JP3495425B2 - コルゲートマシン - Google Patents

コルゲートマシン

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JP3495425B2
JP3495425B2 JP17056194A JP17056194A JP3495425B2 JP 3495425 B2 JP3495425 B2 JP 3495425B2 JP 17056194 A JP17056194 A JP 17056194A JP 17056194 A JP17056194 A JP 17056194A JP 3495425 B2 JP3495425 B2 JP 3495425B2
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昭宣 吉沢
健治 多田
裕幸 竹中
征治 関
和清 河野
浩 石渕
善雄 井上
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SANKOH CO Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は段ボールシートを製造す
る設備であるコルゲートマシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20は従来の一般的なコルゲートマシ
ンを略示的に示す側面図である。コルゲートマシンは、
シングルフェーサA1,2 、ダブルフェーサB、スリッ
タスコアラ・カットオフ・スタッカ等よりなるドライエ
ンドC、積載部Dを主要構成としている。シングルフェ
ーサA1,2 には、中芯原紙a1,2 が導入されて、波
状に成形された後、別途導入される裏ライナ原紙b1,
2 に接着されて片面段ボールシートとなる。なお、中芯
原紙a1,2 はプレヒータd1,2 で加熱され、裏ライ
ナ原紙b1,2 はプレヒータc1,2 で加熱れ、波状成
形と澱粉糊固化のための熱量が付与される。ここで製造
された型面段ボールシートは、プレヒータeで表ライナ
原紙fとともに加熱され、糊付け装置gを経由した後、
ダブルフェーサBに導入される。
【0003】ダブルフェーサBは、更に詳細な側面図を
表す図18に示されるように、下部に配置される熱板群
h、上部から熱板群hに向け加圧するエア加圧装置或い
はウェイトロール等をもって構成される加圧装置i、裏
ライナ2と波状中芯3の接着シートである片面段ボール
シート4と、表ライナ1との接着シートである両面段ボ
ールシート5をサンドイッチして搬送する上部コンベア
jと、下部コンベアk等から構成される。またダブルフ
ェーサBの熱板群hに導入された片面段ボールシート4
と表ライナ1は、中芯3の段頂部に付着させられた糊を
介して接合された状態に置かれ、熱板群hに接触摺動し
て走行しつつ受熱して昇温する表ライナ1の熱によっ
て、糊の固化が行われて接着する。接着した両面段ボー
ルシート5は、上下コンベアj,kにより搬送されて後
工程に搬出される。搬出された両面段ボールシート5
は、ドライエンドCに配置されるスリッタスコアラ1で
のスリッティグ・罫線入れ、カットオフmでの裁断処
理を受けて分割板状となり、スタッカnで搬送された
後、積載部Dにて棒状に積上げられて機外に排出される
こととなる。またスタッカnと積載部Dは、図19の側
面図に更に詳細に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた如く従来の
コルゲートマシンでは、接着剤である澱粉糊を固化して
接着力が発現されるため、裏ライナ、中芯、表ライナ、
裏ライナと中芯との接着シートである片面段ボールシー
ト4を加熱するためのプレヒータが各所に配されてお
り、更に片面段ボールシート4と表ライナ1を接着する
ための長大な熱板群hが配置され、表ライナ1側と裏ラ
イナ2側の加熱が行われる。このようにコルゲータのほ
ぼ前半部で加熱された結果として、コルゲータの後半部
でもシートは保温を続け、積載部に至ってもかなり高
温、かつ低水分、即ち乾燥した状態で積上げられる。図
16はコルゲートマシンで製造され、スタッカを経由し
