JP3495449B2 - ニューマチック型ソリッドタイヤ - Google Patents
ニューマチック型ソリッドタイヤInfo
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Description
低下させることなく、タイヤの均一性を向上でき、特に
ラジアルランナウトを低減しうるニューマチック型ソリ
ッドタイヤに関する。
リフト等の産業車両にはソリッドタイヤが用いられる。
又近年、ソリッドタイヤとしては、外観が空気入りタイ
ヤと同様な形状をなし、空気入りタイヤに用いるリムに
そのままリム組みしうるいわゆるニューマチック型ソリ
ッドタイヤが多用されている。
ヤは、大荷重が作用することによって、走行時にリムス
リップが生じやすく、従って、従来のニューマチック型
ソリッドタイヤtは、図3に示すようにリムr側のベー
スゴム層aに、ゴム基材中に短繊維コードを混入した繊
維補強ゴムを用いかつベルト層bを埋設したタガ効果の
大きいゴム層を採用して、リムrとの嵌合力を増し、耐
リムスリップ性能を高めている。
構造を有するものにあっては、繊維補強ゴム自体に短繊
維コードの配向性によって不均一性が生じやすく、しか
もベルト層bの埋入精度の不良等により、ランナウト、
特にラジアルランアウトを増大させることがある。
埋設することを基本として、ベースゴム層を繊維を混入
しない均一なゴム組成物から形成することにより、耐リ
ムスリップ性能を低下させることなくランナウトを改善
しうるニューマチック型ソリッドタイヤの提供を目的と
している。
ースゴム層と、トレッド面側のトレッドゴム層とを具え
るニューマチック型ソリッドタイヤであって、前記ベー
スゴム層は、高さHBをタイヤ断面高さHの20〜60
%としかつJIS A硬度が60〜85度のゴム組成物
からなるとともに、このベースゴム層内かつ前記リムの
リムフランジに近いタイヤ赤道を中心とした対称位置
に、ビードコアを埋設するとともに、タイヤのリム組み
前において、前記ビードコアの内径Bから、ビードコア
相当位置でのリム径Aを減じた値(B−A)に対する前
記リム径Aの比(B−A)/Aを0.01〜0.05と
し、しかも前記リム径Aからビードコア相当位置でのタ
イヤ内径Fを減じた値(A−F)に対するリム径Aの比
(A−F)/Aを0.02〜0.08とするとともに、
タイヤ巾WTからリム巾WRを減じた値(WT−WR)
に対するリム巾WRの比(WT−WR)/WRを0.0
8〜0.12とし、しかも前記ビードコアは、前記リム
フランジに近い外のビードコアと、外のビードコアより
もタイヤ軸方向内方の内のビードコアとを含み、かつ前
記ビードコアの総強力を5000〜25000 kgとして
いる。
間のタイヤ軸方向の距離WB1に対するリム巾WRの比
WB1/WRを0.20〜0.50、かつ外のビードコ
ア間のタイヤ軸方向の距離WB2に対するリム巾WRの
比WB2/WRを0.60〜0.90とするのがよい。
さHの20〜60%としかつJIS A硬度が60〜8
5度のゴム組成物から形成される。このようにリム側の
ベースゴム層として、均一なゴム組成物を用いるため、
タイヤ全体の均一性を向上でき、ランナウト、特にラジ
アルランアウトを改善しうる。
0%よりも小さくなると、リムとの嵌合力を負担するベ
ースゴム層の該高さHBが過少となり、嵌合力が低減し
てリムスリップを誘発しやすくなる一方、60%をこえ
ると、トレッドゴム層の高さが過少となり、トレッド部
における諸性能を該トレッドゴム層で十分に担持できな
くなる。
を下回ると、リムとの嵌合力が低減し、耐リムスリップ
性能を阻害する一方、85度をこえると、リム組み作業
性が悪くなる。
内かつリムのリムフランジに近いタイヤ赤道を中心とし
た対称位置に、ビードコアを埋設するとともに、タイヤ
のリム組み前において、このビードコアの内径Bからビ
ードコア相当位置でのリム径Aを減じた値(B−A)に
対するリム径Aの比(B−A)/Aの値を0.01〜
0.05とし、しかもリム径Aからビードコア相当位置
でのタイヤ内径Fを減じた値(A−F)に対するリム径
Aの比(A−F)/Aの値を0.02〜0.08として
いる。従って、ビードコアのタガ効果(締付力)により
リムとの嵌合力を増大でき、耐リムスリップ性能を確保
しうる。
も小さいと、ビードコアがリムに接触する危険があり、
ラジアルランナウトの低減及び耐久性の上で好ましくな
く、逆に0.05よりも大きいと、ビードコアによるタ
ガ効果を十分に確保できず、リムスリップが発生しやす
くなる。
