JP3497299B2 - ポリプロピレン樹脂組成物 - Google Patents
ポリプロピレン樹脂組成物Info
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Description
組成物に関し、特に耐候性及び塗装性に優れ、自動車の
外装用として好適なポリプロピレン樹脂組成物に関す
る。
レフィンは、軽量であり、かつ機械的強度等に優れてい
るので、各種の分野に広く利用されている。特に自動車
においてはその内外装用の樹脂材料として、その部位に
応じたグレードの結晶性ポリオレフィン及び/又はオレ
フィン系エラストマーが使用されるようになってきてい
る。しかしながら、ポリオレフィン樹脂は耐候性が必ず
しも十分でないので、酸化防止剤、紫外線吸収剤及び光
安定剤等の耐候剤が添加されている。
としては黒色が主流であったが、近年グレー系に着色さ
れた樹脂材料が要求されている。しかしながら、グレー
系の着色材料を用いる場合に、従来の耐候剤の添加処方
では、十分な耐候性が得られないという問題が生じた。
また耐候剤の添加量を増やすと、製造コストが高くなる
とともに、耐候剤がブリードアウトしてくるため、塗料
が固化しにくく、塗膜外観が悪くなるという問題もあ
る。
塗装性に優れ、自動車の外装用として好適なポリプロピ
レン樹脂組成物を提供することである。
の結果、本発明者らは、プロピレン−エチレンブロック
共重合体に、オレフィン系エラストマー、無機フィラ
ー、特定の耐候剤及び顔料を特定量添加することによ
り、優れた耐候性及び塗装性を有するポリプロピレン樹
脂組成物が得られることを見出し、本発明に想到した。
成物は、(a) 1〜120g/10分のメルトフローレー
トを有するプロピレン−エチレンブロック共重合体50
〜75重量%と、(b) オレフィン系エラストマー20〜
35重量%と、(c) 無機フィラー5〜20重量%とから
なり、さらに前記(a) 〜(c) の合計100重量部に対し
て、(d) 黒色顔料0.3〜0.7重量部と、(e) 白色顔
料0.1〜7重量部と、(f) ヒンダードフェノール系酸
化防止剤0.05〜0.2重量部と、(g) 紫外線吸収剤
0.1〜0.4重量部と、(h) ヒンダードアミン系光安
定剤0.05〜0.3重量部とを含有することを特徴と
する。
共重合体は、多段重合により合成されるものが好まし
い。
下でプロピレンを重合することにより、結晶性プロピレ
ンホモポリマー部分(少量のコモノマー成分を含んでい
てもよい)を生成し、次の段階でエチレン+プロピレン
に切替えてプロピレン−エチレン共重合部分を生成す
る。
−エチレンブロック共重合体は、実質的に結晶性ホモ
ポリプロピレン部分と、プロピレン−エチレン共重合
部分と、少量の結晶性ホモポリエチレン部分とからな
るものであり、それぞれの部分は単独のポリマーとして
存在していても、あるいはそれぞれが結合した状態にあ
ってもよい。なお、上記各部分は基本的にはプロピレン
及び/又はエチレンとからなるものであるが、他のα−
オレフィンやジエン系モノマー等を少量含有していても
よい。
共重合体のメルトフローレート(MFR、230℃、荷
重2.16kgで測定)は1〜120g/10分、好ま
しくは10〜90g/10分である。MFRの値が1g
/10分未満では得られる組成物の成形性、特に射出成
形性が低下し、一方120g/10分を越えると機械的
強度が低下する。またエチレンの含有量は、1〜15重
量%が好ましく、3〜10重量%がより好ましい。
レン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセ
ン−1、4−メチルペンテン−1等のα−オレフィンの
共重合体ゴムであり、特にエチレンとエチレン以外のα
−オレフィンとの共重合体ゴムが好ましい。このような
共重合体ゴムとしては、例えばエチレン−プロピレン共
重合体ゴム(EPR)、これにジエン化合物を共重合し
たエチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム(EPD
M)、エチレン−ブテン共重合体ゴム(EBR)等が挙
げられる。
体ゴム(EPR)は、エチレンの含有量が50〜90モ
ル%、プロピレンの含有量が50〜10モル%であるの
が好ましい。より好ましい範囲は、エチレンが70〜8
0モル%、プロピレンが30〜20モル%である。な
お、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム(EP
DM)の場合、ジエン化合物としては、エチリデンノル
ボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエ
ン等が挙げられる。上記EPR(EPDMを含む)のM
FRは0.5〜20g/10分が好ましく、0.5〜1
0g/10分がより好ましい。
R)は、エチレンの含有量が70〜85モル%、ブテン
−1の含有量が15〜30モル%であるのが好ましい。
より好ましい範囲は、エチレンが75〜85モル%、ブ
テン−1が25〜15モル%である。上記EBRのMF
Rは、1〜30g/10分が好ましく、1〜20g/1
0分がより好ましい。
材として一般に用いられているものであり、例えばタル
ク、マイカ、繊維結晶性ケイ酸カルシウム、炭酸カルシ
ウム等が挙げられる。これらのうちでは特にタルクが好
ましい。上記無機フィラーの平均粒径は15μm以下の
ものを用いるのが好ましい。なお、針状あるいは繊維状
物の場合、繊維径が1〜100μmで、アスペクト比が
3〜30のものが好ましい。
色顔料としてはカーボンブラックが挙げられ、また白色
顔料としてはチタンホワイトが挙げられる。黒色顔料に
対する白色顔料の重量比は、0.2〜10が好ましく、
1〜6がより好ましい。
ハンターの色差式で規定されるL値は14.5〜23.
0であり、a値は1.5〜−0.3であり、b値は−
1.0〜−2.5であるのが好ましい。さらにL値、a
値及びb値が上記範囲内にあれば、黒色顔料及び白色顔
