度を向上させることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】本発明者らは、チャネル推定を行
う際に補正が必要とされる位相回転が、通信端末のクロ
ック周波数のずれを補正するAFCにおける補正誤差
(AFC残差)などの外部環境により数秒以上の比較的
緩やかな時間的オーダーで変化する周波数オフセット
と、数ミリ秒のオーダーで頻繁に変化するフェージング
変動とに関係することに着目し、位相回転の周波数オフ
セット成分及びフェージング変動成分を個別に検出し、
しかも周波数オフセット成分及びフェージング変動成分
の信頼度を考慮して、検出した位相回転の値をチャネル
推定に反映させることにより、チャネル推定精度を向上
させることが可能になることを見出し、本発明をするに
至った。
【0050】本発明の骨子は、受信信号に含まれる既知
信号から位相回転の周波数オフセット成分及びフェージ
ング変動成分を個別に検出する際に、遅延検波出力をベ
クトル合成することにより受信信号の信頼性を考慮し、
また、周波数オフセット補正した後の遅延検波出力を用
いて最大ドップラー周波数を検出することにより、高い
検出精度を実現できることである。
【0051】以下、本発明の実施の形態について、添付
図面を参照して詳細に説明する。 (実施の形態1)本実施の形態においては、チャネル推
定を行う際に、周波数オフセットによる位相回転とフェ
ージング変動による位相回転を個々に算出し、両方の位
相回転を補正する場合について説明する。
【0052】図1は、本発明の実施の形態1に係る位相
回転検出装置を備えた基地局の構成を示すブロック図で
ある。なお、図1に示す基地局では、RAKE合成する
パスが2である場合について説明するが、RAKE合成
するパスが3以上である場合にも適用することができ
る。また、図1に示す基地局では、説明を簡単にするた
めに、1ユーザの系列のみについて表記している。した
がって、複数ユーザの系列についても同様に適用するこ
とができる。
【0053】通信相手である通信端末から送信された信
号は、アンテナ101から共用器102を介して無線受
信回路103で受信する。無線受信回路103では、受
信信号に対して所定の無線受信処理(ダウンコンバー
ト、A/D変換など)を行って、無線受信処理後の信号
を相関器104,105に出力する。また、無線受信処
理後の信号は、サーチ回路106に出力される。
【0054】相関器104では、無線受信処理後の信号
のデータ部分(DPDCH(Dedicated Physical Data
Channel))に対して、通信相手である通信端末での拡
散変調処理で使用した拡散符号を用いて逆拡散処理を行
って同期検波回路107の遅延器1071及び同期検波
回路108の遅延器1081に出力する。相関器105
では、無線受信処理後の信号のパイロット部分(既知信
号)に対して、通信相手である通信端末での拡散変調処
理で使用した拡散符号を用いて逆拡散処理を行って同期
検波回路107のチャネル推定回路1072及び同期検
波回路108のチャネル推定回路1082に出力する。
サーチ回路106では、逆拡散処理を行うパスの同期を
とり、そのタイミング情報を相関器104及び相関器1
05に出力する。相関器104及び相関器105は、サ
ーチ回路106からのタイミング情報に基づいて逆拡散
処理を行う。
【0055】同期検波回路107のチャネル推定回路1
072では、受信信号のパイロット部分を用いてチャネ
ル推定を行い、そのチャネル推定値を乗算器1073に
出力する。乗算器1073では、遅延器1071でタイ
ミング補正された受信信号のデータ部分にチャネル推定
値を乗算する。これにより同期検波がなされる。同期検
波後の信号はRAKE合成器109に出力される。
【0056】同期検波回路108のチャネル推定回路1
082では、受信信号のパイロット部分を用いてチャネ
ル推定を行い、そのチャネル推定値を乗算器1083に
出力する。乗算器1083では、遅延器1081でタイ
ミング補正された受信信号のデータ部分にチャネル推定
値を乗算する。これにより同期検波がなされる。同期検
波後の信号はRAKE合成器109に出力される。
【0057】RAKE合成器109では、同期検波回路
107及び同期検波回路108からの出力をRAKE合
成して、RAKE合成後の信号を復調回路110に出力
する。復調回路110では、RAKE合成後の信号に対
して復調処理を行って受信データを得る。
【0058】送信データは、変調回路111で変調処理
された後に、拡散回路112に出力される。拡散回路1
12では、変調処理後のデータに対して所定の拡散符号
を用いて拡散変調処理を行い、拡散変調処理後のデータ
を無線送信回路113に出力する。無線送信回路113
では、拡散変調処理後のデータに対して所定の無線送信
処理(D/A変換、アップコンバート)を行う。無線送
信処理された信号は、共用器102を介してアンテナ1
01から通信相手である通信端末に送信される。
【0059】次に、同期検波回路107,108のチャ
ネル推定回路1072,1082の構成を説明する。図
2は、図1に示す基地局のチャネル推定回路の構成を示
すブロック図である。
【0060】乗算器201では、逆拡散処理後の信号に
シンボル毎の位相回転補正値を乗算し、乗算後の信号を
乗算器202に出力する。乗算器202では、シンボル
毎の位相回転補正された逆拡散処理後の信号にパイロッ
トパターン(PLパターン)を乗算し、PLパターンに
よるデータ変調成分を消すことにより同相に揃え、その
乗算結果を同相加算回路203に出力する。
【0061】同相加算回路203では、乗算結果を同相
加算してスロット単位のチャネル推定値を求める。シン
ボル毎の位相回転補正値の乗算、PLパターンの乗算及
び同相加算は、スロット内の処理となる。このチャネル
推定値は、重み付け加算回路204に出力される。
【0062】一方、逆拡散処理後の信号は、位相回転検
出回路205に出力される。位相回転検出回路205で
は、逆拡散処理後の信号から周波数オフセットを求める
と共に、逆拡散処理後の信号から最大ドップラー周波数
(以後、ドップラー周波数又はfD)を求める。位相回
転検出回路205では、周波数オフセット及び最大ドッ
プラー周波数は、それぞれ個別に検出する。
【0063】位相回転検出回路205で検出された周波
数オフセット検出結果(周波数オフセットに対応する位
相回転量)は、スロット毎位相回転補正回路207及び
シンボル毎位相回転補正回路209,210に出力され
る。また、最大ドップラー周波数(fDに対応する位相
回転量)は、重み係数算出回路208に出力される。
【0064】なお、一般に周波数オフセットに比べて、
フェージング変動におけるドップラー周波数を正確に測
定するのは困難である。よって、上記ドップラー周波数
の検出においては、周波数オフセットの検出精度より
も、粗い精度(例えば、数十Hz程度、又は低速/中速
/高速の検出程度)に留めることが考えらる。
【0065】シンボル毎位相回転補正回路210は、周
波数オフセットの位相回転量に基づいてシンボル毎の位
相回転補正値△θsymbolを算出し、この位相回転補正値
△θsymbolを乗算器201に出力する。スロット毎位相
回転補正回路207は、周波数オフセットの位相回転量
に基づいてスロット毎の位相回転補正値△θslotを算出
し、この位相回転補正値△θslotを重み付け加算回路2
04に出力する。シンボル毎位相回転補正回路209
は、周波数オフセット成分に基づいてシンボル毎の位相
回転補正値△θsymbolを算出し、この位相回転補正値△
θsymbolを乗算器206に出力する。なお、上記201
に出力される位相回転補正値△θsymbolと206に出力
される位相回転補正値△θsymbolとは同一の値であるた
め、1つに共通化することも可能である。
【0066】重み係数算出回路208では、fD検出値
に応じて重み係数(α)を算出し、この重み係数αを重
み付け加算回路204に出力する。
【0067】重み付け加算回路204では、スロット毎
位相回転補正回路207からの位相回転補正値△θslot
及び重み係数算出回路208からの重み係数αを用いて
複数スロットにわたるスロット単位のチャネル推定値に
対して重み付け加算を行う。したがって、この重み付け
加算処理はスロット間の処理となる。
【0068】このようにして複数スロットにわたって重
み付け加算されたチャネル推定値によりシンボル毎のチ
ャネル推定値あるいはスロット平均のチャネル推定値が
求められる。この場合、必要に応じて、チャネル推定値
としては、重み付け加算回路204の出力であるスロッ
ト平均のチャネル推定値を用いたり、重み付け加算回路
204の出力であるスロット平均のチャネル推定値にシ
ンボル毎の位相回転補正値△θsymbolを乗算器206で
乗算して得られたシンボル毎のチャネル推定値を用い
る。
【0069】次に、位相回転検出回路205について、
図3を用いて説明する。この位相回転検出回路205
は、受信信号の信頼度を考慮して、周波数オフセット成
分による位相回転(周波数オフセット検出結果)と最大
ドップラー周波数成分による位相回転(fD検出結果)
を個別に求める。すなわち、周波数オフセット検出及び
最大ドップラー周波数検出において、スロットにおける
受信信号レベル又はそれに依存する遅延検波出力の大き
さを考慮する。
【0070】このように、位相回転検出において、周波
数オフセット成分と最大ドップラー周波数成分を個別に
求めることにより、位相回転に及ぼす種類の異なる要因
を個々に補正することができる。また、周波数オフセッ
ト成分と最大ドップラー周波数成分による位相回転の検
出について、スロットにおける受信信号レベル又はそれ
に依存する遅延検波出力の大きさなどの信頼度を考慮す
ることにより、正確に位相回転を補正することができ
る。その結果、高精度なチャネル推定を行うことが可能
となり、基地局における受信性能を向上させることがで
きる。
【0071】図3において、相関器104,105から
の逆拡散処理後の信号(逆拡散信号)は、象限補正回路
2051に出力される。象限補正回路2051では、逆
拡散信号に象限補正を行う。すなわち、信号点のある象
限を揃えて同相加算を行うことができるようにする。象
限補正された信号は、シンボル間平均化回路2052に
出力される。
【0072】シンボル間平均化回路2052では、遅延
検波を行う期間(シンボル間)にわたって同相加算結果
を平均化する。平均化された同相加算結果は、遅延検波
回路2053に出力される。
【0073】遅延検波回路2053では、平均化された
同相加算結果を用いて遅延検波を行う。この遅延検波出
力は、平均化回路2054及び乗算器2060に送られ
る。平均化回路2054では、遅延検波出力の精度を高
めるために、例えば数十フレーム間にわたって遅延検波
出力をそのまま平均化(ベクトル合成)する。平均化さ
れた遅延検波出力は、フィンガ間平均化回路2057に
出力される。
【0074】フィンガ間平均化回路2057では、フィ
ンガ間で平均化された遅延検波出力を平均化する。この
フィンガ間で平均化された遅延検波出力は、正規化回路
2058に出力される。
【0075】正規化回路2058においては、フィンガ
間で平均化された遅延検波出力を正規化する。これは、
フィンガ間で平均化された遅延検波出力を最大ドップラ
ー周波数の検出に用いる際に角度のみの情報にする必要
があるからである。正規化された遅延検波出力は、乗算
器2060に出力されると共に、周波数オフセット検出
