JP3034781B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP3034781B2
JP3034781B2 JP14059795A JP14059795A JP3034781B2 JP 3034781 B2 JP3034781 B2 JP 3034781B2 JP 14059795 A JP14059795 A JP 14059795A JP 14059795 A JP14059795 A JP 14059795A JP 3034781 B2 JP3034781 B2 JP 3034781B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却器の着霜を自動的
に除去する機能を有する冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動的に除霜を行う冷蔵庫として
は、圧縮機の運転時間を積算して所定の値に達すると除
霜を開始するものが多く、これを改良したものとして、
冷却器に光センサーを用いた着霜量検出器を設けて着霜
量を検出するものや、扉の開閉回数をカウントして除霜
開始時期を決定するものなどがある。
【0003】例えば、特開平6−300423号公報に
おいては、圧縮機の積算運転時間、扉の開閉回数及び外
気温度により除霜開始時期を決定する冷蔵庫の除霜制御
装置が開示されている。これは、扉の開閉回数が少ない
ときは外気の侵入が少ないので冷却器への着霜が少なく
なり、逆に、扉の開閉回数が多くなると外気の侵入が増
えて冷却器への着霜が多くなること、及び外気温度が高
い夏場は外気の絶対湿度が高いので冷却器への着霜が多
くなり、一方、外気温度が低い冬場は外気の絶対湿度が
低いので冷却器への着霜が少なくなることを利用して除
霜開始時期を決定するものである。
【0004】図16は、この従来技術における除霜制御
のタイムチャートである。この場合、ある除霜動作が終
了した後、次の除霜開始時期は以下のように決定され
る。すなわち、制御装置が圧縮機の運転時間を積算し、
その積算時間Tが所定の値T1に達した時点で外気温度
を検知する。次に、この外気温度を基に、予め制御装置
が記憶しているデータにより除霜を行うまでの扉の開閉
回数tDを決定する。そして、それ以降の扉の開閉回数
をカウントしてtDに達したとき、除霜を開始するもの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧縮機
の積算運転時間が所定の値に達したときに除霜を開始す
る従来の冷蔵庫の場合、その所定の値は経験的に決めら
れた単なる目安に過ぎず、冷蔵庫の運転状況に応じた最
適な除霜制御を行うことができなかった。
【0006】また、光センサーを用いた着霜量検出器に
より冷却器への着霜量を検出する冷蔵庫においては、冷
却負荷の偏存等により着霜量検出器周辺に部分着霜した
ときなど冷却性能に支障をきたしていない場合にも除霜
が開始され、不要に庫内温度の上昇をきたして庫内食品
に悪影響を与えることがあり、また、精密機器である着
霜量検出器を用いるため除霜装置が高価になる等の問題
があった。
【0007】また、特開平6−300428号公報に開
示された冷蔵庫の除霜制御装置は、圧縮機の運転時間を
積算するだけでなく、扉の開閉回数をカウントして除霜
開始時期を決定するものであるが、扉の開閉回数は冷却
器への着霜量を間接的に予測する大まかな目安となるに
過ぎないので、着霜量を正確に判断して最適な除霜制御
を行うことができなかった。
【0008】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであって、冷蔵庫の冷却器への着霜量を
正確に判断して最適な除霜制御を行うことのできる、安
価で確実な除霜制御手段を備えた冷蔵庫を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明では、冷却器(18)で冷却された冷気を庫内に強
制循環する庫内ファン(17)を備えた冷蔵庫において、冷
却器(18)に付着した霜を除去する除霜ヒータ(12)と、庫
内ファン(17)を駆動するファンモータ(3)と、ファンモー
(3)に流れる電流を検出する電流検出手段(14)と、庫内
温度を検知する温度検出手段(4)と、除霜終了後、温度検
出手段(4)で検知される温度が所定温度まで下降した第
1時点において電流検出手段(14)が検出する第1の電流
値と、除霜終了から前記第1時点までより長い所定時間
経過した第2時点以降において電流検出手段(14)が検出
する第2の電流値とを比較することにより、冷却器(18)
の着霜量を判断し、除霜ヒータ(12)を通電制御する制御
手段(10)と、を備えるようにしている。
【0010】また、本発明では、制御手段(10)が圧縮機(1
1)の運転時間を積算する計時機能を有するとともに、除
霜終了から上記第2の電流値を検出し始める第2時点ま
での所定時間は、前記計時機能により除霜終了後積算さ
れた圧縮機(11)の積算運転時間が所定の上限積算時間に
達するまでの時間とし、冷却器(18)の着霜量の判断は、前
記第2の電流値と上記第1の電流値の差を所定の基準値
と比較することにより行い、前記着霜量の判断を行った
ときに前記第2、第1の電流値の差が前記基準値以下で
あれば、前記着霜量が少量であると判断して圧縮機(11)
の運転を続けるとともに冷却器(18)の着霜量の判断を繰
り返し、一方、前記着霜量の判断を行ったときに前記第
2、第1の電流値の差が前記基準値を超えていれば、前記
着霜量が多量であると判断して圧縮機(11)の運転を停止
するとともに除霜ヒータ(12)に通電を開始するようにし
ている。
【0011】更に、本発明では、制御手段(10)は、冷却器
(18)の着霜量の判断を行ったときに、前記着霜量が少量
であると判断した場合には、上記上限積算時間を所定時
間延長するとともに、上記積算運転時間がその時間に達
した時点において電流検出手段(14)が検出する電流値を
改めて第2の電流値として前記着霜量の判断を行うこと
によって、前記着霜量が少量と判断されている間は、繰り
返し前記上限積算時間を延長し、かつ、前記着霜量が少量
と判断されて前記上限積算時間を延長した場合に、上記
冷蔵庫の扉が開閉され、あるいは前記積算運転時間が予
め設定されている第2上限積算時間に達したときには、
直ちに圧縮機(11)の運転を停止するとともに除霜ヒータ
(12)に通電を開始するようにしている。
【0012】また、本発明では、冷却器(18)で冷却された
冷気を庫内に強制循環する庫内ファン(17)を備えた冷蔵
庫において、冷却器(18)に付着する霜を除去する除霜ヒ
ータ(12)と、庫内ファン(17)を駆動するファンモータ(3)
と、ファンモータ(3)に流れる電流を検出する電流検出手
(14)と、庫内温度を検知する温度検出手段(4)と、除霜
終了後、温度検出手段(4)で検知される温度が所定温度ま
で下降した第1時点において電流検出手段(14)が検出す
る第1の電流値と、除霜終了から前記第1時点までより
長い所定時間経過した第2時点以降において電流検出手
(14)が検出する第2の電流値とを比較することによ
り、冷却器(18)の着霜量を判断し、除霜ヒータ(12)を通電
制御するとともに、圧縮機(11)の運転時間を積算する計
時機能を有する制御手段(10)と、を備え、制御手段(10)
除霜ヒータ(12)に通電したとき、除霜ヒータ(12)に通電