料以外の顔料も配合することができる。
(a) ヒンダードフェノール系酸化防止剤、(b) 紫外線吸
収剤及び(c) ヒンダードアミン系光安定剤である。
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ
フェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステアリ
ル(3,5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート、ジステアリル(3,5−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、2,2’−メチ
レンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチル
フェノール)、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロキシ−
3−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕グリコ
ールエステル、4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブ
チル−m−クレゾール)、2,2’−エチリデンビス
(4,6−ジ−t−−ブチルフェノール)、2,2’−
エチリデンビス(4−sec−ブチル−6−t−ブチル
フェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、ビス
〔2−t−ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ
−3−t−ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テ
レフタレート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル
−3−ヒドロキシ−4−t−ブチルベンジル)イソシア
ヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,
3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、
1,3,5−トリス〔(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル) プロピオニルオキシエチル〕イソ
シアヌレート、ペンタエリスリチル−テトラキス〔メチ
レン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕、2−t−ブチル−4−メ
チル−6−(2’−アクリロイルオキシ−3’−t−ブ
チル−5’−メチルベンジル)フェノール、3,9−ビ
ス(1’,1’−ジメチル−2’−ヒドロキシエチル)
−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウ
ンデカン、ビス〔β−(3−t −ブチル−4−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル) プロピオネート等が挙げられ
る。これらのうちでは、1,3,5−トリス(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌ
レート、ペンタエリスリチル−テトラキス〔メチレン−
3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕等が好ましい。これらは単独でも
2種以上混合しても用いることができる。
ノン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾエート系のもの
等が挙げられる。これらの中では、ベンゾトリアゾール
系及びベンゾエート系のものが好ましい。ベンゾトリア
ゾール系の紫外線吸収剤としては、例えば2−(3−t
−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−
ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t −ブ
チル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−
t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾールなどを挙げる
ことができる。ベンゾエート系の紫外線吸収剤として
は、例えば2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサ
デシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ゾエートなどを挙げることができる。これらは単独でも
2種以上混合しても用いることができる。
4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6
−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス
(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジニル)セバケート、トリス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロアセ
テート、コハク酸−ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)エステル、コハク酸−ビス(1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)エス
テル、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、コハク
酸ジメチル・1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒド
ロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮
合物、ポリ[ {6−(1,1,3,3−テトラメチルブ
チル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)イミノ}] 、N,N’−ビ
ス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン−2,4−
ビス[ N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)アミノ] −6−クロロ−1,
3,5トリアジン縮合物、1−[ 2−{3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシ}エチル] −4−{3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ}
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、8−ベン
ジル−7,7,9,9−テトラメチル−3−オクチル−
1,3,8−トリアザスピロ[ 4,5] ウンデカン−
2,4−ジオン、8−アセチル−3−ドデシル−7,
7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピ
ロ[ 4,5] デカン−ジオン、1,6,11−トリス[
{4,6−ビス(N−ブチル−N(1,2,2,6,6
−ペンタメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−1,
3,5−トリアジン−2−イル}アミノ] ウンデカン、
テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸エス
テル、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカル
ボン酸エステル、1,1’−(1,2−エタンジイル)
ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペリジノン)、
N−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル
−N−アミノオキザアミド、ポリ[ 6−モリホリノ−
1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][4−(2,
2,6,6−テトラメチルピペリジル)イミノ] ヘキサ
メチレン−[ 4−(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジル)イミノ] 、ポリメチルプロピル−3−オキシ−
[ 4(2,2,6,6−テトラメチル)ピペリジニル]
シロキサン、ポリメチルプロピル−3−オキシ−[ 4
(1,2,2,6,6−ペンタメチル)ピペリジニ
ル)] シロキサン、1,5−ジオキサスピロ[ 5,5]
ウンデカン−3,3−ジカルボン酸エステルと2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−アールとの縮合
物、1,1’,1”−[ 1,3,5−トリアジン−2,
4,6−トリイル−トリス{(シクロヘキシルイミノ)
−2,1−エタンジイル}] −トリス−[ 3,3,5,
5−テトラメチルピペラジン−2−オン] 、N−(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)−3−
[ (2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ル)アミノ] −プロパナミド等が挙げられる。これらの
中でも、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)セバケート、コハク酸ジメチル・1−(2−
ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン重縮合物、ポリ{[ (6−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,
3,5−トリアジン−2,4−ジイル] [ 2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ] ヘキサメ
エチレン[ (2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)イミノ] }が好ましい。これらは単独でも2種
以上混合しても用いることができる。
ロック共重合体が50〜75重量%、好ましくは55〜
70重量%であり、オレフィン系エラストマーが20〜
35重量%、好ましくは20〜30重量%であり、無機
フィラーが5〜20重量%、好ましくは5〜15重量%
である。
配合量が50重量%未満では延性、硬度等が低く、一方
75重量%を越えると耐衝撃性が低下する。またオレフ
ィン系エラストマーの配合量が20重量%未満では、耐
衝撃性、引張強度等が低く、一方35重量%を越えると
硬度、曲げ弾性率等の機械的強度が低下する。さらに無
機フィラーの配合量が5重量%未満では剛性が低く、一
方20重量%を越えると成形性が低下する。
レン−エチレンブロック共重合体、オレフィン系エラス
トマー及び無機フィラーの合計100重量部に対して、
それぞれ0.3〜0.7重量部、及び0.1〜7重量部
である。また黒色顔料及び白色顔料以外の顔料を配合す
る場合には、全顔料の配合量はプロピレン−エチレンブ
ロック共重合体、オレフィン系エラストマー及び無機フ
ィラーの合計100重量部に対して、0.3〜10重量
部である。
ブロック共重合体、オレフィン系エラストマー及び無機
フィラーの合計100重量部に対して、ヒンダードフェ
ノール系酸化防止剤が0.05〜0.2重量部、好まし
くは0.1〜0.2重量部であり、紫外線吸収剤が0.
