JP3490202B2 - 容量放電式点火装置 - Google Patents
容量放電式点火装置Info
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- JP3490202B2 JP3490202B2 JP33919895A JP33919895A JP3490202B2 JP 3490202 B2 JP3490202 B2 JP 3490202B2 JP 33919895 A JP33919895 A JP 33919895A JP 33919895 A JP33919895 A JP 33919895A JP 3490202 B2 JP3490202 B2 JP 3490202B2
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- circuit
- thyristor
- discharge ignition
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、高価なスパーク
ギャップに代えてサイリスタを採用した容量放電式点火
装置に係り、特にサイリスタの転流ミスを防止した容量
放電式点火装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】図２において、１は直流電源であり、そ
の出力値は１０乃至３０［Ｖ］である。この直流電源１
は昇圧トランス２の１次巻線２ａを介してスイッチング
トランジスタ３のコレクタ、エミッタ間に接続されてい
る。４は同じく直流電源１に接続された発振回路であ
り、その発振周波数は１［ＫＨｚ］乃至２［ＫＨｚ］で
ある。この発振回路１の発振出力ｅはスイッチングトラ
ンジスタ３のベース、エミッタ間に供給される。 【０００３】スイッチングトランジスタ３の断続制御に
より、昇圧トランス２の１次巻線２ａには交流電流Ｉが
流れ、２次巻線２ｂに昇圧された数１０００［Ｖ］の交
流電圧が誘起される。この電圧はダイオード５及びコン
デンサ６よりなる整流平滑回路で平滑され、コンデンサ
６には高電圧Ｅｈの電荷がチャージされる。 【０００４】コンデンサ６の両端はイグナイタプラグ７
を介してサイリスタ８のアノード、カソードにそれぞれ
接続されており、サイリスタ８の導通によりコンデンサ
６にチャージされた電荷はイグナイタプラグ７でスパー
ク放電される。９はトリガ回路であり、サイリスタ７の
ゲート、カソード間に数回／秒程度の一定周期（コンデ
ンサ６の電荷が放電した後、再度チャージアップされる
時間よりは長い周期）のトリガ信号を供給する。 【０００５】１０はイグナイタプラグ７に並列接続され
た数キロオーム程度の放電用抵抗であり、イグナイタプ
ラグ７でのスパーク失敗の際に、コンデンサ６の電荷を
サイリスタ８にバイパス放電させる。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成に
おいて、イグナイタプラグ７でのスパーク失敗の際に放
電用抵抗１０を介して流れる電流は、時定数に基づいて
減少し、サイリスタ８がオン状態である期間の終わりの
タイミングにゼロとならずにサイリスタ８を流れ続ける
場合がある。この電流があるレベル以上の時、サイリス
タ８がオフ状態に転流しない、いわゆる転流ミスが発生
する。この転流ミスが発生するとサイリスタ８がオンの
ままに保持され、イグナイタプラグ７のスパークの発生
が停止し、重大な事故につながる虞がある。この発明は
上述した事情に鑑みてなされたものであり、転流ミスの
発生を確実に防止することにより、サイリスタを用いた
容量放電式点火装置の信頼性を向上せしめることを目的
とする。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、この発明では、直流電源に接続された昇圧ト
ランスの１次巻線に直列接続され、発振回路の出力で開
閉制御されるスイッチングトランジスタと、前記昇圧ト
ランスの２次巻線に誘起される交流電圧が入力され、ダ
イオード及びコンデンサよりなる整流平滑回路と、該整
流平滑回路の出力に接続されるイグナイタプラグ手段と
サイリスタとの直列回路と、前記イグナイタプラグ手段
に並列接続された放電用抵抗とよりなる容量放電式点火
装置において、前記放電用抵抗に流れる電流を検出し、
前記スイッチングトランジスタを強制的にオフに制御す
るフォトカプラ手段を設けたことを特徴とするものであ
る。 【０００８】 【発明の実施の形態】次に図面を参照してこの発明の一
実施形態による容量放電式点火装置を説明する。図１は
この発明の一実施形態による容量放電式点火装置を示す
回路構成図である。この図において、図２に示す従来装
置と同一の要素については同一の符号を付し、その説明
を省略する。 【０００９】図１において、図２に示す従来の容量放電
式点火装置との相違点を説明する。１１は放電用抵抗１
０に流れる電流ｉを検出するための電流検出抵抗、１２
はフォトカプラ手段である。このフォトカプラ手段１２
は、発光ダイオード１３と、これに対向配置された受光
トランジスタ１４よりなる。 【００１０】電流検出抵抗１１の一端は放電用抵抗１０
の一端に接続され、他端はフォトカプラ１２の発光ダイ
オード１３のアノードに接続される。発光ダイオード１
３のカソードは放電用抵抗１０の他端に接続される。上
記電流検出抵抗１１及び発光ダイオード１３からなる回
路には、放電用抵抗１０を流れる電流の一部を分流した
電流ｉが流れる。この電流ｉが一定レベル以上（サイリ
スタ８の転流ミスレベルより大きい）のとき、フォトカ
プラ手段１２の発光ダイオード１３が発光する。 【００１１】フォトカプラ手段１２の受光トランジスタ