て積載される寸前の表ライナ及び裏ライナの含水分と、
その後の雰囲気化に放置された場合の経時的な含水分変
化を計測したデータの一例を示す。図16において、経
過時間0分に相当する積載寸前の表ライナと裏ライナの
含水分は、表ライナで3〜4%(図中X1 )、裏ライナ
で4〜5%(図中X2 )となっており、常温常湿下での
シートの含水分(図中X−X)に比べてかなり低水分と
なっている。
【0005】その後表ライナと裏ライナは、共に雰囲気
化での安定化に向かい、降温とともに吸水し、常温常湿
下(例えば、20℃、60%RH)で安定な定常状態の
含水分に接近していく。ところでこのような従来のコル
ゲータで製造されたシートは、前記の如く相当の低水
分、即ち乾燥した状態にあるために、分割板状となった
シートが乾燥状態で積載されると、積載直後には各々フ
ラットな状態の分割板状シートであっても、その後の雰
囲気化への安定化過程、即ち乾燥状態から吸水に向かう
プロセスによって紙は伸長しようとするが、積載によっ
て自由な変形が拘束されているため、図17の積載状態
概観図に表される如く、座屈変形を起こし、所謂S字状
の経時変形を生じる等の欠点があった。本発明は経時的
な紙の伸長がなく、シートの座屈変形もなく、またS字
状の経時変形も抑止できるコルゲートマシンを提供し、
前期従来の課題を解決しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、両面
段ボールシートを製造するコルゲートマシンにおいて、
製造ライン内の接着後の工程において、同段ボールシー
トの表ライナ及び/又は裏ライナの含水分状態を、常温
常湿下で定常含水分状態に近づけるシートへの直接湿潤
塗布手段を設けてなるものであり、また両面段ボール
シートの表裏ライナの少なくとも一方に、全幅に亘り塗
布可能な水シャワ装置、蒸気シャワ装置或いは水付けロ
ール等による湿潤化手段を、熱板群と搬送コンベアとの
隙間、及び/又はこの後工程にある装置間の隙間に設け
てなるもので、これらを課題解決のための手段とするも
のである。
【0007】更に本発明は、熱板群以降の製造ラインの
部分域或いは全域に、走行する段ボールシートの表ライ
ナ側及び/又は裏ライナ側を覆う加湿ルームによる湿潤
化手段を設けてなるものであり、また裁断された分割板
状シートが積載部に放出される途上にある分割板状シー
トの表裏ライナの少なくとも一方に、或いは最上部の積
上げシートに向け水或いは蒸気等を吐出する水シャワ装
置或いは蒸気シャワ装置等による湿潤化手段を設けてな
るものであり、更に湿潤化手段の表ライナ側及び/又は
裏ライナ側に対する各塗布量設定値のプリセット装置を
具備すること、更には生産管理装置からの紙物性データ
及び/又は各部操作指令信号に基づく前記プリセット指
令値に応じて動作する同プリセット装置を具備してなる
もので、これらを課題解決のための手段とするものであ
る。
【0008】また本発明は、熱板群以降の装置間スペー
スに配置される表ライナ側及び/又は裏ライナ側の水分
計測センサと、同センサの測定値に基づき、積載される
寸前の表裏ライナの含水分を定常的に安定な含水分とす
るために不足の水分を演算し、前記表ライナ側及び/又
は裏ライナ側の直接湿潤化塗布手段の水分塗布量を個別
に制御するコントローラを有してなるものであり、更に
前記水分計測センサはシートの紙幅方向の水分分布を測
定可能とすべくトラバース機構をもっているか、紙幅方
向に複数個のセンサ配置をもって構成され、更にこの紙
幅方向の水分分布計測信号に基づき、前記湿潤化手段の
紙幅方向の部分制御を可能とする同湿潤化手段の複数配
列とこの個別制御装置を有するもので、これらを課題解
決のための手段とするものである。
【0009】
【作用】本発明では、コルゲータで製造されて搬送され
てくる分割板状シートが積載される段階では、シートの
常温常湿下での定常的な含水分状態に接近した水分付与
が強制的になされているため、積載後の雰囲気下への安
定化過程において、含水分の変化は無いか僅少である。
従って経時的な紙の伸長はなく、シートの座屈変形もな
く、S字状の経時変形を抑止することができる。
