JP3496815B2 - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

Info

Publication number
JP3496815B2
JP3496815B2 JP00819799A JP819799A JP3496815B2 JP 3496815 B2 JP3496815 B2 JP 3496815B2 JP 00819799 A JP00819799 A JP 00819799A JP 819799 A JP819799 A JP 819799A JP 3496815 B2 JP3496815 B2 JP 3496815B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring board
connector
power supply
joint connector
wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00819799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000209741A (ja
Inventor
芳伸 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP00819799A priority Critical patent/JP3496815B2/ja
Publication of JP2000209741A publication Critical patent/JP2000209741A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3496815B2 publication Critical patent/JP3496815B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の電気系
統の配線に使用される電気接続箱に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等の電気系統には、ワ
イヤーハーネスの配線を簡素にするために、配線やリレ
ー、ヒューズ等を集約する電気接続箱が設けられてい
る。
【0003】図5は、従来の電気接続箱の構成例を示す
分解斜視図である。電気接続箱は、リレーやヒューズ、
コネクタ等の装着部を配置したメインカバー100と、
薄板金からプレス打ち抜きや曲げ加工で形成されるバス
バーとこのバスバー間を絶縁する絶縁基板とを積層して
多層の回路配線板を形成したバスバー配線板101と、
メインカバー100と嵌合するアンダーカバー102と
を備え、メインカバー100とアンダーカバー102と
の間にバスバー配線板101を収納した構造となってい
る。そして、バスバーの一端に立設された接続端子部と
なるタブがメインカバー100のコネクタ装着部内に挿
通されて配置され、バスバーの他端に立設されたタブが
バスバー配線板101を貫通してアンダーカバー102
に挿通接続されている。
【0004】従来のバスバー配線板101は、リレーや
ヒューズ等が接続される電源回路部と、この電源回路等
の配線を分配する分配機能部と、外部からの複数のワイ
ヤーハーネスを接続するためのワイヤー結合機能部とを
併せ持った構造となっている。ワイヤー結合機能部は、
接続するワイヤーハーネスを造り易くするために、電線
の結合を端子のみによる電線同士の結合構造を用いず
に、雄・雌コネクタ及びバスバーの構成により各電線を
一本一本分離したまま結合するようにした構造によって
実現される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の電気接続箱は、リレーやヒューズ等が接続される電源
回路部と、この電源回路等の配線を分配する分配機能部
と、複数のワイヤーハーネスを接続するためのワイヤー
結合機能部とをバスバー配線板101に併設した構造と
なっているため、バスバーの形状が複雑になるととも
に、配線板が大型になっていた。このために、以下のよ
うな問題点が生じていた。
【0006】(1)1枚の導電性の薄板プレートからの
打ち抜きや曲げ型等による曲げ加工により、複雑な形状
かつ大型で寸法精度も厳しいバスバーを形成していたの
で、プレス機が大型になり加工費がかかる。 (2)車種変更などの設計変更により使用される回路が
変わると、電気接続箱内の配線を適合させるためにバス
バー配線板をその都度設計し直す必要があり、設計工数
が多くなる。 (3)複雑かつ多層な回路の分岐構成のために、バスバ
ー配線板が大型化し、分配機能部やワイヤー結合機能部
