JP3494034B2 - 吹付けコンクリートにおける粉塵拡散抑制装置 - Google Patents

吹付けコンクリートにおける粉塵拡散抑制装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吹付けコンクリー
トの吹付け作業に伴う粉塵の拡散を抑制するための粉塵
拡散抑制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】NATMなどの山岳トンネル工法では、
掘削作業後、一次及び二次覆工作業として吹付けコンク
リートが施工される。この吹付けコンクリートは、浮き
石の崩落防止、湧水防止など壁面保護の目的のためにな
され、型枠を用いた覆工作業の欠点である一作業毎に型
枠及び支保工の組立て、解体撤去作業を行うことがない
ため、急速施工が可能であるといった利点がある。この
作業では、吹付けノズルの先端から、コンクリートと急
結材混合物とを圧縮エアー圧力を利用してトンネル壁面
に吹付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この吹
付け方法では、吹付けられたコンクリートが壁面でリバ
ウンドすることにより粉塵が発生し、そのまま大気中に
拡散されてしまうため、トンネル坑内の作業環境を悪化
させ、視界も悪くなるといった課題が懸念されていた。
【0004】勿論、吹付け位置の排気や、養生工なども
施し、作業員に対しては防塵マスクの着用を義務づける
などの対策はなされているが、粉塵の発生や拡散そのも
のを減少させることは出来なかった。
【0005】本発明は、以上の課題を解決するものであ
って、その目的は、コンクリートのリバウンドによる粉
塵の拡散を抑制できるようにした粉塵拡散抑制装置を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は、コンクリート吹付けノズルの先端外周に
固定された中空リングと、この中空リングの外周に放射
状に配置され、かつ先端に多数の噴出孔を形成し、前記
ノズルの径方向に広がる流体カーテンを生じさせるため
複数の流体ノズルと、前記中空リングに流体圧送管を
通じて接続された流体圧送源とを備えてなるものであ
る。以上の構成により、本発明では、コンクリート吹付
けノズルの先端部周縁に、その径方向に広がる流体カー
テンが生じ、リバウンドした粉塵をこの流体カーテンに
より吸収ないしは遮蔽し、粉塵の発生または拡散を抑制
する。
【0007】また、本発明では、前記流体ノズルがコン
クリート吹付けノズルの外周に回転可能に配置され、流
体圧力を受けて回転するものであることにより、回転面
全体が流体カーテンとなってコンクリート吹付けノズル
の周縁を遮蔽する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1,
2は本発明の好ましい第一の実施の形態を示している。
【0009】同図において、コンクリート吹付けノズル
1は、コンクリートタンク2にコンクリートポンプ3を
介して接続されているとともに、ノズル1の先端位置内
部において、作業員の図示しないトリガ操作により、エ
アコンプレッサ4から供給される高圧空気と合流し、そ
のエジェクタ効果により、所定の広がりを持って高速で
岩盤Gに吹付けられ、覆工層5を形成する。この際、覆
工層5の周囲においては、岩盤Gでリバウンドした吹付
けコンクリートにより粉塵6がある範囲で発生する。
【0010】本発明では、この粉塵6の発生自体を防止
することは出来ないが、発生した粉塵6を抑制装置7に
より吸収または遮蔽し、吹付け範囲外に拡散することを
抑制するものである。
【0011】 この抑制装置7は、コンクリート吹付け
ノズル1の先端部周囲に取付けた中空リング8と、中空
リング8の外周に放射状に取付けられ、これと連通して
コンクリート吹付けノズル1の径方向に広がる流体カー
テンを生じさせる複数の噴射ノズル9と、コンクリート
吹付けノズル1に沿って配置され、かつ先端を中空リン
グ8の流体供給孔8aに連通させた高圧ホース10と、
高圧ホース10の上流側に高圧ポンプ11を介して接続
された水タンク12とを備え、水タンク12内にはその
減量に応じて順次水道水が供給されるようになってい
る。
【0012】各噴射ノズル9の先端には図示省略する
が、多数のノズル孔が正面視放射状に形成され、コンク
リート吹付けノズル1の吹付け動作に連動する高圧ポン
