JP3494174B2 - 記録媒体駆動用スピンドルモータ - Google Patents

記録媒体駆動用スピンドルモータ

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JP3494174B2
JP3494174B2 JP2001390166A JP2001390166A JP3494174B2 JP 3494174 B2 JP3494174 B2 JP 3494174B2 JP 2001390166 A JP2001390166 A JP 2001390166A JP 2001390166 A JP2001390166 A JP 2001390166A JP 3494174 B2 JP3494174 B2 JP 3494174B2
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和也 織田
秀人 西村
幸一 大久保
正 佐藤
宏 伊藤
幸雄 泉
秀忠 長岡
啓一 西川
篤雄 小野田
祐司 大村
昭 橋本
順治 川田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばフレキシ
ブルディスク装置等に用いられる記録媒体駆動用スピン
ドルモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は、例えば、従来のフレキシブル
ディスク装置(以後、FDDと略す)で使用する記録媒
体カートリッジ101の構成を示す一部破断図であり、
101aは記録媒体、101bはこの記録媒体101a
を支持するハブ、101cはハブ101bの中心部に設
けられた中心孔、101dは後述する図18に示す媒体
駆動ピン1041cと係合して、ハブ101bが支持す
る記録媒体101aを駆動するために用いられる媒体駆
動孔である。また、図17は、記録媒体駆動用スピンド
ルモータ(以後、スピンドルモータと略す)が用いられ
る従来のFDD102の構成を示す分解斜視図であり、
図において、103は記録媒体カートリッジ101の挿
入・排出を行うとともに、挿入した記録媒体カートリッ
ジ101内の記録媒体101aをデータの記録・再生等
を行うためのロード位置に配置するローディング機構
部、104は記録媒体101aを駆動するスピンドルモ
ータであり、ロータ1041、ステータ1042、ステ
ータカバー1043により構成される。また、105は
記録媒体101aにデータの記録・再生等を行う磁気ヘ
ッド(図示せず)を搭載し、この磁気ヘッドを記録媒体
101a上を摺動させるキャリッジ、106a、106
bはホストとなる例えばこのFDDが搭載されるパソコ
ン等の外部装置(図示せず、また、以後は外部装置との
み記す)からの指示によりFDD102の動作を制御す
る制御基板、107は上述したローディング機構部10
3、スピンドルモータ104、キャリッジ105、制御
基板106a、及び106bを収納するフレームであ
り、このフレーム107には記録媒体カートリッジ10
1を挿入した場合の位置決めを行うための位置決め部1
07aが設けられている。さらに、108はこのフレー
ム107と嵌合するフレームカバーである。
【0003】また、図18はロータ1041を上方から
見た上面斜視図であり、図18(A)は後述する媒体駆
動ピン1041cを取り付ける前の状態、図18(B)
は媒体駆動ピン1041cを取り付けた後の状態を示
す。また、図19はこのロータ1041と記録媒体カー
トリッジ101のハブ101bとがチャッキングした状
態を説明する説明図である。
【0004】図において、1041aはロータ1041
の外周の内側に設けられ、多極に着磁されるロータ磁
石、1041bは記録媒体カートリッジ101のハブ1
01aとチャッキングするチャッキング部、1041c
は媒体駆動ピン孔1041dに挿入され、記録媒体カー
トリッジ101の媒体駆動孔101dと係合して記録媒
体101aを駆動する媒体駆動ピンであり、媒体駆動ピ
ン孔1041dの範囲内で自在に移動可能である。ま
た、1041eは媒体駆動ピン1041cの位置を規制
する位置規制突起、1041fは記録媒体カートリッジ
101の中心孔101cと遊嵌する中心軸である。
【0005】また、図20はステータ1042を上方か
