JP3414601B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3414601B2
JP3414601B2 JP30326796A JP30326796A JP3414601B2 JP 3414601 B2 JP3414601 B2 JP 3414601B2 JP 30326796 A JP30326796 A JP 30326796A JP 30326796 A JP30326796 A JP 30326796A JP 3414601 B2 JP3414601 B2 JP 3414601B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子の構造に
係わり、特にMMIC等のマイクロ波帯・ミリ波帯アナ
ログ回路用半導体装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の情報通信分野における急速な需要
の伸びにより、通信回線数を増やすことが急務となって
きている。このため、従来あまり使用されていなかった
マイクロ波・ミリ波帯を使用するシステムの実用化が急
ピッチで進められている。高周波帯無線通信器のRF部
は一般的に発振器、シンセサイザ、変調器、電力増幅
器、低雑音増幅器、復調器、アンテナで構成されてい
る。この内、無線部に近い低雑音増幅器、電力増幅器、
アンテナ等は複雑なシステムの場合であっても通常アナ
ログ回路が適用されている。高周波帯無線通信器には、
電気特性が優れていること、小形であることが望まれ
る。
【0003】低雑音増幅器、電力増幅器等の高周波アナ
ログ回路を設計する際には、通常、能動素子の入力ポー
トおよび出力ポートの先に整合回路とバイアス回路を設
ける。バイアス回路は能動素子にバイアスを供給する役
割を、整合回路は能動素子の入出力インピーダンスを高
周波で一般に用いられる50Ω系に整合させる役割をそ
れぞれ果たしている。これら整合回路及びバイアス回路
は、半導体チップまたは半導体チップが実装される基板
に形成可能である。高周波回路部の小形化を考える場合
においては可能な限り必要な回路を一つの半導体チップ
内に形成した、いわゆるMMIC(モノリシック・マイ
クロ波IC)の構造が有効である。
【0004】ところで、能動素子の周りのバイアス回路
および整合回路により構成される受動回路のトポロジー
は、能動素子が持つ入出力反射係数により制約を受ける
外、小形化を望む場合には受動素子の数が少ないことが
望まれる。以上の条件を満たす受動回路部のトポロジー
を考えると、図15に示すような等価回路になる。図1
5において符号11はHEMT(高電子移動度トランジ
スタ)等の能動素子で、12はインダクタ、13はキャ
パシタ、14はスタブである。図15に示すように能動
素子11の入出力ポートに近接してRF信号線とグラウ
ンドとを結ぶいわゆるシャント方向にインダクタンス成
分を持つ構成のとき、最も高周波特性が優れ、かつ小形
化できる可能性が高く好ましい。
【0005】しかしながら、図15に示される回路を基
にレイアウトを書くと図16のようになる。実際のレイ
アウトにおいては能動素子の入出力ポートとこれに近接
して置かれるべきシャント方向のインダクタンス12成
分との間のRF信号伝達方向に一定のラインが必要とな
る。このため従来技術においてはこの不要な一定のライ
ンが浮遊インダクタンスとなり回路トポロジーを変化さ
せ回路全体の電気特性(高周波特性)を劣化させる原因
となっていた。すなわち能動素子11の有するオーミッ
ク電極D又は引き出し電極Gと、RF信号線とバイアス
回路の結合点(結合ポイント)P1 ,P2 との間が不要
なインダクタンスを形成するラインとなっていた。
【0006】そこで、この不要なRF信号伝達方向のラ
インを無くすため図17または図18のようなレイアウ
トが用いられることもある。しかしながら、これらのレ
イアウトでも、G,D内に位置する能動素子動作領域端
を入出力ポートと考えると、入出力ポートとシャント方
向のインダクタンス成分との間に一定の距離が残存し、
不要なラインを完全に除去できないため、回路全体とし
ての高周波特性を劣化させることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】高周波アナログ回路を
設計する際、能動素子の本来有する(イントリンシック
な)利得等の能力を最大限に発揮させ、かつ、小形に実