結果として得られる。
【0076】なお、図3においては、周波数オフセット
検出結果が正規化回路2058から出力される場合につ
いて説明しているが、フィンガ間平均化回路2057か
らの出力を周波数オフセット検出結果として用いても良
い。
【0077】乗算器2060では、遅延検波回路205
3からの遅延検波出力と、正規化された遅延検波出力の
複素共役とが乗算される。これにより、周波数オフセッ
ト補正した後の遅延検波出力が得られる。この周波数オ
フセット補正した後の遅延検波出力は、絶対値算出回路
2055に出力される。
【0078】絶対値算出回路2055では、周波数オフ
セット補正した後の遅延検波出力を絶対値算出する。こ
れは、ドップラー周波数による位相回転の方向が一定で
はなく、そのまま平均化を行うと正確にfDを検出でき
なくなるからである。絶対値算出された遅延検波出力
は、平均化回路2056に出力される。
【0079】平均化回路2056では、遅延検波出力の
精度を高めるために、例えば数十フレーム間にわたって
遅延検波出力をそのまま平均化(ベクトル合成)する。
平均化された遅延検波出力は、フィンガ間平均化回路2
059に出力される。
【0080】フィンガ間平均化回路2059では、フィ
ンガ間で平均化された遅延検波出力を平均化する。この
フィンガ間で平均化された遅延検波出力は、fD検出結
果となる。
【0081】上述したような図1に示す基地局は、図4
に示す通信端末とにより、CDMA方式によるディジタ
ル無線システムを構成しており、図1に示す基地局と図
4に示す通信端末により無線通信が行われる。次に、こ
の通信端末について図4を用いて説明する。
【0082】図4は、本発明の実施の形態1に係る位相
回転検出装置を備えた基地局と無線通信を行う通信端末
の構成を示すブロック図である。なお、図4に示す通信
端末では、RAKE合成するパスが1である場合につい
て説明するが、RAKE合成するパスが2以上である場
合にも適用することができる。
【0083】通信相手である基地局から送信された信号
は、アンテナ301から共用器302を介して無線受信
回路303で受信する。無線受信回路303では、受信
信号に対して所定の無線受信処理を行って、無線受信処
理後の信号を相関器304及びサーチ回路307に出力
する。
【0084】相関器304では、無線受信処理後の信号
に対して、通信相手である通信端末での拡散変調処理で
使用した拡散符号を用いて逆拡散処理を行ってチャネル
推定・同期検波・合成回路305に出力する。相関器3
04は、サーチ回路307からのタイミング情報に基づ
いて逆拡散処理を行う。チャネル推定・同期検波・合成
回路305では、無線受信処理後の信号のパイロット部
分(既知信号)を用いてチャネル推定を行ってチャネル
推定値を求め、このチャネル推定値を無線受信処理後の
信号のデータ部分に乗算して同期検波を行う。さらに、
チャネル推定・同期検波・合成回路305では、同期検
波後の信号を用いてRAKE合成を行う。
【0085】RAKE合成後の信号は、復調回路306
に出力される。復調回路306では、RAKE合成後の
信号に対して復調処理を行って受信データを得る。
【0086】送信データは、変調回路308で変調処理
された後に、拡散回路309に出力される。拡散回路3
09では、変調処理後のデータに対して所定の拡散符号
を用いて拡散変調処理を行い、拡散変調処理後のデータ
を無線送信回路310に出力する。無線送信回路310
では、拡散変調処理後のデータに対して所定の無線送信
処理を行う。無線送信処理された信号は、共用器302
を介してアンテナ301から通信相手である基地局に送
信される。
【0087】次に、上記構成を有する位相回転検出装置
の具体的動作について説明する。基地局では、通信端末
からの上り回線信号を受信し、受信信号に対して相関器
で逆拡散処理を行う。逆拡散信号は、それぞれ位相回転
検出回路205に出力される。位相回転検出回路205
において、それぞれ個別に周波数オフセットとfDを検
出する。
【0088】まず、周波数オフセットを検出する方法に
ついて説明する。本発明においては、従来の位相回転検
出とは異なり、すなわち検出した回転角度を平均化する
のではなく、遅延検波出力(検出ベクトル)を加算(合
成)する。これは、上述したように、周波数オフセット
による位相回転の検出が遅延検波出力に依存するので、
遅延検波出力をそのまま加算するためである。このよう
に、遅延検波出力の信頼性を考慮して周波数オフセット
を検出するので、高い検出精度を実現することができ
る。また、この場合、従来のような角度計算における逆
正接関数を使用しないためハード規模を削減することが
できる。
【0089】次に、最大ドップラー周波数(fD)を検
出する方法について説明する。本発明においては、遅延
検波出力値を用いて最大ドップラー周波数を検出する。
具体的には、位相回転検出の際に内積は使用せず、測定
周期間の遅延検波出力(I,Q出力)をそのまま加算
(ベクトル合成)する。ただし、直交成分(Q成分)は
絶対値を加算する。
【0090】この方法では、遅延検波出力における検出
角度の信頼性は、遅延検波出力の大きさに依存すること
を考慮し、遅延検波出力をそのまま合成する。これによ
り、高い検出精度を実現することができる。また、この
場合、従来のような角度計算における逆正接関数を使用
しないためハード規模を削減することができる。
【0091】周波数オフセット検出及び最大ドップラー
周波数検出において、測定周期(平均化回数)は可変と
することができる。例えば、受信SIR(Signal to In
terference Ratio)や移動速度に応じて制御する。ま
た、通信開始時のように、精度が多少悪くても検出時間
を短縮して通信に入らなければならない場合などは、測
定周期を通常よりも短くする。このように、使用状況に
応じて測定周期を制御するようにしても良い。これにつ
いては後述する。
【0092】次に、周波数オフセット検出と組み合わせ
た最大ドップラー周波数検出について説明する。本発明
においては、遅延検波出力値に対して上述したようにし
て周波数オフセット補正した後に最大ドップラー周波数
を検出する。周波数オフセット補正は、周波数オフセッ
トを検出した値(平均化した遅延検波出力)を正規化し
た後に、その複素共役を遅延検波出力に乗算することに
より行う。
【0093】そして、周波数オフセット補正された遅延
検波出力を測定周期にわたって加算する。ただし、直交
成分(Q成分)は絶対値を加算する。さらに、この値を
フィンガ間で平均化(合成)する。フィンガ間で平均化
した値を正規化して、直交成分の値を計算して検出値を
求める。最後に、その検出値を判定用データ(判定テー
ブル)と比較してfD判定を行ってfD検出結果を得
る。
【0094】次に、周波数オフセット検出と組み合わせ
た最大ドップラー周波数検出の具体的演算について説明
する。フィンガlについて、象限補正後のパイロットシ
ンボルの平均のm番目の出力、すなわちフィンガlのm
番目の同相加算の結果をhl,mとすると、所定の間隔で
のその遅延検波出力は下記式(1)のようになる。
【数1】
【0095】周波数オフセットによる信号の回転は、ほ
とんど一定であるとみなせるため、下記式(2)のよう
にして、この遅延検波出力を所定の区間だけベクトル加
算して平均をとることによって雑音による影響を低減す
ることができる。
【数2】
【0096】フィンガ毎に得られた上記遅延検波出力の
平均値を、下記式(3)のようにして、さらにフィンガ
毎にベクトル加算することにより平均化する。
【数3】
【0097】得られた遅延検波出力の平均値には、フェ
ージングによる周波数の正負のドップラーシフトが補正
され、周波数オフセットによる回転の成分が含まれるこ
とになる。
【0098】次に、上記のようにして求めた周波数オフ
セットによる位相回転を遅延検波出力から取り除き、フ
ェージングによるドップラーシフトの成分を検出する。
まず、下記式(4)に示すように、遅延検波出力の平均
値を正規化し、回転成分のみを取り出す。
【数4】
【0099】下記式(5)に示すように、遅延検波出力
に対して、上式(4)で得られた周波数オフセットによ
る回転の複素共役を乗算し、周波数オフセットによる回
転成分を補正する。
【数5】
【0100】周波数オフセットを補正した後の遅延検波
出力より、フェージングドップラー周波数の検出を行
う。フェージングでは、位相回転は正負の両方に生じる
ため、単にベクトル平均をとることでは求めることはで
きない。そのため、下記式(6)に示すように、得られ
た周波数オフセット補正後の遅延検波出力について、そ
のQ成分について絶対値をとり、その後ベクトル平均、
すなわちI成分及びQ成分毎に加算して平均化する。こ
れにより、最大ドップラー周波数ベクトルを算出するこ
とができる。
【数6】
【0101】フィンガ毎に得られた周波数オフセット補
正後の遅延検波出力の平均値について、下記式(7)に
示すように、さらにフィンガ間でベクトル合成(平均
化)する。
【数7】
【0102】得られたドップラー周波数ベクトルpにつ
いて、その角度(角周波数に相当)を検出することによ
り、最大ドップラー周波数を求めることが可能となる。
【0103】周波数オフセットに起因する位相回転は測
定時間(数秒オーダ)に対して一定と見なせる。フェー
ジング変動による位相回転は回転量及び回転方向ともに
短い区間においても一定でないため、長時間の平均の検
出値と瞬時の位相回転量との差が大きく、誤った検出値
に基づいて位相回転補正を行うとかえってチャネル推定
精度が劣化する可能性がある。
【0104】一方、高いドップラー周波数の時には、フ
ェージング変動による位相回転が同相加算に与える影響
も無視できないので、周波数オフセットだけでなくフェ
ージング変動による位相回転も合わせて補正した方が、
むしろ良いとも考えられる。いずれにしろ、フェージン
グ変動による位相回転の補正は、短時間での検出精度に
依存する。
【0105】このように、周波数オフセットに起因する
位相回転とfDに起因する位相回転を別々に検出して、
両位相回転量をチャネル推定に反映させることにより、
長時間の平均の検出値と瞬時の位相回転量との差が大き
い場合のチャネル推定劣化を防止すると共に、フェージ
ングによる位相回転の同相加算への影響を小さくするこ
とができる。
【0106】位相回転検出回路205で求められた周波
数オフセット検出結果は、シンボル毎位相回転補正回路
209,210とスロット毎位相回転補正回路207に
出力される。すなわち、本発明においては、位相回転補
正として、シンボル毎の補正と、重み付け加算前のスロ
ット毎の補正とを用いる。したがって、スロット内処理
において、シンボル単位で位相回転を補正し、さらにス
ロット単位(前後のスロットをも用いて)で位相回転を
補正する。
【0107】このような2段階の位相回転補正を行うこ
とにより、まず、シンボル単位の補正により、各シンボ
ルのチャネル推定値から周波数オフセット成分を除去
し、同相加算によるスロット単位のチャネル推定精度を
向上させ、次に、WMSAにおける復調スロットに対す
る前後のスロット間の周波数オフセット成分を除去する
ことで、WMSAによる重み付け加算によるチャネル推
定精度を向上させることができる。このように、シンボ
ルレベル及びスロットレベルで個々に位相回転補正を行
うことができるので、より精度良くチャネル推定値を求
めることが可能となる。
【0108】また、上記のようにシンボル単位の位相回
転補正とスロット単位の位相回転補正を行う際に、チャ