らみた上面図であり、図において、1042aはステー
タコア、1042bはステータコア1042aに対して
取り付けられるティースであり、ロータ1041のロー
タ磁石1041aに対向配置されている。また、104
2cは薄肉部、1042dは各々のティース1042b
に巻回される駆動コイルである。また、このステータ1
042は製造容易とするために、ステータコア1042
aを直線状に配置してティース1042bを櫛状に打ち
抜き、打ち抜いたティース1042bにコイルを巻回し
て作成し、スピンドルモータ104に組み込む場合はロ
ータ1041と対向させるために、薄肉部1042cよ
り屈曲させて図20に示すように略円形状にしたもので
ある。さらに、図21はティース1042bを拡大した
拡大図であり、図において1042eはティース104
2bのロータ磁石1041aと対向し、このティース1
042bより円周方向に突出した幅広部である。
【0006】次に、記録媒体カートリッジ101のハブ
101bとロータ1041のチャッキング部1041b
とがチャッキングして記録媒体101aを駆動する動作
を図について説明する。記録媒体カートリッジ101を
FDD102に挿入すると、ローディング機構部103
が記録媒体カートリッジ101をロード位置に案内して
配置する。ロード位置ではフレーム107の位置決め部
107aにて記録媒体101が位置決めされるととも
に、図19に示すようにロータ1041の中心軸104
1fが中心孔101cと遊嵌する。また、スピンドルモ
ータ104がプリローテーション(準備回転)すること
でロータ1041が回転し、これにより媒体駆動孔10
1dと媒体駆動ピン1041cとが係合することで、ロ
ータ1041の回転力がハブ101bに伝達され、ロー
タ1041の回転にともなって記録媒体101aが回転
するようになる。
【0007】次に、媒体駆動ピン1041cを媒体駆動
ピン孔1041dに挿入することで、媒体駆動ピン孔1
041dの直径分移動自在としている理由を説明する。
一般に、記録媒体カートリッジ101の寸法は規格化さ
れて製造しているが、製造時に若干の寸法誤差が生じ
る。しかし、このような寸法誤差を有する記録媒体カー
トリッジ101に対しても、FDD102はこの誤差を
許容して記録媒体101aを正常に回転させなければな
らない。このため、図18(A)に示すように媒体駆動
ピン1041cを媒体駆動ピン孔1041dの直径分だ
け移動自在とし、上述の記録媒体カートリッジ101に
生じる寸法誤差を吸収するため、上述のような構成とし
ている。
【0008】次に、上述のチャッキング動作の内、媒体
駆動ピン1041cと媒体駆動孔101dとの係合する
動作について更に詳細に説明する。図22、及び図23
は媒体駆動孔101dと媒体駆動ピン1041cとが係
合する動作を説明する説明図であり、図中実線が係合の
開始位置を示し、破線が完了位置を示す。また、図22
は媒体駆動ピン1041cが媒体駆動孔101dのA側
面から係合を開始する動作を示し、図23は媒体駆動ピ
ン1041cが媒体駆動孔101dのB側面から係合を
開始する動作を示している。尚、係合の完了時には図2
2、図23ともに媒体駆動ピン1041cは媒体駆動孔
101dのA側面、及びB側面と係合する位置まで移動
する。また、図23のように媒体駆動孔101dのB側
面から媒体駆動ピン1041cとの係合を開始する場
合、媒体駆動ピン1041cと媒体駆動孔101dとの
摩擦力は小さいため、プリローテーションする間に上記
係合の完了位置に移動し易い。しかし、図22のように
媒体駆動孔の101dのA側面から媒体駆動ピン104
1cとの係合が開始する場合、媒体駆動ピン1041c
と媒体駆動孔101dとの摩擦力が大きくなるため、プ
リローテーションを行っても上記係合の完了位置まで移
動しないまま、記録媒体101aに対する記録・再生等
の動作に移行する場合がある。このような場合、記録媒
体101aの回転中に媒体駆動孔101dと媒体駆動ピ
ン1041cの係合位置が動くため回転が不安定とな
り、記録・再生等の位置にズレが生ずるためにエラーが
発生し易くなる。このため、媒体駆動孔101dと媒体
駆動ピン1041cとが係合は、媒体駆動孔101dの
B側面から開始するのが望ましい。
【0009】上述のような動作でFDD102に記録媒
