JP3493152B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薄膜誘電体層を持つ
半導体装置の構造に係わり、特にMMIC等のマイクロ
波帯やミリ波帯回路用の半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の情報通信分野における急速な需要
の伸びにより、通信回線数を増やすことが急務となって
きている。このため、従来あまり使用されていなかった
マイクロ波やミリ波帯を使用するシステムの実用化が急
ピッチで進められている。高周波帯無線通信器のRF部
は一般的に発振器、シンセサイザ、変調器、電力増幅
器、低雑音増幅器、復調器、アンテナで構成されてい
る。
【0003】通信器には、電気特性が優れていること、
小形であることが望まれる。そのため、高周波回路部の
小形化を考える場合、可能な限り必要な回路をーつの半
導体チップ内に形成すること、即ち、MMIC(Monoli
thic Microwave IntegratedCircuit)化することが有効
である。
【0004】この回路のMMIC化に関しては、半導体
集積化技術の飛躍的な発展に伴って半導体チップ上の回
路の集積化が進み、一つの半導体チップ内に形成される
回路は、従来の単体能動素子から機器の1つの回路機能
を果たす機能回路ブロックヘ、更には、複数の機能回路
ブロックへと集積化度が高くなってきている。
【0005】このようなMMICには、HEMT、HB
T、MESFET等の能動素子や、キャパシタ、インダ
クタ、抵抗等の受動素子及び線路等が形成されている。
【0006】図14は従来の半導体チップの配線部の構
成例を示した断面図である。半導体基板1の表面に第1
メタル層2が形成され、この第1メタル層2にCPW
(コプラナ・ウエーブ・ガイド)7やマイクロストリッ
プ線路13が作られている。半導体基板1の裏面には裏
面グランドメタル12が形成されている。
【0007】このような構造では配線部の面積が広くな
ってしまうため、更なる小形化を図る目的で薄膜誘電体
層を持つ半導体チップが提案された。
【0008】図15は従来の薄膜誘電体層を持つ半導体
チップの配線部の構成例を示した断面図である。半導体
基板1の表面に第1のメタル層2が形成されており、そ
の上を薄膜誘電体層3が覆っている。この薄膜誘電体層
3の上には第2のメタル層4が形成されている。
【0009】配線としては、第2のメタル層4で薄膜逆
マイクロストリップ線路(TFMSL)6が作られ、第
1のメタル層2にCPW7が作られている。上記配線部
を形成するメタル層を階層化することにより、配線部の
面積を低減して、チップの小形化を図っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記図15に示した従
来の薄膜誘電体層を持つ半導体チップでは、配線とし
て、CPW、TFMSL等が使用可能である。しかし、
第1のメタル層2を使用してCPWを設けた場合には、
CPW2の上部にTFMSLの誘電体層の厚みをもった
薄膜誘電体層3が置かれるため、図14に示すような誘
電体層を持たない半導体チップに作られたCPW7の実
効誘電率に比べ、本構造のCPW7の実効誘電率は高く
なる。このCPW7の実効誘電率は高くなると、図15
の構造ではCPWの特性インピーダンスが低下する、或
いは隣接CPW7間のクロストークが増大して、損失が
大きくなるという問題が生じる。従って、半導体基板1
上に形成した高周波増幅器に上記のようなCPW7を用
いると、性能を悪化させる要因になるという問題があっ
た。
【0011】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、その目的とするところは、高周波回路において、低
損失でクロストークが少く、特性インピーダンスの選択
範囲が広い配線構造を持つ高性能の半導体装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明の半導体装置は、第1領域及
び第2領域を有する基板と、この基板上に形成された第
1メタル層と、この第1メタル層上に形成され、前記第
1領域上で第1の厚みを有し、前記第2領域上で前記第
1の厚みよりも厚い第2の厚みを有する誘電体層と、こ
の誘電体層上に形成された第2メタル層とを有し、前記