の箇所には、本来必要のない温度変化などによる伸縮度
が小さく寸法精度の高いタルク(滑石)入りポリプロピ
レン等の高機能樹脂を使用しなければならないので、コ
ストが上昇する。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、簡単な構造で安価に形成でき、かつ回路変
更の際にも多様な回路に容易に対応可能な電気接続箱を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載の電気接続箱は、上部を覆
う筐体であるメインカバーと、このメインカバーと係合
し下部を覆う筐体であるアンダーカバーと、配線板部に
該当する電源配線板と、コネクタ部に該当するジョイン
トコネクタと、接続部に該当するフレキシブルワイヤと
を有して構成され、前記メインカバー及び前記アンダー
カバーの内部に別体の前記電源配線板と前記ジョイント
コネクタとが前記フレキシブルワイヤで接続された状態
で収納される電気接続箱であって、前記電源配線板が、
電源用バスバー同士の交差点が無い構造として単層の回
路配線板で構成され、前記ジョイントコネクタが、各コ
ネクタ受容部の極数が最小となる構造とされ、前記電源
配線板と前記ジョイントコネクタとを複数の導線からな
る組電線を有した前記フレキシブルワイヤによって接続
するとともに、前記組電線において少なくとも2つの導
線を交差させ、回路配線の交差を吸収する構造とした
とを特徴とする。
【0009】また、請求項2に記載の電気接続箱は、請
求項1に記載の電気接続箱において、前記電源配線板お
よび前記ジョイントコネクタがそれぞれバスバー接続部
を備え、且つフレキシブルワイヤの両端それぞれにコネ
クタが設けられており、前記電源配線板のバスバー接続
部と前記ジョイントコネクタのバスバー接続部とに前記
フレキシブルワイヤの両端のコネクタが接続されること
を特徴とする。
【0010】上記構成においては、配線板部において構
成されるリレーやヒューズ等が接続される電源回路部
と、コネクタ部において構成される複数のワイヤーハー
ネスを接続するためのワイヤー結合機能部とを少なくと
も別体に分離した構造となる。このため、製造工程も配
線板部とコネクタ部とでは別々になり、最終工程で配線
板部とコネクタ部と接続部により電気的に結合すればよ
いので、電気接続箱の構造及び製造工程が簡単になる。
また、配線板部を小型化できるので、部品コスト及び製
造コストが削減される。特に、コネクタ部において電源
回路等の配線を分配する分配機能部を設けないようにす
れば、ハウジングに用いる樹脂を安価なものにできる。
また、車種変更などの設計変更により回路の変更が必要
となっても、電気接続箱の配線全体を変更する必要はな
く、変更が必要な部材のみを置き換えることによって対
応できるので、設計工数を少なくすることができ、部品
コストも低減することが可能となる。
【0011】また、接続部の複数の導線の少なくとも2
つにおいて第1のバスバーと第2のバスバーとの接続経
路を交差させることにより、接続部において接続経路を
自由に交差させた状態で配線板部とコネクタ部とを接続
可能である。これにより、配線板部において第1のバス
バーの交差を無くすことができ、配線板部を少ない層
(最も望ましくは単層)で形成することが可能となると
ともに、コネクタ部においては接続端子部の配置に無駄
な空き端子を無くして最小端子数の端子構成として形成
することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
電気接続箱の構成を示す分解斜視図である。
【0013】本実施形態では、自動車の電気系統の配線
に用いられる電気接続箱を例示して説明する。本実施形
態の電気接続箱10は、上部を覆う筐体であるメインカ
バー29と、このメインカバー29と係合し下部を覆う
筐体であるアンダーカバー35と、配線板部に該当する
電源配線板11と、コネクタ部に該当するジョイントコ
ネクタ19と、接続部に該当するフレキシブルワイヤ2
3とを有して構成され、メインカバー29及びアンダー
カバー35の内部に別体の電源配線板11とジョイント
コネクタ19とをフレキシブルワイヤ23で接続した状
態で収納される構造となっている。
【0014】電源配線板11は、導電部材からなる第1
のバスバーとしての電源用バスバー13及び絶縁部材か
らなる配線基板15等を積層して電源回路部を形成した
もので、この電源用バスバー13の一端に立設形成され
た接続端子部としての接続タブ14にヒューズやリレ
ー、電源用ワイヤーハーネス等を装着可能となってい
る。また、電源用バスバー13の他端の一部は電源配線
板11本体の一縁部より延出し、フレキシブルワイヤ2
