JP3491259B2 - 送信トリガ検出回路及びこれを用いた信号処理装置 - Google Patents

送信トリガ検出回路及びこれを用いた信号処理装置

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JP3491259B2 JP17757999A JP17757999A JP3491259B2 JP 3491259 B2 JP3491259 B2 JP 3491259B2 JP 17757999 A JP17757999 A JP 17757999A JP 17757999 A JP17757999 A JP 17757999A JP 3491259 B2 JP3491259 B2 JP 3491259B2
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は送信トリガ検出回路
及びこれを用いた信号処理装置に関し、特にアクティブ
ソノブイの信号処理や表示等の処理タイミング信号が別
に与えられず、受信信号から処理タイミング信号を検出
する送信トリガ検出回路及びこれを用いた信号処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図10にアクティブソノブイの概念図が
示されている。海上のアクティブソノブイ100のフロ
ート部102と航空機の送受信器101とは電波で半2
重の通信を実施している。航空機のアンテナ105から
の送信信号をフロート部102のアンテナ104で受信
し、水中部103に送信状態を伝え水中部103にて送
信を実施する。また水中部103で受信した信号をフロ
ート部102へ伝え、フロート部102ではアンテナ1
04から航空機上の送受信器101へ信号を送信する。
【0003】ここで、アクティブソノブイ100のフロ
ート部102及び水中部103の構成について説明す
る。図11は図10中のアクティブソノブイ100のフ
ロート部102及び水中部103の構成を示すブロック
図である。
【0004】同図において、アクティブソノブイでは、
航空機からの送信信号を受取ると送受切替え回路201
にて送信側に回路を切替える。そして、制御回路202
にて送信信号の制御内容を解析し、送信信号をPowe
r Amplifier(PAMP)203へ出力す
る。PAMP203では信号を増幅し送波器204へ出
力し、送波器204から送信信号を受取っている間、そ
の信号を送波する。
【0005】また、受波器205にて受信した信号は、
ミキサ207において、コンパス206からのコンパス
信号と加算され、PAMP208により増幅変調され
る。この変調された信号は、送受信切替え回路201へ
出力される。送受信切替え回路201では送信信号が入
力されていない間、受信側に回路を切替え、航空機へ信
号を出力する。
【0006】図12は、航空機機上での信号処理を行う
処理回路の従来の構成を示すブロック図である。同図に
示されているように、処理回路は、管制器300から送
信信号を入力し送信トリガを検出する送信トリガ検出回
路301と、送信トリガが検出された情報と受信器30
5からのアクティブソノブイの受信信号とにより信号処
理を行う信号処理回路302と、信号処理の結果を表示
する表示器303とを含んで構成されている。
【0007】かかる構成において、図12の送信トリガ
検出回路301では、管制器300から入力される送信
信号のレベルが設定されているレベルか否かを判定し、
一定のレベルであれば送信トリガ信号として信号処理回
路302へ出力する。信号処理回路302ではこの送信
トリガ信号により、管制器300から入力されるアクテ
ィブソノブイ受信信号に対し周波数解析及びアクティブ
ソノブイ信号の検出を開始する。この信号処理は、入力
信号に対して周波数解析を行い、この周波数解析結果か
らアクティブエコー信号の検出を行う。ここで、送波し
た信号が目標に当たって跳ね返った信号をアクティブエ
コー信号といい、受信信号からこのアクティブエコー信
号を検出するのである。つまり、送波した後、アクティ
ブエコー信号が検出されるまでの時間を測定すれば、水
中の音速が決まっているので、距離、音速、時間の関係
から目標までの距離を算出できるのである。
【0008】なお、信号処理回路302における信号処
理は、送信トリガの入力タイミングで開始される。そし
て、その信号処理は、オペレータにより設定された処理
時間の間、行われる。
【0009】この処理結果は表示器303に出力され
る。この後、次の送信トリガまで動作は待機状態にな
る。表示器303では周波数解析結果及びアクティブソ
ノブイ信号検出結果を入力し表示を行う。なお、受信信
号はテープ記録部304によって図示せぬ磁気テープに
記録される。
【0010】次に、航空機上でテープに記録された受信
信号を、陸上で再生する回路について説明する。図13
は、航空機上でテープに記録された受信信号を、陸上で
再生する再生処理回路の従来の構成を示すブロック図で
ある。受信信号を記録再生する記録再生器401と、受