小さいと、リムとの嵌合力が不足し、耐リムスリップ性
能を維持できなくなる一方、0.08をこえると、リム
組み作業性を低下させがちとなる。
記比(A−F)/Aの値の規制は、ビードコアによるタ
ガ効果を十分に発揮させるための前提条件となる。
Tからリム巾WRを減じた値(WT−WR)に対するリ
ム巾WRの比(WT−WR)/WRの値を0.08〜
0.12としているため、タイヤ軸方向のリムとの嵌合
力を確保でき、耐リムスリップ性能をより一層向上しう
る。
8よりも小さくなると、タイヤ軸方向のリムとの嵌合力
が不足しがちとなり、リムスリップの一因となる一方、
0.12をこえて大きくすると、リム組み作業を困難と
する。
ムスリップ性能を低下させることなく、ラジアルランナ
ウトを低減でき、乗心地性を向上しうるとともに、リム
組み作業性を良好なレベルで維持できる。
アとしてリムフランジに近い外のビードコアと、これよ
りもタイヤ軸方向内方の内のビードコアとを用いたとき
には、リムの嵌合力をタイヤ軸方向に略均一に高めるこ
とができ、リムスリップをより一層確実に防止しうると
ともに、嵌合状態が良くなり、結果としてラジアルラン
ナウトの低減にも役立つ。
距離WB1に対するリム巾WRの比WB1/WRの値を
0.20〜0.50、かつ外のビードコア間のタイヤ軸
方向の距離WB2に対するリム巾WRの比WB2/WR
の値を0.60〜0.90とすることにより、リムとの
嵌合力の、タイヤ軸方向のバランス化をより高めること
が出来る。
小さくなると、タイヤ赤道付近の嵌合力が特に大きくな
り、リムフランジとの間でタイヤがスリップする危険が
ある一方、0.50をこえて大きくすると、外のビード
コアと共にリムフランジに近い位置での嵌合力が特に大
きくなり、タイヤ赤道付近における嵌合力とアンバラン
スになり、ランナウトの不良を招来することがある。
さいと、やはりタイヤ赤道付近の嵌合力が不均一に大き
くなる一方、逆に0.90よりも大きくすると、外のビ
ードコアがリムフランジに接触する危険が大きくなり、
ランナウト及び耐久性の観点から好ましくない。
計した引張破断荷重)を5000〜25000kgとする
ことによって、該内、外のビードコアのタガ効果(締付
力)による耐リムスリップ性能の向上を図りうるととも
に、タイヤのビード部の耐久性を高めうる。
ード部におけるタイヤ強度が不足しがちとなる一方、2
5000kgよりも大きくするのは過剰品質であり、又リ
ム組み作業性の点からも好ましくない。
との嵌合力をバランスよく高めることができ、耐リムス
リップ性能の一層の向上に役立ちうるとともに、ビード
耐久性を高めうる。
る。図1、図2において本発明のニューマチック型ソリ
ッドタイヤ(以下タイヤという)1は、リムR側のベー
スゴム層2と、トレッド面3A側のトレッドゴム層3と
を具える。なおタイヤ1は空気入りタイヤに近い断面形
状を具え空気入りタイヤ用の前記リムRに装着される。
通るタイヤ軸方向のビードベースラインBLからの高さ
HBをタイヤ断面高さHの20〜60%としかつJIS
A硬度が60〜85度の圧縮弾性率の高いゴム組成物
からなる。
フランジRFに近いタイヤ赤道Cを中心とした対称位置
に、ビードコア4を埋設するとともに、本例ではこのビ
ードコア4は、前記リムフランジRFに近い外のビード
コア5と、外のビードコア5よりもタイヤ軸方向内方か
つ外のビードコア5と同高さ位置に配される内のビード
コア6とを含む。なお内、外のビードコア5、6の総強
力は、5000〜25000kgの範囲に設定される。
が50〜70度のゴム、かつ例えば天然ゴム、イソプレ
ンゴム、スチレン−ブタジエンゴム等のジエン系ゴムに
カーボンを配合した、いわゆるトレッドゴム配合のもの
が使用され、耐摩耗、耐クラック性及びグリップ性を高
めている。
内、外のビードコア6、5の内径Bから、内、外のビー
ドコア6、5の半径方向下方に夫々位置するビードコア
相当位置PR1、PR2でのリム径A1、A2(リム径
A1、A2を総称するときはリム径Aという)を各々減
じた値(B−A1)、(B−A2)に対するリム径A
1、A2の比(B−A1)/A1、(B−A2)/A2
の値を0.01〜0.05に設定している。
のビードコア6、5の半径方向下方に夫々位置するビー
ドコア相当位置PT1、PT2でのタイヤ内径F1、F
2(タイヤ内径F1、F2を総称するときはタイヤ内径
Fという)を各々減じた値(A1−F1)、(A2−F
2)に対するリム径A1、A2の比(A1−F1)/A
1)、(A2−F2)/A2の値を夫々0.06〜0.
