JP2001159060A - 難燃性不織布 - Google Patents
難燃性不織布Info
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- nonwoven fabric
- retardant
- fibers
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- Pending
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- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
燃性の不織布を提供する。 【解決手段】 シリコン系樹脂が付与された合成繊維を
5〜95重量%とセルロース系難燃繊維を95〜5重量
%含有し、45°メセナミン法による難燃性の評価にお
ける炭化長が100mm以下で、かつ最高炭化長が12
0mm以下の難燃性を有する難燃性不織布。
Description
し、さらに詳しくは、敷き布団の中芯あるいは敷布団の
巻き綿、さらにはベッドパッド、シート、掛け布団の中
綿などに用いられる。難燃性不織布に関するものであ
る。
いられている硬綿は、母材繊維として主にポリエステル
短繊維が用いられ、熱接着性繊維として、低融点の熱可
塑性樹脂繊維あるいは芯部が高融点の熱可塑性樹脂、鞘
部が低融点の熱可塑性樹脂を芯/鞘構造の繊維が用いら
れ、熱接着により形成されている。しかし、熱接着する
ことにより、風合いが硬くなる問題がある。この問題を
解決するために低融点繊維などの熱接着繊維を使用せ
ず、繊維の交絡により構造体を形成させ、敷布団などの
中綿が開発されている。この構造体は、たとえばシリコ
ーン系高分子で覆われている繊維を使用することにより
製造される。この表面にシリコーン系高分子を施した。
繊維を、巻き綿、ベッドパッド、掛け布団に用い羽毛ラ
イクの布団などに展開されているが、シリコン加工綿は
燃えやすく難燃性を付与することが困難である。したが
って、シリコン加工綿を使用した上記敷き布団の中芯あ
るいは敷布団の巻き綿、さらにはベッドパッド、シー
ト、掛け布団の中綿で難燃性を有するものはあまり提案
されていない。
芯あるいは敷布団の巻き綿、さらにはベッドパッド、シ
ート、掛け布団の中綿などに用いられ、風合いが良好で
へたりが少なく、難燃性を有する不織布を提供するもの
である。
するために次の構成とするものである。すなわち、本発
明は、 1.シリコン系樹脂が付与された合成繊維を5〜95重
量%とセルロース系難燃繊維を95〜5重量%含有し、
45°メセナミン法による難燃性の評価における炭化長
が100mm以下で、かつ最高炭化長が120mm以下
の難燃性を有することを特徴とする難燃性不織布であ
る。さらに、
ドルパンチにより機械交絡を付与するか、又は前記の不
織布にあらかじめニードルパンチにより機械交絡させた
不織布を重ねあわせて、ニードルパンチにより機械交絡
を付与して得られた構造体の厚みを20〜100mm、
密度を0.02〜0.08g/cm3としたことを特徴
とする請求項1記載の難燃性不織布である。
て、シリコン加工を施す繊維はポリエステル繊維、ポリ
オレフィン系繊維、アクリル系繊維などの合成繊維を主
体とにした繊維を用いたものであるが、特に好ましくは
ポリエステル繊維である。
ンや抗菌剤、抗カビ剤などを練り込んだ繊維あるいは後
加工により各種機能を付与した繊維を使用することもで
きる。
高性と軟らかい風合いを出すために繊度1.1〜33デ
シテックス、好ましくは1.1〜22デシテックス、さ
らに好ましくは1.7〜20デシテックス、繊維長は1
0〜100mm、好ましくは50〜80mmのポリエス
テル短繊維が好適である。繊度が1.1デシテックス未
満では嵩が出にくく、33デシテックス以上では風合い
が硬くなる。また繊維長が10mmより短いと繊維間の
交絡が悪く、構造体とし難く、100mmより長いと開
繊性や製綿性が悪くなる傾向がある。
い、圧縮に対する反発性あるいは製綿性をよくするため
に、機械捲縮を与えることが好ましく、構造体を構成す
る繊維の製糸時に非対称冷却処理を施し、3次元捲縮化
したものがより好ましい。捲縮数は5〜30個/インチ
好ましくは10〜20個/インチ、捲縮度が5〜40%
好ましくは10〜35%であることが好ましい。捲縮数
が5個/インチ以下、捲縮度が5%以下では開繊加工時
に均一な開繊が行われず開繊ウエッブに斑が生じる。捲
縮数が30個/インチ以上、捲縮度が40%以上ではカ