する直前に電流検出手段(14)が検出した第3の電流値と
除霜ヒータ(12)に通電したヒータ通電時間を記憶し、該
ヒータ通電時間が予め前記制御部に記憶されている着霜
量が少量の場合の基準通電時間よりも長いと判断した場
合に、除霜ヒータ(12)へのこの通電後に検出された上記
第1の電流値が前記第3の電流値以下であれば、電流検
出手段(14)が故障していると判断して、それ以後は、前記
計時機能による圧縮機(11)の積算運転時間が除霜終了後
所定の値に達したときに、圧縮機(11)の運転を停止する
とともに除霜ヒータ(12)に通電を開始するようにしてい
る。なお後記する実施例では、電流検出回路、温度検知
器、制御装置がそれぞれ前記の電流検出手段、温度検出
手段、制御手段に該当するものである
【0013】
【作用】したがって、本発明によれば、除霜終了から所
定時間が経過する第2時点までは、除霜を行わないよう
に制御される。また、制御装置は、除霜動作により一旦
上昇した庫内温度が除霜終了後所定温度まで下降した第
1時点に庫内ファンを駆動するファンモータに流れる第
1の電流値と、前記第2時点以降にファンモータに流れ
る第2の電流値とを比較することにより、冷却器の着霜
量を判断するので、その着霜量は、冷風が冷却器を通過
するときの送風抵抗の増加によるファンモータのトルク
の増加から直接読み取られる。
【0014】また、本発明によれば、除霜終了から第2
の電流値を検出し始める第2時点までの所定時間は、圧
縮機の積算運転時間が所定の上限積算時間に達するまで
の時間となる。また、制御手段は、着霜量の判断をした
ときに、第2の電流値と第1の電流値の差が基準値以下
である間は、圧縮機の運転を続けるとともに繰り返し着
霜量の判断を行い、第2の電流値と第1に電流値の差が
基準値を超えたときに、圧縮機の運転を停止するととも
に除霜ヒータに通電を開始する。
【0015】更に、本発明によれば、冷却器の着霜量を
判断した時点でその着霜量が少量と判断されている間
は、繰り返し上限積算時間を所定時間延長し、積算運転
時間がその延長された上限積算時間に達するまでは、第
2の電流値と第1の電流値の差を演算して基準値と比較
する動作を行わない。また、上限積算時間が延長された
場合に、冷蔵庫の扉が開閉され、あるいは圧縮機の積算
運転時間が予め設定されている第2上限積算時間に達し
たときには、直ちに除霜が行われる。
【0016】また、本発明によれば、除霜終了から所定
時間が経過する第2時点までは、除霜を行わないように
制御される。また、制御装置は、除霜動作により一旦上
昇した庫内温度が除霜終了後所定温度まで下降した第1
時点に庫内ファンを駆動するファンモータに流れる第1
の電流値と、前記第2時点以降にファンモータに流れる
第2の電流値とを比較することにより、冷却器の着霜量
を判断するので、その着霜量は、冷風が冷却器を通過す
るときの送風抵抗の増加によるファンモータのトルクの
増加から直接読み取られる。しかも、着霜量の判断の結
果除霜ヒータに通電したとき、そのヒータ通電時間が基
準通電時間よりも長かった場合に、第1の電流値が第3
の電流値以下であれば、電流検出手段が故障していると
判断し、また、そのような故障を検出した場合には、そ
の後、圧縮機の積算運転時間が所定の値に達したとき
に、除霜を行うように制御する。
【0017】
【実施例】以下、本発明を冷凍冷蔵庫に適用した実施例
を図面を参照しながら説明する。
【0018】図1〜図6は第1実施例を示している。図
1は本実施例に係る冷凍冷蔵庫の縦断面図である。この
冷凍冷蔵庫は、一般的な冷凍サイクルを搭載したもので
あって、冷凍室1と冷蔵室2を備えており、冷凍室1の
背後には冷却器18が配設されている。そして、冷却器
18で冷却された冷気が庫内ファン17により冷凍室1
及び冷蔵室2へ送られるようになっている。
【0019】このとき、冷気は庫内ファン17の下流側
に設けられた分流リブ(図示せず)で分流されて、その
大部分が吹き出し口7aを通して冷凍室1へ送られ、冷
凍室1内の保存食品を冷却した後、冷気循環通路7bを
通って冷却器18に戻ってくる。また、分流された残り
の冷気は冷気循環通路7cを通って冷蔵室2へ送られ、
冷蔵室2内を冷却した後、冷気循環通路7dを通って冷
却器18に戻る。
【0020】冷凍室1内には温度検知器4が配設されて
おり、それにより検知される冷凍室1内の温度θFを一
定に保つように、冷却器18の運転すなわち圧縮機(図
示せず)の運転が制御される。このとき、庫内ファン1
7を駆動するファンモータ3は、圧縮機の運転と同期し
て運転される。また、冷蔵室2内にも温度検知器5が配
設されており、それにより検知される冷蔵室2内の温度
θRを所定温度に保つように、冷気循環通路7cの出口
に設けられた電動ダンパー6を開閉することにより冷蔵
室2内への冷気の吹き出し量が調節される。尚、本実施
例では、ファンモータ3として直流モータを使用してい
る。
【0021】冷凍サイクルの運転を続けると、空気中の
水蒸気が冷却器18に霜となって付着し、冷却器18の
冷却効率が低下してくる。また、図1において、冷却器
18は枠体の中に紙面に平行な多数のアルミニウム製フ
ィンを所定の間隔を置いて並べ、それらのフィンを紙面
に垂直な方向に貫くように冷媒流通管を蛇行させながら
配した構造となっている。したがって、冷却器18が着
霜してくると、冷却器18の下方から上方に冷気が通り
抜ける際の送風抵抗が増え、庫内ファン17を駆動する
ファンモータ3にかかるトルクが増加することになる。
【0022】そのため、冷却器18の着霜を必要に応じ
て除去することができるように、冷却器18の下方に除
霜ヒータ12が配設されている。また、本体背面には、
温度検知器4、5等から信号を入力し、圧縮機、ファン
モータ3、除霜ヒータ12等を出力制御する制御装置1
0が配設されている。尚、16は外気温度を検知する温
度検知器であり、第1実施例では必要ない。
【0023】図2は、第1実施例に係る制御装置10の
ブロック図である。制御装置10は一般的なワンチップ
マイクロコンピュータ(以下マイコンと呼ぶ)8を備え
ており、その内部にはプログラムROM、データRA
M、演算機能ALU等を有し、基準クロック9の発振に
より駆動される。マイコン8は、温度検知器4、5及び
電流検出回路14から信号が入力され、圧縮機11、フ
ァンモータ駆動回路13、除霜ヒータ12及び電動ダン
パー6を出力制御する。尚、15、16は、それぞれ扉
の開閉を検出するスイッチ、外気温度を検知する温度検
知器であるが、第1実施例では必要ない。
【0024】ファンモータ3はモータ駆動回路13によ
り駆動され、圧縮機11と同期してON/OFFする。
この場合、ファンモータ3には直流の一定電圧(本実施
例の場合、DC12V)が印加され、ファンモータ3に
流れる電流は電流検出回路14により電圧に変換されて
その値がマイコン8に入力されるようになっている。
【0025】電流検出回路14は、抵抗r1、r2、ダイ
オードd及びコンデンサーCを、図2に示すように接続
して構成されているので、ファンモータ3に流れる電流
値Iが変動しても、電流検出回路14を通して得られる
変換電圧Vは平滑された値となる。図3にオシロスコー
プで測定した電流値Iと、それに対応する変換電圧Vの
波形の一例を示す。尚、図4に示すように、電流検出回
路14は検流器を使った回路14’に置き換えることも
できる。また、どちらの回路を用いた場合も、変動する
