JP3492516B2 - 箱形ノイズフィルタ - Google Patents
箱形ノイズフィルタInfo
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Description
の大電流用箱形ノイズフィルタに関する。
平7−45457号公報に開示されているように、金属
製ケースの内底部に絶縁台を設け、該絶縁台にはコイ
ル、コアおよびボビンからなるコイル組立体をセットし
て固定金具によりコイル組立体を固定し、該絶縁台に設
けた中継端子を、金属製ケースの両端の端子に接続する
と共に、コイル端部と前記中継端子とを接続する構造を
有している。
ノイズフィルタは、コイル組立体を金属製ケースに固定
するために、中継端子を有する絶縁台や固定金具を必要
としているので、部品点数が多く、かつ組立工数が多
く、コスト高になるという問題点がある。
組立工数が少なく、簡単な構造により実現可能となるこ
とによりコスト低減が図れると共に、強度の増大も達成
できる箱形ノイズフィルタを提供することを目的とす
る。
ィルタは、互いに結合される上ケースと下ケースとから
なる金属製ケースと、該ケース内に収容されるボビンと
を備え、 前記ボビンは矩形をなす複数の鍔部を有すると
共に、複数の鍔部にそれぞれ設けたコア挿入用筒部どう
しを同心に結合するか、あるいは複数の鍔部の少なくと
も1つに設けたコア挿入用筒部を、他の鍔部に設けた孔
に嵌合して組立てた構造を有し、前記筒部内にコアを挿
入すると共に、前記筒部の外周にコイルを装着し、前記
ボビンの鍔部の上下幅を、前記下ケースの底板と前記上
ケースの天板との間隔に一致させると共に、前記底板お
よび前記天板間に前記鍔部を挟み、前記底板および前記
天板に設けた貫通孔を挿通したねじを前記鍔部の下面お
よび上面に設けたねじ孔にそれぞれ螺合することによ
り、前記ボビンを前記金属製ケースに固定したことを特
徴とする。
るコイル組立体を取付けるための絶縁台が不要となり、
部品点数の低減、工数の低減が達成されてコスト低減が
図れる。また、金属製ケースの天板と底板とにボビンが
一体的に結合されるので、金属製ケースにより、組立構
造のボビンが補強され、振動に強く、強度の大きな箱形
ノイズフィルタが提供できる。
結合される上ケースと下ケースとからなる金属製ケース
と、該ケース内に収容されるボビンとを備え、前記ボビ
ンは矩形をなす複数の鍔部を有すると共に、複数の鍔部
にそれぞれ設けたコア挿入用筒部どうしを同心に結合す
るか、あるいは複数の鍔部の少なくとも1つに設けたコ
ア挿入用筒部を、他の鍔部に設けた孔に嵌合して組立て
た構造を有し、前記筒部内にコアを挿入すると共に、前
記筒部の外周にコイルを装着し、前記ボビンの鍔部の上
下幅を、前記下ケースの底板と前記上ケースの天板との
間隔に一致させると共に、前記底板および前記天板間に
前記鍔部を挟み、前記底板および前記天板に設けた貫通
孔および前記鍔部に設けた貫通孔にボルトを挿通し、該
ボルトをナットと螺合して締め付けることにより、前記
ボビンを前記金属製ケースに固定したことを特徴とする
台が不要となり、部品点数の低減、工数の低減が達成さ
れてコスト低減が図れると共に、振動に強く、強度の大
きな箱形ノイズフィルタが提供できる
ィルタの一実施の形態を示す分解斜視図、図2(A)は
そのコイル組立体の分解斜視図、図2(B)はその分割
ボビンの突き合わせ部を示す断面図、図3(A)、
(B)はそれぞれ本発明の箱形ノイズフィルタの断面図
および回路図である。
スであり、該金属製ケース1は上ケース2と下ケース3
とからなり、上ケース2の側板下部に設けた段部2aを
下ケース3の開口縁に嵌めてねじ4によって結合するこ
とにより一体的に組合わされる。
が設けられ、該切欠部3aに合成樹脂製端子台5、6が
嵌め込まれ、各端子台5、6には、それぞれ2本ずつ端
子7、8と端子9、10が固定される。図3(B)に示
すように、端子7、8間にはXコンデンサCxとYコン
デンサCyが取付けられ、端子9、10間にはXコンデ
ンサCxが設けられる。また、L1、L2は端子7、9
間、および端子8、10間にそれぞれ設けられるインダ
クタであり、これらはそれぞれコイル11、12により
構成される。また、電源オフ時にインダクタL1、L2
に生じる逆起電力およびコンデンサCx、Cyの放電と
ノイズ除去のため、必要に応じて、端子9、10間に抵
抗Rが設けられる。
0A)で使用可能でしかも小型に構成するために、本実
施の形態においては、平角線を使用し、コイルの半径方
向の線材幅が巻心方向の線材幅より大となるように巻か
れているが、本発明は、断面形状が円形等他の線材を用