信信号を信号処理する信号処理回路402と、信号処理
の結果を表示する表示器403から構成される。
【0011】かかる構成において、航空機上で録音され
た受信信号について、送信トリガ位置をオペレータが聴
音にて判断し、記録再生器401の受信信号の頭出しを
行う。航空機上では送信トリガの記録は行われないた
め、オペレータにより処理開始タイミングをテープ再生
タイミングと合わせることにより、記録再生器401及
び信号処理回路402の同期取りを行う。信号処理回路
403ではこの送信トリガ信号及び送信トリガにより、
再生されたアクティブソノブイ受信信号を使用し周波数
解析及びアクティブソノブイ信号の検出を開始する。開
始された信号処理は、オペレータにより設定された処理
時間の間、信号処理を行い結果を表示器403に出力し
次の送信トリガまで待機する。表示器403では周波数
解析結果及びアクティブソノブイ信号検出結果を入力し
表示を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いては、航空機上で信号処理を行う場合、送信トリガは
管制器からの送信信号から検出される。受信信号は海面
上のブイから信号が送られ航空機上の送受信器を経由し
て信号処理回路に入力させるために送信トリガと受信信
号との間にタイミングのずれが生じる。そのときの信号
処理の状態と表示器の状態が図14に示されている。
【0013】同図において、画面表示505は、縦軸が
周波数、横軸が距離を示している。そして、同図の画面
表示505においては、ある周波数のある距離に信号S
が検出されている。
【0014】このとき、受信信号503についての信号
処理504は、外部からの送信トリガ502に応答して
開始される。このため実際の送信トリガ501と外部か
らの送信トリガ502にずれがある場合、信号処理時間
Tと画面表示505との間には、図14に示されている
ような距離誤差506が生じる。
【0015】この距離誤差が生じると、目標までの距離
を正確に算出することができない。また、航空機にて記
録した受信信号を再生して信号処理を行う場合、オペレ
ータにより送信トリガを合わせるため、送信タイミング
と受信信号にずれが生じ、上記と同じ様に後段の信号処
理結果及び表示器の表示に距離誤差が生じる。
【0016】また、機上において送信信号の記録ができ
ないので、記録された受信信号を使用する場合、オペレ
ータが送信トリガのタイミングを合わせており、非常に
手間がかかるという欠点もある。
【0017】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的は送信信号及び
送信トリガ信号を外部から入力せずに、受信信号から送
信トリガを検出することのできる送信トリガ検出回路及
びこれを用いた信号処理装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明による送信トリガ
検出回路は、アクティブソノブイから出力されて受信し
た受信信号から送信トリガ信号を検出する送信トリガ検
出回路であって、前記受信信号に含まれているパイロッ
ト信号が所定レベル以上でありかつ所定時間以上継続し
ていることを検出したときに送信トリガ信号を出力する
送信トリガ信号出力手段を含むことを特徴とする。そし
て、前記送信トリガ信号出力手段は、前記パイロット信
号と所定閾値とをレベル比較するレベル比較手段と、前
記パイロット信号の出力継続時間と所定時間とを比較す
る継続時間比較手段とを含み、これら比較手段の比較結
果に応じて前記送信トリガ信号を出力することを特徴と
する。また、前記継続時間比較手段は、前記パイロット
信号のパルス幅と、予め定められたパルス幅とを比較す
ることを特徴とする。なお、前記受信信号は、半2重出
力信号である。
【0019】また、本発明による信号処理装置は、上記
送信トリガ検出回路と、前記送信トリガ信号の出力に応
答して所定信号処理を開始する信号処理手段とを含むこ
とを特徴とする。なお、上記信号処理は、入力信号に対
して周波数解析を行い、この周波数解析結果を基に目標
からのアクティブエコー信号を検出して該目標までの距
離を算出する処理であることを特徴とする。
【0020】要するに本回路は、従来のように外部から
送信トリガ信号を入力するのではなく、受信信号から送
信トリガを検出しているのである。このため、送信トリ
ガと受信信号とのずれが生じないので、後段の信号処理
回路の信号処理結果及び表示器の表示に距離誤差がなく
なるのである。また周波数的に安定したパイロット信号
を使用して送信トリガを検出するため検出トリガ信号も
安定したものとなるのである。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の一形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、以下の説明におい
て参照する各図においては、他の図と同等部分には同一
符号が付されている。
