JP3490949B2 - バルブソケット - Google Patents

バルブソケット

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JP3490949B2
JP3490949B2 JP2000062327A JP2000062327A JP3490949B2 JP 3490949 B2 JP3490949 B2 JP 3490949B2 JP 2000062327 A JP2000062327 A JP 2000062327A JP 2000062327 A JP2000062327 A JP 2000062327A JP 3490949 B2 JP3490949 B2 JP 3490949B2
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slits
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Ichikoh Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Ichikoh Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェッジベースバ
ルブのバルブソケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ウェッジベースバルブを装着する
ためのバルブソケットとして、特開平7−230867
号公報に開示されたものがある。これを図14を参照し
つつ説明すると次のようである。ウェッジベースバルブ
1は、ガラス製でフィラメント2を収容した電球部3
と、平板状のベース部4とを一体に備えている。ベース
部4の両側面には、それぞれ中央に係止突起5が設けら
れており、さらに底面側からフィラメント2に接続され
たリード線6が引き出されている。
【0003】一方、バルブソケット7は、合成樹脂製の
ソケット本体8と、一対の保持金具9とから構成され
る。ソケット本体8は、ウェッジベースバルブ1のベー
ス部4と一対の保持金具9とを収容可能な筒部11を備
えている。この筒部11の壁面には、一対のアーム片1
2が対称的に設けられており、互いに外側へ撓み変形可
能とされている。各アーム片12の両側部には、筒部1
1の開口側から奥側に向けてスリット13が形成されて
いる。また、各アーム片12の先端部外面側には筒状の
受け部14が設けられている。
【0004】保持金具9は、ウェッジベースバルブ1を
保持するための弾性保持部16と、リード線6に接触可
能な電極部17とを備えている。弾性保持部16は、上
下方向に細長くアーム片12の内側に沿うようにして配
される。また、その幅寸法は全体に一定であり、アーム
片12の幅寸法よりも小さくされている。弾性保持部1
6の上部には、係止部18が内側に突設されており、ベ
ース部4の係止突起5と弾性的に係合可能とされてい
る。さらに、係止部18より先端側は下向きに折り返さ
れて押圧部19が形成されており、この押圧部19はア
ーム片12の受け部14に取付可能とされている。
【0005】ウェッジベースバルブ1のベース部4を筒
部11内へ挿入すると、係止突起5が係止部18に当接
して弾性保持部16を外側へ撓ませる。すると、押圧部
19がアーム片12を外側へ押して弾性保持部16とと
もに外側へ撓ませる。係止突起5が係止部18を乗り越
えると、弾性保持部16及びアーム片12が復帰変形す
るとともに、係止部18が係止突起5に係合してウェッ
ジベースバルブ1が抜止めされる。このように、弾性保
持部16がアーム片12によって弾性的に支持されるこ
とで、弾性保持部16が補強される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のバルブソケット
7は、電球部3の着色されていないごく一般的なウェッ
ジベースバルブ1に対して使用されるものであるが、近
年では、アンバーバルブ等、電球部の表面が着色された
ものに対しても上記のようにアーム片を備えたバルブソ
ケットを使用することが検討されている。ところで、電
球部の表面を着色する工程においては、ベース部側を保
持して電球部側を塗料に漬けるため、ベース部の一部は
着色されないままである。このバルブに対して上記のバ
ルブソケット7を使用した場合、未着色のベース部4か
ら出る光線がスリット13を通って外部へ漏れ出ること
になる。すると、電球部3から出る光と異なる色の光が
外部から見えてしまうという問題があった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ウェッジベースバルブのベース部より
出る光線がスリットを通って外部へ漏れ出る量を減少さ
