JP3491500B2 - 空気調和機及びそれに用いられる室外ユニット - Google Patents

空気調和機及びそれに用いられる室外ユニット

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JP3491500B2 JP19818997A JP19818997A JP3491500B2 JP 3491500 B2 JP3491500 B2 JP 3491500B2 JP 19818997 A JP19818997 A JP 19818997A JP 19818997 A JP19818997 A JP 19818997A JP 3491500 B2 JP3491500 B2 JP 3491500B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気調和機、冷凍機
に利用されている冷凍空調装置に関し、特に地球環境保
護に適し、リサイクル性を考慮してキャビネットサイズ
(外径寸法)を小型化したものに好適である。
【0002】
【従来の技術】空気調和機の環境保護に対する対策とし
ては、オゾン層を破壊しないことが条件とされ、塩素を
含まない代替フロン、具体的にはHFC系冷媒を使用す
ることが検討されている。しかし、環境に配慮するため
には、単にHFC系冷媒を使用するだけではなく、製品
のライフサイクルを通じたリサイクル性、易分解構造、
省エネルギ等が必要とされている。
【0003】特に、空気調和機のキャビネットサイズ
(外径寸法)が冷暖房能力に対して小型であることは、
リサイクル性を良くする点からも要求される。
【0004】キャビネットサイズに関して従来は、室外
ユニットの場合、冷房能力22.4〜28kWであれば
外形寸法が(高さ)×(奥行き)×(幅)=(1400〜1500)×(6
50〜800)×(1200〜1400)mmであり、冷房能力14〜1
6kWであれば(高さ)×(奥行き)×(幅)=(1400〜1500)
×(650〜800)×(700〜900)mmである。
【0005】また、騒音低減のためには外径寸法を大き
くすることが有利であり、小型化と相反する問題があ
る。
【0006】室外ユニットの騒音低減に関しては、空力
騒音の低減を図るため、プロペラファン外周に対向して
円筒面を設け、軸方向に渦定着室と呼ばれる空間を形成
することが知られ、例えば特開平3−179198号公
報に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、室外ユニットを据え付ける上で設置スペースを広く
とる必要があり据え付け性の面で問題があるだけでな
く、特に幅寸法が大きいため、リサイクルなどのためエ
レベータに載せて搬送する場合、大型エレベータが必要
とされるなど環境、特にリサイクル性に充分配慮されて
いるとは言い難い問題があった。
【0008】また、特開平3−179198号公報に記
載のものは、円筒部の外径をプロペラファンの外径に対
し十分大きくする必要があり、キャビネットの奥行き寸
法または幅寸法を大きくする必要がありキャビネットサ
イズを小型化する上で問題があった。
【0009】さらに、HFC系冷媒あるいは非共沸混合
冷媒、特にR407C冷媒を用いた場合、従来と同条件
の運転を行なう場合、従来に比べ熱交換器の伝熱面積を
大きく確保する必要があり、小型化には不利となる。よ
って、環境、特にリサイクル性を高めるためには、単に
塩素を含まない代替フロン系冷媒を使用するだけでは不
十分である問題がある。本発明の目的は上記課題を解決
し、環境、特にリサイクル性に充分適した空気調和機及
びそれに用いられる室外ユニットを提供することにあ
る。
【0010】また、本発明の目的は、環境保護に対応
し、小型化を図ると共に、冷媒配管系統を増やすことな
く、冷暖房能力をきめ細かく大きくしてシステム展開す
る、あるいは将来の空調負荷増大にも室外ユニットを追
加接続するだけで容量を上げていくことのできる空気調
和機及びそれに用いられる室外ユニットを提供すること
にある。なお、本発明は上記課題の少なくとも1つを解
決するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、室内ユニット及び圧縮機、熱交換器、送
風用ファンを有する室外ユニットが接続された冷凍サイ
クルを備えた空気調和機において、前記冷凍サイクルを
HFC系冷媒が循環し、前記圧縮機は前記室外ユニット
本体に縦置き配置とされ、前記室外ユニットは、前記送
風用ファンの外周に設けられ、円筒状であり、その円筒
奥行き方向のみ内径が径方向に拡大された形状を有す