電流値Iの平均値が大きくなるに連れて、変換電圧Vも
大きくなる。
【0026】このように、第1実施例では、ファンモー
タ3として直流モータを用いているが、それ以外に交流
モータを使用することも可能である。但し、交流モータ
を用いた場合、家庭用に供給される交流電源は電圧変動
が大きいため、ファンモータ3に流れる電流の変化は、
冷却器18への着霜による上昇分より電源の電圧変動に
よる変動分が大きくなり、そのままでは着霜量の検出は
困難となる。したがって、ファンモータ3に交流モータ
を使用する場合、電源の電圧変動を検知する素子を回路
部に備えることが必要となる。
【0027】図5は、第1実施例に係る冷凍冷蔵庫の除
霜タイミングを説明するためのタイムチャートである。
図5中、(a)は温度検知器4で検知される冷凍室1内
の温度θFの時間的変化、(b)はファンモータ3に流
れる電流値Iを電流検出回路14で変換した変換電圧V
の時間的変化をそれぞれ示している。ここで、圧縮機1
1とファンモータ3が同期してON/OFF制御される
ことにより、冷凍室1内の温度θFは設定温度(本実施
例の場合、−18℃)を中心にハンチングする。
【0028】図5に示すように、冷凍サイクルの運転
中、時刻t1に除霜ヒータ12に通電して除霜が開始さ
れ、時刻t2に通電を停止して除霜が終了する。この時
刻t1〜時刻t2の除霜期間には圧縮機11とファンモー
タ3は停止しているため、冷凍室1内の温度θFは一旦
上昇する。そして、除霜終了時刻t2に圧縮機11とフ
ァンモータ3が運転を再開すると、温度θFは下降し始
め、設定温度より若干低い温度(本実施例の場合、約−
20℃)で一定となる。この間は、ファンモータ3の温
度が変動するため、電流値Iすなわち変換電圧Vも安定
しない。
【0029】除霜終了後、温度θFが設定温度より若干
低い温度まで下降して一定となる時刻t3には、変換電
圧Vも安定して一定となる。このときマイコン8は、こ
の変換電圧Vの値をα1としてRAMに記憶する。そし
て時刻t3の後、冷凍室1内の温度θFを設定温度を中心
に許容範囲内に保つように、マイコン8は圧縮機11と
ファンモータ3を断続運転する。
【0030】時間の経過とともに冷凍サイクルの断続運
転、すなわち圧縮機11とファンモータ3の断続運転を
続けると、冷却器18が次第に着霜して冷却効率が低下
してくる。同時に、着霜のために冷却器18を通過する
冷風の送風抵抗が増すことによりファンモータ3にかか
るトルクが増加するので、ファンモータ3に一定電圧を
印加しても、ファンモータ3に流れる電流値Iとそれに
対応する変換電圧Vは次第に増加する。
【0031】つまり図5に示すように、時刻t3の後、
ファンモータ3が回転しているときに測定される変換電
圧Vの値(以下、変換電圧Vのピーク値と呼ぶ)は、漸
増傾向を示す。したがって、変換電圧Vのピーク値の増
加量を検出することにより、冷却器18の着霜量を判断
し、冷却器18の冷却効率に支障が出る程度に着霜した
ときに、除霜ヒータ12に通電して発熱させることによ
り冷却器18の除霜を行うことができる。
【0032】第1実施例では、時刻t2の除霜終了後、
次の除霜開始時刻tKは次のようにして決定している。
マイコン8は圧縮機11の運転時間を積算する計時機能
を有しており、時刻t2後の圧縮機11の積算運転時間
Tが所定の上限積算時間T0(例えば10時間)に達す
ると、その時刻t4の直前に測定した変換電圧Vのピー
ク値α2と、既に記憶している時刻t3における変換電圧
Vの値α1との差(α2−α1)を演算し、所定の基準値
0と比較する。
【0033】ここで、(α2−α1)が基準値v0以下で
あれば、マイコン8は、冷却器18の着霜量が少なくそ
の冷却性能に支障が生じていないと判断して、圧縮機1
1の積算運転時間Tが更に所定時間T1(例えば4時
間)を経過する時刻t5まで断続運転を続ける。そし
て、時刻t5の直前に測定した変換電圧Vのピーク値を
改めてα2とし、新たに(α2−α1)と基準値v0との比
較を行う。このとき(α2−α1)が基準値v0以下であ
れば、積算運転時間Tが更に所定時間T1を経過する時
刻t6まで圧縮機11の断続運転を続ける、というよう
に除霜開始のために(α2−α1)を常時モニターし始め
る時刻を順々に遅らせていく。
【0034】一方、t4、t5、t6、…のいずれかの時
点で(α2−α1)が基準値v0を超えるようになると、
その時点以降は変換電圧Vを常時モニターする。そし
て、そのピーク値をα2として読み込みながら圧縮機1
1の断続運転を続け、(α2−α1)が第2の基準値v1
を超えた時点tKで圧縮機11の運転を停止するととも
に、除霜ヒータ12に通電することにより除霜を開始す
る。
【0035】図6は、第1実施例において除霜制御を行
うマイコン8の動作を示すフローチャートである。冷凍
サイクルの運転中に除霜が行われると、先ずステップ#
10で除霜が終了するまで待ちループに入る。そして除
霜が終了(図5の時刻t2に対応)すると、積算運転時
間Tをゼロクリヤーし(ステップ#20)、そのカウン
トを再開する(ステップ#30)。
【0036】ステップ#40〜#50は、図5の時刻t
2〜時刻t3に対応し、除霜により一旦上昇した冷凍室1
内の温度θFが設定温度より若干低い温度まで下降して
一定になるまでの間待機するループである。ここでは、
設定温度より若干低い温度を設定値としてRAM内に記
憶しておき、温度θFはこの設定値まで下降すると一定
になるものとしている。そして、温度θFがこの設定値
になった時点(図5の時刻t3に対応)で測定される変
換電圧Vの値をα1として読み込む(ステップ#6
0)。
【0037】ステップ#70〜#90では、変換電圧V
のピーク値を測定しα2として読み込みながら圧縮機1
1の積算運転時間Tが所定の上限積算時間T0が経過す
るまで(図5の時刻t2〜時刻t3までに対応)待機して
いる。ここでは、変換電圧Vのピーク値α2を読み込む
には、圧縮機11が運転されているかどうかを判断し
(ステップ#70)、圧縮機11がON状態のときに測
定される変換電圧Vをα2として読み込む(ステップ#
80)ようにしている。
【0038】ステップ#90で積算運転時間Tが所定の
上限積算時間T0に達したと判断すると、その時点(図
5の時刻t4に対応)で積算運転時間Tをゼロクリヤー
し(ステップ#100)、そのカウントを再開する(ス
テップ#110)。同時に、このとき記憶しているα2
とα1の差(α2−α1)を演算し(ステップ#12
0)、(α2−α1)が基準値v0以下であるかどうかに
よって冷却器18の着霜量を判断し、その後の制御フロ
ーを分岐する(ステップ#130)。
【0039】このとき、(α2−α1)が基準値v0以下
であれば、冷却器18の着霜量が少量なので、ステップ
#140に進んでそのまま冷凍サイクルの運転を継続す
る。そして、ステップ#140〜#160において、変
換電圧Vのピーク値を測定しα2として読み込みながら
圧縮機11の積算運転時間Tが更に所定時間T1が経過
する時点(図5の時刻t5に対応)まで待機した後、再
びステップ#100に戻る。
【0040】尚、その後、#130まで進んで(α2
α1)が再び基準値v0以下であれば、積算運転時間Tが
更に所定時間T1が経過する時点(図5の時刻t6に対
応)まで変換電圧のピーク値α2を測定して記憶しなが
ら冷凍サイクルを運転する、というように除霜開始のた
めに(α2−α1)を常時モニターし始める時刻を次々と
