JP3497255B2 - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JP3497255B2
JP3497255B2 JP26866494A JP26866494A JP3497255B2 JP 3497255 B2 JP3497255 B2 JP 3497255B2 JP 26866494 A JP26866494 A JP 26866494A JP 26866494 A JP26866494 A JP 26866494A JP 3497255 B2 JP3497255 B2 JP 3497255B2
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康友 大西
勝己 遠藤
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松下冷機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍冷蔵庫や空気調和
機等の冷凍装置における除霜制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の冷凍装置における除霜制御装置の
一例として特開平3−31668号公報がある。特開平
3−31668号公報は、運転開始から所定時間後の蒸
発温度(冷凍サイクル運転中の蒸発器温度に相当)、即
ち比較的着霜量の少ない時点での特定の温度を記憶さ
せ、この温度を基準に現在の蒸発温度との差が所定値に
達した状態で所定量の着霜が生じているとして除霜信号
を出力するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の方
法では、冷凍サイクル運転中の蒸発温度が着霜の多い時
と少ない時とで変化する性質を応用しているが、蒸発温
度は着霜の多い少ないにかかわらず冷凍サイクルの冷凍
能力によりほぼ決まるものであることから、温度検出手
段のばらつきや冷凍能力の変動要因による影響を考える
と、実用上有効なものではない。
【0004】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、常に適正な除霜を行うために正確な着霜量の判定が
できる冷凍装置の除霜制御装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の冷凍装置は、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸
発器を順次連結してなる冷凍サイクルと、前記蒸発器で
冷却した空気を冷却室に送出する送風手段と、前記蒸発
器に生じた霜を除去する除霜手段と、前記蒸発器の温度
を検出する蒸発器温度検出手段と、前記冷凍サイクル停
止中に前記送風手段を運転し前記蒸発器温度検出手段に
より検出した蒸発器温度またはその増加勾配により霜量
を判定する霜量判定手段と、前記霜量判定手段による霜
量が所定値以上の時に前記除霜手段を動作させる除霜制
御手段とを備えている。
【0006】また、冷却室の温度を検出する冷却室温度
検出手段と、冷却室温度を設定値に保持するために冷凍
サイクルを運転停止させる冷却室温度制御手段と、前記
冷却室温度制御手段により冷凍サイクル停止中に送風手
段を運転し蒸発器温度またはその増加勾配により霜量を
判定する霜量判定手段と、前記霜量判定手段による霜量
が所定値以上の時に除霜手段を動作させる除霜制御手段
とにより構成されることを特徴とする。
【0007】また、第1の所定時間を繰り返しカウント
する第1タイマーと、第2の所定時間をカウントする第
2タイマーと、前記第1タイマーによる所定時間経過後
前記第2タイマーの所定時間分冷凍サイクルを停止させ
る冷凍サイクル停止制御手段と、前記冷凍サイクル停止