るベルマウスと、前記送風用ファンの最外円周の長さを
前記送風用ファンを構成する翼の枚数で除した値に対す
る前記翼1枚の外周部の周方向長さとの比が0.8以上
とされた前記送風用ファンとを備えたものである。
【0012】冷凍サイクルを循環する冷媒をHFC系冷
媒としているので、地球環境保護としてオゾン層を破壊
する恐れがない。また、ベルマウスは周方向の一部にお
いて内径が径方向に拡大されているので、流入口の面積
に対して流出口の開口面積が大きくなり、風速が小さく
なり、騒音の低減を図ることができる。さらに、送風用
ファンの最外円周の長さを翼枚数で除した値に対する翼
1枚の外周部の周方向長さとの比が0.8以上とし、翼
面積を大きくしているので、送風用ファンは高効率化さ
れる。
【0013】これにより、熱交換器の伝熱面積を大きく
確保する必要があるHFC系冷媒を用いても、送風用フ
ァンの風量を増加して補うことができるので、空気調和
機を小型化することができ、環境、特にリサイクル性に
充分適したものとすることができる。
【0014】また、本発明は、圧縮機、熱交換器、四方
弁、送風用ファンを有する室外ユニットにおいて、前記
室外ユニットの本体に縦置き配置とされた前記圧縮機
と、前記送風用ファンの外周に設けられ、円筒状であ
り、その円筒の奥行き方向のみ内径が径方向に拡大され
た形状を有するベルマウスと、前記送風用ファンの最外
円周の長さを前記送風用ファンを構成する翼の枚数で除
した値に対する前記翼1枚の外周部の周方向長さとの比
が0.8以上とされた前記送風用ファンとを備えたもの
である。
【0015】ベルマウスは周方向の一部において内径が
径方向に拡大されているので、流入口の面積に対して流
出口の開口面積が大きくなり、風速が小さくなり、騒音
の低減を図ることができる。さらに、送風用ファンの最
外円周の長さを翼枚数で除した値に対する翼1枚の外周
部の周方向長さとの比が0.8以上とし、翼面積を大き
くしているので、送風用ファンは高効率化される。
【0016】これにより、送風用ファンの風量を増加し
て熱交換器の性能を向上できるので、室外ユニットを小
型化することができる。
【0017】上記のものにおいて、風量が110〜20
0m3/minとされた送風用ファンと、冷房能力が22〜
28kWであり、正面側から見て幅となる外径寸法が9
00〜1200mmとされた室外ユニットとを備えたこ
とが望ましい。
【0018】HFC系冷媒を使用するので、オゾン層を
破壊する恐れがなく、冷房能力が22〜28kWである
にも係わらず、送風用ファンの風量を110〜200m
3/minとして大きくし、外径寸法の幅を900〜120
0mmと小さくしているので、熱交換の性能を補いなが
ら空気調和機を小型化することができる。これにより、
環境、特にリサイクル性に充分適したものとすることが
できる。
【0019】さらに、上記のものにおいて、冷房能力が
22〜28kWであり、風量が110〜200m3/min
とされた送風用ファンを備え、正面側から見て幅となる
外径寸法が900〜1200mmとされ、熱交換器はH
FC系冷媒が流通することが望ましい。これにより、オ
ゾン層を破壊する恐れがなく、冷房能力が22〜28k
Wであるにも係わらず、外径寸法の幅を小さくして、環
境、特にリサイクル性に適した室外ユニットとすること
ができる。
【0020】さらに、上記のものにおいて、冷房能力が
14〜16kWであり、風量が60〜110m3/minと
された送風用ファンとを備え、正面側から見て幅となる
外径寸法が600〜700mmとされ、熱交換器は冷媒
としてHFC系冷媒が流通することが望ましい。
【0021】さらに、上記のものにおいて、冷房能力が
22〜28kWであり、正面側から見て幅となる外径寸
法が900〜1200mmとされた室外ユニットと、冷
房能力が14〜16kWであり、正面側から見て幅とな
る外径寸法が600〜700mmとされた室外ユニット
とを備えたことが望ましい。
【0022】さらに、上記のものにおいて、正面側から
見て奥行きとなる外径寸法が650〜800mmとされ
た室外ユニットが複数台組み合わせて接続されたことが
望ましい。
【0023】さらに、上記のものにおいて、冷房能力が
22〜28kWであり、正面側から見て幅となる外径寸
法が900〜1200mmとされた第1の室外ユニット
と、冷房能力が14〜16kWであり、正面側から見て
幅となる外径寸法が600〜700mmとされた第2の
室外ユニットとが組み合わされて接続されたことが望ま
しい。
【0024】これにより、オゾン層破壊の恐れがなく環
