JP3491292B2 - ふとん用詰綿材料 - Google Patents
ふとん用詰綿材料Info
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Description
高収縮性を有する合成繊維とが混合されたふとん用詰綿
材料に関し、従来のふとん用詰綿材料と比較して繰り返
し圧縮による嵩保持率が高く、へたり難く、所謂床つき
感の少ない、例えば敷ふとん用としては極めて優れた性
能を有するふとん用詰綿材料を提供するものである。
維特に綿のみ又は合成繊維のみ又は天然繊維と合成繊維
とを混合し、それぞれカ−デイングしてウエツブを積層
したものがある。また本出願人の発明になる天然繊維の
わたの中に少なくとも一部がコイル状の合成繊維よりな
り、かつ天然繊維わた中に絡合混在せしめたふとん綿に
関する発明がある。(特開昭63−222792号)
羊毛のふとん用詰綿材料は使用繊維によつて程度の差は
あるが吸湿性、吸水性などに優れた性能を有しているも
のの、嵩高性に乏しいためにふとん用詰綿材料としては
その重量を増加させる必要があり、天然繊維に合成繊維
を混合したふとん用詰綿材料はわたのへたりが大きいた
め、所謂せんべいふとんになりやすいという問題点があ
る。更に上記本出願人の特開昭63−222792号発明は通常
の顕在化した捲縮繊維を使用しているので、混綿工程で
既に天然繊維と部分的に絡合して均一なウエブができ
ず、そのためふとん綿が均一な嵩高性を発揮できない問
題点があつた。そのためふとんの圧縮抵抗のバラツキが
大であつた。
上記本発明者の先願発明を改良して、充分満足すべきふ
とんの詰綿材料として嵩高でかつ床つき感がなく、しか
も嵩高性が低下することのない所謂へたりの少ないふと
ん用詰綿材料を提供することを目的とするものである。
維と1種類以上のポリエステル系繊維とが重量比で3:
7〜7:3で混綿されたふとん用詰綿材料において、該
1種類以上のポリエステル系繊維の少なくとも1種類が
3デニ−ル以上、15デニ−ル以下の潜在捲縮繊維で構
成され、全構成繊維に占める潜在捲縮繊維の比率が少な
くとも20重量%以上であり、該捲縮繊維に混綿後熱処
理が施されることによつて捲縮の発現した該潜在捲縮繊
維が他の繊維に、絡み合ってなることを特徴とするふと
ん用詰綿材料であり、
羊毛及び/又は木綿であり、その第3は、第1発明にお
いて潜在捲縮繊維が2種類のポリエステル繊維の貼り合
わせ構造又は偏芯型芯鞘構造であり、その第4は、第1
発明において潜在捲縮繊維以外の他の少なくとも1種の
ポリエステル系繊維が高収縮性繊維であり、該高収縮性
繊維がその乾熱収縮率(SHD)≧20%であり、かつ
繊維断面が中空状である、ふとん用詰綿材料に関するも
のである。
ど特に限定されるものではないが、汎用性の面で羊毛又
は木綿が好ましく、特に混綿工程で均一に混綿されカ−
デイング後均一なウエツブが形成され潜在捲縮繊維の捲
縮が発現した場合、潜在捲縮繊維との絡み合いが著しく
強くなる捲縮を有する羊毛が特に好ましい。また本発明
の潜在捲縮繊維は2種類のポリエステル系繊維を貼り合
わせた構造又は偏芯型芯鞘構造又は高収縮性繊維にして
カ−デイング処理後に熱処理することにより捲縮数が2
倍以上になる繊維が好適に使用され、3デニ−ル以上、
15デニ−ル以下の繊度が必要である。繊度が3デニ−
ル未満であると熱処理により捲縮が発現しても数が少な
く、必要な絡み合い性が得られないし、また15デニ−
ルを超過すると、熱処理によつて硬くなりすぎて嵩不足
となる欠点がある。
D)≧20%であり、中空繊維であることが好ましい。
SHD<20%では収縮による充分満足すべき捲縮が発
現しないため、本発明のふとん用詰綿材料としては不適
当である。顕在化した立体捲縮性繊維は5デニ−ル以上