制御手段により冷凍サイクル停止中に送風手段を運転し
蒸発器温度またはその増加勾配により霜量を判定する霜
量判定手段と、前記霜量判定手段による霜量が所定値以
上の時に除霜手段を動作させる除霜制御手段とにより構
成されることを特徴とする。
【0008】また、冷却室の温度を検出する冷却室温度
検出手段と、冷却室温度を設定値に保持するために冷凍
サイクルを運転停止させる冷却室温度制御手段と、所定
時間をカウントするタイマーと、前記タイマーによる所
定時間経過後前記冷却室温度制御手段により冷凍サイク
ル停止中に送風手段を運転し蒸発器温度またはその増加
勾配により霜量を判定する霜量判定手段と、前記霜量判
定手段による霜量が所定値以上の時に除霜手段を動作さ
せる除霜制御手段とにより構成されることを特徴とす
る。
【0009】また、冷却室の温度を検出する冷却室温度
検出手段と、冷却室温度を設定値に保持するために冷凍
サイクルを運転停止させる冷却室温度制御手段と、所定
時間を繰り返しカウントするタイマーと、前記タイマー
による所定時間経過後前記冷却室温度制御手段により冷
凍サイクル停止中に送風手段を運転し蒸発器温度または
その増加勾配により霜量を判定する霜量判定手段と、前
記霜量判定手段による霜量が所定値以上の時に除霜手段
を動作させる除霜制御手段と、除霜終了後または運転開
始後の前記タイマーの所定時間をそれ以後の所定時間よ
り長くする所定時間変更手段とにより構成されることを
特徴とする。
【0010】
【作用】本発明は上記した構成によって、冷凍サイクル
停止中の蒸発器温度は冷凍能力に関係なく霜の断熱・蓄
熱効果と蒸発器回りの伝熱環境により決まり、さらに送
風手段を運転することにより霜表面と空気間の熱抵抗を
小さくして霜の断熱・蓄熱効果をより顕在化させる。
【0011】また、冷却室温度制御手段による冷凍サイ
クル停止中に送風手段を運転することにより不要な温度
上昇を抑えながら着霜量を判定する。
【0012】また、第1の所定時間毎に第2の所定時間
分だけ冷凍サイクルを停止させて送風手段を運転させる
ことにより不要な温度上昇を抑えながら着霜量を判定す
る。
【0013】また、運転開始または除霜運転終了後の所
定時間経過後冷却室温度制御手段による冷凍サイクル停
止中に送風手段を運転することにより不要な温度上昇を
抑えながら着霜量を判定する。
【0014】また、運転開始または除霜運転終了後の所
定時間経過後冷却室温度制御手段による冷凍サイクル停
止中に送風手段を運転し、さらにその後は最初の所定時
間より短い所定時間経過後毎の冷却室温度制御手段によ
る冷凍サイクル停止中に送風手段を運転することにより
不要な温度上昇を抑えながら着霜量を判定する。
【0015】
【実施例】以下本発明の第1の実施例について図面を参
照しながら説明する。
【0016】図1は本実施例の冷凍冷蔵庫のブロック図
である。図1において、1は蒸発器の温度を検出する蒸
発器温度検出手段、2は蒸発器の吸込み空気温度を検出
する吸込み温度検出手段、3は冷凍冷蔵庫の冷凍室の温
度を検出する冷却室温度検出手段である。4は冷凍室の
温度を設定値に保持するために圧縮機5と送風手段6を
同時に運転停止(ON/OFF)させる冷却室温度制御
手段である。
【0017】7は霜量判定手段で、冷却室温度制御手段
4により圧縮機停止期間中に送風手段6を運転し、吸込
み温度と蒸発器温度との差温の変化率が所定値以下であ
れば、所定値以上の着霜があると判断して、除霜制御手
段8を介して除霜手段9により蒸発器の除霜を開始す
る。
【0018】図2は冷凍冷蔵庫の冷凍システムの概略図
である。5は圧縮機、10は庫外空気により冷却される
凝縮器、11は絞り装置であるキャピラリチューブ、1
2は庫内の空気を冷却する蒸発器であり、これらを順次
連結して冷凍サイクル13を構成している。
【0019】6は送風手段で、蒸発器12で冷却された