3と接続するバスバー接続部17を形成している。
【0015】ジョイントコネクタ19は、コネクタ受容
部37を形成するハウジング16内に後述する第2のバ
スバーとしてのコネクタ用バスバー38を配設して電源
回路等の配線を分配する分配機能部及び外部からの複数
のワイヤーハーネスを接続するためのワイヤー結合機能
部を形成したもので、上部のコネクタ受容部37に外部
のワイヤーハーネスのコネクタ部を嵌合接続可能となっ
ている。コネクタ受容部37内には、コネクタ用バスバ
ー38の一端に立設形成された接続端子部としての接続
ピン39が突出している。また、コネクタ用バスバー3
8の他端はジョイントコネクタ19本体の一縁部より延
出し、フレキシブルワイヤ23と接続するバスバー接続
部21を形成している。
【0016】フレキシブルワイヤ23は、複数の導線か
らなる組電線27の両端に雌型のコネクタ25を備えて
構成され、両コネクタ25にそれぞれバスバー接続部1
7,21を係入して装着することにより、電源配線板1
1の電源用バスバー13とジョイントコネクタ19のコ
ネクタ用バスバー38とを電気的に接続するようになっ
ている。
【0017】メインカバー29は、電源配線板11の位
置に対応する上部にヒューズやリレー、電源用ワイヤー
ハーネス等装着用の嵌合凹部を形成した電源部品装着部
31が設けられ、電源用バスバー13の接続タブ14が
この嵌合凹部内に貫通し突出するようになっている。ま
た、メインカバー29のジョイントコネクタ19の対応
位置には、このジョイントコネクタ19のハウジング1
6上部が突出し露呈するよう開口部33が設けられてい
る。
【0018】上記のような構成の電気接続箱10におけ
る配線構成について図2ないし図4を参照して説明す
る。図2はジョイントコネクタ19における配線構成を
単純化した場合を示す説明図、図3は電源配線板11に
おける配線構成を単純化した場合を示す説明図、図4は
本実施形態にかかる電気接続箱10における配線構成例
を示す説明図である。
【0019】電気接続箱の構造を単純にし、その製造コ
ストを削減するためには、電源配線板11とジョイント
コネクタ19のそれぞれにおいてできるだけ構造を単純
化する必要がある。ジョイントコネクタの設計を中心に
したときは、図2に示すように、コネクタ用バスバー3
8を並設した状態でコネクタ受容部37の配列を無駄な
く用いて、コネクタ受容部37に装着される各コネクタ
の端子数(極数)が最小となるジョイントコネクタ19
を形成する。しかしながら、この設計では、電源配線板
11′の電源用バスバー13′が一点鎖線で囲んだ部分
のように交差してしまう場合があるので、電源用バスバ
ーにおける配線回路が複雑となってしまい、複数層の回
路配線板を有した電源配線板が必要となる。
【0020】一方、コネクタの極数にとらわれずに電源
配線板の設計を中心にしたときは、図3に示すように、
電源用バスバー13の配線回路を簡単にして単層の回路
配線板のみからなる電源配線板11を形成する。しかし
ながら、この設計では、コネクタ用バスバー38を並列
して設けるとジョイントコネクタ19′における各コネ
クタ受容部37の極数は最小とはならない場合があり、
一点鎖線で示す部分のように空き端子が存在し、コネク
タの接続端子部の配置に無駄が生じる。
【0021】そこで、本実施形態の電気接続箱10で
は、図4に示すように、電源配線板11において電源用
バスバー13同士の交差点が無い構造として単層の回路
配線板で構成するとともに、ジョイントコネクタ19に
おいて各コネクタ受容部37の極数が最小となる構造と
してコネクタを単純かつ小型に構成し、これらの電源配
線板11とジョイントコネクタ19とを複数の導線から
なる組電線27を有したフレキシブルワイヤ23によっ
て接続する。この場合、組電線27において少なくとも
2つの導線を交差させ、回路配線の交差を吸収する構造
とする。この構成により、電気接続箱10における電源
配線板11とジョイントコネクタ19の両者の構造を単
純化することができ、製造コストを削減することが可能
となる。
【0022】電源配線板11は、上述したように電源用
バスバー13と配線基板15とを積層した少なくとも1
層の回路配線板から構成され、配線基板15の一方の辺
からジョイントコネクタ19のバスバー接続部21と接
続するための電源用バスバー13端部のバスバー接続部
17が延出している。一方、ジョイントコネクタ19
は、図4に示すようにハウジング16内部にコネクタ用
バスバー38を並設し内蔵した構成となっている。そし
て、ハウジング16の一方の辺から電源配線板11のバ
スバー接続部17と接続するためのコネクタ用バスバー
38端部のバスバー接続部21が延出している。