【0010】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1〜図15は本発明の実施例を示す。図1〜図4
はダブルフェーサBの搬送コンベアj,k及びベルトの
湿潤化手段の1実施例を側面図にて示しており、何れも
ベルトへの水分噴霧或いは水分塗布手段を示し、これに
より湿潤化したベルトから表ライナ、或いは裏ライナに
水分を転移させる間接的なシートへの湿潤化手段を示す
ものである。また図1はダブルフェーサBの熱板群hの
後方に配置される搬送用の下コンベアkのベルト部に向
け、全幅方向に亘って水或いは蒸気を噴霧するスプレー
装置6aを配備した例であり、図2は上コンベアjのベ
ルト部にも下コンベアkと同様に全幅方向に亘り、水或
いは蒸気を噴霧するスプレー装置6bを配備した例を示
す。
【0011】両面段ボールシート5の表ライナ1側は熱
板群hから接触伝熱し、多量の熱を受けるから裏ライナ
2側に比して高温となり、脱水状態となる傾向がある。
また仕上がり状態での含水分を定常状態の含水分に接近
させるためには、少なくとも表ライナ1側に水分を付与
する手段を設けることが提案され、場合によっては裏ラ
イナ2側への湿潤化手段を図1の実施例の如く省略して
も十分な効果が生じることもある。図1及び図2の例で
は、ベルトj及び/又はベルトkに水分を噴霧するスプ
レー装置6a,6bを配置したことにより、全幅に亘り
吸湿した水分を有するベルトj,kは、回動に伴い両面
段ボールシート5の裏ライナ2及び/又は表ライナ1と
の接触面で同シートに水分は転移され、同ライナ2,1
は吸水して含水率を上昇させ、仕上がり状態における含
水分を常温常湿下での定常量に接近させる。
【0012】また図3はコンベアベルトj,kに水付け
ロールによって水塗布させる方法を示す。同図におい
て、7a,7bはロール外周面上に水膜を保持する水付
けロール、8a,8bは水付けロール7a,7bに接触
して水膜厚を調整するためのドクタロール、9a,9b
は容器或いはロール上に溜められた水である。水付けロ
ール7a,7bはベルトj,kの走行に伴い同期して回
転し、ドクタロール8a,8bによって調整された外周
面上の水膜をベルトj,kとの接触部で転移させてベル
トに含水させる。この図3の実施例でも前記実施例と同
様に、裏ライナ2と表ライナ1とのベルト接触面で水分
が転移され、同ライナ2,1は吸水して含水率を上昇さ
せる。本実施例でも前記した理由により上ベルトj側の
水付けロール装置を省略することが可能な場合がある。
【0013】次に図4に示す実施例は、従来の一般的な
ダブルフェーサでの上コンベアjが1本のベルトで熱板
群hと板コンベアkをカバーして回送されているのに対
し、上コンベアの分割を図った上で下コンベアkの直上
のみで回送するコンベアj′として湿潤化手段を配備し
たものである。この図4ではスプレー装置6bを設けた
例を示すが、水付けロール7b等他の手段を配備するこ
とも可能である。本実施例の構成とすることにより、小
回りコンベアとなるため、裏ライナ2への水分付与効果
が大きくなるのは言うまでもない。以上ベルトによる間
接的なライナへの水分付与手段を例示したが、これらの
方法は新たなベルトを追設することなく、既設の装置を
利用できる簡便な方法を提供している。
【0014】次に図5から図10に示す実施例は、熱板
群hを経て搬出された段ボールシート5に直接的に水分
を付与する湿潤化手段を例示したものである。先ず図5
には熱板群hと下コンベアkとの隙間に水スプレー装置
6cを配備し、表ライナ1側を湿潤化する方法を、図6
には上下コンベアj,kからの搬出部の下流側に表ライ
ナ1と裏ライナ2を湿潤化する水スプレー装置6d,6
eを配備し、表ライナ1側と裏ライナ2側を各々両装置
6d,6eによって湿潤化する方法を、図7には熱板群
hと下コンベアkとの隙間に水付けロール装置10を配
備し、表ライナ1側を湿潤化する方法を示している。ま
た図8には上下コンベアj,kからの搬出部の下流側に
水付けロール装置10b,10cを配備し、表ライナ1
側と裏ライナ2側を各々湿潤化する方法を、図9には積
載部Dで積上げ部に向け放出される途上、即ち積載され