遅らせていく。
【0041】一方、ステップ#130で(α2−α1)が
基準値v0を超えていれば、冷却器18の着霜量が多量
なので、いつでも除霜を開始できるように、ステップ#
170〜#200で(α2−α1)を常時モニターする。
すなわち、圧縮機11がON状態のときに測定される変
換電圧Vをα2として読み込み(ステップ#170、#
180)、同時にステップ#190で(α2−α1)を演
算し、ステップ#200で(α2−α1)が第2の基準値
1を超えているかどうかを判断する。そして、(α2
α1)が第2の基準値v1以下であれば、ステップ#17
0に戻って(α2−α1)のモニターを続け、(α2
α1)が第2の基準値v1を超えた時点(図5の時刻tK
に対応)で除霜を開始する(ステップ#210)。
【0042】このように第1実施例では、圧縮機11の
積算運転時間Tが上限積算時間T0に達するまでは除霜
を行わないように制御しているので、万一電流検出回路
14等に故障が発生して(α2−α1)が大きめに検出さ
れてしまうような場合でも、除霜開始時期が早すぎる、
すなわち着霜量が冷却器18の冷却性能に全く支障がな
い程少量であるのに除霜を開始してしまうようなことは
ない。
【0043】また、積算運転時間Tが上限積算時間T0
に達した後も、ファンモータ3に流れる電流値Iを検出
することにより冷却器18の着霜量を判断しているの
で、従来技術のように圧縮機の積算運転時間や扉の開閉
回数を検出して間接的に冷却器の着霜量を推定するもの
に比べて、より適切に冷却器18の着霜量を判断するこ
とができる。そのため、冷却器の着霜量が少量なのに圧
縮機の積算運転時間や扉の開閉回数が所定値に達すると
除霜を開始して不要に庫内温度を上げてしまったり、着
霜量が多量になっているのに圧縮機の積算運転時間や扉
の開閉回数が所定値に達していないため除霜を行わず冷
却器の冷却効率が低くなったまま運転を継続したりする
ことがない。
【0044】しかも、冷却器18の着霜量を判断した時
点でその着霜量が少量と判断されている間は、繰り返し
圧縮機11の運転を延長し、積算運転時間Tがその延長
された時間に達するまでは、(α2−α1)を演算して基
準値v0と比較する動作を行わないので、その分マイコ
ン8にかかる負担を軽くすることができる。尚(マイコ
ン8にかかる負担は大きくなるが)、圧縮機11の積算
運転時間Tを延長する所定時間T1を設定せず、積算運
転時間Tが上限積算時間T0に達した時点で冷却器18
の着霜量が少量と判断した場合に、その後圧縮機11の
運転中は常時(α2−α1)を演算して基準値v0と比較
することにより除霜制御することもできる。
【0045】次に、第2実施例を説明する。図7は、本
実施例に係る冷凍冷蔵庫の除霜タイミングを説明するた
めのタイムチャートであって、同図中、(a)は温度検
知器4で検知される冷凍室1内の温度θFの時間的変
化、(b)はファンモータ3に流れる電流値Iを電流検
出回路14で変換した変換電圧Vの時間的変化をそれぞ
れ示している。尚、同図においてTSは本実施例には関
係ない。また、第1実施例の説明に用いた図1〜図4は
本実施例にも共通に用いられるが、その説明は省略す
る。但し、図1及び図2に示した外気温度を検知する温
度検知器16は、本実施例では必要ない。
【0046】図7に示すように、第2実施例では、第1
実施例の場合と同様、マイコン8は、除霜終了時刻t2
から冷凍室1内の温度θが降下して一定になった時刻t
3に、ファンモータ3に流えれる電流値Iの変換電圧V
をα1として読み込み、さらに時刻t2後の圧縮機11の
積算運転時間Tが上限積算時間T0に達した時刻t4の直
前の変換電圧Vのピーク値をα2として記憶して、(α2
−α1)を基準値v0と比較する。
【0047】そして(α2−α1)が基準値v0以下であ
れば、積算運転時間Tが更に所定の時間T1を経過する
時刻t5まで圧縮機11の断続運転を続け、時刻t5の直
前の変換電圧Vのピーク値を改めてα2として記憶し、
新たに(α2−α1)と基準値v0との比較を行う、とい
うように除霜開始のために(α2−α1)を常時モニター
し始める時刻をt5、t6、t7、…と順々に遅らせてい
く。
【0048】第2実施例が第1実施例と異なるのは、こ
のように(α2−α1)を常時モニターし始める時刻が次
々と遅延された場合に、スイッチ15により扉が開閉さ
れたことを検知すると、マイコン8が直ちに圧縮機11
とファンモータ3の運転を停止し、同時に除霜ヒータ1
2に通電して除霜を開始することである。
【0049】除霜開始タイミングを遅らせるのは、冷却
器18の着霜量が少量の場合には冷却器18の冷却能力
がまだ低下していないので除霜が不要であり、しかもそ
の場合に除霜を行うと冷凍庫1内の温度θが上昇して庫
内食品に悪影響を与えるからであるが、一般に、圧縮機
11の運転に伴って冷却器18の着霜量は着実に増加す
る。
【0050】したがって、除霜開始タイミングを次々と
遅らせているとき扉を開閉すると、外気が侵入してそれ
に含まれる水分が一度に冷却器18に着霜し、着霜量が
冷却器18の冷却性能に支障をきたさない限界値をいき
なり超えてしまう虞がある。そのため第2実施例では、
冷却器18の冷却性能が突然低下しても除霜を行わずに
冷凍サイクルの運転をそのまま続けることのないよう
に、除霜開始タイミングを遅らせているときには扉の開
閉とともに除霜を開始するようにしている。
【0051】次に、図1〜図4及び図7に基づいて第3
実施例を説明する。但し本実施例は、除霜開始時期の決
め方を除いて第2実施例と同じなので、除霜開始時期の
決め方のみ説明し、それ以外の説明は省略する。
【0052】第3実施例では、第1、第2実施例と同
様、変換電圧Vのピーク値α2を検出する時刻t4
5、t6、…において(α2−α1)が基準値v0よりも
小さい場合に、マイコン8は、除霜開始のために(α2
−α1)を常時モニターし始める時刻を順々に遅らせて
いくが、第1、第2実施例と異なり、圧縮機11の積算
運転時間Tが予め設定されている第2上限積算時間TS
(例えば72時間)に達すると、その時点で直ちに圧縮
機11とファンモータ3の運転を停止し、除霜ヒータ1
2に通電を開始する。
【0053】一般に、庫内に収容されている負荷が少な
く扉の開閉がない場合(この場合が冷却器18への着霜
量が最も少量になる)でも、冷凍サイクルを運転するに
連れて、扉のパッキングの僅かな隙間から外気が侵入す
ること等により冷却器18の着霜量が増えることが知ら
れている。しかしながら、第3実施例では、圧縮機11
の積算運転時間Tが第2上限積算時間TSに達すると必
ず除霜を行うように制御しているので、もし電流検出回
路14等に故障が発生して(α2−α1)が小さめに検出
されてしまうような場合でも、冷却器18の冷却性能に
支障がでるほど着霜量が多量なのにいつまでも除霜を行
わないということは起こらない。
【0054】次に、図8を用いて、第4実施例を説明す
る。尚、図1〜図6も第1実施例と共通に用いられる。
但し、本実施例では、図2に示す扉の開閉を検知するス
イッチ15は必要ない。本実施例は、図5において、時
刻t3で変換電圧Vを測定しα1として記憶した後、圧縮
機11の積算運転時間Tが上限積算時間T0に達する時
刻t4まで圧縮機11の断続運転を続け、時刻t4の直前
に読み込まれた変換電圧Vのピーク値α2とα1の差(α
2−α1)を基準値v0と比較し、(α2−α1)が基準値