せることのできるバルブソケットを提供するところにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1の発明に係るバルブソケットは、ウェッジ
ベースバルブのベース部を収容可能な筒部とこの筒部を
形成する壁部の開口側端縁から奥側に向けて一対のスリ
ットを形成することで両スリット間に撓み変形可能に設
けられるアーム片とを備えたソケット本体と、前記筒部
内において前記アーム片に沿うようにして設けられると
ともにこのアーム片に支持されて前記ベース部を厚さ方
向から弾性的に保持可能な弾性保持部と前記ウェッジベ
ースバルブの電極に電気的に接続する電極部とを備えた
保持金具とを設けたバルブソケットであって、前記一対
のスリットのうち少なくとも一方のスリットは、このス
リットが前記壁部の外面に開放する外開口と壁部の内面
に開放する内開口との位置が、前記壁部の厚さ方向に対
して整合する位置とは位置ずれして設けられる位置ずれ
スリットとされ、かつ前記弾性保持部において、前記位
置ずれスリットの内開口に位置するところには、前記ア
ーム片側から前記筒部の内側に向かって幅が広くなる方
向に覆い部が設けられているところに特徴を有する。
【0009】請求項2の発明は、ウェッジベースバルブ
のベース部を収容可能な筒部とこの筒部を形成する壁部
の開口側端縁から奥側に向けて一対のスリットを形成す
ることで両スリット間に撓み変形可能に設けられるアー
ム片とを備えたソケット本体と、前記筒部内において前
記アーム片に沿うようにして設けられるとともにこのア
ーム片に支持されて前記ベース部を厚さ方向から弾性的
に保持可能な弾性保持部と前記ウェッジベースバルブの
電極に電気的に接続する電極部とを備えた保持金具とを
設けたバルブソケットであって、前記一対のスリットの
うち少なくとも一方のスリットは、このスリットが前記
壁部の外面に開放する外開口と壁部の内面に開放する内
開口との位置が、前記壁部の厚さ方向に対して整合する
位置とは位置ずれして設けられる位置ずれスリットとさ
れ、かつ前記位置ずれスリットの内開口の位置は、前記
外開口の位置よりも前記弾性保持部の幅方向中央側に設
けられ、さらに、前記弾性保持部において、前記位置ず
れスリットの内開口に位置するところには、前記アーム
片側から前記筒部の内側に向かって幅が広くなる方向に
覆い部が設けられているところに特徴を有する。
【0010】
【0011】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、ス
リットが筒部を形成する壁部の厚さ方向に対して平行に
形成されているものと比較すると、ベース部から出る光
線がスリットを通過するときの光路長が長くなるため、
光線が壁面によって外部に漏れ出る可能性が低減でき
る。また、覆い部が、内開口から進入する光線を防ぐの
で、光線の漏れ出る量が低減させられる。
【0012】請求項2の発明によれば、スリットが筒部
を形成する壁部の厚さ方向に対して平行に形成されてい
るものと比較すると、ベース部から出る光線がスリット
を通過するときの光路長が長くなるため、光線が壁面に
よって外部に漏れ出る可能性が低減できることに加え、
ベース部からの光線が、弾性保持部によって遮られるた
め、光線が外部に漏れ出る量をより低減させられ、さら
に覆い部が、内開口から進入する光線を防ぐので、光線
の漏れ出る量がさらに低減させられる。
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】〈第1実施形態〉以下、本発明の
第1実施形態について、図1から図13を参照しつつ説
明する。図1は、着色されたウェッジベースバルブ20
を本実施形態のバルブソケット30に装着した状態を示
す一部破断正面図である。まず、ウェッジベースバルブ
20について、図2を参照しつつ説明する。ウェッジベ
ースバルブ20は、内部にフィラメント21が収容され
た略円筒形の電球部22と、この電球部22の底面側に
略平板状に延設されるベース部23とをガラスによって
一体に形成した構成となっている。ベース部23の両側
面には、それぞれ中央に係止突起25が形成されてお
り、さらにその係止突起25を挟んで両端側に一対の突
き当て突起(係止突起25よりも低い位置にあるものを
符号26A、係止突起25とほぼ同じ高さにあるものを
26Bで示す)が備えられている。また、ベース部23
の底面からはフィラメント21の両端に接続された一対
のリード線28が引き出され、それぞれベース部23を
挟んで互いに対称位置に折り返されている。このウェッ
ジベースバルブ20は、電球部22の表面が着色されて
いる(例えばアンバーバルブの場合は琥珀色)が、ベー
ス部23の表面の一部は着色されずに無色透明のままで
ある。