1〜0.4重量部、好ましくは0.15〜0.4重量部
であり、ヒンダードアミン系光安定剤が0.05〜0.
3重量部、好ましくは0.05〜0.2重量部である。
候性が十分でなく、一方上記上限を越えてもそれに見合
う効果の向上が得られない。
分の他に、その改質を目的として、他の添加剤、例えば
熱安定剤、難燃剤、可塑剤、帯電防止剤、離型剤、発泡
剤等を添加することができる。
シェルミキサー、スーパーミキサー、リボンブレンダー
等を用いて混合し、一軸押出機、二軸押出機、バンバリ
ーミキサー、ニーダー等で180〜230℃の温度範囲
で溶融混練することによって得ることができる。
料は、樹脂成分(プロピレン−エチレンブロック共重合
体及びオレフィン系エラストマー)のそれぞれ全量に対
して配合してもよいし、また例えば、無機フィラー、耐
候剤及び/又は顔料をプロピレン−エチレンブロック共
重合体(又は結晶性ポリエチレン)に配合して溶融混練
することにより、無機フィラー、耐候剤及び/又は顔料
の含有率の高い、いわゆる予めマスターバッチを製造し
ておき、これにプロピレン−エチレンブロック共重合
体、オレフィン系エラストマー並びに無機フィラー、耐
候剤及び顔料の中でマスターバッチに含まれない成分を
配合してもよい。例えば、顔料25〜75重量%と、プ
ロピレン−エチレンブロック共重合体(又は結晶性ポリ
エチレン)75〜25重量%とを溶融混練してマスター
バッチを予め製造し、これにプロピレン−エチレンブロ
ック共重合体、オレフィン系エラストマー及びその他の
添加剤を配合するのが好ましい。このような方法で添加
剤を配合することにより、プロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体に対する添加剤の分散性を一層良好なものと
することができる。
に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではな
い。
重) エチレン含有量=4重量% BPP−2:MFR=80g/10分 エチレン含有量=4重量%
とエチレン−ブテン共重合体ゴム(EBR)との50:
50(重量基準)の混合物。 EPR:MFR=0.8g/10分、エチレン含有量=7
7重量%。 EBR:MFR=2g/10分、エチレン含有量=80重
量%。 (注)*:OEは全ての実施例及び比較例で同じものを
使用した。
ク(株)製。
ク)、白色顔料(チタンホワイト)、その他の顔料、ポ
リエチレン等をスーパーミキサーを用いて、ドライブレ
ンドした後、二軸押出機(池貝(株)製、PCM−4
5)で溶融混練し、マスターバッチ(MS−1〜MS−
4)を得た。
タエリスリチル−テトラキス〔メチレン−3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート〕) ・Ph−2:ヒンダードフェノール系酸化防止剤(1,
3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)イソシアヌレート) ・UV−1:ベンゾエート系紫外線吸収剤(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンゾエート) ・UV−2:ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(2−
(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール) ・HALS:ヒンダードアミン系紫外線吸収剤(ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート)
ロック共重合体(BBP)と、(b) オレフィン系エラス
トマー(OE)と、(c) タルクと、(a) 〜(c)の合計1
00重量部に対して表2及び3に示す種類及び配合割合
のマスターバッチ化した顔料(MS−1〜MS−4)
と、各種耐候剤〔Ph−1(0.1重量部)、Ph−2
(0.1重量部)、UV−1(0.25重量部)、UV
−2(0.1重量部)、HALS(0.1重量部)〕
と、ステアリン酸0.1重量部とを配合し、スーパーミ
キサーでドライブレンドし、その後二軸押出機に投入
し、200℃、スクリュー回転数200rpmで混練