る寸前にある分割板状シート5′の表ライナ1側及び裏
ライナ2側に水スプレー装置6f,6gを配備し、両ラ
イナを湿潤化する方法を、図10にはダブルフェーサB
からスタッカnまでの装置間スペース或いはコンベアベ
ルトに向け水スプレー6h,6i,6j,6k,6n等
を適宜選択的に配備し、段ボールシート5の湿潤化を図
る方法を示す。
【0015】ところで図5に示す水或いは蒸気を供給源
としたスプレー装置6cでは、熱板群hから導出された
片面段ボールシート5の表ライナ1に向けて水或いは蒸
気を吐出し、直接的に水分を付与して乾燥した表ライナ
1の湿潤化を図る。また図6に示す方法では、ダブルフ
ェーサBの出口部において、乾燥した段ボールシート5
の表ライナ1側と裏ライナ2側にスプレー装置6d,6
eより水或いは蒸気を吐出し、同様に直接的に水分を付
与して湿潤化を図る。図7及び図8に示す水付けロール
装置10a,10b,10cは、図3に示したものと同
様の装置であり、水付けロール、ドクタロール及び溜め
水よりなり、ロール周面上の水膜を表ライナ1或いは裏
ライナ2に直接的に水分を付与して湿潤化を図る機能を
有している。
【0016】また図9に示すスプレー装置6f,6gか
らは、水或いは蒸気を分割板状シート5′の表ライナ1
側及び裏ライナ2側に向け吐出させて直接的な湿潤化を
図るもので、積載される直前に処理する例である。な
お、本実施例においては、スプレー装置6f,6gを廃
止するか、配備したまま別のスプレー装置6mで水或い
は蒸気を積上げられたシート5′の最上部のシートに向
けて吐出する方法をとることもできる。本実施例による
と、スプレーされた水分が裏ライナ2に付着した状態
で、未だ吸収されない状態において次なるシートが積ま
れるため、前記裏ライナ2とこれに接触する表ライナ1
とで水分を分け合って、両者に水分の吸収が即座に行わ
れるから、表裏ライナとも湿潤化が可能である。
【0017】次に図11には熱板群h以降積載部までの
製造ラインの部分域或いは全域に、段ボールシートの表
ライナ1側及び/又は裏ライナ2側を覆う加湿ルーム1
1a,11bを設けた実施例を示す。加湿ルーム11
a,11bは各々表ライナ側、裏ライナ側を覆うための
ビニールハウス等の囲いを構成するものであり、同ルー
ム11a,11b内には、湿り空気を吐出するダクト1
2a,12bより高湿度の空気が吐出されることによ
り、ルーム内13a,13bは湿り空気で充満される。
この図11の実施例の如く構成すれば、走行中の段ボー
ルシート5はルーム内13a,13bの湿り空気を吸湿
し、湿潤化される。
【0018】図12は前記各種実施例による湿潤化手段
の水分吐出量或いは塗布量を、走行中の段ボールシート
の含水分計測値に基づくか、又はプリセット装置による
設定によって指令或いは制御する方法を示す。14a及
び14bは、表ライナ1側及び裏ライナ2側の水分を走
行中に検出する水分計測センサであり、これには、赤外
線式、マイクロ波、電気抵抗式等各種の市販品が適用で
きる。6p,6qは1例として水スプレー装置で示す湿
潤化手段であり、表ライナ側、裏ライナ側に各々配置さ
れる。16a,16bは前記スプレー装置6p,6qに
連結される供給液の流量制御弁等の調整装置である。
【0019】17は水分計測センサ14a,14bの信
号を受け、調整装置16a,16bに指令を与えるコン
トロラ、18は生産管理装置19或いは集中制御装置等
からの紙物性データ及び/又は各部の操作指令信号に基
づき、調整装置16a,16bにプリセット指令値を与
えるプリセット装置である。コントローラ17では、基
本的には水分計測センサ14a,14bで検出した表裏
ライナの水分値に基づき、積載される寸前の表裏ライナ
の含水分の定常的に安定な含水分とするために不足の水
分を演算し、表裏ライナ側各々の湿潤化手段の液量調整
装置16a,16bを制御する。通常は熱板群hに接触
して加熱される表ライナ1側の水分が低いため、表ライ
ナ1側に多量の水分を付与する制御となる。
【0020】なお、本実施例においては、裏ライナ2側
のセンサ14b、スプレー装置6qを排除し、表ライナ
1側でのみの制御体系を構成しても一応の効果は期待で