【0015】次に、バルブソケット30について説明す
る。バルブソケット30は、合成樹脂製のソケット本体
31と、このソケット本体31に装着される一対の保持
金具50とから構成される。ソケット本体31には、図
3及び図4に示すように、上下方向略中央にこのソケッ
ト本体31をパネル等に取り付けるためのフランジ32
が、ソケット本体31の全周から径方向外側に向かって
略円形状に突設されている。また、フランジ32の下方
には、バルブソケット30の電気を供給するための図示
しない雌コネクタを嵌合可能なフード状の嵌合部33が
設けられている。また、フランジ32の上方には円筒部
34と、さらにその上方の角筒部36とが備えられてい
る(円筒部34と角筒部36とはともに本発明の「筒
部」に相当する)。角筒部36及び円筒部34の内部に
は、ウェッジベースバルブ20のベース部23と一対の
保持金具50とを収容可能な収容部37が設けられてい
る(図1もあわせて参照)。
【0016】角筒部36は、図4に示すように、一対の
長辺部38と一対の短辺部39とから点対称的に設けら
れており、全体として断面が略長方形に形成されてい
る。各長辺部38には、それぞれ直交方向(短辺部39
と平行方向)に沿って内側へ位置決め壁41が設けられ
ており、ベース部23を収容部37内に挿入したとき
に、各位置決め壁41の先端部分が係止突部25と突き
当て突起26Aとの間に入り込んでウェッジベースバル
ブ20を水平方向に位置決めするようになっている。ま
た、収容部37内の略四隅には、所定の高さ位置に支持
段部43A,43Bが一対ずつ点対称的に設けられてお
り、ベース部23を正規の位置まで挿入したときには、
各突き当て突起26A,26Bが支持段部43A,43
Bの上面にそれぞれ当接することで、ウェッジベースバ
ルブ20が挿入方向に位置決めされるようになってい
る。
【0017】また、収容部37の底面には、略コの字形
をなす一対の取付溝44が対称的に設けられており、こ
れらには後述の保持金具50が取付可能とされている。
さらに、収容部37の底面には各取付溝44と連続して
一対の端子孔45が開口されており、後述する保持金具
50の端子部53を嵌合部33側へ挿通可能とされてい
る。また、角筒部36には各長辺部38のほぼ中央に開
口側から奥側へ一対のスリット46,47(スリット4
7は本発明の「位置ずれスリット」に相当する)を形成
することで両スリット46,47間にアーム片49を設
けている。アーム片49は、角筒部36のアーム片49
以外の部分(以下、筒部本体36Aと呼ぶ)から両スリ
ット46,47によって分離されており、収容部37の
中心から離間方向に撓み変形可能とされている(スリッ
ト46,47については後に詳述する)。
【0018】一方、保持金具50は、導電性金属板材を
所定の形状にプレスした後、それを折り曲げて形成され
る(図5から図7参照)。保持金具50は、平板状の基
部51を備えており、この基部51の側端において高さ
方向のほぼ中央から下端部にかけて、延出部52が略コ
の字形をなすように延設されている。さらに延出部52
の先端からは、タブ状の端子部53が下方へ突設されて
いる。基部51は、収容部37の取付溝44に嵌め込み
可能とされており、そのとき端子部53は端子孔45を
貫通して嵌合部33側に突出し、図示しない雌コネクタ
に備えられる雌側端子金具と接続可能とされている。ま
た、基部51及び延出部52には、それぞれ抜止片51
A,52Aが外側へ切り起こし形成されており、保持金
具50を取付溝44に装着したときに収容部37の壁面
に係合して保持金具50が抜止めされるようになってい
る(詳細には図示しない)。
【0019】基部51の上部には、電極部55と、弾性
保持部56とが並んで設けられている。電極部55は、
基部51の上端から延設される帯板の上部を内側(端子
部53側)へ折り返して形成されており、その先端には
ベース部23のリード線28に対して弾性的に接触可能
な接点55Aが設けられている。弾性保持部56は、基
部51の上端に向かって延設される帯板を折り曲げて形
成されており、電極部55よりも全体に幅広く形成され
ている。弾性保持部56には、基部51に近い位置に屈
曲部58が形成されており、この屈曲部58から上方が
少し端子部53側へ傾斜した傾斜部59となっている。
弾性保持部56の上部は屈曲部58付近を中心として外
側(端子部53と反対側)へ撓み変形可能とされてい
る。また、屈曲部58を中心として、上下方向に長い一
対のリブ61が突設されることで、屈曲部58の補強が
図られている。傾斜部59の上端側には、内側へ略U字
形に屈曲された係止部62が設けられており、ウェッジ
ベースバルブ20のベース部23に設けられる係止突起
25に弾性的に係合可能とされている。さらに、係止部