１４は、発光ダイオード１３が発光した場合に、発振回
路４の発振出力ｅを短絡するようにエミッタ及びコレク
タが接続されている。従って、電流ｉが流れて発光ダイ
オード１３が発光したときに受光トランジスタ１４はオ
ン状態になり、スイッチングトランジスタ３を強制的に
オフ状態に制御する。 【００１２】スイッチングトランジスタ３が強制的にオ
フ状態に規制されることにより昇圧トランス２の２次誘
起電圧はゼロとなるので、コンデンサ６の電荷の放電が
終了すれば放電用抵抗１０を介して、サイリスタ８に流
れる電流はゼロとなり、サイリスタ８は確実にオフ状態
に転流する。 【００１３】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な構成により、放電抵抗に流れる電流が転流ミスの
危険レベル以上である場合に、確実にコンデンサの電荷
をゼロに規制せしめることが可能となり、容量放電式点
火装置のメリットである低コストを維持しながらその信
頼性を向上せしめることができる。
ギャップに代えてサイリスタを採用した容量放電式点火
装置に係り、特にサイリスタの転流ミスを防止した容量
放電式点火装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】図２において、１は直流電源であり、そ
の出力値は１０乃至３０［Ｖ］である。この直流電源１
は昇圧トランス２の１次巻線２ａを介してスイッチング
トランジスタ３のコレクタ、エミッタ間に接続されてい
る。４は同じく直流電源１に接続された発振回路であ
り、その発振周波数は１［ＫＨｚ］乃至２［ＫＨｚ］で
ある。この発振回路１の発振出力ｅはスイッチングトラ
ンジスタ３のベース、エミッタ間に供給される。 【０００３】スイッチングトランジスタ３の断続制御に
より、昇圧トランス２の１次巻線２ａには交流電流Ｉが
流れ、２次巻線２ｂに昇圧された数１０００［Ｖ］の交
流電圧が誘起される。この電圧はダイオード５及びコン
デンサ６よりなる整流平滑回路で平滑され、コンデンサ
６には高電圧Ｅｈの電荷がチャージされる。 【０００４】コンデンサ６の両端はイグナイタプラグ７
を介してサイリスタ８のアノード、カソードにそれぞれ
接続されており、サイリスタ８の導通によりコンデンサ
６にチャージされた電荷はイグナイタプラグ７でスパー
ク放電される。９はトリガ回路であり、サイリスタ７の
ゲート、カソード間に数回／秒程度の一定周期（コンデ
ンサ６の電荷が放電した後、再度チャージアップされる
時間よりは長い周期）のトリガ信号を供給する。 【０００５】１０はイグナイタプラグ７に並列接続され
た数キロオーム程度の放電用抵抗であり、イグナイタプ
ラグ７でのスパーク失敗の際に、コンデンサ６の電荷を
サイリスタ８にバイパス放電させる。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成に
おいて、イグナイタプラグ７でのスパーク失敗の際に放
電用抵抗１０を介して流れる電流は、時定数に基づいて
減少し、サイリスタ８がオン状態である期間の終わりの
タイミングにゼロとならずにサイリスタ８を流れ続ける
場合がある。この電流があるレベル以上の時、サイリス
タ８がオフ状態に転流しない、いわゆる転流ミスが発生
する。この転流ミスが発生するとサイリスタ８がオンの
ままに保持され、イグナイタプラグ７のスパークの発生
が停止し、重大な事故につながる虞がある。この発明は
上述した事情に鑑みてなされたものであり、転流ミスの
発生を確実に防止することにより、サイリスタを用いた
容量放電式点火装置の信頼性を向上せしめることを目的
とする。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、この発明では、直流電源に接続された昇圧ト
ランスの１次巻線に直列接続され、発振回路の出力で開
閉制御されるスイッチングトランジスタと、前記昇圧ト
ランスの２次巻線に誘起される交流電圧が入力され、ダ
イオード及びコンデンサよりなる整流平滑回路と、該整
流平滑回路の出力に接続されるイグナイタプラグ手段と
サイリスタとの直列回路と、前記イグナイタプラグ手段
に並列接続された放電用抵抗とよりなる容量放電式点火
装置において、前記放電用抵抗に流れる電流を検出し、
前記スイッチングトランジスタを強制的にオフに制御す
るフォトカプラ手段を設けたことを特徴とするものであ
る。 【０００８】 【発明の実施の形態】次に図面を参照してこの発明の一
実施形態による容量放電式点火装置を説明する。図１は
この発明の一実施形態による容量放電式点火装置を示す
回路構成図である。この図において、図２に示す従来装
置と同一の要素については同一の符号を付し、その説明
を省略する。 【０００９】図１において、図２に示す従来の容量放電
式点火装置との相違点を説明する。１１は放電用抵抗１
０に流れる電流ｉを検出するための電流検出抵抗、１２
はフォトカプラ手段である。このフォトカプラ手段１２
は、発光ダイオード１３と、これに対向配置された受光
トランジスタ１４よりなる。 【００１０】電流検出抵抗１１の一端は放電用抵抗１０
の一端に接続され、他端はフォトカプラ１２の発光ダイ
オード１３のアノードに接続される。発光ダイオード１
３のカソードは放電用抵抗１０の他端に接続される。上
記電流検出抵抗１１及び発光ダイオード１３からなる回
路には、放電用抵抗１０を流れる電流の一部を分流した
電流ｉが流れる。この電流ｉが一定レベル以上（サイリ
スタ８の転流ミスレベルより大きい）のとき、フォトカ
プラ手段１２の発光ダイオード１３が発光する。 【００１１】フォトカプラ手段１２の受光トランジスタ
１４は、発光ダイオード１３が発光した場合に、発振回