境保護に対応し、小型化が図れると共に、室外ユニット
と室内ユニット間の冷媒配管系統を増やすことなく、冷
暖房能力をきめ細かく大きくしてシステム展開する、あ
るいは将来の空調負荷増大にも室外ユニットを追加接続
するだけで容量を上げていくことのできるものとするこ
とができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1ないし図12を参照して説明する。図1は、一実施の
形態による室外ユニットの主要部を表す斜視分解図、図
2は、同じく内部構成を示す平面図、図3は、同じく正
面図、図4は、同じく側面図、図5は、一実施の形態に
よる室外ユニットの送風用ファン部分を示す斜視図、図
6は、同じくベルマウスを示す正面図、図7は、同じく
ベルマウスを示す側面図、図8は、一実施の形態による
室外ユニットのプロペラファンを示す正面図、図9は、
同じく側面図、図10は、一実施の形態による室外ユニ
ットの冷凍サイクルを示すブロック図、図11は、従来
の室外ユニットの外形を示す側面図、図12は、一実施
の形態による室外ユニット外形を示す側面図である。
【0026】近年の店舗、オフィスビルの高層化に伴い
空気調和機のマルチエアコン化が急速に進展している。
空気調和機の室外機を設置する場合、ビルの屋上に設置
される場合が多く、屋上のスペースを有効に使用するた
めにも室外機を小型化、コンパクト化する必要がある。
特に、設置スペースを小さくする必要があり、室外機は
製品床面積を小さくした製品形状とすることが望まれて
いる。
【0027】図1において、室外ユニット本体の下端は
製品重量を支えるベース14、およびソコベース13、
外板は正面下側にマエカバシタ15、正面上側にマエカ
バウエ16、正面両サイドをワキカバ17、18、上側
をウエカバ19で囲っている。また、ウエカバ19の中
央部にはベルマウス11を配置し、送風用ファン10で
送られる風の通風路を構成し、ベルマウス11の出口側
にファンガード12が設けられる。
【0028】さらに、室外の下端は、全体の重量を支え
るソコベース13と、設置面と本体を固定するベース1
4からなる。製品の床面積は、ベース14の寸法により
決定され、図1のもののように冷房能力が5あるいは6
HP相当で、外形寸法は790(奥行き)×630(幅)
としている。ソコベース13の上には図2ないし図4に
示すように圧縮機3、アキュムレータ4、液タンク5、
冷凍サイクル用配管を介して四方弁6、バルブ7、膨張
弁2を配置して機械室を構成している。機械室内への上
記の部品の集積効率を上げて、熱交換器1からファン1
0までの風の通路を広く確保し、通風抵抗を下げ、送風
騒音の低減を図っている。また、室外ユニット本体の後
方部分には熱交換器1を配置し、床面積が小さくして、
必要伝熱面積を確保するために高さ方向を長くしてい
る。
【0029】これにより、風速は熱交換器1の送風ファ
ン10に近い上部が速く、送風ファン10から遠い下部
が遅くなり、熱交換器1の上下方向に風速分布を生じる
こととなる。よって、熱交換器1のパス間に温度差が生
じ、熱交換性能が低下するので、これを防止するため風
速が速いパスの冷媒配管本数を少なくし、風速の遅いパ
スの冷媒配管本数を多くして、パス間の温度差を小さく
している。ここで、冷凍サイクルを循環、あるいは熱交
換器1を流通する冷媒をHFC系冷媒としている。
【0030】また、送風装置は、モータ9、送風用ファ
ン10、ベルマウス11、ファンガード12で構成さ
れ、室外ユニットの上部に配置され、風を上部方向に吹
き出すようになっている。これにより、吹き出した風が
ショートパスして熱交換器1に吸い込まれるいわゆるシ
ョートサーキットが生じない。また、室外ユニットを横
に連続的に設置させても、隣の室外ユニットが吹き出し
た風を該室外ユニットの熱交換器1より吸い込むことを
回避することができる。よって、小さい設置スペースに
複数台の室外ユニットを連続設置することが可能とな
る。
【0031】ここで、床面積を小さくするためベルマウ
ス11外径やプロペラファンである送風用ファン10の
外径を小さくすると、ベルマウス11の流出口に設置し
ているファンガード12での衝突音の増大、送風用ファ
ン10の周辺部品との干渉による風切音の増大、あるい
は必要風量を確保するため回転数増大するため送風用フ
ァン10の風切音が増大する。よって、室外ユニットを
小型化するには、ベルマウス11の円筒部の外径を送風
用ファンの外径に対し十分大きくする必要があり、本体
の幅又は奥行き寸法を大きくせざるを得なかった。
【0032】図5は送風用ファン部分を示し、送風用フ