現するには、回路トポロジーを、能動素子の入出力ポー
トに近接してシャント方向にインダクタンス成分を置く
形状にすることが望まれる。しかしながら、この回路ト
ポロジーをMMICのレイアウトで実現しようとする
と、実際には能動素子の動作領域端の入出力ポートとシ
ャント方向のインダクタンス成分との間に不要な距離が
発生することになり、この不要な距離の有する浮遊イン
ダクタンス成分により、回路全体としての高周波特性が
劣化してしまう問題があった。
【0008】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、その目的とするところは、能動素子のイントリンシ
ックな能力を最大限に発揮させることができ、高周波特
性に優れ、かつ、小形に実現させる半導体装置を提供す
ることにある。
【0009】より具体的には、本発明はMMIC等の半
導体装置を構成する能動素子のオーミック電極やゲート
引き出し電極等の入出力ポート近傍に発生する不要な距
離を削減し、又はゼロとし、この不要な距離に起因した
浮遊インダクタンスを最小限にし、半導体装置の高周波
特性を改善することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明による半導体装置は、同一半導体基板上に
少なくとも一つの能動素子と、少なくとも一つの受動素
子を集積化したMMICや光通信用IC等の半導体集積
回路であって、この能動素子の周辺の不用なライン、特
に浮遊インダクタンスを低減していることを特徴とす
る。
【0011】より具体的にはHEMT,HBT,マイク
ロ波SIT等の能動素子の制御電極に直結された引き出
し電極および、この能動素子の主電極(ソース・ドレイ
ン電極又はエミッタ・コレクタ電極)となるオーミック
電極の少なくとも一方の上部に第1のメタル層と第2の
メタル層との結合ポイントが位置し、第1のメタル層と
第2のメタル層とは結合ポイント以外では酸化膜や樹脂
層等の層間絶縁膜で電気的に絶縁されていることを特徴
とする。
【0012】ここで「少なくとも一方の上部」とは引き
出し電極の上部のみ、オーミック電極の上部のみ、ある
いは引き出し電極およびオーミック電極の双方の上部の
いずれでもよいという意である。また引き出し電極とは
図1に例示するような能動素子の動作領域9中に形成さ
れ、制御電極に直結した厚さ50〜400nmの比較的
薄い金属膜,金属シリサイド膜,多結晶半導体膜等の高
導電性の膜を意味する。またオーミック電極とは能動素
子の主電極領域に金属学的に直接接した厚さ50〜40
0nmの比較的薄い金属膜を意味する。低いオーミック
接触抵抗を得るためには、オーミック電極は一定の金属
材料に限定される。たとえばGaAs系の能動素子では
AuGe/Ni/Au,AuGe/Ni/Ti/Au,
Ti/WSi2 /Au,Pd/Ge等が代表的であり、
金属の仕事関数等を考慮して選定されるものである。一
方、第1のメタル層および第2のメタル層は1〜10μ
m程度の比較的厚い金属膜であり、オーミック電極のよ
うに仕事関数等による制限はなく、比較的広範囲に材料
を選定できるものである。すなわち第1および第2のメ
タル層はパターニングが容易で、低い電気抵抗を有する
金属であればよい。図1では符号5が第1のメタル層、
符号8が第2のメタル層に対応する。
【0013】上記のように能動素子の動作領域内に、第
1および第2のメタル層の結合ポイントを設けることに
より、能動素子とこの結合ポイントとの距離をゼロとす
ることができる。このことは能動素子と結合ポイントと
の間の浮遊インダクタンスがゼロということであり、ミ
リ波帯MMIC等の高周波特性を劣化させる浮遊インピ
ーダンス(寄生インピーダンス)が低減できたことにな
る。したがって能動素子が本来有する電流駆動能力、高
周波利得等のイントリンシックな特性を発揮し、出力す
ることが可能となる。
【0014】具体的には、第1のメタル層と第2のメタ
ル層とをヴィアホールで結合し、オーミック電極または
引き出し電極上に第1のメタル層、ヴィアホール、第2
のメタル層が存在する構造を持つようにすることが好ま
しい。
【0015】さらに第1のメタル層を整合回路用配線
に、第2のメタル層をバイアス回路用配線に使用したM
MIC等のアナログ向け回路構成、あるいは、第1のメ
タル層をバイアス回路用に、第2のメタル層を整合回路
用にしたアナログ向け回路構成とすることが好ましい。
【0016】本発明は浮遊インダクタンスの効果が顕著