空気を冷却室に送風する。9は蒸発器12に生じた霜を
除去する除霜手段で、例えば電気ヒータ等で構成され
る。1は蒸発器12の温度を検出する温度センサ1aを
有する蒸発器温度検出手段、2は蒸発器12への吸込み
空気温度を検出する温度センサ2aを有する吸込み温度
検出手段である。また、図中の矢印は冷媒の流れを表し
ている。
【0020】図3は蒸発器12回りの伝熱環境を概略的
に表す熱回路であり、図3により本発明の原理を簡単に
説明する。図3において、14は蒸発器12に付着した
霜の熱容量、15は蒸発器自体の熱容量、16は蒸発器
−霜間の熱抵抗、17は霜自体の熱抵抗、18は霜−表
面空気間の熱抵抗である。霜−空気熱抵抗18は着霜の
多い少ないにかかわらずほぼ一定であると考えられ、し
かも熱抵抗として大きいことから、蒸発器回りの空気温
度Vbと蒸発器温度Vaの差温から霜による断熱・蓄熱
効果を分析し着霜量を判定するには、霜−空気熱抵抗1
8間の差温が大きく霜による断熱及び蓄熱分の差温が小
さくなってしまう。
【0021】そこで、送風手段6を運転し空気流により
霜−表面空気間の伝熱を促進して霜−空気熱抵抗18を
小さくすることにより、霜による断熱及び蓄熱分の差温
を大きくすることができる。また、圧縮機停止中に蒸発
器温度を検出することにより冷凍能力の影響を受けるこ
となく、霜の断熱・蓄熱効果により蒸発器温度がほぼ決
まることになり着霜量の判定には有利である。
【0022】次に図4と図5により上述の原理による実
際の特性を示し説明する。図4は圧縮機停止中送風手段
6の運転停止による空気温度Vbと蒸発器温度Vaの差
温の変化特性の違いを示す特性グラフであり、縦軸は空
気温度Vbと蒸発器温度Vaの差温、横軸は時間を表
す。IとIIは着霜量が多い時の変化特性でIは送風手段停
止、IIは送風手段運転である。また、IIIとIVは着霜量
が少ない時の変化特性でIIIは送風手段停止、IVは送風
手段運転である。時間T0からT1間は圧縮機運転期間
中であり、Va−Vbは着霜量が多い時と少ない時とで
V0−V1分だけの差があるが、種々の外的変動要因や
温度検出のばらつきを考えると着霜量を判定できるほど
効果的な差温とはいえない。
【0023】T1−T2(=Ta)間は圧縮機停止期間
中の単位時間であり、この時間中は冷凍能力の影響を受
けないのでVa−Vbはある時定数に従って減少する
が、上述の原理により、送風手段6を運転する場合の着
霜量が多い時と少ない時との減少勾配の差は、送風手段
6を停止する場合の減少勾配の差よりも大きくなる。
【0024】即ち、送風手段6を停止する場合の着霜量
が少ない時と多い時との単位時間当たりの減少勾配の差
((V1−V4)−(V0−V2))よりも送風手段6
を運転する場合の着霜量が少ない時と多い時との減少勾
配の差((V1−V5)−(V0−V3))の方が大き
い。
【0025】図5は着霜量に対する単位時間当たりの減
少勾配((Va−Vb)/Ta)の変化を表すグラフで
あり、実線は送風手段運転、点線は送風手段停止であ
る。縦軸のVsetは減少勾配の所定値であり、除霜運
転すべき着霜量の所定値Dsetに対応している。送風
手段運転の場合は全域に渡って着霜量に対して減少勾配
の変化は大きく良好であるが、一方、送風手段停止の場
合は逆に着霜量に対して減少勾配の変化が小さいため着
霜量判定の分解能が落ち、判定精度が悪くなってしま
う。
【0026】以上の構成の冷凍冷蔵庫の動作例について
図面を基に簡単に説明する。図6は、本実施例の一動作
例を示すタイミングチャートであり、横軸は時間、縦軸
は冷却室温度の変化、圧縮機5と送風手段6の動作、霜
量判定手段7の動作と霜量判定結果そして除霜手段9の
動作を表している。
【0027】霜量判定手段7は、冷却室温度が設定温度
以下となり圧縮機停止中に送風手段6を単位時間(T
a)分だけ運転して上述の方法により着霜量を判定す