ード開繊後の製品の風合いが悪くなってしまう。
を持たせるために中空繊維が好ましく、異形断面を用い
てもよい。
合成繊維において、付与されるシリコン系樹脂として
は、アミノ変性オルガノポリシロキサンやエポキシ変性
オルガノポリシロキサンなどの変性シリコンとこれらと
反応性の硬化剤などを主体としたものなどが挙げられ
る。シリコン系樹脂を付与する方法としては、油剤を付
与する紡糸工程、延伸工程または綿の段階でシャワー方
式や、ディップ方式などで付与し、乾燥、熱処理する方
法など特に限定されない。
生セルロース系繊維であるレーヨン繊維またはポリノジ
ック繊維あるいは精製セルロース系繊維であるリヨセル
などである。その繊維に難燃性を付与する方法として
は、後加工による難燃性付与方法と紡糸時に難燃剤を練
り込む方法があり、そのいずれでもよいが、耐久性と風
合いの点で後者の方が好ましい。紡糸時に練り込む方法
としてはアルキルフォスファゼンやそのオリゴマーなど
のリン系化合物を練り込む方法などがある。いずれにし
ても難燃機構が作用に記載の通り炭化することによる難
燃性付与が可能な繊維である。
は、シリコン系樹脂が付与された繊維を5重量%以上、
好ましくは20重量%以上含有する。5重量%未満であ
れば風合いが硬くなり、羽毛ライクの効果がでにくい。
またセルロース系難燃繊維の含有量は、難燃性が合格に
なれば含有量は特に限定はされないが、通常5〜95重
量%である。
させることにより、洗濯後の綿の偏りなどを防ぐことが
できる。敷布団の巻き綿、ベッドパッド、掛け布団の中
綿に使用する場合、不織布構造体の厚みを20mm以上
にする必要があり、また、敷布団の中芯、シートにしよ
うする場合は、床付間などから厚みが必要となってい
る。
ず解繊機(カード)により繊維をウエッブとし、ニード
ルパンチにより繊維を交絡させる。この時、目的とする
厚みが得られない場合には、該ウエッブあるいはニード
ルパンチを付与する前のウエッブを複数枚重ね合わせ、
更にニードルパンチにより交絡させる。厚みについてす
でに記載のとおりベッドパッドなどに用いる場合は20
mm以下でも十分であるが、シートの中綿や敷布団の中
芯などに用いる場合には20mm以下では床付感などの
問題が出易い。100mmより厚くすることは可能では
あるが、コストと最終製品のメリットから考えると好ま
しくない。
0.08g/cm3、好ましくは0.03〜0.05g
/cm3とする。0.02g/cm3未満では反発性が弱
く、使用時の床付き感が問題となり、0.08g/cm
3以上では構造体が硬く、また交絡させることが困難
で、針折れなどの問題にもなる。
合、繊維が溶融し、燃焼点が落下し炎が広がりにくく、
結果として該繊維使用の構造体が燃え難くなる。しか
し、該繊維とシリコン加工を施した繊維の構造体では、
溶融し、落下するまでに炎がシリコンを伝って燃え広が
り、難燃効果が失われてしまうことが多い。本発明にお
いて使用される難燃繊維は、燃焼しても溶融することな
く炭化するため、炎が非常に燃え広がりにくくなり、シ
リコン加工を施した繊維を混用しても構造体としての難
燃効果が発揮される。
する。本発明に記載した特性の測定法は次の通りであ
る。 (45°メセナミン法)平成9年3月財団法人日本防炎
協会発行「防炎製品」の認定関係資料集P67防炎製品
の性能試験基準に記載の詰物類に関する45°メセナミ
ンバスケット法に準じて測定した。ただし、試験体はそ
れぞれ不織布の状態で行った。
デニール、カット長64mm、捲縮数10個/インチ、
捲縮度23%、中空率35%のポリエステル繊維に市販
のジメチルポリシロキサンを主成分とするシリコーン樹
脂液を噴霧器で均一に付着させ、熱処理により固着させ
た。
維:繊維B)2.5デニール、カット長64mm、捲縮
数10個/インチ、捲縮度23%、中空率35%のポリ
エステル繊維に市販のジメチルポリシロキサンを主成分
とするシリコーン樹脂液を噴霧器で均一に付着させ、熱
処理により固着させた。
より得られたポリノジック繊維の原液にリン系化合物と
して、プロポキシフォスファゼンオリゴマーを練り込
み、常法により紡糸、延伸し、カット精練し1.5デニ
ール、カット長51mm、リン含有量2.8%の難燃ポ
リノジック繊維を得た。
より得られたポリノジック繊維の原液にリン系化合物と
してプロポキシフォスファゼンオリゴマーを練り込み、
常法により紡糸、延伸し、カット精練し1.5デニー
ル、カット長51mm、リン含有量3.8%の難燃ポリ
ノジック繊維を得た。
ール、カット長68mm、捲縮数10個/インチ、捲縮
度23%、中空率30%でリン原子を5000ppm含
