JP3491801B2 - ベビーキャリア - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、乳幼児を横抱き状
態および縦抱き状態のいずれでも保持することのできる
ベビーキャリア（子守帯）に関する。

【０００２】

【従来の技術】いわゆる横抱き・縦抱き兼用のベビーキ
ャリアとして、図１０ないし図１３に示すようなものが
従来より用いられている。これらの図は同一のベビーキ
ャリアを示しており、各ベルトの連結状態を変えること
により、図１０および図１２に示すような横抱き用とし
て、また図１１および図１３に示すような縦抱き用とし
て用いられるようになっている。

【０００３】このベビーキャリア１００は、乳幼児の頭
部，背部をそれぞれ支持するための頭当て部１０２およ
び背当て部１０３が一体に形成されたキャリア本体１０
１を有している。キャリア本体１０１には、ベルトＡ〜
Ｇが取り付けられている。

【０００４】ベビーキャリア１００を横抱き用として用
いる場合には、図１０に示すように、ベルトＣ先端をベ
ルトＡにホックで留めるとともに、ベルトＧ先端のバッ
クルをベルトＦ先端のバックルに連結する。次に、ベル
トＡ先端のバックルをベルトＤ先端のバックルに連結す
ることにより、肩掛けベルト１０４が構成される。

【０００５】この状態から、キャリア本体１０１の上に
乳幼児を載せ、肩掛けベルト１０４を子守者の一方の肩
に斜め掛けにする（図１２参照）。次に、ベルトＥを子
守者の腰の回りに巻き付け、ベルトＥ先端のバックルを
ベルトＢ先端のバックルに連結することにより構成され
るウエストベルト１０５により、キャリア本体１０１を
子守者の腰に保持させる。

【０００６】一方、ベビーキャリア１００を縦抱き用と
して用いる場合には、図１１に示すように、ベルトＧ先
端をベルトＡにホックで留めるとともに、ベルトＡ先端
のバックルをベルトＤ先端のバックルに連結して、肩掛
けベルト１０４′を構成する。

【０００７】次に、キャリア本体１０１の上に乳幼児を
載せた状態で、ベルトＢ，Ｃのバックル同士を連結する
ことにより、乳幼児をキャリア本体１０１上に保持す
る。この状態から、肩掛けベルト１０４′を子守者の一
方の肩に斜め掛けにする（図１３）。次に、ベルトＥを
子守者の腰の回りに巻き付け、ベルトＥ先端のバックル
をベルトＦ先端のバックルに連結することにより構成さ
れるウエストベルト１０５′により、キャリア本体１０
１を子守者の腰に保持させる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】このように、従来のベ
ビーキャリアにおいては、キャリア本体に取り付けられ
た複数本のベルトの連結状態を適宜変えることにより、
横抱き用あるいは縦抱き用として用いており、横抱きお
よび縦抱きの際のベルトの切替え操作が非常に面倒であ
る。また、乳幼児を横抱きにした際、図１２に示すよう
に、乳幼児はキャリア本体１０１上に単に載せられてい
るだけなので、子守者がかがんだときに乳幼児が下方に
脱落するおそれがある。