る。この動作を圧縮機停止毎に行い、着霜量が所定値以
上になれば(A0時点)、除霜手段9により除霜を行
う。除霜終了後は再び上述の動作を繰り返す。
【0028】以上のように本実施例によれば、蒸発器1
2の温度(Va)を検出する蒸発器温度検出手段1と、
蒸発器12への吸込み空気温度(Vb)を検出する吸込
み温度検出手段2と、冷却室の温度を検出する冷却室温
度検出手段3と、冷却室温度を設定値に保持するために
圧縮機5を運転停止させる冷却室温度制御手段4と、冷
却室温度制御手段4により圧縮機停止中に送風手段6を
運転し吸込み温度と蒸発器温度との差温の単位時間当た
りの減少勾配により霜量を判定する霜量判定手段7と、
霜量判定手段による霜量が所定値以上の時に除霜手段9
を動作させる除霜制御手段8とを備えているものである
から、冷却室温度が設定値以下となり圧縮機停止中に送
風手段6を運転することにより霜表面と空気間の熱抵抗
を小さくして霜の断熱・蓄熱効果をより顕在化させるこ
とができ、正確な着霜量の判定ができるものである。
【0029】以下本発明の第2の実施例について図面を
参照しながら説明する。図7は第2の実施例の冷凍冷蔵
庫のブロック図である。図7において、19は第1の所
定時間を繰り返しカウントする第1タイマー、20は第
2の所定時間(吸込み温度と蒸発器温度との差温の減少
勾配を検出する単位時間)をカウントする第2タイマー
である。21は第1タイマー19による所定時間経過後
第2タイマー20の所定時間分圧縮機を停止させる冷凍
サイクル停止制御手段であり、22は冷凍サイクル停止
制御手段21により圧縮機停止中に送風手段6を運転し
単位時間当たりの減少勾配により霜量を判定する霜量判
定手段である。以下、図1と同一構成のものについては
同一符号を付し詳細な説明を省略する。
【0030】以上の構成の冷凍冷蔵庫の動作例について
図面を基に簡単に説明する。図8は、本実施例の一動作
例を示すタイミングチャートであり、横軸は時間、縦軸
は冷却室温度の変化、第1タイマー19と第2タイマー
20の動作、圧縮機5と送風手段6の動作、霜量判定手
段22の動作と霜量判定結果そして除霜手段9の動作を
表している。
【0031】第1タイマー19により所定時間のカウン
トが終了するB0、B1、B2の時点で、冷凍サイクル
停止制御手段21は、圧縮機5の運転を第2タイマー2
0の所定時間である単位時間分だけ停止させる(ただ
し、B1の時点では冷却室温度制御手段4によりすでに
停止している)。
【0032】この間に、霜量判定手段7は、送風手段6
を単位時間(Ta)分だけ運転して上述の方法により着
霜量を判定する。
【0033】そして、B3の時点で着霜量が所定値以上
と判定し、除霜手段9により除霜を行う。除霜終了後
(B4)は第1タイマー19をリセットして再び上述の
動作を繰り返す。
【0034】以上のように本実施例によれば、第1の所
定時間を繰り返しカウントする第1タイマー19と、単
位時間をカウントする第2タイマー20と、第1タイマ
ー19による所定時間経過後第2タイマー20による単
位時間分圧縮機5を停止させる冷凍サイクル停止制御手
段21と、冷凍サイクル停止制御手段21により圧縮機
停止中に送風手段6を運転し吸込み温度と蒸発器温度と
の差温の単位時間当たりの減少勾配により霜量を判定す
る霜量判定手段22と、霜量判定手段22による霜量が
所定値以上の時に除霜手段9を動作させる除霜制御手段
8とにより構成されるものであるから、所定時間毎に圧
縮機5を停止させ送風手段6を単位時間分だけ運転して
着霜量を判定することにより霜の断熱・蓄熱効果をより
顕在化させることにより正確な着霜量の判定ができると
ともに、一定時間毎に着霜量判定を行うことにより頻繁
に着霜量判定を行うことを避け、圧縮機停止中の送風手
段運転による冷却室の不要な温度上昇を低く抑えること