きる。また水分計測センサ14a,14bを使用せず、
紙質による物性値が予め把握できており、またコルゲー
トマシン各部の運転操作条件がモニタされ、表ライナ或
いは裏ライナ水分のライン上の動向が予測できる場合に
は、これらのデータとモニタ情報を集中管理する生産管
理装置19よりプリセット装置18に各設定値を指令
し、調整装置16a,16bの集中制御を行ってもよ
い。
【0021】図13はシート幅方向の水分分布を一定化
した上で本発明の目的を達成する実施例を示し、図13
(a)は水分計測センサの配置を示し、(b)は湿潤化
手段の配置と制御装置を示しており、何れも断面を含む
正面図で表してある。図13(a)において14c,1
4dは、コルゲートマシン内の所定機械間スペースに機
械幅を横切って、フレーム21に固定されたバー20
c,20dに沿って横移動可能に装着された水分計測セ
ンサであり、各々裏ライナ側と表ライナ側の含水分を測
定可能に配置されている。更に14c,14dは図中矢
印の如く、往復動を継続して走行中の両面段ボールシー
ト5の紙幅方向の水分分布を連続的に検出する。なお、
本実施例ではセンサをトラバースして紙幅方向の水分分
布を計測するように構成しているが、センサを複数個配
列して紙幅方向にスポット的に検出することも可能であ
る。
【0022】また図13(b)において、6c1,6c2
・・・・6cN は両面段ボールシート5の裏ライナ側に
向け、紙幅方向の各受持ち領域に水分を付与するための
水分吐出装置であり、6d1,6d2 ・・・・6dN は表
ライナ1側に向け、同様に紙幅方向に各受持ち領域に水
分を付与するための水分吐出装置である。そして何れも
フレーム21に固定されたバーにほぼ等間隔に装着され
ており、またこれらの各吐出装置6c1,6c2 ・・・・
6cN 、及び6d1,6d2 ・・・・6dN の配管系は、
流量制御弁等の吐出液量調整装置C1,2,・・・・
N 、及びd1,2,・・・・dN に各々接続された上、
液体の供給源であるポンプ装置Pに連結される。更にセ
ンサ14c,14dの測定信号はコントローラ22に電
気信号として接続され、コントローラ22での演算処理
に基づき、各吐出液量調整装置C1,2,・・・・CN
及びd1,2,・・・・dN に個別の指令信号が発信され
る。
【0023】ここでのコントーラ22における演算処理
の例を図14に示す。図14(a)はセンサ14c或い
は14dで計測された紙幅方向の水分値のパターン例で
ある。また図14(b)に示すものは、(a)で計測さ
れた水分値に対し、含水分目標値を達成するために必要
な各紙幅位置d1,2,・・・・dN での補足水分付加量
Δw1,Δw2 ・・・・ΔwN を示すものである。なお、
含水分目標値とは、積載部で紙の定常状態水分にするた
めに、吐出部で必要な水分の状態である。本実施例にす
れば、原紙状態での水分ムラ又は各機械系での不具合或
いは操作等に起因する紙幅方向での水分ムラ・不均一
を、均一化すると共に積載後の経時変形をも防止するも
のとなる。
【0024】図15には熱板群の前部にて湿潤化を図
り、本発明の目的を達成することができる実施例を示
す。14r,14sは段ボールシート5の表ライナ1
側、裏ライナ2側の含水分を検出する水分計測センサ、
6r,6sは各々表ライナ側、裏ライナ側を湿潤化する
ための水分吐出装置、23はコントローラ、16r,1
6sは液量調整装置、24は集中制御装置である。そし
てコントローラ23では、センサ14r,14sでの検
出値に基づき、図15に示す如く水分目標値との差分を
演算し、付加すべき水分供給量として、各々の液量調整
装置16r,16sに指令を出す。なお、この水分目標
値とは、積載部で紙の定常状態水分にするために、吐出
部で必要な水分の状態である。
【0025】紙の定常状態水分は紙質によって異なるの
が通例であるから、予め紙物性データを保存しておき、
走行中の紙質に応じて水分目標値を個々に設定すること
が可能な場合には、集中制御装置24と連結し、コント
ローラ23にデータ送信を行うのがよい。また図12の
実施例にて示したように、センサ14r,14sを排除