第1領域上の前記第1メタル層は信号線路及びこの信号
線路近傍に形成された基準電位パターンとを備えたコプ
ラナ・ウエーブ・ガイドを構成し、前記第2領域上の前
記第1メタル層及び前記2メタル層は一方のメタル層
を信号線路、他方のメタル層を基準電位パタ一ンとする
薄膜マイクロストリップ線路を構成することを特徴とす
る。
【0013】この発明によれば、前記第1領域上の前記
第1メタル層に形成されたコプラナ・ウエーブ・ガイド
を覆う誘電体層の厚みは、前記第2領域上の前記第1メ
タル層に形成された例えば薄膜逆マイクロストリップ線
路などの信号線路を覆う誘電体層の厚みは薄くしている
ため、コプラナ・ウエーブ・ガイド部の実効誘電率は低
くなる。これにより、CPWの特性インピーダンスの調
整可能な範囲を広げることができると共に、低損失でク
ロストークを少なくすることができる。
【0014】請求項2記載の発明の前記誘電体層は、前
記第1の厚みを有する第1誘電体層と、前記第2の厚み
から前記第1の厚みを減じた厚みを有する第2誘電体層
からなることを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明の半導体装置は、第1
領域及び第2領域を有する基板と、この基板上に形成さ
れた第1メタル層と、この第1メタル層上の前記第2領
域上にのみ形成された誘電体層と、この誘電体層上に形
成された第2メタル層とを有し、前記第1領域上の前記
第1メタル層は信号線路及びこの信号線路近傍に形成さ
れた基準電位パターンとを備えたコプラナ・ウエーブ・
ガイドを構成し、前記第2領域上の前記第1メタル層及
び前記2メタル層は一方のメタル層を信号線路、他方
のメタル層を基準電位パターンとする薄膜マイクロスト
リップ線路を構成することを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明は、前記基板表面に形
成された能動素子と、この能動素子に対して入力信号を
供給または前記能動素子からの出力信号を伝播する第1
配線と、前記第1配線に対してバイアス電位を印加する
第2配線とを有し、前記第1配線が前記コプラナ・ウエ
ーブ・ガイドにより構成され、前記第2配線が前記薄膜
マイクロストリップ線路により構成されていることを特
徴とする。
【0017】請求項5記載の発明の前記誘電体層は樹脂
を少なくとも2度以上重ね塗りすることによって形成す
ることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。
【0019】図1は本発明の半導体装置の第1の実施の
形態である配線部の構造を示した断面図である。但し、
従来例と同一部分には同一符号を用い、適宜その説明を
省略する。
【0020】半導体装置は、半導体基板1上に、第1の
メタル層2、薄膜誘電体層3、第2のメタル層4が順次
形成されている。
【0021】半導体基板1は砒化ガリウム等の半絶縁性
半導体基板等であり、その上には図示しない能動素子で
あるHEMT(高電子移動度トランジスタ)が形成され
ている。第1のメタル層2と第2のメタル層4の間の薄
膜誘電体層3の材料としては、ポリイミド、BCB(bi
sbenzocyclobutene monomers)、アモルフアスフッ素樹
脂等が使用可能である。また、第1のメタル層2と第2
のメタル層4とはヴィアホール5で接続されている。
【0022】半導体チップに設けられた配線としてTF
MSL6と第1のメタル層2を用いて作られたCPW
(コプラナ・ウエーブ・ガイド)7との両者がある。C
PW7が作られている部分の薄膜誘電体層3は他のTF
MSL6などが作られている部分に比べて薄くなってい
る。又、薄膜誘電体層3の厚い部分と薄い部分はテーパ
ー状を成している。
【0023】次に、図面を参照して、本実施の形態の半
導体装置の製造方法を説明する。図2〜図8は本実施の
形態の半導体装置の製造工程を説明する断面図で、HE
MTに用いられる積層構造ウエハを示したものである。
【0024】まず、図2に示したように半絶縁性GaA
s等の半導体基板21の上にバッファ層22、チャネル
層23、スペーサ層24、電子供給層25、ショットキ
ーコンタクト層26、オーミックコンタクト層27をM
BE法により順次成長していく。チャネル層23はアン
ドーブ層であって、電子供給層25から電子が供給され
