JP3494461B2 - 半導体レーザ - Google Patents

半導体レーザ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体レーザに関し、特
に短波長II−VI族半導体レーザの改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のII−VI族半導体レーザは、例えば
ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジ
ックス31巻L1478頁(1992年)(Japanese J
ournalof Applied Physics vol.31 pp.L1478(1992) )
にあるように、不純物を添加したp型およびn型半導体
からなるクラッド層または導波路層が、無添加の活性領
域に直接接合している構造を用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この構造の場
合、II−VI族半導体中での不純物拡散のため、隣接する
p型およびn型半導体から活性領域へ不純物が侵入し
て、活性領域中に不純物起源の準位が発生し、発光効率
が低下するという問題があった。
【0004】本発明は、前記従来の問題を解決するた
め、高効率なII−VI族半導体レーザを提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の第1番目の半導体レーザは、II−VI族化合物半
導体から構成され、活性領域の両側がクラッド層によっ
てはさまれていて、前記活性領域はn型不純物またはp
型不純物が実質的に含まれていない構造の半導体レーザ
において、前記クラッド層の前記活性領域に接している
部分の少なくとも片側に、n型不純物またはp型不純物
が0〜1016・cm-3の範囲存在する領域を設けたことを
特徴とする。
【0006】次に本発明の第2番目の半導体レーザは、
II−VI族化合物半導体から構成され、活性領域の両側が
導波路層によってはさまれ、さらに前記導波路層の外側
が前記導波路層より屈折率が小さなクラッド層によって
はさまれて、前記活性領域はn型不純物またはp型不純
物が実質的に含まれていない構造の半導体レーザにおい
て、前記導波路層の前記活性領域に接している部分の少
なくとも片側に、n型不純物またはp型不純物が0〜1
16・cm-3の範囲存在する領域を設けることを特徴とす
る。
【0007】前記第1〜2番目の発明の構成において
は、活性領域に接している部分の少なくとも片側に、n
型不純物またはp型不純物の存在量が実質的にゼロであ
る領域を設けることが好ましい。
【0008】また前記構成においては、II−VI族化合物
半導体を構成するII族元素が、Zn、Cd、Mg、M
n、Ca及びHgから選ばれる少なくとも一つの元素で
あり、VI族元素がS、Se及びTeから選ばれる少なく
とも一つの元素であることが好ましい。
【0009】また前記構成においては、活性領域に接し
ているn型不純物またはp型不純物が無添加または少な
い存在量の領域の厚さが、10オングストローム以上1
000オングストローム以下であることが好ましい。
【0010】また前記構成においては、活性領域が、前
記活性領域に接する層よりバンドギャップの小さな1個
のII−VI族半導体層によって構成されることが好まし
い。また前記構成においては、活性領域が、前記活性領
域に接する層よりバンドギャップの小さなII−VI族半導
体からなる複数の層と、前記II−VI族半導体よりバンド
ギャップの大きなII−VI族半導体からなる少なくとも1
個の層から構成される積層構造であることが好ましい。
【0011】また前記構成においては、n型II−VI族半
導体のn型不純物が、アルミニウム、ガリウム、インジ
ウム、弗素、塩素、ヨウ素及び臭素から選ばれる少なく
とも一つの元素であることが好ましい。
【0012】また前記構成においては、p型II−VI族半
導体のp型不純物が、窒素、燐、砒素、リチウム及びナ
トリウムから選ばれる少なくとも一つの元素であること
が好ましい。
【0013】
【作用】前記本発明の第1〜2番目の構成によれば、ク
ラッド層または導波路層の活性領域に接している部分の
少なくとも片側に、n型不純物またはp型不純物が0〜
1016・cm-3の範囲存在する領域を設けたことにより、
半導体レーザ素子の発振しきい値電流を減少させ、素子
の効率を向上し、発熱量を減少させ、寿命を改善でき
る。
【0014】すなわち、II−VI族半導体レーザの活性領
域は、通常バンド間のキャリア再結合発光を維持するた