し、プリセットによって水分吐出装置6r及び/又は6
sの液量を調整することも可能である。なお、本実施例
ではダブルフェーサBへのシートの導入部に水分吐出装
置6s,6rを配備した例を示してあるが、同図下に示
すように原紙ロール1′の搬送過程で適宜配備する方法
を採ることも可能である。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明による
と、コルゲートマシンで製造されて積載される時点の板
状シートの含水分状態が雰囲気化で安定な定常状態の含
水分状態に略一致するように製造できるから、積載状態
において、座屈変形を起こしたり、S字状の経時変形を
生じることもなく、その後のシート保管でも経時的な紙
の伸長はなく、従ってシートの変形が生じることはない
ため、製造段ボールシートの品質を著しく高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すコルゲートマシンの
側断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示すコルゲートマシンの
側断面図である。
【図3】本発明の第3実施例を示すコルゲートマシンの
側断面図である。
【図4】本発明の第4実施例を示すコルゲートマシンの
側断面図である。
【図5】本発明の第5実施例を示すコルゲートマシンの
側断面図である。
【図6】本発明の第6実施例を示すコルゲートマシンの
側断面図である。
【図7】本発明の第7実施例を示すコルゲートマシンの
側断面図である。
【図8】本発明の第8実施例を示すコルゲートマシンの
側断面図である。
【図9】本発明の第9実施例を示すコルゲートマシンの
側断面図である。
【図10】本発明の第10実施例を示すコルゲートマシ
ンの側断面図である。
【図11】本発明の第11実施例を示すコルゲートマシ
ンの側断面図である。
【図12】本発明の第12実施例を示すコルゲートマシ
ンの系統図である。
【図13】本発明の第13実施例を示すコルゲートマシ
ンの系統図である。
【図14】本発明の第14実施例を示すコルゲートマシ
ンの説明図である。
【図15】本発明の第15実施例を示すコルゲートマシ
ンの系統図である。
【図16】従来のコルゲートマシンで製造されたシート
の含水率変化測定データを示す説明図である。
【図17】従来のコルゲートマシンで製造されたシート
の概観図である。
【図18】従来のダブルフェーサを示す側断面図であ
る。
【図19】従来のスタッカ及び積載部の示す側面図であ
る。
【図20】従来のコルゲートマシンを示す側面図であ
る。
【図21】図20の右側に連結されている従来のコルゲ
ートマシンの側面図である。
【符号の説明】 1 表ライナ 2 裏ライナ 4 片面段ボールシート 5 両面段ボールシート 6a,6b スプレー装置 7a,7b 水付けロール 8a,8b 水付けロール 9a,9b 水 10,10a,10b,10c 水付けロール装置 11a,11b 加湿ルーム 12a,12b ダクト 13a,13b ルーム内 14a,14b 水分計測センサ 16a,16b 調整装置 17 コントローラ 18 プリセット装置 19 生産管理装置 22 コントローラ 24 集中制御装置 h 熱板群 j 上コンベア k 下コンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉沢 昭宣 新潟県長岡市殿町1−5−7 吉沢工業 株式会社内 (72)発明者 多田 健治 徳島市不動本町2丁目150番地 株式会 社サンコー内 (72)発明者 竹中 裕幸 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工 業株式会社 三原製作所内 (72)発明者 関 征治 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工 業株式会社 三原製作所内 (72)発明者 河野 和清 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三 菱重工業株式会社 広島研究所内 (72)発明者 石渕 浩 