し、組成物のペレットを得た。次に得られたペレット
を、射出成形機により、樹脂温度210℃、射出圧力6
50kgf/cm2 及び金型温度40℃で射出成形し、
試験片を得た。
果を下記表2及び3に示す。 (1) 色調: ハンターの色差式で規定されるL値、a値
及びb値を測定した。 (2) 剛性:ASTM D790 により測定した。 ○・・・6000kgf/cm2 以上。 ×・・・6000kgf/cm2 未満。 (3) 脆性:ASTM D746 により脆化温度を測定した。 ○・・・−30℃未満。 ×・・・−30℃以上。 (4) ロックウェル硬度:ASTM D785 により測定した(ス
ケールR)。 ○・・・55R 以上。 ×・・・55R 未満。 (5) 耐候性:サンシャインカーボンアーク(スガ試験
(株)製)を使用して促進試験(ブラックパネル83℃、
雨あり)を行い、表面外観を顕微鏡により観察した。 ○・・・1500時間以上、変化が認められなかった。 ×・・・1500時間未満で、変化が認められた。 (6) 塗装性:試験片の表面をイソプロパノールで拭いた
後、RB117(NBC製)及びフレキセン106(日
本ペイント(株)製)をそれぞれ15μm及び100μ
mの厚さに塗布し、120℃で35分間焼き付けた。塗
装品に1cm幅の切れ目を入れて、インストロン型引っ
張り試験機で180°方向に50mm/分の速度で引き剥
がし、その時の荷重をピール強度とした。ピール強度が
800g/cm 以上か否かで塗装性を評価した。 ○・・・800g/cm 以上。 ×・・・800g/cm 未満。
〜12のポリプロピレン樹脂組成物は、剛性、脆性、硬
度、耐候性及び塗装性に優れている。一方比較例1〜7
のポリプロピレン樹脂組成物は、剛性、脆性、硬度、耐
候性及び塗装性の少なくとも1つが劣る。
1〜120g/10分のメルトフローレート(MFR)
を有するプロピレン−エチレンブロック共重合体と、オ
レフィン系エラストマーと、無機フィラーと、特定量の
黒色顔料、白色顔料、ヒンダードフェノール系酸化防止
剤、紫外線吸収剤及びヒンダードアミン系光安定剤を添
加してなるので、耐候性及び塗装性に優れている。この
ような組成物は各種用途に適用可能であるが、特に自動
車の外装品用に好適である。
Claims (4)
- 【請求項1】 (a) 1〜120g/10分のメルトフロ
ーレートを有するプロピレン−エチレンブロック共重合
体50〜75重量%と、(b) オレフィン系エラストマー
20〜35重量%と、(c) 無機フィラー5〜20重量%
とからなり、さらに前記(a) 〜(c) の合計100重量部
に対して、(d) 黒色顔料0.3〜0.7重量部と、(e)
白色顔料0.1〜7重量部と、(f) ヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤0.05〜0.2重量部と、(g) 紫外線
吸収剤0.1〜0.4重量部と、(h) ヒンダードアミン
系光安定剤0.05〜0.3重量部とを含有することを
特徴とするポリプロピレン樹脂組成物。 - 【請求項2】 請求項1に記載のポリプロピレン樹脂組
成物において、ハンターの色差式で規定されるL値が1
4.5〜23.0であり、a値が1.5〜−0.3であ
り、b値が−1.0〜−2.5であることを特徴とする
ポリプロピレン樹脂組成物。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載のポリプロピレン
樹脂組成物において、前記黒色顔料に対する前記白色顔
料の重量部比が0.2〜10であることを特徴とするポ
リプロピレン樹脂組成物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のポリプ
ロピレン樹脂組成物において、少なくとも前記(d) 黒色
顔料及び白色顔料をプロピレン−エチレンブロック共重
合体に配合して溶融混練することにより、予めマスター
バッチを製造し、前記マスターバッチにプロピレン−エ
チレンブロック共重合体、オレフィン系エラストマー及
びその他の添加剤を配合して得られることを特徴とする
ポリプロピレン樹脂組成物。
Priority Applications (1)
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