となるマイクロ波帯以上の周波数帯、特にミリ波帯以上
の超高周波で有効である。
【0017】なお、結合ポイントとなるヴィアホールの
位置は完全に能動素子の動作領域中に内包されている必
要はなく、図7に示すように、ヴィアホール7の位置
が、その一部において動作領域9中に入っていてもよ
い。図7の構造はゲート・ドレイン間容量CGDを低減さ
せる場合等には有効である。
【0018】以上述べたように、本発明によればMMI
C等の高周波アナログ回路において、能動素子の本来有
する固有の能力を最大限に発揮させ、かつ、小形な半導
体集積回路を実現できる。加えて、第1のメタル層およ
び第2のメタル層を厚く形成し、良好な熱伝導体とする
ことができるので放熱が良くなる。
【0019】また本発明によれば、第1のメタル層、第
2のメタル層の使用目的等の選択の自由度が大きい。す
なわち、整合回路用に用いるかバイアス回路用に用いる
かを適宜選択できるため、パターン設計が容易であり、
より小形化されたMMICが実現できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0021】(第1の実施の形態)図1に本発明の第1
の実施の形態に係る、HEMTを能動素子として用い
た、MMICの能動素子近傍の構造を示す。すなわち、
図1(b)はMMICの一部の上面透視図、図1(a)
は図1(b)のA−A方向の断面図である。本発明の第
1の実施の形態に係るMMICは図1(a)に示すよう
に半絶縁性砒化ガリウム(GaAs)等の半絶縁性半導
体基板1の上部に能動素子であるHEMTの動作領域9
を形成している。図1(b)に示すようにソース・オー
ミック電極2Sとドレイン・オーミック電極2Dの間に
ゲート電極4が配置されている。ゲート電極3には平面
パターンがT型形状をなすようにゲート引き出し電極4
が接続されている。動作領域9内のソース・オーミック
電極2S、ドレイン・オーミック電極2Dとゲート引き
出し電極3上に第1のメタル層5が形成されている。ド
レイン・オーミックの電極とゲート引き出し電極3の上
部の第1のメタル層5の上には、ヴィアホール7、第2
のメタル層8が設けられている。第1のメタル層5と第
2のメタル層8の間には、ポリイミド、BCB(bis
benzocyclobutenemonomer
s)、アモルファスフッ素樹脂等の樹脂層からなる層間
絶縁膜6が形成されている。
【0022】ソース・オーミック電極2S、ドレイン・
オーミック電極2Dは厚さ50〜400nmのAuGe
/Ni/Au等、ゲート引き出し電極4は厚さ50〜4
00nmのTi/Pt/Au等の金属膜で形成されてい
る。第1のメタル層5および第2のメタル層は比較的厚
く0.5〜10μmの厚さでTi,Ni,Mo,W,A
l、あるいはAu膜、又はこれらの複合膜で形成されて
いる。
【0023】図1に示すように本発明の第1の実施の形
態に係るMMICは少なくともドレイン向けオーミック
電極2D、ゲート引き出し電極3と第1のメタル層5、
ヴィアホール7、第2のメタル層8が形成されており、
ドレイン向けオーミック電極2Dあるいはゲート引き出
し電極3上に第1のメタル層5、ヴィアホール7、第2
のメタル層8が設けられている。つまり、動作領域9上
に第1のメタル層5、ヴィアホール7、第2のメタル層
8が設けられている。このため、不要なラインの発生お
よびこれに伴う浮遊インダクタンスの発生を回避又は最
小限にでき、しかも小形で放熱の良い半導体素子を実現
できる。
【0024】さらに、ミリ波帯等の高周波アナログ回路
に適用する場合には、第1のメタル層5をRF信号線の
整合回路用配線に、第2のメタル層8をバイアス回路用
配線に使用することが可能である。あるいは、第1のメ
タル層5をバイアス回路用配線に、第2のメタル層8を
整合回路(RF信号線)用配線に使用することが可能で
ある。つまり、高周波アナログ回路において、浮遊イン
ダクタンスの発生を抑制し能動素子の高周波特性を最大
限に発揮させることができ、回路全体の特性が向上する
と共にパターンレイアウト等の設計の自由度が増大す
る。
【0025】又、第1および第2のメタル層5,8は
0.5〜10μmの厚さで形成できるので放熱体として
も機能し、高出力化も可能となる。
【0026】図2および図3は本発明の第1の実施の形
態に係るMMICの第1のメタル層5および第2のメタ
ル層8の平面パターンを具体的に示す平面図である。図
2は第1のメタル層5を整合回路(RF信号線)用配線