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三 菱重工業株式会社 広島研究所内 (72)発明者 井上 善雄 東京都大田区東糀谷4−6−32 三菱重 工東部印刷紙工機械株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−59234(JP,A) 特開 昭63−256431(JP,A) 特開 昭55−25339(JP,A) 米国特許4134781(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B31F 1/24 B31F 1/36

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面段ボールシートを製造するコルゲー
    トマシンにおいて、製造ライン内の接着後の工程にて
    同段ボールシートの表ライナ及び/又は裏ライナの含水
    分状態を、常温常湿下で定常含水分状態に近づけるシー
    トへの直接湿潤化塗布手段と、 熱板群以降の装置間スペースに配置される表ライナ及び
    /又は裏ライナ側の水分計測センサと、 同センサの測定値に基づき、積載される寸前の表裏ライ
    ナの含水分を定常的に安定な含水分とするために不足の
    水分を演算し、前記表ライナ側及び/又は裏ライナ側の
    直接湿潤化塗布手段の水分塗布量を個別に制御するコン
    トローラと、を設けた ことを特徴とするコルゲートマシ
    ン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコルゲートマシンにおい
    て、両面段ボールシートの表裏ライナの少なくとも一方
    に、全幅に亘り塗布可能な水シャワ装置、蒸気シャワ装
    置或いは水付けロール等による湿潤化手段を、熱板群と
    搬送コンベアとの隙間、及び/又はこの後工程にある装
    置間の隙間に設けたことを特徴とするコルゲートマシ
    ン。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコルゲートマシンにおい
    て、熱板群以降の製造ラインの部分域或いは全域に、走
    行する段ボールシートの表ライナ側及び/又は裏ライナ
    側を覆う加湿ルームによる湿潤化手段を設けたことを特
    徴とするコルゲートマシン。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のコルゲートマシンにおい
    て、裁断された分割板状シートが積載部に放出される途
    上にある分割板状シートの表裏ライナの少なくとも一方
    に、或いは最上部の積上げシートに向け水或いは蒸気等
    を吐出する水シャワ装置或いは蒸気シャワ装置等による
    湿潤化手段を設けたことを特徴とするコルゲートマシ
    ン。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4記載のコルゲートマシン
    において、湿潤化手段の表ライナ側及び/又は裏ライナ
    側に対する各塗布量設定値のプリセット装置を具備する
    こと、更には生産管理装置からの紙物性データ及び/又
    は各部操作指令信号に基づく前記プリセット指令値に応
    じて動作する同プリセット装置を具備したことを特徴と
    するコルゲートマシン。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のコルゲートマシンにおい
    て、前記水分計測センサはシートの紙幅方向の水分分布
    を測定可能とすべくトラバース機構をもっているか、紙
    幅方向に複数個のセンサ配置をもって構成され、更にこ
    の紙幅方向の水分分布計測信号に基づき、前記湿潤化手
    段の紙幅方向の部分制御を可能とする同湿潤化手段の複
    数配列とこの個別制御装置をもっていることを特徴とす
    るコルゲートマシン。
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