62の先端側は、基部51の延長面上に至るまで略水平
方向に延出されて押圧部64とされている。この押圧部
64はアーム片49に当接して、アーム片49を外方に
押圧可能となっている。図7に示すように、この押圧部
64の一対の側縁のうち、電極部55とは反対側の側縁
64Aは、弾性保持部56の側縁56Aと一致してい
る。一方、押圧部64の電極部55側の側縁64Bは、
弾性保持部56の側縁56Bよりも段差を備えて幅方向
内側に切り欠かれている。つまり、弾性保持部56は、
押圧部64から角筒部36の内側に向かって幅が広くな
っており、幅が広くなっている部分は覆い部63とされ
ている。また、両側縁64B,56B間に幅方向に沿っ
て形成された覆い部63の端縁は過度撓み規制部65と
されており、弾性保持部56が所定量撓み変形したとき
に筒部本体36Aと当接することで過度の撓み変形を規
制する。
【0020】さて、一対の保持金具50は、それぞれ端
子部53を端子孔45に挿通させるとともに、基部51
及び延出部52を収容部37の取付溝44に嵌め込むこ
とによってソケット本体31に取り付けられる(図8及
び図9参照)。両保持金具50は、弾性保持部56同士
が互いに向き合うように対称的に配され、両保持金具5
0の間にベース部23が挿入されるようになっている
(図8中の角筒部36の中央において、2点鎖線で示す
位置)。また、各弾性保持部56の外側には、アーム片
49が沿うようにして設けられている。
【0021】次に、各スリット46,47と弾性保持部
56とについて図10を参照して、より詳細に説明す
る。スリット46においては、アーム片49の側縁66
と、筒部本体36A側の対向縁67とが角筒部36の厚
さ方向に沿って平行に対向するように設けられている。
対向縁67は、角筒部36の位置決め壁41に連続して
形成されており、この位置決め壁41に沿うようにして
弾性保持部56及び押圧部64の側縁56A,64Aが
設けられている。さらに、アーム片49の側縁66は、
弾性保持部56及び押圧部64の側縁56A、64Aよ
りも幅方向内側に位置している。
【0022】一方、スリット47においては、アーム片
49の側縁68と、筒部本体36A側の対向縁69とが
やはり対向して設けられている。これら両縁68,69
はともに角筒部36の壁面の厚さ方向に対して斜めに形
成されており、スリット47が、壁面の内側に開口する
内開口71は、壁面の外側に開口する外開口72よりも
弾性保持部56の幅方向中央側に位置ずれしている。ま
た、この内開口71における対向縁69側の縁部71A
は、押圧部64の側縁64Bよりも幅方向外側でかつ弾
性保持部56の側縁56Bよりも幅方向内側に位置して
いる。
【0023】本実施形態は以上の構成であり、次にその
作用を説明する。ウェッジベースバルブ20をバルブソ
ケット30に装着するには、まずベース部23を収容部
37内の両保持金具50の間に挿入する。一対の係止部
62の間にベース部23を押し込むと、弾性保持部56
が互いに外側へわずかに撓み変形する。ベース部23を
さらに奥へ進入させると、図11に示すように、係止部
62が係止突起25に乗り上がって弾性保持部56が外
側へ撓み変形するとともに、押圧部64がアーム片49
を押圧し弾性保持部56とともに外側へ撓み変形させ
る。このとき、押圧部64の両側縁64A,64Bは、
図10に示すように、ともに筒部本体36A側の対向縁
67,69よりも幅方向内側にあるため、押圧部64は
筒部本体36Aと干渉することなくアーム片49を撓み
変形させる。また、弾性保持部56が所定量撓み変形し
たときには、図12に示すように、過度撓み規制部65
が筒部本体36A側に当接して、弾性保持部56及びア
ーム片49のそれ以上の撓み変形が規制される。このた
め、例えばベース部23が斜めに挿入された場合などに
弾性保持部56またはアーム片49が過度に撓み変形し
て破損することを防止できる。
【0024】一方、係止部62が係止突起25に乗り上
がるとほぼ同時に、ベース部23の先端が一対の電極部
55の間に押し入り、接点55Aが各リード線28に弾
性的に接触する。続いて、ベース部23をさらに押し込
んで係止突起25が係止部62を越えると、弾性保持部
56が復帰方向へ変形するとともに、係止部62が係止
突起25の上部に係合してウェッジベースバルブ20が
正規の位置に抜止状態で保持される(図13及び図1参
照)。
【0025】さて、ウェッジベースバルブ20を使用す
る際、フィラメント21を発光させると、電球部22か
らはその着色された色の光線が発せられる。ところがこ
のときには、未着色のベース部23からはフィラメント
21の光線がそのまま発せられる。従来のバルブソケッ
ト7のように、スリット13を弾性保持部16よりも幅