ができるものである。
【0035】以下本発明の第3の実施例について図面を
参照しながら説明する。図9は第3の実施例の冷凍冷蔵
庫のブロック図である。図9において、23は所定時間
をカウントするタイマーで、24はタイマー23による
所定時間経過後冷却室温度制御手段4により圧縮機停止
中に送風手段6を単位時間分だけ運転し吸込み温度と蒸
発器温度との差温の単位時間当たりの減少勾配により霜
量を判定する霜量判定手段である。以下、図1と同一構
成のものについては同一符号を付し説明を割愛する。
【0036】以上の構成の冷凍冷蔵庫の動作例について
図面を基に簡単に説明する。図10は、本実施例の一動
作例を示すタイミングチャートであり、横軸は時間、縦
軸は冷却室温度の変化、タイマー23の動作、圧縮機5
と送風手段6の動作、霜量判定手段24の動作と霜量判
定結果そして除霜手段9の動作を表している。
【0037】タイマー23により所定時間のカウントは
C0の時点で終了しており、C0時点以後で冷却室温度
制御手段4により圧縮機5が停止する時点(C1とC
2)で単位時間分だけ送風手段6を運転し着霜量の判定
を行う。そして、C2の時点で着霜量が所定値以上と判
定し、除霜手段9により除霜を行う。除霜終了後(C3
時点)はタイマー23をリセットして再び上述の動作を
繰り返す。
【0038】以上のように本実施例によれば、冷却室温
度を設定値に保持するために圧縮機5を運転停止させる
冷却室温度制御手段4と、所定時間をカウントするタイ
マー23と、タイマー23による所定時間経過後冷却室
温度制御手段4により圧縮機停止中に送風手段6を運転
し吸込み温度と蒸発器温度との差温の単位時間当たりの
減少勾配により霜量を判定する霜量判定手段24と、霜
量判定手段24による霜量が所定値以上の時に除霜手段
9を動作させる除霜制御手段8とにより構成されるもの
であるから、運転開始または除霜終了後から所定時間を
カウントし、カウント終了後は冷却室温度制御手段4に
より圧縮機停止中に送風手段6を単位時間分だけ運転し
て着霜量を判定することにより霜の断熱・蓄熱効果をよ
り顕在化させることにより正確な着霜量の判定ができる
とともに、運転開始または除霜終了後から一定時間以後
に着霜量判定を行うことにより頻繁に着霜量判定を行う
ことを避け、圧縮機停止中の送風手段運転による冷却室
の不要な温度上昇を低く抑えることができるものであ
る。
【0039】以下本発明の第4の実施例について図面を
参照しながら説明する。図11は第4の実施例の冷凍冷
蔵庫のブロック図である。図11において、25は所定
時間をカウントするタイマーで、26は除霜終了後また
は運転開始後のタイマー25の所定時間をそれ以後の所
定時間より長くする所定時間変更手段である。27はタ
イマー25による所定時間経過後冷却室温度制御手段4
により圧縮機停止中に送風手段6を単位時間分だけ運転
し吸込み温度と蒸発器温度との差温の単位時間当たりの
減少勾配により霜量を判定する霜量判定手段である。以
下、図1と同一構成のものについては同一符号を付し説
明を割愛する。
【0040】以上の構成の冷凍冷蔵庫の動作例について
図面を基に簡単に説明する。図12は、本実施例の一動
作例を示すタイミングチャートであり、横軸は時間、縦
軸は冷却室温度の変化、タイマー25の動作、圧縮機5
と送風手段6の動作、霜量判定手段27の動作と霜量判
定結果そして除霜手段9の動作を表している。
【0041】タイマー25により除霜終了後または運転
開始後の所定時間のカウントはD0の時点で終了するた
め、この時点以後で冷却室温度制御手段4により圧縮機
5が停止するD1の時点で単位時間分だけ送風手段6を
運転し着霜量の判定を行う。
【0042】その後は所定時間変更手段26により変更
された短い所定時間をタイマー25でカウントしカウン
ト終了時点(D2、D3)以後で冷却室温度制御手段4