【0023】上記のような構成のジョイントコネクタ1
9をメインカバー29内に収納すると、ハウジング16
上部が開口部33から突出し、コネクタ受容部37の接
続ピン39が露出した状態となり、図示しない外部のワ
イヤーハーネスのコネクタ部を所定のコネクタ受容部3
7に装着できるようになっている。
【0024】なお、ジョイントコネクタ19のハウジン
グ16は、本実施形態では複数のコネクタ受容部37を
有する一体的な構造のものを例示しているが、これに限
らず、複数の別体のハウジングブロックを組み合わせた
構造のものを用いても良い。この場合、分配機能部やワ
イヤー結合機能部の変更にも容易に対応可能となる。
【0025】次に、本実施形態に係る電気接続箱の製造
方法及び車両への取り付け方法について説明する。
【0026】本実施形態の電気接続箱10は、電源回路
部を有する電源配線板11と、分配機能部及びワイヤー
結合機能部を有するジョイントコネクタ19とに分離さ
れているため、別体の部材として電気部品ラインなどの
別ラインで製造可能である。したがって、電気接続箱1
0を製造する際には、まず第1工程として、電源配線板
11とジョイントコネクタ19とを別部材としてそれぞ
れ製造し形成するとともに、フレキシブルワイヤ23を
製造し形成する。次いで、第2工程として、電源配線板
11とジョイントコネクタ19とをフレキシブルワイヤ
23によって接続することにより、それぞれ対応するバ
スバー接続部17とバスバー接続部21とを互いに電気
的に結合する。そして、第3工程として、互いに連結さ
れた電源配線板11、フレキシブルワイヤ23、ジョイ
ントコネクタ19をメインカバー29とアンダーカバー
35との間に収納して、メインカバー29及びアンダー
カバー35を嵌合し結合する。以上により、一体型のジ
ャンクションブロックとして機能する電気接続箱10が
形成される。
【0027】このような構成の電気接続箱10を車体組
立てライン等で車両内の所定位置に装備して使用する場
合は、電気接続箱10を所定位置に取付固定した後、メ
インカバー29の電源部品装着部31の一部に外部より
電源電力を供給する電源用ワイヤーハーネスのコネクタ
部を装着する。また、残りの電源部品装着部31にはヒ
ューズやリレー等を装着する。一方、メインカバー29
上に設けた開口部33から突出し露呈したジョイントコ
ネクタ19には、外部の配線分岐先からの複数のワイヤ
ーハーネスのコネクタ部を、コネクタ受容部37内の接
続ピン39と結合させて装着する。これにより、電気接
続箱10を介して自動車の電気系統における分岐配線部
の配線が完了する。
【0028】以上のように、本実施形態の電気接続箱に
よれば、電源配線板11とジョイントコネクタ19とを
別体部材に形成して両者を接続する構成としたため、従
来一体の部材で形成したものと比べて、電源配線板及び
バスバーの大きさを小さくすることができる。これによ
り、電源用及びコネクタ用のバスバーを形成する際に使
用されるプレス機械のトン(ton)数(押圧力)を下
げることができ、また、絶縁部材の配線基板を成形する
際の成形型に小さいものを用いることができるため、部
品コスト及び製造コストを削減できる。また、各部材は
小型で構造が簡単なため、電源配線板の配線基板やジョ
イントコネクタのハウジングには高機能樹脂ではなく単
機能のポリプロピレン材を使用することが可能であり、
安価に構成することができる。
【0029】また、電源配線板11とジョイントコネク
タ19とをフレキシブルワイヤ23により接続する構成
としたことによって、電源配線板11において電源用バ
スバー13が交差することなく、かつジョイントコネク
タ19のコネクタ受容部37に装着される各コネクタの
極数を最小にすることができる。また、フレキシブルワ
イヤ23の組電線27が可撓性を有するため折り曲げが
簡単にでき、電源配線板11とジョイントコネクタ19
の接続部を折り曲げた形状でのカバー内収納も容易であ
ることから、カバーの設計の自由度が増し、成形品の設
計の煩わしさや製造の手間を削減できる。さらに、フレ
キシブルワイヤ23で接続するので、電源配線板11と
ジョイントコネクタ19との配置距離が制限されないと
いう利点がある。
【0030】また、電気接続箱を自動車に用いる場合
に、車種変更等の設計変更が生じても、電源回路が同じ
であればジョイントコネクタのみを交換することにより
容易に対応可能であり、最適な分配機能部とワイヤー結
合機能部とを持った電気接続箱を構成することができ
る。さらに、分配機能部またはワイヤー結合機能部に関
する設計変更であれば、その機能に係る部分だけの変更
で対応することができるため、設計工数を削減でき、保