【０００９】本発明は、このような従来の問題点を解消
すべくなされたもので、横抱きおよび縦抱きの切替え操
作を簡単に行うことができ、しかも、乳幼児を横抱きに
した際に乳幼児が下方に脱落するのを防止することがで
きるベビーキャリアを提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明に係るベ
ビーキャリアは、乳幼児を横抱き状態および縦抱き状態
のいずれでも保持することのできるベビーキャリアにお
いて、乳幼児の腹部，股部および背部をそれぞれ支持す
るための前当て部，幅の狭い股当て部および背当て部を
一体に形成してなるキャリア本体を有し、前記背当て部
の左右両端部には、上方に延びる一対の肩掛けベルトが
設けられるとともに、その各先端部にはそれぞれベルト
部材を介してバックルが設けられ、前記前当て部の左右
両端部には、前記各バックルがそれぞれ係脱自在に係合
し得るバックルがベルト部材を介して設けられており、
前記前当て部の左右両側方には、それぞれベルト部材を
介してフック部材が設けられ、前記背当て部内には、前
記各フック部材がそれぞれ係脱自在に係合し得る左右一
対の環状部材が上下方向に複数対設けられており、前記
背当て部には、乳幼児の後頭部を支持するための頭当て
部が設けられ、前記頭当て部には、該頭当て部にオーバ
ラップして配置されかつその下端部のみが前記頭当て部
に取り付けられるとともに、前記頭当て部に対して前記
下端部を中心軸として回動可能に設けられたヘッドサポ
ート本体と、該ヘッドサポート本体の両側方に帯状に延
びかつその先端部が前記背当て部もしくは肩掛けベルト
に着脱自在に取り付けられる帯状部とからなるヘッドサ
ポートが設けられており、前記ヘッドサポート本体は、
乳幼児を横抱き状態にしたとき、前記頭当て部から離反
しつつ上方に立ち上がって乳幼児の頭頂部を支持し、乳
幼児を縦抱き状態にしたとき、前記頭当て部と一体的に
配置されて乳幼児の後頭部を支持するようになっている
ことを特徴としている。

【００１１】請求項２の発明に係るベビーキャリアは、
請求項１の発明において、前記頭当て部およびヘッドサ
ポート本体の内部にそれぞれ心材が挿入されており、該
各心材の一部が互いにオーバラップして配置されている
ことを特徴としている。

【００１２】本発明に係るベビーキャリア内に乳幼児を
収容する際には、まず、キャリア本体の上に乳幼児を載
せる。この状態から、前当て部を乳幼児の腹部側に折り
返し、前当て部の両側方に設けられた各フック部材を、
背当て部内の各々対応する環状部材に係合させる。これ
により、股当て部が袋状に構成され、該股当て部内に乳
幼児の股部が保持される。

【００１３】このとき、ベビーキャリアを横抱き用とし
て用いる場合には、背当て部内に設けられた複数対の環
状部材のうち下方に配置された環状部材に前当て部側の
各フック部材を係合させるようにする。これにより、乳
幼児の重心をキャリア本体内の下方に配置することがで
き、横抱きにした際に乳幼児を安定して保持できるよう
になる。

【００１４】また、ベビーキャリアを縦抱き用として用
いる場合には、横抱き用として用いる場合とは逆に、背
当て部内に設けられた複数対の環状部材のうち上方に配
置された環状部材に前当て部側の各フック部材を係合さ
せるようにする。これにより、乳幼児のいわゆる股刳り
部分（股当て部を折り返したときの股当て部の開口部
分）を大きくすることができ、これにより、縦抱きにし
た際に乳幼児の股関節を傷めることなく乳幼児を保持で
きるようになる。

【００１５】次に、肩掛けベルト側の各バックルを前当
て部側の各バックルに係合させる。また、ヘッドサポー
トの帯状部の先端部を背当て部もしくは肩掛けベルトに
装着する。このようにしてベビーキャリアが組み立てら
れる。

【００１６】次に、横抱き用のベビーキャリアの場合に
は、各肩掛けベルトを束ねた状態で子守者の一方の肩に
斜め掛けにする。このとき、乳幼児の股部は、上述のよ
うに袋状の股当て部により保持されるので、乳幼児が脚
の方から下方に脱落するのを防止できる。

【００１７】また、肩掛けベルトを子守者の肩に掛けた
とき、ヘッドサポートのヘッドサポート本体がその下端
部を回動軸として頭当て部から斜め上方に立ち上がり、
乳幼児の頭頂部を支持するので、乳幼児が頭の方から下
方に脱落するのを防止できる。このように本発明によれ
ば、乳幼児を横抱きにした際に乳幼児が下方に脱落する
のを防止できる。