体カートリッジ101を挿入した場合は、記録媒体カー
トリッジ101はローディング機構部103によって正
しくロード位置に配置され、かつ上述のチャッキング動
作によりスピンドルモータ104が記録媒体101aを
回転可能に保持することで、記録媒体101aに対する
データの記録・再生等が行えるようになる。
【0010】次に、FDD102の記録媒体101aに
対するデータの記録・再生等の動作について述べる。外
部装置からモータオン信号やディスクセレクト信号等が
FDD102に入力されると、FDD102は記録媒体
101aの種別を識別し、識別した記録媒体101aに
適合する記録・再生等のための電気定数を求め、これら
記録媒体101aに対して記録・再生等を行うための準
備が完了すると、記録・再生等を行うための制御信号を
外部装置から入力することで挿入した記録媒体101a
に対してデータの記録・再生等の動作を実行する。
【0011】この場合、スピンドルモータ104が記録
媒体101aを回転させるとともに、キャリッジ105
が磁気ヘッドを記録媒体101の所定トラック位置に対
して摺動させることで、記録・再生等の動作が行われ
る。ここで、スピンドルモータ104の動作について述
べると、モータオン信号により制御基板106a、また
は106bからスピンドルモータ104の駆動コイル1
042dに駆動電流が印加され、順次印加タイミングを
切り換えることにより、ロータ1041を回転させるこ
とで、記録媒体101aを回転させるものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の小型モータ及び
この小型モータを用いた媒体駆動用スピンドルモータ
は、図20に示すようにステータ1042はステータコ
ア1042aを屈曲させ、このステータコア1042a
を薄肉部1042cで連結する形状のため、薄肉部10
42cの磁気抵抗が大きくなり、磁束が薄肉部1042
cを通る段階では、その磁束の大きさが減少するので不
安定となり、回転ムラが発生する場合があるという問題
点があった。
【0013】この発明は上述のような問題点を解消する
ためになされたもので、ロータの回転ムラを減少させる
ことで信頼性の高い記録媒体駆動用スピンドルモータを
得るものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
【0015】この発明に係わる記録媒体駆動用スピンド
ルモータは、記録媒体を駆動するロータと、巻線により
形成される交流磁界により、ロータに回転力を与えるス
テータとを備えた記録媒体駆動用スピンドルモータであ
って、ロータは、記録媒体の中心孔を遊嵌する中心軸
と、記録媒体の媒体駆動孔と遊嵌し、回転中に媒体駆動
孔の記録媒体外周側所定位置と係合して記録媒体に上記
ロータの駆動力を伝達する媒体駆動ピンとを備え、ステ
ータは、回転軸に略直角方向かつロータの外側に略多角
形に配置したステータコアと、このステータコアの略多
角形の各辺からロータ側に突設した複数のティースと、
ステータコアの略多角形の各屈曲部分における中心軸に
略直角方向の幅をステータコアの略多角形の各辺におけ
る中心軸に略直角方向の幅より狭めた薄肉部とを備える
と共に、薄肉部には磁性材が密接して配置されるもので
ある。
【0016】また、磁性材は、ステータコアを覆うステ
ータカバーに組み込んで配置するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
一実施の形態を図について説明する。図1は、この発明
に関わるFDD102aの構成を示す分解斜視図であ
り、図中、図15と同一符号は同一、又は相当部分を示
し説明を省略する。図において、104aはスピンドル
モータ部であり、従来のスピンドルモータ部104との
相違部分はロータ1041Aである。図2はこのロータ
1041Aを下方から見た下方斜視図である。尚、この
ロータ1041Aを上面からみた場合は、図18(B)
と同様であり説明を省略する。図において、1041g
は図1の軸受部1044と遊嵌する軸部、1041hは
媒体駆動ピン1041cを外周方向に付勢する板バネ、
1041iはこの板バネ1041hを固定する板バネ固
定部である。また、図3はロータ1041Aを上面から
みた上面図であり、点線部は上面から見て隠れている部