0以下であれば、積算運転時間Tが更に所定時間T1
過するまで圧縮機11の断続運転を継続するところは、
第1実施例と同じである。
【0055】ところで、外気温度θGが高い夏場は、空
気の絶対湿度が高いので、圧縮機11の積算運転時間T
が同じでも冷却器18への着霜量が比較的多くなり、一
方、外気温度θGが低い冬場は、空気の絶対湿度が低い
ので着霜量が比較的少なくなる傾向がある。そこで、第
4実施例では、温度検知器16で外気温度θGを検知
し、時刻t4において(α2−α1)が基準値v0以下であ
った場合に圧縮機11の断続運転を延長する所定時間T
1を、外気温度θGが高いときには短くなり外気温度θG
が低いときには長くなるように、予めROMに記憶して
いる数値から選び出すようにしている。表1は、外気温
度θGと所定時間T1の対応関係を示す一例である。
【0056】
【表1】
【0057】図8は、第4実施例において除霜制御を行
うマイコン8の動作を示すフローチャートである。但
し、図6に示す第1実施例と共通な部分は省略してい
る。図8中、点線で囲った枠A内が第1実施例と異なる
部分である。ステップ#90で圧縮機11の積算運転時
間Tが上限積算時間T0に達していれば、ステップ#2
50に進んで温度検知器16により外気温度θGを検知
し、ステップ#260でその外気温度θGに対応した圧
縮機1の断続運転を延長する所定時間T1を設定した
後、ステップ#100に進んで以下第1実施例の場合と
同じ制御フローをたどる。
【0058】次に、図9〜図11に基づいて、第5実施
例を説明する。尚、図1〜図4も、第1〜第4実施例と
共通に用いられる。但し、本実施例では、図2において
扉の開閉を検知するスイッチ15は必要ない。
【0059】図9は、除霜開始の判断基準となる変換電
圧Vのピーク値の差(α2−α1)の基準値vTと外気温
度θGとの関係を示すものであり、図10は、ファンモ
ータ13に流れる電流値Iに対応する変換電圧Vの時間
的変化を示すタイムチャートである。尚、図10では、
温度検知器16で検知される外気温度θGが10℃、2
0℃、30℃の場合に対応して、変換電圧Vの3通りの
変化を示している。
【0060】第5実施例では第1〜第4実施例と同じ
く、時刻t1〜時刻t2の除霜期間後、変換電圧Vの値が
安定した時刻t3にその変換電圧Vの値をα1として読み
込んでいる。しかし本実施例の場合、時刻t3より後に
圧縮機11の運転時間を積算せず、変換電圧Vのピーク
値をα2として読み込みながら、圧縮機11が運転して
いる間には常時(α2−α1)を演算して外気温度θG
対応する基準値vTと比較し続け、(α2−α1)が基準
値vTを超えた時点で次の除霜を開始するようにしてい
る。
【0061】ここで、図9に示すように、基準値v
Tは、外気温度θGが10℃、20℃、30℃の場合にそ
れぞれva、vb、vcとなるように、すなわち外気温度
θGが上昇するに連れて小さくなるように設定してい
る。これは、外気温度θGが高い夏場は、空気の絶対湿
度が高く冷却器18に霜が部分的に塊となって付着する
ことがあるの対し、外気温度θGが低い冬場は冷却器1
8に均一に着霜する傾向があるためである。
【0062】例えば、冷却器18の上部に霜がかたまっ
て付着し成長すると、冷却器18の上方に配設されるフ
ァンモータ17の回転範囲に侵入してファンモータ17
の回転を妨げるようになり、また、冷却器18の下方に
配設される除霜ヒータ12から離れた位置であるため除
霜の際に十分溶けきらない虞がある。そのため、第5実
施例では、外気温度θGが高い場合には、ファンモータ
3に流れる電流値Iに対応する変換電圧Vのピーク値の
差(α2−α1)が小さくても、すなわち冷却器18の着
霜量が比較的少量であっても、このような問題が起こら
ないように早めに除霜を開始するものである。
【0063】図10に示すように、外気温度θGが10
℃、20℃、30℃と上昇するに連れて、変換電圧Vの
ピーク値α2の立ち上がりは急になる。これは、外気温
度θGが高いほど、空気の絶対湿度が高いためである。
また、除霜開始の判断基準となる(α2−α1)の基準値
Tも、外気温度θGが10℃、20℃、30℃と上昇す
ると、va、vb、vcと小さくなる。この2つの理由か
ら、第5実施例の場合、除霜終了時点t3から測った除
霜開始時点は、外気温度θGが10℃、20℃、30℃
と上昇するに連れて、ta、tb、tcと遅延されること
になる。
【0064】図11は、第5実施例において除霜制御を
行うマイコン8の動作を示すフローチャートである。冷
凍サイクルの運転中に除霜が行われると、先ずステップ
#310で除霜が終了するまで待ちループに入り、除霜
が終了(図10の時刻t2に対応)すると、ステップ3
20に進む。ステップ#320〜#330は、図10の
時刻t2〜時刻t3に対応し、除霜後ファンモータ3に流
れる電流値Iに対応する変換電圧Vが安定して一定にな
るまでの間待機するループである。そして、変換電圧V
が安定した時点(図10の時刻t3に対応)でその値を
α1として読み込む(ステップ#340)。
【0065】そして同時に、外気温度θGを測定し(ス
テップ#350)、その外気温度θGに対応した除霜開
始の判断基準となる(α2−α1)の基準値vTを、予め
ROMに記憶している関係式(図9に示す曲線に対応)
により算出した(ステップ#360)後、ステップ#3
70に進む。
【0066】ステップ#370〜#390では、圧縮機
11がON状態の時に変換電圧Vのピーク値を測定して
α2として読み込むと同時に、(α2−α1)を演算す
る。そして、ステップ#400で(α2−α1)を基準値
Tと比較し、(α2−α1)が基準値vT以下であればス
テップ#370に戻って圧縮機11の断続運転を続けな
がら変換電圧のピーク値をα2として読み込み続け、
(α2−α1)が基準値vTを超えていればステップ#4
10へ進んで除霜を開始する。そしてステップ#310
に戻って、除霜終了まで待機することになる。
【0067】次に、図12に基づいて、第6実施例を説
明する。尚、図1〜図11も第1〜第5実施例と共通に
用いられる。本実施例は、第1〜第5実施例において変
換電圧Vのピーク値α2を検出するタイミングに関する
ものである。また、本実施例に係る冷凍冷蔵庫は、図1
に示すように、庫内ファン17により送風される冷気は
冷凍室1へ送られるだけでなく、一部は冷気循環通路7
cを通して冷蔵室2へも送られる。そして、冷蔵室2内
への冷気の吹き出し量を調節できるように、冷気循環通
路7cの出口には電動ダンパー6が設けられている。
【0068】この場合、圧縮機11の運転を続けて冷却
器18が着霜してくると、冷却器18を通り抜けて流れ
る冷気の送風抵抗が増加することによりファンモータ3
にかかるトルクが増加し、ファンモータ3に流れる電流
値Iが大きくなるばかりでなく、圧縮機11がON状態
の時に冷蔵室2内の温度θRが次第に降下して所定の値
より低くなると、電動ダンパー6が閉状態になって冷蔵
室2内への冷気の吹き出し量を減らすことにより冷風の
送風抵抗が増加し、その結果、ファンモータ3に流れる
電流値Iが大きくなる、すなわち変換電圧Vが大きくな
る傾向がある。
【0069】図12は、第6実施例において変換電圧V
のピーク値α2を検出するタイミングを説明するための
タイムチャートであって、同図中、(a)は冷凍室1内
の温度θFの時間的変化、(b)は変換電圧Vの時間的
変化をそれぞれ示している。尚、図12は、図5、図7