に、第2のメタル層8をバイアス回路用配線に使った場
合の、能動素子11の周辺のパターンを示す。図2に示
すように整合回路5とバイアス回路8とを平面パターン
上に重ねてレイアウトすることにより、MMICの回路
を小型化できる。
【0027】図3は図2と同様に第1のメタル層5を整
合回路用配線に、第2のメタル層8をバイアス回路用配
線に用いた場合の平面図であるが、整合回路5とバイア
ス回路8とを平面パターン上に離してレイアウトするこ
とにより、両者のアイソレーションを強化している。
【0028】図3に示す構造を基本としたミリ波帯用の
2段の低雑音増幅器(MMIC)の帯域幅は8GHzで
あった。この場合、同一のHEMTを用いた同様な従来
構造のMMICでは帯域幅は最大でも1GHz程度であ
る。第1の実施の形態によれば従来構造に比して帯域幅
が8倍となり、広帯域化が達成されたことがわかる。
【0029】次に、図4〜図6を参照して、本発明の第
1の実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する。
【0030】(a)まず図4(a)に示すように半絶縁
性GaAs等の半導体基板21の上にバッファ層22、
チャネル層23、スペーサ層24、電子供給層25、シ
ョットキーコンタクト層26、オーミックコンタクト層
27をMBE法、減圧MOCVD法、CBE法、ALE
法、MLE法等により順次成長していく。チャネル層2
3はアンドープ層であって、電子供給層25から電子が
供給されて、ここに二次元電子ガスが形成されることに
なる。
【0031】(b)この様に連続的な結晶成長を行った
基板の素子形成領域以外の部分をエッチングして素子分
離を行った後、図4(b)に示すようにSiO2 膜28
を堆積し、フォトリソグラフィー法およびRIEを用い
てパターニングし、オーミックコンタクト層27の露出
した部分(ソース・ドレイン領域)にAuGe/Ni/
Au等の金属膜を真空蒸着(EB蒸着)法、又はスパッ
タリング法で形成しオーミック電極210,211を形
成する。オーミック電極の金属パターニングはSiO2
膜28のエッチングに用いたフォトレジスト膜を残存さ
せてリフトオフ法を用いて行えばよい。あるいはリフト
オフ法を用いずI2 /KI溶液等のエッチング液を用い
てエッチングしてもよい。
【0032】(c)続いて、ゲート領域となる部分に開
口を持つフォトレジスト・パターンを形成し、このフォ
トレジスト・パターンを用いてゲート領域となる部分の
上部のオーミックコンタクト層27をエッチングし、シ
ョットキーコンタクト層26を露出させる。Ti/Pt
/Au等のゲート電極材料を蒸着し、リフトオフ法を用
いて図5(c)に示すような断面形状がT型のゲート電
極215を形成する。
【0033】(d)つぎに、フォトレジスト膜をコーテ
ィングし、リフトオフ等を用いて伝送線路や各端子の引
き出し配線領域を形成するためにフォトレジストのパタ
ーンを形成する。そしてTi,Ni,W,Mo等のメタ
ル材料を蒸着し、フォトレジスト膜を除去し、第1のメ
タル層216のパターンを形成する。このあと、CVD
法により、図5(d)に示すように全面にパッシベーシ
ョン膜となるSiN膜217を堆積させる。
【0034】(e)さらに、オーミック電極210,2
11上およびゲート引き出し電極上をはじめとする第1
のメタル層216と第2のメタル層とを接続するヴィア
ホールとなる領域のSiN膜217にコンタクトホール
218を開け、BCB等の樹脂219をコーティング
し、さらに硬化させる。
【0035】つぎにフォトレジスト220をコーティン
グし、オーミック電極上およびゲート引き出し電極上を
はじめとする第1のメタル層216と第2のメタル層と
を接続するヴィアホールとなる領域を図6(e)に示す
ようにパターニングする。
【0036】(f)次にCF4 とO2 との混合ガスを用
いたRIEにより樹脂219をエッチングしヴィアホー
ル227を開孔する。ヴィアホール開孔に用いたフォト
レジスト220を剥離し、リフトオフ工程用に、新たな
フォトレジストをコーティングしなおし、第2のメタル
層となる領域を開口したフォトレジストパターンを形成
する。そしてAl等のメタル材料を蒸着し、リフトオフ
工程により、図6(f)に示すように第2のメタル層2
21を形成する。第2のメタル層としてAlを用いる場
合はフォトレジストをマスクとしたRIE法によってパ
ターニングしてもよい。ヴィアホール227中にいわゆ
る「プラグ」と称せられるW,Mo等の金属を埋め込ん