て、ここに2次元電子ガスが形成されることになる。
【0025】このように結晶成長を行った基板の素子形
成領域以外の部分をエッチングして素子分離を行った
後、図3のように、ソース・ドレイン領域にオーミック
電極210、211を形成する。これら、オーミック電
極210、211で囲まれた範囲が素子領域になる。
【0026】続いて、ゲート領域に開口を持つフォトレ
ジスト・パターンを形成し、このフォトレジスト・パタ
ーンを用いてゲート領域のオーミックコンタクト層27
をエッチングし、ショットキーコンタクト層26を露出
させる。そしてゲート電極材料を蒸着し、リフトオフ加
工をして図4に示すような断面形状がT型のゲート電極
215を形成する。
【0027】次に、フォトレジストをコーティングし、
伝送線路や各端子の引き出し配線領域のパタ−ニングを
する。そしてメタル材料を蒸着し、リフトオフ法によ
り、図5に示すように第1のメタル層216を形成す
る。その後、CVD法により、全面にパッシベーション
膜となるSiN217を堆積させる。
【0028】更に、図6に示すようにオーミック電極2
10上及びゲート引き出し電極215上をはじめとする
第1のメタル層2と第2のメタル層4とを接続するヴィ
アホールとなる領域のSiNにコンタクトホール218
を開け、BCB等の樹脂219をコーティングして硬化
させる。
【0029】次に、フォトレジスト220をコーティン
グし、第1のメタル層2と第2のメタル層4とを接続す
るヴィアホールとなる領域をパターニングする。その
後、RIEにより樹脂をエッチングした後、フォトレジ
スト220を剥離する。
【0030】次に図7に示すように感光性BCBをコー
ティングし、第1のメタル層2と第2のメタル層1とを
接続するヴィァホールとなる領域及び第1のメタル層2
を使用して設けられたCPW7上の領域以外の部分にB
CB層(樹脂219に相当)を形成する。
【0031】続いて、更にコーティングし直したフォト
レジストで、第2のメタル層4となる配線、第1のメタ
ル層2と第2のメタル層4とを接続するヴィアホール部
等をパターニングする。そしてメタル材料を蒸着し、図
8に示すようにリフトオフ工程により、第2のメタル層
221を形成する。
【0032】尚、図6及び図7に示すようにBCB等の
樹脂219を2度塗りして、薄膜誘電層の厚さを制御し
ている。即ち、CPW7上の薄いBCB樹脂219を1
度目のBCB塗布で作り、続いて、2度目のBCB塗布
により、TFMSL部の厚いBCB樹脂219を作るこ
とにより、TFMSL部には厚い薄膜誘電層3が、CP
W7部には薄い薄膜誘電層3が形成されることになる。
【0033】また、上記した厚さの違うBCB樹脂21
9を作った時、その境目をテーパー状にするには、感光
性BCBを用い、露光量条件を調整することによって、
テーパー角を所望の値に制御して作ることができる。
【0034】以上で、製造工程は終了する。
【0035】本実施の形態によれば、TFMSL6部の
信号線とグラウンド間の誘電体層3の厚みと比較して、
CPW7部の第1のメタル層2の薄膜電体層3の厚みの
方が薄い構造を持ため、配線面積を小さくしたままで、
CPW7の実行誘電率を低くすることができ、CPW7
の特性インピーダンスの調整可能な範囲を広げることが
できると共に、低損失でクロストークを少なくすること
ができる。これにより、上記配線構造を高周波回路に使
用した時に高周波回路の性能を向上させることができ
る。
【0036】更に、薄膜誘電体層3をBCB樹脂219
の2度塗りで厚い部分と薄い部分を形成する際に、その
境界をテーパー状とするため、第1のメタル層2を使用
して形成されたCPW7の信号線とTFMSL6の信号
線接続部の段切れを減らすことができる。具体的には、
2層のBCB樹脂219間に中間メタル層を作り、ヴィ
アホールの側面メタルがこの中間メタル層に接続された
時に段切れを減らすことができる。
【0037】尚、配線は、第1のメタル層2と第2のメ
タル層4の両方に形成可能であるが、メタルパターンの
微細加工精度が高いのは第1のメタル層2なので、小
形、高精度が要求される部分には第1のメタル層2を用
いたCPW7が最も適していると考えられる。
【0038】図9は本発明の半導体装置の第2の実施の
形態の配線部を示した断面図である。但し、図1に示し