【0022】図1は、本発明の実施の形態における構成
例を示すブロック図である。パイロット信号検出回路8
01は、受信信号からパイロット信号のみを抽出し、後
段の送信トリガ検出回路802に出力する。送信トリガ
検出回路802は、入力したパイロット信号を監視し送
信トリガを検出し、検出された送信トリガを後段の信号
処理回路803へ出力する。信号処理回路803では、
送信トリガ検出回路802で検出された送信トリガ信号
により、受信信号を使用して信号処理を行い、結果を求
め後段の表示器804へ出力する。表示器804は、信
号処理回路803により求めた、周波数解析結果及びア
クティブソノブイ信号検出結果の表示を行う。
【0023】図2は本発明の実施形態における図1中の
送信トリガ検出回路802の内部構成例を示すブロック
図である。閾値判定回路901では、パイロット信号の
レベルを監視し、閾値判定結果を後段の判定回路902
へ出力する。判定回路902では、オペレータにより設
定された送信信号のパルス幅S900と閾値判定結果と
を比較し、そのパルス幅判定結果を後段のエッジ検出回
路903へ出力する。エッジ検出回路903では、パル
ス判定結果をもって、パイロット信号の立上りエッジを
検出し結果を後段のエッジ継続判定回路904へ出力す
る。エッジ検出継続判定回路904では、エッジ検出結
果の継続を監視し、送信トリガ信号の検出を行う。
【0024】次に、図1及び図2の回路の動作につい
て、図3をも参照して説明する。図3には、画面表示、
信号処理、送信トリガ信号、エッジ継続判定出力、エッ
ジ検出回路出力、パルス幅判定回路出力、閾値判定回路
出力、パイロット信号及び受信信号が示されている。
【0025】パイロット信号検出回路801は、受信信
号について、パイロット信号S801の周波数帯域を通
過させる特性を有する帯域フィルタをかけ、その瀘波出
力を増幅することでパイロット信号S801を安定抽出
させる。この抽出されたパイロット信号S801を、後
段の送信トリガ検出回路802に出力する。図2に移
り、送信トリガ検出回路802では、内部の閾値判定回
路901において、パイロット信号S801と予め定め
られた閾値とを比較する。これにより、パイロット信号
S801の喪失(無信号状態)を判定する。そして、こ
の判定結果である判定信号S901を後段のパルス幅判
定回路902に出力する。本例では、パイロット信号S
801が10Vで入力されるため、閾値はその1/m=
1/100の100mvとする。
【0026】ところで、受信信号702に含まれている
ノイズのレベルが大きい場合、実際にはパイロット信号
が出力されていても、パイロット信号が喪失していると
誤って判断することがある。そこで、パイロット信号S
801の喪失を正しく判定するためには、ノイズによる
影響をカットする必要がある。このため、パルス幅判定
回路902では、パイロット信号喪失継続時間とオペレ
ータにより設定されたパルス幅(送信信号時間)の1/
n=1/2の時間長とを比較し、パイロット信号S80
1の喪失がノイズによるものでないことを判定する。そ
して、パイロット信号が喪失していることを示す検出信
号S902をエッジ検出回路903へ出力する。
【0027】エッジ検出回路903では、この検出信号
S902を入力とし、送信信号の終わりであるパイロッ
ト信号S801と閾値とを比較する。これにより、パイ
ロット信号S801が再出現したことを検出する。そし
て、この検出結果である検出信号S903を、後段のエ
ッジ継続判定回路904に出力する。本例では、パイロ
ット信号が10Vであるため、閾値はそれよりもわずか
に低い1/J=9.9Vとする。
【0028】エッジ継続判定回路904では、パイロッ
ト信号が安定して連続して出力されているかどうかを判
定するために、パイロット信号の継続時間Kと予め設定
されている継続時間(本例では200msとする)とを
比較し、パイロット信号が安定して出力されていること
を判定する。そして、この判定結果を送信トリガ信号S
802として図1中の信号処理回路803へ出力する。
【0029】図1に戻り、信号処理回路803では、送
信トリガ検出回路802で検出された送信トリガ信号S
802が入力されると、受信信号702について信号処
理を開始する。信号処理は、時刻t1に開始され、時刻
t2に終了される。そして、信号処理回路803は、周
波数解析結果及びアクティブソノブイ信号検出結果を求
め、後段の表示器804へ出力する。表示器804は、
信号処理回路803により求めた、周波数解析結果及び
アクティブソノブイ信号検出結果の表示を行う。
【0030】要するに、本回路では、外部から送信トリ
ガ信号を与えられずに、受信信号から送信トリガを検出
しているのである。ここで、送信信号と受信信号と関係
が図4に示されている。上述した図11に示されている
ように、アクティブソノブイは、送信信号を受信してい
る間、送受切替え回路201により送信側にスイッチが
切替えられる。このため、受信信号に無信号状態601
が生じる。
