JP3491058B2 - アキシャルリップ付ベアリングシール - Google Patents

アキシャルリップ付ベアリングシール

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JP3491058B2
JP3491058B2 JP14331597A JP14331597A JP3491058B2 JP 3491058 B2 JP3491058 B2 JP 3491058B2 JP 14331597 A JP14331597 A JP 14331597A JP 14331597 A JP14331597 A JP 14331597A JP 3491058 B2 JP3491058 B2 JP 3491058B2
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bearing seal
axial
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axial lip
seal
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洋二 中野
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Uchiyama Manufacturing Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相対回転する二部
材間に装着され、その内部と外部とを遮断密封するシー
ル材に関し、具体的には軸受部であるベアリングへ取り
付けられるベアリングシールの形状改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からベアリングシールの多くは合成
ゴムあるいは合成樹脂等の弾性体とこれを補強する剛性
材を用いた補強環からなっており、前記弾性体で形成さ
れたシールリップを相手部材に摺接せしめて密封作用を
なさしめている。昨今では該ベアリングシールに種々の
性能向上が求められ、複数のシールリップを設けたもの
や、軸方向へ張り出したアキシャルリップを配設したも
のなどが開発実施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ここで
用いられる弾性体はゴム状材料から形成されるが、該ゴ
ム状材料は成形硬化後であっても一定以上の荷重に対し
ては変形し該変形をいつまでも残してしまう(永久変形
する)大きな欠点を有しており、積重ねての保管中ある
いは機械装置への装着時に軸方向へ凸出したアキシャル
リップを持つベアリングシールの場合は、該アキシャル
リップが他部材へ接触して干渉し合いリップの異常変形
を誘発させる恐れが拭いされなかった。
【0004】このような重大な欠点を解消するために、
図3の実開平1−22485号公報に示したような、端
面にアキシャルリップ(2a)を抱持することが可能な
大きな空部を形成する突出リング(2c)を設けたベア
リングシール構造が開発されたが、前記軸方向に突出す
る突出リング(2c)は形状的にどうしても大きくな
り、またその配置箇所も前記アキシャルリップ(2c)
との関係で限られるからベアリングシールそのものの設
計自由度を大きく制限し、当然ながら重量及び成形作業
性にも不利となるものであった。本発明はこのような多
くの欠点に鑑みて、異常変形のない成型作業性に優れた
安価なベアリングシールを提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決しようとする手段】本発明を図面を基に詳
述すると、図1に示すように充分な強度を有する金属等
の補強環(1)と合成ゴムとか合成樹脂等の弾性体
(2)からなり、軸方向に張出すアキシャルリップ(2
a)を備えたベアリングシールであって、前記ベアリン
グシールの背面へ前記ベアリングシールを重ね合せたと
き前記アキシャルリップ(2a)の先端部(21a)を
径方向に拘束する突起(2b)を設けたことを特徴とし
ている。
【0006】
【発明の実施の形態】上記構造による本発明は以下に示
す優れた作用をなす。すなわち、本発明は図1及び図2
に示すようにベアリングシールに設けた軸方向に張出す
アキシャルリップ(2a)の先端部(21a)を径方向
に拘束する突起(2b)を設けたものであるから、図1
に示すように保管あるいは運搬時に多数個同列に積重ね
るとき、アキシャルリップ(2a)はその先端部(21
a)がベアリングシールの背面に接触すると該先端部
(21a)は前記突起(2b)内へ嵌まり込む状態とな
り固定される。この状態から大きく軸方向の重ね荷重が
加わったとしても、アキシャルリップ(2a)の先端部
(21a)は前記突起(2b)によって径方向に拘束さ
れ拡径しようとする変形力を止められているからそのま
まのリップ形状を維持し、アキシャルリップ(2a)全
体でその荷重を受け止め変形を阻止する。このような軸
方向の拘束作用は漏斗状に突出するアキシャルリップ
(2a)を三角形の強構造体とするものであり、大きな
軸方向の荷重が長期間加わってもヘタリ変形を許さず、
該アキシャルリップ(2a)の先端部(21a)は装着
されると同様な平滑な接触状態をいつまでも保つ。
【0007】
【実施例】本発明では軸方向に張出すアキシャルリップ
(2a)の変形を抑える目的をもってベアリングシール
の背面へリング状に配された突起(2b)を形成する
が、このベアリングシールを重ね合せたとき前記アキシ
ャルリップ(2a)の先端部(21a)が前記突起(2
b)の内側に嵌り込む配置とする位置関係が重要であ
り、円滑に重ね合せができるなら軸方向に大きく突出さ
せる必要はない。この小さな突出形状は図2に示すよう
に、前記突起(2b)をリング形状(22b)に設ける
他に、強く軽量化を求められる場合は不定あるいは一定
間隔をもって凸出形成され、アキシャルリップ(2a)
の先端部(21a)を径方向に部分的に拘束する凹凸形
状(23b)であっても差し支えない。
【0008】
【発明の効果】上記のような構成によって、以下に示す
優れた効果が得られる。本発明では、積重ね時にアキシ
ャルリップ(2a)を他のベアリングシールと接触させ
ない構造とせず、積極的に前記アキシャルリップ(2
a)を他部材へ接触せしめる省スペース構造としてお
り、この構造を用いてもリップを拘束することでその不
良変形を防ぎ、この嵌め込み構造は積重ね作業性におい
ても大きな利点がある。また、アキシャルリップ(2
a)の先端部(21a)は突起(2b)に嵌り込む拘束
状態にあるからリップ形状維持性が強く、大きな軸方向
の荷重が長期間加わってもヘタリ変形を許さない。さら
に、本発明の突起(2b)は小さな突出形状物で事足
り、従って重量的不利がなくベアリングシールの設計自
由度は大きい。また、前記のように各ベアリングシール
は接触面積が極めて小さいから弾性体特有の粘性密着を
一切許さず、さらに各ベアリングシールの芯が全て揃う
ことと、変形による傾きが排除されることで装置への装
着時の取扱性を飛躍的に向上せしめる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の別の実施例を示す断面図である。
【図3】本発明を用いない従来の構造例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 補強環 2 弾性体 2a アキシャルリップ 21a 先端部 2b 突起 2c 突出リング

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属等の補強環と合成ゴム等の弾性体か
    らなり、軸方向に張出すアキシャルリップを備えたベア
    リングシールにおいて、 前記ベアリングシールの背面へ前記ベアリングシールを
    重ね合せたとき前記アキシャルリップの先端部を径方向
    に拘束する突起を設けたことを特徴とするアキシャルリ
    ップ付ベアリングシール。
  2. 【請求項2】 前記突起はリング形状に造形されること
    を特徴とした請求項1のアキシャルリップ付ベアリング
    シール。
  3. 【請求項3】 前記突起は一定間隔をもって凹凸形状に
    造形されることを特徴とした請求項1のアキシャルリッ
    プ付ベアリングシール。
JP14331597A 1997-05-15 1997-05-15 アキシャルリップ付ベアリングシール Expired - Fee Related JP3491058B2 (ja)

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JP5170923B2 (ja) * 2001-09-04 2013-03-27 キーパー株式会社 リテーナ付きオイルシール
JP3960041B2 (ja) * 2001-12-27 2007-08-15 Nok株式会社 密封装置
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