た第1の実施の形態と同様の部分には同一符号を付し、
且つその説明を適宜省略する。
【0039】本実施の形態が先の実施の形態と異なる点
は、第1のメタル層2を用いて作られたCPW7上の薄
膜誘電体層3の厚みがゼロであることである。つまり、
CPW7上には薄膜誘電体層3がかかっていない構造と
なっている。
【0040】本構造を用いることにより、第1のメタル
層を用いてCPWを作った際に、その実効インピーダン
スを一層低下させることができるため、CPWの特性イ
ンピーダンスをより一層高くすることができると同時
に、隣接CPW7とのクロストークを更に減らす効果も
期待できる。
【0041】図10は本発明の半導体装置の第3の実施
の形態の配線部を示した断面図である。但し、図1に示
した第1の実施の形態と同様の部分には同一符号を付
し、且つその説明を適宜省略する。
【0042】本実施の形態が先の実施の形態と異なる点
は、半導体基板1上に第1の薄膜誘電体層9と第2の薄
膜誘電体層10の2層と、第1のメタル層2、第2のメ
タル層4及び第3のメタル層8の3層を有しているとこ
ろにある。
【0043】このような薄膜誘電体層が複数層ある構造
の場合でも、CPW7が構成されている部分の薄膜誘電
体層の厚みを薄くすることにより、図1に示した第1の
実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0044】図11は本発明の半導体装置の第4の実施
の形態を示した平面図で、図12は図11のA−A´断
面図である。本実施の形態は、第1の実施の形態で述べ
た配線構造を高周波増幅器MMICに適用したものであ
る。但し、図1に示した第1の実施の形態と同様の部分
には同一符号を付し、且つその説明を適宜省略する。
【0045】高周波増幅器MMICは、トランジスタT
r1、Tr2の2段構成であり、これら2つのトランジ
スタの他に整合回路、バイアス回路が形成されている。
【0046】ここで、トランジスタTr1,Tr2には
HEMTを用いている。整合回路はカップリング用のM
IMキャパシタC1とRF信号伝達方向の配線であるC
PW及びTFMSLを用いたスタブ91などから構成さ
れている。バイアス回路としては、TFMSLを用いた
スタブ92とデカップリング用MIMキャパシタC2等
により、トランジスタTr1のバイアス回路が、TFM
SLを用いたスタブ94とデカップリング用MIMキャ
パシタC5等により、トランジスタTr2のバイアス回
路が構成されている。又、TFMSLは整合回路の一部
の役割も同時に果たしている。
【0047】CPW上には適当な間隔で第2のメタル層
を使用したブリッジ15が形成されていて、このブリッ
ジ15を介してCPWの両側のグラウンドを電気的に同
電位にしている。尚、カップリングキャパシタC1、C
4、C7は同時にCPWの信号線の役割も果たしてい
る。
【0048】図13は図11に示した高周波増幅器MM
ICの回路図である。入力端子(パッド)81、キャパ
シタC1,トランジスタTr1、キャパシタC4、トラ
ンジスタTr2、キャパシタC7、出力端子86はRF
信号伝送系を成し、ここをRF信号が入力端子81から
出力端子86方向へ伝達される。Z91は図11に示し
たTFMSLを用いたスタブ91のインピーダンスで、
Z91、Z92,Z93,Z94,Z95も同様に図1
1に示したスタブ92、93、94、95のインピーダ
ンスである。他の構成部分の符号も図11に示した高周
波増幅器MMICの符号に対応している。又、図中、Z
は配線等で構成されるインピーダンスを示している。
【0049】入力パッド81(RFin)から入力され
た高周波信号はカップリングキャパシタC1を通してト
ランジスタTr1に入力され、ここで増幅される。増幅
された高周波信号はカップリングキャパシタC4を通し
て、トランジスタTr2に入力され、ここで増幅され、
カップリングキャパシタC7を通し、出力パッド86
(RFout)から外部に出力される。
【0050】ところで、線路長が長く必要であり、高い
寸法精度が必要でない部分には小形化に有効であるTF
MSLを適用し、一方、長い線路長が必要でなく高い寸
法精度が必要である部分には、高精度でパタ−ニングで
きる第1のメタル層を使用したCPWを適用すること
が、回路の小形化、高性能化に有効である。
【0051】そこで、本実施の形態の高周波増幅器の場