08、0.02〜0.04に設定している。
ランジRFに接するタイヤ1の立上げ面15、15間の
タイヤ軸方向の距離であるビード部におけるタイヤ巾W
Tから、前記リムフランジRF、RFの向き合う面間の
タイヤ軸方向の距離であるリム巾WRを減じた値(WT
−WR)に対する前記リム巾WRの比(WT−WR)/
WRの値を0.08〜0.12の範囲に設定する。
ヤ軸方向の距離WB1に対する前記リム巾WRの比WB
1/WRの値を0.20〜0.50の範囲に設定すると
ともに、前記外のビードコア5、5間のタイヤ軸方向の
距離WB2に対するリム巾WRの比WB2/WRの値を
0.60〜0.90の範囲に設定する。
1に示す構成を有するタイヤ(実施例1〜4)について
表1に示す仕様で試作するとともに、その性能をテスト
した。なお図3に示す本願構成外のタイヤ(比較例1〜
4)についても併せてテストを行いその性能を比較し
た。
た。 2)耐リムスリップ性能 フォークリフトの前輪に取付け、8の字旋回6サイクル
後のスリップ量を測定した。 3)ラジアルランナウト リム組みに伴うタイヤの寸法変化を縦方向について測定
した。
のに比べて、リム嵌合力が遜色なく耐リムスリップ性能
を向上し、かつラジアルランナウトを改善していること
が確認出来た。
リッドタイヤは、耐リムスリップ性能を低下させること
なく、タイヤの均一性を高め、ラジアルランナウトを低
減しうる。
図である。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】リム側のベースゴム層と、トレッド面側の
トレッドゴム層とを具えるニューマチック型ソリッドタ
イヤであって、 前記ベースゴム層は、高さHBをタイヤ断面高さHの2
0〜60%としかつJIS A硬度が60〜85度のゴ
ム組成物からなるとともに、このベースゴム層内かつ前
記リムのリムフランジに近いタイヤ赤道を中心とした対
称位置に、ビードコアを埋設するとともに、 タイヤのリム組み前において、前記ビードコアの内径B
から、ビードコア相当位置でのリム径Aを減じた値(B
−A)に対する前記リム径Aの比(B−A)/Aを0.
01〜0.05とし、しかも前記リム径Aからビードコ
ア相当位置でのタイヤ内径Fを減じた値(A−F)に対
するリム径Aの比(A−F)/Aを0.02〜0.08
とするとともに、タイヤ巾WTからリム巾WRを減じた
値(WT−WR)に対するリム巾WRの比(WT−W
R)/WRを0.08〜0.12とし、しかも前記ビー
ドコアは、前記リムフランジに近い外のビードコアと、
外のビードコアよりもタイヤ軸方向内方の内のビードコ
アとを含み、かつ前記ビードコアの総強力を5000〜
25000 kgとしたことを特徴とするニューマチック型
ソリッドタイヤ。 - 【請求項2】前記ビードコアは、前記内のビードコア間
のタイヤ軸方向の距離WB1に対するリム巾WRの比W
B1/WRを0.20〜0.50、かつ外のビードコア
間のタイヤ軸方向の距離WB2に対するリム巾WRの比
WB2/WRを0.60〜0.90としたことを特徴と
する請求項1記載のニューマチック型ソリッドタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04654995A JP3495449B2 (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | ニューマチック型ソリッドタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04654995A JP3495449B2 (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | ニューマチック型ソリッドタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08216613A JPH08216613A (ja) | 1996-08-27 |
JP3495449B2 true JP3495449B2 (ja) | 2004-02-09 |
Family
ID=12750405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04654995A Expired - Lifetime JP3495449B2 (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | ニューマチック型ソリッドタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3495449B2 (ja) |
-
1995
- 1995-02-09 JP JP04654995A patent/JP3495449B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08216613A (ja) | 1996-08-27 |
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