【００１８】一方、縦抱き用のベビーキャリアの場合に
は、各肩掛けベルトを子守者の肩にたすき掛けにする。
このとき、ヘッドサポート本体は頭当て部とオーバラッ
プして一体的に配置されており、乳幼児の後頭部は、ヘ
ッドサポート本体および頭当て部により支持される。

【００１９】次に、以上のように組み立てられたベビー
キャリアにおいて、横抱き用を縦抱き用に切り替える場
合には、前当て部側のフック部材を背当て部側の環状部
材から外し、該フック部材を背当て部側において上方に
配置された方の環状部材に係合すればよい。また逆に、
縦抱き用を横抱き用に切り替える場合には、前当て部側
のフック部材を背当て部側の環状部材から外し、該フッ
ク部材を背当て部側において下方に配置された環状部材
に係合すればよい。

【００２０】このように本発明によれば、横抱きおよび
縦抱きの切替え操作をフック部材および環状部材の係脱
だけで簡単に行えるようになる。

【００２１】請求項２の発明によれば、頭当て部および
ヘッドサポート本体の内部にそれぞれ心材が挿入される
とともに、各心材の一部が互いにオーバラップして配置
されるので、乳幼児を縦抱きにした際に、乳幼児の後頭
部からヘッドサポート本体に作用する荷重を各心材がオ
ーバラップした部分で負担することができる。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を添付図
面に基づいて説明する。図１ないし図９は本発明の一実
施態様によるベビーキャリアを説明するための図であっ
て、図１はベビーキャリアの展開状態の表面図（外側正
面図）、図２はその裏面図（内側正面図）、図３はベビ
ーキャリアの組立状態の平面図、図４はその側面図、図
５はベビーキャリアを横抱き用として用いた場合の使用
例を示す図、図６は図５におけるヘッドサポート本体と
頭当て部との位置関係を示す側面図、図７はベビーキャ
リアを縦抱き用として用いた場合の使用例を示す斜視
図、図８はその側面図、図９は図７および図８における
ヘッドサポート本体と頭当て部との位置関係を示す側面
図である。

【００２３】図１および図２に示すように、ベビーキャ
リア１はキャリア本体２を有しており、該キャリア本体
２は、乳児の腹部，股部および背部をそれぞれ支持する
ための前当て部３，幅の狭い股当て部４および背当て部
５を一体に連設して形成されている。

【００２４】背当て部５の上部左右端には、上方に延び
る肩掛けベルト６，７の下端が連結されている。肩掛け
ベルト６，７上には、同様に上方に延びるベルト部材１
０，１１が縫い付けられている。ベルト部材１０，１１
は肩掛けベルト６，７の上端を越えてさらに上方に延び
ており、その各先端部にはワンタッチバックル１２，１
３が取り付けられている。

【００２５】ベルト部材１０，１１は、背当て部５の左
右端面に沿って下方に延びるとともに、股当て部４の中
央部で交差してさらに前当て部３の下方まで延びてお
り、ベルト部材１０，１１のキャリア本体２内の部分
は、キャリア本体２上に縫い付けられている。

【００２６】ベルト部材１０，１１の各下端部には、カ
バー付ワンタッチバックル２０，２１が取り付けられて
いる。カバー付ワンタッチバックル２０，２１は、ワン
タッチバックル１２，１３とそれぞれ着脱自在に係合し
得るワンタッチバックル２２，２３と、ワンタッチバッ
クル２２，２３の各操作部を覆うカバー２４，２５とか
ら構成されている。

【００２７】背当て部５の上部には、乳児の後頭部を支
持するための頭当て部８が設けられている。頭当て部８
の下部は、背当て部５に設けられたポケット１５内にホ
ックまたは接着布（面ファスナ）等で取り付けられてい
る。また頭当て部８内には、心材４０が挿入されてい
る。