により圧縮機5が停止する時点(D2、D4)で単位時
間分だけ送風手段6を運転し着霜量の判定を行う。そし
て、D5の時点で着霜量が所定値以上と判定し、除霜手
段9により除霜を行う。除霜終了後(D6時点)はタイ
マー25をリセットし所定時間を長い時間に変更して、
再び上述の動作を繰り返す。
【0043】以上のように本実施例によれば、冷却室温
度を設定値に保持するために圧縮機5を運転停止させる
冷却室温度制御手段4と、所定時間を繰り返しカウント
するタイマー25と、タイマー25による所定時間経過
後冷却室温度制御手段4により圧縮機停止中に送風手段
6を運転し吸込み温度と蒸発器温度との差温の単位時間
当たりの減少勾配により霜量を判定する霜量判定手段2
7と、除霜終了後または運転開始後のタイマー25の所
定時間をそれ以後の所定時間より長くする所定時間変更
手段26とにより構成されるものであるから、運転開始
または除霜終了後から所定時間をカウントし、カウント
終了後は冷却室温度制御手段4により圧縮機停止中に送
風手段6を単位時間分だけ運転して着霜量を判定するこ
とにより霜の断熱・蓄熱効果をより顕在化させることに
より正確な着霜量の判定ができるとともに、運転開始ま
たは除霜終了後から最初の着霜量判定を行うまでの所定
時間よりも短い所定時間経過後に着霜量判定を行うこと
により頻繁に着霜量判定を行うことを避け、圧縮機停止
中の送風手段運転による冷却室の不要な温度上昇を低く
抑えることができるものである。
【0044】尚、本実施例では、着霜量の判定基準を吸
込み温度と蒸発器温度との差温の単位時間当たりの減少
勾配としたが、これを単に、蒸発器温度の単位時間当た
りの増加勾配または任意時点での蒸発器温度としても同
様の効果がある。また、単純な温度勾配ではなく、変化
の時定数を検出する方法としても同様の効果が得られ
る。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明の冷凍装置は、圧縮
機、凝縮器、絞り装置、蒸発器を順次連結してなる冷凍
サイクルと、前記蒸発器で冷却した空気を冷却室に送出
する送風手段と、前記蒸発器に生じた霜を除去する除霜
手段と、前記蒸発器の温度を検出する蒸発器温度検出手
段と、前記冷凍サイクル停止中に前記送風手段を運転し
前記蒸発器温度検出手段により検出した蒸発器温度また
はその増加勾配により霜量を判定する霜量判定手段と、
前記霜量判定手段による霜量が所定値以上の時に前記除
霜手段を動作させる除霜制御手段とを備えるものである
から、霜表面と空気間の熱抵抗を小さくして霜の断熱・
蓄熱効果をより顕在化させることができ、常に正確な着
霜量の判定ができるという効果がある。
【0046】また、冷却室の温度を検出する冷却室温度
検出手段と、冷却室温度を設定値に保持するために冷凍
サイクルを運転停止させる冷却室温度制御手段と、前記
冷却室温度制御手段により冷凍サイクル停止中に送風手
段を運転し蒸発器温度またはその増加勾配により霜量を
判定する霜量判定手段と、前記霜量判定手段による霜量
が所定値以上の時に除霜手段を動作させる除霜制御手段
とにより構成されることを特徴とするものであるから、
霜表面と空気間の熱抵抗を小さくして霜の断熱・蓄熱効
果をより顕在化させることができ、常に正確な着霜量の
判定ができるとともに、頻繁に着霜量判定を行うことを
避け、圧縮機停止中の送風手段運転による冷却室の不要
な温度上昇を低く抑えることができるという効果があ
る。
【0047】また、第1の所定時間を繰り返しカウント
する第1タイマーと、第2の所定時間をカウントする第
2タイマーと、前記第1タイマーによる所定時間経過後
前記第2タイマーの所定時間分冷凍サイクルを停止させ
る冷凍サイクル停止制御手段と、前記冷凍サイクル停止
制御手段により冷凍サイクル停止中に送風手段を運転し
蒸発器温度またはその増加勾配により霜量を判定する霜