分であることを示す。
【0018】次に動作を図について説明する。媒体駆動
ピン1041cと媒体駆動孔101dとのチャッキング
動作は従来例と同様であり、相違部分について述べる。
この実施の形態における媒体駆動ピン1041cは板バ
ネ1041hによりロータ1041Aの外周側に付勢さ
れ、媒体駆動ピン1041cと媒体駆動孔101dとの
係合開始位置は常に図22に示すように媒体駆動孔10
1dのB側面からとなる。これにより、プリローテーシ
ョンの時点で、媒体駆動ピン1041cと媒体駆動孔1
01dは常に係合完了位置に移動し易くなるため、記録
媒体101aの回転が安定し、記録・再生等の動作時の
エラーが減少する。
【0019】実施の形態2.実施の形態1では、図2に
示す板バネ1041hにより、媒体駆動ピン1041c
を外周方向へ付勢する例を示したが、この実施の形態で
は板バネ1041hの代わりに線状のコイルバネ104
1jを用いて媒体駆動ピン1041cを外周方向へ付勢
する例を示す。図4は実施の形態2で使用するロータ1
041Bを下方から見た下方斜視図であり、図中、図2
と同一符号は同一、又は相当部分を示し説明を省略す
る。図において、1041jは媒体駆動ピン1041c
を外周方向に付勢する線状のコイルバネ、1041kは
このコイルバネ1041jを固定するコイルバネ固定部
である。また、図5はロータ部1041Bを上面からみ
た上面図であり、点線部は上面から見て隠れている部分
であることを示す。また、このコイルバネ1041j
は、例えば直径260ミクロンメートルのステンレスで
生成されており、図5に示すように所定角度で屈曲する
ことで、媒体駆動ピン1041cの中心軸と係合してこ
の媒体駆動ピン1041cをロータ1041Bの外周方
向へ付勢させる構成となっている。
【0020】これにより、媒体駆動ピン1041dが媒
体駆動孔101dと係合を開始する位置は、実施の形態
1と同様、図23に示すように媒体駆動孔101dのB
側面となるので、媒体駆動ピン1041cと媒体駆動孔
101dは常にプリローテーションの時点で係合完了位
置に移動し易くなるため、記録媒体101aの回転が安
定し、記録・再生等の動作時のエラーが減少する。
【0021】実施の形態3.実施の形態3では、例えば
図5に示すロータ磁石1041aを多極に着磁する場合
の着磁方法の相違によって発生するロータ磁石1041
aの特性の相違について説明する。図6はロータ磁石1
041aの着磁状態を説明する説明図、図7はロータ磁
石1041aの着磁パターンのパワースペクトル図、図
8は回転ムラのパワースペクトル図であり、図8(A)
は従来の方法で着磁したロータ磁石1041aを使用し
た場合のスピンドルモータの回転ムラのパワースペクト
ルを示し、図8(B)は、実施の形態3による方法で着
磁したロータ磁石1041aを使用した場合のスピンド
ルモータの回転ムラのパワースペクトルを示す。図6に
おいて、1は多極に着磁した場合のN極からS極への変
化部、2はS極からN極への変化部、3は各極の磁界強
度が最大となる部分である。尚、偶数次の高調波成分が
少ないほど変化部1と変化部2とが最大部分3に対し
て、より対称形に近づき、ロータ磁石1041bから流
れる磁束量が平均化されるため、回転ムラが減少するこ
とは知られている。
【0022】従来はロータ磁石1041bに対する着磁
を断面角形のコイル(図示せず)で行っていたが、この
実施の形態では断面丸形のコイル(図示せず)を用いて
着磁することで、図7に示すように偶数次の高調波成分
が基本周波数成分に対して40デシベル低減させること
を実現した。これにより、図8に示すように従来の着磁
方法で着磁したロータ磁石1041bを使用したスピン
ドルモータは、回転ムラの周波数成分が240Hz付近
で大きくなって回転ムラが発生するのに比べ、この実施
の形態の方法で偶数次のパワースペクトル成分を基本周
波数のパワースペクトル成分より40デシベル以上少な
くしたロータ磁石1041bを使用したスピンドルモー
タでは、回転ムラのどの周波数成分もほぼ一定の値とな
り、回転ムラは減少している。特に、240Hz成分付
近では、約10デシベル以上の改善ができた。尚、この
時の測定条件はティース1042bの本数が21本、ロ
ータ磁石1041aの極数が32、回転数が300r.