ァン10の風の流入口でガイドとなるウエカバ19と、
風に方向性をもたせ渦発生を押さえ流速を減速させるベ
ルマウス11と、送風用ファン10に人の手がはいった
り物が侵入するのを防止するファンガード12を有して
いる。また、ウエカバ19とベルマウス11を一体にし
て通風系を構成することも可能である。室外ユニットの
床面積を小さくするには、送風用ファン10の外径寸法
が本体のキャビネットサイズの面から制約を受ける。そ
して、一般的には騒音を低減するためには送風用ファン
11の外径を大きくし、回転数を下げることが行われ
る。しかし、冷房能力を確保したり、HFC系冷媒ある
いは非共沸混合冷媒、特にR407C冷媒を用いるには
風量の増加が必要となる。
【0033】本実施の形態のベルマウス11では、図
6、7に示すように、送風用ファンの外周に対向した内
周円筒面11aを設け、円筒の周方向の一部においてそ
の吐出方向先端から径方向に拡大された形状とし、渦定
着縦面11bと軸方向に渦定着横面11cからなる渦定着
室11dを形成している。これにより、送風用ファン1
0の翼端から成長する翼端渦が渦定着室11dに引き寄
せられ、空力性能が向上する。よって、翼端渦と翼先端
との干渉が減り、空力騒音が低減する。また送風用ファ
ン10の吐出口で有効な流路面積が増大するため吐出流
速が減少し、ファンガード12での空力音も低減するこ
とができる。
【0034】次に、送風用ファン10の形状について、
図8、9にて説明する。送風用ファン10の外径寸法を
大きくしないために、翼の揚力を減らし翼1枚当たりの
風を掻き出す仕事量を増やし、回転数を減らしている。
つまり、翼1枚当たりの風を掻き出す仕事量を増やすた
め、送風用ファン10の最外円周の長さを送風用ファン
10を構成する翼の枚数で除した値に対する翼1枚の外
周部の周方向長さとの比が0.8以上となるよう翼先端
を長くしている。
【0035】次に、冷凍サイクルを図10を参照して説
明する。冷凍サイクルはアキュムレータ4、圧縮機3、
四方弁6、熱交換器1、液タンク5、膨張弁2を冷凍サ
イクル配管を介し順次連結し構成される。これら要素機
器を室外ユニットの機械室内にコンパクトに収納して、
熱交換器1から送風用ファン10間の送風機室の容積を
大きくしている。圧縮機3、アキュムレータ4、液タン
ク5といった重量物はソコベース13に固定することが
必要となる。このためこれら各要素機器を縦置きの配置
とすることによりソコベース13のを小型化することが
できる。複数台の室外ユニットを設置するには、横に連
続設置する場合が多く、室外ユニットを固定するのに幅
方向にアングルを設置してその上に固定する。そのた
め、奥行き寸法を同じにして室外ユニットをシリーズ化
する。奥行き寸法がこのシリーズ内で異なると、見栄え
が悪いといった美観の問題ばかりでなく、同じ据付用ア
ングルに設置できないといった工事性の問題となる。
【0036】また、室外ユニットをビルなどの屋上に設
置する場合、クレーン等で屋上に吊り上げる方法と、ビ
ル内のエレベータを使い最上階まで搬送する方法がある
が、工事費低減および安全性の点からエレベータを使用
することが望まれている。そして、このためにもエレベ
ータに室外ユニットが載るように小型化コンパクト化を
図っている。
【0037】また、冷暖房能力(馬力)の異なるを馬力
ごとに本体キャビネットの外形寸法を変えず、共用化を
図っている。例えば、室外ユニットの製品シリーズ内の
小型機種をベース機とし、シリーズ内の大型機種はベー
ス機を複数台組み合わせて室外ユニットの製品構成をシ
リーズ内で取ることとしている。さらに、環境保護に対
応し、室外ユニットの小型化を図ると共に、室内ユニッ
トと室外ユニットとの間の冷媒配管系統を増やすことな
く、冷暖房能力をきめ細かく大きくしてシステム展開し
ている。そして、ユーザ側での将来の空調負荷の増大に
も室外ユニットを追加接続するだけで容量を上げていく
ことを可能にしている。
【0038】具体的な室外ユニットのシステム展開を次
に説明する。図11に従来の室外ユニットのシリーズの
構成を図12一実施の形態による製品シリーズの構成を
示す。
【0039】従来のシリーズは、冷房能力14〜16k
W(5、6HP)の室外ユニットをがベースとし、冷房
能力22.4〜35.5kW(8、10、13HP)と
するにはベースとなる室外ユニットを2台、冷房能力4
5kW(16HP)とするにはベース機を3台、冷房能
力が56kW(20HP)とするにはベース機を4台と
して能力の増大を図るシリーズ構成となっている。この
ため、8〜20HPで外形寸法となるキャビネットサイ