でから第2のメタル層を形成してもよく、ヴィアホール
中と第2のメタル層の金属は同一金属を用い、同時に形
成してもよい。
【0037】以上で製造工程は終了する。
【0038】本実施の形態では、ドレイン向けオーミッ
ク電極上あるいはゲート引き出し電極上に第1のメタル
層、ヴィアホール、第2のメタル層が設けられた場合に
ついて説明したが、さらに高周波で動作させるためゲー
ト接地とし、ソース向けオーミック電極上に第1のメタ
ル層、ヴィアホール、第2のメタル層を設けるようにし
てもよいことはもちろんである。
【0039】(第2の実施の形態)図7は本発明の第2
の実施の形態に係わるMMICの一部の断面図である。
【0040】本発明の第2の実施の形態が第1の実施の
形態と異なる点は、ドレイン向けオーミック電極2Dあ
るいはゲート引き出し電極3上に形成される第1のメタ
ル層5と第2のメタル層8を接続するヴィアホール7の
位置が平面パターン上で、完全に内包されず部分的に重
なっている構造を持つことである。第2の実施の形態
は、第1の実施の形態に比べ能動素子の動作領域9から
シャント方向のインダクタンス成分との間の距離がやや
長くなるものの、能動素子のゲート・ドレイン間容量C
GD等の各電極間の容量を低減することができるため、一
定の場合には、MMICの回路全体として見た場合の帯
域や遮断周波数等の高周波特性を向上させることを可能
にする。
【0041】(第3の実施の形態)図8は本発明の第3
の実施の形態に係わる半導体装置(MMIC)の部分断
面図である。
【0042】第3の実施の形態が第1および第2の実施
の形態と異なる点は、能動素子の動作領域9上に樹脂6
がないことである。図8に示す様に、動作領域9上の樹
脂6を取り除くことにより、MMICの能動素子として
のHEMT等のトランジスタの各電極間の容量成分を低
減させ、より一層の高速動作が可能になる。
【0043】本発明の第3の実施の形態の半導体装置の
製造方法は実質的に第1の実施の形態と同様である。す
なわち、第1の実施の形態で説明した製造方法の最後に
樹脂6を取り除く工程を付加すればよい。図4〜6およ
び図9を用いて説明する。第1の実施の形態で説明した
製造工程(図4〜図6)の後に続けて、図9に示すよう
に動作領域上を除く第2のメタル層のパターン221が
無い部分233を金テープ222で覆う。次に金テープ
222および第2のメタル層221をマスクとして酸素
プラズマによるエッチング法を用いて、酸素プラズマに
さらされた、動作領域上の樹脂のみを選択的にエッチン
グすれば、本発明の第3の実施の形態に係るMMICが
完成する。
【0044】(第4の実施の形態)図10は本発明の第
4の実施の形態に係る半導体装置(MMIC)の部分断
面図で、能動素子近傍の構造を示す。本発明の第4の実
施の形態においては第1のメタル層5と第2のメタル層
8との間に第3のメタル層10が形成されている点が、
第1〜第3の実施の形態と異なる。第3のメタル層をシ
ールドプレートとして用いれば第1のメタル層5と第2
のメタル層8との間のアイソレーションが良くなる。し
たがって、バイアス回路と整合回路(RF信号線)とを
図3に示すように離してレイアウトせず、図2に示すよ
うに平面パターン上に重ねてレイアウトしても良好なア
イソレーションが得られ、MMICの高集積密度化が可
能となる。
【0045】第3のメタル層10はシールドプレートと
して用いる他、他の電源配線、グランド配線として用い
ることも可能であり、MMIC設計の自由度が増大す
る。この点からもMMICの高集積密度化が可能とな
る。
【0046】(第5の実施の形態)図11〜図13は本
発明の第5の実施の形態に係る半導体装置(MMIC)
の能動素子近傍の上面透視図である。本発明の第5の実
施の形態においてはドレイン向けオーミック電極2Dの
上部に形成するヴィアホール7の数を1つとしている。
ヴィアホール7の数を1つにし、能動素子のオーミック
電極から第2のメタル層8までの給電点(結合ポイン
ト)の位置を制御している。給電点の位置の制御が容易
となるため、第2のメタル層8のパターン設計の自由度
が増大し、設計が短時間で出来ることとなる。また、給
電点(結合ポイント)を1点としているため第2のメタ
ル層の回路設計が容易になる。
【0047】第1のメタル層5と第2のメタル層8との
間の接触抵抗を低くするためには、図13に示すよう
に、ドレイン向けオーミック電極2Dの上部のヴィアホ
ール7の面積を大きくすることが好ましい。