の中空又は異形断面形状であることが嵩高性、保温性、
弾力性から特に望ましい。潜在捲縮繊維は捲縮の発現性
能の面よりすると望ましくは繊度が5デニ−ル以上であ
る。断面形状については丸、中空、異形など特に限定は
ない。全構成繊維に占めるポリエステル系繊維の比率は
30〜70重量%であり、また全構成繊維に占める潜在
捲縮繊維又は高収縮性繊維の比重は少なくとも20重量
%以上が必要である。
%未満では嵩高性が著しく減少して本発明の目的を達成
することができず、また70重量%を超過すると天然繊
維の含有比率が低くなるため吸湿性など天然繊維の優れ
た性能が減殺される。また更に全構成繊維に対する潜在
捲縮繊維又は高収縮性繊維の比率が20重量%未満では
繊維間の絡み合いが弱くふとんとしての床つき感が生
じ、また嵩の回復性も悪くなる。また潜在捲縮繊維又は
高収縮性繊維の比率が50重量%を越えると嵩不足にな
る。特に望ましくはポリエステル系繊維の比率が40〜
60重量%、潜在捲縮、高収縮性繊維の比率が30〜5
0重量%の範囲であることが本発明者の研究の結果判明
した。
とん製造設備であるスチ−ムアンドドライ(Steam and
Dry )加工機で容易に製造することができる。即ち所定
の割合で天然繊維とポリエステル系繊維とを混綿し、カ
−デイングをしてウエツブとし、所定の厚さまで積層し
た後、該積層されたウエツブを熱処理するか或はエアレ
イ方式でウエツブを製造することも可能である。天然繊
維が羊毛の場合は熱処理前にスチ−ミングを施すと羊毛
の捲縮の発現がより強固になり、従つて繊維間の絡み合
いがより強固になり好適である。また加熱処理前に軽度
のニ−ドルパンチング又は接着剤の付与をすることも可
能である。熱処理条件は潜在捲縮繊維の捲縮が発現する
条件を選定すればよく、通常は150 〜170 ℃で3〜10
分間の熱処理で充分である。
本発明は実施例のみに限定されるものではない。本発明
の評価に使用した物性値の測定方法を次に示す。 (イ) 繰り返し圧縮嵩保持率 詰綿材料を30×30cmで60g となるように調整し、
0.6g/cm2 の荷重をのせて初期厚さ(H0)を測定す
る。次にH0の1/5の厚さまで圧縮することを1HZ
の周期で2万回繰り返した後、0.2g/cm2 の荷重をのせ
て繰り返し圧縮後の厚さ(H1)を測定する。嵩保持率
を次式で計算する。 嵩保持率%=(H1/H0)×100 数字が大きいほど嵩の保持性能が良い。嵩保持率≧80
%が望ましい。 (ロ) 圧縮係数 上記と同様に調整した詰綿材料に2.6g/cm2 の荷重をの
せて厚さ(H2)を測定する。次に25.6g /cm2 の荷重
をのせて厚さ(H3)を測定し、圧縮係数を次式で計算
する。 圧縮係数=H2/H3 圧縮係数が4以上の場合寝た時に床つき感を感じる。圧
縮係数≦4が望ましい。 (ハ) ウエツブ強力詰綿材料を5×25cmで約2g となる
ように調整し、定速引張試験機で幅5cm、間隔20cmに
保持し引張強力(T)を測定し、次式を使用して計算す
る。 ウエブ強力(g/g)=T/詰綿材料重量 ウエブ強力が大きいほどウ−ルと合成繊維の絡み合いが
強く、嵩保持率の向上、ウ−ルのフエルト化を防止する
と同時に適度の弾力性を付与する。ウエブ強力≧2.5g/g
が望ましい。
捲縮綿(A)、フランスウ−ル(B)及び繊度13デニ
−ルの中空ポリエステル綿(C)を〔表1〕に示す重量
比2:4:4(実施例1)及び3:5:2(実施例2)
の割合で混合し、オ−プナ−、ロ−ラ−カ−ド、クロス
レイヤ−で処理し、160 ℃セツタ−で熱処理して詰綿材
料を製造した。得られた詰綿材料の物性を〔表2〕に示
す。また熱処理前後の繊維形態の一実施例を〔図1〕、
〔図2〕に示した。〔図1〕、〔図2〕において(1)は
羊毛、(2) は潜在捲縮ポリエステル繊維、(3) は捲縮発