ズが幅方向に大きくなったり、送風機の数が能力に合わ
せ増えるためコスト高になる、リサイクル性も悪いと言
う問題があった。
【0040】一実施の形態による室外ユニットのシリー
ズ構成は、冷房能力14〜16kW(5、6HP)の室
外ユニットと冷房能力22.4〜28.0kW(8、1
0HP)の室外ユニットをベース機としており、冷房能
力35.5kWの13HPは6HPのベース機を2台、
冷房能力45〜56kWの16〜20HPは8HPまた
は10HPのベース機2台として能力の増大を図るシリ
ーズ構成としている。ベース機となる室外ユニットの小
型化コンパクト化を図ることにより、それを組み合わせ
た能力を持つ室外ユニットの外形寸法もコンパクトに
し、送風機の数も減らしてコスト低減を図り、リサイク
ル性の向上を図っている。
【0041】また、熱交換器1の銅管内の熱伝達率を向
上させるため内壁に管内中心線に対しある一定方向にね
じれた溝を彫り、この溝高さを高くすることにより伝熱
性能を上げ熱交換器の小型化することが望ましい。
【0042】以上述べたように、一実施の形態によれ
ば、以下のような利点がある。
【0043】(1)室外ユニットの小型、コンパクト化
により、製品のコストを低減し、複数台組み合わせて中
型機、大型機の開発が可能となり、開発期間の短縮と開
発費用の縮減が図れる。
【0044】(2)室外ユニットの設置スペースを小さ
くすることができ、建屋の屋上、ベランダ、軒先等のス
ペースを有効活用することができる。
【0045】(3)室外ユニットの小型、コンパクト化
により搬送性を向上させることができる。たとえばトラ
ック等の運搬車への積載効率の向上ができる。また、ビ
ル屋上へ室外ユニットを搬送する場合、エレベータを利
用することができる。
【0046】(4)室外ユニットの小型、コンパクト化
に伴い、梱包材を小さくすることができ、木材、ダンボ
ール等の使用量を減らすことができ、環境保護、リサイ
クルに対して有利とすることができる。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、熱
交換器の伝熱面積を大きく確保する必要があるHFC系
冷媒を用いても、送風用ファンの風量を増加して補うこ
とができるので、空気調和機を小型化することができ、
環境、特にリサイクル性に充分適した空気調和機及びそ
れに用いられる室外ユニットを得ることができる。
【0048】また、本発明によれば、オゾン層を破壊す
る恐れがなく、冷房能力が22〜28kWであるにも係
わらず、送風用ファンの風量を大きくし、外径寸法の幅
を小さくしているので、熱交換の性能を補いながら空気
調和機を小型化することができ、環境、特にリサイクル
性に充分適した空気調和機及びそれに用いられる室外ユ
ニットを得ることができる。
【0049】さらに、本発明によれば、オゾン層破壊の
恐れがなく環境保護に対応し、小型化が図れると共に、
室外ユニットと室内ユニット間の冷媒配管系統を増やす
ことなく、冷暖房能力をきめ細かく大きくしてシステム
展開する、あるいは空調負荷増大にも室外ユニットを追
加接続するだけで容量を上げていくことのできる空気調
和機及びそれに用いられる室外ユニットを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態による室外ユニットの主要部を表
す斜視分解図。
【図2】一実施の形態による室外ユニットの主要部の内
部構成を示す平面図。
【図3】一実施の形態による室外ユニットの主要部の内
部構成を示す正面図。
【図4】一実施の形態による室外ユニットの主要部の内
部構成を示す側面図。
【図5】一実施の形態による室外ユニットの送風用ファ
ン部分を示す斜視図。
【図6】一実施の形態による室外ユニットのベルマウス
を示す正面図。
【図7】一実施の形態による室外ユニットのベルマウス
を示す側面図。
【図8】一実施の形態による室外ユニットのプロペラフ
ァンを示す正面図。
【図9】一実施の形態による室外ユニットのプロペラフ
ァンを示す側面図。
【図10】一実施の形態による室外ユニットの冷凍サイ
クルを示すブロック図。
【図11】従来の室外ユニットの外形を示す側面図。
【図12】一実施の形態による室外ユニット外形を示す
側面図。
【符号の説明】
1…熱交換器、2…膨張弁、3…圧縮機、4…アキュム
レ−タ、5…液タンク、6…四方弁、7…バルブ、8…
室外制御装置、9…送風用電動機、10…送風用ファ
ン、11…ベルマウス、11a…内周円筒面、11b…
渦定着縦面、11c…渦定着横面、11d…渦定着室、
12…ファンガード、13…ソコベース、14…ベース