【００２８】頭当て部８上には、ヘッドサポート本体９
ａと、その左右両側方に帯状に延びる帯状部９ｂとから
なるヘッドサポート９が設けられている。ヘッドサポー
ト本体９ａは、乳児の後頭部が載置される側の頭当て部
８上にその一部がオーバラップして配置されるととも
に、その下端部９ｃのみが頭当て部８に連結されてい
る。これにより、ヘッドサポート本体９ａはその下端部
９ｃを中心軸として回動可能になっている。

【００２９】各帯状部９ｂの先端部には、ホック１６，
１７が取り付けられており、これらのホック１６，１７
は、背当て部５の上部左右端に左右２個所ずつ取り付け
られたホック１８，１９に係脱自在に係合し得るように
なっている。なお、ホック１８，１９は肩掛けベルト
６，７の下部に取り付けるようにしてもよい。

【００３０】また、肩掛けベルト６，７を子守者の肩に
掛け渡したとき、ヘッドサポート本体９ａが回動して頭
当て部８から斜め上方に立ち上がり、その結果、ヘッド
サポート本体９ａにより乳児の頭頂部が支持されるよう
に、帯状部９ｂの長さおよび背当て部５側のホック１
８，１９の取付位置が予め設定されている。またヘッド
サポート本体９ａ内には、頭当て部８内の心材４０とオ
ーバラップする心材４１が挿入されている。

【００３１】ヘッドサポート本体９ａの上部および頭当
て部８の下部には、ベルト部材１４の上下端が連結され
ている。ベルト部材１４は、ヘッドサポート本体９ａが
頭当て部８から離れて斜め上方に立ち上がる際の動きを
阻害しないように、十分な長さを有している。

【００３２】前当て部３の下部には、左右両側方に延び
るベルト部材３０が連結されている。ベルト部材３０の
各端部にはフック部材３１，３２が取り付けられてい
る。これらのフック部材３１，３２は、背当て部５上に
おいてポケット１５の両側方に取り付けられたＤ字状の
環状部材２８，２８′または２９，２９′にそれぞれ係
脱自在に係合し得るようになっている。

【００３３】これらの環状部材のうち、環状部材２８，
２８′はベビーキャリア１を横抱き用として用いる場合
に、また環状部材２９，２９′はベビーキャリア１を縦
抱き用として用いる場合にそれぞれ使用される。なお、
環状部材の個数は本実施態様に示すものには限定され
ず、横抱き用および縦抱き用としてそれぞれ複数対の環
状部材を設けるようにしてもよい。

【００３４】次に、本実施態様の作用効果について説明
する。上述のように構成されるベビーキャリア１内に乳
幼児を収容する際には、まず、キャリア本体２上（図２
側）に乳幼児を載せる。この状態から、前当て部３を乳
幼児の腹部側に折り返し、前当て部３の両側方に設けら
れた各フック部材３１，３２を、背当て部５内の各々対
応する環状部材２８，２８′または２９，２９′に係合
させる。これにより、股当て部４が袋状に構成され、該
股当て部４内に乳幼児の股部が保持される。

【００３５】このとき、股当て部４の幅が狭くなってい
ることにより、図３に示すように、乳児Ｂの股関節が適
度に開いた状態におかれる。これにより、ベビーキャリ
ア１内への収容時に乳児Ｂが股関節を傷めるのを防止で
きる。

【００３６】次に、ベビーキャリア１を横抱き用として
用いる場合には、背当て部５内の環状部材のうち下方に
配置された方の環状部材２８，２８′に前当て部３側の
各フック部材３１，３２を係合させる。これにより、乳
幼児の重心をキャリア本体２内の下方に配置することが
でき、横抱きにした際に乳幼児を安定して保持できるよ
うになる。

【００３７】また、ベビーキャリア１を縦抱き用として
用いる場合には、横抱き用として用いる場合とは逆に、
背当て部５内の環状部材のうち上方に配置された方の環
状部材２９，２９′に前当て部３側の各フック部材３
１，３２を係合させる。これにより、乳幼児のいわゆる
股刳り部分（前当て部３を折り返したときの股当て部４
の開口部分）を大きくすることができ、その結果、縦抱
きにした際に乳幼児の股関節を傷めることなく乳幼児を
保持できるようになる。