量判定手段と、前記霜量判定手段による霜量が所定値以
上の時に除霜手段を動作させる除霜制御手段とにより構
成されることを特徴とするものであるから、霜表面と空
気間の熱抵抗を小さくして霜の断熱・蓄熱効果をより顕
在化させることができ、常に正確な着霜量の判定ができ
るとともに、頻繁に着霜量判定を行うことを避け、圧縮
機停止中の送風手段運転による冷却室の不要な温度上昇
を低く抑えることができるという効果がある。
【0048】また、冷却室の温度を検出する冷却室温度
検出手段と、冷却室温度を設定値に保持するために冷凍
サイクルを運転停止させる冷却室温度制御手段と、所定
時間をカウントするタイマーと、前記タイマーによる所
定時間経過後前記冷却室温度制御手段により冷凍サイク
ル停止中に送風手段を運転し蒸発器温度またはその増加
勾配により霜量を判定する霜量判定手段と、前記霜量判
定手段による霜量が所定値以上の時に除霜手段を動作さ
せる除霜制御手段とにより構成されることを特徴とする
ものであるから、霜表面と空気間の熱抵抗を小さくして
霜の断熱・蓄熱効果をより顕在化させることができ、常
に正確な着霜量の判定ができるとともに、頻繁に着霜量
判定を行うことを避け、圧縮機停止中の送風手段運転に
よる冷却室の不要な温度上昇を低く抑えることができる
という効果がある。
【0049】また、冷却室の温度を検出する冷却室温度
検出手段と、冷却室温度を設定値に保持するために冷凍
サイクルを運転停止させる冷却室温度制御手段と、所定
時間を繰り返しカウントするタイマーと、前記タイマー
による所定時間経過後前記冷却室温度制御手段により冷
凍サイクル停止中に送風手段を運転し蒸発器温度または
その増加勾配により霜量を判定する霜量判定手段と、前
記霜量判定手段による霜量が所定値以上の時に除霜手段
を動作させる除霜制御手段と、除霜終了後または運転開
始後の前記タイマーの所定時間をそれ以後の所定時間よ
り長くする所定時間変更手段とにより構成されることを
特徴とするものであるから、霜表面と空気間の熱抵抗を
小さくして霜の断熱・蓄熱効果をより顕在化させること
ができ、常に正確な着霜量の判定ができるとともに、頻
繁に着霜量判定を行うことを避け、圧縮機停止中の送風
手段運転による冷却室の不要な温度上昇を低く抑えるこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における冷凍冷蔵庫のブ
ロック図
【図2】同実施例における冷凍サイクルの概略図
【図3】同実施例における蒸発器回りの熱回路図
【図4】同実施例における吸込み温度と蒸発器温度の差
温の変化特性図
【図5】同実施例における着霜量と差温の特性図
【図6】同実施例における動作例を表すタイミングチャ
ート
【図7】本発明の第2の実施例における冷凍冷蔵庫のブ
ロック図
【図8】同実施例における動作例を表すタイミングチャ
ート
【図9】本発明の第3の実施例における冷凍冷蔵庫のブ
ロック図
【図10】同実施例における動作例を表すタイミングチ
ャート
【図11】本発明の第4の実施例における冷凍冷蔵庫の
ブロック図
【図12】同実施例における動作例を表すタイミングチ
ャート
【符号の説明】
1 蒸発器温度検出手段 3 冷却室温度検出手段 4 冷却室温度制御手段 5 圧縮機 6 送風手段 7,22,24,27 霜量判定手段 8 除霜制御手段 9 除霜手段 10 凝縮器 11 絞り装置 12 蒸発器 13 冷凍サイクル 19 第1タイマー 20 第2タイマー 21 冷凍サイクル停止制御手段 23,25 タイマー 26 所定時間変更手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−95260(JP,A) 特開 昭61−168771(JP,A) 特開 平1−137184(JP,A) 特開 昭59−52180(JP,A) 特開 平2−233974(JP,A) 特開 昭57−120070(JP,A) 特開 昭59−145454(JP,A) 特開 平5−45040(JP,A) 実開 昭61−7749(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 47/02 570 F25D 21/02 F25D 21/06 F24F 11/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器を順