方向外側に離して設けた場合には、ベース部4から発せ
られる光線がそのスリット13を通って外部へ漏れ出や
すく、従って外部から電球部と色の違う光が見えてしま
うことになる。
【0026】しかしながら本実施形態のスリット46に
おいては、図10に示すように、そのアーム片49の側
縁66を弾性保持部56の側縁56Aよりも幅方向内側
に配したことで、スリット46が弾性保持部56に近接
して設けられている。従って、スリット46はベース部
23から出る光に対して弾性保持部56の陰になりやす
い位置に有るため、スリット46を通って外部へ漏れ出
る光線の量を減少させることができる。また、このスリ
ット46では筒部本体36A側の対向縁67が位置決め
壁41に連続して配されることで、スリット46はベー
ス部23から出る光線に対して位置決め壁41の陰にも
なりやすい位置に配されているため、スリット46を通
って外部へ漏れ出る光の量がより減少する。
【0027】一方、仮にスリット47を従来のように角
筒部36の壁面の厚さ方向に沿って平行に形成した場合
(例えば図8において47Xで示す位置)には、ベース
部23から出る光線(例えば図8においてXで示す)が
スリット47を通って外部に漏れ出やすいが、本実施形
態では、スリット47の内開口71を外開口72よりも
内側に位置ずれして設けているため、ベース部23から
出る光線(例えば図10においてYで示す)がスリット
47を通過しにくい。即ち、スリットが角筒部36の厚
さ方向に沿って平行に形成されているものと比較する
と、ベース部23から出る光線がスリット47を通過す
るときの光路長が長くなるため、光線が壁面によって外
部に漏れ出る可能性が低減できる。
【0028】また、スリット47の内開口71の位置
は、外開口72の位置よりも弾性保持部56の幅方向中
央側に設けられているため、スリットが角筒部36の厚
さ方向に沿って平行に形成されているもの(例えば47
X)と比較すると、ベース部23からの光線が弾性保持
部56によって遮られる量が多くなり、光線が外部に漏
れ出る量を低減させられる。さらに、弾性保持部56に
は、スリット47の内開口71に位置するところに、ア
ーム片49側から角筒部36の内側に向かって幅が広く
なる方向に覆い部63が設けられている。このため、従
来のように覆い部を設けない場合と比較すると、覆い部
63が内開口71から進入する光線を防ぐので、光線の
漏れ出る量がさらに低減させられる。
【0029】以上のように、ベース部23から出る光線
が各スリット46,47を通って外部へ漏れ出る量が減
少することで、外部からはほぼ電球部22の着色された
光のみが見えることになる。
【0030】〈参考例〉 次に本発明の参考例について図14及び図15を参照し
つつ説明する。本参考例のバルブソケット80において
は、アーム片81の両側部のスリット82,83(とも
に本発明の「位置ずれスリット」に相当)は、ともに外
開口82A,83Aが内開口82B,83Bよりも幅方
向外側に位置ずれして斜め向きに設けられている。ま
た、弾性保持部85及びその先端の押圧部86は、全体
に一定の幅寸法に形成されている。なお、その他の構成
は第1実施形態と同じであるため、同一の構成には同一
の符号を付して説明を省略する。
【0031】両スリット82,83は、それぞれそのス
リット82,83を通過可能な光路上(図15において
L1からL2又はL3からL4に示す範囲内)に必ず弾
性保持部85が位置するように設定されており、外部か
らはスリット82,83を通して直接バルブソケット2
0のベース部23が見ることのできないようになってい
る。本参考例によれば、一対のスリット82,83の両
方を位置ずれスリットとして弾性保持部85側へ斜めに
設けたことでベース部23からの光線が外部に漏れ出る
量をより一層低減させられる。また、従来のようにスリ
ットを角筒部36の壁面の厚さ方向に沿って形成した場
合(82X,83Xで示す位置に設けた場合)に比べ
て、外開口82B,83Bが外側に位置している分アー
ム片81の幅寸法を大きくすることができ、アーム片8
1の強度が増すとともに弾性保持部85の撓み変形に対
する支持力も向上する。
【0032】本発明の技術的範囲は、上記した実施形態
によって限定されるものではなく、例えば、次に記載す
るようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。また、
その他、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶ
ものである。 (1)上記第1実施形態では、スリット47において、
内開口71を外開口72よりも弾性保持部56の幅方向
中央側に位置ずれして設けたが、本発明によれば、逆
に、内開口を外開口よりも幅方向の外側に設けても良