及び図10において、時刻t3後に圧縮機11がON/
OFFを2回行う任意の時間に亙る温度θFと変換電圧
Vの時間的変化を拡大して示すものである。
【0070】図12において、時刻tRに到る前は、圧
縮機11及びそれと同期して運転されるファンモータ3
がOFF状態なので、冷凍室1内の温度θFが上昇して
いく。温度θFが設定温度(本実施例では−18℃)を
中心とした許容範囲の上限値に達する時刻tRには、圧
縮機11とファンモータ3がONされて(このときファ
ンモータ3に流れる電流値Iに対応する変換電圧Vの値
はα21)、温度θFが下がり始める。このとき、冷蔵室
2内の温度θRも上昇しているので冷却する必要がある
ため、電動ダンパー6は開状態になっている。
【0071】この後、圧縮機11とファンモータ3がO
Nされている途中で、冷蔵室2内の温度θRが設定温度
まで降下すると(時刻tD)、電動ダンパー6を閉じる
ことにより冷蔵室2内への冷風の吹き出し量が抑制され
る。そのため、ファンモータ3にかかるトルクが大きく
なって、ファンモータ3に流れる電流値Iが増加し、そ
れに対応する変換電圧Vもα21からα22に増加する。そ
して、時刻tDから冷凍室1内の温度θFが十分下がる時
刻tFまでこの状態の運転を続け、時刻tFに到ると圧縮
機11とファンモータ3がOFFされる。
【0072】このように、圧縮機11とファンモータ3
とがON/OFFサイクルを1回行う間にも、電動ダン
パー6が開閉されることにより、変換電圧Vのピーク値
α2はα21からα22へと変化する。そのため、第6実施
例では、変換電圧Vのピーク値α2を読み込むに当たっ
て、マイコン8が電動ダンパー6の開閉状態を調べ、電
動ダンパー6が開状態の時(図12の時刻tR〜時刻tD
に対応)の変換電圧Vの値α21をα2として読み込むよ
うにしている。これにより、変換電圧のピーク値の差
(α2−α1)を同じ条件で検出することができるので、
より正確に冷却器18の着霜量を判断することができ、
より適切に除霜制御することが可能となる。
【0073】次に、図13に基づいて、第7実施例を説
明する。尚、図1〜図11も第1〜第5実施例と共通に
用いられる。本実施例は、第6実施例と同じく、第1〜
第5実施例において変換電圧Vのピーク値α2を検出す
るタイミングに関するものなので、第6実施例と共通な
説明は省略する。
【0074】図13は、第7実施例において変換電圧V
のピーク値α2を検出するタイミングを説明するための
タイムチャートであって、同図中、(a)は冷凍室1内
の温度θFの時間的変化、(b)は変換電圧Vの時間的
変化をそれぞれ示している。尚、図13は、図5、図7
及び図10において、時刻t3後に圧縮機11がON/
OFFを2回行う任意の時間に亙る温度θFと変換電圧
Vの時間的変化を拡大して示すものである。
【0075】図13に示すように、圧縮機11がON状
態の間(時刻tR1〜時刻tF1、及び時刻tR2〜時刻tF2
の時間に対応し、この間はファンモータ3もON状
態)、庫内負荷の状態によって電動ダンパー6が開閉す
ることにより、変換電圧Vが安定しないことがある。そ
のため、第7実施例では、圧縮機11がOFF状態であ
る時刻tF1〜時刻tR2の時間中、時間TMの間ファンモ
ータ3のみをONし、同時に電動ダンパー6を開状態に
して、そのときの変換電圧Vをα2として読み込むよう
にしている。これにより、第7実施例では、第6実施例
と同様、変換電圧のピーク値の差(α2−α1)を同じ条
件で検出することができるので、より正確に冷却器18
の着霜量を判断することができ、より適切に除霜制御す
ることが可能となる。
【0076】最後に、図14及び図15に基づいて、第
8実施例を説明する。尚、図1〜図8及び表1も第1〜
第4実施例と共通に、また、図12及び図13も第6及
び第7実施例と共通に用いられる。図14は、本実施例
に係る冷凍冷蔵庫の除霜制御フローを説明するためのタ
イムチャートであって、同図中、(a)は冷凍室1内の
温度θFの時間的変化、(b)は変換電圧Vの時間的変
化をそれぞれ示している。尚、図14は、図5及び図7
における時刻t1〜時刻t2の除霜期間の前後の温度θF
と変換電圧Vの時間的変化を拡大して示すものである。
【0077】図14において、マイコン8が時刻t1
除霜開始を決定すると、その直前に検出された変換電圧
Vのピーク値をα3として記憶し、時刻t1〜時刻t2
除霜時間TJを測定して記憶する。ここで、除霜時間TJ
は、冷却器18の着霜量の多少に応じて増減するように
制御される。そして、時刻t2に圧縮機11の運転が開
始され、一旦上昇した冷凍室1内の温度θFが下降して
一定となった時刻t3に検出される変換電圧Vの値をα1
として読み込む。
【0078】ここで、第8実施例では、除霜時間T
Jが、予めROMに記憶されている無負荷(着霜量が少
量)時の除霜時間TJ0より長いと判断された場合(これ
は、この除霜が開始された時刻t1の直前に冷却器18
の着霜量が多量であった場合に対応する)、α3とα1
を比較し、その後の制御フローを分岐するようにしてい
る。
【0079】すなわち、このα3とα1との比較を行った
時、α3がα1以下であれば、時刻t1(着霜量が多量)
の場合の方が、時刻t3(着霜量が0)の場合よりも、
変換電圧Vのピーク値が小さいことになり、これは電流
検出回路14やその周辺機器が故障していることを示し
ている。したがって、その後の除霜制御には、変換電圧
Vのピーク値α2を検出して(α2−α1)を基準値v0
1と比較することは行わず、圧縮機11の積算運転時
間Tが上限積算時間T0に達すると次の除霜を開始する
ようにしている。一方、α3とα1との比較を行った時、
α3がα1より大きければ、このような故障は認められな
いので、以後、第1〜第4実施例と同じ制御を行う。
【0080】図15は、第8実施例において除霜制御を
行うマイコン8の動作を示すフローチャートである。但
し、図6に示す第1実施例と共通な部分は省略してい
る。図15中、点線で囲った枠B内が第1実施例と異な
る部分である。
【0081】ステップ#210で除霜開始が決定される
(図14の時刻t1に対応)と、その時点で記憶してい
るα2を改めてα3として記憶する(ステップ#51
0)。それと同時に、ステップ#520〜#550で、
除霜時間TJと圧縮機11の積算運転時間Tをそれぞれ
ゼロクリヤーした後カウントを再開する。そして、ステ
ップ#560に進み、除霜終了までの待ちループに入る
(図14の時刻t1〜時刻t2に対応)。
【0082】除霜が終了すると(図4の時刻t2に対
応)、ステップ#570で、除霜時間TJを予めROM
に記憶されている無負荷(着霜量が少量)時の除霜時間
J0と比較する。このとき、TJがTJ0以下であれば、
この除霜が行われた直前(図4の時刻t1の直前)には
冷却器18の着霜量が極めて少量であったことになり、
除霜時間TJの長短によって電流検出回路14やその周
辺機器の故障を検出することはできないので、そのまま
ステップ#70へ進んで、以下第1〜第4実施例と同じ
制御を行う。
【0083】ステップ#570において、TJがTJ0
超えていた場合には、ステップ#580に進む。そし
て、ステップ#580〜#590で、除霜により一旦上
昇した冷凍室1内の温度θFが設定値に降下するまで待
機し、温度θFが設定値になるとステップ#600に進
んで、その時点(図15の時刻t3に対応)の変換電圧
Vの値をα1として読み込み、ステップ#610で、既