プ11の駆動により、図3に示すごとく、中空リング8
の外周の破線で囲われる円状の所定範囲まで高圧水がシ
ャワーないしはミスト状となって噴出し、その噴出によ
る擬似的な遮蔽カーテン14がコンクリートノズル1の
周囲に円盤状に形成される。
【0013】従って、リバウンドにより発生した粉塵6
は、この遮蔽カーテン14によって遮られ、また噴出す
る流体が水であるから、これに吸収されることでスライ
ム状となって流れ落ちるか、または衝突の勢いが高い場
合には跳ね返されて再び岩盤Gの表面に付着することに
より、それ以上の拡散が防止されることになる。
【0014】図3は、本発明の第二実施形態を示してい
る。同図において、前記第一の実施の形態と同一箇所に
は同一符号を付し、異なる箇所にのみ異なる符号を用い
て説明する。
【0015】図3におけるリングは、二重の中空状をな
し、コンクリート吹付けノズル1の外周に固定される中
空の固定ノズル20と、固定ノズル20の外周に回転可
能に取付けられた同じく中空の回転ノズル21とを備え
ている。
【0016】固定ノズル20の内部は、流体供給孔20
aを通じて前記高圧ホース10に接続し、またその外周
側には前記回転リング21側に向けて斜めに開口する回
転動作用の複数の中間ノズル部22が形成されている。
回転リング21は、その外周に前記と同様の複数のノズ
ル9を放射状に取付けたものであり、中間ノズル部22
側から取入れた水を各ノズル9を通じて外周部に放射状
に噴出させる。
【0017】これと同時に、回転リング21は、中間ノ
ズル部22の傾斜に応じた水流方向により回転力を受
け、矢印に示すごとくその流れ方向に向けて回転する。
【0018】以上により、この部分に供給された高圧水
は、回転面全体にシャワーないしはミスト状となって噴
出し、破線で囲う隙間のない円盤状の遮蔽カーテン23
を形成することにより、より高い効率で粉塵6を遮蔽す
るのである。
【0019】なお、以上の実施形態では、流体として水
を用いたが、圧力空気などを用いることも可能である。
【0020】またこの場合には、粉塵6を跳ね返し、岩
盤4に再付着させることを主眼においているので、エア
カーテンの噴出方向をコンクリート供給ノズル1側に向
けて傾斜させ、噴出部周囲を傘状に囲うようにすること
が望ましい。
【0021】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による吹付けコンクリートにおける粉塵拡散抑制装置
にあっては、コンクリートのリバウンドによる粉塵の拡
散を抑制でき、また、構造的にも簡単であるため、該種
吹付けコンクリートによる覆工作業に伴う環境悪化を防
止する上で好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す説明図である。
【図2】図1のA−A線における正断面図である。
【図3】本発明の第二実施形態を示す正断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート吹付けノズル 7 粉塵拡散抑制装置 8 中空リング 9 流体ノズル 10 高圧ホース 11,12 流体圧送源(11 高圧ポンプ、12 水
タンク) 20 固定リング 21 回転リング

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート吹付けノズルの先端外周に
    固定された中空リングと、この中空リングの外周に放射
    状に配置され、かつ先端に多数の噴出孔を形成し、前記
    ノズルの径方向に広がる流体カーテンを生じさせるため
    複数の流体ノズルと、前記中空リングに流体圧送管を
    通じて接続された流体圧送源とを備えてなることを特徴
    とする吹付けコンクリートにおける粉塵拡散抑制装置。
  2. 【請求項2】 前記流体ノズルがコンクリート吹付けノ
    ズルの外周に回転可能に配置され、流体の圧力方向に応
    じて回転するものであることを特徴とする請求項1に記
    載の吹付けコンクリートにおける粉塵拡散抑制装置。
JP29481898A 1998-10-16 1998-10-16 吹付けコンクリートにおける粉塵拡散抑制装置 Expired - Fee Related JP3494034B2 (ja)

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