p.m、基本周波数が80Hzである。
【0023】この実施の形態3に示すFDD(図示せ
ず)のスピンドルモータは以上のような方法でロータ磁
石1041aに対する着磁を行ったので、基本周波数に
対して偶数次のパワースペクトル成分を40デシベル以
上少なくなり、回転ムラを減少させることが出来るよう
になる。
【0024】実施の形態4.図9は、この発明に関わる
ティース1042bを拡大した拡大図であり、図におい
て4sはロータ磁石1041aと対向する幅広部104
2eの対向面厚さ、4tは幅広部1042eの対向面幅
である。また、この実施の形態における対向面厚さ4s
は対向面幅4tに対して15%以上の厚さとすること
で、ロータ磁石1041aからの磁束の入力を十分に行
うことでき、磁束を飽和させることがなくなり、誘起電
圧の歪が低減するので回転ムラを減少させることができ
るようになる。また、このような構成にすると発生する
回転ムラの成分の中の特に160Hz成分が改善され
る。実験の際には上記厚さの比率を13%から19%と
することにより、4デシベル改善された。この実施の形
態4に示すティース1042bの幅広部1042eは以
上のような構成がされているので、ロータ磁石1041
aからの磁束の入力を十分に行うことでき、磁束を飽和
させることがなくなり、誘起電圧の歪が低減するので回
転ムラを減少させることができる。
【0025】実施の形態5.図10は、この発明に関わ
るティース1042bを拡大した拡大図であり、図にお
いて、5rは幅広部1042eの端部のエッジであり、
鈍角となるように形成され、この実施の形態ではアール
に形成されている。また、図11は、このエッジ5rの
アールの長さと回転ムラ成分の内160Hz成分の減衰
率を説明する説明図である。図11からも判るように、
エッジ5rのアールが0.05mm〜0.2mmの間で
回転ムラが減少し、特に0.1mm〜0.17mmの間
で回転ムラが大きく減少する。実施の形態5に示すティ
ース1042eのエッジ5rは以上のように構成されて
いるので、エッジ5rに磁束が集中しないため、ロータ
磁石1041aから入力する磁束が飽和しにくくなり、
誘起電圧の歪が低減するので回転ムラを減少することが
できる。尚、この実施の形態ではエッジ5rはアールに
形成されているが、同様の寸法で面取りを行っても同様
の効果を得ることができる。
【0026】実施の形態6.図12は、この発明に関わ
るステータカバー1043Aの構成を説明する説明図で
あり、図において、1043aは補強用磁性材であり、
切り欠き部1043bにおいて例えば接着剤で固定され
る。また、図13はステータカバー1043Aとステー
タ1042とを組み合わせた場合、配置される補強用磁
性材1043aの位置を説明する説明図である。図13
に示すように、ステータカバー1043Aとステータ1
042とを組み合わせると、補強用磁性材1043aは
薄肉部1042cの背面に密接して配置されることで、
薄肉部1042cの背面に磁路が形成される。これによ
り、薄肉部1042cにおける磁路の飽和による磁束の
部分的な減少を防止できるため、磁束分布がより平均化
され、回転ムラを防止することができる。
【0027】図12においてはステータカバー1043
Aに切り欠き部1043bを設け、この切り欠き部10
43bに補強用磁性材1043aを接着する例を示した
が、図14のステータカバー1043Bの構成を説明す
る説明図のように、補強用磁性材1043cと切り欠き
部1043dとを一体成形で形成すると、接着する場合
に発生する位置ズレが少なくて済み、上述の効果がより
顕著となる。尚、この実施の形態では、補強用磁性材1
043aをステータカバー1043Aに組み込む構成と
したが、ステータ1042の薄肉部1042cの磁路を
補強できる位置に補強用磁性材1043aを配置できれ
ば、直接ステータ1042に補強用磁性材を組み込む
等、その他の方法を用いても良いことは言うまでもな
い。
【0028】実施の形態7.図15はこの発明に関わる
ロータ1041Cを下方から見た下方斜視図であり、図
中、図4と同一符号は同一、又は相当部分を示し説明を
省略する。図において、1041lはイナーシャを増加
させるための環状のウェイトであり、例えば、ロータ1