いてもよい。
ア、15a、15bは組み合わせにより図1のボビン1
5を構成するボビン素体であり、それぞれ筒部31、3
2と鍔部33、34からなる。17はボビン素体15a
(15b)の筒部31(32)を嵌合する孔17aを有
する絶縁板、18は締結用Uボルト、19は締結用金
具、20はナットである。
る。図1、図3(A)に示すように、ボビン素体15a
の筒部31にそれぞれ眼鏡形に形成された一方のコイル
11を嵌め、さらに絶縁板17の孔17aをボビン素体
15aの筒部31に嵌める。また、他方のコイル12を
他方のボビン素体15bの筒部32に嵌め、これらのボ
ビン素体15a、15bの先端部を図2(B)に示すよ
うに嵌合し、このようにして組合わされたボビン15の
両側よりU形コア13、14を挿入し、さらにU形ボル
ト18を一方のボビン素体15a側からU形コア13、
14の両側の溝35、36に嵌めてU形ボルト18の先
端のねじ部を他方のボビン素体15b側より外側に突出
させ、締結用金具19をその孔19aにU形ボルト18
に嵌合して装着し、U形ボルト18にナット20を螺合
し締め付けることにより、コイル組立体21として一体
化する。
鍔部33、34の上下幅は、前記金属製ケース1の下ケ
ース3の一部である底板3bと、上ケース2の一部であ
る天板2bとの間隔と一致させると共に、該鍔部33、
34の厚みを、ねじ付け可能な厚みに形成して該鍔部3
3、34の下面および上面にねじ孔22を設ける。そし
て、金属製ケース1の底板3bおよび天板2bに設けた
貫通孔24に、固定具としてのねじ26を挿通し、該ね
じ26を前記鍔部33、34の下面および上面のねじ孔
22に螺合することにより、ボビン15を金属製ケース
1に直接固定する。
をねじ26によって底板3bおよび天板2bに結合する
ことにより、従来コイル組立体21を取付けるために用
いた絶縁台が不要となり、部品点数の低減、工数の低減
が達成されてコスト低減が図れる。また、金属製ケース
1によりボビン1が補強され、振動に強く、強度の大き
な箱形ノイズフィルタが実現できる。また、振動等に対
して強くなるため、コイル振動の影響による絶縁不良等
を起こすおそれがなく、電気的信頼性も向上する。
いるものにおいては、ボビン15は金属製ケース1の天
板2bと底板3bにいずれかに固定するだけでもよい
が、自動車搭載用のものとして構成する場合のように、
振動の多い箇所に設置されるものの場合、本実施の形態
に示すように、該ボビン15の鍔部33、34の上下幅
を、前記金属製ケース1の底板3bと天板2bとの間隔
と一致させ、これら底板3b、天板2b間でボビン15
を挟んでねじ付けすることによって、より振動に対して
強く、電気的信頼性を高めた箱形ノイズフィルタが提供
できる。
の箱形ノイズフィルタを示す断面図であり、これは底板
3b、鍔部33、34、天板2bの対応位置に貫通孔4
0を設け、固定具としてのボルト37を貫通孔40に貫
挿し、該ボルト37にナット38を螺合して締め付ける
ことにより、ボビン15を金属製ケース1に固定する構
造としたものである。
示すように、一方のボビン素体15cのみに筒部31を
設け、他方のボビン素体15dには前記筒部31の先端
を嵌合する孔39を設けて組合わせる構造としてもよ
い。また、本発明は、3相用のものとして構成すること
もでき、ボビンが2個の筒部を有するものではなく、1
個の筒部を有するものとして構成することもできる。ま
た、コイルはその一端が端子7(または9)に接続さ
れ、他端が8(または10)に接続されるように、ケー
ス1の同じ側に引き出される構成としてもよい。また、
コアはU形コアとI形コアとの組合わせでもよい。ま
た、上ケース2は単なる蓋としてほぼ平板状に構成して
もよい。
ルを巻装したボビンを金属製ケース内に収容した箱形ノ
イズフィルタであって、該ボビンの鍔部の上下幅を、前
記金属製ケースの底板と天板との間隔に一致させると共
に、前記金属製ケースの底板および天板間に前記鍔部を
挟み、前記金属製ケースの底板および天板に設けた貫通
孔を挿通したねじを前記鍔部の下面および上面に設けた
ねじ孔にそれぞれ螺合することにより、前記ボビンを前
記金属製ケースに固定するか、あるいは前記鍔部に貫通
した孔および前記底板および天板に設けた孔にボルトを
貫通したそのボルトにナットを螺合して前記ボビンを前
記金属製ケースに固定したので、コイル組立体を取付け
るための絶縁台が不要となり、部品点数の低減、工数の
低減が達成されて製造が容易となり、コスト低減が図れ
る。また、互いに結合される上ケースと下ケースとから
なる金属製ケースと、ボビンとが一体化されるので、組