    次連結してなる冷凍サイクルと、前記蒸発器で冷却した
    空気を冷却室に送出する送風手段と、前記蒸発器に生じ
    た霜を除去する除霜手段と、前記蒸発器の温度を検出す
    る蒸発器温度検出手段と、前記冷凍サイクル停止中に前
    記送風手段を運転し前記蒸発器温度検出手段により検出
    した蒸発器温度またはその増加勾配により霜量を判定す
    る霜量判定手段と、前記霜量判定手段による霜量が所定
    値以上の時に前記除霜手段を動作させる除霜制御手段と
    を備えた冷凍装置。
  2. 【請求項2】 冷却室の温度を検出する冷却室温度検出
    手段と、冷却室温度を設定値に保持するために冷凍サイ
    クルを運転停止させる冷却室温度制御手段と、前記冷却
    室温度制御手段により冷凍サイクル停止中に送風手段を
    運転し蒸発器温度またはその増加勾配により霜量を判定
    する霜量判定手段と、前記霜量判定手段による霜量が所
    定値以上の時に除霜手段を動作させる除霜制御手段とに
    より構成される請求項1記載の冷凍装置。
  3. 【請求項3】 第1の所定時間を繰り返しカウントする
    第1タイマーと、第2の所定時間をカウントする第2タ
    イマーと、前記第1タイマーによる所定時間経過後前記
    第2タイマーの所定時間分冷凍サイクルを停止させる冷
    凍サイクル停止制御手段と、前記冷凍サイクル停止制御
    手段により冷凍サイクル停止中に送風手段を運転し蒸発
    器温度またはその増加勾配により霜量を判定する霜量判
    定手段と、前記霜量判定手段による霜量が所定値以上の
    時に除霜手段を動作させる除霜制御手段とにより構成さ
    れる請求項1記載の冷凍装置。
  4. 【請求項4】 冷却室の温度を検出する冷却室温度検出
    手段と、冷却室温度を設定値に保持するために冷凍サイ
    クルを運転停止させる冷却室温度制御手段と、所定時間
    をカウントするタイマーと、前記タイマーによる所定時
    間経過後前記冷却室温度制御手段により冷凍サイクル停
    止中に送風手段を運転し蒸発器温度またはその増加勾配
    により霜量を判定する霜量判定手段と、前記霜量判定手
    段による霜量が所定値以上の時に除霜手段を動作させる
    除霜制御手段とにより構成される請求項1記載の冷凍装
    置。
  5. 【請求項5】 冷却室の温度を検出する冷却室温度検出
    手段と、冷却室温度を設定値に保持するために冷凍サイ
    クルを運転停止させる冷却室温度制御手段と、所定時間
    を繰り返しカウントするタイマーと、前記タイマーによ
    る所定時間経過後前記冷却室温度制御手段により冷凍サ
    イクル停止中に送風手段を運転し蒸発器温度まらはその
    増加勾配により霜量を判定する霜量判定手段と、前記霜
    量判定手段による霜量が所定値以上の時に除霜手段を動
    作させる除霜制御手段と、除霜終了後または運転開始後
    の前記タイマーの所定時間をそれ以後の所定時間より長
    くする所定時間変更手段とにより構成される請求項1記
    載の冷凍装置。
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