【0031】また、アクティブソノブイからは、図5に
示されている受信信号が出力される。同図(a)に示さ
れているように、無指向性受波器の受信信号であるOM
NI信号、北南方向指向性受波器の受信信号であるコサ
イン信号、東西方向指向性受波器の受信信号であるサイ
ン信号、コンパス信号などからなる周波数的に安定した
パイロット信号がミキサ701aによりミキシングされ
る。このミキシングされた信号について変調器701b
で所定の変調を行うことにより、コンポジット信号であ
る受信信号702が得られる。この受信信号702は、
同図(b)に示されているように、複合化された信号で
ある。
【0032】この受信信号702から安定したパイロッ
ト信号を抽出し、パイロット信号の無信号状態を認識す
る。そして、パイロット信号の無信号状態を検出するこ
とで送信トリガ信号を検出するのである。なお、図5
(b)において、横軸は周波数、縦軸は信号レベルであ
る。
【0033】航空機上では、この受信信号702を復調
して信号処理を行うわけであるが、復調しやすいように
上記の信号に周波数の安定したパイロット信号を2つ
(2周波数)付加し、航空機上部へ信号を送信する。こ
れが、図5(b)中のパイロット信号である。この場
合、コサイン信号とサイン信号との間の周波数の位置に
パイロット信号(位相パイロット信号)が存在してお
り、その1/2の周波数の位置にもパイロット信号(周
波数パイロット信号)が存在している。
【0034】さらに航空機上では、この受信信号702
をローパスフィルタに通し、OMNI信号を抽出し、パ
イロット信号(周波数パイロット信号)から位相パイロ
ット信号を求める。そして、受信信号にこれを掛け合わ
せることで、コサイン信号及びサイン信号を算出する。
【0035】
【実施例】図6は、本発明による送信トリガ検出回路の
一実施例の構成を示すブロック図である。同図におい
て、パイロット信号検出回路801は、受信信号702
からパイロット信号S801のみを抽出し、この抽出し
たパイロット信号S801を後段の送信トリガ検出回路
802に出力する。
【0036】送信トリガ検出回路802は、Enabl
e信号によって送信トリガ検出が許可されているとき、
入力されたパイロット信号S801を監視し、送信トリ
ガ信号を検出する。そして、この検出された送信トリガ
信号S802を後段の信号処理回路803へ出力する。
【0037】信号処理回路803では、送信トリガ検出
回路802で検出された送信トリガ信号S802が入力
されると、受信信号702について信号処理を行う。そ
して、その結果が後段の表示器804に出力される。表
示器804は、信号処理回路803により求めた、周波
数解析結果及びアクティブソノブイ信号検出結果の表示
を行う。
【0038】図7は本発明の実施例における図6中の送
信トリガ検出回路802の構成例を示すブロック図であ
る。同図において、閾値判定回路901は、所定閾値と
比較することによって、パイロット信号S801のレベ
ルを監視する。そして、その判定結果を後段のパルス幅
判定回路902及び信号継続判定回路905へ出力す
る。パルス幅判定回路902では、オペレータにより設
定された送信信号のパルス幅S900の1/mと閾値判
定結果の継続幅とを比較し、パイロット信号S801の
安定度を判定する。そして、このパルス幅判定結果であ
る信号S902は後段のエッジ検出回路903に出力さ
れる。
【0039】信号継続判定回路905は、図2に示され
ている回路を実用化するために追加した回路である。こ
の信号継続判定回路905では、オペレータにより設定
された送信信号のパルス幅のn倍と閾値判定結果の継続
幅とを比較する。そして、パイロット信号S801につ
いての信号継続判定結果である信号S905を後段のエ
ッジ検出回路903へ出力する。エッジ検出回路903
では、パルス幅判定結果である信号S902と信号継続
判定結果である信号S905とを基に、パイロット信号
S801の立上りエッジを検出し、その結果を後段のエ
ッジ継続判定回路904へ出力する。エッジ継続判定回
路904では、エッジ検出結果の継続を監視し、送信ト
リガ信号S802を出力する。
【0040】なお本例においては、Enable信号は
パルス幅判定回路902、信号継続判定回路905及び
エッジ継続判定回路904に入力されているが、これに
限定されない。閾値判定回路901やエッジ継続判定回
路904の出力段等、図7中の全てのブロックにEna
ble信号を入力しても良い。
【0041】次に、図6及び図7の回路の動作につい
て、図8をも参照して説明する。同図には、画面表示、
信号処理、送信トリガ信号、エッジ継続判定出力、エッ
ジ検出回路出力、信号継続判定回路出力、パルス幅判定
回路出力、閾値判定回路出力、Enable信号、パイ
ロット信号及び受信信号が示されている。
【0042】まず、図6のパイロット信号検出回路80
1では、受信信号702からパイロット信号S801の
みを抽出する。そして、抽出されたパイロット信号S8
01は、その絶対値が算出された後でレベル補正され、