立構造のボビンが補強され、強度の高い箱形ノイズフィ
ルタが提供できる。また、振動等に対して強くなるた
め、コイル振動の影響による絶縁不良等を起こすおそれ
がなく、電気的信頼性も向上する。
態を示す分解斜視図である。
(B)はその分割ボビンの突き合わせ部を示す断面図で
ある。
ノイズフィルタの断面図および回路図である。
の実施の形態を示す断面図、(B)は本発明に用いるボ
ビンの他の例を示す分解斜視図である。
ス、3b:底板、5、6:端子台、7〜10:端子、C
x、Cy:コンデンサ、L1、L2:インダクタ、1
1、12:コイル、13、14:U形コア、15:ボビ
ン、17:絶縁板、18:締結用Uボルト、19:締結
用金具、20:ナット、21:コイル組立体、22:ね
じ孔、24:貫通孔、26:ねじ、31、32:筒部、
33、34:鍔部、37:ボルト、38:ナット、4
0:貫通孔
Claims (2)
- 【請求項1】互いに結合される上ケースと下ケースとか
らなる金属製ケースと、該ケース内に収容されるボビン
とを備え、 前記ボビンは矩形をなす複数の鍔部を有すると共に、複
数の鍔部にそれぞれ設けたコア挿入用筒部どうしを同心
に結合するか、あるいは複数の鍔部の少なくとも1つに
設けたコア挿入用筒部を、他の鍔部に設けた孔に嵌合し
て組立てた構造を有し、 前記筒部内にコアを挿入すると共に、前記筒部の外周に
コイルを装着し、 前記ボビンの鍔部の上下幅を、前記下ケースの底板と前
記上ケースの天板との間隔に一致させると共に、前記底
板および前記天板間に前記鍔部を挟み、 前記底板および前記天板 に設けた貫通孔を挿通したねじ
を前記鍔部の下面および上面に設けたねじ孔にそれぞれ
螺合することにより、前記ボビンを前記金属製ケースに
固定したことを特徴とする箱形ノイズフィルタ。 - 【請求項2】互いに結合される上ケースと下ケースとか
らなる金属製ケースと、該ケース内に収容されるボビン
とを備え、 前記ボビンは矩形をなす複数の鍔部を有すると共に、複
数の鍔部にそれぞれ設けたコア挿入用筒部どうしを同心
に結合するか、あるいは複数の鍔部の少なくとも1つに
設けたコア挿入用筒部を、他の鍔部に設けた孔に嵌合し
て組立てた構造を有し、 前記筒部内にコアを挿入すると共に、前記筒部の外周に
コイルを装着し、 前記ボビンの鍔部の上下幅を、前記下ケースの底板と前
記上ケースの天板との間隔に一致させると共に、前記底
板および前記天板間に前記鍔部を挟み、 前記底板および前記天板に設けた貫通孔および前記鍔部
に設けた貫通孔にボルトを挿通し、該ボルトをナットと
螺合して締め付けることにより、前記ボビンを 前記金属
製ケースに固定したことを特徴とする箱形ノイズフィル
タ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10268798A JP3492516B2 (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 箱形ノイズフィルタ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10268798A JP3492516B2 (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 箱形ノイズフィルタ |
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JPH11297540A JPH11297540A (ja) | 1999-10-29 |
JP3492516B2 true JP3492516B2 (ja) | 2004-02-03 |
Family
ID=14334165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP10268798A Expired - Fee Related JP3492516B2 (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 箱形ノイズフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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-
1998
- 1998-04-14 JP JP10268798A patent/JP3492516B2/ja not_active Expired - Fee Related
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