守やメンテナンスも容易になる。また、ジョイントコネ
クタのコネクタ用バスバーは構造が簡単なため、そのま
ま汎用部品として各種ジョイントコネクタに利用でき
る。
【0031】なお、上述した実施形態では、電源配線板
11、ジョイントコネクタ19及びフレキシブルワイヤ
23を一体としてカバー内に収納する形態としたが、電
源配線板11とジョイントコネクタ19をそれぞれ別体
のままそれぞれカバー内に収納してこれらをフレキシブ
ルワイヤ23を介して接続する構成としても良い。この
ときは、上記の配置距離に制限が無く配設位置の自由度
が増すという利点が顕著に現れる。また、ジョイントコ
ネクタ19は、図1の例では簡単のためメインカバー2
9側だけにコネクタ受容部を設けた片側接続型のものを
図示しているが、上下方向の両側接続型を用いても良
い。この場合は、アンダーカバー35にも開口部を設け
て上下方向に分岐するようにすれば、分岐先を倍に増や
すことができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、上部を覆
う筐体であるメインカバーと、このメインカバーと係合
し下部を覆う筐体であるアンダーカバーと、配線板部に
該当する電源配線板と、コネクタ部に該当するジョイン
トコネクタと、接続部に該当するフレキシブルワイヤと
を有して構成され、前記メインカバー及び前記アンダー
カバーの内部に別体の前記電源配線板と前記ジョイント
コネクタとが前記フレキシブルワイヤで接続された状態
で収納される電気接続箱であって、前記電源配線板が、
電源用バスバー同士の交差点が無い構造として単層の回
路配線板で構成され、前記ジョイントコネクタが、各コ
ネクタ受容部の極数が最小となる構造とされ、前記電源
配線板と前記ジョイントコネクタとを複数の導線からな
る組電線を有した前記フレキシブルワイヤによって接続
するとともに、前記組電線において少なくとも2つの導
線を交差させ、回路配線の交差を吸収する構造とし、前
記電気接続箱における前記電源配線板と前記ジョイント
コネクタの両者の構造を単純化したので、簡単な構造で
安価に形成でき、部品コスト及び製造コストを削減する
ことができるという効果がある。また、車種変更等の回
路変更の際にも、全体を変更する必要が無く、一部の部
材を変更するだけで多様な回路に容易に対応可能であ
り、設計工数を少なくすることができるという効果があ
る。
【0033】さらに、接続部の複数の導線の少なくとも
2つにおいて接続経路を交差させることにより、配線板
部においてバスバーの交差を無くして配線板部を少ない
層の回路配線板で形成可能となるとともに、コネクタ部
においては接続端子部の配置に無駄な空き端子を無くし
て最小端子数の端子構成で形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電気接続箱の構成を
示す分解斜視図である。
【図2】ジョイントコネクタにおける配線構成を単純化
した場合を示す説明図である。
【図3】電源配線板における配線構成を単純化した場合
を示す説明図である。
【図4】本実施形態の電気接続箱における配線構成例を
示す説明図である。
【図5】従来の電気接続箱の構成例を示す分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 電気接続箱 11 電源配線板 13 電源用バスバー 14 接続タブ 15 配線基板 16 ハウジング 17,21 バスバー接続部 19 ジョイントコネクタ 23 フレキシブルワイヤ 25 コネクタ 27 組電線 29 メインカバー 31 電源部品装着部 33 開口部 35 アンダーカバー 37 コネクタ受容部 38 コネクタ用バスバー 39 接続ピン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部を覆う筐体であるメインカバーと、
    このメインカバーと係合し下部を覆う筐体であるアンダ
    ーカバーと、配線板部に該当する電源配線板と、コネク
    タ部に該当するジョイントコネクタと、接続部に該当す
    るフレキシブルワイヤとを有して構成され、前記メイン
    カバー及び前記アンダーカバーの内部に別体の前記電源
    配線板と前記ジョイントコネクタとが前記フレキシブル
    ワイヤで接続された状態で収納される電気接続箱であっ
    て、 前記電源配線板が、電源用バスバー同士の交差点が無い
    構造として単層の回路配線板で構成され、 前記ジョイントコネクタが、各コネクタ受容部の極数が
    最小となる構造とされ、 前記電源配線板と前記ジョイントコネクタとを複数の導
    線からなる組電線を有した前記フレキシブルワイヤによ