合には、RF信号伝達方向の配線としてCPWを採用
し、スタブ用及びバイアス供給用配線として前記TFM
SLを適用した。この場合、TFMSLの信号線を第2
のメタル層に形成し、グラウンドを第1のメタル層に形
成することになるが、この時、第1のメタル層におい
て、CPWのグラウンドとTFMSLのグラウンドを兼
用することにより、更なる小形化を達成している。
【0052】MMIC上には、周辺電極部を除いた内側
に薄膜誘電体層が形成されていて、この誘電体の厚みは
場所によって異なる。即ち、TFMSL上がおよそ10
μm、CPW上及びトランジスタTr1、2上がおよそ
1μmである。このように、薄膜誘電体層の一部を薄く
することにり、CPW部の特性インピーダンス制御と低
損失化を実現できる。また、トランジスタTr1、Tr
2のゲー卜電極、ドレイン電極間の容量を低減でき、高
周波領域での性能が向上する。
【0053】薄膜誘電体層形成エリアの縁の形を垂直で
はなく適当な角度を持たせたテーパ状に形成することに
より、第1のメタル層と第2のメタル層接続部での段切
れを減らすことが出来る。このテーパ形状形成方法は、
薄膜誘電体層形成工程での条件制御によって形成可能で
あるほか、図示しないが薄膜誘電体層を一層ではなく複
数層重ね、各層の薄膜誘電体層形成エリアの縁の位置を
ずらすことによっても形成可能である。
【0054】本実施の形態の高周波増幅器は、TFMS
L部の信号線とグラウンドの間の誘電体層厚と比較し
て、CPW部の薄膜電体層の厚み(例えば10μm)の
方が薄い(例えば1μm)構造を持ため、配線面積を小
さくしたままで、CPW7の実行誘電率を低くすること
ができ、動作周波数60GHzの点で利得10dBを得
た。これは、類似構造である薄膜誘電体層の厚みを10
μm一定にした高周波増幅器に比べ利得を3dB向上さ
せることができ、高周波増幅器の性能向上を確認するこ
とができた。
【0055】なお、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものではない。例えば、上述の実施の形態ではH
EMTを用いた半導体装置について述べてきたが、本発
明はその他どのような素子に関しても、縦形構造のバイ
ポーラトランジスタ全般にも応用可能である。また、受
動素子のみで構成される高周波回路装置にも適用可能で
ある。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々
変形して実施できる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の半導体装置
によれば、第1のメタル層、薄膜誘電体層、第2のメタ
ル層を持つ半導体チップにおいて、第1のメタル層を使
用したCPWとTFMSLが設けられており、CPW部
の薄膜誘電体層の厚みがTFMSL部の薄膜誘電体層の
厚みより薄い構造とすることにより、CPW部の実行誘
電率を低下させることができるため、CPW部の特性イ
ンピーダンスの調整可能な範囲を広げることができ、低
損失でクロストークが少なく、高性能のMMICを実現
することができる。更に、第1のメタル層を使用して形
成されたCPWの信号線とTFMSLの信号線との接続
部をテーパ状に形成したため、接続部の段切れを減らす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の第1の実施の形態である
配線部の構造を示した断面図である。
【図2】図1で示した本実施の形態の半導体装置の製造
工程を説明する断面図である。
【図3】図1で示した本実施の形態の半導体装置の製造
工程を説明する断面図である。
【図4】図1で示した本実施の形態の半導体装置の製造
工程を説明する断面図である。
【図5】図1で示した本実施の形態の半導体装置の製造
工程を説明する断面図である。
【図6】図1で示した本実施の形態の半導体装置の製造
工程を説明する断面図である。
【図7】図1で示した本実施の形態の半導体装置の製造
工程を説明する断面図である。
【図8】図1で示した本実施の形態の半導体装置の製造
工程を説明する断面図である。
【図9】本発明の半導体装置の第2の実施の形態の配線
部を示した断面図である。
【図10】本発明の半導体装置の第3の実施の形態の配
線部を示した断面図である。
【図11】本発明の半導体装置の第4の実施の形態を示