後段の送信トリガ検出回路802に出力される。送信ト
リガ検出回路802では、内部の閾値判定回路901
で、パイロット信号S801と所定閾値とが比較される
ことによって、パイロット信号の喪失が判定される。こ
の判定結果は、後段のパルス幅判定回路902及び信号
継続判定回路905に出力される。
【0043】なお、本回路ではパイロット信号は10V
であるため、閾値はその1/100の100mVとす
る。ただし、この閾値は、適用するシステムに合わせて
適切に設定するものとする。
【0044】パルス幅判定回路902では、パイロット
信号S801が喪失したと判定されていた場合、ノイズ
の影響によるパイロット信号S801の喪失を取除くた
めに、パイロット信号S801の喪失継続時間とオペレ
ータにより設定されたパルス幅(送信信号時間)の1/
2の時間長とを比較する。この比較を行うことによっ
て、パイロット信号の喪失がノイズによるものでないこ
とを判定し、パイロット信号が喪失されていること示す
信号S902がエッジ検出回路903に出力される。本
回路では、パルス幅の1/2の時間長で判定している
が、その値は適用するシステムに合わせて設定するもの
とする。
【0045】ここで、海面が穏やかな場合には、図9
(a)に示されているように、アクティブソノブイのフ
ロート部1201のアンテナ104と航空機のアンテナ
105との間で電波の送受信が可能である。したがっ
て、フロート部1201からの受信信号を、航空機上の
送受信器101で安定して受信できる。
【0046】しかしながら、海面が乱れている場合に
は、図9(b)に示されているように、アクティブソノ
ブイのフロート部102が波により動揺してフロート部
1201のアンテナ104と航空機のアンテナ105と
の間で電波の送受信が困難になる可能がある。この場
合、航空機のアンテナ105の指向性のために、送受信
器101の出力の受信信号が途切れるウオッシュオーバ
という現象が発生する。
【0047】そこで、信号継続判定回路905では、ウ
オッシュオーバによるパイロット信号の喪失を取除くた
めに、閾値判定された場合、パイロット信号喪失継続時
間とオペレータにより設定されたパルス幅(送信信号時
間)の2倍の時間長(n=2)とを比較する。この比較
を行うことによって、パイロット信号の喪失がウオッシ
ュオーバ等によるものでないことを判定し、パイロット
信号が喪失されていることを示す信号S905がエッジ
検出回路903に出力される。本回路では、パルス幅の
2倍の時間長で判定しているが、その値は適用するシス
テムに合わせて設定するものとする。
【0048】エッジ検出回路903は、パルス幅判定結
果である信号S902と信号継続判定結果である信号S
905とが入力される。そして、パイロット信号の喪失
が検出されたことに応答して、パイロット信号と閾値と
を比較し、送信信号の終わりであるパイロット信号の出
現を検出する。本回路ではパイロット信号は10Vのた
め、閾値は9.9Vとする。ただし、この閾値は適用す
るシステムに合わせて適切に設定するものとする。
【0049】エッジ継続判定回路904では、パイロッ
ト信号の安定出力を確認するために、パイロット信号の
出現継続時間と予め設定されている継続時間Kとを比較
する。この比較を行うことによって、パイロット信号の
出力が安定していることを判定し、この判定結果を送信
トリガ信号S802として出力する。この出力された送
信トリガ信号S802は、図6中の信号処理回路803
に入力される。本回路では、継続時間は200msで判
定しているが、その値は適用するシステムに合わせて設
定するものとする。
【0050】図6中の信号処理回路803は、送信トリ
ガ検出回路802で検出された送信トリガ信号S802
により、受信信号702について信号処理を開始する。
そして信号処理回路803は、その周波数解析結果及び
アクティブソノブイ信号検出結果を求め、後段の表示器
804に出力する。信号処理回路803における信号処
理は、オペレータにより設定された処理時間だけ行われ
る。その信号処理中は送信トリガ検出回路802が働く
ことがないように、信号処理終了を示すEnable信
号が送信トリガ検出回路802に入力される。つまり、
このEnable信号が入力されることによって作動の
許可を行い、Enable信号が入力されていない場合
には、次の送信トリガ信号が入力されるまで動作を待機
することになる。なお、信号処理は、時刻t1に開始さ
れ、時刻t2に終了される。
【0051】表示器804は、信号処理回路803によ
り求めた、周波数解析結果及びアクティブソノブイ信号
検出結果の表示を行う。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、受信信号
から送信トリガを検出することにより、外部から送信ト
リガ信号を入れる場合と比較して、送信トリガと受信信
号のずれが生じなく、後段の信号処理回路の信号処理結
果及び表示器の表示に距離誤差がなくなり、また周波数