め不純物添加を行わなず、活性領域に隣接するクラッド
層や導波路層に不純物添加を行うことで、レーザ発振に
必要なキャリア量を確保する。しかし、II−VI族半導体
中では伝導型制御のため添加された不純物が拡散しやす
く、また成長温度が低いため、成長後の温度上昇による
影響を受けやすい。このため、II−VI族半導体で構成さ
れる半導体レーザでは、成長時の基板加熱や素子形成プ
ロセスでの温度上昇、または使用条件などにより、クラ
ッド層や導波路層に添加された不純物(通常1017・cm
-3程度)が、接触面から無添加の活性領域に拡散して、
活性領域中にも不純物準位を生じ、キャリア再結合発光
の効率が低下する原因となった。
【0015】本発明による半導体レーザでは、クラッド
層または導波路層の活性領域に接している領域の不純物
を実質的に無添加または存在量は少ないので、p型また
はn型不純物の添加されている半導体が直接活性領域に
接触していない。また、活性領域に接触している無添加
の領域がp型およびn型不純物の拡散を阻止するので、
活性領域での発光効率の低下を防ぎ、光学的利得が増加
する。一方p型およびn型領域から注入されるキャリア
は、無添加の領域を容易に透過して活性領域に注入され
る。この結果、半導体レーザ素子の発振しきい値電流が
減少し、効率が向上する。また素子効率の向上にともな
い発熱量が減少するので、素子の寿命が向上する。
【0016】
【実施例】本発明の高効率なII−VI族半導体レーザは、
たとえば高密度情報記録装置、画像表示装置、画像出力
装置、情報通信用の半導体レーザ素子として有用であ
る。
【0017】本発明のクラッド層または導波路層のp型
領域のp型不純物としては、低抵抗なp型層が得られ
る、窒素、燐、砒素、リチウム、ナトリウムを用いるこ
とが望ましい。
【0018】これらp型不純物はII−VI族半導体中で比
較的拡散しやすく、従来技術による半導体レーザでは活
性領域中に不純物準位を作成し、再結合発光の障害とな
っていた。したがって、本発明の無添加の領域を、活性
領域よりp型層側に設けることにより発光効率が効果的
に向上される。ただし、p型層側のキャリアである正孔
の移動度は比較的低いので、無添加の領域の厚さは10
00オングストローム以下であることが望ましい。
【0019】同様に本発明のクラッド層または導波路層
のn型領域のn型不純物としては、低抵抗なn型層が得
られる、アルミニウム、ガリウム、インジウム、弗素、
塩素、ヨウ素、臭素等から選ばれる少なくとも一つを用
いることが望ましい。
【0020】これらn型不純物も、使用条件やプロセス
中の温度上昇によっては活性領域に拡散し、再結合発光
の効率低下の原因となる。したがって、本発明の無添加
の領域を、活性領域よりn型層側に設けることによって
も発光効率の向上が可能である。また、n型層側のキャ
リアである電子の移動度は高いので、無添加の領域を設
けてもキャリア注入の障害にならない。
【0021】本発明のII−VI族半導体としては、Zn、
Cd、Mg、Mn、Caのいずれか一つ以上のII族元素
と、S、Se、Teのいずれか一つ以上のVI族元素から
なる化合物を用いることが好ましい。上記の元素から選
択して得られたII−VI族半導体は、格子定数やバンドギ
ャップの大きさを大きく変化させることができ、またp
型およびn型不純物添加による低抵抗膜作成が容易であ
るので短波長半導体レーザの構成材料として適してい
る。
【0022】本発明の無添加の領域の厚さを10オング
ストローム以上にすることにより、p型およびn型領域
の不純物の活性領域中への拡散を効果的に阻止すること
ができる。さらに、本発明の無添加の領域の厚さを10
00オングストローム以下にすることにより、p型およ
びn型領域からのキャリア注入を良好に確保する事がで
きる。
【0023】本発明の活性領域としては、活性領域に接
するクラッド層または導波路層よりバンドギャップの小
さな1層のII−VI族半導体層を用いることができ、さら
に活性領域の幅が狭いとき単一量子井戸を構成すること
ができる。
【0024】また本発明の活性領域として、活性領域に
接する層よりバンドギャップの小さな複数のII−VI族半
導体層と、前記II−VI族半導体層よりバンドギャップの
大きな少なくとも1層のII−VI族半導体層の積層構造に
より構成した多量子井戸構造を用いることもできる。
【0025】本発明の結晶成長には分子線エピタキシャ
ル法、およびMOCVD法などの気相成長法が利用でき
る。以下、単一量子井戸構造を用いた青色II−VI族半導
体レーザの例を取り上げ、具体例について詳細に述べ
る。
【0026】(実施例1)図1は、本発明における単一
量子井戸構造を用いた半導体レーザの構造を模式的に示
す断面図である。
【0027】この構造を形成する方法としては、分子線
エピタキシャル成長法が好適である。基板にはZnSe
とほぼ同一の格子定数を有するGaAs単結晶基板1を
用いた。GaAs単結晶基板1は基板から電極が取れる
ように低抵抗n型のものを使用した。また、結晶性の良
いZnCdSSe系化合物半導体を得るために基板の温
度は200℃から400℃の間に設定した。
【0028】まず、超高真空中で、結晶母体材料である
金属亜鉛と金属セレンと硫化亜鉛の分子線と同時にドナ
ー源として塩化亜鉛の分子線を基板1上に照射すること
により2μm厚のZnS0.07Se0.93クラッド層の塩素
添加によるn型領域2−1を形成した。
【0029】ここで、クラッド層にはZnS0.07Se
0.93混晶を用いたが、これは成長時に基板と格子整合す
ることにより格子不整による構造欠陥の発生を抑え、結
晶性の良い層を得るためである。GaAs基板上のZn
SSe混晶の場合、室温ではS組成が0.06で格子整
合し、ダブルヘテロ構造を形成するための通常のエピ成
長法で用いられる最高の温度である500℃では0.0
9で格子整合するために、この組成領域において結晶性
の良い膜が得られる。
【0030】またここで、ZnS0.07Se0.93クラッド
層のn型領域2−1の厚さは2μmとしたが、1μm以
上であれば基板の影響が無視できる。次に、塩化亜鉛の
分子線のみを止めて、ZnS0.07Se0.93クラッド層の
不純物拡散を阻止する無添加領域2−2を100オング
ストローム形成した。
【0031】次に、硫化亜鉛の分子線を止め、新たに金
属カドミウムの分子線を加えて金属亜鉛、金属セレンの
分子線とともに照射することにより活性領域となる10
0オングストローム厚のZn0.8 Cd0.2 Se活性層3
を形成した。
【0032】次に、金属カドミウムの分子線を止め、金
属亜鉛、金属セレンおよび硫化亜鉛の分子線をを活性層
4上に照射することにより100オングストローム厚の
ZnS0.07Se0.93クラッド層の無添加領域4−1を形
成した。
【0033】次に、活性窒素の分子線の照射を加えるこ
とにより、ZnS0.07Se0.93クラッド層の窒素添加p
型領域4−2を1μm形成した。次に、p型電極の接触
抵抗を下げるため、硫化亜鉛の分子線を止め、さらに活
性窒素の分子線強度を増加して、アクセプタ濃度を1×
1018cm-3以上としたp+ 型ZnSe層5を1000
オングストロームの厚さに形成した。
【0034】さらに、p+ 型ZnSe層5上に幅10μ
mのストライプ状の溝を持つ絶縁体(SiO2 )層6を
作成し、Pt電極層7を蒸着した。また、n型GaAs
基板1の裏面にAu0.8 Sn0.2 電極層8を蒸着した。
【0035】最後に、縦横各500μm 程度の長さにな
るようにへき開して端面にへき開面ミラーを形成し、共
振器とした。なお同じ成長条件で、ZnS0.07Se0.93
クラッド層の活性領域3に接する部分に無添加の領域
(2−2および4−1)を設けず、n型領域2−1およ
びp型領域4−2が直接活性領域3に隣接している従来
技術による構造の半導体レーザも作成した。
【0036】このようにして得られた半導体レーザはい
ずれも素子電圧22Vで発振し、発振波長は492nm
であった。しかし、発振しきい値電流は、従来技術によ
る構造の半導体レーザが114mAであったのに対し、
本発明による、無添加の領域をクラッド層の活性領域に
接する部分に設けた半導体レーザは72mAであり、約
60%に減少した。またその結果、出力1mWのときの
素子効率が1.6倍に向上し、発熱量は約60%に減少
し、さらに素子の寿命が1.8倍から3倍に増加した。
【0037】以上のように、クラッド層の活性領域に接
している部分に無添加の領域を設けることにより、半導
体レーザの効率を向上することができた。次に、単一量
子井戸を持つ分離閉じ込め型ヘテロ構造(SQW−SC
H構造)の半導体レーザの例を取り上げ、具体例につい
て述べる (実施例2) 基板には低抵抗n型GaAs単結晶基板1を用い、実施
例1と同様の成長条件を用いて図2に示すSQW−SC
H構造を作成した。
【0038】活性領域としては、1層のZn0.8 Cd
0.2 Se層3による単一量子井戸を用いた。導波路層
(10および11)の活性領域3に接触しない領域(1
0−1および11−2)は、塩素添加または窒素添加に
よりn型化またはp型化されているが、活性領域3に接
触する部分には無添加領域(10−2および11−1)
をそれぞれ約200オングストローム設けた。
【0039】なお同じ成長条件で、導波路層に前記無添
加領域(10−2および11−1)を設けず、n型領域
10−1およびp型領域11−2が直接活性領域3に隣
接している、従来技術による構造の半導体レーザも作成
した。
【0040】このようにして得られた半導体レーザはい
ずれも素子電圧24Vで発振し、発振波長は494nm
であった。しかし、発振しきい値電流は、従来技術によ
る構造の半導体レーザが103mAであったのに対し、
本発明による、無添加の領域をクラッド層の活性領域に
接する部分に設けた半導体レーザは74mAであり、約
70%に減少した。またその結果、出力1mWのときの
素子効率が1.4倍に向上し、発熱量は約70%に減少
し、さらに素子の寿命が1.5倍から2倍に増加した。
【0041】以上のように、導波路層の活性領域に接し
ている部分に無添加の領域を設けることにより、半導体
レーザの効率を向上することができた。なお、実施例2
ではクラッド層にZnSSeを、導波路層にZnSe
を、活性層にZnCdSeを用いているが、クラッド層
としてZnMnSSeまたはZnMgSSeを、導波路
層にZnSSeを、活性層にZnSeまたはZnCdS
eを用いた半導体レーザにおいても本発明により同様の
効果が得られる。
【0042】また、実施例1および実施例2ではいずれ
も活性領域として1層のZnCdSe層により構成した
単一量子井戸を用いているが、複数のZnX Cd1-X
e(0.1≦X ≦0.4)量子井戸層と少なくとも1層以上のZ
nSY Se1-Y (0≦Y ≦0.1)障壁層により構成した多量
子井戸構造を用いても同様の結果が得られた。
【0043】本実施例では、n型不純物として塩素を用
いたが、このほか、アルミニウム、ガリウム、インジウ
ム、弗素、ヨウ素、臭素が低抵抗試料を得られるという
点で好適である。
【0044】同様に、本実施例ではp型不純物として窒
素を用いたが、このほか、燐、砒素、リチウム、ナトリ
ウムが低抵抗試料を得られるという点で好適である。こ
こで、n型およびp型のZnS0.07Se0.93層のキャリ
ア密度は、十分に電気伝導が得られるために、室温にお
いて5×1016cm-3以上であることが望ましい。
【0045】また、本実施例では、基板としてはn型G
aAsを用いているが、n型ZnSeを用いた場合や、
上記とは電気伝導度的に反対の構造、すなわちp型とn
型を入れ換えた構造の素子でも同様の効果を示した。
【0046】さらに、本実施例では電極ストライプ構造
の半導体レーザーを取り上げているが、本発明は、埋め
込み構造、イオン注入による構造など他の構造の半導体
レーザー素子にも適用できる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ク
ラッド層または導波路層の活性領域に接している領域の
不純物を実質的に無添加とするので、p型またはn型不
純物の添加されている半導体が直接活性領域に接触して
いない。また、活性領域に接触している無添加の領域が
p型およびn型不純物の拡散を阻止するので、活性領域
での発光効率の低下を防ぎ、光学的利得が増加する。一
方p型およびn型領域から注入されるキャリアは、無添
加の領域を容易に透過して活性領域に注入される。この
結果、半導体レーザ素子の発振しきい値電流を減少さ
せ、素子の効率を向上し、発熱量を減少させ、寿命を改
善する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の半導体レーザの構造を示す
断面図である。
【図2】本発明の実施例2の半導体レーザの構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 珪素添加n型GaAs基板 2 ZnS0.07Se0.93クラッド層 2−1 塩素添加n型領域(1μm) 2−2 無添加領域(100オングストローム) 3 無添加Zn0.8 Cd0.2 Se活性層(100
オングストローム) 4 ZnS0.07Se0.93クラッド層 4−1 無添加領域(100オングストローム) 4−2 窒素添加p型領域(1μm) 5 窒素添加p+ 型ZnSe層(1000オング
ストローム) 6 絶縁体(SiO2 )層 7 Pt電極 8 Au0.8 Sn0.2 電極 9 塩素添加n型ZnS0.07Se0.93クラッド層 10 ZnSe導波路層 10−1 塩素添加n型領域(1μm) 10−2 無添加領域(200オングストローム) 11 ZnSe導波路層 11−1 無添加領域(200オングストローム) 11−2 窒素添加p型領域(1μm) 12 窒素添加p型ZnS0.07Se0.93クラッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大川 和宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 三露 常男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−49691(JP,A) 特開 平2−33990(JP,A) Appl. Phys. Lett. Vol.59 No.11(1991)p. 1272−1274 Electron. Lett. V ol.28 No.19(1992)p.1798− 1799

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 II−VI族化合物半導体から構成され、活
    性領域の両側がクラッド層によってはさまれていて、前
    記活性領域はn型不純物またはp型不純物が実質的に含
    まれていない構造の半導体レーザにおいて、前記クラッ
    ド層の前記活性領域に接している部分の少なくとも片側
    に、n型不純物またはp型不純物が0〜1016・cm-3
    範囲存在する領域を設けたことを特徴とする半導体レー
    ザ。
  2. 【請求項2】 II−VI族化合物半導体から構成され、活
    性領域の両側が導波路層によってはさまれ、さらに前記
    導波路層の外側が前記導波路層より屈折率が小さなクラ
    ッド層によってはさまれて、前記活性領域はn型不純物
    またはp型不純物が実質的に含まれていない構造の半導
    体レーザにおいて、前記導波路層の前記活性領域に接し
    ている部分の少なくとも片側に、n型不純物またはp型
    不純物が0〜1016・cm-3の範囲存在する領域を設ける
    ことを特徴とする半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 活性領域に接している部分の少なくとも
    片側に、n型不純物またはp型不純物の存在量が実質的
    にゼロである領域を設けた請求項1または2に記載の半
    導体レーザ。
  4. 【請求項4】 II−VI族化合物半導体を構成するII族元
    素が、Zn、Cd、Mg、Mn、Ca及びHgから選ば
    れる少なくとも一つの元素であり、VI族元素がS、Se
    及びTeから選ばれる少なくとも一つの元素である請求
    項1または2に記載の半導体レーザ。
  5. 【請求項5】 活性領域に接しているn型不純物または
    p型不純物が無添加または少ない存在量の領域の厚さ
    が、10オングストローム以上1000オングストロー
    ム以下である請求項1,2または3に記載の半導体レー
    ザ。
  6. 【請求項6】 活性領域が、前記活性領域に接する層よ
    りバンドギャップの小さな1個のII−VI族半導体層によ
    って構成される請求項1または2に記載の半導体レー
    ザ。
  7. 【請求項7】 活性領域が、前記活性領域に接する層よ
    りバンドギャップの小さなII−VI族半導体からなる複数
    の層と、前記II−VI族半導体よりバンドギャップの大き
    なII−VI族半導体からなる少なくとも1個の層から構成
    される積層構造である請求項1または2に記載の半導体
    レーザ。
  8. 【請求項8】 n型II−VI族半導体のn型不純物が、ア
    ルミニウム、ガリウム、インジウム、弗素、塩素、ヨウ
    素及び臭素から選ばれる少なくとも一つの元素である請
    求項1または2に記載の半導体レーザ。
  9. 【請求項9】 p型II−VI族半導体のp型不純物が、窒
    素、燐、砒素、リチウム及びナトリウムから選ばれる少
    なくとも一つの元素である請求項1または2に記載の半
    導体レーザ。
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JPH10242575A (ja) * 1997-02-25 1998-09-11 Hitachi Ltd 半導体素子

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Title
Appl. Phys. Lett. Vol.59 No.11(1991)p.1272−1274
Electron. Lett. Vol.28 No.19(1992)p.1798−1799

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