い。 (2)上記第1実施形態では、アーム片49の側縁68
と、筒部本体36A側の対向縁69とが斜面状に設けら
れているが、本発明によれば、アーム片の側縁及び筒部
本体側の対向縁は斜面状でなくても良く、例えば階段状
としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のバルブソケットにウェッジベー
スバルブを装着した状態を示す一部破断正面図
【図2】ウェッジベースバルブの斜視図
【図3】ソケット本体の側面図
【図4】ソケット本体の平面図
【図5】保持金具の側面図
【図6】保持金具の正面図
【図7】保持金具の平面図
【図8】バルブソケットの平面図
【図9】バルブソケットの部分拡大断面図
【図10】弾性保持部とアーム片とを示す部分拡大平面
【図11】バルブソケットにウェッジベースバルブを装
着する過程を示す部分拡大断面図
【図12】弾性保持部及びアーム片の撓み変形が規制さ
れている状態を示す部分拡大平面図
【図13】バルブソケットにウェッジベースバルブを装
着した状態を示す部分拡大断面図
【図14】参考例のバルブソケットの平面図
【図15】弾性保持部とアーム片とを示す部分拡大平面
【図16】従来のバルブソケットの分解斜視図
【符号の説明】
20,80…ウェッジベースバルブ 23…ベース部 30…バルブソケット 31…ソケット本体 34…円筒部(筒部、壁部) 36…角筒部(筒部、壁部) 36A…筒部本体 47,82,83…スリット(位置ずれスリット) 49,81…アーム片 50…保持金具 55…電極部 56,85…弾性保持部 63…覆い部 71,82B,83B…内開口 72,82A,83A…外開口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−230867(JP,A) 実開 昭53−150082(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 33/09

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェッジベースバルブのベース部を収容
    可能な筒部とこの筒部を形成する壁部の開口側端縁から
    奥側に向けて一対のスリットを形成することで両スリッ
    ト間に撓み変形可能に設けられるアーム片とを備えたソ
    ケット本体と、前記筒部内において前記アーム片に沿う
    ようにして設けられるとともにこのアーム片に支持され
    て前記ベース部を厚さ方向から弾性的に保持可能な弾性
    保持部と前記ウェッジベースバルブの電極に電気的に接
    続する電極部とを備えた保持金具とを設けたバルブソケ
    ットであって、 前記一対のスリットのうち少なくとも一方のスリット
    は、このスリットが前記壁部の外面に開放する外開口と
    壁部の内面に開放する内開口との位置が、前記壁部の厚
    さ方向に対して整合する位置とは位置ずれして設けられ
    る位置ずれスリットとされ、かつ前記弾性保持部において、前記位置ずれスリットの
    内開口に位置するところには、前記アーム片側から前記
    筒部の内側に向かって幅が広くなる方向に覆い部が設け
    られている ことを特徴とするバルブソケット。
  2. 【請求項2】 ウェッジベースバルブのベース部を収容
    可能な筒部とこの筒部を形成する壁部の開口側端縁から
    奥側に向けて一対のスリットを形成することで両スリッ
    ト間に撓み変形可能に設けられるアーム片とを備えたソ
    ケット本体と、前記筒部内において前記アーム片に沿う
    ようにして設けられるとともにこのアーム片に支持され
    て前記ベース部を厚さ方向から弾性的に保持可能な弾性
    保持部と前記ウェッジベースバルブの電極に電気的に接
    続する電極部とを備えた保持金具とを設けたバルブソケ
    ットであって、 前記一対のスリットのうち少なくとも一方のスリット
    は、このスリットが前記壁部の外面に開放する外開口と
    壁部の内面に開放する内開口との位置が、前記壁部の厚
    さ方向に対して整合する位置とは位置ずれして設けられ
    る位置ずれスリットとされ、 かつ前記位置ずれスリットの内開口の位置は、前記外開
    口の位置よりも前記弾性保持部の幅方向中央側に設けら
    れ、 さらに、前記弾性保持部において、前記位置ずれスリッ
    トの内開口に位置する ところには、前記アーム片側から
    前記筒部の内側に向かって幅が広くなる方向に覆い部が
    設けられている ことを特徴とするバルブソケット。
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