的に安定したパイロット信号を使用して送信トリガを検
出するため検出トリガ信号も安定したものとなり、より
正確に信号処理回路の信号処理結果の算出及び表示器の
表示を行うことができるので、信号処理結果及び表示の
距離精度を向上させることができるという効果がある。
【0053】また、受信信号から送信トリガを検出する
ことにより、外部からタイミングを合わせる必要がなく
なり、記録された受信信号を使用する場合、オペレータ
により送信トリガのタイミングを合わせる必要がなくな
り処理に手間がかからなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態による送信トリガ検出回
路における送信トリガ検出系の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の実施形態における送信トリガ検出回路
の構成を示すブロック図である。
【図3】図8の回路の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図4】送信信号と受信信号との関係を示す図である。
【図5】(a)は受信信号に含まれている各種の信号を
示す図、(b)は受信信号に含まれている各種の信号に
ついて周波数に対するレベルで表した図である。
【図6】発明の実施例における送信トリガ検出系の構成
を示すブロック図である。
【図7】発明の実施例における送信トリガ検出回路の構
成を示すブロック図である。
【図8】図11の回路の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図9】アクティブソノブイのウオッシュオーバの概念
図である。
【図10】アクティブソノブイの概念図である。
【図11】アクティブソノブイのブロック図である。
【図12】従来の送信トリガ検出回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図13】従来の送信トリガ検出回路の他の構成を示す
ブロック図である。
【図14】送信トリガと信号処理及び表示の関係図であ
る。
【符号の説明】
801 パイロット信号検出回路 802 送信トリガ検出回路 803 信号処理回路 804 表示器 901 閾値判定回路 902 パルス幅判定回路 903 エッジ検出回路 904 エッジ継続判定回路 905 信号継続判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−213640(JP,A) 実開 平5−33078(JP,U) 実開 平2−150588(JP,U) 実開 昭64−15189(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 3/80 - 3/86 G01S 5/18 - 5/30 G01S 7/52 - 7/64 G01S 15/00 - 15/96

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクティブソノブイから出力されて受信
    した受信信号から送信トリガ信号を検出する送信トリガ
    検出回路であって、前記受信信号に含まれているパイロ
    ット信号が所定レベル以上でありかつ所定時間以上継続
    していることを検出したときに送信トリガ信号を出力す
    る送信トリガ信号出力手段を含むことを特徴とする送信
    トリガ検出回路。
  2. 【請求項2】 前記送信トリガ信号出力手段は、前記パ
    イロット信号と所定閾値とをレベル比較するレベル比較
    手段と、前記パイロット信号の出力継続時間と所定時間
    とを比較する継続時間比較手段とを含み、これら比較手
    段の比較結果に応じて前記送信トリガ信号を出力するこ
    とを特徴とする請求項1記載の送信トリガ検出回路。
  3. 【請求項3】 前記継続時間比較手段は、前記パイロッ
    ト信号のパルス幅と、予め定められたパルス幅とを比較
    することを特徴とする請求項2記載の送信トリガ検出回
    路。
  4. 【請求項4】 前記受信信号は、半2重出力信号である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の送信
    トリガ検出回路。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の送信ト
    リガ検出回路と、前記送信トリガ信号の出力に応答して
    所定信号処理を開始する信号処理手段とを含むことを特
    徴とする信号処理装置。
  6. 【請求項6】 前記信号処理は、入力信号に対して周波
    数解析を行い、この周波数解析結果を基に目標からのア
    クティブエコー信号を検出して該目標までの距離を算出
    する処理であることを特徴とする請求項5記載の信号処
    理装置。
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