041Cの直径35mm、高さ3mmとした場合、ウェ
イト1041lは外径31mm以下、内径20mm以
上、厚さ約2.5mmとし、比重14以上となる例え
ば、主成分がタングステン(最大97%)で他にニッケ
ル、銅、鉄等を含む焼結合金から作られ、またロータ1
041Cの直径35mm、高さ2mmとした場合、ウェ
イト1041lは外径31mm以下、内径20mm以
上、厚さ約1.5mmとし、上述のような燃焼合金で作
られると好ましいイナーシャを得ることができる。上述
の構成にすると、全体のイナーシャの内、50%以上が
ウエイトによって実現したイナーシャであり、つまり全
体のイナーシャの内、50%以上をウエイト1041l
で得られる構成のものが望ましいロータ1041Cとい
うことができる。これによりロータ1041Cを薄型化
した場合でも、適正なイナーシャを得ることができるた
め、コギングトルクの影響をうけにくくなり、回転ムラ
の小さいスピンドルモータを得ることができる。尚、上
記ウエイト1041lの形状は環状としたが、軸部10
41gを中心として対称に配置されるウエイトならば、
どのような形状のウエイトを使用しても良いことは言う
までもない。
【0029】
【発明の効果】
【0030】この発明によれば、記録媒体駆動用スピン
ドルモータは、薄肉部に密接した磁性材を備えたので、
薄肉部においての磁路が形成されることで、磁束の部分
的な減少を防止でき、磁束分布がより平均化されるた
め、回転ムラを防止できる効果を有する。
【0031】また、磁性材は、ステータコアを覆うステ
ータカバーに組み込んで配置するので、磁性材を配置し
易くなる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に関わるフレキシブルディスク装置
の分解斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1のロータを下方から
みた下方斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1のロータを上面から
みた上面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2のロータを下方から
みた下方斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態2のロータを上面から
みた上面図である。
【図6】 ロータ磁石の着磁状態を説明する説明図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態3のロータ磁石の着磁
パターンのパワースペクトル図である。
【図8】 この発明の実施の形態3と従来の着磁方法に
よって着磁した場合との比較を示すロータ磁石の回転ム
ラのパワースペクトル図である。
【図9】 この発明の実施の形態4におけるティースを
拡大した拡大図である。
【図10】 この発明の実施の形態5におけるティース
を拡大した拡大図である。
【図11】 この発明の実施の形態5における先端エッ
ジの弧となる半径と回転ムラ成分の内160Hz成分の
減衰率を説明する説明図である。
【図12】 この発明の実施の形態6におけるステータ
カバーの構成を説明する説明図である。
【図13】 この発明の実施の形態6におけるステータ
カバーとステータを組み合わせた場合の磁性材の位置を
説明する説明図である。
【図14】 この発明の実施の形態6におけるステータ
カバーの構成の別例を説明する説明図である。
【図15】 この発明の実施の形態7におけるロータを
下方から見た下方斜視図である。
【図16】 記録媒体カートリッジの構成を示す一部破
断図である。
【図17】 従来のフレキシブルディスク装置の分解斜
視図である。
【図18】 従来のロータを上方から見た上方斜視図で
あり、媒体駆動ピンを取り付ける前と取り付けた後の状
態を示す。
【図19】 従来のロータと記録媒体のハブがチャッキ
ングした状態を説明する説明図である。
【図20】 従来のステータを上面からみた上面図であ
る。
【図21】 従来のティースを拡大した拡大図である。
【図22】 媒体駆動ピンが媒体駆動孔のA側面から係
合を開始する状態を説明する説明図である。