ネル推定を行う処理単位として、シンボル単位で行う場
合とスロット単位で行う場合とが考えられる。シンボル
単位でチャネル推定値を求めた場合にはチャネル推定を
行う際に、シンボル調整を行う必要がある。
【0109】シンボル毎位相回転補正回路209,21
0及びスロット毎位相回転補正回路207では、それぞ
れ以下のような具体的な演算により位相回転補正値を求
めている。
【0110】パイロット部分のPLパターンを乗算しデ
ータ変調成分を消すことにより同相に揃えた後の相関出
力は、 pl(m)=pl.i+jpl.q(m=0〜5:mはシンボル) …式(8) である。
【0111】シンボル毎位相回転補正回路209,21
0で求められるシンボル単位の位相回転補正値は、 ej(Δθsymb*m)=ad#symb.i(m)+j・ad#symb.q(m) …式(9) により求められる。
【0112】スロット毎位相回転補正回路207で求め
られるスロット単位の位相回転補正値は、 ej(Δθslot*t)=ad#slot.i(t)+j・ad#slot.q(t) (t=-2,-1,0,+1,+2) …式(10) により求められる。
【0113】シンボル毎位相回転補正回路210の位相
回転補正値△θsymbolは、乗算器201に出力され、P
Lパターン乗算前の逆拡散信号に乗算される。これによ
り、PLパターンとの相関をとる前にシンボル単位で位
相回転が補正される。
【0114】シンボル単位で位相回転が補正されたパイ
ロット部分の逆拡散信号にPLパターンを乗算した相関
出力pl(m)は、同相加算回路203に出力される。同相
加算回路203では、 ch(t,0)=Σpl(m)・ej(Δθsymb*m) …式(11) により同相加算される。
【0115】ここで、m=0〜5とする。ch(t,m)は、
tスロット、mシンボルのチャネル推定値である。この
チャネル推定値は、重み付け加算(WMSA(Weighted
Multi-Symbol Averaging))前のものである。
【0116】次いで、同相加算後のチャネル推定値は、
重み付け加算回路204に出力される。重み付け加算回
路204では、重み係数算出回路208で算出された重
み係数α及びスロット毎位相回転補正回路207の出力
である位相回転補正値△θslotを用いてWMSAを行
う。WMSAの補正では、復調するスロットを中心にし
てΔθslotの補正を行う。
【0117】WMSAは、l番目のブランチのn番目の
スロットのm番目シンボルのチャネル推定値を下記式
(12)のように、
【数8】 とすると、同期加算後のスロット毎のチャネル推定値は
下記式(13)に示すようになり、さらに前後の複数ス
ロットのチャネル推定値を用いることにより、下記式
(14)に示すようになる。
【0118】
【数9】
【数10】 ここで、αi(≦1)は重み係数である。
【0119】このWMSA技術については、安倍田、安
藤、佐和橋、安達らの”DS/CDMA複数シンボル重み付き
平均化(WMSA)パイロットチャネルの特性”信学技報 R
CS97-163,1997-11)に示されている。この内容はここに
含めておく。
【0120】この技術を応用してスロット単位の位相回
転補正によるWMSAを行って、復調スロットの先頭シ
ンボルのチャネル推定値を求める場合、 CH(t,0)=ΣW(t)・ch(t,0)・ej(Δθslot*t) …式(15) により行う。ここで、t=−2,−1,0,+1,+2
の5スロットとするがスロット数は特に限定されない。
W(t)は、WMSAの重み係数である。CH(t,m)は、tス
ロット、mシンボルのチャネル推定値である。このチャ
ネル推定値は、WMSA後のものである。
【0121】したがって、シンボル毎のチャネル推定値
は、 CH(t,m)=CH(t,0)・ej(Δθsymb*m) …式(16) により求められる。
【0122】上記チャネル推定値の演算においては、ス
ロット間の補正後のWMSA演算を行うが、その推定値
が上記式(11)ではスロット先頭に合わせて補正を行
うようになっている。したがって、そのままWMSAを
行うと、求まるチャネル推定値はスロット先頭のものに
相当する。このため、シンボル毎のチャネル推定値を計
算して同期検波する際は、そのまま先頭の次のシンボル
から位相回転補正値Δθsymbolをかけていけば、各シン
ボルのチャネル推定値を求めることができる。すなわ
ち、シンボル毎のチャネル推定値を求める場合には、シ
ンボル毎位相回転補正回路209で求められた位相回転
補正値Δθsymbolを重み付け加算回路204の出力に乗
算器206で乗算する(シンボル単位処理)。
【0123】しかしながら、スロット単位のチャネル推
定値で同期検波する際は、スロット中央(又はパイロッ
トシンボル区間の中央)のチャネル推定値を用いるのが
良いと考えられるので、WMSA後の値に、4*Δθsym
bol程度の値(スロット長が10のパイロットシンボル
長である場合)をかけた値で同期検波することが望まし
い。
【0124】なお、スロット平均のチャネル推定値を用
いるかシンボル単位のチャネル推定値を用いるかは、適
宜変更することが可能である。シンボル単位のチャネル
推定値を用いる場合、チャネル推定値がシンボル単位で
あるとの指示をシンボル毎位相回転補正回路209に入
力し、シンボル毎位相回転補正回路209は、その指示
にしたがって重み付け加算回路204の出力に位相回転
補正値Δθsymbolを乗算する。一方、スロット平均のチ
ャネル推定値を用いる場合、チャネル推定値がスロット
平均であるとの旨にしたがってチャネル推定値をスロッ
ト中央値に合わせる処理を行う。
【0125】このように、変化の状態が周波数オフセッ
トに起因する位相回転とフェージング変動に起因する位
相回転を別々に補正し、チャネル推定に両補正を反映さ
せるので、受信品質を劣化させることなく、チャネル推
定精度を向上させることができる。
【0126】さらに、逆拡散信号の同相加算前でシンボ
ル単位(スロット内処理)で位相回転を補正し、さらに
同相加算後でスロット単位(スロット間処理)で位相回
転を補正してチャネル推定を行うことにより、チャネル
推定精度を向上させることができる。
【0127】なお、本実施の形態においては、シンボル
単位の位相回転補正とスロット単位の位相回転補正を両
方行ってスロット平均のチャネル推定値やシンボル単位
のチャネル推定値を求める場合について説明している
が、本発明においては、スロット単位の位相回転補正の
みを行ってスロット平均のチャネル推定値やシンボル単
位のチャネル推定値を求めるようにしても良い。
【0128】このように、本実施の形態に係る位相回転
検出装置によれば、遅延検波出力をベクトル合成するこ
とにより受信信号の信頼度を考慮して、個別に周波数オ
フセットと最大ドップラー周波数を求めて位相回転検出
を行うので、補正のための角度演算(逆正接関数)が不
要となり、ハード規模を減少させることができる。ま
た、最大ドップラー周波数の検出においては、周波数オ
フセットの影響を排除できるため、高精度な最大ドップ
ラー周波数の検出が可能となる。
【0129】(実施の形態2)本実施の形態において
は、遅延検波時間間隔を可変にして遅延検波を行って、
検出対象として想定する位相回転量に対して、最適な遅
延検波出力を求める場合について説明する。
【0130】周波数オフセット検出及び最大ドップラー
周波数検出における遅延検波においては、任意の時間間
隔のチャネル推定値を用いて行う。遅延検波出力は、遅
延検波を行う時間間隔によってその値が変化する。例え
ば、時間間隔を1/2にした場合は,位相回転量が1/
2になるため、遅延検波出力はそれに応じて減少する。
【0131】したがって、検出しようとする周波数オフ
セットあるいは最大ドップラー周波数が小さい場合、す
なわち位相回転量が小さい場合は、雑音による影響を避
けるために、遅延検波時間間隔を大きくして位相回転を
確実に検出することが望ましい。逆に、位相回転量が大
きい場合には、遅延検波時間間隔が大きすぎると誤検出
されることが考えられるため、遅延検波時間間隔を小さ
くすることが望ましい。このように、検出対象として想
定する位相回転量に対して、最適な遅延検波時間間隔が
存在すると考えられる。
【0132】 図5に示すスロット構成において、各ス
ロット内のパイロットシンボル(PL)を平均して回線
推定値を得、前スロットの回線推定値との遅延検波を行
う場合、遅延検波間隔は1スロットとなる。また、1ス
ロットおきに回線推定値の遅延検波を行う場合、遅延検
波間隔は2スロットとなる。さらに、1スロット内のパ
イロットシンボルのうち、前半の3シンボルを平均して
得られる回線推定値と、後半の3シンボルを平均して得
られる回線推定値との遅延検波を行う場合、遅延検波間
隔は0.3スロット(正確には3/10スロット)とな
る。なお、遅延検波時間間隔はこれら3種類に限られな
い。このように、時間間隔の異なる遅延検波出力を用い
ることにより、より確からしい位相回転検出を行うこと
が可能となる。
【0133】具体的に、複数種類の遅延検波出力を用い
る場合には、例えば図6に示す構成を有する遅延検波回
路2053を用いる。この遅延検波回路2053は、図
7に示すような3種類の遅延検波出力値と位相回転量の
正しい関係を記憶した参照テーブル405を保持する。
【0134】この遅延検波回路2053においては、位
相回転検出のために常時これら3種類の時間間隔で動作
する遅延検波回路(0.3スロット用遅延検波回路40
1,1スロット用遅延検波回路402,2スロット用遅
延検波回路403)を有し、これらの遅延検波回路40
1〜403をすべて動作させておき、それぞれの遅延検
波出力を比較部404に出力する。
【0135】比較部404では、それぞれの遅延検波出
力を参照テーブル405と比較して、最適な遅延検波出
力を出力する。例えば、検出すべき位相回転量が小さい
場合、0.3スロット間隔の遅延検波出力値は小さいた
め信頼性が無く、2スロット間隔の遅延検波出力値を用
いて位相回転量の検出を行う。一方、検出すべき位相回
転量が大きい場合、2スロット間隔の出力のみからでは
誤検出することがあるので、他の0.3スロット間隔の
遅延検波出力あるいは1スロット間隔の遅延検波出力を
参照テーブル405とを比較して遅延検波出力を選択す
る。なお、図7に示すようなテーブルを用いずに、位相
回転量に応じて適宜時間間隔を切り替える構成としても
良い。
【0136】また、3種類の遅延検波回路401〜40
3を常時動作させるのではなく、図8に示すような構成
として、切替制御部406により、遅延検波回路を切り
替えて動作させるても良い。
【0137】すなわち、1スロット用遅延検波回路40
2の遅延検波出力値に基づいて、検出された位相回転量
が大きい場合には、2スロット用遅延検波回路403の
動作を停止して0.3スロット用遅延検波回路401を
動作させる。また、検出された位相回転量が小さい場合
は、0.3スロット用遅延検波回路401を停止させ
て、2スロット用遅延検波回路403を動作させる。こ
れにより、位相回転量をより高精度に検出することが可
能となる。
【0138】なお、複数の遅延検波回路を用いる場合に
は、適宜シンボル間平均化回路2052の平均化期間を
遅延検波回路の測定周期にしたがって切り替える必要が
ある。
【0139】(実施の形態3)本実施の形態において
は、信頼性の高い遅延検波出力のみを用いて加算(平均
化)する場合について説明する。遅延検波出力のうちレ
ベルの小さな出力は、雑音の影響を大きく受けており信