【0048】上記のように、本発明の第1〜第5の実施
の形態によって説明したがこの開示の一部をなす論述及
び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきで
はない。図面等は多義的に解すべきでこの開示から当業
者には様々な代替実施の形態および運用技術が明らかと
なろう。たとえば、本発明の第1〜第5の実施の形態に
おいては能動素子(HEMT)のゲート電極4とゲート
引き出し電極3とが平面パターンとしてT型形状をなす
場合について説明したが、図14に示すように能動素子
のゲート電極3,4の形状がπ型でもよいことはもちろ
んである。あるいは、くし型(インターディジタル)構
造の電極構造を有する能動素子にも適用できると解すべ
きである。さらに上記実施の形態ではHEMTを能動素
子として用いた半導体装置について述べてきたが、本発
明はこの他種々の能動素子に関しても適用でき、HBT
等の縦形構造のバイポーラトランジスタ全般、バリステ
ィックトランジスタやSIT等のマイクロ波帯・ミリ波
帯トランジスタにも応用可能である。また、上述の実施
の形態では高周波アナログ回路であるMMICについて
述べたがMMICに限られるものではない。本発明は光
通信用ICやディジタル回路等、他の種々の回路に対し
ても適用可能である。その他、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で、種々変形して実施できる。したがって本発明
はここでは記載していない様々な実施の形態および実施
例を包含するということを理解すべきである。つまり、
本発明は上記の開示から妥当な、特許請求の範囲の発明
特定事項によってのみ限定されるものである。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、M
MIC等の半導体装置を構成する能動素子の浮遊インダ
クタンスを最小限にすることが可能となる。すなわち、
能動素子のオーミック電極、又は制御電極からの引き出
し電極からRF信号線とバイアス回路との結合ポイント
との間の距離をゼロ又は無視できる程度にまで小さくす
ることが出来、不要なインダクタンスの発生が回避でき
る。このため、帯域幅や遮断周波数等の高周波特性が改
善され、能動素子が本来有するイントリンシックな能力
を最大限に発揮できる。
【0050】本発明の半導体装置は、能動素子のオーミ
ック電極または制御電極からの引き出し電極上に第1の
メタル層、ヴィアホール、第2のメタル層が形成されて
おり、ミリ波帯MMIC等の高周波アナログ回路に適用
する場合においては、第1のメタル層および第2のメタ
ル層を種々の目的に使うことが可能である。たとえば第
1のメタル層を整合回路用に、第2のメタル層をバイア
ス回路用に使用すること、あるいは、第1のメタル層を
バイアス回路用に、第2のメタル層を整合回路用に使用
することが可能となりパターン設計の自由度が大きい。
このため高周波アナログ回路において、能動素子の有す
るイントリンシックな能力を最大限に発揮させ、かつ、
小形な半導体装置を実現できる。加えて、放熱が良くな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(b)は本発明の第1の実施の形態に係わ
る半導体装置(MMIC)の能動素子周りの上面透視図
(平面図)で、図1(a)はその断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
整合回路とバイアス回路を示す平面図(その1)であ
る。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
整合回路とバイアス回路を示す平面図(その2)であ
る。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造工程を説明する工程断面図(その1)である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造工程を説明する工程断面図(その2)である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造工程を説明する工程断面図(その3)である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係わる半導体装置