した平面図である。
【図12】図11のA−A´断面図である。
【図13】図11に示した高周波増幅器の回路図であ
る。
【図14】従来の半導体チップの配線部の構成例を示し
た断面図である。
【図15】従来の薄膜誘電体層を持つ半導体チップの配
線部の構成例を示した断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 第1のメタル層 3 薄膜誘電体層 4 第2のメタル層 5 ヴィアホール 6 薄膜マイクロストリップ線路(TFMSL) 7 コプラナ・ウエーブ・ガイド(CPW) 8 第3のメタル層 9 第1の薄膜誘電体層 10 第2の薄膜誘電体層 15 ブリッジ 21 半絶縁性半導体基板 22 バッファ層 23 チャネル層 24 スペーサ層 25 電子供給層 26 シヨットキーコンタクト層 27 オーミックコンタクト層 210 オーミック電極(ソース側) 211 オーミック電極(ドレイン側) 215 ゲート電極 216 第1のメタル層 217 パッシベーション膜 218 コンタクトホール 219 樹脂 220 フォトレジスト 221 第2のメタル層 C1〜C7 MIMキャパシタ Tr1、Tr2 トランジスタ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/822 H01L 27/04 H01L 27/095 H01P 5/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1領域及び第2領域を有する基板と、
    この基板上に形成された第1メタル層と、この第1メタ
    ル層上に形成され、前記第1領域上で第1の厚みを有
    し、前記第2領域上で前記第1の厚みよりも厚い第2の
    厚みを有する誘電体層と、この誘電体層上に形成された
    第2メタル層とを有し、前記第1領域上の前記第1メタ
    ル層は信号線路及びこの信号線路近傍に形成された基準
    電位パターンとを備えたコプラナ・ウエーブ・ガイドを
    構成し、前記第2領域上の前記第1メタル層及び前記
    2メタル層は一方のメタル層を信号線路、他方のメタル
    層を基準電位パタ一ンとする薄膜マイクロストリップ線
    路を構成することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記誘電体層は、前記第1の厚みを有す
    る第1誘電体層と、前記第2の厚みから前記第1の厚み
    を減じた厚みを有する第2誘電体層からなることを特徴
    とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 第1領域及び第2領域を有する基板と、
    この基板上に形成された第1メタル層と、この第1メタ
    ル層上の前記第2領域上にのみ形成された誘電体層と、
    この誘電体層上に形成された第2メタル層とを有し、前
    記第1領域上の前記第1メタル層は信号線路及びこの信
    号線路近傍に形成された基準電位パターンとを備えたコ
    プラナ・ウエーブ・ガイドを構成し、前記第2領域上の
    前記第1メタル層及び前記2メタル層は一方のメタル
    層を信号線路、他方のメタル層を基準電位パターンとす
    る薄膜マイクロストリップ線路を構成することを特徴と
    する半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記基板表面に形成された能動素子と、
    この能動素子に対して入力信号を供給または前記能動素
    子からの出力信号を伝播する第1配線と、前記第1配線
    に対してバイアス電位を印加する第2配線とを有し、前
    記第1配線が前記コプラナ・ウエーブ・ガイドにより構
    成され、前記第2配線が前記薄膜マイクロストリップ線
    路により構成されていることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記誘電体層は樹脂を少なくとも2度以
    上重ね塗りすることによって形成することを特徴とする
    請求項1又は2記載の半導体装置。
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