、15…マエカバシタ 、16…マエカバウエ、17…
ワキカバ、18…ワキカバ、19…ウエカバ、20…ホ
ゴアミ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 憲一 静岡県清水市村松390番地 株式会社 日立製作所 空調システム事業部内 (56)参考文献 特開 平9−137970(JP,A) 特開 平9−170787(JP,A) 特開 平9−145201(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 5/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内ユニット及び圧縮機、熱交換器、送風
    用ファンを有する室外ユニットが接続された冷凍サイク
    ルを備えた空気調和機において、前記冷凍サイクルをHFC系冷媒が循環し、前記圧縮機
    は前記室外ユニット本体に縦置き配置とされ、前記室外
    ユニットは、 前記送風用ファンの外周に設けられ、円筒状であり、そ
    の円筒の奥行き方向のみ内径が径方向に拡大された形状
    を有するベルマウスと、 前記送風用ファンの最外円周の長さを前記送風用ファン
    を構成する翼の枚数で除した値に対する前記翼1枚の外
    周部の周方向長さとの比が0.8以上とされた前記送風
    用ファンとを備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】圧縮機、熱交換器、四方弁、送風用ファン
    を有する室外ユニットにおいて、前記室外ユニットの本体に縦置き配置とされた前記圧縮
    機と、 前記送風用ファンの外周に設けられ、円筒状であり、そ
    の円筒の奥行き方向のみ内径が径方向に拡大された形状
    を有するベルマウスと、 前記送風用ファンの最外円周の長さを前記送風用ファン
    を構成する翼の枚数で除した値に対する前記翼1枚の外
    周部の周方向長さとの比が0.8以上とされた前記送風
    用ファンとを備えたことを特徴とする室外ユニット。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のものにおいて、風量が1
    10〜200m3/minとされた前記送風用ファンと、冷
    房能力が22〜28kWであり、正面側から見て幅とな
    る外径寸法が900〜1200mmとされた前記室外ユ
    ニットとを備えたことを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】請求項2に記載のものにおいて、冷房能力
    が22〜28kWであり、風量が110〜200m3/m
    inとされた前記送風用ファンを備え、正面側から見て幅
    となる外径寸法が900〜1200mmとされ、前記熱
    交換器はHFC系冷媒が流通することを特徴とする室外
    ユニット。
  5. 【請求項5】請求項2に記載のものにおいて、冷房能力
    が14〜16kWであり、風量が60〜110m3/min
    とされた前記送風用ファンとを備え、正面側から見て幅
    となる外径寸法が600〜700mmとされ、前記熱交
    換器は冷媒としてHFC系冷媒が流通することを特徴と
    する室外ユニット。
  6. 【請求項6】請求項1に記載のものにおいて、冷房能力
    が22〜28kWであり、正面側から見て幅となる外径
    寸法が900〜1200mmとされた前記室外ユニット
    と、 冷房能力が14〜16kWであり、正面側から見て幅と
    なる外径寸法が600〜700mmとされた前記室外ユ
    ニットとを備えたことを特徴とする空気調和機。
  7. 【請求項7】請求項1に記載のものにおいて、正面側か
    ら見て奥行きとなる外径寸法が650〜800mmとさ
    れた前記室外ユニットが複数台組み合わせて接続された
    ことを特徴とする空気調和機。
  8. 【請求項8】請求項2に記載のものにおいて、冷房能力
    が22〜28kWであり、正面側から見て幅となる外径
    寸法が900〜1200mmとされた第1の室外ユニッ
    トと、冷房能力が14〜16kWであり、正面側から見
    て幅となる外径寸法が600〜700mmとされた第2
    の室外ユニットとが組み合わされて接続されたことを特
    徴とする室外ユニット。
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