頼性が低い。このような信頼性の低い遅延検波出力を用
いて位相回転検出を行うと、検出誤差が大きくなる。
【0140】したがって、遅延検波出力のうちレベルの
小さな出力を除いて、レベルの大きな出力のみを用いて
位相回転検出を行うようにする。これにより、検出精度
を上げることができる。
【0141】図9は、本発明の実施の形態3に係る位相
回転検出装置の構成を示すブロック図である。図9にお
いて図3と同じ部分については、図3と同じ符号を付し
てその詳細な説明は省略する。
【0142】本実施の形態に係る位相回転検出装置は、
遅延検波出力の信頼性を考慮して信頼性の高い遅延検波
出力を選択する閾値判定回路501を備えている。すな
わち、遅延検波回路2053からの遅延検波出力が閾値
判定回路501に送られ、閾値判定回路501におい
て、その遅延検波出力と遅延検波出力選択閾値とが比較
され、その閾値を超えた遅延検波出力のみを平均化回路
2054及び乗算器2060に出力する。
【0143】ここで、遅延検波出力を選択する際に用い
る閾値としては、さまざまなものが考えられる。例え
ば、パスサーチ部のフィンガ割り当てに用いる閾値など
を用いることができる。フィンガ割り当て閾値とは、パ
スサーチに用いる遅延プロファイルのうち、フィンガが
割り当てられたピーク以外の雑音レベルの平均値から求
められ、有効なパスを選択する閾値である。
【0144】このように、本実施の形態によれば、受信
レベルが低い、すなわち信頼性が低い遅延検波出力を削
除して、高い信頼性の遅延検波出力のみを用いて位相回
転検出を行うので、検出精度を改善することができる。
【0145】(実施の形態4)本実施の形態において
は、信頼性の高い遅延検波出力のみを用いて絶対値算出
を行う場合について説明する。位相回転検出のうち、レ
ベルの小さい遅延検波出力は、Q成分の絶対値をとるf
D検出の性能に大きく影響する。例えば、絶対値算出回
路2055において、直交成分(Q成分)の絶対値のみ
を加算する場合、低いfDのとき又は希望波受信レベル
が低くノイズが大きいときに、信頼性の低い遅延検波出
力を用いて絶対値を取ると、検出誤差が大きくなる。
【0146】そのため、fD検出に用いる遅延検波出力
について、閾値により遅延検波出力の選択を行う。これ
により、レベルの小さな遅延検波出力を除いてfD検出
の平均を行うことができるので、fD検出精度を上げる
ことができる。
【0147】図10は、本発明の実施の形態4に係る位
相回転検出装置の構成を示すブロック図である。図10
において図3と同じ部分については、図3と同じ符号を
付してその詳細な説明は省略する。
【0148】本実施の形態に係る位相回転検出装置は、
周波数オフセット補正された遅延検波出力の信頼性を考
慮して、信頼性の高い周波数オフセット補正された遅延
検波出力を選択する閾値判定回路601を備えている。
すなわち、遅延検波回路2053からの遅延検波出力が
周波数オフセット補正された後に閾値判定回路601に
送られ、閾値判定回路601において、その遅延検波出
力と遅延検波出力選択閾値とが比較され、その閾値を超
えた遅延検波出力のみを絶対値算出回路2055に出力
する。
【0149】このように、本実施の形態によれば、受信
レベルが低い、すなわち信頼性が低い周波数オフセット
補正後の遅延検波出力を削除して、高い信頼性の周波数
オフセット補正後の遅延検波出力のみを用いて位相回転
検出を行うので、検出精度を改善することができる。
【0150】また、本実施の形態においては、複数フィ
ンガでは最大の受信レベルのフィンガ(例えば、遅延プ
ロファイルでのレベルで判定)における遅延検波出力の
みを加算する方法を用いることもできる。
【0151】(実施の形態5)本実施の形態において
も、信頼性の高い遅延検波出力のみを用いて絶対値算出
を行う場合について説明する。
【0152】図11は、本発明の実施の形態5に係る位
相回転検出装置の構成を示すブロック図である。図11
において図3と同じ部分については、図3と同じ符号を
付してその詳細な説明は省略する。
【0153】本実施の形態に係る位相回転検出装置は、
周波数オフセット補正された遅延検波出力の信頼性を考
慮して、信頼性の高い周波数オフセット補正された遅延
検波出力を選択する最大値判定回路701を備えてい
る。この最大値判定回路701は、フィンガ間における
周波数オフセット補正後の遅延検波出力のうち最大の出
力を選択する。
【0154】すなわち、遅延検波回路2053からの遅
延検波出力が周波数オフセット補正された後に最大値選
択回路701にフィンガ毎に送られ、最大値選択回路7
01において、フィンガ毎の遅延検波出力から最もレベ
ルが大きい遅延検波出力を選択し、その遅延検波出力を
絶対値算出回路2055に出力する。
【0155】このように、本実施の形態によっても、受
信レベルが低い、すなわち信頼性が低い周波数オフセッ
ト補正後の遅延検波出力を削除して、高い信頼性の周波
数オフセット補正後の遅延検波出力のみを用いて位相回
転検出を行うので、検出精度を改善することができる。
【0156】(実施の形態6)本実施の形態において
も、信頼性の高い遅延検波出力のみを用いて絶対値算出
を行う場合について説明する。
【0157】図12は、本発明の実施の形態6に係る位
相回転検出装置の構成を示すブロック図である。図12
において図3と同じ部分については、図3と同じ符号を
付してその詳細な説明は省略する。
【0158】本実施の形態に係る位相回転検出装置は、
周波数オフセット補正された遅延検波出力の信頼性を考
慮して、信頼性の高い周波数オフセット補正された遅延
検波出力を選択する最大値判定回路701を備えてい
る。さらに、選択した最大の遅延検波出力であっても、
所定の閾値を超えない出力は削除するために、閾値判定
回路702を備えている。
【0159】すなわち、遅延検波回路2053からの遅
延検波出力が周波数オフセット補正された後に最大値選
択回路701にフィンガ毎に送られ、最大値選択回路7
01において、フィンガ毎の遅延検波出力から最もレベ
ルが大きい遅延検波出力を選択すし、その遅延検波出力
を閾値判定回路702に出力する。閾値判定回路702
では、その遅延検波出力と遅延検波出力選択閾値とが比
較され、その閾値を超えた遅延検波出力のみを絶対値算
出回路2055に出力する。
【0160】このように、本実施の形態によっても、受
信レベルが低い、すなわち信頼性が低い周波数オフセッ
ト補正後の遅延検波出力を削除して、高い信頼性の周波
数オフセット補正後の遅延検波出力のみを用いて位相回
転検出を行うので、検出精度を改善することができる。
本実施の形態の場合では、実施の形態5の場合に比べ
て、さらに検出精度を改善することができる。
【0161】(実施の形態7)本実施の形態では、fD
検出結果を出力する際に、受信SIRなどの通信品質に
応じて適宜判定基準を変更する場合について説明する。
図13は、本発明の実施の形態7に係る位相回転検出装
置の構成を示すブロック図である。図13において図3
と同じ部分については、図3と同じ符号を付してその詳
細な説明は省略する。
【0162】図13に示す位相回転検出装置では、通信
品質(受信SIR)に応じてfD判定を行うfD判定回
路801を備えている。このfD判定回路801におい
て、受信SIRを考慮して、フィンガ間平均化回路20
59の出力を用いてfD判定を行う。具体的には、フィ
ンガ間平均化回路2059で平均化された遅延検波出力
受信SIRがfD判定回路801に出力される。fD判
定回路801は、あらかじめ図14に示す判定テーブル
を有しており、受信SIRに応じて図14に示す判定テ
ーブルを参照して閾値(判定閾値1,判定閾値2)を決
定する。そして、この閾値を用いてfD検出における判
定を行う。なお、図13では、fD判定を高,中,低の
三段階に行う場合を示している。また、判定テーブル
は、遅延検波間隔ごとによって持つようにしても良い。
【0163】また、上記実施の形態1から7において、
位相回転検出周期を可変にするようにしても良い。具体
的には、通信開始直後は、周波数オフセット及びfDが
未知であるため、多少誤差が大きくなるとしても、ある
特定の環境では検出周期を通常よりも短くして、周波数
オフセット及びfDの収束を早めるようにする。これに
より、通信品質を早期に良好にすることができる。
【0164】上記実施の形態1から7においては、SI
Rが低い状態では周波数オフセットの検出精度が劣化し
てしまい、誤った補正を行うことによりかえって受信特
性を劣化させてしまうことである。この状態は、通信開
始時で未だ送信電力制御が十分に働いていない場合、シ
ャドウイングなどにより伝搬路の品質が著しく劣化し、
その状態が続いた場合、送信電力制御に従わない可能性
があるダイバーシチハンドオーバ(DHO)中での通信
端末との通信中などの状況で起こる。
【0165】また、基地局と通信端末との間において無
線チャネルの同期がとれていない状態での受信につい
て、通信品質が劣悪なために位相回転検出精度が劣化し
てしまい、その補正によってかえって同期捕捉性能を劣
化させてしまうことがある。この状態は、例えば、通信
開始時において未だ無線チャネルの同期が確立されてお
らず、送信電力制御が十分に働いていない場合などに発
生する。
【0166】したがって、このような低いSIRの場合
や同期がとれていない場合に、本発明の位相回転検出を
どのように適用するかについて、以下の実施の形態8か
ら11を用いて説明する。
【0167】(実施の形態8)本実施の形態では、SI
Rの低い状態が長く続いた場合などの通信品質の劣悪な
環境において、本発明の位相回転検出をどのように適用
するかについて説明する。
【0168】図15は、本発明の実施の形態8に係る位
相回転検出装置を備えた基地局の構成を示すブロック図
である。図15において、図1と同じ部分については同
じ符号を付してその詳細な説明は省略する。なお、図1
5に示す基地局では、RAKE合成するパスが2である
場合について説明するが、RAKE合成するパスが3以
上である場合にも適用することができる。また、図15
に示す基地局では、説明を簡単にするために、1ユーザ
の系列のみについて表記している。したがって、複数ユ
ーザの系列についても同様に適用することができる。
【0169】図15に示す基地局は、相関器105の出
力を用いて受信SIRを測定するSIR測定器1501
を備えている。このSIR測定器1501は、測定され
た受信SIRを同期検波回路108のチャネル推定回路
1082に出力する。
【0170】図16は、本発明の実施の形態8に係る位
相回転検出回路の構成を示すブロック図である。図16
において図3と同じ部分については図3と同じ符号を付
してその詳細な説明は省略する。
【0171】図16に示す位相回転検出回路は、正規化
回路2058からの周波数オフセット検出結果及びフィ
ンガ間平均化回路2059からのfD検出結果の出力を
切り替える切替制御回路1502を備えている。この切
替制御回路1502には、SIR測定器1501からS
IR測定結果である受信SIRが出力される。
【0172】次に、上記構成を有する位相回転検出回路
を備えた基地局の動作について説明する。相関器105
において、無線受信処理後の信号に対して施された逆拡
散処理の結果は、同期検波回路107,108のチャネ
ル推定回路1072,1082に出力されると共に、S
IR測定器1501に出力される。SIR測定器150
1では、受信信号のうちのパイロット部分を用いてSI
R測定を行う。具体的には、位相回転検出周期において
受信SIRの平均化を行う。