【００３８】次に、ヘッドサポート９の帯状部９ｂ先端
部のホック１６，１７をそれぞれ対応する背当て部５側
の各ホック１８，１９に係合する（図３参照）。このと
き、それぞれ左右二個所ずつ設けられたホック１８，１
９を、収容する乳幼児の頭の大きさや体のサイズに応じ
て適宜選択するようにする。

【００３９】また、ベルト部材１０，１１上端の各ワン
タッチバックル１２，１３をベルト部材１０，１１下端
のそれぞれ対応する各カバー付ワンタッチバックル２
０，２１に係合させる。この場合、カバー付ワンタッチ
バックル２０，２１の各カバー２４，２５を開けた状態
でワンタッチバックル２２，２３にワンタッチバックル
１２，１３を係合させ、その後、カバー２４，２５を閉
じる。このようにしてベビーキャリア１が組み立てら
れ、該ベビーキャリア１内に乳幼児が収容されることに
なる。

【００４０】この状態から、ベビーキャリア１が横抱き
用の場合には、二本の肩掛けベルト６，７を束ねてベビ
ーキャリア１を上方に持ち上げ（図４参照）、図５に示
すように、両肩掛けベルト６，７を子守者Ｐの一方の肩
に斜め掛けにする。このとき、乳幼児Ｂの股部は、上述
のように袋状の股当て部４により保持されているので、
乳幼児Ｂが脚の方から下方に脱落するのを防止できる。

【００４１】また、肩掛けベルト６，７を子守者Ｐの肩
に掛けたとき、ヘッドサポート本体９ａがその下端部９
ｃを回動軸として頭当て部８から斜め上方に立ち上が
り、頭当て部８に対して所定の角度αをなすので（図６
参照）、このヘッドサポート本体９ａにより乳幼児Ｂの
頭頂部を支持することができる。これにより、乳幼児Ｂ
が頭の方から下方に脱落するのを防止できる。なお、図
５に示すように、ベビーキャリア１の使用時には、ヘッ
ドサポート本体９ａの外側から子守者Ｐが手をそえるよ
うにしてもよい。

【００４２】一方、ベビーキャリア１が縦抱き用の場合
には、各肩掛けベルト６，７を子守者の肩にたすき掛け
にする（図７および図８参照）。このとき、図９に示す
ように、ヘッドサポート本体９ａは頭当て部８とオーバ
ラップして一体的に配置されており、乳幼児Ｂの後頭部
は、ヘッドサポート本体９ａおよび頭当て部８により支
持される。

【００４３】また、このとき、頭当て部８およびヘッド
サポート本体９ａ内には、互いにオーバラップする心材
４０，４１が挿入されているので、乳幼児Ｂの後頭部か
らヘッドサポート本体９ａに作用する荷重を各心材４
０，４１のオーバラップ部分で負担することができる。

【００４４】次に、以上のようにして組み立てられたベ
ビーキャリア１において、横抱き用から縦抱き用に切り
替える場合には、フック部材３１，３２を環状部材２
８，２８′から外して、環状部材２９，２９′に係合す
ればよい。逆に、縦抱き用から横抱き用に切り替える場
合には、フック部材３１，３２を環状部材２９，２９′
から外して、環状部材２８，２８′に係合すればよい。
このように、横抱きおよび縦抱きの切替え操作をフック
部材３１，３２および環状部材２８，２８′，２９，２
９′の係脱だけで簡単に行える。

【００４５】

【発明の効果】以上のように本発明に係るベビーキャリ
アによれば、横抱きおよび縦抱きの切替えをフック部材
および環状部材の係脱のみで簡単に行うことができる。
しかも、乳幼児を横抱きにした際には、袋状に形成され
る股当て部により乳幼児の股部が保持され、またヘッド
サポート本体が頭当て部から斜め上方に立ち上がること
により乳幼児の頭頂部が支持されることになるので、乳
幼児が下方に脱落するのを防止できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施態様によるベビーキャリアの展
開状態の表面図（外側正面図）。