現のポリエステル系繊維である。
比3:7及び5:5の割合で混合し、実施例1と同じ方
法で詰綿材料を製造した。得られた詰綿材料の特性を
〔表2〕に示した。
度を2.5 デニ−ルに変えて、実施例1と同じ方法で詰綿
材料を製造した。得られた詰綿材料の物性を〔表2〕に
示す。
外は同一方法で詰綿材料を製造した。得られた詰綿材料
の特性を〔表2〕に示す。
混合割合を1:5:4とした以外は同一方法で詰綿材料
を製造した。得られた詰綿材料の特性を〔表2〕に示
す。〔表1〕,〔表2〕に示すように本発明のふとん用
詰綿材料は比較例として採用した従来の詰綿材料よりも
顕在化し優れた特性を有している。
混合されたふとん用詰綿材料と比較した場合、潜在捲縮
が均一に形成されているため、繰り返し圧縮による嵩保
持率が高く、へたり難く、また圧縮係数が低く、床つき
感が少なく、かつウエツブ強力が大であるため使用中の
羊毛のフエルト化がしにくく、また天然繊維と捲縮繊維
とが均一に絡合しているため洗濯した時の綿切れの発生
が少ないなど優れた特性を有する新規なふとん用詰綿材
料を提供するものである。
用したふとん用詰綿材料の熱セツト前の状態を示す斜視
図の一実施例。
リエステル潜在捲縮繊維が均一に混合され、捲縮が発現
した状態を示す斜視図。
Claims (4)
- 【請求項1】 天然繊維と1種類以上のポリエステル系
繊維とが重量比で3:7〜7:3で混綿されたふとん用
詰綿材料において、該1種類以上のポリエステル系繊維
の少なくとも1種類が3デニ−ル以上、15デニ−ル以
下の潜在捲縮繊維で構成され、全構成繊維に占める潜在
捲縮繊維の比率が少なくとも20重量%以上であり、該
捲縮繊維に混綿後熱処理が施されることによつて捲縮の
発現した該潜在捲縮繊維が他の繊維に、絡み合ってなる
ことを特徴とするふとん用詰綿材料。 - 【請求項2】 天然繊維が羊毛及び/又は木綿である請
求項1記載のふとん用詰綿材料。 - 【請求項3】 潜在捲縮繊維が2種類のポリエステル繊
維の貼り合わせ構造又は偏芯型芯鞘構造である請求項1
記載のふとん用詰綿材料。 - 【請求項4】 潜在捲縮繊維以外の他の少なくとも1種
のポリエステル系繊維が高収縮性繊維であり、該高収縮
性繊維がその乾熱収縮率(SHD)≧20%であり、繊
維断面が中空状である請求項1記載のふとん用詰綿材
料。
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JP14686393A JP3491292B2 (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | ふとん用詰綿材料 |
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JPH06327856A JPH06327856A (ja) | 1994-11-29 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102174729A (zh) * | 2010-12-31 | 2011-09-07 | 昆山吉美川纤维科技有限公司 | 聚酯纤维椰棕板及其制备方法 |
CN102747655A (zh) * | 2012-07-19 | 2012-10-24 | 昆山吉美川纤维科技有限公司 | 纤维板生产系统 |
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1993
- 1993-05-25 JP JP14686393A patent/JP3491292B2/ja not_active Expired - Fee Related
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