【図23】 媒体駆動ピンが媒体駆動孔のB側面から係
合を開始する状態を説明する説明図である。
【符号の説明】
101d 媒体駆動孔、102a フレキシブルディス
ク装置、104a スピンドルモータ、1041A、1
041B、1041C ロータ、1041c 媒体駆動
ピン、1041h 板バネ、1041i 板バネの固定
部、1041j線状のコイルバネ、1041k 線状の
コイルバネの固定部、1043A、1043B ステー
タカバー、1043a、1043c 磁性材、1043
b、1043d ステータカバーの切り欠き部、104
1l ウエイト。
フロントページの続き (72)発明者 西村 秀人 郡山市栄町2番25号 三菱電機株式会社 郡山製作所内 (72)発明者 大久保 幸一 郡山市栄町2番25号 三菱電機エンジニ アリング株式会社 鎌倉事業所郡山支所 内 (72)発明者 佐藤 正 郡山市栄町2番25号 三菱電機株式会社 郡山製作所内 (72)発明者 伊藤 宏 郡山市栄町2番25号 三菱電機エンジニ アリング株式会社 鎌倉事業所郡山支所 内 (72)発明者 泉 幸雄 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 パーソナル情報機器開発研究所 内 (72)発明者 長岡 秀忠 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 パーソナル情報機器開発研究所 内 (72)発明者 西川 啓一 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 パーソナル情報機器開発研究所 内 (72)発明者 小野田 篤雄 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 パーソナル情報機器開発研究所 内 (72)発明者 大村 祐司 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 パーソナル情報機器開発研究所 内 (72)発明者 橋本 昭 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 パーソナル情報機器開発研究所 内 (72)発明者 川田 順治 鎌倉市上町屋730番地 三菱電機エンジ ニアリング株式会社 鎌倉事業所内 (56)参考文献 特開 平2−97243(JP,A) 特開 平6−70513(JP,A) 特開 昭56−117568(JP,A) 実開 平3−66536(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 1/18 G11B 19/20 H02K 5/04 H02K 21/14 H02K 1/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を駆動するロータと、巻線によ
    り形成される交流磁界により、上記ロータに回転力を与
    えるステータとを備えた記録媒体駆動用スピンドルモー
    タであって、 上記ロータは、上記記録媒体の中心孔を遊嵌する中心軸
    と、上記記録媒体の媒体駆動孔と遊嵌し、回転中に上記
    媒体駆動孔の記録媒体外周側所定位置と係合して上記記
    録媒体に上記ロータの駆動力を伝達する媒体駆動ピンと
    を備え、 上記ステータは、上記回転軸に略直角方向かつ上記ロー
    タの外側に略多角形に配置したステータコアと、このス
    テータコアの上記略多角形の各辺から上記ロータ側に突
    設した複数のティースと、上記ステータコアの上記略多
    角形の各屈曲部分における上記中心軸に略直角方向の幅
    を上記ステータコアの上記略多角形の各辺における上記
    中心軸に略直角方向の幅より狭めた薄肉部とを備えると
    共に、上記薄肉部には磁性材が密接して配置されること
    を特徴とする記録媒体駆動用スピンドルモータ。
  2. 【請求項2】 磁性材は、ステータコアを覆うステータ
    カバーに組み込んで配置することを特徴とする請求項第
    1項記載の記録媒体駆動用スピンドルモータ。
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