【0173】そして、平均化された受信SIRを同期検
波回路107,108のチャネル推定回路1072,1
082にそれぞれ出力する。具体的には、平均化された
受信SIR(SIR測定結果)をチャネル推定回路10
72,1082の切替制御回路1502に出力する。
【0174】切替制御回路1502では、平均化された
受信SIRに対して閾値判定を行って、正規化回路20
58及びフィンガ間平均化回路2059の出力(周波数
オフセット検出結果及びfD検出結果)をそのまま出力
するか否かの切り替えを行う。
【0175】すなわち、平均化された受信SIRが閾値
よりも高い(通信品質が良好である)場合には、本発明
に係る位相回転検出の検出周期で得られた周波数オフセ
ット検出結果及びfD検出結果をそのまま出力する。一
方、平均化された受信SIRが閾値よりも低い(通信品
質が劣悪である)場合には、本発明に係る位相回転検出
の検出周期で得られた周波数オフセット検出結果及びf
D検出結果を破棄し、周波数オフセット検出結果及びf
D検出結果を既定値に設定する。ここで、既定値として
は、例えば周波数オフセットは0Hzを用い、fDは中
速、すなわち位相回転検出のデフォルト値を用いる。
【0176】このように、本実施の形態によれば、通信
品質が劣悪な場合には、精度が低いと想定される位相回
転検出の結果を用いないので、精度の低い位相回転検出
結果に基づく補正が行われることを防止でき、受信特性
の劣化を防止することができる。
【0177】なお、本実施の形態では、通信品質が良好
であるか劣悪であるかを受信SIRを用いて判断する場
合について説明しているが、本発明においては、通信品
質として受信SIR以外のパラメータを用いて判断して
も良い。
【0178】(実施の形態9)本実施の形態では、基地
局と通信端末との間において無線チャネルの同期がとれ
ていない状態において、本発明の位相回転検出をどのよ
うに適用するかについて説明する。
【0179】図17は、本発明の実施の形態9に係る位
相回転検出装置を備えた基地局の構成を示すブロック図
である。図17において、図1と同じ部分については同
じ符号を付してその詳細な説明は省略する。なお、図1
7に示す基地局では、RAKE合成するパスが2である
場合について説明するが、RAKE合成するパスが3以
上である場合にも適用することができる。また、図17
に示す基地局では、説明を簡単にするために、1ユーザ
の系列のみについて表記している。したがって、複数ユ
ーザの系列についても同様に適用することができる。
【0180】図17に示す基地局は、復調回路110の
出力を用いて同期がとれているかどうかを判定する同期
判定回路1701を備えている。この同期判定回路17
01は、同期判定結果を同期検波回路107,108の
チャネル推定回路1072,1082に出力する。
【0181】図18は、本発明の実施の形態9に係る位
相回転検出回路の構成を示すブロック図である。図18
において図3と同じ部分については図3と同じ符号を付
してその詳細な説明は省略する。
【0182】図18に示す位相回転検出回路は、正規化
回路2058からの周波数オフセット検出結果及びフィ
ンガ間平均化回路2059からのfD検出結果の出力を
切り替える切替制御回路1502を備えている。この切
替制御回路1502には、同期判定回路1701から同
期判定結果が出力される。
【0183】次に、上記構成を有する位相回転検出回路
を備えた基地局の動作について説明する。相関器10
4,105の出力を用いてそれぞれ同期検波回路107
及び同期検波回路108で同期検波した後の出力をRA
KE合成して、RAKE合成後の信号を復調回路110
に出力する。復調回路110では、RAKE合成後の信
号に対して復調処理を行って受信データを得る。この受
信データは、同期判定回路1701に出力される。
【0184】同期判定回路1701では、パイロット部
分などのDPCCHのデータのビット誤り率に対して閾
値判定を行って、同期がとれているかどうかを判定す
る。そして、この同期判定結果をチャネル推定回路10
72,1082の切替制御回路1502に出力する。
【0185】切替制御回路1502では、同期判定結果
に応じて、正規化回路2058及びフィンガ間平均化回
路2059の出力(周波数オフセット検出結果及びfD
検出結果)をそのまま出力するか否かの切り替えを行
う。
【0186】すなわち、同期判定結果が同期確立された
旨を示す場合には、本発明に係る位相回転検出の検出周
期で得られた周波数オフセット検出結果及びfD検出結
果をそのまま出力する。一方、同期判定結果が同期確立
されていない旨を示す場合には、本発明に係る位相回転
検出の検出周期で得られた周波数オフセット検出結果及
びfD検出結果を破棄し、周波数オフセット検出結果及
びfD検出結果を既定値に設定する。ここで、既定値と
しては、例えば周波数オフセットは0Hzを用い、fD
は中速、すなわち位相回転検出のデフォルト値を用い
る。
【0187】このように、本実施の形態によれば、同期
がとれていない場合には、精度が低いと想定される位相
回転検出の結果を用いないので、精度の低い位相回転検
出結果に基づく補正が行われることを防止でき、受信特
性の劣化を防止することができる。
【0188】なお、同期が確立されていない状態におけ
る制御は、通信開始時と同様に、通信中になんらなの原
因で同期が外れた場合にも適用が可能である。これらの
場合では、同期が確立されていない状態から位相回転を
高速に引き込む必要があるので、位相回転検出周期を短
く、例えば通常の位相回転検出周期の1/3にしても良
い。
【0189】本実施の形態では、パイロット部分などの
DPCCHのデータのビット誤り率を用いて同期判定を
行う場合について説明しているが、本発明においては、
他の同期判定方法を用いても良い。
【0190】(実施の形態10)上記実施の形態8,9
で説明したように、位相回転検出精度が劣化することに
よる受信特性の劣化については、その受信特性の劣化量
によって対応が必要かどうか決定されるべきものである
と考えられる。上述した通信開始時、伝搬路の品質が著
しく劣化した時、ダイバーシチハンドオーバ時の状況
は、そもそも受信信号の品質がBLER(BLock Error
Rate)10-1以上などの劣悪な環境であるため、検出精
度の劣化の影響が直接受信特性(BLER)には現れにく
いと考えられる。むしろ、低いSIR領域での動作を要
求される同期確立に関する特性劣化について検討する必
要がある。
【0191】そこで本実施の形態では、同期状態とfD
判定に用いる平均SIRを基準として本発明に係る位相
回転検出を行うか否かを制御する場合について説明す
る。
【0192】図19は、本発明の実施の形態10に係る
位相回転検出装置を備えた基地局の構成を示すブロック
図である。図19において、図1と同じ部分については
同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。なお、図
19に示す基地局では、RAKE合成するパスが2であ
る場合について説明するが、RAKE合成するパスが3
以上である場合にも適用することができる。また、図1
9に示す基地局では、説明を簡単にするために、1ユー
ザの系列のみについて表記している。したがって、複数
ユーザの系列についても同様に適用することができる。
【0193】図19に示す基地局は、相関器105の出
力を用いて受信SIRを測定するSIR測定器1501
と、復調回路110の出力を用いて同期がとれているか
どうかを判定する同期判定回路1701とを備えてい
る。
【0194】このSIR測定器1501は、測定された
受信SIRを同期検波回路108のチャネル推定回路1
082に出力する。この同期判定回路1701は、同期
判定結果を同期検波回路107,108のチャネル推定
回路1072,1082に出力する。
【0195】図20は、本発明の実施の形態10に係る
位相回転検出回路の構成を示すブロック図である。図2
0において図3と同じ部分については図3と同じ符号を
付してその詳細な説明は省略する。
【0196】図20に示す位相回転検出回路は、正規化
回路2058からの周波数オフセット検出結果及びフィ
ンガ間平均化回路2059からのfD検出結果の出力を
切り替える切替制御回路1502を備えている。この切
替制御回路1502には、SIR測定器1501からS
IR測定結果である受信SIRが出力されると共に、同
期判定回路1701から同期判定結果が出力される。
【0197】次に、上記構成を有する位相回転検出回路
を備えた基地局の動作について説明する。相関器105
において、無線受信処理後の信号に対して施された逆拡
散処理の結果は、同期検波回路107,108のチャネ
ル推定回路1072,1082に出力されると共に、S
IR測定器1501に出力される。SIR測定器150
1では、受信信号のうちのパイロット部分を用いてSI
R測定を行う。具体的には、位相回転検出周期において
受信SIRの平均化を行う。
【0198】そして、平均化された受信SIRを同期検
波回路107,108のチャネル推定回路1072,1
082にそれぞれ出力する。具体的には、平均化された
受信SIR(SIR測定結果)をチャネル推定回路10
72,1082の切替制御回路1502に出力する。
【0199】一方、相関器104,105の出力を用い
てそれぞれ同期検波回路107及び同期検波回路108
で同期検波した後の出力をRAKE合成して、RAKE
合成後の信号を復調回路110に出力する。復調回路1
10では、RAKE合成後の信号に対して復調処理を行
って受信データを得る。この受信データは、同期判定回
路1701に出力される。
【0200】同期判定回路1701では、パイロット部
分などのDPCCHのデータのビット誤り率に対して閾
値判定を行って、同期がとれているかどうかを判定す
る。そして、この同期判定結果をチャネル推定回路10
72,1082の切替制御回路1502に出力する。
【0201】切替制御回路1502では、平均化された
受信SIRに対して閾値判定を行って、正規化回路20
58及びフィンガ間平均化回路2059の出力(周波数
オフセット検出結果及びfD検出結果)をそのまま出力
するか否かの切り替えを行う。
【0202】すなわち、平均化された受信SIRが閾値
よりも高い(通信品質が良好である)場合には、本発明
に係る位相回転検出の検出周期で得られた周波数オフセ
ット検出結果及びfD検出結果をそのまま出力する。一
方、平均化された受信SIRが閾値よりも低い(通信品
質が劣悪である)場合には、本発明に係る位相回転検出
の検出周期で得られた周波数オフセット検出結果及びf
D検出結果を破棄し、周波数オフセット検出結果及びf
D検出結果を既定値に設定する。ここで、既定値として
は、例えば周波数オフセットは0Hzを用い、fDは中
速、すなわち位相回転検出のデフォルト値を用いる。
【0203】また、切替制御回路1502では、同期判
定結果に応じて、正規化回路2058及びフィンガ間平
均化回路2059の出力(周波数オフセット検出結果及
びfD検出結果)をそのまま出力するか否かの切り替え
を行う。
【0204】すなわち、同期判定結果が同期確立された
旨を示す場合には、本発明に係る位相回転検出の検出周
期で得られた周波数オフセット検出結果及びfD検出結
果をそのまま出力する。一方、同期判定結果が同期確立
されていない旨を示す場合には、本発明に係る位相回転
検出の検出周期で得られた周波数オフセット検出結果及
びfD検出結果を破棄し、周波数オフセット検出結果及