【図２】展開状態のベビーキャリアの裏面図（内側正面
図）。

【図３】ベビーキャリアの組立状態の平面図。

【図４】ベビーキャリアの組立状態の側面図。

【図５】ベビーキャリアを横抱き用として用いた場合の
使用例を示す図。

【図６】図５におけるヘッドサポート本体と頭当て部と
の位置関係を示す側面図。

【図７】ベビーキャリアを縦抱き用として用いた場合の
使用例を示す斜視図。

【図８】ベビーキャリアを縦抱き用として用いた場合の
使用例を示す側面図。

【図９】図７および図８におけるヘッドサポート本体と
頭当て部との位置関係を示す側面図。

【図１０】従来の横抱き用ベビーキャリアの展開状態の
正面図。

【図１１】従来の縦抱き用ベビーキャリアの展開状態の
正面図。

【図１２】従来の横抱き用ベビーキャリアの使用例を示
す図。

【図１３】従来の縦抱き用ベビーキャリアの使用例を示
す図。

【符号の説明】

１ ベビーキャリア ２ キャリア本体 ３ 前当て部 ４ 股当て部 ５ 背当て部 ６，７ 肩掛けベルト ８ 頭当て部 ９ ヘッドサポート ９ａ ヘッドサポート本体 ９ｂ 帯状部 ９ｃ 下端部 １０，１１ ベルト部材 １２，１３ ワンタッチバックル ２０，２１ カバー付ワンタッチバックル ２８，２８′ 環状部材 ２９，２９′ 環状部材 ３０ ベルト部材 ３１，３２ フック部材 ４０，４１ 心材

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 乳幼児を横抱き状態および縦抱き状態の
   いずれでも保持することのできるベビーキャリアにおい
   て、 乳幼児の腹部，股部および背部をそれぞれ支持するため
   の前当て部，幅の狭い股当て部および背当て部を一体に
   形成してなるキャリア本体を有し、 前記背当て部の左右両端部には、上方に延びる一対の肩
   掛けベルトが設けられるとともに、その各先端部にはそ
   れぞれベルト部材を介してバックルが設けられ、 前記前当て部の左右両端部には、前記各バックルがそれ
   ぞれ係脱自在に係合し得るバックルがベルト部材を介し
   て設けられており、 前記前当て部の左右両側方には、それぞれベルト部材を
   介してフック部材が設けられ、 前記背当て部内には、前記各フック部材がそれぞれ係脱
   自在に係合し得る左右一対の環状部材が上下方向に複数
   対設けられており、 前記背当て部には、乳幼児の後頭部を支持するための頭
   当て部が設けられ、 前記頭当て部には、該頭当て部にオーバラップして配置
   されかつその下端部のみが前記頭当て部に取り付けられ
   るとともに、前記頭当て部に対して前記下端部を中心軸
   として回動可能に設けられたヘッドサポート本体と、該
   ヘッドサポート本体の両側方に帯状に延びかつその先端
   部が前記背当て部もしくは肩掛けベルトに着脱自在に取
   り付けられる帯状部とからなるヘッドサポートが設けら
   れており、 前記ヘッドサポート本体は、乳幼児を横抱き状態にした
   とき、前記頭当て部から離反しつつ上方に立ち上がって
   乳幼児の頭頂部を支持し、乳幼児を縦抱き状態にしたと
   き、前記頭当て部と一体的に配置されて乳幼児の後頭部
   を支持するよう になっている、ことを特徴とするベビーキャリア。
2. 【請求項２】 前記頭当て部およびヘッドサポート本体
   の内部には、それぞれ心材が挿入されており、該各心材
   は、その一部が互いにオーバラップして配置されてい
   る、 ことを特徴とする請求項１記載のベビーキャリア。