に記憶しているα3とこのα1を比較してその後の制御フ
ローを分岐する。
【0084】このとき、α3がα1以下であれば、上述し
たように電流検出回路14やその周辺機器が故障してい
ることになるので、その後は圧縮機11の積算運転時間
Tが上限積算時間T0に達すると次の除霜を開始するよ
うに、除霜制御フローを切り換える。すなわち、ステッ
プ#620、#630で圧縮機の積算運転時間Tを一旦
ゼロクリヤーした後カウントを再開し、ステップ#64
0で積算運転時間Tが上限積算時間T0に達するまで待
機する。そして、積算運転時間Tが上限積算時間T0
達すると、除霜を開始し(ステップ#650)、除霜が
終了するのを待って(ステップ#660)、ステップ#
620に戻る。
【0085】一方、ステップ#610において、α3
α1より大きければ、電流検出回路14あるいはその周
辺機器に故障は認められないので、ステップ#70へ進
み、その後は第1〜第4実施例と同じ制御を行う。
【0086】このように、第8実施例では、除霜時間T
Jが予めROMに記憶されている無負荷(着霜量が少
量)時の除霜時間TJ0よりも長かった場合に、除霜開始
時刻t 1の直前に検出される変換電圧Vのピーク値α
3と、除霜終了後冷凍室1内の温度θFが安定した時刻t
3に検出される変換電圧Vの値α1とを比較することによ
り、電流検出回路14やその周辺機器の故障を検出する
ことができる。
【0087】また、そのような故障を検出した場合に
は、その後、圧縮機の積算運転時間Tが上限積算時間T
0に達した場合に除霜を行うように制御するので、たと
え電流検出回路14やその周辺機器が故障した場合で
も、除霜開始時期が早くなり過ぎて不要に冷凍室1内の
温度θFや冷蔵室2内の温度θRを上げたり、除霜開始時
期が遅くなり過ぎて冷却器18の冷却性能に支障がでる
ほど着霜しているのに除霜を行わなかったりすることが
ない。
【0088】以上、本発明を冷凍冷蔵庫に適用した実施
例を説明したが、本発明はそれに限られることなく、冷
凍室のみを備えた冷凍庫や、冷蔵室のみを備えた冷蔵庫
にも適用することができる。
【0089】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、除霜終了から
所定時間が経過する第2時点までは次の除霜を行わない
ように制御しているので、万一電流検出回路等に故障が
発生して第2の電流値と第1の電流値の差が大きめに検
出されてしまうような場合でも、除霜開始時期が早すぎ
る、すなわち着霜量が冷却器の冷却性能に全く支障がな
い程少量であるのに除霜を開始してしまうようなことは
ない。また、制御装置は、除霜動作により一旦上昇した
庫内温度が除霜終了後所定温度まで下降した第1時点に
庫内ファンを駆動するファンモータに流れる第1の電流
値と、前記第2時点以降にそのファンモータに流れる第
2の電流値とを比較することにより、冷風が冷却器を通
過するときの送風抵抗の増加によるファンモータのトル
クの増加を読み取って、冷却器の着霜量を判断している
ので、従来技術のように圧縮機の積算運転時間や扉の開
閉回数を検出して間接的に冷却器の着霜量を推定するも
のに比べて、より適切に冷却器の着霜量を判断すること
ができる。そのため、冷却器の着霜量が少量なのに圧縮
機の積算運転時間や扉の開閉回数が所定値に達すると除
霜を開始して不要に庫内温度を上げてしまったり、着霜
量が多量になっているのに圧縮機の積算運転時間や扉の
開閉回数が所定値に達していないため除霜を行わず冷却
器の冷却効率が低くなったまま運転を継続したりするこ
とがない。
【0090】請求項2の発明によれば、除霜終了から第
2の電流値を検出し始める第2時点までの所定時間は、
圧縮機の積算運転時間が所定の上限積算時間に達するま
での時間であり、冷却器の着霜量は圧縮機の積算運転時
間により経験上大まかに予測できるので、上限積算時間
を冷却器の着霜量が冷却性能に支障をきたし始めるまで
の時間より若干短く設定すれば、着霜量に応じて除霜を
開始すべき時点を検出するため第2の電流値を検出し始
めるのに早すぎることも遅すぎることもない丁度適した
時点に第2時点を設定することができる。また、制御手
段は、着霜量の判断をしたときに、第2の電流値と第1
の電流値の差が基準値以下である間は、圧縮機の運転を
続けるとともに繰り返し着霜量の判断を行い、第2の電
流値と第1の電流値の差が基準値を超えたときに、圧縮
機の運転を停止するとともに除霜ヒータに通電を開始す
るので、この基準値を、第2の電流値と第1の電流値の
差により示される冷却器の着霜量が冷却性能に支障をき
たし始める臨界値に設定すれば、着霜量が丁度この臨界
値に達した時点で除霜を開始することができる。
【0091】請求項3の発明によれば、冷却器の着霜量
が少量と判断して上限積算時間を所定時間延長した場
合、圧縮機の積算運転時間がその延長された上限積算時
間に達するまでは、第2の電流値と第1の電流値の差を
演算して基準値と比較する動作を行わないので、その分
制御手段にかかる負担を軽くすることができる。しか
も、上限積算時間が延長された場合に冷蔵庫の扉が開閉
されると直ちに除霜が行われるので、扉の開閉により外
気が侵入してそれに含まれる水分が一度に冷却器に着霜
し、着霜量が冷却器の冷却性能に支障をきたさない限界
値をいきなり超えてしまっても、そのまま圧縮機の運転
を続けるようなことはない。また、上限積算時間が延長
された場合に圧縮機の積算運転時間が予め設定されてい
る第2上限時間に達すると直ちに除霜が行われるので、
万一電流検出回路等に故障が発生してが小さめに検出さ
れてしまうようになっても、冷却器の冷却性能に支障が
でるほど着霜量が多量なのにいつまでも除霜を行わない
ということは起こらない。
【0092】請求項4の発明によれば、除霜終了から所
定時間が経過する第2時点までは次の除霜を行わないよ
うに制御しているので、万一電流検出回路等に故障が発
生して第2の電流値と第1の電流値の差が大きめに検出
されてしまうような場合でも、着霜量が冷却器の冷却性
能に全く支障がない程少量であるのに除霜を開始してし
まうようなことはない。また、制御装置は、第1の電流
値と第2の電流値とを比較することにより、冷風が冷却
器を通過するときの送風抵抗の増加によるファンモータ
のトルクの増加を読み取って、冷却器の着霜量を判断し
ているので、従来技術のように圧縮機の積算運転時間や
扉の開閉回数を検出して間接的に冷却器の着霜量を推定
するものに比べて、より適切に冷却器の着霜量を判断す
ることができる。しかも、着霜量の判断の結果除霜ヒー
タに通電したとき、そのヒータ通電時間が基準通電時間
よりも長かった場合に、第1の電流値が第3の電流値以
下であれば、電流検出手段が故障していると判断し、そ
の場合には、その後、圧縮機の積算運転時間が所定の値
に達したときに除霜を行うように制御するので、たとえ
電流検出手段が故障した場合でも、除霜開始時期が早く
なり過ぎて不要に庫内温度を上げたり、除霜開始時期が
遅くなり過ぎて冷却器の冷却性能に支障がでるほど着霜
しているのに除霜を行わなかったりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る冷凍冷蔵庫の縦断
面図。
【図2】 図1の冷凍冷蔵庫に備えられる制御装置のブ
ロック図。
【図3】 図1の冷凍冷蔵庫において、ファンモータに
流れる電流値と、それに応する変換電圧をオシロスコー
プで測定した波形の一例を示す図。