路４の発振出力ｅを短絡するようにエミッタ及びコレク
タが接続されている。従って、電流ｉが流れて発光ダイ
オード１３が発光したときに受光トランジスタ１４はオ
ン状態になり、スイッチングトランジスタ３を強制的に
オフ状態に制御する。 【００１２】スイッチングトランジスタ３が強制的にオ
フ状態に規制されることにより昇圧トランス２の２次誘
起電圧はゼロとなるので、コンデンサ６の電荷の放電が
終了すれば放電用抵抗１０を介して、サイリスタ８に流
れる電流はゼロとなり、サイリスタ８は確実にオフ状態
に転流する。 【００１３】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な構成により、放電抵抗に流れる電流が転流ミスの
危険レベル以上である場合に、確実にコンデンサの電荷
をゼロに規制せしめることが可能となり、容量放電式点
火装置のメリットである低コストを維持しながらその信
頼性を向上せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例による容量放電式点火装置の
回路構成を示す図である。 【図２】従来の容量放電式点火装置の回路構成を示す図
である。 【符号の説明】 １ 直流電源 ２ 昇圧トランス ３ スイッチングトランジスタ ４ 発振回路 ５ ダイオード ６ コンデンサ ７ イグナイタプラグ ８ サイリスタ ９ トリガ回路 １０ 放電用抵抗 １１ 電流検出抵抗 １２ フォトカプラ手段 １３ 発光ダイオード １４ 受光トランジスタ
回路構成を示す図である。 【図２】従来の容量放電式点火装置の回路構成を示す図
である。 【符号の説明】 １ 直流電源 ２ 昇圧トランス ３ スイッチングトランジスタ ４ 発振回路 ５ ダイオード ６ コンデンサ ７ イグナイタプラグ ８ サイリスタ ９ トリガ回路 １０ 放電用抵抗 １１ 電流検出抵抗 １２ フォトカプラ手段 １３ 発光ダイオード １４ 受光トランジスタ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭49−21267（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−170723（ＪＰ，Ａ)
特開 昭55−815（ＪＰ，Ａ)
実開 昭53−82472（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭53−82476（ＪＰ，Ｕ)
実公 昭51−117770（ＪＰ，Ｙ１)
実公 昭61−161541（ＪＰ，Ｙ１)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F23Q 3/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 直流電源に接続された昇圧トランスの１
次巻線に直列接続され、発振回路の出力で開閉制御され
るスイッチングトランジスタと、前記昇圧トランスの２
次巻線に誘起される交流電圧が入力され、ダイオード及
びコンデンサよりなる整流平滑回路と、該整流平滑回路
の出力に接続されるイグナイタプラグ手段とサイリスタ
との直列回路と、前記イグナイタプラグ手段に並列接続
された放電用抵抗とよりなる容量放電式点火装置におい
て、 前記放電用抵抗に流れる電流を検出し、前記スイッチン
グトランジスタを強制的にオフに制御するフォトカプラ
手段を設けたことを特徴とする容量放電式点火装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33919895A JP3490202B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 容量放電式点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33919895A JP3490202B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 容量放電式点火装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09178181A JPH09178181A (ja) | 1997-07-11 |
| JP3490202B2 true JP3490202B2 (ja) | 2004-01-26 |
Family
ID=18325175
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33919895A Expired - Fee Related JP3490202B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 容量放電式点火装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3490202B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104019461B (zh) * | 2014-05-27 | 2015-12-16 | 国网四川省电力公司成都市新都供电分公司 | 具有闪烁提示功能的打火电路 |
-
1995
- 1995-12-26 JP JP33919895A patent/JP3490202B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09178181A (ja) | 1997-07-11 |
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