びfD検出結果を既定値に設定する。ここで、既定値と
しては、例えば周波数オフセットは0Hzを用い、fD
は中速、すなわち位相回転検出のデフォルト値を用い
る。
【0205】ここで、同期確立と平均SIRを用いて本
発明の位相回転検出結果をどのように反映させるかにつ
いて説明する。具体的には、通信開始時の同期確立前及
びそれ以外の通信中(DHO中を含む)の2状態に対し
て次のような動作となる。
【0206】まず、通信開始時の同期確立前において
は、個別チャネル(例えば、DPDCH)の送信電力
は、同期確立されるまで徐々に増加される。したがっ
て、同期判定方法によっては、同期確立がなされる前
に、位相回転検出可能なSIRで受信できる期間が存在
するかもしれない。同期確立を確実に行うためには、そ
の状態では無理に位相回転検出補正を行わず、デフォル
ト設定にしておくほうが無難である。このため、通信開
始時の同期確立前では、SIRによらず無条件に位相回
転検出はデフォルト設定とする。
【0207】この制御によると、同期確立後、位相回転
検出によって受信特性が向上することになるため、通信
端末側としては、同期確立までに送信電力を若干必要と
するものの同期確立後は送信電力を低減することができ
る。
【0208】通信中(DHO中含む)においては、同期
の状態により同期はずれ状態と同期確立状態に分けられ
る。同期はずれ状態においては、SIRによらず位相回
転検出補正動作を停止する。一方、同期確立状態におい
ては、ある閾値よりSIRが低い場合は位相回転検出補
正動作を停止するか、あるいはデフォルト設定にする。
【0209】このように、本実施の形態においては、同
期はずれ状態であれば無条件に位相回転検出を停止し、
同期確立状態であればSIRに応じて切り替える。以
下、図21及び図22を用いて説明する。図21及び図
22は、本発明に係る位相回転検出の検出タイミング変
更を示す図である。
【0210】まず、図21に示すように、同期が確立さ
れいない状態から同期判定回路1701で同期確立が判
定されると、本発明に係る位相回転検出が開始される
(図21における検出タイミング変更)。
【0211】図21において、検出周期nでは、平均S
IRがSIR測定器1501で測定され、切替制御回路
1502において平均SIRとSIR閾値とが比較され
る。検出周期nでは、平均SIRがSIR閾値より低い
状態からSIR閾値を超える状態に移行している。すな
わち、検出周期n終了時点では、平均SIRがSIR閾
値を超える状態となっている。このため、この検出周期
nにおける位相回転検出結果を切替制御手段1502が
出力する。図21における検出周期n+1についても同
様に、位相回転検出結果を切替制御手段1502が出力
する。
【0212】図22に示すように、同期が確立されいな
い状態から同期判定回路1701で同期確立が判定され
ると、本発明に係る位相回転検出が開始される(図22
における検出タイミング変更)。
【0213】図22において、検出周期nでは、平均S
IRがSIR測定器1501で測定され、切替制御回路
1502において平均SIRとSIR閾値とが比較され
る。検出周期nでは、平均SIRがSIR閾値より低い
状態が続いている。すなわち、検出周期n終了時点でも
平均SIRがSIR閾値より低い状態となっている。こ
のため、切替制御手段1502は、この検出周期nにお
ける位相回転検出結果を破棄してデフォルト設定を行っ
て既定値を出力する。図22における検出周期n+1に
ついても同様に、切替制御手段1502がデフォルト設
定を行って既定値を出力する。
【0214】このように、本実施の形態によれば、通信
品質が劣悪な場合には、精度が低いと想定される位相回
転検出の結果を用いないので、精度の低い位相回転検出
結果に基づく補正が行われることを防止でき、同期がと
れていない場合には、精度が低いと想定される位相回転
検出の結果を用いないので、精度の低い位相回転検出結
果に基づく補正が行われることを防止できる。これによ
り、受信特性の劣化を防止することができる。
【0215】なお、本実施の形態では、通信品質が良好
であるか劣悪であるかを受信SIRを用いて判断する場
合について説明しているが、本発明においては、通信品
質として受信SIR以外のパラメータを用いて判断して
も良い。
【0216】また、同期が確立されていない状態におけ
る制御は、通信開始時と同様に、通信中になんらなの原
因で同期が外れた場合にも適用が可能である。これらの
場合では、同期が確立されていない状態から位相回転を
高速に引き込む必要があるので、位相回転検出周期を短
く、例えば通常の位相回転検出周期の1/3にしても良
い。
【0217】本実施の形態では、パイロット部分などの
DPCCHのデータのビット誤り率を用いて同期判定を
行う場合について説明しているが、本発明においては、
他の同期判定方法を用いても良い。
【0218】(実施の形態11)本実施の形態では、前
の検出周期の位相回転検出結果を保持しておき、受信品
質が低い場合に、その前の検出周期の位相回転検出結果
を用いる場合について説明する。
【0219】図23は、本発明の実施の形態11に係る
位相回転検出回路の構成を示すブロック図である。図2
3において図20と同じ部分については図20と同じ符
号を付してその詳細な説明は省略する。
【0220】図23に示す位相回転検出回路は、正規化
回路2058からの周波数オフセット検出結果及びフィ
ンガ間平均化回路2059からのfD検出結果の出力を
切り替える切替制御回路1502と、前の検出周期で検
出された位相回転検出結果を保持する前検出値保持部2
301とを備えている。この切替制御回路1502に
は、SIR測定器1501からSIR測定結果である受
信SIRが出力されると共に、同期判定回路1701か
ら同期判定結果が出力される。
【0221】次に、上記構成を有する位相回転検出回路
を備えた基地局の動作について説明する。相関器105
において、無線受信処理後の信号に対して施された逆拡
散処理の結果は、同期検波回路107,108のチャネ
ル推定回路1072,1082に出力されると共に、S
IR測定器1501に出力される。SIR測定器150
1では、受信信号のうちのパイロット部分を用いてSI
R測定を行う。具体的には、位相回転検出周期において
受信SIRの平均化を行う。
【0222】そして、平均化された受信SIRを同期検
波回路107,108のチャネル推定回路1072,1
082にそれぞれ出力する。具体的には、平均化された
受信SIR(SIR測定結果)をチャネル推定回路10
72,1082の切替制御回路1502に出力する。
【0223】一方、相関器104,105の出力を用い
てそれぞれ同期検波回路107及び同期検波回路108
で同期検波した後の出力をRAKE合成して、RAKE
合成後の信号を復調回路110に出力する。復調回路1
10では、RAKE合成後の信号に対して復調処理を行
って受信データを得る。この受信データは、同期判定回
路1701に出力される。
【0224】同期判定回路1701では、パイロット部
分などのDPCCHのデータのビット誤り率に対して閾
値判定を行って、同期がとれているかどうかを判定す
る。そして、この同期判定結果をチャネル推定回路10
72,1082の切替制御回路1502に出力する。
【0225】切替制御回路1502では、平均化された
受信SIRに対して閾値判定を行って、正規化回路20
58及びフィンガ間平均化回路2059の出力(周波数
オフセット検出結果及びfD検出結果)をそのまま出力
するか否かの切り替えを行う。
【0226】すなわち、平均化された受信SIRが閾値
よりも高い(通信品質が良好である)場合には、本発明
に係る位相回転検出の検出周期で得られた周波数オフセ
ット検出結果及びfD検出結果をそのまま出力する。一
方、平均化された受信SIRが閾値よりも低い(通信品
質が劣悪である)場合には、本発明に係る位相回転検出
の検出周期で得られた周波数オフセット検出結果及びf
D検出結果を破棄し、周波数オフセット検出結果及びf
D検出結果を既定値に設定する。ここで、既定値として
は、例えば周波数オフセットは0Hzを用い、fDは中
速、すなわち位相回転検出のデフォルト値を用いる。
【0227】また、切替制御回路1502では、同期判
定結果に応じて、正規化回路2058及びフィンガ間平
均化回路2059の出力(周波数オフセット検出結果及
びfD検出結果)をそのまま出力するか否かの切り替え
を行う。
【0228】すなわち、同期判定結果が同期確立された
旨を示す場合には、本発明に係る位相回転検出の検出周
期で得られた周波数オフセット検出結果及びfD検出結
果をそのまま出力する。一方、同期判定結果が同期確立
されていない旨を示す場合には、本発明に係る位相回転
検出の検出周期で得られた周波数オフセット検出結果及
びfD検出結果を破棄し、周波数オフセット検出結果及
びfD検出結果を既定値に設定する。ここで、既定値と
しては、例えば周波数オフセットは0Hzを用い、fD
は中速、すなわち位相回転検出のデフォルト値を用い
る。
【0229】受信品質が良好である(平均SIRが閾値
を超えた)場合や同期が確立されたときには、本発明の
位相回転検出により得られた周波数オフセット検出結果
及びfD検出結果をそのまま出力する。この周波数オフ
セット検出結果及びfD検出結果は、前検出値保持部2
301に保持される。そして、検出周期のうち、受信品
質が劣化した場合(実施の形態10では、平均SIRが
閾値以下になったとき)には、デフォルト設定として周
波数オフセット検出結果及びfD検出結果を既定値に設
定する。
【0230】位相回転自体は、1検出周期では大きく変
化しないと考えられるので、受信品質が劣化した場合に
デフォルト設定とせずに、切替制御回路1502が前検
出値保持部2301に保持された前の検出周期の周波数
オフセット検出結果及びfD検出結果を出力するように
制御を行う。
【0231】すなわち、位相回転周期において測定した
受信品質が劣化した場合には、その検出周期における位
相回転検出結果を補正に用いずに破棄し、前の検出周期
における検出結果を用いる(今検出結果と前検出結果を
同じにする)。この場合、あまり前の検出周期の検出結
果を用いても精度が低くなるので、直前の検出周期にお
ける検出結果を用いることが望ましい。さらに、次の検
出周期においても受信品質が劣悪である場合には、位相
回転検出値の既定値を用いる。
【0232】このように、本実施の形態によれば、同期
が確立されていない状態又は受信品質が劣悪な状態での
検出精度の劣化に対し、検出結果を用いた補正を行わず
に前の検出結果を利用して制御を行うことにより、検出
誤差の影響を小さくして、受信特性の劣化を防ぐことが
できる。
【0233】以下、本実施の形態における本発明の位相
回転検出とデフォルト設定の切替制御について図24を
用いて説明する。図24は、本発明の実施の形態11に
係る位相回転検出の切替制御を説明するためのフロー図
である。
【0234】まず、ステップ(以下、STと省略する)
1では、切替制御回路1502をデフォルトに設定する
(周波数オフセット0Hz、fD判定「中」(WMSA
(Weighted Multi-Slot Averaging)3スロット)。ST2
では、同期が確立されているかどうかを同期判定回路1
701で判定する。同期が確立されていれば遅延検波な
どの所定の処理が行われ(ST4)、同期が確立されて
いなければ、位相回転検出回路205に検出周期のリセ
ットを指示し(ST3)、切替制御回路1502のデフ
ォルト設定の状態を維持する。