    って接続するとともに、前記組電線において少なくとも
    2つの導線を交差させ、回路配線の交差を吸収する構造
    としたことを特徴とする電気接続箱。
  2. 【請求項2】 前記電源配線板および前記ジョイントコ
    ネクタがそれぞれバスバー接続部を備え、且つフレキシ
    ブルワイヤの両端それぞれにコネクタが設けられてお
    り、前記電源配線板のバスバー接続部と前記ジョイント
    コネクタのバスバー接続部とに前記フレキシブルワイヤ
    の両端のコネクタが接続されることを特徴とする請求項
    1に記載の電気接続箱。
JP00819799A 1999-01-14 1999-01-14 電気接続箱 Expired - Fee Related JP3496815B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00819799A JP3496815B2 (ja) 1999-01-14 1999-01-14 電気接続箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00819799A JP3496815B2 (ja) 1999-01-14 1999-01-14 電気接続箱

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000209741A JP2000209741A (ja) 2000-07-28
JP3496815B2 true JP3496815B2 (ja) 2004-02-16

Family

ID=11686558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00819799A Expired - Fee Related JP3496815B2 (ja) 1999-01-14 1999-01-14 電気接続箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3496815B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000209741A (ja) 2000-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2740773B2 (ja) 電気接続箱およびその製造方法
JPH056411B2 (ja)
EP1215756A1 (en) Electrical junction box
US20030076650A1 (en) Junction box
JP2002315149A (ja) 電気接続箱
JP3457852B2 (ja) 電気接続箱
JP3496815B2 (ja) 電気接続箱
US6179628B1 (en) Electric connection box
JP2001186631A (ja) 分割配線ブロックとそれを用いた電気接続箱
JP4205275B2 (ja) 配線接続装置
JP2000209740A (ja) 電気接続箱及びその製造方法
JPS63227441A (ja) 自動車のワイヤリングシステム
JPH0130816Y2 (ja)
US6468102B1 (en) Method of manufacturing wiring board, and electric connection box
JPH0970120A (ja) 電気接続箱
JPH0247164B2 (ja) Denkisetsuzokubakotowaiyaahaanesunokumitsukehoho
JPS5812516Y2 (ja) ワイヤ−ハ−ネスの相互接続装置
JPH0756567Y2 (ja) 電気接続箱
JP4470989B2 (ja) ジャンクションボックス
JP3506101B2 (ja) ジャンクションボックスの内部回路とリレーの接続構造
JPS62113633A (ja) 車輌用ワイヤハ−ネス装置
JP4098461B2 (ja) 電気接続箱
JPH09115572A (ja) ワイヤーハーネス用分岐接続箱の配線構造
JP3536016B2 (ja) 配線基板とこの配線基板を用いた電気接続箱
JPH0555721U (ja) 電気接続箱

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081128

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091128

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees