JP3494278B2 - 弾性物質の金属化学鍍金方法及びその製造物 - Google Patents

弾性物質の金属化学鍍金方法及びその製造物

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JP3494278B2 JP01644398A JP1644398A JP3494278B2 JP 3494278 B2 JP3494278 B2 JP 3494278B2 JP 01644398 A JP01644398 A JP 01644398A JP 1644398 A JP1644398 A JP 1644398A JP 3494278 B2 JP3494278 B2 JP 3494278B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ゴムなどの弾性
物質素材への金属化学鍍金(めっき)方法及びその製造
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来において、ゴムの素材表面への金属
鍍金法は、鍍金層と母材であるゴムの素材表面との付着
力が小さく弱いために、鍍金皮膜が剥離し易く、そのた
め耐久性に劣っているのが現状である。したがってゴム
の素材表面へ金属鍍金を施した複合素材の利用価値、利
用分野がきわめて制約されている。本件特許出願の発明
は、ゴムなどの弾性物質素材への金属化学鍍金方法に関
するものであるが、その先行技術として、[1]非金属
性材料、たとえばゴム、プラスチック、木材などにサン
ドブラストなどの機械的方法によって、その表面を粗面
状とすること、[2]ゴム材としてNBR(ニトリルゴ
ム)などにおいて、ブタジエンを溶出すること、[3]
非金属材料に導電性を付与するために、カーボンあるい
はカーボン繊維材を混合、混入させること、[4]非金
属材に導電性を付与するために、その面にカーボンを塗
布すること、[5]非金属材に導電性を付与するため
に、銀鏡反応を利用することなどは既知のことである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記従来
のゴムの素材表面への金属鍍金法では、母材との付着力
が小さいために、鍍金皮膜が剥離し易く、耐久性に劣っ
ていたこと、あるいはきわめて限定された利用分野での
み用いられていたことを解決し、それらゴムなどの弾性
物質の素材表面への、優れて耐久性のある金属化学鍍金
を施す方法及びその製造物を得ることを目的とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】弾性物質の素材に微粒子
物質を混練し、エッチング処理によって、この微粒子物
質を浮遊又は露出させて、機械的に除去することによ
り、表面に凹凸状部を形成し、この面に金属化学鍍金を
施すことを特徴とする弾性物質の金属化学鍍金方法、N
BRの素材に微粒子物質を混練し、酸によるエッチング
処理によって、前記NBRの素材表面に、ブタジエンの
溶出と、NBRの素材表面に微粒子物質を浮遊又は露出
させて、機械的に除去することにより、前記NBRの素
材表面に鍍金層の付着が促される係止層となる凹凸状部
を形成し、この面に金属化学鍍金を施すことを特徴とす
る前記記載の弾性物質の金属化学鍍金方法、NBRの素
材にカーボン微粒子を混練し、酸によるエッチング処理
によって、前記NBRの素材表面に、ブタジエンの溶出
と、NBRの素材表面にカーボン微粒子を浮遊又は露出
させて、機械的に除去することにより、前記NBRの素
材表面に鍍金層の付着が促される係止層となる凹凸状部
を形成し、この面に金属化学鍍金を施すことを特徴とす
る前記記載の弾性物質の金属化学鍍金方法、前記で得ら
れた凹凸状部に、化学的鍍金及び電気的鍍金からなる複
合鍍金皮膜を形成することを特徴とする弾性物質の金属
化学鍍金方法、弾性物質の素材に微粒子物質を混練し、
エッチング処理によって、この微粒子物質を浮遊又は露
出させ、その後の洗浄工程において、前記弾性物質の表
面に露出した微粒子物質を、スポンジあるいはブラシな
どを用いて、直接、機械的に擦り落とし、前記弾性物質
の表面に付着力を付与して金属化学鍍金層を形成するこ
とを特徴とする前記記載の弾性物質の金属化学鍍金方
法、NBRの素材に微粒子物質を混練し、酸によるエッ
チング処理によって、前記NBRの素材表面に、ブタジ
エンの溶出と、NBRの素材表面に微粒子物質を浮遊又
は露出させて、その後の洗浄工程において、前記NBR
の素材の表面に露出した微粒子物質を、スポンジあるい
はブラシなどを用いて、直接、機械的に擦り落とすこと
により、前記NBRの素材表面に鍍金層の付着が促され
る係止層となる凹凸状部を形成し、この面に金属化学鍍
金を施すことを特徴とする前記記載の弾性物質の金属化
学鍍金方法、NBRの素材にカーボン微粒子を混練し、
酸によるエッチング処理によって、前記NBRの素材表
面に、ブタジエンの溶出と、NBRの素材表面にカーボ
ン微粒子を浮遊又は露出させて、その後の洗浄工程にお
いて、前記NBRの素材の表面に露出したカーボン微粒
子を、スポンジあるいはブラシなどを用いて、直接、機
械的に擦り落とすことにより、前記NBRの素材表面に
鍍金層の付着が促される係止層となる凹凸状部を形成
し、この面に金属化学鍍金を施すことを特徴とする前記
記載の弾性物質の金属化学鍍金方法、鍍金される素材を
回転させることにより、鍍金工程中に発生するガス体の
除去を行い、均一な鍍金面を形成することを特徴とする
前記記載の弾性物質及びNBRの素材の金属化学鍍金方
法、弾性物質の素材に微粒子物質を混練し、エッチング
処理によってこの微粒子物質を浮遊又は露出させて、機
械的に除去することにより表面に凹凸状部を形成し、こ
の面に金属化学鍍金を施して得たことを特徴とする金属
化学鍍金層を有する弾性物質、NBRの素材に微粒子物
質を混練し、酸によるエッチング処理によって、前記N
BRの素材表面に、ブタジエンの溶出と、NBRの素材
表面に露出状態となった微粒子物質を機械的に除去する
ことにより、前記NBRの素材表面に金属鍍金層の付着
が促される係止層となる凹凸状部を形成し、この面に金
属化学鍍金を施して得たことを特徴とする金属化学鍍金
層を有するNBR、NBRの素材にカーボン微粒子を混
練し、酸によるエッチング処理によって、前記NBRの
素材表面に、ブタジエンの溶出と、NBRの素材表面に
露出状態となったカーボン微粒子を機械的に除去するこ
とにより、前記NBRの素材表面に金属鍍金層の付着が
促される係止層となる凹凸状部を形成し、この面に金属
化学鍍金を施して得たことを特徴とする金属化学鍍金層
を有するNBR、前記記載で得られた凹凸状部に、化学
的鍍金及び電気的鍍金からなる複合鍍金皮膜を形成した
ことを特徴とする弾性物質またはNBR、弾性物質の素
材に微粒子物質を混練し、エッチング処理によって、こ
の微粒子物質を浮遊又は露出させ、その後の洗浄工程に
おいて、前記弾性物質の表面に露出した微粒子物質を、
スポンジあるいはブラシなどを用いて、直接、機械的に
擦り落とし、前記弾性物質の表面に付着力を付与して金
属化学鍍金層を形成したことを特徴とする弾性物質、N
BRの素材に微粒子物質を混練し、酸によるエッチング
処理によって、前記NBRの素材表面に、ブタジエンの
溶出と、NBRの素材表面に微粒子物質を浮遊又は露出
させて、その後の洗浄工程において、前記NBRの素材
の表面に露出した微粒子物質を、スポンジあるいはブラ
シなどを用いて、直接、機械的に擦り落とすことによ
り、前記NBRの素材表面に鍍金層の付着が促される係
止層となる凹凸状部を形成し、この面に金属化学鍍金を
施したことを特徴とするNBR、NBRの素材にカーボ
ン微粒子を混練し、酸によるエッチング処理によって、
前記NBRの素材表面に、ブタジエンの溶出と、NBR
の素材表面にカーボン微粒子を浮遊又は露出させて、そ
の後の洗浄工程において、前記NBRの素材の表面に露
出したカーボン微粒子を、スポンジあるいはブラシなど
を用いて、直接、機械的に擦り落とすことにより、前記
NBRの素材表面に鍍金層の付着が促される係止層とな
る凹凸状部を形成し、この面に金属化学鍍金を施したこ
とを特徴とするNBR、鍍金される素材を回転させるこ
とにより、鍍金工程中に発生するガス体の除去を行い、
鍍金面を形成したことを特徴とする前記記載の弾性物質
またはNBR、弾性物質の素材に微粒子物質を混練し、
エッチング処理によって、この微粒子物質を浮遊又は露
出させて、機械的に除去することにより、表面に凹凸状
部を形成し、この面に化学銅鍍金を施し、その上にニッ
ケルあるいはクロムなどを鍍金することを特徴とする鍍
金方法、弾性物質の素材に微粒子物質を混練し、エッチ
ング処理によって、この微粒子物質を浮遊又は露出させ
て、機械的に除去することにより、表面に凹凸状部を形
成し、この面に化学銅鍍金、電気銅鍍金を順次施し、そ
の上にクロム鍍金あるいはスパッタリングを施すことを
特徴とする鍍金方法、弾性物質の素材に微粒子物質を混
練し、エッチング処理によって、この微粒子物質を浮遊
又は露出させて、機械的に除去することにより、表面に
凹凸状部を形成し、この面に化学銅鍍金、電気銅鍍金、
化学ニッケル鍍金を順次施し、その上にクロム鍍金ある
いはスパッタリングを施すことを特徴とする鍍金方法、
弾性物質の素材に微粒子物質を混練し、エッチング処理
によって、この微粒子物質を浮遊又は露出させて、機械
的に除去することにより、表面に凹凸状部を形成し、こ
の面に化学銅鍍金を施し、その上にニッケルあるいはク
ロムなどを鍍金して得られることを特徴とする前記記載
の製造物、弾性物質の素材に微粒子物質を混練し、エッ
チング処理によって、この微粒子物質を浮遊又は露出さ
せて、機械的に除去することにより、表面に凹凸状部を
形成し、この面に化学銅鍍金、電気銅鍍金を順次施し、
その上にクロム鍍金あるいはスパッタリングを施して得
られることを特徴とする前記記載の製造物、及び弾性物
質の素材に微粒子物質を混練し、エッチング処理によっ
て、この微粒子物質を浮遊又は露出させて、機械的に除
去することにより、表面に凹凸状部を形成し、この面に
化学銅鍍金、電気銅鍍金、化学ニッケル鍍金を順次施
し、その上にクロム鍍金あるいはスパッタリングを施し
て得られる前記記載の製造物の構成とする。
【0005】
【発明の実施の形態】この発明は、弾性物質の素材に微
粒子物質を混練し、エッチング処理によってこの微粒子
物質を浮遊又は露出させて、機械的に除去することによ
り、表面に凹凸状を形成し、この面に金属化学鍍金を施
すことを特徴とする弾性物質の金属化学鍍金方法及びそ
の製造物であり、実施例によって以下、図面を参照とし
て説明する。図1(a)に示すように、鉄芯(f)に導
電性を有するカーボンを10%混練させたNBR(ニトリ
ルゴム)を巻き付け、ロール状物(R)とし、このロー
ル状物(R)を吊って、その下部に配置した処理槽(T1)
〜(T5)及び鍍金槽(T6)〜(T8)を用いる工程によって金属
化学鍍金を行う。ここで図1(b)は、図1(a)のロ
ール状物(R)関係の側面図である。(イ).先ず図1
(a)の処理槽(T1)において表面処理の工程として、ゴ
ム製のロール状物(R)に親水性を付与するために、ロ
ール状物(R)を回転させながら、界面活性剤などで処
理する〔図2参照:ここで(W)は水滴であり、水滴が
展開して水膜(W')となる〕。(ロ).図1(a)の処
理槽(T2)の工程として、ロール状物(R)の表面のブタ
ジエン(未反応の単分子)を溶出するように酸で処理
し、ロール状物(R)の表面を凹凸にするためのエッチ
ング処理を行う〔図3参照:ここで(C)はカーボン粒
子、(B)は溶出前のブタジエン粒子、(B')は溶出後
のブタジエン粒子であり、エッチングの結果、ブタジエ
ン(B')が溶出して、表面にホール(h)が生じ、その
表面が凹凸部(Y)となった状態をモデル的に示す〕。
【0006】(ハ).図1(a)の処理槽(T3)の洗浄工
程において、前記のエッチング処理の際に、ロール状物
(R)からの溶出ができないために、ロール状物(R)
の表面に露出してきたカーボン粒子(C)を、スポン
ジ、ブラシ(あるいは束子)などで直接、機械的手法に
より洗浄することによって、カーボン粒子(C)をとり
出す〔図4参照〕。(ニ).図1(a)の処理槽(T4)の
工程において、ロール状物(R)の表面に生成したホー
ル(h) に触媒処理として、塩化パラジウム(P)を埋
め込むことにより、表面は平坦面(Y')となる〔図5参
照〕。(ホ).図1(a)の処理槽(T5)の工程におい
て、塩化パラジウム(P)を酸活性処理して、金属パラ
ジウム(M)に置換する〔図6参照〕。(ヘ).図1の
鍍金槽(T6)において、金属パラジウム(M)で被覆され
たロール状物(R)の表面に、化学銅鍍金(D)を行う
〔図7参照〕。(ト).水洗後、図1の鍍金槽(T7)にお
いて、つぎにその上に電気銅鍍金(E)を施す〔図8参
照〕。(チ).水洗及び触媒付与を行った後、図1の鍍
金槽(T8)において、最後に、化学ニッケル鍍金(N)を
施して、ロール状物(R)に強度及び硬度を保持させる
〔図9参照〕。なお前記の図4〜9もモデル的に示した
図である。なおこのロール状物(R)のような被鍍金素
材を回転させることにより、鍍金工程中に発生するガス
体の除去を行い、均一な鍍金面を形成することができ
る。またこれらのロール状物(R)は、適宜の板状物に
おいても同様に処理できる。
【0007】また、金属パラジウム(M)で被覆された
ゴム素材の表面に化学銅鍍金(D)を行い〔図7参照〕、
その上にニッケルあるいはクロムなどを鍍金して製品(X
1)〔図示せず〕としてもよく、また、前記図8の電気銅
鍍金(E)を施した上に、クロムを鍍金したり、スパッ
タリング(TiC,SiO2など使用)を施して、製品(X2)〔図
示せず〕としてもよく、前記図9の化学ニッケル鍍金
(N)を施した上に、クロム鍍金あるいはスパッタリン
グを施した製品(X3)〔図示せず〕としてもよい。
【0008】
【発明の効果】この発明は、従来のゴムの素材表面への
金属鍍金法においては、母材との付着力が小さく、その
ために鍍金皮膜が剥離し易く、また耐久性に劣っていた
ことを解決し、それらゴムなどの弾性物質の素材表面へ
の優れて耐久性のある金属化学鍍金を施す方法及びその
製造物を得ることができるものであり、とくにカーボン
入りのゴム素材に金属化学鍍金を施すことにより、鍍金
層の付着力が極めて大きい加工物を得ることができ、そ
れはロール状物、板状物を問わず、付着力に優れた金属
化学鍍金を行うことができるとともに、その製品を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のロール状物の金属化学鍍金方法の工
程の実施例を説明する図。
【図2】この発明のロール状物の表面処理の工程を説明
するモデル図。
【図3】この発明のロール状物のエッチング処理の工程
を説明するモデル図。
【図4】この発明のロール状物の洗浄処理の工程を説明
するモデル図。
【図5】この発明のロール状物の触媒処理の工程を説明
するモデル図。
【図6】この発明のロール状物の酸活性処理の工程を説
明するモデル図。
【図7】この発明のロール状物の化学銅鍍金処理の工程
を説明するモデル図。
【図8】この発明のロール状物の電気銅鍍金処理の工程
を説明するモデル図。
【図9】この発明のロール状物の化学ニッケル鍍金処理
の工程を説明するモデル図。
【付号の説明】
(R) ロール状物 (f) 鉄芯 (T1)〜(T5) 処理槽 (T6)〜(T8) 鍍金槽 (W) 水滴 (W') 水膜 (C) カーボン (B) 溶出前のブタジエン (B') 溶出後のブタジエン (h) ホール (Y) 凹凸部 (Y') 平坦面 (P) 塩化パラジウム (M) 金属パラジウム (D) 化学銅鍍金 (E) 電気銅鍍金 (N) 化学ニッケル鍍金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 18/28

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性物質の素材に微粒子物質を混練
    し、エッチング処理によって、この微粒子物質を浮遊又
    は露出させて、機械的に除去することにより、表面に凹
    凸状部を形成し、この面に金属化学鍍金を施すことを特
    徴とする弾性物質の金属化学鍍金方法。
  2. 【請求項2】 NBRの素材に微粒子物質を混練し、
    酸によるエッチング処理によって、前記NBRの素材表
    面に、ブタジエンの溶出と、NBRの素材表面に微粒子
    物質を浮遊又は露出させて、機械的に除去することによ
    り、前記NBRの素材表面に鍍金層の付着が促される係
    止層となる凹凸状部を形成し、この面に金属化学鍍金を
    施すことを特徴とする請求項1記載の弾性物質の金属化
    学鍍金方法。
  3. 【請求項3】 NBRの素材にカーボン微粒子を混練
    し、酸によるエッチング処理によって、前記NBRの素
    材表面に、ブタジエンの溶出と、NBRの素材表面にカ
    ーボン微粒子を浮遊又は露出させて、機械的に除去する
    ことにより、前記NBRの素材表面に鍍金層の付着が促
    される係止層となる凹凸状部を形成し、この面に金属化
    学鍍金を施すことを特徴とする請求項1記載の弾性物質
    の金属化学鍍金方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2又は請求項3で得
    られた凹凸状部に、化学的鍍金及び電気的鍍金からなる
    複合鍍金皮膜を形成することを特徴とする弾性物質の金
    属化学鍍金方法。
  5. 【請求項5】 弾性物質の素材に微粒子物質を混練
    し、エッチング処理によって、この微粒子物質を浮遊又
    は露出させ、その後の洗浄工程において、 前記弾性物質の表面に露出した微粒子物質を、スポンジ
    あるいはブラシなどを用いて、直接、機械的に擦り落と
    し、前記弾性物質の表面に付着力を付与して金属化学鍍
    金層を形成することを特徴とする請求項1記載の弾性物
    質の金属化学鍍金方法。
  6. 【請求項6】 NBRの素材に微粒子物質を混練し、
    酸によるエッチング処理によって、前記NBRの素材表
    面に、ブタジエンの溶出と、NBRの素材表面に微粒子
    物質を浮遊又は露出させて、その後の洗浄工程におい
    て、 前記NBRの素材の表面に露出した微粒子物質を、スポ
    ンジあるいはブラシなどを用いて、直接、機械的に擦り
    落とすことにより、前記NBRの素材表面に鍍金層の付
    着が促される係止層となる凹凸状部を形成し、この面に
    金属化学鍍金を施すことを特徴とする請求項2記載の弾
    性物質の金属化学鍍金方法。
  7. 【請求項7】 NBRの素材にカーボン微粒子を混練
    し、酸によるエッチング処理によって、前記NBRの素
    材表面に、ブタジエンの溶出と、NBRの素材表面にカ
    ーボン微粒子を浮遊又は露出させて、その後の洗浄工程
    において、前記NBRの素材の表面に露出したカーボン
    微粒子を、スポンジあるいはブラシなどを用いて、直
    接、機械的に擦り落とすことにより、前記NBRの素材
    表面に鍍金層の付着が促される係止層となる凹凸状部を
    形成し、この面に金属化学鍍金を施すことを特徴とする
    請求項3記載の弾性物質の金属化学鍍金方法。
  8. 【請求項8】 鍍金される素材を回転させることによ
    り、鍍金工程中に発生するガス体の除去を行い、均一な
    鍍金面を形成することを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求
    項7記載の弾性物質の金属化学鍍金方法。
  9. 【請求項9】 弾性物質の素材に微粒子物質を混練
    し、エッチング処理によってこの微粒子物質を浮遊又は
    露出させて、機械的に除去することにより表面に凹凸状
    部を形成し、この面に金属化学鍍金を施して得たことを
    特徴とする金属化学鍍金層を有する弾性物質。
  10. 【請求項10】 NBRの素材に微粒子物質を混練
    し、酸によるエッチング処理によって、前記NBRの素
    材表面に、ブタジエンの溶出と、NBRの素材表面に露
    出状態となった微粒子物質を機械的に除去することによ
    り、前記NBRの素材表面に金属鍍金層の付着が促され
    る係止層となる凹凸状部を形成し、この面に金属化学鍍
    金を施して得たことを特徴とする金属化学鍍金層を有す
    るNBR。
  11. 【請求項11】 NBRの素材にカーボン微粒子を混
    練し、酸によるエッチング処理によって、前記NBRの
    素材表面に、ブタジエンの溶出と、NBRの素材表面に
    露出状態となったカーボン微粒子を機械的に除去するこ
    とにより、前記NBRの素材表面に金属鍍金層の付着が
    促される係止層となる凹凸状部を形成し、この面に金属
    化学鍍金を施して得たことを特徴とする金属化学鍍金層
    を有するNBR。
  12. 【請求項12】 請求項9、請求項10又は請求項1
    1で得られた凹凸状部に、化学的鍍金及び電気的鍍金か
    らなる複合鍍金皮膜を形成したことを特徴とする弾性物
    質またはNBR。
  13. 【請求項13】 弾性物質の素材に微粒子物質を混練
    し、エッチング処理によって、この微粒子物質を浮遊又
    は露出させ、その後の洗浄工程において、前記弾性物質
    の表面に露出した微粒子物質を、スポンジあるいはブラ
    シなどを用いて、直接、機械的に擦り落とし、前記弾性
    物質の表面に付着力を付与して金属化学鍍金層を形成し
    たことを特徴とする弾性物質。
  14. 【請求項14】 NBRの素材に微粒子物質を混練
    し、酸によるエッチング処理によって、前記NBRの素
    材表面に、ブタジエンの溶出と、NBRの素材表面に微
    粒子物質を浮遊又は露出させて、その後の洗浄工程にお
    いて、 前記NBRの素材の表面に露出した微粒子物質を、スポ
    ンジあるいはブラシなどを用いて、直接、機械的に擦り
    落とすことにより、前記NBRの素材表面に鍍金層の付
    着が促される係止層となる凹凸状部を形成し、この面に
    金属化学鍍金を施したことを特徴とするNBR。
  15. 【請求項15】 NBRの素材にカーボン微粒子を混
    練し、酸によるエッチング処理によって、前記NBRの
    素材表面に、ブタジエンの溶出と、NBRの素材表面に
    カーボン微粒子を浮遊又は露出させて、その後の洗浄工
    程において、前記NBRの素材の表面に露出したカーボ
    ン微粒子を、スポンジあるいはブラシなどを用いて、直
    接、機械的に擦り落とすことにより、前記NBRの素材
    表面に鍍金層の付着が促される係止層となる凹凸状部を
    形成し、この面に金属化学鍍金を施したことを特徴とす
    るNBR。
  16. 【請求項16】 鍍金される素材を回転させることに
    より、鍍金工程中に発生するガス体の除去を行い、鍍金
    面を形成したことを特徴とする請求項9、請求項10、
    請求項11、請求項12、請求項13、請求項14又は
    請求項15記載の弾性物質またはNBR。
  17. 【請求項17】 弾性物質の素材に微粒子物質を混練
    し、エッチング処理によって、この微粒子物質を浮遊又
    は露出させて、機械的に除去することにより、表面に凹
    凸状部を形成し、この面に化学銅鍍金を施し、その上に
    ニッケルあるいはクロムを鍍金することを特徴とする鍍
    金方法。
  18. 【請求項18】 弾性物質の素材に微粒子物質を混練
    し、エッチング処理によって、この微粒子物質を浮遊又
    は露出させて、機械的に除去することにより、表面に凹
    凸状部を形成し、この面に化学銅鍍金、電気銅鍍金を順
    次施し、その上にクロム鍍金あるいはスパッタリングを
    施すことを特徴とする鍍金方法。
  19. 【請求項19】 弾性物質の素材に微粒子物質を混練
    し、エッチング処理によって、この微粒子物質を浮遊又
    は露出させて、機械的に除去することにより、表面に凹
    凸状部を形成し、この面に化学銅鍍金、電気銅鍍金、化
    学ニッケル鍍金を順次施し、その上にクロム鍍金あるい
    はスパッタリングを施すことを特徴とする鍍金方法。
  20. 【請求項20】 弾性物質の素材に微粒子物質を混練
    し、エッチング処理によって、この微粒子物質を浮遊又
    は露出させて、機械的に除去することにより、表面に凹
    凸状部を形成し、この面に化学銅鍍金を施し、その上に
    ニッケルあるいはクロムを鍍金して得られることを特徴
    とする製造物。
  21. 【請求項21】 弾性物質の素材に微粒子物質を混練
    し、エッチング処理によって、この微粒子物質を浮遊又
    は露出させて、機械的に除去することにより、表面に凹
    凸状部を形成し、この面に化学銅鍍金、電気銅鍍金を順
    次施し、その上にクロム鍍金あるいはスパッタリングを
    施して得られることを特徴とする製造物。
  22. 【請求項22】 弾性物質の素材に微粒子物質を混練
    し、エッチング処理によって、この微粒子物質を浮遊又
    は露出させて、機械的に除去することにより、表面に凹
    凸状部を形成し、この面に化学銅鍍金、電気銅鍍金、化
    学ニッケル鍍金を順次施し、その上にクロム鍍金あるい
    はスパッタリングを施して得られることを特徴とする製
    造物。
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