有した難燃性ポリエステル繊維。以上の繊維を用い、表
1及び2記載の比率で混綿し、カードウエッブを得た。
へたりが起こりにくく、布団の中綿、ベッドパッドなど
に好適で、かつ難燃性を有する不織布である。
Claims (2)
- 【請求項1】 シリコン系樹脂が付与された合成繊維を
5〜95重量%とセルロース系難燃繊維を95〜5重量
%含有し、45°メセナミン法による難燃性の評価にお
ける炭化長が100mm以下で、かつ、最高炭化長が1
20mm以下の難燃性を有することを特徴とする難燃性
不織布。 - 【請求項2】 前記の不織布を重ねあわせ、ニードルパ
ンチにより機械交絡を付与するか、又は前記の不織布に
あらかじめニードルパンチにより機械交絡させた不織布
を重ねあわせてニードルパンチにより機械交絡を付与し
て得られた構造体の厚みを20〜100mm、密度を
0.02〜0.08g/cm3としたことを特徴とする
請求項1記載の難燃性不織布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33829799A JP2001159060A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 難燃性不織布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33829799A JP2001159060A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 難燃性不織布 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001159060A true JP2001159060A (ja) | 2001-06-12 |
Family
ID=18316818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33829799A Pending JP2001159060A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 難燃性不織布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001159060A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006348402A (ja) * | 2005-06-14 | 2006-12-28 | Kaneka Corp | 難燃性不織布およびそれを用いた難燃性マットレス |
JP2007530805A (ja) * | 2004-03-23 | 2007-11-01 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 層状嵩高耐炎性バッティング、前記バッティングを含有する物品、およびそれを製造するためのプロセス |
JP4834546B2 (ja) * | 2003-07-21 | 2011-12-14 | レンツィング・アクチエンゲゼルシャフト | リヨセルセルロースステープルファイバーのバディング繊維としての使用、ならびにその使用によって得られる毛布、クッション、枕、マットレス、または張り椅子用フリース |
-
1999
- 1999-11-29 JP JP33829799A patent/JP2001159060A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4834546B2 (ja) * | 2003-07-21 | 2011-12-14 | レンツィング・アクチエンゲゼルシャフト | リヨセルセルロースステープルファイバーのバディング繊維としての使用、ならびにその使用によって得られる毛布、クッション、枕、マットレス、または張り椅子用フリース |
JP2007530805A (ja) * | 2004-03-23 | 2007-11-01 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 層状嵩高耐炎性バッティング、前記バッティングを含有する物品、およびそれを製造するためのプロセス |
JP2006348402A (ja) * | 2005-06-14 | 2006-12-28 | Kaneka Corp | 難燃性不織布およびそれを用いた難燃性マットレス |
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