の能動素子周りの断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係わる半導体装置
の能動素子周りの断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の例に係る半導体装
置の製造工程を説明する工程断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置
の能動素子周りの断面図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置
の能動素子周りの平面図(その1)である。
【図12】本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置
の能動素子周りの平面図(その2)である。
【図13】本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置
の能動素子周りの平面図(その3)である。
【図14】本発明の他の実施の形態に係る半導体装置の
能動素子周りの平面図である。
【図15】高周波アナログ回路の回路トポロジーの例で
ある。
【図16】従来の半導体装置(MMIC)の能動素子周
りのレイアウトを示す平面図(その1)である。
【図17】従来の半導体装置の能動素子周りのレイアウ
トを示す平面図(その2)である。
【図18】従来の半導体装置の能動素子周りのレイアウ
トを示す平面図(その3)である。
【符号の説明】
1,21 半絶縁性半導体基板 2D ドレイン向けオーミック電極 2S ソース向けオーミック電極 3 ゲート引き出し電極 4,215 ゲート電極 5,216 第1のメタル層 6 樹脂層 7 ヴィアホール 8,221 第2のメタル層 9 能動素子(HEMT)の動作領域 11 能動素子(HEMT) 12 伝送線路 13 キャパシタ 14 スタブ 22 バッファ層 23 チャネル層 24 スペーサ層 25 電子供給層 26 ショットキーコンタクト層 27 オーミックコンタクト層 28 SiO2 210 オーミック電極(ソース側) 211 オーミック電極(ドレイン側) 217 パッシベーション膜 218 コンタクトホール 219 樹脂 220 フォトレジスト 222 金テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/095 H01L 21/822 H01L 27/04 H01L 21/338 H01L 29/778 - 29/812

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一半導体基板上に少なくとも一つの能動
    素子と、少なくとも一つの受動素子を集積化した集積回
    路であって、 前記能動素子の制御電極に直結された引出し電極と、 前記能動素子の主電極領域となる前記半導体基板の一部
    に金属学的に直接、その底部の全面が接したオーミック
    電極と、 前記能動素子の動作領域の内部において、前記引出し電
    極及び前記オーミック電極にそれぞれ接した第1のメタ
    ル層と、前記能動素子の動作領域の内部の 前記オーミック電極の
    上方において、前記第1のメタル層の上部に位置した結
    合ポイントと、 前記結合ポイント以外の前記第1のメタル層の上部に配
    置された層間絶縁膜と、前記結合ポイントとして前記層間絶縁膜中に形成された
    ヴィアホールを用い、 前記結合ポイントにおいて、前記
    第1のメタル層に接続されるように、前記層間絶縁膜の
    上部に配置された第2のメタル層とを備えることを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記第1のメタル層は整合回路用配線、前
    記第2のメタル層はバイアス回路用配線であることを特
    徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記第1のメタル層はバイアス回路用配
    線、前記第2のメタル層は整合回路用配線であることを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記第1のメタル層は、前記半導体基板の
    表面に直接接していることを特徴とする請求項1乃至3
    記載の半導体装置。
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