【図4】 図2のブロック図において、電流検知回路を
検流器を使った回路に置き換えた図。
【図5】 本発明の第1実施例に係る冷凍冷蔵庫の除霜
タイミングを説明するためのタイムチャート。
【図6】 本発明の第1実施例に係る冷凍冷蔵庫におい
て除霜制御を行うマイコンの動作を示すフローチャー
ト。
【図7】 本発明の第2、第3実施例に係る冷凍冷蔵庫
の除霜タイミングを説明するためのタイムチャート。
【図8】 本発明の第4実施例に係る冷凍冷蔵庫におい
て除霜制御を行うマイコンの動作を示すフローチャー
ト。
【図9】 本発明の第5実施例に係る冷凍冷蔵庫におい
て除霜開始の判断基準となる変換電圧のピーク値の差の
基準値と外気温度との関係を示す図。
【図10】 本発明の第5実施例に係る冷凍冷蔵庫にお
いてファンモータに流れる電流値に対応する変換電圧の
時間的変化を示すタイムチャート。
【図11】 本発明の第5実施例に係る冷凍冷蔵庫にお
いて除霜制御を行うマイコンの動作を示すフローチャー
ト。
【図12】 本発明の第6実施例に係る冷凍冷蔵庫にお
いて変換電圧のピーク値を検出するタイミングを説明す
るためのタイムチャート。
【図13】 本発明の第7実施例に係る冷凍冷蔵庫にお
いて変換電圧のピーク値を検出するタイミングを説明す
るためのタイムチャート。
【図14】 本発明の第8実施例に係る冷凍冷蔵庫の除
霜制御フローを説明するためのタイムチャート。
【図15】 本発明の第8実施例に係る冷凍冷蔵庫にお
いて除霜制御を行うマイコンの動作を示すフローチャー
ト。
【図16】 従来技術に係る冷凍冷蔵庫において除霜制
御を行うマイコンの動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 冷凍室 2 冷蔵室 3 ファンモータ 4、5 温度検知器 6 電動ダンパー 7a 吹き出し口 7b、7c、7d 冷気循環通路 8 マイクロコンピュータ 9 基準クロック 10 制御装置 11 圧縮機 12 除霜ヒータ 13 モータ駆動回路 14 電流検出回路 14’ 検流器を使った回路 15 扉の開閉を検知するスイッチ 16 温度検知器 17 庫内ファン 18 冷却器 I ファンモータ3に流れる電流値 V 変換電圧 θF 冷凍室1内の温度 θR 冷蔵室2内の温度 T 除霜終了後の圧縮機11の積算運転時間

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却器(18)で冷却された冷気を庫内に強
    制循環する庫内ファン(17)を備えた冷蔵庫において、 冷却器(18)に付着した霜を除去する除霜ヒータ(12)と、 庫内ファン(17)を駆動するファンモータ(3)と、 ファンモータ(3)に流れる電流を検出する電流検出手段
    (14)と、 庫内温度を検知する温度検出手段(4)と、 除霜終了後、温度検出手段(4)で検知される温度が所定温
    度まで下降した第1時点において電流検出手段(14)が検
    出する第1の電流値と、除霜終了から前記第1時点まで
    より長い所定時間経過した第2時点以降において電流検
    出手段(14)が検出する第2の電流値とを比較することに
    より、冷却器(18)の着霜量を判断し、除霜ヒータ(12)を通
    電制御する制御手段(10)と、 を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 制御手段(10)が圧縮機の運転時間を積算
    する計時機能を有するとともに、除霜終了から上記第2
    の電流値を検出し始める第2時点までの所定時間は、前
    記計時機能により除霜終了後積算された前記圧縮機の積
    算運転時間が所定の上限積算時間に達するまでの時間と
    し、冷却器(18)の着霜量の判断は、前記第2の電流値と上
    記第1の電流値の差を所定の基準値と比較することによ
    り行い、前記着霜量の判断を行ったときに前記第2、第1
    の電流値の差が前記基準値以下であれば、前記着霜量が
    少量であると判断して圧縮機(11)の運転を続けるととも
    に冷却器(18)の着霜量の判断を繰り返し、一方、前記着霜
    量の判断を行ったときに前記第2、第1の電流値の差が
    前記基準値を超えていれば、前記着霜量が多量であると
    判断して圧縮機(11)の運転を停止するとともに除霜ヒー
    (12)に通電を開始することを特徴とする請求項1に記
    載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 制御手段(10)は、冷却器(18)の着霜量の
    判断を行ったときに、前記着霜量が少量であると判断し
    た場合には、上記上限積算時間を所定時間延長するとと
    もに、上記積算運転時間がその時間に達した時点におい
    て電流検出手段(14)が検出する電流値を改めて第2の電
    流値として前記着霜量の判断を行うことによって、前記
    着霜量が少量と判断されている間は、繰り返し前記上限
    積算時間を延長し、かつ、前記着霜量が少量と判断されて
    前記上限積算時間を延長した場合に、上記冷蔵庫の扉が
    開閉され、あるいは前記積算運転時間が予め設定されて
    いる第2上限積算時間に達したときには、直ちに圧縮機
    (11)の運転を停止するとともに除霜ヒータ(12)に通電を
    開始することを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 冷却器(18)で冷却された冷気を庫内に強
    制循環する庫内ファン(17)を備えた冷蔵庫において、 冷却器(18)に付着する霜を除去する除霜ヒータ(12)と、 庫内ファン(17)を駆動するファンモータ(3)と、 ファンモータ(3)に流れる電流を検出する電流検出手段
    (14)と、 庫内温度を検知する温度検出手段(4)と、 除霜終了後、温度検出手段(4)で検知される温度が所定温
    度まで下降した第1時点において電流検出手段(14)が検
    出する第1の電流値と、除霜終了から前記第1時点まで
    より長い所定時間経過した第2時点以降において電流検
    出手段(14)が検出する第2の電流値とを比較することに
    より、冷却器(18)の着霜量を判断し、除霜ヒータ(12)を通
    電制御するとともに、圧縮機(11)の運転時間を積算する
    計時機能を有する制御手段(10)と、 を備え、制御手段(10)が除霜ヒータ(12)に通電したとき、
    除霜ヒータ(12)に通電する直前に電流検出手段(14)が検
    出した第3の電流値と除霜ヒータ(12)に通電したヒータ
    通電時間を記憶し、該ヒータ通電時間が予め前記制御部
    に記憶されている着霜量が少量の場合の基準通電時間よ
    りも長いと判断した場合に、除霜ヒータ(12)へのこの通
    電後に検出された上記第1の電流値が前記第3の電流値
    以下であれば、電流検出手段(14)が故障していると判断
    して、それ以後は、前記計時機能による圧縮機(11)の積算
    運転時間が除霜終了後所定の値に達したときに、圧縮機
    (11)の運転を停止するとともに除霜ヒータ(12)に通電を
    開始することを特徴とする冷蔵庫。
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