【0235】次いで、ST5では、同期確立後に、検出
周期であるかどうかを判断し、60フレームの位相回転
検出処理を行う。すなわち、同期確立後に検出周期であ
れば、通常の60フレーム毎の検出を続ける(ST
6)。通常検出を行っている状態で受信品質が劣化した
場合においても平均SIRと閾値とを比較する(ST
7)。平均SIRが閾値を超えていれば、受信品質が良
好であるとして、検出値を利用する(ST10)。
【0236】平均SIRが閾値以下になったときには、
前回の平均SIRと閾値とを比較する(ST8)。前回
の平均SIRが閾値を超えていれば、受信品質が良好で
あるとして、前検出値保持手段2301に保持している
前回の検出結果を利用する(ST11)。一方、前回の
平均SIRが閾値以下であるときには、デフォルト設定
を行う(ST9)。すなわち、平均SIRが閾値より低
い場合は、その検出周期nの検出結果は破棄し、次の検
出周期n+1においても前回の検出周期n−1の結果を
用いる。さらに、平均SIRが閾値より低い状態が続い
た場合、次の検出周期n+2からはデフォルト設定にす
る。デフォルト設定に戻した以降は通常検出動作(ST
6)を行う。
【0237】このように、各時点で平均SIRが閾値を
超えていれば検出結果を利用し、閾値以下であればデフ
ォルト設定にする。なお、検出周期のフレーム数につい
ては、本実施の形態に限定せず、60フレーム以外であ
てっても良い。また、前回の検出結果と既定値のいずれ
かを用いる制御についても本実施の形態に制限されな
い。
【0238】本実施の形態においては、同期確立されて
いるか否かに拘わりなく、本発明に係る位相回転検出を
行って、同期確立がされていないときに位相回転検出結
果を用いずに前検出値を用いる場合について説明してい
るが、同期確立されていな場合には本発明の位相回転検
出を行わない制御を行っても良い。
【0239】図25は、本発明の実施の形態11に係る
位相回転検出回路の構成の他の例を示すブロック図であ
る。図25において、図23と同じ部分については図2
3と同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0240】図25に示す位相回転検出回路は、本発明
に係る位相回転検出の開始・停止を制御する切替制御回
路2501を備えている。この切替制御回路2501に
は、同期判定回路1701の出力である同期判定結果が
入力される。切替制御回路2501では、同期判定結果
に基づいて本発明の位相回転検出の開始・停止を制御す
る。また、切替制御回路2501は、位相回転検出の開
始・停止を示す信号を周波数オフセット検出結果及びf
D検出結果を出力する切替制御回路1502に出力す
る。
【0241】上記構成を有する位相回転検出回路におい
ては、同期判定結果が同期未確立である場合に、本発明
に係る位相回転検出が停止するように切替制御を行い、
停止する旨を示す信号を切替制御回路1502に出力す
る。切替制御回路1502は、停止する旨を示す信号に
したがって、前検出値保持部2301に保持された前の
検出周期の検出結果を出力するかデフォルト設定による
既定値を出力するかの切替制御を行う。前の検出周期の
検出結果を出力するか既定値を出力するかの制御につい
ては上述した方法と同じである。
【0242】同期判定結果が同期確立である場合に、本
発明に係る位相回転検出が開始するように切替制御を行
い、開始する旨を示す信号を切替制御回路1502に出
力する。切替制御回路1502は、開始する旨を示す信
号にしたがって、正規化回路2058の出力である周波
数オフセット検出結果及びフィンガ間平均化回路205
9の出力であるfD検出結果を出力する。
【0243】このように同期確立されていな場合には本
発明の位相回転検出を行わない制御を行うことにより、
精度の悪い位相回転検出結果に基づく補正が行われ、受
信特性が劣化するのを防止することができ、かつ、受信
に関する信号処理量を削減し、電力消費量を低減するこ
とができる。
【0244】上記実施の形態1から11は適宜組み合わ
せて実施することが可能である。なお、本発明は上記実
施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可
能である。上記実施の形態1から11においては、本発
明に係る位相回転検出で求められた位相回転検出結果を
チャネル推定に用いる場合について説明しているが、本
発明においては、本発明に係る位相回転検出で求められ
た位相回転検出結果を他の信号処理、例えば遅延プロフ
ァイル平均化数などの最適化に用いても良い。
【0245】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、受
信信号に含まれる既知信号から位相回転の周波数オフセ
ット成分及びフェージング変動成分を個別に検出する際
に、遅延検波出力をベクトル合成することにより受信信
号の信頼性を考慮し、また、周波数オフセット補正した
後の遅延検波出力を用いて最大ドップラー周波数を検出
するので、高い検出精度を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る位相回転検出装置
を備えた基地局の構成を示すブロック図
【図2】図1に示す基地局のチャネル推定回路の構成を
示すブロック図
【図3】図2に示すチャネル推定回路における位相回転
検出回路の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態1に係る位相回転検出装置
を備えた基地局と無線通信を行う通信端末の構成を示す
ブロック図
【図5】本発明の位相回転検出装置において遅延検波の
時間間隔を説明するための図
【図6】本発明の実施の形態2に係る位相回転検出装置
の遅延検波回路の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態2に係る位相回転検出装置
の遅延検波回路において使用されるテーブルを示す図
【図8】本発明の実施の形態2に係る位相回転検出装置
の遅延検波回路の他の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態3に係る位相回転検出回路
の構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態4に係る位相回転検出回
路の構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態5に係る位相回転検出回
路の構成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態6に係る位相回転検出回
路の構成を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態7に係る位相回転検出回
路の構成を示すブロック図
【図14】本発明の実施の形態7に係る位相回転検出装
置において使用するfD判定テーブルを示す図
【図15】本発明の実施の形態8に係る位相回転検出装
置を備えた基地局の構成を示すブロック図
【図16】本発明の実施の形態8に係る位相回転検出回
路の構成を示すブロック図
【図17】本発明の実施の形態9に係る位相回転検出装
置を備えた基地局の構成を示すブロック図
【図18】本発明の実施の形態9に係る位相回転検出回
路の構成を示すブロック図
【図19】本発明の実施の形態10に係る位相回転検出
装置を備えた基地局の構成を示すブロック図
【図20】本発明の実施の形態10に係る位相回転検出
回路の構成を示すブロック図
【図21】本発明の実施の形態10に係る位相回転検出
の検出タイミング変更を示す図
【図22】本発明の実施の形態10に係る位相回転検出
の検出タイミング変更を示す図
【図23】本発明の実施の形態11に係る位相回転検出
回路の構成の一例を示すブロック図
【図24】本発明の実施の形態11に係る位相回転検出
の切替制御を説明するためのフロー図
【図25】本発明の実施の形態11に係る位相回転検出
回路の構成の他の例を示すブロック図
【符号の説明】
201,202,206 乗算器 203 同相加算回路 204 重み付け加算回路 205 位相回転検出回路 207 スロット毎位相回転補正回路 208 重み係数算出回路 209,210 シンボル毎位相回転補正回路 2051 象限補正回路 2052 シンボル間平均化回路 2053 遅延検波回路 2054,2056 平均化回路 2055 絶対値算出回路 2057,2059 フィンガ間平均化回路 2058 正規化回路 401 0.3スロット用遅延検波回路 402 1スロット用遅延検波回路 403 2スロット用遅延検波回路 404 比較部 405 参照テーブル 406 切替制御部 501,601,702 閾値判定回路 701 最大値選択回路 801 fD判定回路 1501 SIR測定器 1502,2501 切替制御回路 1701 同期判定回路 2301 前検出値保持部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−234190(JP,A) 特開 平10−190758(JP,A) 特開 平9−246917(JP,A) 特開 平7−74726(JP,A) 特開 平11−68698(JP,A) 特開 平10−51424(JP,A) 特開2000−78216(JP,A) 特開2001−230702(JP,A) 特開2001−77744(JP,A) 特開2000−349849(JP,A) 特開2001−339457(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 13/00 - 13/06 H04B 1/69 - 1/713 H04B 7/26 H04L 27/00

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を遅延検波する遅延検波手段
    と、前記遅延検波手段により得られた遅延検波出力をベ
    クトル合成することにより周波数オフセットによる位相
    回転を検出する周波数オフセット検出手段と、を具備す
    る位相回転検出装置であって、 前記遅延検波出力における前記周波数オフセット検出手
    段により検出された前記位相回転を補正する補正手段
    と、前記補正手段により補正された遅延検波出力をベク
    トル合成することにより最大ドップラー周波数による位
    相回転を検出する最大ドップラー周波数検出手段と、を
    具備することを特徴とする位相回転検出装置。
  2. 【請求項2】 前記最大ドップラー周波数検出手段は、
    前記補正手段により補正された遅延検波出力の直交成分
    の絶対値をベクトル合成することにより、前記最大ドッ
    プラー周波数による位相回転を検出することを特徴とす
    請求項1記載の位相回転検出装置。
  3. 【請求項3】 前記最大ドップラー周波数検出手段は、
    前記補正手段により補正された前記遅延検波出力が閾値
    以上である信頼性の高い遅延検波出力のみについて直交
    成分の絶対値をベクトル合成することにより、前記最大
    ドップラー周波数による位相回転を検出することを特徴
    とする請求項2記載の位相回転検出装置。
  4. 【請求項4】 前記遅延検波手段は、測定間隔が異なる
    複数の遅延検波部を有するとともに、位相回転量が大き
    くなるほど前記測定間隔を短くした遅延検波出力を選択
    することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか
    に記載の位相回転検出装置。
  5. 【請求項5】 遅延検波手段は、測定間隔が異なる複数
    の遅延検波部を有するとともに、複数の前記遅延検波部
    の中から前記測定間隔が最大でなくかつ最小でもない特
    定の遅延検波部を選択し、前記特定の遅延検波部での位
    相回転量に基づいて前記特定の遅延検波部以外の遅延検
    波部の遅延検波出力を選択することを特徴とする請求項
    1から請求項4のいずれかに記載の位相回転検出装置。
  6. 【請求項6】 前記遅延検波手段の前記遅延検波出力に
    対して閾値判定を行う第1閾値判定手段を具備し、前記
    周波数オフセット検出手段は、前記第1閾値判定手段に
    おける閾値判定により閾値を超える遅延検波出力をベク
    トル合成することにより前記周波数オフセットによる位
    相回転を検出することを特徴とする請求項1から請求項
    5のいずれかに記載の位相回転検出装置。
  7. 【請求項7】 前記補正手段により補正された前記遅延
    検波出力に対して閾値判定を行う第2閾値判定手段を具
    備し、前記最大ドップラー周波数検出手段は、前記第2
    閾値判定手段における閾値判定により閾値を超える遅延
    検波出力をベクトル合成することにより前記最大ドップ
    ラー周波数による位相回転を検出することを特徴とする
    請求項1から請求項5のいずれかに記載の位相回転検出
    装置。
  8. 【請求項8】 前記補正手段により補正されたフィンガ
    毎の遅延検波出力のうち最大の出力を選択する選択手段
    を具備し、前記最大ドップラー周波数検出手段は、前記
    選択手段により選択された前記最大の出力をベクトル合
    成することにより最大ドップラー周波数による位相回転
    を検出することを特徴とする請求項1から請求項7のい
    ずれかに記載の位相回転検出装置。
  9. 【請求項9】 前記最大の出力に対して閾値判定を行う
    第3閾値判定手段を具備し、前記最大ドップラー周波数
    検出手段は、前記第3閾値判定手段における閾値判定に
    より閾値を超える前記最大の出力をベクトル合成するこ
    とにより前記最大ドップラー周波数による位相回転を検
    出することを特徴とする請求項8記載の位相回転検出装
    置。
  10. 【請求項10】 前記最大ドップラー周波数検出手段
    は、通信品質と最大ドップラー周波数とを関連づけた判
    定テーブルを参照して最大ドップラー周波数による位相
    回転を検出することを特徴とする請求項1から請求項9
    のいずれかに記載の位相回転検出装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10のいずれかに
    記載の位相回転検出装置を備えたことを特徴とする無線
    基地局装置。
  12. 【請求項12】 受信信号を遅延検波する遅延検波手段
    と、前記遅延検波手段により得られた遅延検波出力をベ
    クトル合成することにより周波数オフセットによる位相
    回転を検出する周波数オフセット検出手段と、前記受信
    信号を用いて受信品質を測定する受信品 質測定手段と、
    を具備する無線基地局装置であって、 前記遅延検波出力における前記周波数オフセット検出手
    段により検出された前記位相回転を補正する第1補正手
    段と、前記補正手段により補正された遅延検波出力をベ
    クトル合成することにより最大ドップラー周波数による
    位相回転を検出する最大ドップラー周波数検出手段と、
    前記周波数オフセットによる位相回転の検出結果及び前
    記最大ドップラー周波数による位相回転の検出結果を出
    力するかまたは周波数オフセットによる位相回転の規定
    値及び最大ドップラー周波数による位相回転の規定値を
    出力するかを前記受信品質測定手段により測定された受
    信品質に基づいて切り替える第1切替制御手段と、前記
    周波数オフセットによる位相回転の検出結果または前記
    周波数オフセットによる位相回転の規定値を用いて前記
    周波数オフセットによる位相回転を補正するとともに前
    記最大ドップラー周波数による位相回転の検出結果また
    は前記最大ドップラー周波数による位相回転の規定値を
    用いて最大ドップラー周波数による位相回転を補正する
    第2補正手段と、を具備することを特徴とする無線基地
    局装置。
  13. 【請求項13】 受信信号を遅延検波する遅延検波手段
    と、前記遅延検波手段により得られた遅延検波出力をベ
    クトル合成することにより周波数オフセットによる位相
    回転を検出する周波数オフセット検出手段と、前記受信
    信号に対して復調処理を行う復調手段と、前記復調手段
    の出力を用いて同期判定を行う同期判定手段と、を具備
    する無線基地局装置であって、 前記遅延検波出力における前記周波数オフセット検出手
    段により検出された前記位相回転を補正する第1補正手
    段と、前記補正手段により補正された遅延検波出力をベ
    クトル合成することにより最大ドップラー周波数による
    位相回転を検出する最大ドップラー周波数検出手段と、
    前記周波数オフセットによる位相回転の検出結果及び前
    記最大ドップラー周波数による位相回転の検出結果を出
    力するかまたは周波数オフセットによる位相回転の規定
    値及び最大ドップラー周波数による位相回転の規定値を
    出力するかを前記同期判定手段による同期判定結果に基
    づいて切り替える第1切替制御手段と、前記周波数オフ
    セットによる位相回転の検出結果または前記周波数オフ
    セットによる位相回転の規定値を用いて前記周波数オフ
    セットによる位相回転を補正するとともに前記最大ドッ
    プラー周波数による位相回転の検出結果または前記最大
    ドップラー周波数による位相回転の規定値を用いて最大
    ドップラー周波数による位相回転を補正する第2補正手
    段と、を具備することを特徴とする無線基地局装置。
  14. 【請求項14】 受信信号を遅延検波する遅延検波手段
    と、前記遅延検波手段により得られた遅延検波出力をベ
    クトル合成することにより周波数オフセットによる位相
    回転を検出する周波数オフセット検出手段と、前記受信
    信号を用いて受信品質を測定する受信品質測定手段と、
    前記受信信号に対して復調処理を行う復調手段と、前記
    復調手段の出力を用いて同期判定を行う同期判定手段
    と、を具備する無線基地局装置であって、 前記遅延検波出力における前記周波数オフセット検出手
    段により検出された前記位相回転を補正する第1補正手
    段と、前記補正手段により補正された遅延検波出力をベ
    クトル合成することにより最大ドップラー周波数による
    位相回転を検出する最大ドップラー周波数検出手段と、
    前記周波数オフセットによる位相回転の検出結果及び前
    記最大ドップラー周波数による位相回転の検出結果を出
    力するかまたは周波数オフセットによる位相回転の規定
    値及び最大ドップラー周波数による位相回転の規定値を
    出力するかを前記受信品質測定手段により測定された受
    信品質及び前記同期判定手段による同期判定結果に基づ
    いて切り替える第1切替制御手段と、前記周波数オフセ
    ットによる位相回転の検出結果または前記周波数オフセ
    ットによる位相回転の規定値を用いて前記周波数オフセ
    ットによる位相回転を補正するとともに前記最大ドップ
    ラー周波数による位相回転の検出結果または前記最大ド
    ップラー周波数による位相回転の規定値を用いて最大ド
    ップラー周波数による位相回転を補正する第2補正手段
    と、を具備することを特徴とする無線基地局装置。
  15. 【請求項15】 前記第1切替制御手段は、前記受信品
    質測定手段にて測定された受信品質が良好である場合
    に、前記周波数オフセットによる位相回転の検出結果及
    び前記最大ドップラー周波数による位相回転の検出結果
    を出力し、前記受信品質測定手段にて測定 された受信品
    質が劣悪である場合に、前記周波数オフセットによる位
    相回転の規定値及び前記最大ドップラー周波数による位
    相回転の規定値を出力することを特徴とする請求項12
    または請求項14記載の無線基地局装置。
  16. 【請求項16】 前記第1切替制御手段は、前記同期判
    定手段による同期判定結果より同期が確立している場合
    に、前記周波数オフセットによる位相回転の検出結果及
    び前記最大ドップラー周波数による位相回転の検出結果
    を出力し、前記同期判定手段による同期判定結果より同
    期が確立していない場合に、前記周波数オフセットによ
    る位相回転の規定値及び前記最大ドップラー周波数によ
    る位相回転の規定値を出力することを特徴とする請求項
    13又は請求項14記載の無線基地局装置。
  17. 【請求項17】 前記周波数オフセット検出手段は、同
    期が確立されていない場合には前記周波数オフセットに
    よる位相回転を検出する周期を同期が確立されている場
    合に比べて短くするとともに、前記最大ドップラー周波
    数検出手段は、同期が確立されていない場合には前記最
    大ドップラー周波数による位相回転を検出する周期を同
    期が確立されている場合に比べて短くすることを特徴と
    する請求項12から請求項16のいずれかに記載の無線
    基地局装置。
  18. 【請求項18】 前の位相回転検出周期にて前記周波数
    オフセット検出手段により検出された位相回転検出結果
    及び最大ドップラー周波数検出手段により検出された位
    相回転検出結果を保持する保持手段を具備し、前記第1
    切替制御手段は、前記周波数オフセットによる位相回転
    の既定値及び前記最大ドップラー周波数による位相回転
    の規定値の代わりに、前記保持手段で保持された前記位
    相回転検出結果を出力することを特徴とする請求項12
    から請求項17のいずれかに記載の無線基地局装置。
  19. 【請求項19】 前記周波数オフセット検出手段による
    位相回転の検出及び前記最大ドップラー周波数検出手段
    による位相回転の検出の開始と停止を制御する第2切替
    制御手段を具備することを特徴とする請求項12から請
    求項18のいずれかに記載の無線基地局装置。
  20. 【請求項20】 受信信号を遅延検波するステップと、
    遅延検波により得られた遅延検波出力をベクトル合成す
    ることにより周波数オフセットによる位相回転を検出す
    るステップと、を具備する位相回転検出方法であって、 前記遅延検波出力における検出された前記位相回転を補
    正するステップと、補正された遅延検波出力をベクトル
    合成することにより最大ドップラー周波数による位相回
    転を検出するステップと、を具備することを特徴とする
    位相回転検出方法。
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